2025年の東京株式市場で、ひときわ輝きを放つ銘柄があります。それは、高速インターフェースや画像処理LSIの設計開発を手掛けるファブレス半導体メーカー、ザインエレクトロニクス(6769)です。車載カメラやAI、IoTといった成長分野との連携を深め、その株価は市場の注目を集め、大きな飛躍を遂げました。この急騰劇は、単に一つの企業の成功物語にとどまりません。ザインエレクトロニクスの躍進の裏には、日本のものづくりを支える半導体関連技術や、デジタル社会の根幹をなす様々なテクノロジーの進化があります。

そして、このような成長株の影には、しばしば「バリュー株」と呼ばれる、企業の実力に対して株価が割安に放置されている優良企業が数多く存在します。市場が熱狂するテーマ株の周辺には、同じく高い技術力を持ちながら、まだその価値を十分に見出されていない「隠れたお宝銘柄」が眠っているのです。
本記事では、ザインエレクトロニクスの高騰という現象を切り口に、そこから連想される様々なテーマに着目。半導体、画像処理、自動車関連といった直接的な分野はもちろんのこと、それらを支える素材、製造装置、電子部品メーカーに至るまで、幅広い視野で「次なるザイン」となりうるポテンシャルを秘めたバリュー株を30銘柄、厳選してご紹介します。

ここで取り上げる銘柄は、PBR(株価純資産倍率)や配当利回りといった伝統的なバリュー指標の観点に加え、ザインエレクトロニクスとの技術的な関連性や、今後の成長性という未来への期待値も加味して選定しました。目まぐるしく変化する株式市場の中で、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、企業の持つ本質的な価値に着目し、中長期的な視点で資産を育む。そんな「賢者の投資」のヒントが、この記事には詰まっています。

「高嶺の花」となってしまった銘柄を追いかけるのではなく、その周辺で静かに実力を蓄え、次の飛躍を待つ銘柄に目を向ける。それこそが、株式投資の醍醐味であり、大きなリターンを得るための鍵となります。さあ、あなたもこの記事を羅針盤に、まだ見ぬ優良バリュー株を探す旅に出かけましょう。
投資に関する免責事項
本記事は、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。記載された情報は、信頼できると思われる情報源から作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。株式投資は、元本割れのリスクを伴います。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行っていただきますようお願い申し上げます。また、本記事に記載された内容は、作成日時点のものであり、将来の市場動向や企業業績を保証するものではありません。
ザインエレクトロニクス高騰から連想するテーマ
ザインエレクトロニクスの株価高騰は、同社が持つ独自の技術力と、それが現代社会のニーズと合致したことに起因します。この現象から、私たちは以下のようないくつかの重要な投資テーマを読み解くことができます。これらのテーマに沿って、関連するバリュー株を選定しました。
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半導体技術の進化と川下への波及: ザインはファブレス半導体メーカーであり、その躍進は半導体業界全体の活況を象徴しています。高速伝送技術や画像処理技術は、スマートフォン、PC、データセンター、そして自動車など、あらゆる電子機器の性能向上に不可欠です。半導体製造装置、素材、検査装置といった周辺産業にも、同様に成長の機会が眠っています。
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自動車の電子化・高機能化 (CASE): 自動運転やADAS(先進運転支援システム)の高度化に伴い、車載カメラやセンサーの需要は爆発的に増加しています。ザインの技術は、まさにこの中核を担うものです。自動車部品メーカーの中でも、特に電子部品やソフトウェアに強みを持つ企業は、今後大きな成長が期待できます。
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画像処理・AI・IoTの社会実装: 工場の自動化(FA)、医療、セキュリティなど、画像処理とAIを組み合わせたソリューションは、様々な分野で活用が始まっています。高精細な映像データを高速に処理・伝送する技術は、これらの社会実装を支える基盤となります。
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「PBR1倍割れ」是正への期待: 東京証券取引所からの要請もあり、PBR(株価純資産倍率)が1倍を割れる「解散価値以下」と評価されている企業に対し、株価を意識した経営への転換が求められています。高い技術力や収益性を持つにもかかわらず、割安に放置されている銘柄には、今後の株主還元強化やIR活動の積極化による株価上昇のポテンシャルが秘められています。
これらのテーマを踏まえ、ザインエレクトロニクスのように社会のデジタル化を支える技術力を持ちながら、株価が比較的割安圏にあると判断される銘柄を、具体的な注目理由とともにご紹介します。
【車載向け半導体で再評価期待】株式会社シキノハイテック (6614)
