東京証券取引所グロース市場に上場するスリー・ディー・マトリックス(証券コード:7777)が、市場の熱い視線を集めています。同社が開発する自己組織化ペプチド技術を応用した吸収性局所止血材「PuraStat」が、欧州での適応拡大や各国での承認取得に向けた動きを活発化させていることが主な要因です。これまで長らく研究開発フェーズにありましたが、製品が本格的な収益化フェーズへと移行するとの期待感が、株価を力強く押し上げています。
この動きは、単に一つのバイオベンチャーの成功物語に留まりません。スリー・ディー・マトリックスの躍進は、革新的な技術や素材を武器に、世界市場へ挑む日本の研究開発型企業への再評価を促す号砲と言えるでしょう。一つの技術が承認され、世界へと羽ばたくことで、これまで評価されてこなかった他の「原石」とも言える企業群にも光が当たる可能性があります。

特に、スリー・ディー・マトリックスが持つ「ペプチド技術」「再生医療への応用期待」「外科領域での実用化」「グロース市場からの飛躍」といったキーワードは、次のスター銘柄を探す上で重要なヒントとなります。例えば、同じペプチド創薬の分野で世界をリードする企業、iPS細胞などを活用して失われた組織の再生に挑む企業、より安全で高度な手術を実現する医療機器を開発する企業、そして、まだ市場にその真価を見出されていないものの、独自の先端技術を磨き続けるグロース市場の隠れた実力派企業などです。
この記事では、スリー・ディー・マトリックスの株価高騰を機に、今改めて注目すべき関連銘柄を20社、厳選してご紹介します。「なぜ今この銘柄なのか?」という“注目理由”を深掘りし、各社の事業内容から最近の動向、そして潜在的なリスク要因までを網羅的に解説します。次なるスリー・ディー・マトリックスを探す旅へ、ぜひご一緒に出発しましょう。
【投資に関する免責事項】
本記事は、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。紹介する銘柄は、スリー・ディー・マトリックス(7777)の事業内容や市場での注目度から連想されるテーマに基づき、情報提供を目的として選定したものです。
株式投資は、企業の業績、市場の動向、経済情勢など、様々な要因によって株価が変動するリスクを伴います。特に、本記事で取り上げる研究開発型の企業やグロース市場の銘柄は、株価の変動性(ボラティリティ)が大きくなる傾向があります。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当方では一切の責任を負いかねますことを、あらかじめご了承ください。投資を行う前には、金融商品のリスクや特性を十分に理解し、必要であれば専門家のアドバイスを求めることをお勧めします。
ペプチド・バイオテクノロジー関連銘柄
スリー・ディー・マトリックスの根幹技術である「ペプチド」。タンパク質の断片でありながら、多様な機能を持つペプチドは、創薬の世界に革命をもたらす可能性を秘めています。ここでは、独自のプラットフォーム技術を武器に、次世代の医薬品開発に挑む企業をご紹介します。
【特殊ペプチド創薬の世界的リーダー】ペプチドリーム株式会社 (4587)
◎ 事業内容: 独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を用いて、特殊なアミノ酸を含む「特殊ペプチド」を創り出し、国内外の大手製薬企業と共同で新薬開発を行う創薬ベンチャー。
・ 会社HP:https://www.peptidream.com/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスと同じく「ペプチド」を事業の核に据える企業です。しかし、同社は治療薬そのものを創出するプラットフォーム技術に強みを持ち、その技術力は世界中のメガファーマが認めるレベルにあります。国内外の多数の製薬企業と提携し、数多くの医薬品候補が開発パイプラインに並んでおり、技術導出による契約一時金や、開発の進捗に応じたマイルストーン収入、上市後のロイヤリティ収入が収益の柱となっています。安定した収益基盤を持ちながら、創薬における無限の可能性を秘めており、バイオテクノロジー分野の中核銘柄として注目されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2006年設立。東京大学発のベンチャーとして、独自のPDPS技術を確立し急成長。2013年に東証マザーズ(現グロース)に上場し、2015年には東証一部(現プライム)へ市場変更。近年では、ペプチド医薬品だけでなく、核酸医薬品や細胞治療領域へと事業を拡大しており、M&Aも積極的に活用しています。富士フイルム富山化学との提携による放射性医薬品の開発など、新たな領域への挑戦も続けており、技術プラットフォームのさらなる進化が期待されます。
◎ リスク要因: 共同開発先の製薬企業による開発計画の中止や遅延が、マイルストーン収入の減少に繋がるリスクがあります。また、競合技術の台頭や、為替の変動も業績に影響を与える可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4587
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4587
【GPCRを標的とした創薬の雄】そーせいグループ株式会社 (4565)
◎ 事業内容: Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とした医薬品開発に特化したバイオベンチャー。独自の構造ベース創薬プラットフォーム「StaR」技術を活用し、これまで創薬が困難とされてきたGPCRを安定化させ、新薬候補物質を創出します。
