2025年7月10日(木曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 昨日来、東南アジアでのファイナンス事業や、コンテンツ事業などを手掛けるウェッジホールディングス(2388 東証グロース)の株価が市場の大きな注目を集め、高騰しています。この動きは、高い経済成長が期待される「ASEAN(東南アジア諸国連合)市場」への関心や、事業ポートフォリオの転換などを進める「ターンアラウンド(事業再生)」ストーリーを持つ企業への再評価が始まったサインと捉えることができます。 本日は、この流れを受け、同様に「海外展開」や「事業変革」といったテーマで恩恵を受けると期待されながらも、株価がまだ割安な水準にある関連のバリュー銘柄に連想買いが向かう可能性を考え、注目すべき20社を分野別に厳選してご紹介いたします。

免責事項: 本情報は、現時点(2025年7月10日 午前5時05分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、新興国事業や事業再生には、高い不確実性とリスクが伴います。

【1】ASEAN・新興国関連 – 海外成長を取り込む割安株 (6選)
ウェッジHDが事業を展開するASEANなど、高い経済成長が期待される新興国で確固たる事業基盤を築いている企業群。
【二輪車の巨人、アジアを制す】ヤマハ発動機株式会社 (7272)
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◎ 事業内容: 二輪車で世界大手。その他、マリン製品(船外機など)、産業用ロボット、電動アシスト自転車なども手掛ける、多角的な輸送用機器メーカー。
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◎「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: ウェッジHDが金融で攻めるASEAN市場で、同社は二輪車という「モノ」で圧倒的なシェアとブランド力を誇ります。現地の経済成長による所得向上は、二輪車需要を直接的に押し上げます。PBR1倍近辺と割安な点も魅力です。
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◎ カタリスト: インドネシアやベトナムなど、主要なASEAN市場での二輪車販売が市場予想を上回る。円安による収益押し上げ効果。
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◎ リスク要因: 新興国市場の景気変動や、為替リスク。
【インド市場のガリバー】スズキ株式会社 (7269)
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事業内容: 軽自動車、小型車で高いシェア。インド市場では四輪車で圧倒的なトップシェアを誇る。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: ASEANと並ぶ巨大な成長市場であるインドを制している点が最大の強み。「次の中国」として注目されるインドの成長を、最も直接的に享受できる銘柄の一つです。PBRも1倍を割り込んでおり、バリュー株としての側面も持ちます。
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カタリスト: インドの経済成長率が市場予想を上回る。インド政府による自動車産業への支援策。
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リスク要因: インド市場への高い依存度。インドでの地政学リスクや、スズキと現地パートナーとの関係。
【味の素®は世界の言葉】味の素株式会社 (2802)
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事業内容: 調味料、加工食品、アミノ酸などを手掛ける総合食品メーカー。「味の素®」ブランドは世界的に有名。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: ASEANは同社の最重要市場の一つ。現地の食文化に根差した製品開発で、高い成長を続けています。安定した事業基盤を持つ、グローバルなディフェンシブ・バリュー株です。
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カタリスト: 海外での利益率改善。アミノ酸技術を応用した、新たなヘルスケア事業の成功。
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リスク要因: 原材料価格の高騰。海外での食品安全に関する規制。
【アジアのベビーケアを支配】ピジョン株式会社 (7956)
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事業内容: 哺乳瓶など育児用品で国内・アジアで高いシェア。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 中国や東南アジアで圧倒的なブランド力を築いています。国内の少子化懸念で株価は低迷していますが、そのグローバルなブランド価値と成長性が見直される可能性があります。
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カタリスト: 中国や東南アジアでの出生数回復や、同社製品の販売拡大。
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リスク要因: 中国市場への高い依存度と、地政学リスク。
【紙おむつでアジアを席巻】ユニ・チャーム株式会社 (8113)
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事業内容: 紙おむつ、生理用品などの衛生用品最大手。アジアで高いシェア。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: ピジョンと同様、アジアの人口増加と生活水準の向上を背景に、紙おむつなどの衛生用品需要は構造的に拡大しています。アジアの成長を取り込む代表的な銘柄です。
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カタリスト: アジア新興国での、同社製品の普及率向上。
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リスク要因: 新興国市場での現地メーカーとの価格競争。
【アフリカに強み】豊田通商株式会社 (8015)
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事業内容: トヨタグループの総合商社。自動車関連ビジネスに加え、アフリカ事業に強み。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: ASEANだけでなく、「最後のフロンティア」と呼ばれるアフリカで圧倒的な事業基盤を築いています。長期的な視点で新興国への投資を考える上で、ユニークなポジションを持つバリュー株です。