◎ 事業内容: 半導体の設計からテスト、信頼性評価までを一貫して手掛ける。特に、顧客の要望に応じて設計・開発するカスタムLSIや、車載向けの半導体テストで高い技術力を誇る。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクス同様、半導体の設計開発を手掛けていますが、シキノハイテックは製造の前工程(設計)から後工程(テスト)まで幅広くカバーしている点が強みです。特に、高い信頼性が求められる車載半導体のテスト事業は、自動車の電装化が進む中で需要拡大が見込まれます。PBRが1倍を大きく下回っており、水準訂正余地が大きいバリュー株の代表格と言えるでしょう。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2020年に上場した比較的新しい企業ですが、長年にわたり培ってきた半導体設計・テスト技術には定評があります。近年は、パワー半導体やアナログ半導体といった、今後需要の伸びが期待される分野のテスト技術開発にも注力しています。
◎ リスク要因: 特定の顧客への依存度が高く、当該顧客の設備投資動向に業績が左右されやすい。半導体市況の波にも影響を受ける可能性があります。
【パワー半導体向けに強み】タツモ株式会社 (6266)
◎ 事業内容: 半導体製造工程で使われるウェーハの洗浄装置や、パワー半導体向けの製造装置などを手掛けるメーカー。特に、次世代素材であるSiC(炭化ケイ素)ウェーハに対応した装置で高い競争力を持ちます。
◎ 注目理由: ザインが手掛けるようなLSIとは異なりますが、同じ半導体業界、特に電気自動車(EV)や再生可能エネルギー分野で需要が急拡大している「パワー半導体」の製造に不可欠な装置を提供しています。EVの普及には、電力効率の高いパワー半導体が必須であり、同社の装置需要もそれに伴い増加が期待されます。高い技術力を持ちながら、PER・PBRともに割安な水準にあります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 精密金型技術を祖業とし、その技術を応用して半導体製造装置分野へ進出。近年は、SiCパワー半導体市場の拡大を追い風に、対応する製造装置の受注を伸ばしています。
◎ リスク要因: 半導体メーカーの設備投資動向に業績が大きく左右される。技術革新のスピードが速い業界であり、継続的な研究開発投資が不可欠です。
【ニッチトップの計測器メーカー】株式会社エヌエフホールディングス (6864)
◎ 事業内容: 電子計測器や電源機器、周波数応用製品などを開発・製造。特に、微小な信号を検出・増幅する「ロックインアンプ」など、研究開発分野で使われるニッチな高機能製品に強みを持ちます。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスのような半導体の性能評価には、高精度な計測器が不可欠です。同社は、量子コンピュータや次世代通信「6G」といった最先端技術の研究開発を支える製品群を提供しており、日本の技術開発力の根幹を担う存在と言えます。安定した財務基盤と高い技術力に比して、株価は割安な水準で推移しています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 創業以来、独創的な電子技術で研究開発分野に貢献。近年は、長年培ったノイズ処理技術などを応用し、パワーエレクトロニクス分野や量子技術関連の製品開発を強化しています。
◎ リスク要因: 官公庁や大学向けの研究開発予算の動向に、業績が影響を受ける可能性があります。景気後退局面では、企業の基礎研究投資が抑制されるリスクも考えられます。
【自動車向けコネクタで世界的高シェア】ヒロセ電機株式会社 (6806)
◎ 事業内容: スマートフォンや自動車、産業機器などに使われる「コネクタ」の専業メーカー。小型・高性能な製品開発力に定評があり、特に車載向けコネクタでは世界トップクラスのシェアを誇ります。
◎ 注目理由: ザインの技術が詰まった半導体チップも、基板やケーブルと接続するコネクタがなければ機能しません。自動車の電装化、特にADASや自動運転の進化に伴い、車内で使われるコネクタの数と種類は急増しています。同社は、高速伝送に対応した高機能な車載コネクタで高い競争力を持ち、ザインの技術が普及するほど同社の製品需要も高まるという連想が働きます。無借金経営で財務は鉄壁、高収益体質ながらPBRは1倍台前半と、評価される余地があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 「進取の気風」を社是に、常に市場のニーズを先取りした製品開発で成長。近年は、EVや自動運転といった次世代自動車向けや、5G基地局・データセンターといった高速通信分野向けの製品開発に注力しています。
◎ リスク要因: スマートフォン市場など、特定の最終製品市場の需要変動の影響を受ける。為替レートの変動も業績に影響を与えます。
【独立系半導体商社の雄】株式会社マクニカ (3132)
◎ 事業内容: 半導体や電子部品、ネットワーク機器などを仕入れて販売する技術商社。単に製品を右から左へ流すだけでなく、顧客への技術サポートやソリューション提案に強みを持ちます。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスのようなファブレスメーカーにとって、自社製品を様々なメーカーに提案・販売してくれる商社の存在は不可欠です。マクニカは、世界中の最先端半導体を取り扱い、日本のエレクトロニクスメーカーに提供する橋渡し役を担っています。特に、AIやIoTに関連するソリューション提案を強化しており、ザインがターゲットとする市場と親和性が高いと言えます。高成長を続けながらも、PERは市場平均より低く、配当利回りも比較的高水準です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 独立系の強みを生かし、幅広いメーカーの製品を取り扱うことで成長。近年は、半導体販売で培った知見を活かし、サイバーセキュリティやAIを活用したデータ分析など、サービス事業の拡大にも注力しています。