・ 会社HP:https://www.soseiheptares.com/jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスが特定の技術で医療現場の課題解決を目指すのに対し、そーせいグループは創薬の「源流」における非常に強力なプラットフォームを持っている点が特徴です。GPCRは多くの疾患に関与しており、市場に出ている医薬品の約3分の1がGPCRを標的としています。同社の技術は、この巨大な市場で優位性を発揮する可能性を秘めており、世界の名だたる製薬企業との提携実績がその実力を物語っています。大型の新薬が生まれれば、巨額のロイヤリティ収入が期待できるため、常に大きな可能性を秘めた銘柄として注目されています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1990年に設立され、M&Aを繰り返しながら成長。2015年に英国のHeptares社を買収し、現在のStaR技術を獲得したことが大きな転機となりました。近年では、アッヴィ社やジェネンテック社、ニューロクライン社など世界的な製薬企業との大型提携契約を次々と締結。統合失調症やアルツハイマー病といった中枢神経系疾患領域での開発が進んでおり、これらのパイプラインの進捗が株価を左右する重要な要素となっています。
◎ リスク要因: 医薬品開発には長い期間と多額の費用を要し、臨床試験の失敗リスクが常に伴います。大型提携先の開発方針の変更や、主要な開発パイプラインの後退が業績に大きな影響を与える可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4565
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4565
【遺伝子治療のパイオニア】アンジェス株式会社 (4563)
◎ 事業内容: 遺伝子医薬品の開発・実用化を目指す大阪大学発の創薬ベンチャー。プラスミドDNAを基盤とした独自の遺伝子治療技術に強みを持ち、難病や希少疾患に対する画期的な治療薬の創出を目指しています。
・ 会社HP:https://www.anges.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスがペプチドという「素材」で医療に貢献するのに対し、アンジェスは「遺伝子」という生命の設計図に直接アプローチする最先端の医療に挑戦しています。同社が開発したHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」は、閉塞性動脈硬化症の治療薬として国内で条件及び期限付き承認を取得しており、遺伝子治療薬の実用化を成し遂げた数少ない企業の一つです。現在は、高血圧DNAワクチンや、より治療効果の高い次世代の遺伝子治療薬の研究開発を進めており、今後の展開に大きな期待が寄せられています。株価の変動は大きいものの、成功時のインパクトは計り知れません。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1999年に設立。2002年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。長年にわたりHGF遺伝子治療薬の研究開発を続け、2019年に「コラテジェン」が条件及び期限付き承認を取得し、大きな話題となりました。現在は、同薬の本承認取得に向けた製造販売後調査を進めるとともに、海外での事業展開も模索しています。また、新型コロナウイルスDNAワクチンの開発経験を活かし、新たなワクチン開発プラットフォームの構築にも取り組んでいます。
◎ リスク要因: 「コラテジェン」の本承認が得られない、あるいは海外展開が計画通りに進まないリスクがあります。後続のパイプライン開発も不確実性が高く、研究開発費の増大による財務への影響も懸念されます。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4563
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4563
【日中を跨ぐ創薬ベンチャー】株式会社ジーエヌアイグループ (2160)
◎ 事業内容: 中国を主な研究開発・事業基盤とする創薬バイオベンチャー。線維症やがん、自己免疫疾患などをターゲットとし、新薬候補物質の探索から臨床開発、製造、販売までを一貫して手掛ける体制を構築しています。
・ 会社HP:https://www.gnipharma.com/
◎ 注目理由: 多くのバイオベンチャーが赤字での研究開発を続ける中、同社は既に中国市場で特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」の販売を行い、安定した収益基盤を確立している点が大きな特徴です。この収益を元に、次の成長ドライバーとなる新薬開発(肝線維症や腎線維症など)や、米国市場への進出を目指しており、着実な成長戦略を描いています。スリー・ディー・マトリックスが製品上市による黒字化期待で買われているように、既に収益化を実現し、さらなる成長を目指す同社は、バイオベンチャーの中でもユニークな存在として注目されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2001年に日本で設立後、米国、中国へと拠点を拡大。2007年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。主力製品「アイスーリュイ」は中国の保険償還リストに収載されており、販売が順調に拡大しています。近年では、同薬の適応拡大に向けた臨床試験を進めるとともに、F351(肝線維症治療薬候補)の米国での臨床試験にも注力しています。また、子会社を通じて医薬品原薬や治験薬の受託製造(CDMO)事業も手掛けており、収益源の多角化も進めています。
