2025年6月24日(火曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 昨日来、ITサービスから再生可能エネルギー、ヘルスケアへと事業の多角化・転換を進めるパス(3840 東証スタンダード)の株価が、市場の大きな注目を集め高騰しています。この動きは、既存の事業領域にとらわれず、新たな成長分野へ果敢に挑戦する「事業変革(トランスフォーメーション)」への期待が高まっていることの表れと考えられます。 本日は、この流れを受け、パスと同様に事業構造の転換や、新規事業への挑戦によって再評価される可能性を秘めながらも、株価がまだ割安な水準にある関連のバリュー銘柄を20社、分野別に厳選してご紹介いたします。
免責事項: 本情報は、現時点(2025年6月24日 午前5時20分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、事業変革には高いリスクが伴い、計画通りに進まない可能性も十分にあります。
【1】GX・新エネルギーへの挑戦 – 伝統企業のグリーンシフト (6選)
既存の事業基盤を活かし、脱炭素社会の実現に貢献するGX(グリーン・トランスフォーメーション)分野に挑戦する企業群。
株式会社IHI (7013)
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事業内容: 航空エンジン、エネルギー、社会インフラなどを手掛ける総合重工業。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 伝統的な重工業のイメージから、アンモニア混焼・専焼技術というGXの核心技術開発へと事業をシフトしています。この「未来への布石」が、パスのような事業変革への期待感と重なります。国策としての後押しも期待でき、企業価値の再評価ポテンシャルは大きいと考えられます。株価はPBR1倍台前半と、そのポテンシャルに対してまだ割安感があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府によるGX関連(特にアンモニア、水素)への具体的な予算措置や、大規模プロジェクトの始動が報じられた場合、関連銘柄として注目が集まります。
株式会社三井E&S (7003)
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事業内容: 舶用ディーゼルエンジン世界首位、港湾クレーンなど。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 不採算の造船事業から撤退し、強みを持つ舶用エンジンに集中する大きな構造改革を断行。さらに、国際的な環境規制強化に対応した次世代燃料エンジンの開発に注力しており、明確な事業転換とGXという成長テーマが魅力のターンアラウンド候補です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 次世代燃料(アンモニア、メタノール等)エンジンの開発成功や、大手海運会社からの大型受注ニュースが株価を刺激する可能性があります。
株式会社神戸製鋼所 (5406)
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事業内容: 鉄鋼、機械、電力などを手掛ける複合企業。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 鉄鋼事業におけるCO2排出削減技術や、水素関連技術の開発に積極的に取り組んでいます。鉄鋼というオールドエコノミーからのGXへの挑戦は、パスの事業変革と連想されやすいです。PBR0.5倍台という極端な割安さも魅力の一つです。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社が開発する水素還元製鉄などのGX技術に、国策としての支援や大手企業との提携が決まった場合、材料視される可能性があります。
太平洋セメント株式会社 (5233)
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事業内容: セメント国内最大手。環境事業(廃棄物リサイクルなど)も展開。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: CO2排出量の多いセメント事業から、廃棄物をセメント製造の燃料や原料として再利用する環境事業や、CO2分離・回収技術(CCUS)の開発へと事業をシフトしています。社会課題解決への貢献が、企業価値を再評価させる可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府によるカーボンリサイクル推進策や、CCUS技術の商業化に向けた具体的な進展が報じられた場合、注目が集まります。
株式会社オーバル (7727)
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事業内容: 流量計を中心とした流体計測機器の老舗。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 伝統的な産業向け流量計で安定収益を確保しつつ、水素ステーション向け高精度流量計など、GXの核心分野で高い技術力を発揮。地味ながらも未来のエネルギーインフラを支える技術力は、まさに隠れた価値です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府による水素ステーションの整備目標引き上げや、導入補助金の拡充が発表された場合、直接的な恩恵を受ける銘柄として関心が高まります。
住友化学株式会社 (4005)
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事業内容: 石油化学、医薬品、半導体材料など多岐にわたる総合化学メーカー。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 石油化学事業の構造改革を進める一方、半導体材料やヘルスケア、そしてグリーンケミストリーといった成長分野への投資を加速。PBR0.4倍台という株価は、この事業ポートフォリオ変革の価値を織り込んでいません。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 大規模な構造改革の完了や、成長分野でのM&A、あるいは半導体市況の本格的な回復などが株価のカタリストとなり得ます。
