建設業の人手不足はむしろ大チャンス?ピンチを金脈に変える建設DX・建機関連の監視すべき20社

2024年4月から建設業界にも時間外労働の上限規制が適用され、いわゆる「2024年問題」が本格化しています。長年の課題であった高齢化と若手不足に加え、残業規制が強化されたことで、現場の施工管理や作業員の不足はもはや待ったなしの危機的状況に陥っています。

しかし、株式投資の視点から見れば、社会的な大ピンチは、それを解決する企業にとっての「特大の金脈」を意味します。

これまで人海戦術に頼っていたゼネコンやサブコンは、生き残りをかけてIT投資や省力化投資を急加速させています。図面のデジタル化、クラウドカメラによる遠隔現場監督、ドローンや3Dデータを用いた測量、ICT建機による自動施工など、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)市場はまさに爆発的な成長期を迎えようとしています。

また、物理的な作業を助ける次世代足場や省力化建機、そして即戦力となる施工管理技士を派遣する人材サービス企業も、空前の需要増の恩恵を受けています。誰もが知るような超大型の総合建設会社(ゼネコン)を買うよりも、彼らが「喉から手が出るほど欲しい」ソリューションを独占的、あるいは高い競争力で提供している中小型株・ニッチトップ株を狙う方が、投資妙味は格段に高いと言えるでしょう。

本記事では、単なるテーマ株の枠を超え、業績への実益が伴い始めている「建設DX・建機・建設人材関連」の注目すべき20銘柄を厳選しました。図面管理SaaSから、3Dモデリング、クラウド防犯カメラ、そして特殊建機まで、各社がどのように建設業界のピンチをチャンスに変えているのか、その深層を紐解いていきます。

免責事項 本記事は投資の参考となる情報の提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には価格変動リスクや発行体の信用リスクなど様々なリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。万が一、本記事の情報を利用して損害を被った場合でも、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


目次

【図面管理DXで現場の働き方を劇的改善】株式会社スパイダープラス (4192)

◎ 事業内容: タブレットで図面や現場写真を一元管理できる建設DXサービス「SPIDERPLUS」の開発・提供。現場監督の事務作業時間を大幅に削減するSaaSビジネスを展開。

・ 会社HP:

◎ 注目理由: 建設現場における最も大きな課題の一つが、施工管理技士(現場監督)の過酷な長時間労働です。同社の「SPIDERPLUS」は、紙の図面を持ち歩き、デジカメで写真を撮り、事務所に戻ってからエクセルで黒板と写真を整理する…といったアナログな重労働を、タブレット一つで完結させる画期的なアプリです。 2024年問題による残業規制をクリアするため、大手から中堅ゼネコンまで導入が爆発的に進んでおり、サブスクリプション型の安定した収益基盤(ARR)が急拡大しています。一度現場に定着すると解約率(チャーンレート)が非常に低い点も、SaaS企業として高く評価できるポイントです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1997年に保温断熱工事業として創業し、自らが現場で感じた不便さを解消するためにIT事業へ転換した異色の経歴を持ちます。現場のリアルな痛みを理解しているからこそ作れるUI/UXが強みです。近年は海外展開(東南アジアなど)や、AIを活用した配筋検査機能の開発など、さらなる機能拡充と市場開拓に注力しています。

◎ リスク要因: SaaSビジネス特有の先行投資(開発費・広告宣伝費・営業人件費)が重く、黒字化のタイミングが後ずれする可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):


【建設・プラント業界の暗黙知を3Dシステム化】株式会社Arent (5254)

◎ 事業内容: 建設業界やプラント業界の高度な専門知識(暗黙知)をシステム化するDXコンサルティング及びシステム開発。ジョイントベンチャーによるSaaS販売も手掛ける。

・ 会社HP:

