2025年6月23日(月曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 先週来、再帰反射シートや機能性フィルムなどを手掛ける化学メーカー、日本カーバイド工業(4064 東証プライム)の株価が市場の大きな注目を集め、高騰しています。この動きは、市場の関心が、特定のニッチ分野で高い技術力を持ちながらも、PBR(株価純資産倍率)などの指標面で割安に放置されてきた「特殊化学・素材メーカー」に広く向かい始めたサインと捉えることができます。 本日は、この流れを受け、日本カーバイド工業と同様に独自の技術力を持ち、かつバリュエーション面に魅力のある関連のバリュー銘柄を20社、分野別に厳選してご紹介いたします。
免責事項: 本情報は、現時点(2025年6月22日 午前9時30分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。**連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、化学・素材セクターは市況変動の影響を受けやすい点にご留意ください。**ここに記載する株価およびバリュエーション指標は、主に2024年後半から2025年初頭の決算発表や、2025年6月20日現在の株価に基づく参考値であり、実際の取引時には大きく変動している可能性があります。必ず最新の情報をご確認ください。
【1】機能性化学・樹脂 – 多様な産業を支えるスペシャリスト (6選)

独自の合成・配合技術を駆使し、自動車やエレクトロニクス、環境分野などに高機能な化学製品を供給する企業群。
株式会社ADEKA (4401)
事業内容: 半導体や樹脂の性能を高める機能化学品(樹脂添加剤など)と、食品が両輪。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 成長分野である情報・電子化学品で高い技術力を持ちながら、PBRは1倍割れ。日本カーバイド工業と同様、その技術力と割安さが見直される可能性があります。 バリュエーション・株価(参考) 株価 (想定): 2,400円前後 最低投資額 (100株): 約24.0万円 PER: 約11.2倍 PBR: 約0.8倍 ROE: 約8.3% ROA: 約4.3% 売上高上昇率 (前期比・会社予想): 高機能材料、自動車関連好調 配当利回り: 約2.8%
日産化学株式会社 (4021)
事業内容: 農薬、医薬品などのライフサイエンス分野と、半導体材料などの機能性材料が柱。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 半導体やディスプレイ向けの機能性材料で高い技術力とシェアを誇ります。研究開発力が高く評価されており、特殊化学品セクターへの物色の中で注目されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:5,700円, PER:約21.0倍, PBR:約2.7倍, 配当利回り:約2.0%
株式会社カネカ (4118)
事業内容: 化成品、機能性樹脂、ヘルスケア、太陽電池など多角的に事業を展開。 日本カーバイド工業高騰との関連性: PBR0.5倍台と極めて割安。太陽電池や医療用素材など、成長分野の技術も多数保有しており、事業価値が見直される余地が大きいです。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,100円, PER:約7.8倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約3.4%
株式会社トクヤマ (4043)
事業内容: 苛性ソーダ、塩ビなどの化学品、セメント、及び半導体向け高純度ポリシリコン。 日本カーバイド工業高騰との関連性: PBR0.7倍台。半導体向けポリシリコンなど高い技術力を持つ事業を保有。事業ポートフォリオの見直しが進む中で、その価値が再評価される可能性があります。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,950円, PER:約10.8倍, PBR:約0.7倍, 配当利回り:約2.8%
株式会社大阪ソーダ (4046)
事業内容: 基礎化学品に加え、医薬品中間体や液晶ディスプレイ材料に使われる機能性化学品で強み。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 医薬品の分離・精製や、機能性材料分野で高い技術力を持つ特殊化学品を多数保有。PBR1倍近辺で、安定収益と成長性を両立しています。 バリュエーション・株価(参考): 株価:3,150円, PER:約10.5倍, PBR:約1.1倍, 配当利回り:約2.7%
関東電化工業株式会社 (4047)
事業内容: 基礎化学品、及びリチウムイオン電池材料や半導体特殊ガスなどの精密化学品。 日本カーバイド工業高騰との関連性: EV向け電池材料や半導体ガスといった、今後の成長が期待される分野で高い技術力。PBRも割安な水準です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,000円, PER:約15.0倍, PBR:約0.7倍, 配当利回り:約2.5%
【2】電子材料・先端素材 – ハイテク産業のキープレイヤー (6選)

