2025年6月23日(月曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 先週来、船舶用エンジンを手掛ける阪神内燃機工業(6018 東証スタンダード)の株価が市場の大きな注目を集め、高騰しています。この動きは、世界的な海運市況の回復や、国際的な環境規制強化に伴う次世代燃料船への更新需要の高まりを背景に、日本の「海事クラスター(造船・舶用機器・海運)」全体への再評価が始まったサインと捉えることができます。 本日は、この流れを受け、阪神内燃機工業と同様に恩恵を受けると期待される関連のバリュー銘柄を中心に、連想買いが期待できる20社を分野別に厳選してご紹介いたします。
免責事項: 本情報は、現時点(2025年6月21日 午前10時30分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。**海運・造船関連銘柄は、世界経済や市況の動向に業績が大きく左右されるシクリカル(景気循環)な性格を持ち、株価の変動性が高い点にご注意ください。**ここに記載する株価およびバリュエーション指標は、主に2024年後半から2025年初頭の決算発表や、2025年6月20日現在の株価に基づく参考値であり、実際の取引時には大きく変動している可能性があります。必ず最新の情報をご確認ください。
【1】エンジン・舶用機器 – 船の心臓部と神経を担う専門家 (6選)
船舶の性能と安全を左右する、エンジンや各種機器で高い技術力を持つ企業群。
ダイハツディーゼル株式会社 (6023)
事業内容: 船舶用ディーゼルエンジン、陸用ディーゼルエンジン、産業用機械などを製造。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 阪神内燃機工業と同様、中小型船舶向けのエンジンで高いシェアを誇ります。業界全体への追い風から、最も直接的に連想が働きやすい銘柄の一つです。 バリュエーション・株価(参考) 株価 (想定): 1,000円前後 最低投資額 (100株): 約10.0万円 PER: 約9.0倍 PBR: 約0.6倍 ROE: 約7.0% ROA: 約3.5% 売上高上昇率 (前期比・会社予想): 新造船需要回復で増収増益期待 配当利回り: 約3.0%
赤阪鐵工所 (6022)
事業内容: 低速・中速の舶用ディーゼルエンジンを製造。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 阪神内燃機工業、ダイハツディーゼルと並ぶ、独立系の舶用エンジンメーカー。PBRも0.5倍台と割安で、業界再評価の波に乗る可能性があります。 バリュエーション・株価(参考): 株価:6,000円, PER:約8.5倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約3.2%
ナブテスコ株式会社 (6268)
事業内容: 産業用ロボットの精密減速機、及び船舶用のエンジン遠隔操作システムなどで高いシェア。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 新造船に不可欠なエンジン制御システムや航海支援システムを提供。エンジンの需要増は、同社の舶用機器事業にも追い風となります。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,800円, PER:約18.0倍, PBR:約1.2倍, 配当利回り:約2.5%
古野電気株式会社 (6814)
事業内容: 魚群探知機、レーダー、GPSなど船舶用電子機器で世界トップクラス。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 新造船には、同社の航海計器や通信機器が多数搭載されます。新技術(自動運航など)への対応力も注目されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,500円, PER:約12.0倍, PBR:約0.7倍, 配当利回り:約3.0%
株式会社鶴見製作所 (6351)
事業内容: 水中ポンプで国内首位。船舶のバラスト水管理システムなども手掛ける。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 環境規制強化に伴い、バラスト水処理装置は多くの船舶で搭載が義務付けられています。新造船・既存船双方からの需要が期待されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,600円, PER:約12.5倍, PBR:約0.9倍, 配当利回り:約2.3%
株式会社巴工業 (6309)
事業内容: 遠心分離機と化学品商社が柱。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 船舶の燃料油や潤滑油から不純物を取り除くための遠心分離機(清浄機)で高いシェア。船舶の安定運航に不可欠な製品です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,250円, PER:約9.8倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約3.0%
【2】造船・船舶修繕 – 船体を造り、守る企業群 (5選)
新造船需要の増加や、既存船のメンテナンス需要から恩恵を受ける造船・重工メーカー。
株式会社名村造船所 (7014)
事業内容: ばら積み船やタンカーなど、商船の建造に強みを持つ専業造船メーカー。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 新造船需要の回復を最も直接的に享受する企業の一つ。豊富な受注残高が今後の業績を支えます。PBRも割安です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,500円, PER:約7.0倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約3.5%
内海造船株式会社 (7018)
事業内容: 内航船(フェリー、RORO船など)や、中小型のケミカルタンカーなどに強みを持つ。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 国内の物流や旅客輸送を支える内航船の更新需要を着実に捉えます。PBR0.5倍台と割安感が際立ちます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,000円, PER:約8.5倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約3.0%
JFEホールディングス株式会社 (5411)
事業内容: 鉄鋼大手。傘下に有力な造船会社を持つ。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 傘下のジャパン マリンユナイテッドを通じて造船事業の恩恵を受けるほか、船体に使われる厚板などの鉄鋼製品の需要も増加します。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,980円, PER:約9.0倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約3.7%