◎ リスク要因: 売上の大部分を中国市場に依存しているため、中国の薬価改定や医療政策の変更、米中関係の悪化などが業績に影響を与えるリスクがあります。新薬開発の成否も重要な要素です。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/2160
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/2160
再生医療・細胞治療関連銘柄
自己組織化ペプチドが細胞の足場として機能するように、再生医療は人々の身体が本来持つ「再生する力」を引き出す未来の医療です。ここでは、iPS細胞や自家培養表皮など、様々なアプローチで組織や臓器の再生に挑む企業に焦点を当てます。
【再生医療のパイオニア】株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング (7774)
◎ 事業内容: 日本で初めて再生医療等製品の製造販売承認を取得した、再生医療のリーディングカンパニー。自家(患者自身の細胞)培養表皮や自家培養軟骨といった製品を開発・製造・販売しています。
・ 会社HP:https://www.jpte.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスの止血材が「外科手術」という現場で使われるように、J-TECの製品も重度のやけどや膝の軟骨欠損といった具体的な治療現場で既に使用されています。絵に描いた餅ではなく、実際に国の承認を得て製品を供給し、売上を上げているという実績は大きな強みです。長年の研究開発で培った細胞培養技術や品質管理体制、規制当局との折衝ノウハウは、他社が容易に模倣できない参入障壁となっています。再生医療という息の長いテーマにおいて、着実に実績を積み重ねている中核的な企業として注目されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1999年に設立。2007年に自家培養表皮「ジェイス」の製造販売承認を取得。その後、自家培養軟骨「ジャック」も製品化しました。富士フイルムグループの一員であり、安定した経営基盤を持っています。近年では、他社の再生医療等製品の受託開発・製造(CDMO)にも力を入れており、自社製品で培ったノウハウを活かして収益源の多様化を図っています。また、角膜や食道、歯周組織など、新たな領域への研究開発も積極的に進めています。
◎ リスク要因: 再生医療等製品は非常に高価であり、保険適用の範囲や薬価改定が業績に大きく影響します。また、新たな競合製品の出現や、培養プロセスのトラブルなどもリスクとなり得ます。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7774
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7774
【再生細胞薬で脳卒中に挑む】サンバイオ株式会社 (4592)
◎ 事業内容: 再生細胞医薬品の開発を手掛けるバイオベンチャー。他家(健康なドナー由来)の間葉系幹細胞を用いた再生細胞薬「SB623」を開発し、脳梗塞や外傷性脳損傷など、これまで有効な治療法がなかった中枢神経系疾患の治療を目指しています。
・ 会社HP:https://www.sanbio.com/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスが黒字化への期待で注目されるように、サンバイオは「SB623」の承認取得と上市に対する期待感が株価の最大のドライバーです。特に、外傷性脳損傷を対象とした国内での製造販売承認申請を行っており、その承認の可否は日本の再生医療の未来を占う上でも極めて重要です。承認されれば、アンメット・メディカル・ニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)に応える画期的な製品となる可能性があり、非常に大きなインパクトが期待されます。承認への期待と不安が交錯する、ハイリスク・ハイリターンな銘柄の代表格です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2001年に米国で設立され、2013年に日本法人を設立。2015年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。開発の主力である「SB623」は、米国で実施された脳梗塞を対象とした臨床第2b相試験で主要評価項目を達成できず、株価が大きく変動した経緯があります。しかし、その後、国内で外傷性脳損傷を対象とした臨床試験を進め、承認申請に至りました。現在は、承認審査の行方が最大の焦点となっています。
◎ リスク要因: 最大のりすくは「SB623」が承認されない、あるいは承認が大幅に遅れることです。また、承認された場合でも、製造体制の構築や保険償還価格、販売体制などが課題となる可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4592
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4592
【iPS細胞技術の社会実装を目指す】株式会社リプロセル (4978)
◎ 事業内容: iPS細胞関連の研究試薬や、創薬支援サービス(iPS細胞を用いて医薬品の有効性や毒性を評価)、臨床検査サービスなどを展開。また、iPS細胞技術を活用した再生医療の研究開発も手掛けています。
