防衛費増額で注目の「防衛関連」厳選20銘柄リスト!主力から中小型株まで総ざらい

防衛関連株への投資は、もはや単なる「地政学リスク発生時の短期ヘッジ」ではありません。

現在、日本を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑な状況にあります。近隣諸国による軍事活動の活発化、ミサイル技術の急速な進展、そして力による一方的な現状変更の試みなど、脅威は現実のものとなっています。これに対し、日本政府は「国家安全保障戦略」など安保3文書を改定し、防衛費を2027年度にGDP比2%へ倍増、5年間で総額43兆円程度とする方針を打ち出しました。これは歴史的な転換点です。

これまでの防衛産業は、利益率が低く、あくまで「お国のため」という側面が強いボランティア的な事業構造でした。しかし、政府は防衛産業を「防衛力そのもの」と位置づけ、利益率の向上(最大15%程度の営業利益率を許容する仕組みへの変更)や、国有化した工場の貸与、海外輸出(防衛装備移転)の解禁に向けた動きなど、産業としての「稼ぐ力」を強化する施策を次々と打ち出しています。

特に注目すべきは以下の3点です。

  1. スタンド・オフ・防衛能力: 相手の脅威圏外から対処できる長射程ミサイルの開発・量産(トマホーク取得や12式地対艦誘導弾能力向上型など)。

  2. 無人アセット防衛能力: ドローンや無人潜水機などの導入・開発加速。

  3. 統合防空ミサイル防衛: 極超音速兵器に対応するためのレーダー網や迎撃システムの強化。

投資家の視点では、防衛予算の増額は、関連企業の受注残高(バックログ)の積み上がりに直結します。受注から売上計上までのタイムラグを考慮すると、2025年後半から2026年にかけて、実際に業績数字として表面化してくるフェーズに入ります。また、次期戦闘機(GCAP)の日英伊共同開発など、国際的なプロジェクトも進行しており、日本の技術力が世界市場へ出るチャンスも拡大しています。

本リストでは、防衛省との直接契約額が大きい「プライム企業」から、火薬、通信、計測機器などのニッチな技術を持つ「中小型株」、さらにはサイバーセキュリティやシェルター関連まで、幅広く20銘柄を厳選しました。誰もが知る大型株も含まれますが、防衛テーマにおいてはこれらが「主役」であり、外すことはできません。一方で、個人投資家好みのボラティリティの高い小型株も網羅しています。

【免責事項】 本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。記載されている情報は、作成時点(2025年12月29日現在)における信頼できると思われる情報源に基づいておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。株式投資には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴い、元本割れとなる可能性があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行われますようお願いいたします。本記事に基づいて被ったいかなる損害についても、作成者は一切の責任を負いません。


【日本の防衛産業の絶対的エース】三菱重工業 (7011)

◎ 事業内容: エネルギー、プラント、社会インフラ、航空・防衛・宇宙を手掛ける総合重機最大手。防衛省への納入実績では圧倒的首位を誇り、陸・海・空すべての領域に対応できる国内唯一の企業。

 ・ 会社HP:https://www.mhi.com/jp/

◎ 注目理由: 防衛費増額の最大の恩恵を受ける「国策ど真ん中」の銘柄。12式地対艦誘導弾の能力向上型(長射程ミサイル)の開発・量産や、イージス・システム搭載艦の建造、さらには英国・イタリアとの次期戦闘機(GCAP)共同開発の中核を担う。防衛・宇宙セクターの受注残高は歴史的な高水準にあり、利益率改善施策により収益の柱へと成長している。

◎ 企業沿革・最近の動向: 明治時代の造船事業から始まり、日本の近代化を支えてきた。近年は石炭火力発電からの脱却を進めつつ、防衛・原子力・ガスタービンを成長領域と定義。2025年には防衛事業の売上高を大幅に伸ばす計画が進行中。H3ロケットの打ち上げ成功など宇宙分野でも存在感を示す。