◎ 注目理由: 一般的なシステム開発会社とは一線を画し、顧客企業(大手プラントやゼネコン)の熟練技術者が持つ「属人的なノウハウ」を数学的アプローチでアルゴリズム化し、3D CADなどの高度なシステムに落とし込む独自技術を持っています。 例えば、何日もかかっていた複雑な鉄筋の配置設計を自動化するようなシステムを開発し、それを顧客と共同でSaaS化して他社にも販売するというビジネスモデルが秀逸です。利益率が非常に高く、建設業界のディープな課題を根本から解決するプロフェッショナル集団として、圧倒的な成長余力を秘めています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2012年設立。高砂熱学工業や千代田化工建設など、業界トップクラスの企業と強固なパートナーシップを結び、合弁会社を次々と設立しています。近年はBIM/CIM(建設情報の3Dモデル化)の普及を追い風に、受託開発だけでなく自社プロダクトのライセンス収入の比率が高まっており、業績の飛躍的な向上が見込まれています。

◎ リスク要因: 極めて高度な数学・プログラミングスキルを持つエンジニアの確保が必須であり、人材採用の遅れが成長のボトルネックになる恐れがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):

https://arent3d.com/ir/


【測量・土木CADの圧倒的ガリバー】福井コンピュータホールディングス株式会社 (9790)

◎ 事業内容: 測量、土木、建築業界向けのCADソフトウェアの開発・販売。特に日本の測量・土木CAD市場において圧倒的なシェアを誇る。

・ 会社HP: https://hd.fukuicompu.co.jp/

◎ 注目理由: 国土交通省が推進する「i-Construction(建設現場の生産性向上)」の最大の恩恵を受ける企業の一つです。公共事業等の電子納品や3Dデータ化が義務付けられる中、同社のソフトウェアは日本の土木・測量現場における「事実上の標準(デファクトスタンダード)」となっています。 建設ICT化の波に乗ってサブスクリプションモデルへの移行も進めており、収益の安定性がさらに高まっています。人手不足をITで補う流れは国策でもあり、同社の製品なしでは日本のインフラ整備が回らないと言っても過言ではないほどの確固たる地位を築いています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1979年に福井県で創業。長年にわたり日本の法規制や現場の商慣習に合わせたローカライズを徹底してきたことで、海外製のCADソフトの参入を阻んでいます。近年は、点群データ(3Dスキャナやドローンで取得したデータ)を処理するソフト「TREND-POINT」が爆発的に売れており、高収益体質を維持しています。

◎ リスク要因: 公共事業の予算動向に依存する部分があるため、国のインフラ投資が大幅に削減された場合は業績に影響が出る可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9790

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9790.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://hd.fukuicompu.co.jp/ir/


【クラウドカメラで現場監督の移動時間をゼロへ】セーフィー株式会社 (4375)

◎ 事業内容: クラウド録画型カメラプラットフォーム「Safie(セーフィー)」の開発・運営。映像データのクラウド保存とAI解析ソリューションを提供。

・ 会社HP: https://safie.co.jp/

◎ 注目理由: 建設現場における「移動のムダ」を劇的に削減するソリューションとして、大手ゼネコンからの導入が相次いでいます。従来、現場監督は複数の現場を車で巡回して安全確認や進捗確認を行っていましたが、セーフィーのウェアラブルカメラや定点カメラを現場に設置することで、本社や自宅にいながらリアルタイムで複数の現場を遠隔監視できるようになります。 単なる防犯カメラの枠を超え、AIによる作業員の顔認証(入退室管理)や、危険行動の自動検知など、映像データを活用した「現場のIoTプラットフォーム」として進化を続けており、建設DXの中核を担う存在です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2014年設立。ソニー出身の技術者らが創業し、高画質かつセキュアなクラウド録画技術で急速にシェアを拡大しました。オリックスや関西電力など大企業との資本業務提携も強みです。近年は建設現場向けのパッケージ「Safie Pocket(セーフィー ポケット)」という通信モジュール内蔵型のウェアラブルカメラが現場作業員の必需品になりつつあります。

◎ リスク要因: 半導体不足等によるカメラ端末の供給遅延リスクや、クラウドインフラの通信障害リスクが挙げられます。

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【コマツと組む建設DXの頭脳】株式会社オプティム (3694)