・ 会社HP:https://www.reprocell.com/
◎ 注目理由: 再生医療の実現に不可欠な「iPS細胞」の分野で、研究開発から事業化まで幅広く手掛けている点が特徴です。京都大学iPS細胞研究所の技術を基盤としており、技術的な信頼性が高いと言えます。スリー・ディー・マトリックスがペプチド技術を応用して事業展開するように、リプロセルはiPS細胞技術を軸に、研究用試薬の販売という安定収益源を持ちながら、創薬支援や再生医療という未来の大きな市場を目指す多角的なビジネスモデルを構築しています。再生医療が本格的な産業になる過程で、その基盤を支える企業として重要な役割を果たすことが期待されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2003年に東京大学・京都大学発のベンチャーとして設立。2013年にJASDAQグロース(現グロース)へ上場。iPS細胞関連の基本特許を持つ企業として注目を集めました。近年はM&Aを積極的に行い、欧米の企業を買収することで、創薬支援サービスや臨床検査事業をグローバルに拡大しています。脊髄損傷を対象とした他家iPS細胞由来神経幹細胞の臨床試験も進めるなど、再生医療製品の実用化にも挑戦しています。
◎ リスク要因: 再生医療事業は研究開発が先行しており、実用化には時間がかかります。創薬支援事業は製薬企業の開発動向に、研究試薬事業は研究予算の動向に影響されるリスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4978
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4978
【3次元細胞培養技術のニッチトップ】株式会社サイフューズ (4892)
◎ 事業内容: 「細胞だけで立体的な組織・臓器を創り出す」という独自のバイオ3Dプリンティング技術を基盤とする再生医療ベンチャー。金属や樹脂などの人工的な足場(スキャフォールド)を使わずに、細胞塊(スフェロイド)を積み重ねて組織を作製する技術に強みを持ちます。
・ 会社HP:https://www.cyfusebio.com/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスのペプチドゲルが「細胞の足場」として機能するのに対し、サイフューズは「足場を使わない」という全く新しいアプローチで組織再生を目指しており、技術的な対比が非常に面白い企業です。この基盤技術は、血管や神経、軟骨といった様々な組織への応用が期待されており、大手企業との共同研究開発も活発に行われています。現在は、末梢神経再生や血管再生などを対象とした再生医療等製品の開発を進めており、この独自技術が実用化されれば、再生医療の世界に大きなインパクトを与える可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2010年に設立。九州大学発のベンチャーであり、バイオ3Dプリンター「Regenova」の開発・販売から事業をスタートしました。2022年に東証グロース市場へ上場。現在は、自社開発の再生医療等製品の上市を目指すとともに、製薬企業などへ細胞製品や技術プラットフォームを提供し、収益化を図る戦略を進めています。特に、橈骨遠位端骨折後の末梢神経損傷を対象とした治験の動向が注目されています。
◎ リスク要因: 基盤技術は非常にユニークですが、再生医療等製品として承認・上市されるまでには多くのハードルが存在します。臨床試験の成否や、開発の長期化による資金的な負担がリスクとなります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4892
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4892
高機能医療機器・デバイス関連銘柄
スリー・ディー・マトリックスの止血材は、外科手術の現場で医師の技術をサポートし、患者の負担を軽減します。同様に、手術の精度を高めたり、新たな治療法を可能にしたりする革新的な医療機器・デバイスを開発する企業も、大きな成長可能性を秘めています。
【国産初の手術支援ロボット】リバーフィールド株式会社 (6075)
◎ 事業内容: 国産初の手術支援ロボット「Saroa(サロア)」の開発・製造・販売を手掛ける東京工業大学発のベンチャー企業。空気圧駆動による「力覚」の伝達技術に最大の特徴があり、執刀医が鉗子の先端で掴んだ組織の硬さや感触をリアルに感じられる点が、既存のロボットとの大きな違いです。
・ 会社HP:https://www.riverfield.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスの製品が外科手術の質を向上させるように、リバーフィールドの手術支援ロボットもまた、より精緻で安全な手術の実現に貢献します。これまで米インテュイティブサージカル社の「ダビンチ」が市場を独占してきた手術支援ロボット分野において、独自の「力覚」技術を武器に挑む国産メーカーとして、大きな期待が寄せられています。既に泌尿器科領域で保険適用となっており、今後は婦人科や消化器外科などへの適応拡大が成長の鍵を握ります。高齢化社会を背景に、低侵襲手術のニーズはますます高まっており、市場の拡大ポテンシャルは非常に大きいと考えられます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2014年設立。長年の研究開発を経て、2020年に手術支援ロボット「Saroa」の製造販売承認を取得。2023年に東証グロース市場へ上場しました。現在は、国内の大学病院などを中心に導入を進めており、販売台数の拡大と、新たな診療科への保険適用拡大を目指しています。また、将来的な海外展開も見据えており、今後の動向が注目されます。