◎ リスク要因: 原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱によるコスト増。また、大型プロジェクトの遅延リスクや、民間航空機事業(Tier1サプライヤーとしての活動)におけるボーイング等の生産調整の影響。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7011

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7011.T


【潜水艦と航空機の双璧】川崎重工業 (7012)

◎ 事業内容: 二輪車、航空宇宙、精密機械、ロボット、船舶海洋などを展開。防衛分野では、潜水艦の建造(三菱重工と2社体制)、輸送機(C-2)、哨戒機(P-1)の製造を一手に引き受ける。

 ・ 会社HP:https://www.khi.co.jp/

◎ 注目理由: 世界最高水準の静粛性と潜航能力を持つ潜水艦建造技術は、日本の海洋安全保障の要。スタンド・オフ・ミサイル搭載可能な潜水艦の開発も期待される。また、航空機エンジン部品の製造や、防衛用ヘリコプターのMRO(整備・修理・分解点検)需要も底堅い。水素エネルギー関連の本命でもあり、テーマ性が豊富。

◎ 企業沿革・最近の動向: 造船から始まり、陸海空へ事業を拡大。近年はロボット事業や水素サプライチェーン構築に注力。防衛分野では、無人機(UAV)の研究開発も加速させており、将来の無人化戦闘におけるキープレイヤーの一角。

◎ リスク要因: 二輪車事業は海外景気の影響を受けやすい。また、過去に検査不正などの不祥事があったため、ガバナンス面での継続的な監視が必要。航空エンジン事業の開発費負担も重荷になる局面がある。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7012

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7012.T


【ジェットエンジンの雄】IHI (7013)

◎ 事業内容: 航空エンジン、ロケットシステム、エネルギー、産業機械などを手掛ける。特に航空エンジンのシェアは国内圧倒的で、自衛隊機のエンジン生産・整備の主力を担う。

 ・ 会社HP:https://www.ihi.co.jp/

◎ 注目理由: 次期戦闘機(GCAP)用エンジンの開発における日本側の主担当企業。戦闘機の性能はエンジンで決まると言っても過言ではなく、極めて高い技術的障壁(モート)を持つ。防衛予算における「維持・整備費」の増額は、エンジン整備を手掛ける同社にとって安定的な収益源となる。

◎ 企業沿革・最近の動向: 石川島造船所を起源とする。民間航空エンジンではGEなどと国際共同開発を行う。最近ではアンモニア混焼技術など脱炭素分野でも注目されるが、安全保障環境の悪化により防衛・航空・宇宙セクターの重要性が再認識されている。

◎ リスク要因: 民間航空機エンジンの不具合問題(PW1100G-JMエンジンなど)による補償費用が発生するリスク。為替変動(円高)による収益圧迫懸念。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7013

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7013.T


【防衛エレクトロニクスの巨人】三菱電機 (6503)

◎ 事業内容: 重電、FA、自動車機器、空調、情報通信など幅広い事業ポートフォリオを持つ。防衛・宇宙分野では、レーダー、誘導弾(ミサイル)の誘導装置、衛星通信システムなどに強み。

 ・ 会社HP:https://www.mitsubishielectric.co.jp/

◎ 注目理由: 現代戦は電子戦の様相を呈しており、レーダー技術や通信システムは生命線。同社は警戒管制レーダーや、中距離空対空誘導弾(AAM-4)などの主要サプライヤー。敵基地攻撃能力(反撃能力)の要となる長射程ミサイルの開発にも深く関与しており、ハードウェアだけでなくソフトウェア・システム面での貢献が大きい。

◎ 企業沿革・最近の動向: FA(ファクトリーオートメーション)と空調が収益の柱だが、防衛・宇宙システム事業も安定した利益を生む。防衛装備庁からの受注額は常に上位に位置し、衛星コンステレーション構築などの宇宙安全保障分野でも期待される。

◎ リスク要因: FA事業は中国景気の影響を強く受けるため、全社業績としては中国経済の減速が足かせになる可能性。品質不正問題からの信頼回復プロセスが継続課題。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6503

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/6503.T


【火砲と新素材の融合】日本製鋼所 (5631)