◎ リスク要因: 半導体市況の変動や、主要仕入先メーカーとの関係変化が業績に影響する可能性があります。グローバルに事業展開しているため、地政学リスクも無視できません。
【レンズユニットで世界首位級】カンタツ株式会社 (7814)
◎ 事業内容: スマートフォンや車載カメラに使われるマイクロレンズユニットの開発・製造。超精密な金型技術と成形技術を強みとし、特にスマホ向けでは世界トップクラスのシェアを誇ります。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスの画像処理LSIが「頭脳」なら、レンズは「目」に相当します。高画質な映像を得るためには、高性能なレンズユニットが不可欠です。カンタツは、小型・高性能なレンズユニットで高い技術力を持ち、特に車載カメラ向けは今後の大きな成長ドライバーとして期待されています。自動車の「眼」の進化を支えるキーカンパニーでありながら、PBRは1倍を割れるなど、株価は極めて割安な水準にあります。
◎ 企業沿革・最近の動向: CDやDVDの光ピックアップレンズで培った技術を応用し、スマホ向けレンズで急成長。近年は、スマホ市場の成熟化を受け、成長性の高い車載分野や監視カメラ、ドローン向けなどの新規用途開拓を急いでいます。
◎ リスク要因: スマートフォン市場の需要変動、特に主要顧客の販売動向に業績が大きく左右される。為替変動や新興メーカーとの価格競争もリスクです。
【FA向け画像処理で世界トップ】株式会社キーエンス (6861)
◎ 事業内容: ファクトリー・オートメーション(FA)用のセンサーや測定器、画像処理システムなどを手掛けるメーカー。営業利益率50%超という驚異的な収益性を誇ります。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが民生機器や車載向けに強みを持つのに対し、キーエンスは工場の生産ラインにおける「眼」と「脳」の役割を担っています。製品の検査や位置決めなどに使われる画像処理システムでは、世界でも圧倒的な競争力を持ちます。AIを活用した外観検査など、工場の自動化・省人化ニーズを確実に取り込んでいます。株価は常に高評価ですが、その成長力と収益性を考えれば、長期的な視点では投資妙味があると言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 顧客に直接販売し、潜在的なニーズを掘り起こす独自の営業スタイルで高成長を継続。常に売上高の一定割合を新製品が占めるという開発体制も強み。近年も、AIやロボティクスといった先端技術を積極的に取り入れた製品開発を進めています。
◎ リスク要因: 世界経済の動向、特に製造業の設備投資意欲に業績が連動する。株価のバリュエーションが高く、市場全体の調整局面では大きく下落する可能性があります。
【中古半導体製造装置の専門商社】株式会社ジェイ・イー・ティ (6228)
◎ 事業内容: 中古の半導体製造装置を買い取り、修理・改造して国内外の半導体メーカーに販売する専門商社。新品に比べて安価で短納期な点が強み。
◎ 注目理由: ザインが関わるような先端プロセスだけでなく、自動車や産業機器向けの半導体は、旧世代の製造ラインで作られることも多くあります。そうした中で、中古製造装置のニーズは根強く存在します。特に、半導体不足が叫ばれる局面では、新品装置の納期が長期化するため、同社のビジネスモデルが注目されます。ニッチな市場で高いシェアを持ち、財務内容も良好な割安株です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 半導体製造装置メーカー出身の技術者が設立。高い技術力を背景に、顧客の細かいニーズに応える改造・カスタマイズで信頼を獲得。近年は、アジア圏を中心に海外販売を強化しています。
◎ リスク要因: 半導体市況の大きな波、特に深刻な供給過剰局面では、中古装置の需要が減退する可能性があります。為替の変動も収益に影響します。
【自動車用ワイヤーハーネス世界大手】住友電気工業株式会社 (5802)
◎ 事業内容: 電線・ケーブルを祖業とし、自動車部品、情報通信、エレクトロニクス、エネルギーなど多角的な事業を展開する非鉄金属メーカー。自動車用ワイヤーハーネスでは世界トップクラス。
◎ 注目理由: 自動車の「神経・血管」にあたるワイヤーハーネスは、ADASや自動運転の進化で搭載量が増加の一途をたどっています。ザインエレクトロニクスが設計した半導体からの信号も、このワイヤーハーネスを通って車内の各装置に伝わります。EV化は、高電圧・大電流に対応した新たなハーネス需要も生み出しており、同社にとって大きな追い風です。巨大企業でありながらPBRは1倍を割れており、事業ポートフォリオの厚みを考えれば非常に割安と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 120年以上の歴史を持つ日本を代表する素材メーカー。近年は、光ファイバーや化合物半導体といった情報通信分野、超電導ケーブルなどのエネルギー分野といった次世代技術への投資も積極化しています。
◎ リスク要因: グローバルな自動車生産台数の動向に業績が左右される。銅などの原材料価格の変動も収益に影響を与えます。
【プリント配線板で世界トップクラス】イビデン株式会社 (4062)