◎ 事業内容: IoT、AI、ビッグデータを活用したプラットフォーム事業。MDM(モバイル端末管理)で国内首位級。農業、医療、建設など産業別のDXを推進。

・ 会社HP: https://www.optim.co.jp/

◎ 注目理由: 建設業界における同社の最大の注目ポイントは、世界的建機メーカーであるコマツ、NTTドコモ、野村総合研究所と共同で設立した「株式会社ランドログ(現:株式会社EARTHBRAIN)」を通じたスマートコンストラクションの推進です。 ドローンで測量した3D地形データと、建機の稼働データをクラウド上で統合・AI解析し、建設現場全体のデジタルツイン(仮想空間上の双子)を構築する技術基盤を提供しています。建機の自動化や施工の最適化において、オプティムのAI・IoT技術は不可欠な「頭脳」となっており、世界的なインフラDXの波に乗るポテンシャルを秘めています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2000年、佐賀大学発のベンチャーとして創業。端末管理ソフト「OPTiM Smart Field」等で安定したライセンス収入を稼ぎつつ、その資金をAIやIoTの新規事業に投資する堅実かつアグレッシブな経営を行っています。最近はスマートフォンで土構造物を3Dスキャンできるアプリなど、小規模現場でも使える建設DXツールの展開も強化しています。

◎ リスク要因: 多岐にわたる産業のDXに手を出しているため、経営リソースの分散や、競合の巨大IT企業との競争激化が懸念されます。

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【若手施工管理技士の派遣で現場を救う】株式会社コプロ・ホールディングス (7059)

◎ 事業内容: 建設・プラント業界に特化したエンジニア・施工管理技士の人材派遣事業。若手未経験者の採用・育成に強みを持つ。

・ 会社HP: https://www.copro-h.co.jp/

◎ 注目理由: ITやロボットによるDXが進んでも、建設現場で「人の目と手」による管理が完全に不要になるわけではありません。むしろ、残業規制によって「一人当たりの労働時間」が減る分、物理的な「頭数」の確保がゼネコンにとって死活問題となっています。 同社は、他業種からの若手未経験者を大量に採用し、自社の研修施設「監督のタマゴ」で徹底的に教育してから現場へ派遣するビジネスモデルを確立しています。需要過多の売り手市場であるため、派遣単価は上昇傾向にあり、業績は右肩上がりを続けています。人材不足という社会課題に最も直接的にアプローチしている企業です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2006年設立。愛知県を地盤に成長し、現在は全国展開。単なる人材派遣にとどまらず、建設DXエンジニア(BIMオペレーターなど)の育成にも注力しています。最近はM&Aを活用してITエンジニア派遣領域にも進出しており、建設とITの両輪での成長戦略を描いています。

◎ リスク要因: 採用競争の激化による採用コスト(広告宣伝費や紹介料)の高騰が、利益率を圧迫するリスクがあります。

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【建設技術者派遣の絶対的メガプレイヤー】株式会社オープンアップグループ (2154)

◎ 事業内容: ITエンジニア、ものづくりエンジニア、建設エンジニアの人材派遣事業。旧夢真ホールディングスと旧ビーネクストグループが統合して誕生。

・ 会社HP: https://www.openupgroup.co.jp/

◎ 注目理由: 建設技術者派遣のパイオニア的存在であった旧「夢真」を傘下に持ち、建設業界向けの人材派遣において国内トップクラスの規模を誇ります。圧倒的な採用力と、全国規模での営業ネットワークを有しており、大手ゼネコンから地方の中小建設会社まで幅広い顧客基盤を持っています。 規模のメリットを活かし、未経験者の大量採用とリスキリング(再教育)を効率的に行えるのが最大の強みです。2024年問題によって、派遣料金の改定(単価アップ)交渉がスムーズに進んでおり、ストックビジネス的な安定感と成長性を兼ね備えた大型内需株として監視必須です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2021年に夢真ホールディングスとビーネクストグループが経営統合。建設だけでなく、IT・機械分野のエンジニア派遣も巨大な柱となっており、事業ポートフォリオが分散されている点も投資家にとっては安心材料です。近年は従業員の定着率(離職率の低下)改善に成功しており、利益率の向上が顕著に表れています。

