2025年7月15日(火曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 昨日来、電力会社向けの配電・制御システムなどを手掛ける株式会社正興電機製作所(6653 東証プライム)の株価が市場の大きな注目を集め、高騰しています。この動きは、AIデータセンターの急増による電力需要の拡大や、再生可能エネルギー導入に伴う送電網の増強、そしてインフラ老朽化対策といった、日本の「電力インフラ」への再投資が本格化するとの期待が高まっていることの表れと考えられます。 本日は、この流れを受け、正興電機製作所と同様に電力インフラの維持・更新・強化という国策テーマで恩恵を受けると期待されながらも、株価がまだ割安な水準にある関連のバリュー銘柄に連想買いが向かう可能性を考え、注目すべき20社を分野別に厳選してご紹介いたします。

免責事項: 本情報は、現時点(2025年7月15日 午前5時15分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、電力インフラ関連銘柄は、電力会社の設備投資動向や国のエネルギー政策に業績が大きく左右されます。

【1】重電・電力関連機器 – 電力網を構成するキープレイヤー (6選)
正興電機製作所と同様、発電所や送配電網で使われる、変圧器、配電盤、遮断器といった専門性の高い機器を製造する企業群。
【変圧器のスペシャリスト】株式会社ダイヘン (6622)
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◎ 事業内容: 電力用変圧器で国内トップクラス。その他、溶接機、産業用ロボット、半導体関連の高周波電源なども手掛ける。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 電力インフラの根幹である変圧器で高い技術力を誇ります。再生可能エネルギー発電所から電気を送る際にも、同社の製品は不可欠。PBR1倍割れの割安な株価水準は、その技術力とインフラにおける重要性が見直される余地を示唆します。
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◎ カタリスト: 国内外の送配電網への投資拡大。半導体工場の新増設に伴う、高周波電源の需要増。
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◎ リスク要因: 主要な事業分野における、景気変動への感受性。
【電力システムの専門家】株式会社明電舎 (6508)
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◎ 事業内容: 発電・変電システム、モーター、インバータなどを手掛ける重電メーカー。自動車のモーター試験装置でも高いシェア。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 再生可能エネルギー発電所で作られた電気を送電網に接続するための変電設備や、電力品質を安定させるための装置で高い技術力を持つ、PBR1倍割れのバリュー株です。
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◎ カタリスト: 国内外の電力会社による、送電網増強への投資拡大。EV開発の加速による、試験装置の需要増。
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◎ リスク要因: 国内の電力会社の設備投資動向への依存度。
【配電機器の大手】株式会社タカオカエンジニアリング(現:株式会社タカオカ)(6617)
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◎ 事業内容: 配電盤、変圧器、開閉器など、電力会社の配電網で使われる機器の大手。東京電力と関係が深い。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 太陽光発電などの分散型電源が送電網に大量に接続されると、電力系統を安定化させるための新たな設備が必要となり、同社の事業機会が増加します。PBR0.5倍台と極めて割安です。
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◎ カタリスト: 電力系統の安定化に向けた、電力会社の設備投資。
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◎ リスク要因: 主要顧客である電力会社への高い依存度。
【住友電工グループの技術力】日新電機株式会社 (6641)
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◎ 事業内容: 電力会社の変電設備、ビーム・真空応用装置などを手掛ける。住友電気工業グループ。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 明電舎やタカオカと同様、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の安定化・高度化ニーズから恩恵を受けるバリュー株です。
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◎ カタリスト: 再生可能エネルギーの大量導入に伴う、系統安定化ソリューションへの需要増。
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◎ リスク要因: 親会社である住友電工のグループ戦略の変更。
【蓄電池のリーダー】株式会社GSユアサ (6674)
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◎ 事業内容: 車載用・産業用鉛蓄電池大手、リチウムイオン電池も強化。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 再生可能エネルギーの普及には、発電量が変動する電力を安定化させるための蓄電池が不可欠。同社は産業用・電力系統用の大型蓄電システムで高い実績を持つ、割安なバリュー株です。
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◎ カタリスト: 国内外での、電力系統用蓄電池の設置プロジェクトの増加。
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◎ リスク要因: リチウムイオン電池の材料価格変動。海外メーカーとの価格競争。
【ポンプの巨人】株式会社荏原製作所 (6361)
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◎ 事業内容: ポンプ、コンプレッサなどの産業機械大手。半導体製造装置も。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 火力・原子力・地熱といったあらゆる発電所の心臓部である、大型ポンプで高いシェア。エネルギーの安定供給に不可欠な存在として、電力インフラへの関心の高まりとともに連想されます。
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◎ カタリスト: 国内外での発電所新増設・更新プロジェクト。
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◎ リスク要因: 半導体事業など、他部門の市況変動。