◎ 事業内容: パソコンのCPU向けICパッケージ基板や、プリント配線板で世界トップクラスのシェアを誇る。その他、自動車排ガス用のセラミック製品なども手掛ける。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスのような高性能LSIチップは、イビデンが製造するような高性能なパッケージ基板に実装されて初めてその能力を発揮します。特にデータセンターやAIサーバーで使われる最先端半導体には、同社の微細配線技術が不可欠です。半導体の高機能化が進むほど、同社の技術の重要性も増していきます。先行投資で一時的に利益が落ち込むことはあっても、技術的優位性は揺るぎません。PBRは1倍を上回りますが、成長性を鑑みれば割安感があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 水力発電から始まり、カーバイド、建材、そして電子部品へと事業を転換させてきた歴史を持つ。近年は、データセンター需要の拡大を背景に、ICパッケージ基板への巨額投資を継続しています。
◎ リスク要因: PC市場やスマートフォン市場の需要変動の影響を受ける。巨額の設備投資が財務を圧迫するリスクや、投資回収が計画通りに進まないリスクがあります。
【独立系車載ソフトウェアの雄】株式会社アドバンスト・メディア (3773)
◎ 事業内容: 音声認識技術「AmiVoice」を核としたソリューションを開発・提供。議事録作成支援やコールセンター、医療、車載分野など、幅広い領域で活用されています。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが「視覚(画像処理)」の進化を担うとすれば、アドバンスト・メディアは「聴覚・対話(音声認識)」の進化を担う企業です。自動運転社会では、ドライバーと車が音声で対話するインターフェースが主流になると考えられます。同社の音声認識技術は、走行中の騒音環境下でも高い認識率を誇り、多くの自動車メーカーで採用実績があります。AI関連銘柄として注目度は高いですが、その技術力と市場の潜在的な大きさを考えると、まだ成長の余地は大きいと言えるでしょう。
◎ 企業沿革・最近の動向: 創業以来、音声認識技術一筋で事業を展開。近年は、クラウド(SaaS)型のサービス提供を強化し、ストック型の収益モデルへの転換を進めています。AI技術の進化を取り入れ、認識精度の向上と応用範囲の拡大を続けています。
◎ リスク要因: 大手IT企業(GAFAMなど)との競争激化。技術革新のスピードが速く、研究開発で後れを取ると競争力を失う可能性があります。
【FA向けモーターで高収益】安川電機株式会社 (6506)
◎ 事業内容: 産業用ロボット、サーボモーター、インバータといった「メカトロニクス」製品で世界的なメーカー。特にACサーボモーターでは世界首位。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスの技術が応用されるFA(ファクトリーオートメーション)において、実際にモノを動かす「筋肉」の役割を果たすのがモーターです。安川電機のサーボモーターは、半導体製造装置や工作機械の精密な位置決めに不可欠であり、産業用ロボットと合わせて、工場の自動化・効率化に貢献しています。中国市場での回復期待や、世界的な人手不足を背景とした自動化投資の流れは、同社にとって追い風です。株価は景気敏感株として変動が大きいですが、PBRは2倍前後と、その技術力とシェアを考えれば妥当な水準とも言えます。
◎ 企業沿-革・最近の動向: 100年以上の歴史を持ち、常に産業界の自動化をリード。近年は、従来のFA分野に加え、AIやIoTを活用した次世代の生産ソリューション「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を提唱し、スマート工場の実現を推進しています。
◎ リスク要因: 世界経済、特に中国の設備投資動向に業績が大きく左右される。為替変動の影響も大きい。競合との価格競争も常に存在します。
【イメージセンサーに不可欠なフィルター】株式会社オプトラン (6235)
◎ 事業内容: スマートフォンやデジタルカメラのイメージセンサーに使われる光学薄膜を成膜する真空成膜装置のメーカー。特に、赤外線カットフィルターなどの成膜装置で世界トップクラスのシェアを誇ります。
◎ 注目理由: ザインの画像処理LSIが高性能化しても、イメージセンサーに入ってくる光が不正確では意味がありません。オプトランの技術は、イメージセンサーに届く光を適切にコントロールし、写真や映像の色再現性を高めるために不可欠です。車載カメラや監視カメラの高機能化に伴い、より高度な光学フィルターの需要が高まっており、同社の装置の役割はますます重要になっています。PBRは1倍前後と割安で、高い技術力が見直される可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 光ディスクの製造技術からスピンオフして設立。光学薄膜の知見を活かし、スマートフォン市場の拡大とともに成長。近年は、車載向けやAR/VRグラス向けなど、新規分野の開拓に注力しています。
◎ リスク要因: 特定の最終製品(特にスマートフォン)の市場動向に業績が依存する傾向がある。主要顧客の設備投資計画の変更がリスクとなり得ます。
【半導体・液晶製造用マスクで世界級】HOYA株式会社 (7741)