【2】ヘルスケア・ライフサイエンス – 異業種からの挑戦 (4選)
自社のコア技術を、成長市場である医療・ヘルスケア分野に応用し、新たな事業の柱を育てている企業群。
富士フイルムホールディングス株式会社 (4901)
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事業内容: イメージング、ヘルスケア、マテリアルズ事業を展開。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 写真フィルム事業で培った化学合成技術を、医薬品や再生医療、化粧品といったヘルスケア分野に展開し、事業構造の転換に成功した代表例です。この「技術の応用展開力」による変貌は、パスの多角化戦略と重なります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): バイオ医薬品の開発受託(CDMO)事業の大型契約や、自社開発の新薬に関する良好な臨床試験結果などが発表された場合、再評価が進む可能性があります。
帝人株式会社 (3401)
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事業内容: 高機能繊維(炭素繊維など)、化成品、医薬品などを手掛ける。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 繊維メーカーのイメージから、在宅医療機器や再生医療といったヘルスケア事業を大きな柱に育てています。PBR0.5倍台という株価は、この事業変革の価値を反映しきれていません。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 在宅酸素療法などの在宅医療サービスの需要増が確認されたり、アラミド繊維などの高機能素材が新たな成長分野で採用されたりした場合に注目されます。
株式会社クラボウ (3106)
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事業内容: 繊維事業に加え、化成品、エレクトロニクス、バイオ関連事業も展開。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 繊維で培った技術を応用し、検査装置や臨床検査薬といったバイオメディカル分野に注力。多角化による安定性と、成長分野への挑戦が魅力の割安株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): バイオメディカル事業における新製品の開発や、エレクトロニクス事業での半導体関連の需要回復が株価を刺激する可能性があります。
日本特殊陶業株式会社 (5334)
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事業内容: 自動車用スパークプラグで世界首位。医療関連製品も手掛ける。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 内燃機関部品のイメージから、セラミック技術を活かした医療分野(酸素濃縮器、人工骨など)への事業シフトを加速。EV化という逆風を、事業の多角化で乗り越えようとしています。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響の仮定): 医療分野や環境・エネルギー分野における新製品の発表や、大手企業からの大型案件の受注が材料視されます。
【3】DX・ITサービス – 伝統企業のデジタルシフト (5選)
既存のビジネスモデルから、DXやITサービスを核とした新たな収益モデルへと変革を進める企業群。
凸版印刷株式会社 (7911)
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事業内容: 総合印刷に加え、半導体フォトマスクなどのエレクトロニクス事業が成長。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 「印刷」という成熟産業から、半導体関連の先端技術企業へと見事な変貌を遂げつつあります。この市場イメージとのギャップに、大きな投資機会が眠っているバリュー株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 半導体市場の回復や、先端半導体向けフォトマスクの需要が急増しているとのニュースが追い風となります。
大日本印刷株式会社 (7912)
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事業内容: 凸版印刷と並ぶ総合印刷大手。エレクトロニクス、ライフサイエンス分野も強化。
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「パス」高騰との関連性: PBR1倍割れ。印刷で培った微細加工技術を、半導体部材や光学フィルムに応用。企業のDX支援や、認証・セキュリティサービスなども手掛け、事業の多角化を進めています。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): EV向け電池部材や、次世代ディスプレイ用部材など、成長分野での採用拡大が報じられた場合に注目が集まります。
株式会社リコー (7752)
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事業内容: 事務機大手、デジタルサービスへの転換を推進。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 複合機という成熟市場から、オフィス向けITサービスやDX支援といったストック型ビジネスへの転換を進めています。この事業変革が市場に正しく評価されれば、PBR1倍割れからの見直しが期待できます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 企業のDX投資やITサービスへの需要拡大を示すニュースや、同社の新たなデジタルサービスの大型契約獲得などがカタリストとなります。
株式会社ブロードリーフ (3673)