【2】電力設備工事・エンジニアリング – 電力網を創り、守る専門家 (7選)
正興電機製作所と同様、発電所や送配電網の建設・保守を手掛け、電力インナー投資拡大の恩恵を直接受ける企業群。
【首都圏の電力インフラを担う】株式会社関電工 (1942)
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◎ 事業内容: 東京電力系の総合設備工事大手。電力安定供給のための送配電網の構築・保守に加え、オフィスビルや工場の電気設備工事なども手掛ける。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 東京エネシスが主に発電所側なら、同社は送配電網という、電力供給の「大動脈」と「毛細血管」を担います。首都圏の旺盛な電力需要や、データセンター建設ラッシュの恩恵を直接受ける、代表的なインフラ・バリュー株です。
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◎ カタリスト: 首都圏での大規模再開発プロジェクトの進展や、データセンター新増設計画の具体化。
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◎ リスク要因: 建設業界の人材不足と人件費の高騰。公共事業の予算動向。
【関西の電力インフラを担う】株式会社きんでん (1944)
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◎ 事業内容: 関西電力系の総合設備工事最大手。電力インフラに加え、環境・情報通信など幅広い分野の設備工事を手掛ける。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 関西圏の電力インフラを支えるリーダー。関西でもデータセンターや半導体工場の建設が活発化しており、その電気設備工事を一手に担います。PBR1倍割れの割安さと、安定した事業基盤が魅力です。
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◎ カタリスト: 関西圏での万博後の再開発や、IR関連、半導体工場の建設プロジェクト。
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◎ リスク要因: 主要顧客である関西電力の設備投資動向への依存。
【九州の電力インフラを担う】株式会社九電工 (1959)
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事業内容: 九州電力系の総合設備工事会社。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 九州における半導体工場の建設ラッシュは、膨大な電力インフラ整備を必要とします。同社はその中心的な担い手であり、地域経済の活性化から大きな恩恵を受ける、割安なバリュー株です。
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カタリスト: TSMCなど、半導体メーカーによる九州での追加投資の発表。
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リスク要因: 半導体工場の建設計画の遅延や、規模縮小。
【中部の電力インフラを担う】株式会社トーエネック (1946)
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事業内容: 中部電力系の総合設備工事会社。配電線工事に強み。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 日本の製造業の中心地である中部地方の電力インフラを支えています。工場の自動化やEV化に伴う、電力設備の増強・更新需要を取り込みます。PBRも割安です。
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カタリスト: 中部地方の自動車・航空機産業の設備投資回復。
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リスク要因: 主力の配電線工事の、中部電力への高い依存度。
【東北の電力インフラを担う】株式会社ユアテック (1934)
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事業内容: 東北電力系の総合設備工事会社。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 東北地方の電力安定供給を担う。再生可能エネルギーの導入拡大に伴う、送電網の増強工事などで活躍が期待されます。PBRも極めて割安な水準です。
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カタリスト: 東北地方での、洋上風力発電など大規模な再生可能エネルギープロジェクトの始動。
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リスク要因: 地域経済の停滞。
【四国の電力インフラを担う】株式会社四電工 (1939)
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事業内容: 四国電力系の総合設備工事会社。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: PBR0.5倍台と割安。四国地方の電力インフラを支える安定した事業基盤が魅力です。
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カタリスト: 四国でのデータセンター誘致や、再生可能エネルギー導入の動き。
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リスク要因: 地域経済の停滞と、人口減少。
【通信インフラも担う】株式会社ミライト・ワン (1417)
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事業内容: 情報通信インフラ構築、電気設備、環境・社会イノベーション事業。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 電力網のスマート化には、光ファイバーなどによる通信網の整備が不可欠。同社は電力と通信の両面から、次世代のエネルギーインフラ構築に貢献する、割安なバリュー株です。
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カタリスト: データセンターへの投資拡大や、5G/6Gといった次世代通信網の普及。
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リスク要因: 通信キャリアの設備投資動向。
【3】その他(重工・プラント・素材)(7選)