◎ 事業内容: 光学技術を軸に、メガネレンズなどの「ライフケア」分野と、半導体製造用のマスクブランクスやHDD用ガラス基板などの「情報・通信」分野の2本柱で事業を展開。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが設計した半導体回路は、HOYAが製造する「マスクブランクス」を元に作られたフォトマスクを使ってシリコンウェーハに転写されます。つまり、同社の製品なくして半導体は製造できません。特に最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィ用のマスクブランクスでは世界シェアを独占しており、半導体微細化の進展を根底から支える存在です。高収益・高成長企業であり、バリュー株とは言えないかもしれませんが、その技術的な重要性はザインの比ではありません。
◎ 企業沿革・最近の動向: ガラスメーカーとして創業し、コンタクトレンズや内視鏡など多角化を進めて成長。近年は、情報・通信分野の技術的優位性を背景に、安定した高収益を上げています。積極的なM&Aも特徴です。
◎ リスク要因: 半導体市況の変動。ライフケア分野では、各国の医療制度の変更などがリスクとなり得ます。システム障害などによる生産停止が大きな影響を及ぼす可能性も近年示されました。
【自動車向けマイコンで世界大手】ルネサスエレクトロニクス株式会社 (6723)
◎ 事業内容: 自動車向けマイコン(MCU)で世界トップクラスのシェアを誇る半導体メーカー。その他、産業・IoT・インフラ向けのアナログ半導体やパワー半導体も手掛ける。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが高速伝送などの特定分野に特化しているのに対し、ルネサスは自動車の「頭脳」を司るマイコンで圧倒的な存在感を持ちます。車の走行制御からインフォテインメントまで、あらゆる部分で同社のマイコンが使われています。ザインの技術で伝送されたカメラ映像を処理・判断するのも、ルネサスのマイコンの役割です。積極的なM&Aにより製品ポートフォリオを拡充し、総合半導体メーカーとして成長を続けています。PBRは2倍を超えますが、自動車の電装化という大きな潮流に乗る中核銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 日立、三菱電機、NECの半導体部門が統合して誕生。経営危機を乗り越え、車載半導体に注力することで復活。近年は、英Dialog社や米Celeno社などを買収し、アナログ、パワー、コネクティビティ分野を強化しています。
◎ リスク要因: 自動車の生産台数の動向に業績が直結する。M&Aによる「のれん」が大きく、減損リスクを抱える。半導体工場の被災リスクもあります。
【ニッチに輝く電子部品メーカー】双信電機株式会社 (6938)
◎ 事業内容: ノイズを除去するフィルターや、コンデンサ、積層誘電体デバイスなどを製造する電子部品メーカー。特に、産業機器や情報通信インフラ向けの高信頼性製品に強みを持ちます。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが手掛ける高速・高周波回路では、ノイズ対策が極めて重要になります。双信電機は、このノイズを除去する「EMIフィルター」で高い技術力を持っています。5G基地局やデータセンター、半導体製造装置など、安定した動作が求められる機器に同社の製品は不可欠です。派手さはありませんが、電子社会を根底で支える重要な役割を担っており、PBRは長らく1倍を大きく下回るなど、典型的なバリュー株と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向: コンデンサメーカーとして創業。通信機器向けの高周波部品で技術を磨き、近年はパワーエレクトロニクス分野や自動車の電動化に関連する製品開発に力を入れています。
◎ リスク要因: 汎用電子部品における海外メーカーとの価格競争。主要顧客である産業機器メーカーの設備投資動向に業績が左右されます。
【独立系LSIテスターの雄】株式会社アドバンテスト (6857)
◎ 事業内容: 半導体の性能を検査する「半導体テスター(ATE)」の世界的メーカー。特に、SoC(System on a Chip)向けテスターでは世界トップシェアを誇ります。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが設計したLSIチップが、設計通りの性能を発揮するかどうかを最終的に保証するのがアドバンテストの製品です。半導体の高性能化・複雑化に伴い、テストの重要性は増すばかり。AI、5G、自動運転といったメガトレンドはすべて、高性能な半導体を必要とし、それが同社のテスター需要を牽引します。半導体関連の代表的な銘柄ですが、その技術的優位性と市場での地位を考えれば、押し目は常に投資の好機となり得ます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 電子計測器メーカーとしてスタートし、半導体テスター事業に集中して世界的な企業へ成長。近年は、半導体サプライチェーン全体にわたるデータ活用ソリューションの提供にも力を入れています。
◎ リスク要因: 半導体市況の波、特にメモリ市場の設備投資動向に業績が大きく影響される。技術革新が速く、常に巨額の研究開発投資が必要です。
【カメラの手振れ補正で世界一】ミネベアミツミ株式会社 (6479)