半導体やディスプレイなど、日本の技術力が光る分野に不可欠な素材を提供する企業群。
JSR株式会社 (4185)
事業内容: 半導体フォトレジスト(感光性樹脂)で世界トップクラス。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 半導体材料という、日本の国際競争力の源泉となる分野の中核企業。その技術的価値への再評価の流れが波及する可能性があります。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,350円, PER:約27.0倍, PBR:約2.7倍, 配当利回り:約1.2%
東京応化工業株式会社 (4186)
事業内容: 半導体製造用フォトレジストの世界的大手。 日本カーバイド工業高騰との関連性: JSRと同様、半導体リソグラフィ工程で使われる化学材料のレシピそのものが強み。先端技術を支える素材メーカーとして連想されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:9,500円, PER:約27.0倍, PBR:約2.8倍, 配当利回り:約1.1%
株式会社フジミインコーポレーテッド (5384)
事業内容: 半導体ウェーハなどの精密研磨材(CMPスラリーなど)で世界大手。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 半導体の高性能化に不可欠な「平坦化」技術を素材面から支えるキープレイヤー。その技術力は市場の注目以上に重要な存在です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,750円, PER:約17.2倍, PBR:約2.3倍, 配当利回り:約1.9%
太陽ホールディングス株式会社 (4626)
事業内容: プリント配線板に使われるソルダーレジスト(絶縁インキ)で世界トップシェア。 日本カーバidetail: あらゆる電子機器に不可欠なプリント配線板の重要部材で圧倒的な世界シェアを持つ、典型的なニッチトップ企業です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:3,000円, PER:約14.0倍, PBR:約1.2倍, 配当利回り:約2.8%
ステラ ケミファ株式会社 (4109)
事業内容: リチウムイオン電池用の電解質や、半導体洗浄用の高純度フッ素化合物などを手掛ける。 日本カーバイド工業高騰との関連性: EV向け電池や半導体という成長分野に、不可欠な高純度化学品を供給。高い技術力が参入障壁となっています。 バリュエーション・株価(参考): 株価:3,500円, PER:約16.0倍, PBR:約1.0倍, 配当利回り:約2.2%
テイカ株式会社 (4027)
事業内容: 酸化チタン、界面活性剤などを製造。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 酸化チタンは化粧品の日焼け止めや、電子部品(コンデンサ)の材料として幅広く利用されます。その微粒子化技術に強みを持ちます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,500円, PER:約10.0倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約3.0%
【3】その他素材(塗料・繊維・非鉄) – 独自の価値を持つバリュー株 (8選)

日本ペイントホールディングス株式会社 (4612)
事業内容: アジアトップクラスの塗料メーカー。自動車用、建築用、工業用など。 日本カーバイド工業高騰との関連性: アジアでの力強い成長と、原材料価格高騰を乗り越える価格転嫁力が魅力。グローバルな化学メーカーとして連想されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,100円, PER:約16.0倍, PBR:約2.2倍, 配当利回り:約1.8%
関西ペイント株式会社 (4613)
事業内容: 塗料大手。自動車用、建築用、船舶用など幅広い製品群。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 日本ペイントと同様、グローバルに事業展開する塗料大手。PBRも割安で、業界再編の動きもあれば注目されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,200円, PER:約12.0倍, PBR:約1.0倍, 配当利回り:約2.5%
中国塗料株式会社 (4617)
事業内容: 船舶用塗料で国内首位、世界でも有数のシェア。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 船舶の燃費効率を高める機能性塗料など、ニッチな市場で高い技術力とシェアを持つバリュー株です。PBRも割安。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,550円, PER:約11.2倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約3.1%
帝国繊維株式会社 (3302)
事業内容: 消防用ホースなど防災事業と、繊維・不動産事業。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 防災というニッチながらも安定した需要を持つ分野で高いシェア。PBR0.6倍台と割安で、財務内容も健全です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,000円, PER:約13.0倍, PBR:約0.6倍, 配当利回り:約2.5%
帝人株式会社 (3401)
事業内容: 高機能繊維(炭素繊維など)、化成品、医薬品などを手掛ける。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 航空機や自動車の軽量化に貢献する炭素繊維など、高い技術力を持つ素材を多数保有。株価はPBR0.5倍台と低迷しており、事業再編期待も。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,500円, PER:約20.0倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約4.0%
東洋紡株式会社 (3101)
事業内容: フィルム・機能材、ヘルスケア、繊維などを手掛ける。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 水処理膜やパッケージ用フィルムなど、高い技術力を持つ機能性材料事業が魅力。PBR0.5倍台と割安感が強いです。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,200円, PER:約15.0倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約3.2%
株式会社クラレ (3405)
事業内容: 高機能樹脂(ポバール、EVOH樹脂「エバール」など)、化学品、繊維などを手掛ける。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 世界トップシェア製品を多数持つ高機能化学メーカー。PBRも割安で、その技術力と収益性が見直される可能性があります。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,850円, PER:約10.2倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約2.9%
住友ベークライト株式会社 (4203)
事業内容: 半導体封止材、高機能プラスチック製品などを手掛ける。 日本カーバイド工業高騰との関連性: 半導体パッケージに不可欠な封止材で高いシェア。半導体市場の回復とともに、その価値が再評価される割安な関連銘柄です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,000円, PER:約12.0倍, PBR:約0.7倍, 配当利回り:約3.5%
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「日本カーバイド工業高騰」の背景となる特殊化学・素材セクターへの再評価の流れの中で、連想買いが期待されるバリュー株です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。また、化学・素材セクターは世界経済や原油価格の動向に大きく左右されます。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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