◎ 事業内容: 鉄鋼製品と産業機械の複合企業。発電所向けの鋳鍛鋼品で世界トップクラス。防衛分野では、陸上自衛隊の火砲(戦車砲や榴弾砲)や発射装置の製造を一手に担う。

 ・ 会社HP:https://www.jsw.co.jp/

◎ 注目理由: ウクライナ紛争以降、世界的に火砲や弾薬の重要性が再認識されている。同社は19式装輪自走155mmりゅう弾砲などを製造。さらに、将来のゲームチェンジャーとされる「レールガン(電磁砲)」の研究開発に関与している点が長期的な注目ポイント。

◎ 企業沿革・最近の動向: 明治40年設立、英国アームストロング社等の技術を導入。原子力発電所向け部材での高いシェアを持つが、最近はプラスチック製造機械や防衛事業へのシフトを強めている。防衛需要の高まりを受け、特需的な受注増が期待される。

◎ リスク要因: 原材料価格(スクラップ、合金鉄、電力費)の高騰。原子力発電所の再稼働状況によるエネルギー事業のボラティリティ。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/5631

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/5631.T


【防衛株の短期資金が集う】石川製作所 (6208)

◎ 事業内容: 段ボール製函印刷機が主力だが、防衛省向けに機雷、航空機用破砕薬などを製造する防衛機器メーカーとしての側面が株式市場では有名。

 ・ 会社HP:https://www.ishikawa-seisakusho.co.jp/

◎ 注目理由: 時価総額が小さく、北朝鮮のミサイル発射や地政学的緊張が高まった際に、真っ先に連想買いが入る「防衛関連の風見鶏」的な銘柄。機雷(水中の地雷)は日本の長い海岸線を守るための低コストかつ有効な手段であり、有事の際には需要が急増する分野。

◎ 企業沿革・最近の動向: 繊維機械からスタートし、防衛機器へ展開。業績は防衛予算の動向よりも、突発的な地政学ニュースに株価が反応する傾向が強い。最近は半導体関連装置などの民需拡大にも注力している。

◎ リスク要因: 業績の実体以上に思惑で買われることが多く、緊張緩和時には急落するリスクが高い。典型的なテーマ株であり、高値掴みには細心の注意が必要。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6208

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【小銃・火器の老舗】豊和工業 (6203)

◎ 事業内容: 工作機械、建機用油圧機器などを手掛けるが、自衛隊向けの小銃、迫撃砲の製造で知られる。陸上自衛隊の主力小銃「20式5.56mm小銃」を製造。

 ・ 会社HP:https://www.howa.co.jp/

◎ 注目理由: 石川製作所と同様、地政学リスクの高まりで買われやすい小型防衛株。20式小銃への更新需要が継続しており、防衛予算における「継戦能力の維持(弾薬・小火器の確保)」の方針は追い風。防音サッシなどシェルター関連の連想も働く。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本初の自動織機メーカーとして創業。戦前から兵器製造の歴史を持つ。工作機械事業が景気敏感である一方、防衛事業は官公庁向けで安定的。

◎ リスク要因: 原材料高騰の影響。また、市場の流動性が比較的低いため、大口の売りが出た際の値幅変動が激しい。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6203

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【発煙筒・照明弾のスペシャリスト】細谷火工 (4274)

◎ 事業内容: 火工品(火薬を加工した製品)メーカー。自衛隊向けの発煙筒、照明弾、信号弾などが売上の過半を占める。民需ではエアバッグ用火薬なども扱う。

 ・ 会社HP:http://www.hosoya-pyro.co.jp/

◎ 注目理由: 防衛関連の超小型株(時価総額数十億円規模)。ミサイル発射実験などのニュースに極めて敏感に反応する。演習や有事において消耗品である照明弾や発煙筒は必ず必要となるため、防衛活動の活発化は需要増に直結する。

◎ 企業沿革・最近の動向: 戦時中の火工品製造から続く老舗。防衛省依存度が高く、安定しているが大きな成長は見込みにくい構造だったが、近年の防衛費増額で再評価機運。