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カタリスト: アフリカでの資源開発や、インフラ整備プロジェクトの進展。
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リスク要因: アフリカ諸国の政治・経済的な不安定さ。

【2】金融・リース – 海外展開する割安ファイナンス (6選)
ウェッジHDの主戦場であるファイナンス分野で、同様に海外展開や多角化を進める、割安な企業群。
【オートローンの雄】株式会社ジャックス (8584)
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事業内容: クレジットカード、個品割賦(オートローンなど)を手掛ける大手信販会社。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: PBR0.7倍台と割安。国内の安定収益を基盤に、ASEAN(特にフィリピン、ベトナムなど)でオートローン事業を拡大中。ウェッジHDと事業領域が近く、連想が働きやすいです。
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カタリスト: ASEANでの自動車販売台数の増加と、同社の現地でのローン実行額の拡大。
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リスク要因: 海外での貸倒リスクの増加。
【信販大手】株式会社オリエントコーポレーション (8585)
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事業内容: オートローン、ショッピングクレジット、カード事業などを展開する大手信販会社。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: オートローンで高いシェアを持ち、中古車市場の拡大から恩恵を受けます。PBR0.6倍台という割安さから、金融セクターのバリュー株として見直される可能性があります。
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カタリスト: 国内の自動車販売台数の回復や、金利動向に関するニュース。
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リスク要因: 金利上昇による、資金調達コストの増加。
【自動車保証の専門家】株式会社プレミアグループ (7199)
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事業内容: オートローンなどのファイナンス事業と、自動車保証(ワランティ)事業を展開。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: オートクレジットや、中古車購入時の故障に備える保証へのニーズは高まります。このニッチな金融サービスに特化した成長企業として注目されます。
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カタリスト: 中古車販売の増加に伴う、同社の保証契約件数の増加。
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リスク要因: 中古車市場の市況変動。
【総合リース大手】東京センチュリー株式会社 (8439)
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事業内容: リース、ファイナンス、航空機や不動産への事業投資などを手掛ける、独立系の総合ファイナンス企業。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: PBRも割安で、安定した配当も魅力。国内だけでなく、海外でもM&Aや事業投資を積極化しており、ウェッジHDと同様に多角的な成長戦略が評価される可能性があります。
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カタリスト: 海外でのM&Aや、新たな事業投資の成功。
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リスク要因: 航空機リースなど、海外の景気動向に影響される事業を抱えること。
【リコー系の高配当リース】株式会社リコーリース (8566)
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事業内容: 事務機リースに加え、集金代行や法人向け融資なども手掛ける。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 企業の設備投資を支えるリース事業で安定した収益基盤。PBRも割安で、高い配当利回りが魅力の代表的なバリュー株です。
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カタリスト: 中小企業の設備投資を促進する政府の税制優遇や補助金制度。
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リスク要因: 金利上昇による、資金調達コストの増加。
【M&Aを事業に】三井松島ホールディングス株式会社 (1518)
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事業内容: 石炭生産・販売から、M&Aによりストロー、電子部品、ペットフードなど多角化。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: ウェッジHDが投資事業を手掛けるように、同社はM&Aによる事業ポートフォリオの変革で成長を目指しています。PBRも割安で、そのユニークな経営戦略が注目されます。
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カタリスト: 同社による新たなM&Aや、買収した事業の収益性改善。
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リスク要因: M&A後の統合プロセスが円滑に進まないリスク(PMIリスク)。

【3】事業再生・ターンアラウンド期待 (8選)
ウェッジHDが持つ「ターンアラウンド」の側面に着目し、同様に業績不振からの復活が期待される企業群。
【化学の巨人、構造改革】住友化学株式会社 (4005)
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事業内容: 石油化学、医薬品、半導体材料など多岐にわたる総合化学メーカー。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 市況悪化で巨額の赤字を計上しましたが、大規模な構造改革を断行中。PBR0.4倍台という株価は、最悪期を織り込んでおり、再生後のアップサイドは大きいと考えられます。
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カタリスト: 石油化学製品の市況回復。不採算事業の売却完了の発表。