◎ 事業内容: ベアリングなどの機械加工品から、モーター、センサー、半導体などの電子部品まで、非常に幅広い製品を手掛ける「総合部品メーカー」。特にスマホ向けカメラの手振れ補正(OIS)用モーターでは圧倒的な世界シェアを誇ります。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスの画像処理技術と並び、美しい映像を撮影するために欠かせないのが手振れ補正技術です。同社は、超精密な技術を活かして、この分野で他社の追随を許しません。また、自動車向けにも多くのモーターやセンサーを供給しており、自動車の電動化・高機能化の恩恵を多方面で受けることができます。「相合(そうごう)」をキーワードに、M&Aによって多様な技術を融合させ、新たな価値を生み出すビジネスモデルはユニークです。PBRは1倍前後と、その事業内容の多彩さから見れば割安感があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: ベアリングメーカーとして創業し、M&Aを繰り返して事業領域を拡大。旧ミツミ電機や旧ユーシンなどを統合し、機械とエレクトロニクスの技術を融合させた製品開発を進めています。
◎ リスク要因: 為替変動や、スマートフォン、自動車といった最終製品の市場動向の影響を受ける。多角的な事業展開が、逆に経営の非効率を招くリスクもゼロではありません。
【自動車安全部品のグローバルサプライヤー】株式会社東海理化 (6995)
◎ 事業内容: 自動車用のスイッチ類や、シートベルト、シフトレバー、スマートキーなどを製造する部品メーカー。トヨタ自動車グループの中核企業の一つ。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスの技術がもたらす自動運転時代においても、ドライバーと車の接点となるインターフェースは重要です。同社は、従来の機械的なスイッチに加え、タッチパッドやジェスチャーで操作する次世代HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の開発に注力しています。また、乗員を検知するセンサーや、スマートキーの技術は、これからのコネクテッドカーやシェアリングサービスに不可欠です。トヨタグループという安定基盤を持ちながら、PBRは1倍を大きく下回っており、株価の見直し余地は大きいと考えられます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 創業以来、トヨタ自動車の発展とともに成長。品質と生産技術に定評があります。近年は、電動化や自動運転に対応した電子部品や、生体認証技術を応用した製品開発を加速させています。
◎ リスク要因: 特定の自動車メーカー(トヨタ)への依存度が高い。自動車業界全体の構造変化、例えばカーシェアリングの普及などが、長期的には部品需要に影響を与える可能性があります。
【液晶用ガラスからバイオへ展開】AGC株式会社 (5201)
◎ 事業内容: 建築用ガラス、自動車用ガラスで世界トップクラス。さらに、液晶ディスプレイ用ガラスや、半導体プロセス部材、医薬品・バイオ医薬品の受託開発製造(CDMO)など、多角的な事業を展開する素材メーカー。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが活躍するディスプレイ分野において、基幹部材であるガラスを供給しています。それだけでなく、半導体製造に不可欠なEUVリソグラフィ用フォトマスクブランクスも手掛けるなど、半導体産業との関わりも深いです。さらに、成長著しいバイオ医薬CDMO事業は、今後の大きな収益の柱として期待されています。事業ポートフォリオの厚みと、各分野での高い技術力に比して、PBRは1倍を下回る水準にあり、代表的なバリュー株の一つです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 日本初の板ガラスメーカーとして創業。ガラス技術をコアに、化学品、セラミックス、エレクトロニクスへと事業を拡大。近年は、戦略的事業と位置付けるバイオサイエンス分野への大型投資を積極的に行っています。
◎ リスク要因: 建築需要や自動車生産台数など、景気全体の動向に業績が左右される。原燃料価格の高騰も収益を圧迫する要因です。
【産業用セラミックスの巨人】京セラ株式会社 (6971)
◎ 事業内容: ファインセラミック技術を核に、産業用部品、半導体関連部品、電子デバイス、さらには通信機器や太陽光発電システムまで、極めて多岐にわたる事業を展開。独自の経営哲学「アメーバ経営」でも知られる。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスのような半導体チップを保護する「セラミックパッケージ」では、世界トップクラスの技術とシェアを誇ります。半導体の高性能化に伴い、放熱性や信頼性に優れたセラミックパッケージの重要性は増しています。また、半導体製造装置向けの精密セラミック部品も供給しており、半導体産業の成長を様々な角度から取り込むことができます。PBRは1倍前後と、その技術力とブランド力から見れば割安感があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 稲盛和夫氏が創業。ファインセラミックの技術を武器に、電子部品から完成品まで事業を拡大。近年は、通信インフラや車載関連、環境エネルギー分野を成長領域と位置づけ、開発を強化しています。
◎ リスク要因: 多角化が進んでいるため、各事業セグメントの市場動向に業績が分散する。スマートフォン市場の停滞など、一部の最終製品市場の動向が重しとなることもあります。
【半導体ウェーハで世界首位】信越化学工業株式会社 (4063)