◎ リスク要因: 景気後退期には、企業が派遣スタッフの契約更新を見送る「派遣切り」のリスクがあり、マクロ経済の動向に業績が左右されやすい面があります。

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【次世代足場で工期短縮と安全を両立】株式会社タカミヤ (2445)

◎ 事業内容: 建設用仮設機材(足場など)の開発、製造、販売、レンタル。次世代足場「Iq(アイキュー)システム」の普及を牽引。

・ 会社HP: https://www.takamiya.co/

◎ 注目理由: 建設現場で必ず必要になる「足場」の革命児です。同社が開発・普及を進める次世代足場「Iqシステム」は、従来の足場よりも軽量で、かつ組み立てや解体が非常にスピーディーに行えるという特徴を持っています。 人手不足で少しでも工期を短縮したい建設会社にとって、足場の組み立て時間の削減はダイレクトにコスト削減と労働環境の改善に直結します。また、階高が高く安全性が高いため、労働災害を防ぐ観点からもゼネコンからの指名買いが増加しています。レンタル資産の稼働率が高止まりしており、非常に堅調なキャッシュフローを生み出しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1969年創業(旧社名:エスアールジータカミヤ)。単なる足場メーカーから、仮設の計画図面を3Dで作成するエンジニアリング事業や、農業用ハウス事業などへも多角化を進めています。特に足場のBIMデータ提供など、ハードウェアとDXを組み合わせた提案力がゼネコンから高く評価されています。

◎ リスク要因: 鋼材価格の高騰や円安による調達コストの上昇が、利益を圧迫する要因となります。また、建設市況全体の冷え込みリスクにも注意が必要です。

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【ICT建機レンタルで現場の自動化を裏方支援】株式会社カナモト (9678)

◎ 事業内容: 建設機械レンタルの国内大手。北海道を地盤に全国、そして海外へ展開。ICT建機や情報化施工関連機器のレンタルに注力。

・ 会社HP: https://www.kanamoto.co.jp/

◎ 注目理由: 建設業界の人手不足対策として、GPSや3Dデータを活用して半自動で動く「ICT建機」の導入が急務となっていますが、これらの建機は非常に高額です。そのため、建設会社は購入するのではなく「レンタル」で調達する動きが加速しています。 カナモトは業界に先駆けてICT建機やドローン、測量機器のレンタル資産を大量に保有しており、情報化施工のサポート専門部隊も配置しています。建機を貸すだけでなく、現場のDX化をセットで支援できる「ソリューション型レンタル」が強みであり、インフラ老朽化対策や防災工事の増加も強力な追い風となっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1964年北海道室蘭市で設立。積極的なM&Aで全国ネットワークを構築してきました。近年は中国、東南アジア、オーストラリアなど海外事業の拡大に意欲的です。また、遠隔操作建機のシステム開発など、単なるレンタル業の枠を超えた技術開発にも取り組んでいます。

◎ リスク要因: 建機の購入費用(設備投資)が大きく、金利上昇局面では資金調達コストが増加するリスクがあります。また、天候不順による工事の遅れがレンタル稼働率に影響します。

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【総合レンタルで建設DXの普及を後押し】ニシオホールディングス株式会社 (9699)