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事業内容: 自動車アフターマーケット向けに業務系ソフトウェアを開発・販売。
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「パス」高騰との関連性: 自動車整備工場というレガシーな業界に対し、SaaSモデルでDXソリューションを提供。特定業界に深く根差したIT企業としての安定成長が期待されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 自動車の平均車齢長期化による整備需要の増加や、整備工場のDX化を支援する政府の施策などが追い風となります。
りらいあコミュニケーションズ株式会社(現:アルティウスリンク)(4708)
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事業内容: コールセンター運営、BPOサービス大手。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: (※注記:同社は2023年に上場廃止となっておりますが、ここでは事業変革の事例として挙げています。投資対象としては、同業の**トランス・コスモス(9715)**などが考えられます。) 人力によるコールセンターから、AIチャットボットなどを活用した「デジタルBPO」へと事業をシフト。生産性向上と高付加価値化による収益性改善が期待されるテーマです。
【4】事業再編・M&A期待 – 変革で価値創造を目指す (5選)
M&Aや事業売却などを通じて、ポートフォリオを大胆に見直し、新たな成長を目指す企業群。
JFEホールディングス株式会社 (5411)
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事業内容: 大手鉄鋼メーカーグループ。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 鉄鋼という成熟産業の中で、海外企業の大型買収など、大胆なM&A戦略で活路を見出そうとしています。この変革への挑戦が、PBR0.5倍台という株価の再評価に繋がる可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 海外M&Aに関するポジティブな進展や、国内の高炉再編による収益性改善への期待が高まった場合に注目されます。
株式会社M&Aキャピタルパートナーズ (6080)
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事業内容: 中堅・中小企業のM&A仲介サービス。
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「パス」高騰との関連性: パスがM&Aアドバイザリー事業を手掛けていることから、最も直接的に連想される企業の一つ。M&A市場の活性化は、同社の業績に直接的な追い風となります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府による中小企業の事業承継支援策の強化や、同社の大型M&A案件の成約発表などがカタリストとなります。
東洋建設株式会社 (1890)
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事業内容: 海上土木(マリコン)大手。
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「パス」高騰との関連性: 過去にTOB提案があった経緯から、常に業界再編の思惑がくすぶります。洋上風力など、GX関連の新規事業への展開も、企業価値を再評価させる材料です。
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ザラ場で上昇する理由(直近ニュース影響の仮定): 同社に対する新たなM&A提案や、洋上風力関連の大型プロジェクト受注などが報じられた場合、株価が大きく動く可能性があります。
株式会社TSIホールディングス (3608)
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事業内容: 多数のアパレルブランドを保有・展開。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 大規模なブランド整理という構造改革を断行。不採算事業から撤退し、成長分野に注力する姿勢は、パスの事業変革と通じるものがあります。
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ザラ場で上昇する理由(直近ニュース影響の仮定): 主力ブランドの海外展開加速や、EC事業の収益性改善が市場予想を上回った場合に再評価が進む可能性があります。
共同印刷株式会社 (7914)
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事業内容: 総合印刷、ICカード・BPOも展開。
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「パス」高騰との関連性と注目理由: 印刷業界の構造変革の中、事業ポートフォリオ見直し(ノンコア事業売却、成長事業買収)が期待されます。PBR0.5倍台という割安さも魅力です。
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ザラ場で上昇する理由(直近ニュース影響): ICカードやBPOといった成長事業の大型案件受注や、不採算事業の売却に関する具体的な発表が材料視されます。
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「パス高騰」の背景となる事業変革や新規事業への挑戦というテーマで連想買いが期待されるバリュー株です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。また、事業変革には高いリスクが伴い、計画通りに進まない可能性も十分にあります。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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