◎ 事業内容: 半導体の基板となるシリコンウェーハ、塩化ビニル樹脂で世界首位。その他、フォトレジストや合成石英など、半導体製造に不可欠な素材を多数手掛ける。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが設計するLSIも、元をたどれば信越化学が作るシリコンウェーハの上に作りこまれます。半導体産業の「源流」を抑える絶対的な存在であり、その技術力と供給能力は他社の追随を許しません。半導体市場が拡大すれば、同社の業績も比例して成長することが期待されます。高収益・高財務体質の超優良企業であり、株価は常に高評価ですが、デジタル社会が続く限り同社の重要性は揺るがないでしょう。
◎ 企業沿革・最近の動向: 肥料メーカーとして出発し、有機化学・無機化学の技術を両輪に成長。常に市況を読み切った的確な設備投資で、各製品で世界トップシェアを確立。近年も、最先端の半導体材料への投資を継続しています。
◎ リスク要因: 世界的な半導体市況の波の影響を受ける。塩ビ事業は、原油価格や世界景気、特に住宅着工件数などの影響を受けやすい。
【FAセンサーの専門メーカー】オプテックスグループ株式会社 (6914)
◎ 事業内容: 屋外用の防犯センサーや、工場の自動ドア用センサーなどで世界トップクラスのシェアを持つ専門メーカー。近年は、工場の品質管理などに使う画像処理用LED照明にも力を入れています。
◎ 注目理由: ザインエレクトロニクスが「脳」なら、オプテックスは様々な用途の「目」や「感覚器」を作る会社です。特に、FA分野における画像処理では、適切な照明がなければ正確な検査はできません。同社のLED照明は、キーエンスなどの画像処理システムと組み合わせて使われることも多く、工場の自動化を影で支える存在です。ニッチな市場で高いシェアを持ち、安定した収益を上げている優良企業でありながら、PBRは1倍台前半と割安感があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 世界初の赤外線自動ドアセンサーを開発して創業。センシング技術をコアに、防犯、FA、水質計測などへ事業領域を拡大。近年は、IoT技術を活用したソリューション提供にも取り組んでいます。
◎ リスク要因: 国内外の設備投資動向や、公共投資の変動に業績が影響される。価格競争の激化も懸念材料です。
【車載用電子部品の実力派】サンケン電気株式会社 (6707)
◎ 事業内容: パワー半導体と、それを応用した電源機器(パワーモジュール)を主力とするメーカー。特に、白物家電や産業機器、自動車向けのパワー半導体で高い実績を持つ。
◎ 注目理由: ザインが信号処理用の半導体を手掛けるのに対し、サンケン電気は電力制御用のパワー半導体に強みを持ちます。自動車の電動化が進むと、モーターを駆動したり、バッテリーを制御したりするためのパワー半導体が大量に必要になります。同社は、長年の経験で培った信頼性の高い車載向け製品を供給しており、EV化の進展が直接的な追い風となります。構造改革を進めており、収益性の改善が進めば、PBR1倍割れの株価は大きく見直される可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 戦後間もなく創業し、一貫してパワーエレクトロニクス分野を歩む。近年は、不採算事業からの撤退など事業の選択と集中を進め、成長分野である自動車向けやデータセンター向け電源に経営資源を集中しています。
◎ リスク要因: 米国による半導体関連の規制強化など、地政学リスクの影響を受ける可能性がある。構造改革が計画通りに進まないリスク。
【精密機器に不可欠な減速機】ハーモニック・ドライブ・システムズ (6324)
◎ 事業内容: 産業用ロボットの関節などに使われる精密減速機「ハーモニックドライブ®」で世界シェアトップ。小型・軽量でバックラッシ(歯車の遊び)がない高精度な製品が特徴。
◎ 注目理由: ザインの技術が搭載された半導体を作るのも、産業用ロボットです。そのロボットアームの滑らかで正確な動きを実現しているのが、同社の精密減速機です。FA(ファクトリーオートメーション)やロボット化の流れが加速するほど、同社の製品需要は拡大します。半導体製造装置や、近年では人工衛星など宇宙分野での採用も進んでいます。高い技術的障壁に守られたニッチトップ企業であり、成長性は高いと評価されています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 米国で発明された「波動歯車装置」の技術を導入し、日本で事業化。以来、精密減速機の分野で技術を磨き、世界中のロボットメーカーに製品を供給しています。
◎ リスク要因: 世界的な設備投資、特にロボット需要の動向に業績が大きく左右される。中国市場への依存度が高まっており、同国の景気動向がリスクとなります。
【独立系電子部品商社の古豪】加賀電子株式会社 (8154)
◎ 事業内容: 半導体や電子部品を販売する独立系のエレクトロニクス商社。商社機能に加え、自社で電子機器の受託製造サービス(EMS)も手掛ける点が特徴。
◎ 注目理由: マクニカと同様、ザインのようなファブレスメーカーと、製品を必要とするメーカーとを繋ぐ重要な役割を担っています。独立系であるため、特定のメーカー系列に縛られず、顧客にとって最適な部品を提案できるのが強みです。また、EMS事業を持っているため、顧客の設計・開発から製造までをワンストップで請け負うことができます。PBRは1倍前後、配当利回りも高く、株主還元に積極的なバリュー株として魅力的です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1968年に創業。M&Aを積極的に活用して事業規模を拡大。2019年には同業の富士通エレクトロニクスを買収し、業界トップクラスの地位を確立。近年は、車載や産業機器、通信インフラ分野を強化しています。