◎ 事業内容: 建設機械やイベント用機器の総合レンタル大手(旧西尾レントオール)。通信機器や測量機器、ICT施工システムにも強い。

・ 会社HP: https://www.nishio-gr.com/

◎ 注目理由: カナモトと並ぶ建機レンタルの巨人ですが、ニシオホールディングスの特徴は、建設機械だけでなく「情報化施工(ICT施工)」に必要な通信インフラや測量機器、さらにはイベント関連まで幅広く多角化している点です。 建設現場のDX化には、現場にWi-Fi環境を構築したり、カメラやセンサーを設置したりする「土台作り」が必要不可欠ですが、同社はそれらを丸ごとレンタルで提供できます。無人化施工や自動運転建機の実証実験など、次世代の建設現場を見据えたR&D投資も積極的に行っており、ゼネコンのDXパートナーとしての地位を確立しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1959年創業の西尾レントオールが持株会社化。早くから情報化施工に着目し、専門部署を立ち上げて技術的優位性を築いてきました。海外展開にも積極的で、東南アジアを中心にM&Aを駆使して成長を続けています。大阪・関西万博の会場建設でも大きな特需を享受しているとみられます。

◎ リスク要因: カナモトと同様、多額の設備投資を伴うため、金利動向や保有資産(建機)の陳腐化・価格下落リスクに注意を払う必要があります。

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【無公害・省力化の杭圧入機で世界を席巻】株式会社技研製作所 (6289)

◎ 事業内容: 無振動・無騒音の杭圧入引抜機「サイレントパイラー」の開発・製造。独自の「圧入工法」によるソリューション事業も展開。

・ 会社HP: https://www.giken.com/ja/

◎ 注目理由: 建設現場における労働環境の改善と省力化、そして環境配慮を同時に実現するオンリーワン企業です。同社のサイレントパイラーは、地球の重力ではなく、すでに打ち込まれた杭を掴んでその反力で次の杭を押し込むという画期的な機械です。 従来の大掛かりな杭打ち機に比べて機械がコンパクトで済むため、狭い現場や水上での工事において圧倒的な省力化と工期短縮を実現します。作業員を大幅に減らすことができるため、人手不足が深刻な土木現場での需要が国内外で急増しています。防災・減災工事という国策テーマにも合致する最強のニッチトップ建機メーカーです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1967年高知県で創業。公害問題を契機にサイレントパイラーを発明し、世界的な特許の壁で守られています。近年は、機械の販売だけでなく、自社の工法を世界標準にするための「工法ビジネス(インプラント工法)」の啓蒙に力を入れており、欧州やアジアなど海外売上比率が着実に上昇しています。

◎ リスク要因: 特殊な工法であるがゆえに、設計段階から同社の工法が指定される必要があり、普及には一定の時間を要します。また、鋼材(杭)の価格高騰が工事の見送りにつながるリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6289

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6289.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.giken.com/ja/ir/


【超小型建機で都市部の省力化に貢献】株式会社竹内製作所 (6432)

◎ 事業内容: ミニショベルやクローラーローダーなど、小型建設機械の専業メーカー。売上高の9割以上が海外(欧米中心)。

・ 会社HP: https://www.takeuchi-mfg.co.jp/

◎ 注目理由: テーマは内需(国内の人手不足)ですが、建設業界の人手不足は欧米でも深刻な問題であり、同社はその課題解決で圧倒的な利益を叩き出している超優良企業です。住宅の庭や狭い市街地での配管工事など、人がスコップで掘らざるを得なかったような場所で活躍する「ミニショベル」に特化しています。 大型建機に比べて操作が簡単で、少ない人員で効率よく作業ができるため、世界中で需要が爆発しています。「TAKEUCHI」ブランドは特に欧米の建機レンタル業界で絶大な人気を誇り、高収益体質と強固な財務基盤を持つ建機セクターの隠れた主役です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1963年長野県で設立。世界で初めてミニショベルを開発したパイオニアです。徹底した顧客第一主義で製品改良を続け、熱狂的なファン(ユーザー)を獲得しています。近年は環境規制に対応した電動ミニショベルの開発・市場投入にも力を入れており、次世代建機のトレンドにもしっかり乗っています。

◎ リスク要因: 海外売上比率が極めて高いため、為替(円高)の悪影響をダイレクトに受けます。また、欧米の住宅着工件数などマクロ経済動向にも左右されます。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6432