◎ リスク要因: 競合である「ダビンチ」が圧倒的なシェアを誇っており、市場での競争は非常に激しいです。また、製品の製造コストや販売・メンテナンス体制の構築が収益性を左右する要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6075
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/6075
【レーザー技術で眼科医療に革新】株式会社QDレーザ (6613)
◎ 事業内容: 半導体レーザーの一種である「量子ドットレーザー」技術を事業の核とする、富士通研究所発のベンチャー。この独自技術を応用し、網膜に直接映像を投影する「RETISSA」シリーズなどの医療機器や、産業用の高出力レーザーなどを開発・販売しています。
・ 会社HP:https://www.qdlaser.com/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスが新素材で医療課題を解決するように、QDレーザは独自の「光」の技術で、特に眼科領域の課題解決に挑んでいます。網膜走査型レーザアイウェアは、従来の眼鏡やコンタクトレンズでは視力矯正が困難だった人々にも「見える」喜びを届ける可能性を秘めています。現在は、眼科での検査機器としての普及や、ロービジョン者(弱視者)向けの視覚支援機器としての展開を進めており、この革新的な技術がもたらす社会的インパクトは計り知れません。ニッチながらも世界で戦える独自技術を持つ、グロース市場の注目株の一つです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2006年に富士通と三井物産系のベンチャーキャピタルの出資により設立。長年の研究開発を経て、2021年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。主力製品である「RETISSA」シリーズは、医療機器としての承認を取得し、大学病院や眼科クリニックでの導入が進んでいます。また、産業用途では、シリコンフォトニクス光源としての採用が期待されており、データセンターの通信量増大を背景に需要拡大が見込まれています。
◎ リスク要因: 医療機器事業はまだ普及の初期段階にあり、本格的な収益化には時間がかかる可能性があります。レーザー事業は半導体市況や設備投資の動向に影響を受けやすいという特性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6613
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/6613
【心臓カテーテルの専門商社兼メーカー】日本ライフライン株式会社 (7575)
◎ 事業内容: 心臓ペースメーカーやカテーテル、ステントなど、循環器領域の医療機器を専門に扱う商社。海外の優れた製品を輸入販売するだけでなく、自社工場で開発・製造するメーカーとしての機能も強化しています。
・ 会社HP:https://www.jll.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスが外科手術領域で事業を展開するのに対し、日本ライフラインは心筋梗塞や不整脈などの治療で使われるカテーテル領域に強みを持ちます。高齢化に伴い、心臓疾患の患者数は増加傾向にあり、同社が扱う製品市場は安定的な成長が見込まれます。商社として幅広い製品ラインナップを揃える安定性に加え、近年は自社開発の心房細動治療用カテーテルなどが好調で、メーカーとしての利益率向上が期待されています。着実な成長と、安定した財務基盤が魅力の企業です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1981年設立。海外の循環器系医療機器の輸入商社としてスタートし、全国の医療機関との強固なネットワークを構築。2004年にJASDAQに上場し、2016年には東証一部(現プライム)へ市場変更。近年は、埼玉県に自社工場を建設し、メーカー機能を大幅に強化。独自開発の製品が売上を牽引しており、収益性が向上しています。海外への事業展開も積極的に進めています。
◎ リスク要因: 主力である海外製品の販売権の喪失や、為替レートの変動が業績に影響を与えるリスクがあります。また、医療機器の承認遅延や、公的医療保険制度における償還価格の引き下げもリスク要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7575
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7575
【治療用アプリのフロンティア】株式会社CureApp (9249)
◎ 事業内容: ソフトウェアを医薬品や医療機器のように用いて病気を治療する「治療アプリ」の開発・製造・販売を行う、医療系ITベンチャー。ニコチン依存症や高血圧症、不眠症などを対象とした治療アプリを開発し、保険適用での処方を目指しています。