◎ リスク要因: 半導体市況の変動の影響を大きく受ける。在庫評価損のリスクや、M&Aに伴うのれんの減損リスクも存在します。
【自動車用ランプのリーディングカンパニー】株式会社小糸製作所 (7276)
◎ 事業内容: 自動車用のヘッドランプやリアランプで世界トップクラスのシェアを持つ専門メーカー。近年は、ランプにセンサーやカメラを内蔵した製品開発に注力。
◎ 注目理由: ザインの技術が活きる車載カメラと、小糸製作所が手掛けるランプは、今後ますます融合していきます。同社が開発を進める「スマートランプ」は、カメラやLiDAR(ライダー)を内蔵し、対向車や歩行者を検知して配光を自動で制御するもので、ADAS(先進運転支援システム)の「眼」としての役割を担います。ランプが単なる照明から情報システムへと進化する中で、同社の役割はさらに重要になります。PBR1倍割れ、高配当利回りであり、今後の技術革新が評価されれば株価上昇が期待できます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 鉄道信号灯の製造から始まり、自動車の普及とともにヘッドランプのトップメーカーへ。近年は、LED化の次のトレンドとして、レーザーヘッドランプや、上述のスマートランプ、さらには路面に情報を投影するランプなど、次世代技術の開発をリードしています。
◎ リスク要因: 世界の自動車生産台数の動向に業績が直結する。LED化による製品単価の下落圧力や、新興メーカーとの競争激化も懸念されます。
【計測・制御技術のプロ集団】横河電機株式会社 (6841)
◎ 事業内容: 石油プラントや化学工場などの生産設備を制御するシステムや、計測機器を手掛ける、産業計装のリーディングカンパニー。
◎ 注目理由: ザインが半導体という「モノ」の内部のデジタル化を支えるのに対し、横河電機は工場という「プロセス」全体のデジタル化と自動化を支えます。同社の制御システムは、プラントの安全・安定操業に不可欠であり、近年は、IIoT(インダストリアルIoT)やAIを活用して、生産効率の改善や予知保全といったソリューション提案を強化しています。エネルギー転換やサステナビリティといった大きな潮流も同社にとってビジネスチャンスとなります。PBRは1倍台と、安定した事業基盤を持つ優良企業として割安感があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 創業100年を超える歴史を持つ。計測・制御・情報の技術をコアに、世界の産業の発展を支えてきた。近年は、従来のプラント制御に加え、医薬品や食品といったライフサイエンス分野や、再生可能エネルギー関連のビジネスを強化しています。
◎ リスク要因: 原油価格の動向や、それに伴う石油・化学メーカーの設備投資意欲に業績が左右される。グローバルでのプラント建設プロジェクトの動向にも影響を受けます。
【水晶デバイスで世界をリード】大真空株式会社 (6962)
◎ 事業内容: スマートフォンや自動車、通信基地局などに使われる水晶デバイス(水晶振動子、水晶発振器など)の大手メーカー。
◎ 注目理由: ザインのLSIのようなデジタル回路が正確に動作するためには、「1秒間に何回」という基準となるクロック信号が不可欠です。このクロック信号を生成するのが水晶デバイスです。5G通信や高速な車載ネットワークでは、より高精度で安定したクロック信号が求められており、同社の小型・高性能な製品の需要が高まっています。電子機器の「心臓の鼓動」を刻むキーパーツでありながら、PBRは1倍を大きく下回っており、その技術力と重要性が見直される余地は大きいと言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 水晶片の加工からスタートし、水晶デバイス専業メーカーとして成長。小型化、高精度化の技術で市場をリードしてきました。近年は、特に需要が旺盛な車載向け製品の生産能力増強に注力しています。
◎ リスク要因: スマートフォン市場の需要変動や、電子部品業界における価格競争の影響を受ける。為替レートの変動も収益に影響します。
【自動車用メーターで世界的高シェア】日本精機株式会社 (7287)
◎ 事業内容: 自動車やバイク用のメーター(計器類)で世界トップクラスのシェアを持つ。近年は、HUD(ヘッドアップディスプレイ)にも注力。
◎ 注目理由: ザインの技術で処理された様々な車両情報や、ADASからの警告などを最終的にドライバーに表示するのがメーターやHUDの役割です。自動運転レベルが向上するにつれて、ドライバーに伝えるべき情報はより複雑かつ重要になります。同社は、従来の機械式メーターから、液晶パネルを使ったフルグラフィックメーターや、フロントガラスに情報を投影するHUDで高い技術力を持ちます。自動車のコックピットがデジタル化していく中で、中心的な役割を担う企業です。PBRは0.3倍前後と極端な割安水準にあり、事業価値が再評価される可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: バイク用メーターの製造からスタートし、四輪車へと展開して世界的なメーカーに成長。近年は、コックピットの統合制御や、乗員の状況をモニタリングするシステムなど、次世代HMIの開発に力を入れています。
◎ リスク要因: 世界の自動車・バイク生産台数の動向に業績が左右される。液晶パネルなどの部材価格の変動も収益に影響を与えます。


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