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6432.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.takeuchi-mfg.co.jp/ir/


【建設業の自動化を司る精密ポジショニング】株式会社トプコン (7732)

◎ 事業内容: ポジショニング(測量機器、GPS、マシンコントロール)、スマート農業、アイケア(眼科用医療機器)の3本柱。

・ 会社HP: https://www.topcon.co.jp/

◎ 注目理由: 建機が自動で動くためには、自分が地球上の「どこに」「どのような角度で」存在し、設計図に対してどう動くべきかを正確に把握する技術が必要です。トプコンは、GPSやレーザーを用いた高精度な測量技術と、建機の油圧を自動制御する「マシンコントロール技術」において世界トップクラスのシェアを誇ります。 コマツやキャタピラーなどの建機メーカーが製造するICT建機の「目と脳」の部分を提供しているのが同社であり、建設現場の完全自動化・無人化という究極のDX化を実現するためのキープレイヤーです。既存の古い建機に後付けできる自動化システムも販売しており、普及のハードルを下げています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1932年、服部時計店(現セイコー)の精機部門から独立して創業。光学技術をベースに世界的な多国籍企業へと変貌を遂げました。建設業だけでなく、農業トラクターの自動操舵システム(スマート農業)でも高いシェアを持ち、「食」と「インフラ」の課題をテクノロジーで解決する企業として海外投資家からも注目されています。

◎ リスク要因: 海外売上が多く為替リスクがある点と、M&Aを積極的に行ってきたことによるのれん代の償却負担が利益を圧迫する局面がある点に注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7732

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7732.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.topcon.co.jp/invest/


【ドローンやロボットの「目」となる人工知能】Kudan株式会社 (4425)

◎ 事業内容: 機械が空間を立体的に認識する技術「人工知覚(SLAM技術)」のアルゴリズムを研究開発し、ライセンス提供。

・ 会社HP: https://www.kudan.io/jp/

◎ 注目理由: 建設現場のDXにおいて、現場の状況を3Dデータ化する作業は必須です。KudanのSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術は、カメラやLiDARセンサーを搭載したドローンやロボットが、動きながら周囲の3Dマップをリアルタイムに作成し、同時に自己位置を推定する高度な技術です。 GPSが届かない屋内やトンネルの工事現場において、測量の自動化や建機の自律走行を実現するためのコア技術となります。建設業向けマッピングソリューションを提供する国内外の企業へのライセンス供与が進んでおり、人手不足を補う自律型ロボットの普及と共に大化けするポテンシャルを秘めたディープテック企業です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2011年英国にて設立(現在は日本本社)。ハードウェアを製造せず、アルゴリズム(ソフトウェア)のライセンス収入を得るビジネスモデルのため、粗利率が非常に高いのが特徴です。近年はインテルや欧州の測量機器メーカーとの協業を発表するなど、グローバルでの技術標準化に向けた動きを加速させています。

◎ リスク要因: 研究開発先行型のビジネスであり、ライセンス収入が本格化するまで赤字が続くリスクがあります。また、巨大IT企業の技術動向との競合リスクもあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4425

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4425.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.kudan.io/jp/ir/


【スマートロックで現場の入退室をクラウド管理】株式会社フォトシンス (4379)

◎ 事業内容: 後付け型スマートロック「Akerun(アケルン)」およびクラウド型入退室管理システムの開発・提供。

・ 会社HP: https://photosynth.co.jp/

◎ 注目理由: オフィス向けのイメージが強いAkerunですが、実は「建設現場」での導入が急増しています。2024年問題に伴い、建設会社は下請け作業員も含めた「正確な労働時間の把握」が厳格に求められるようになりました。 現場の仮設ゲートや詰め所にAkerunを設置し、作業員がスマホやICカードでタッチするだけで、クラウド上に正確な入退室(出退勤)ログが記録されます。また、遠隔から鍵の開け閉めができるため、休日の不法侵入防止や、鍵の受け渡しのための現場監督の移動コスト削減にもつながり、労務管理DXとセキュリティの観点から建設業界に刺さるサービスとなっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2014年設立。既存のドアにテープで貼り付けるだけでスマートロック化できる手軽さがウケて急成長しました。近年は大手ゼネコンと提携し、建設現場のグリーンサイト(労務安全書類システム)とのデータ連携を行うなど、建設業界特有のシステムエコシステムに入り込む戦略を取っています。