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リスク要因: 構造改革が計画通りに進まないリスク。
【アパレルの復活劇】株式会社三陽商会 (8011)
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事業内容: 百貨店を主販路とするアパレルブランドを展開。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 大規模な構造改革を経て黒字化を達成。市場がまだ過去のイメージを引きずっている中、その変革努力とブランド価値が再評価される可能性があります。
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カタリスト: インバウンド需要回復による、百貨店での売上回復。
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リスク要因: 国内の消費マインドの再悪化。
【電機の名門、再生目指す】シャープ株式会社 (6753)
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事業内容: 家電、複写機、電子デバイスなどを手掛ける。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 液晶パネル事業の不振が重荷ですが、大規模な構造改革を断行中。プラズマクラスターやマイクロLEDといったオンリーワン技術の価値が見直され、再生に成功すれば大きなリターンが期待できる、ハイリスク・ハイリターンの候補です。
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カタリスト: 液晶パネル事業の整理完了。独自技術を応用した新製品のヒット。
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リスク要因: 財務体質の悪化。
【デジタルサービスへ転換】株式会社リコー (7752)
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事業内容: 事務機大手、デジタルサービスへの転換を推進。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 複合機という成熟市場から、オフィス向けITサービスやDX支援といったストック型ビジネスへの転換を進めています。この事業変革が市場に評価されれば、PBR1倍割れからの見直しが期待できます。
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カタリスト: デジタルサービス事業の売上・利益が、四半期決算で大きな伸びを示すこと。
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リスク要因: デジタルサービス分野での、IT専門企業との競争激化。
【金融の再生案件】スルガ銀行株式会社 (8358)
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事業内容: 静岡県を地盤とする地方銀行。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 過去の不祥事のイメージが根強く、市場から敬遠されがち。しかし、経営再建が進む中でPBRは0.4倍台。地銀再編の波に乗ることができれば、大きく評価が変わる可能性があります。
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カタリスト: 地銀再編への具体的な参加。新たな提携戦略の発表。
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リスク要因: 単独での成長の限界。
【素材の巨人、変革の時】帝人株式会社 (3401)
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事業内容: 高機能繊維(炭素繊維など)、化成品、医薬品などを手掛ける。
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「ウェIDGEHD」高騰との関連性と注目理由: 繊維メーカーのイメージから、在宅医療機器や再生医療といったヘルスケア事業を大きな柱に育てています。PBR0.5倍台という株価は、この事業変革の価値を反映しきれていません。
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カタリスト: ヘルスケア事業の収益性改善や、アラミド繊維などの高機能素材が新たな成長分野で採用された場合。
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リスク要因: 複数の事業を抱えることによる、経営資源の分散。
【アパレル大手】株式会社オンワードホールディングス (8016)
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事業内容: 「23区」「組曲」など、百貨店を中心としたアパレルブランドを多数展開。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 三陽商会と同様、構造改革によって収益性が改善。ECチャネルの強化や、海外事業の再構築が進んでおり、PBR1倍割れの株価はその変革をまだ十分に織り込んでいません。
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カタリスト: EC事業の売上比率が大幅に向上。海外事業の黒字化。
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リスク要因: アパレル業界の厳しい競争環境。
【不動産の再生】株式会社レオパレス21 (8848)
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事業内容: アパートの建築・賃貸、及びリゾート施設、介護施設の運営。
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「ウェッジHD」高騰との関連性と注目理由: 経営再建を経て、財務体質の改善が進んでいます。保有する多数の賃貸物件という資産価値が、株価の割安さから再評価される可能性があります。
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カタリスト: 賃貸物件の入居率が市場予想を上回って改善した場合。
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リスク要因: 施工品質問題に関する追加の費用発生リスク。
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「ウェッジホールディングス高騰」の背景となる海外展開や事業変革といったテーマで連想買いが期待されるバリュー株です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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