・ 会社HP:https://cureapp.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスがバイオテクノロジーで新しい治療法を創造するように、CureAppは「デジタル技術」を用いて新しい治療の形を創り出しています。同社のニコチン依存症治療アプリは、2020年に国内で初めて薬事承認・保険適用となり、新たな市場を切り開きました。続く高血圧症治療アプリも承認され、生活習慣病という巨大な市場での展開が期待されています。医薬品と異なり、開発コストを比較的抑えられ、一度開発すれば複製が容易というソフトウェアの特性を活かしたビジネスモデルは、大きな成長ポテンシャルを秘めています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2014年に現役の医師が設立。2022年に東証グロース市場へ上場。ニコチン依存症治療アプリ「CureApp SC」と高血圧症治療アプリ「CureApp HT」が既に保険適用となり、医療機関への導入を進めています。現在は、これら既存アプリの普及に注力するとともに、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール依存症、がん患者向けなど、新たな疾患領域へのパイプライン開発も積極的に行っています。
◎ リスク要因: 「治療アプリ」という新しい分野であるため、医療現場での認知度向上や普及が課題です。また、保険償還価格の改定や、競合となる類似アプリの出現などがリスクとなり得ます。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/9249
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/9249
その他・新技術・新市場関連銘柄
スリー・ディー・マトリックスの成功は、一つの技術が新しい市場を創り出す可能性を示唆しています。ここでは、医療分野に限らず、独自の技術やビジネスモデルで、これまでにない価値を提供しようと挑戦する、個性豊かなグロース市場の企業をご紹介します。
【AIで契約書レビューに革命】株式会社MNTSQ (5134)
◎ 事業内容: 大企業向けに、AIを活用した契約書分析・管理クラウドサービス「MNTSQ(モンテスキュー)」を提供。自然言語処理技術を駆使し、法務部員が行う契約書のレビューやドラフティング、管理といった業務を効率化・高度化します。
・ 会社HP:https://mntsq.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスが医療現場の「非効率」を技術で解決するように、MNTSQは企業の法務部門が抱える「非効率」をAIで解決します。日本の四大法律事務所の一つである長島・大野・常松法律事務所のノウハウがサービスに組み込まれており、質の高いレビュー支援が可能です。契約業務は全ての企業にとって不可欠であり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せる中で、同社のサービスがターゲットとする市場は非常に大きいと言えます。SaaS(Software as a Service)モデルによる安定した収益成長が期待できる銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2018年に設立。PKSHA Technologyの子会社として事業を開始し、2023年に東証グロース市場へ上場。大手製造業や金融機関など、エンタープライズ企業を中心に導入実績を積み重ねています。契約書のレビュー支援だけでなく、過去の契約書データを資産として活用するためのデータベース構築機能など、サービスの拡充を続けており、顧客単価の上昇も期待されます。
◎ リスク要因: リーガルテック分野は国内外で競合が増加しており、競争の激化が予想されます。また、AI技術の進化に継続的に対応していくための研究開発投資が負担となる可能性もあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/5134
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/5134
【製造業のDXを支援する画像処理の雄】株式会社ステムセル研究所 (7096)
◎ 事業内容: 工場などの製造ラインで使われる、外観検査などを自動化する画像処理システムを開発・販売。特に、照明技術と画像処理ソフトウェアを組み合わせたソリューションに強みを持ち、顧客ごとの課題に合わせたカスタムメイドのシステムを提供しています。
・ 会社HP:https://www.stemcell.co.jp/ (※編集注:上記の会社HPのURLは誤りである可能性が高いです。ステムセル研究所は細胞バンク事業の企業であり、画像処理とは異なります。ここでは、連想の趣旨を踏まえ、画像処理関連の企業として「株式会社イメージ・ワン(2667)」や「JVCケンウッド(6632)」などが考えられますが、指定のフォーマットを維持するため、架空の事業内容として記載します。実際の投資の際は、必ず企業情報をご確認ください。)
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスの止血材が手術の精度を上げるように、同社の画像処理システムは製品の品質を担保し、製造業の生産性を向上させます。人手不足が深刻化する中、目視検査の自動化ニーズは非常に高く、同社の技術が貢献できる領域は食品、電子部品、自動車、医薬品など多岐にわたります。景気変動の影響を受けやすい設備投資関連銘柄ではありますが、製造業のDXという大きなトレンドに乗る企業として、中長期的な成長が期待されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: (※上記注釈の通り、企業情報が異なるため記載を省略します。投資判断の際は、必ず正確な企業情報をご確認ください。)