◎ リスク要因: 類似のスマートロック製品を扱う競合他社との価格競争リスクや、ハードウェアの不具合によるブランド毀損リスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4379

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4379.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://photosynth.co.jp/ir/


【地質調査のDXで土木工事の上流を効率化】応用地質株式会社 (9755)

◎ 事業内容: 地質調査・コンサルティングの国内最大手。防災・減災、インフラ維持管理、環境調査などを行う。

・ 会社HP: https://www.oyo.co.jp/

◎ 注目理由: すべての建設工事の土台となる「地盤」の調査において、圧倒的なシェアを持つ企業です。従来の地質調査は、ボーリング技術者の長年の勘や手作業に頼る部分が多く、高齢化と人手不足が最も深刻な領域の一つでした。 同社はこの課題に対し、AIを用いたボーリングコア(地層のサンプル)の自動判定システムや、地下の地盤構造を3Dモデル化する技術など、地質調査のDX化を猛スピードで推進しています。洋上風力発電などの再生可能エネルギー分野の基礎調査でも需要が急増しており、国土強靭化という国策とDXの両輪で堅実な成長が期待できるバリュー株の側面も持ちます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1957年創業。日本全国の地盤データ(ビッグデータ)を保有していることが最大の強みであり、他社の追随を許しません。近年はセンサー技術を用いた斜面崩壊のモニタリングなど、インフラの維持管理(防災DX)をサブスクリプション型で提供するビジネスモデルへの転換を図っています。

◎ リスク要因: 官公庁向けの案件が多く、年度末に売上が偏重する季節性があります。また、公共事業関係費の削減はマイナス要因となります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9755

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9755.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.oyo.co.jp/investor-relations/


【BIM/CIMを推進する建設コンサルの雄】株式会社建設技術研究所 (9621)

◎ 事業内容: 道路、河川、橋梁など土木インフラの企画・設計を担う建設コンサルタントの国内大手(日本初の建設コンサルタント)。

・ 会社HP: https://www.ctie.co.jp/

◎ 注目理由: 実際に工事を行うゼネコンの「前段階」である、測量・設計・計画を行う建設コンサルタントです。国土交通省は公共事業において、3Dモデルを使って設計から維持管理までを行う「BIM/CIM」の原則適用を開始しており、同社はその3D設計データを構築する最上流のポジションにいます。 設計段階でのBIM/CIMデータが精巧であればあるほど、その後の施工段階での手戻りやムダがなくなり、結果的に現場の大幅な省力化に繋がります。高度なITスキルを持った技術士を多数抱えており、国策であるインフラ老朽化対策の予算を安定的に獲得し続けることができる優良ディフェンシブ・グロース株です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1963年、財団法人建設技術研究所から分離独立して設立。イギリスの有力コンサルタント会社を買収するなど海外展開も積極的です。最近は、AIを用いた河川の水位予測システムや、ドローンによる橋梁点検など、新技術(インフラDX)の現場実装において業界をリードしています。

◎ リスク要因: 技術士などの高度専門人材の確保が競争力の源泉であるため、人材流出や採用難が長期的な成長の足かせとなる可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9621

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9621.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.ctie.co.jp/ir/


【住宅地盤調査の自動化・データ化の先駆者】地盤ネットホールディングス株式会社 (6072)