◎ リスク要因: 極めて板が薄く(取引量が少ない)、少額の資金で株価が乱高下する仕手株的な動きになりやすい。ファンダメンタルズ分析だけで投資するのは危険。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4274

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【レーダー・電子戦の目】東京計器 (7721)

◎ 事業内容: 船舶港湾機器、油圧機器、流体計測機器などを展開。防衛省向けには、戦闘機用のレーダー警戒装置、艦艇用の慣性航法装置、ジャイロコンパスなどを供給。

 ・ 会社HP:https://www.tokyokeiki.jp/

◎ 注目理由: F-15戦闘機の近代化改修や、新型護衛艦の建造において、同社の精密計測技術やレーダー探知技術は不可欠。電子戦能力の強化は防衛省の最優先事項の一つであり、ハイテク防衛関連として位置づけられる。半導体製造装置向け機器も好調。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本初の計器メーカー。船舶用計器で世界的なシェアを持つ。防衛・通信機器事業は利益率改善が進んでおり、中長期的な成長ドライバーとなっている。

◎ リスク要因: 民間船舶市場の市況変動リスク。開発費負担の増加。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7721

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【世界唯一の救難飛行艇】新明和工業 (7224)

◎ 事業内容: 特装車(ダンプ、ゴミ収集車)で国内トップシェア。航空機事業では、海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」を製造する世界唯一の企業。ボーイング等の部品製造も行う。

 ・ 会社HP:https://www.shinmaywa.co.jp/

◎ 注目理由: US-2は波高3メートルの荒天洋上でも離着水できる世界随一の性能を誇り、インドなどへの輸出候補としても度々名前が挙がる。島嶼防衛において、滑走路が不要な飛行艇の戦略的価値は高い。特装車事業が堅調なキャッシュカウとなっている点も投資妙味あり。

◎ 企業沿革・最近の動向: 前身は川西航空機。航空機製造のDNAを持つ。特装車事業の海外展開を加速中。US-2の維持・整備予算の確保が継続的な課題だが、防衛費増額で安定化が期待される。

◎ リスク要因: US-2は調達機数が極めて少なく、量産効果が出にくい。ボーイングなど民間航空機需要の減速影響。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7224

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【サイバー防衛・Jアラート】富士通 (6702)

◎ 事業内容: ITサービス国内首位。防衛省向けの通信システム、指揮統制システム、赤外線監視装置などで高いシェアを持つ。全国瞬時警報システム(Jアラート)のインフラ構築にも関与。

 ・ 会社HP:https://www.fujitsu.com/jp/

◎ 注目理由: 「能動的サイバー防御」の導入検討など、サイバーセキュリティは陸海空・宇宙に次ぐ第5の戦場。防衛省のクローズドなネットワーク構築や、次世代の防衛クラウド基盤において、国内ベンダーとしての信頼性は高い。

◎ 企業沿革・最近の動向: ハードウェアからサービスソリューションへの転換に成功。防衛関連では、レーダー技術やネットワーク技術を融合させ、戦場のデジタル化(DX)を支援する。

◎ リスク要因: 同社自身へのサイバー攻撃リスク(過去にプロジェクト情報流出等のインシデントあり)。SI事業の人材不足。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6702

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/6702.T


【ソナー・水中防衛の頭脳】日本電気 (6701)

◎ 事業内容: ITサービス大手。生体認証技術や通信インフラに強み。防衛分野では、潜水艦や艦艇のソナー(水中音波探知機)システムで圧倒的なシェアを持つほか、防衛用レーダーも手掛ける。

 ・ 会社HP:https://jpn.nec.com/

◎ 注目理由: 潜水艦の探知能力は、海洋国家日本の生命線。AIを活用したソナー解析技術など、最先端技術の防衛装備への実装を進める。また、経済安全保障の観点から、重要インフラの通信機器における国産回帰の恩恵も受ける。