発電所本体の建設や、それに不可欠な素材・機械を供給する、割安なバリュー株。
【GX・防衛の雄】株式会社IHI (7013)
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◎ 事業内容: 航空エンジン、エネルギー、社会インフラなどを手掛ける総合重工業。
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◎「正興電機」高騰との関連性と注目理由: GX(グリーン・トランスフォーメーション)と防衛という二大国策テーマを多数抱えるバリュー株。火力発電所の脱炭素化に貢献するアンモニア混焼技術で世界をリードしています。
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◎ カタリスト: GX(アンモニア・水素)関連の国家プロジェクトの始動。
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◎ リスク要因: 航空エンジン事業における、特定の航空機メーカーへの依存。
【総合機械メーカー】住友重機械工業株式会社 (6302)
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事業内容: 産業機械、変減速機、建設機械、造船などを手掛ける。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 発電所のボイラーや、各種プラント設備などで高い技術力。PBRも割安で、幅広い産業の設備投資回復から恩恵を受けます。
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カタリスト: 世界的な設備投資の回復。
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リスク要因: 造船事業など、市況変動の大きな事業を抱えること。
【水力と風力の巨人】電源開発株式会社 (J-POWER) (9513)
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事業内容: 水力・石炭火力発電を中心とした電力卸売事業。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 水力という安定した再生可能エネルギー基盤に加え、国内最大級の洋上風力発電プロジェクトを推進中。PBR0.5倍台という極端な割安さは、そのGXへの取り組みがまだ十分に評価されていないことを示唆します。
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カタリスト: 同社が手掛ける洋上風力発電プロジェクトの進展や、次世代エネルギー技術の実証成功。
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リスク要因: 主力の石炭火力発電に対する、環境規制の強化。
【エネルギー・プラントの専門家】株式会社タクマ (6013)
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事業内容: ごみ焼却発電プラントや、バイオマス発電プラントの建設・運営。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: バイオマス発電や廃棄物発電といった、分散型エネルギー源のプラント建設で高い実績。GXテーマで注目される、割安なバリュー株です。
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カタリスト: 自治体による、老朽化したごみ焼却施設の更新需要。
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リスク要因: 公共事業であるため、入札の成否が業績に大きく影響する。
【電線御三家】住友電気工業株式会社 (5802)
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事業内容: 電線・ケーブル大手。光ファイバ、自動車部品、化合物半導体なども展開。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 発電所で作られた電気を送るための送電ケーブルや、再生可能エネルギー施設と送電網を繋ぐ地中送電線などで高いシェア。PBRも極めて割安な水準です。
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カタリスト: 再生可能エネルギー導入拡大に伴う、送電網増強への投資。
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リスク要因: 自動車業界の生産動向。
【電線御三家】古河電気工業株式会社 (5801)
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事業内容: 電線・ケーブル大手。光ファイバ、自動車部品なども手掛ける。
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「正興電機」高騰との関連性と注目理由: 住友電工と並ぶ電線大手。PBR0.6倍台と割安な点も魅力の、インフラ関連バリュー株です。
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カタリスト: 世界的なインフラ投資の拡大。
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リスク要因: 銅価格の変動。

投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「正興電機製作所高騰」の背景となる電力インフラへの再評価の流れの中で、連想買いが期待されるバリュー株です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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