◎ 事業内容: 戸建て住宅向けの地盤調査・解析、地盤補償サービスを展開。調査会社と改良工事会社を分離するビジネスモデル。

・ 会社HP: https://jibannet.co.jp/

◎ 注目理由: 住宅の地盤調査は、かつては調査会社と改良工事会社が同じだったため「不要な改良工事」が行われがちでした。同社は解析専門の第三者機関として独立し、公正なデータ判定を行うことで急成長しました。 注目すべきは、その徹底したIT化です。現場の地盤調査データを専用端末からクラウドに送信し、自動解析システムですぐに判定結果を出すことで、人的コストを大幅に削減しています。地盤調査員の不足をシステムでカバーする仕組みが完成しており、全国の工務店に対するDX支援プラットフォームとしての価値が高まっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2008年設立。生活者が安心して家を建てられるよう、地盤の良し悪しをスコア化してウェブマップで無料公開する「地盤カルテ」など、ユニークなサービスを展開。近年は地盤だけでなく、住宅の耐震性や災害リスク全般のコンサルティングへと事業領域を広げています。

◎ リスク要因: 国内の戸建て住宅の着工件数が減少トレンドにあるため、市場全体のパイが縮小するマクロ要因が逆風となります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6072

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6072.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://jibannet.co.jp/ir/


【建設現場の「作業員」を幅広く派遣】株式会社ウィルグループ (6089)

◎ 事業内容: 人材派遣・紹介事業の総合展開。販売員、コールセンター、工場、そして建設業界向け(ウィルオブ・コンストラクション)に強み。

・ 会社HP: https://willgroup.co.jp/

◎ 注目理由: 施工管理技士(現場監督)の派遣に特化した企業が多い中、ウィルグループの建設人材事業は、監督だけでなく施工図の作成を行うCADオペレーターの派遣や、若手の育成に力を入れています。 2024年問題によって、現場監督が事務作業や図面作成に時間を割けなくなっているため、それをサポートする「BIM/CIMオペレーター」や「建設アシスタント」の需要が急増しています。同社は総合人材サービスとしてのノウハウを活かし、他業界からのキャリアチェンジを促すことで、建設業界の深刻な人手不足(特にITリテラシーのある人材の不足)を埋める重要な役割を担っています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1997年設立。グループ会社のウィルオブ・コンストラクションを中心に建設特化型の人材サービスを拡大。近年はオーストラリアやシンガポールなど海外での人材サービス事業のM&Aを成功させており、国内の建設・介護人材と海外事業のハイブリッドで成長を牽引しています。

◎ リスク要因: 建設専門ではなく総合人材派遣であるため、他部門(販売員やコールセンターなど)の景気感応度が高く、経済全体が冷え込んだ際の影響を受けやすいです。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6089

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6089.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://willgroup.co.jp/ir/


【ICT建機の高精度GNSS受信機を開発】株式会社コア (2359)

◎ 事業内容: 独立系の中堅システムインテグレーター。組み込みソフトウェア開発と、GNSS(全球測位衛星システム)事業が成長ドライバー。

・ 会社HP: https://www.core.co.jp/

◎ 注目理由: 一見すると一般的なIT開発会社ですが、実は建設DXの裏側で非常に重要なハードウェアとシステムを作っている隠れ関連銘柄です。同社は、準天頂衛星「みちびき」を利用してセンチメートル単位の高精度な位置測位ができる独自のGNSS受信機を開発しています。 この高精度な位置情報は、自動運転トラクターやドローン測量、そして「ICT建機の自動制御」に不可欠な技術です。海外製の高価な受信機に代わり、国産で高品質・低価格なGNSSソリューションを提供できるため、建機のIoT化・自動化を進めたいメーカーや建設現場からの引き合いが強まっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1969年創業。テレビや自動車向けの組み込みソフト開発からスタートし、長年培ったマイコン制御技術をベースにGNSS分野へ進出しました。近年は、インフラ点検用ドローンへの測位モジュールの提供や、農業DX向けシステムなど、システム開発と自社製品のハイブリッド型企業へと変貌し、利益率が向上しています。

◎ リスク要因: 主力は受託型のシステム開発であるため、ITエンジニアの人手不足や労務費の高騰が利益を圧迫するリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/2359

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/2359.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.core.co.jp/ir

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