◎ 企業沿革・最近の動向: 通信機器からITソリューションへシフト。アビオニクス(航空電子機器)子会社を持っていた経緯もあり、防衛エレクトロニクスに深い知見を持つ。

◎ リスク要因: 5G投資の一巡による通信部門の成長鈍化。大型システム開発における不採算案件の発生リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6701

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/6701.T


【火薬とパイロットの命綱】ダイセル (4202)

◎ 事業内容: 化学メーカー大手。セルロース化学、有機合成化学、火工品などを展開。防衛省向けには、ミサイルや弾薬の推進薬、戦闘機パイロットの緊急脱出装置用火工品などを供給。

 ・ 会社HP:https://www.daicel.com/

◎ 注目理由: 弾薬備蓄の増強は政府の急務であり、推進薬(火薬)の需要増が見込まれる。また、自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)の世界的大手であり、その火薬制御技術は防衛分野と親和性が高い。PBR1倍割れ是正などの株主還元意識も向上中。

◎ 企業沿革・最近の動向: セルロイド製造会社8社の合併で誕生。多角化経営に成功しており、素材から加工品まで幅広い。防衛事業はセグメントの一部だが、重要性は増している。

◎ リスク要因: 原燃料価格の高騰。自動車生産台数の変動によるエアバッグ事業への影響。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/4202

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【水中音響の老舗】OKI (6703)

◎ 事業内容: 情報通信機器、プリンタ、ATMなどを手掛ける。防衛分野では、水中音響技術に特化しており、ソナーシステムや対潜戦システムでNECと双璧をなす。

 ・ 会社HP:https://www.oki.com/jp/

◎ 注目理由: 「音響の沖」と呼ばれるほど、水中センシング技術に定評がある。海洋監視の強化、無人潜水機(UUV)の開発において、同社のセンサー技術は不可欠。老朽化した社会インフラのモニタリング事業など、防災・減災分野ともシナジーがある。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本初の通信機器メーカーとして創業。構造改革を進め、ATM依存からの脱却を図る。防衛・航空宇宙セクターは安定収益源。

◎ リスク要因: プリンタ市場の縮小。半導体不足などの部材調達リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/6703

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/6703.T


【専門商社の防衛枠】極東貿易 (8093)

◎ 事業内容: 産業設備、計測機器などを扱う技術商社。防衛省向けに、海外製の特殊な防衛装備品や部品の輸入・販売、メンテナンス支援を行う。

 ・ 会社HP:https://www.kbk.co.jp/

◎ 注目理由: 自衛隊装備の多くは米国等の海外製品(FMS調達など)が含まれており、そのメンテナンスや部品供給を支える商社の役割は重要。ドローン検知システムやセキュリティ関連機器の取り扱いも拡充しており、ニッチな防衛需要を取り込む。高配当株としても知られる。

◎ 企業沿革・最近の動向: 旧三井物産の機械部門関係者が設立。重電、資源開発関連に強み。防衛関連ビジネスは地味だが堅実。

◎ リスク要因: 為替リスク(円安は輸入コスト増だが、価格転嫁できれば売上増)。商社特有の契約打ち切りリスク。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/8093

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/8093.T


【特殊ゴム・ホース】櫻護謨 (5189)

◎ 事業内容: 消防用ホース、産業用ゴム製品のメーカー。防衛省向けには、航空機や艦艇用の燃料タンク、特殊ホース、シール材などを供給。宇宙ロケット用部品も手掛ける。

 ・ 会社HP:https://www.sakura-rubber.co.jp/

◎ 注目理由: 時価総額が小さく、浮動株が少ないため、豊和工業や石川製作所と共に「防衛小型株トリオ」の一角として物色されることがある。航空宇宙・防衛用途のゴム製品は極めて高い耐久性と信頼性が求められるため、参入障壁が高い。

◎ 企業沿革・最近の動向: 消防ホースのトップメーカー。官公庁向けの売上比率が高く、業績は比較的安定的。防災関連としての側面も持つ。

◎ リスク要因: 流動性が低い(売買しにくい)。原材料のナフサ価格変動の影響。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/5189