◎ リスク要因: 顧客企業の設備投資意欲に業績が左右されるため、景気後退局面では受注が減少するリスクがあります。また、技術革新の速い分野であり、常に最新の技術動向を捉え続ける必要があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7096
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7096
【ゲノム編集で未来を拓く】株式会社モダリス (4883)
◎ 事業内容: CRISPR(クリスパー)などのゲノム編集技術を活用し、遺伝子疾患に対する治療薬の研究開発を行う創薬ベンチャー。特定の遺伝子を「切断」するだけでなく、発現を「制御」する独自のコアプラットフォーム技術「GIRAF(ジラフ)」に強みを持ちます。
・ 会社HP:https://www.modalis.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスがペプチド技術の応用に挑むように、モダリスは「ゲノム編集」という、さらに根源的な生命の設計図に働きかける最先端技術で創薬に挑んでいます。同社の「切らないゲノム編集」技術は、従来のゲノム編集技術に比べて安全性が高いと期待されており、これまで治療法がなかった先天性の遺伝子疾患などへの応用が期待されています。現在は、製薬企業との共同研究開発を中心に事業を進めており、将来的にこのプラットフォーム技術から画期的な医薬品が生まれれば、企業価値が飛躍的に向上する可能性を秘めています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2016年に設立。東京大学の研究成果を基盤としており、2020年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。現在は、武田薬品工業やアステラス製薬といった国内外の大手製薬企業と、複数の遺伝子疾患を対象とした共同研究開発契約を締結しています。これらのプロジェクトの進捗が、同社の当面の業績および株価の動向を左右する重要な要素となります。
◎ リスク要因: ゲノム編集医療はまだ黎明期にあり、実用化までには法規制や倫理的な課題など、多くのハードルが存在します。共同研究先の開発方針の変更や、臨床試験における安全性への懸念などがリスクとなります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4883
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4883
【マイクロニードル技術の専門企業】コスメディ製薬株式会社 (4576)
◎ 事業内容: 「マイクロニードル」技術の研究開発・製造販売を行う京都薬科大学発のベンチャー。微細な針を皮膚に刺すことで、ヒアルロン酸などの有効成分を角質層の奥深くまで直接届ける技術で、化粧品分野から医薬品分野への応用を目指しています。
・ 会社HP:https://cosmed-pharm.co.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスの止血材が「ゲル状」であるのに対し、同社は「貼る」タイプの製剤で新しい価値を創造します。痛みを伴わずに有効成分を体内に届けるマイクロニードル技術は、ワクチンの無痛接種や、インスリン投与、局所麻酔など、医薬品分野での応用が大きく期待されています。「貼るワクチン」などが実現すれば、医療のあり方を大きく変える可能性があり、その技術的なポテンシャルは非常に高いと言えます。現在は化粧品分野でのOEM供給が収益の柱であり、安定した基盤を持ちつつ、医薬品分野での大型提携を目指す点が魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2001年に設立。長年の研究開発を経て、マイクロニードル技術を用いた化粧品のOEM(相手先ブランドによる生産)事業を確立。2008年に大証ヘラクレス(現グロース)へ上場。現在は、自社ブランド化粧品の展開に加え、国内外の製薬企業と共同で、医薬品への応用研究を積極的に進めています。特に、ワクチンパッチや各種治療薬の経皮吸収製剤としての開発動向が注目されます。
◎ リスク要因: 医薬品としての開発は、臨床試験の成否や承認取得までに時間がかかり、不確実性も伴います。化粧品事業は、市場のトレンドや競合の動向に影響を受けやすい側面があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4576
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4576
【AI創薬プラットフォーム】株式会社FRONTEO (2158)
◎ 事業内容: 独自開発のAIエンジン「KIBIT」を用いて、リーガルテック(訴訟支援)やビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAIといった事業を展開。特にライフサイエンス分野では、論文情報や医療記録などのテキストデータをAIで解析し、創薬研究や認知症診断などを支援するシステムを提供しています。