株式会社三井E&S (7003)
事業内容: 舶用ディーゼルエンジン、港湾クレーンなどを主力とする。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 造船事業からは撤退しましたが、主力事業である舶用エンジンは新造船需要と直結。阪神内燃機工業と並び、業界の好況を牽引する存在です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,200円, PER:約10.5倍, PBR:約2.3倍, 配当利回り:-
住友重機械工業株式会社 (6302)
事業内容: 産業機械、変減速機、建設機械などを手掛ける総合機械メーカー。造船事業も展開。 阪神内燃機工業高騰との関連性: タンカーなどで高い技術力を持つ造船部門が、市況回復の恩恵を受けます。PBRも割安な水準です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,100円, PER:約13.2倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約2.7%
【3】海運 – 船を動かし、世界を繋ぐ (3選)
新造船を発注する当事者であり、世界経済の動向を映す海運大手。高配当とPBRの低さが魅力。
日本郵船株式会社 (9101)
事業内容: 大手海運会社。コンテナ船、不定期船(ばら積み船、タンカー)、LNG船、自動車船などを運航。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 世界的な物流需要の回復や、環境規制対応のための船隊入れ替え(新造船発注)を積極的に進めており、海事クラスター全体に好影響を与えます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,200円, PER:約8.8倍, PBR:約0.9倍, 配当利回り:約4.0%
株式会社商船三井 (9104)
事業内容: 大手海運会社。特にLNG船や自動車船で世界トップクラス。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 日本郵船と同様、グローバルなサプライチェーンを支える重要な役割を担います。積極的な船隊投資が、造船・舶用機器メーカーの受注を支えます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:4,300円, PER:約9.0倍, PBR:約0.9倍, 配当利回り:約3.8%
川崎汽船株式会社 (9107)
事業内容: 大手海運会社。コンテナ船、不定期船、自動車船などを運航。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 3大海運の一角として、世界経済の回復と物流需要の増加から恩恵を受けます。株価は割安で、高い配当利回りも魅力です。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,300円(株式分割後を想定), PER:約4.2倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約4.8%
【4】関連素材・機械 – 船造りを支える多様な技術 (6選)
船体に使われる鉄鋼や塗料、港湾で使われるクレーンなど、海事クラスターを周辺から支える企業群。
日本製鉄株式会社 (5401)
事業内容: 世界トップクラスの生産規模を誇る日本の鉄鋼メーカー。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 新造船には、船体用の厚板など大量の高品質な鉄鋼製品が使用されます。造船業の活況は、同社の鉄鋼需要を直接押し上げます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:3,450円, PER:約7.0倍, PBR:約0.6倍, 配当利回り:約4.0%
中国塗料株式会社 (4617)
事業内容: 船舶用塗料で国内首位、世界でも有数のシェア。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 新造船の建造時、および定期的なメンテナンス時に、船底の燃費効率を高める塗料や、船体を腐食から守る塗料が大量に必要とされます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,500円, PER:約11.0倍, PBR:約0.8倍, 配当利回り:約3.2%
神戸製鋼所 (5406)
事業内容: 鉄鋼、機械、電力などを手掛ける複合企業。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 船舶のクランクシャフトなど、大型鍛造品で高い技術力。また、鉄鋼事業では造船向けの厚板なども供給します。PBR0.5倍台と割安。 バリュエーション・株価(参考): 株価:1,450円, PER:約6.8倍, PBR:約0.5倍, 配当利回り:約4.2%
株式会社IHI (7013)
事業内容: 航空エンジンに加え、船舶用エンジン、港湾クレーンなども手掛ける。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 阪神内燃機工業と一部競合するエンジン事業を持つと同時に、港湾クレーンでは高いシェアを誇り、物流インフラの整備から恩恵を受けます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,750円, PER:約12.0倍, PBR:約1.2倍, 配当利回り:約2.3%
株式会社酉島製作所 (6363)
事業内容: ポンプメーカー。特に大型・高圧ポンプに強み。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 船舶のエンジン冷却用や、バラスト調整用、消防用など、様々な用途で同社の高性能なポンプが使用されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,000円, PER:約10.0倍, PBR:約0.9倍, 配当利回り:約3.0%
株式会社コンテック (6639)
事業内容: 産業用コンピュータや、計測制御ボードなどを開発。ダイフクの子会社。 阪神内燃機工業高騰との関連性: 船舶内の各種機器を制御・監視するシステムや、港湾の自動化システムなどに、同社の堅牢な産業用コンピュータやインターフェースボードが活用されます。 バリュエーション・株価(参考): 株価:2,200円, PER:約13.0倍, PBR:約1.1倍, 配当利回り:約2.5%
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「阪神内燃機工業高騰」の背景となる海事クラスターの活況から恩恵を受けると期待される企業です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。また、海運・造船セクターは世界経済の動向に大きく左右されます。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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