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【ヘリコプターと航空機部品】SUBARU (7270)

◎ 事業内容: 自動車部門が主力だが、航空宇宙カンパニーとして防衛事業も展開。陸上自衛隊の多用途ヘリコプター(UH-2)の製造や、練習機の製造・保守を行う。

 ・ 会社HP:https://www.subaru.co.jp/

◎ 注目理由: ボーイングとの関係が深く、戦闘ヘリ(AH-64D)や輸送機オスプレイの整備なども受託実績がある。無人機等の研究開発も進めており、航空機製造技術の高さは折り紙付き。自動車事業の円安恩恵と合わせて評価できる。

◎ 企業沿革・最近の動向: 中島飛行機を源流に持つ。アイサイトなど運転支援技術に定評。防衛分野では、UH-2の量産が本格化しており、安定的な収益貢献が見込まれる。

◎ リスク要因: 米国自動車市場(特にEVシフトや関税政策)の動向が全社業績を左右する。防衛比率は全社から見ると小さい。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/7270

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/7270.T


【銃弾・軸受の精密加工】ミネベアミツミ (6479)

◎ 事業内容: 極小ボールベアリングで世界シェア首位。電子機器部品、自動車部品などを手掛けるが、防衛関連として警察・自衛隊向けの拳銃(ニューナンブ後継機種など)や機関銃の製造も行っている(旧ミネベア分)。

 ・ 会社HP:https://www.minebeamitsumi.com/

◎ 注目理由: 精密加工技術の塊であるベアリングは、航空機やミサイルの可動部に不可欠。また、国内で数少ない小火器メーカーとしての側面も持つ。アナログ半導体などM&Aによる多角化が進んでおり、防衛一本足ではない安心感がある。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本ミニチュアベアリングとして創業。ミツミ電機、ユーシンなどを統合し巨大化。防衛・航空宇宙向けは、高い品質基準をクリアする高付加価値製品として展開。

◎ リスク要因: スマートフォン市場やデータセンター投資の減速影響。M&Aに伴うのれん減損リスク。

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【航空機の機体を支える】東レ (3402)

◎ 事業内容: 合成繊維、樹脂、炭素繊維複合材料などの素材メーカー。特に炭素繊維は世界トップシェアであり、ボーイング機などの民間機だけでなく、戦闘機等の防衛装備品の軽量化に不可欠なマテリアル。

 ・ 会社HP:https://www.toray.co.jp/

◎ 注目理由: 次期戦闘機(GCAP)や各種ミサイル、ドローンの機体には、軽量かつ強靭な炭素繊維が多用される。日本の素材技術は安全保障上の優位性そのものであり、経済安全保障の観点からも重要銘柄。

◎ 企業沿革・最近の動向: レーヨンメーカーから始まり、炭素繊維の開発で世界をリード。航空宇宙用途は高収益事業だが、パンデミック時の航空需要減から回復途上。

◎ リスク要因: 原油価格高騰による原料コスト増。世界経済減速による汎用繊維事業の苦戦。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/3402

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【国民保護・テロ対策】ALSOK (2331)

◎ 事業内容: 警備サービス大手。機械警備、常駐警備、現金輸送など。防衛関連としては、基地警備や、テロ対策、国民保護(避難誘導等)の観点で重要。

 ・ 会社HP:https://www.alsok.co.jp/

◎ 注目理由: ハードウェア(兵器)だけでなく、重要施設のセキュリティ強化も国防の一環。原子力発電所やインフラ施設の警備需要は高まっている。また、ドローン検知・捕獲システムなど、新しい脅威に対するセキュリティサービスも展開。内需ディフェンシブ株としての側面も強い。

◎ 企業沿革・最近の動向: 綜合警備保障。東京五輪などのイベント警備も手掛けた。介護事業なども展開し、社会課題解決型企業を目指す。

◎ リスク要因: 人手不足による労務コストの上昇(賃上げ圧力)。機械警備への移行がスムーズに進まない場合の利益率低下。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/2331

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/2331.T

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