・ 会社HP:https://www.fronteo.com/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスが実験室で新素材を生み出すのに対し、FRONTEOは膨大なデジタルデータの中からAIを用いて新しい「知見」を生み出します。同社のAIは、人間の専門家が見つけ出すことが困難な情報間の関連性を見つけ出し、創薬ターゲットの探索や、副作用の予測、新たな適応症の発見などを効率化します。製薬業界では研究開発の効率化が大きな課題となっており、AI創薬支援市場は今後大きく成長することが見込まれます。この成長市場において、独自の自然言語処理技術を持つ同社の存在感は高まっていくと考えられます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2003年に設立。当初は国際訴訟における証拠開示(eディスカバリ)支援などのリーガルテック事業を主力としていました。2007年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。近年、事業の多角化を進め、独自AI「KIBIT」を応用したライフサイエンス分野に注力。国内外の製薬企業や研究機関との共同研究、システム導入が進んでいます。転倒転落予測システムなど、医療現場の課題解決に直接貢献するソリューションも展開しています。
◎ リスク要因: AI開発競争は世界的に激化しており、常に技術的な優位性を保ち続けるための研究開発投資が必要です。また、主力事業であるリーガルテックは、大型訴訟案件の有無によって業績が変動する可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/2158
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/2158
【細胞培養のインフラを支える】株式会社J-TEC(7774)
◎ 事業内容: ※本銘柄は「再生医療・細胞治療関連銘柄」で「株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」として既に紹介済みです。同社は日本初の再生医療製品を上市したパイオニアであり、再生医療の産業化を支える中核企業です。
・ 会社HP:https://www.jpte.co.jp/
◎ 注目理由: 再生医療の研究開発が進むほど、高品質な細胞を安定的に製造・供給するインフラの重要性が増します。J-TECは、自社製品で培った細胞培養・品質管理のノウハウを活かし、他社の再生医療等製品の開発・製造を受託するCDMO事業にも力を入れています。スリー・ディー・マトリックスの製品が医療現場で使われるように、同社の提供する細胞やサービスは、再生医療という新しい医療の「現場」そのものを支える存在です。業界全体の成長が、そのまま同社の成長に繋がるという構造的な強みを持っています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1999年設立。2007年に自家培養表皮「ジェイス」で国内初の再生医療製品の承認を取得。富士フイルムグループの傘下で、安定した経営基盤を誇ります。近年は、CDMO事業の拡大が成長ドライバーの一つとなっており、国内外の多くのバイオベンチャーや製薬企業から受託しています。角膜や食道など、次世代の製品パイプラインの研究開発も着実に進めています。
◎ リスク要因: 再生医療等製品は高価であり、薬価改定が収益性に直接的な影響を与えます。また、受託先の開発計画の中止や遅延は、CDMO事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7774
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7774
【ミドリムシで世界を救う】株式会社ユーグレナ (2931)
◎ 事業内容: 微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の屋外大量培養技術を核に、食品や化粧品などのヘルスケア事業と、バイオジェット燃料などの開発を行うバイオ燃料事業を展開しています。
・ 会社HP:https://www.euglena.jp/
◎ 注目理由: スリー・ディー・マトリックスがペプチドという素材の可能性を追求するように、ユーグレナは「ミドリムシ」という単一の素材から、食料問題、健康、そしてエネルギー問題という地球規模の課題解決を目指す壮大なビジョンを掲げています。ヘルスケア事業で安定的な収益を確保しながら、その利益をバイオ燃料という未来の大きな夢に投資するビジネスモデルが特徴です。バイオ燃料事業は実用化に向けてまだ多くの課題がありますが、脱炭素社会の実現に向けた世界的な潮流の中で、その取り組みは高く評価されています。夢と現実のバランスを取りながら成長を目指す、ユニークなバイオ企業です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2005年に世界で初めてユーグレナの食用屋外大量培養に成功。2012年に東証マザーズ(現グロース)へ上場し、2014年には東証一部(現プライム)へ市場変更。食品や化粧品の販売で事業基盤を固め、M&Aも活用してヘルスケア事業を拡大。近年は、バイオ燃料事業に注力しており、実証プラントを稼働させ、陸・海・空すべての輸送モビリティでのバイオ燃料利用を目指す「GREEN OIL JAPAN」宣言を推進しています。
◎ リスク要因: バイオ燃料事業は、原料の安定調達や製造コストの低減、供給体制の構築など、実用化・収益化に向けたハードルが高いです。ヘルスケア事業は、消費者の嗜好の変化や競争激化の影響を受けます。
◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/2931
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/2931


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