電線が足りない!スーパーサイクル到来で狙うべき「電線・ケーブル関連」厳選20銘柄

電線が足りない!スーパーサイクル到来で狙うべき「電線・ケーブル関連」厳選20銘柄 (5802/5803他)

今、世界中で「静かなる産業革命」の裏側で、ある物質の争奪戦が始まっています。それは半導体でも、AIチップそのものでもありません。それらを動かすための「血管」、すなわち電線・ケーブルです。

2026年現在、生成AIの普及によるデータセンターの爆発的な建設ラッシュ、世界的な脱炭素シフトによる再生可能エネルギー発電所の送電網接続、そして米国をはじめとする先進国の老朽化した電力インフラの更新需要。これらすべてが同時に発生する「スーパーサイクル」が到来しています。

特にAIデータセンターは、従来とは桁違いの電力を消費します。そこには大量の配電設備と、超高速通信を可能にする光ファイバーが不可欠です。さらに、EV(電気自動車)の充電インフラ網の整備も待ったなしの状況です。

「電線なんて地味な産業だ」と侮ってはいけません。供給能力の限界が近づく中で、製品単価は上昇し、選ばれた企業の利益率は劇的に改善しています。ゴールドラッシュで最も儲かったのは、金を掘った人ではなく「ツルハシとジーンズを売った人」でした。現代のAI・脱炭素ゴールドラッシュにおける「ツルハシ」こそが、この電線セクターなのです。

本記事では、この巨大な潮流に乗るべき日本株銘柄を、王道の大手からニッチな高収益中小型株まで、徹底的なリサーチに基づき20銘柄厳選しました。単なるリストではなく、なぜ今その企業なのか、その本質的な「強み」と「リスク」を深く掘り下げて解説します。

投資は自己責任です。しかし、この情報の海図があれば、あなたの航海はより確かなものになるはずです。

免責事項 本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的とするものではありません。掲載されている情報は記事作成時点(2026年2月)の調査に基づくものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断は、必ずご自身の責任において行ってください。市場環境の急変や各企業の経営状況の変化により、株価は変動する可能性があります。


【世界トップシェアの光ファイバーと送電の巨人】住友電気工業 (5802)

◎ 事業内容: 自動車用ワイヤーハーネスで世界屈指のシェアを誇るほか、電力ケーブル、光ファイバー、化合物半導体など多角的に展開。電線御三家の筆頭であり、圧倒的な技術力と資本力を持つ業界のリーダー。

 ・ 会社HP:

◎ 注目理由: データセンター向けの極細多心光ケーブルや、洋上風力発電向けの海底ケーブルで世界的な需要増を享受しています。特に海底直流ケーブルは世界でも製造できる企業が限られており、高い参入障壁と利益率を誇ります。米国の送電網更新需要も追い風で、スーパーサイクルの最大の恩恵を受ける王道銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1897年創業。住友グループの中核企業として発展。最近では、英国や欧州向けの大型電力ケーブルプロジェクトを相次いで受注。また、EV化に伴う高電圧ハーネスの需要も拡大しており、自動車・インフラの両輪で成長軌道に乗っています。

◎ リスク要因: 銅価格の急激な変動が原材料コストに影響を与える可能性があります。また、主力である自動車生産台数の世界的な変動にも業績が左右されやすい側面があります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5802


【生成AI時代のデータセンター特需を独占】フジクラ (5803)

◎ 事業内容: 光ファイバーケーブル、FPC(フレキシブルプリント基板)、電子部品などを手掛ける大手電線メーカー。「つなぐ」テクノロジーに強みを持ち、特に情報通信分野での存在感が大きい。

 ・ 会社HP:

◎ 注目理由: 生成AIの普及により、データセンター内でのデータ伝送量が爆発的に増加しています。フジクラの細径・高密度光ケーブル「SWR/WTC」は、施工時間の短縮と省スペース化を実現する画期的な製品として、北米のハイパースケーラー(巨大IT企業)から絶大な支持を得ています。この「AIインフラ」としての側面が最大の注目点です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1885年創業。過去には構造改革の遅れで苦戦した時期もありましたが、不採算事業の整理と高付加価値製品への集中によりV字回復。現在はデータセンター向け製品が利益の柱となり、営業利益率が大幅に向上しています。

◎ リスク要因: 北米IT大手への依存度が高いため、彼らの設備投資計画の変更(Capex削減)がダイレクトに業績悪化につながるリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):


【北米インフラ更新で輝く老舗】古河電気工業 (5801)

◎ 事業内容: 情報通信、エネルギーインフラ、自動車部品、機能材料などを展開。光ファイバーの発明に関与した歴史を持ち、高い技術開発力に定評がある電線御三家の一角。

 ・ 会社HP: https://www.furukawa.co.jp/

◎ 注目理由: 北米における光ファイバー需要の回復と、電力インフラの老朽化更新需要が大きなドライバーです。特に北米市場でのプレゼンスが高く、通信と電力の両面でインフラ投資拡大の恩恵を受けます。また、次世代通信「IOWN」構想に関連するフォトニクス技術でも重要な役割を担います。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1884年創業。近年は事業ポートフォリオの入れ替えを進め、収益性の改善に注力。北米での光ケーブル生産能力の増強を行い、現地の需要に即応できる体制を整えています。

◎ リスク要因: 過去に品質問題やカルテルなどで特別損失を計上した経緯があり、コンプライアンスや品質管理体制の継続的な監視が必要です。財務体質の改善も課題の一つです。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5801

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5801


【高収益体質へ変貌した実力派】SWCC (5805)

◎ 事業内容: 旧社名は昭和電線ホールディングス。電力ケーブル、通信ケーブル、巻線、産業用デバイスなどを製造。建設・電販向けに強みを持ち、免震装置などのニッチ分野も手掛ける。

 ・ 会社HP: https://www.swcc.co.jp/

◎ 注目理由: 「ROIC経営」を掲げ、低収益事業の撤退と高付加価値製品へのシフトを断行した結果、利益率が劇的に改善しました。国内の建設需要や再エネ関連の送電網強化において、高機能ケーブル「SICONEX」などの独自製品が強みを発揮しています。変革に成功した中堅電線メーカーとして評価が高まっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1936年創業。東芝グループから独立色が強まり、2023年に社名をSWCCに変更。ブランド刷新とともに、経営スピードが加速。EV向けの高機能巻線やデータセンター向けケーブルの拡販に注力しています。

◎ リスク要因: 国内建設市場への依存度が比較的高いため、国内の公共投資や住宅着工件数の減少が業績の足かせになる可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5805

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5805


【極細同軸ケーブルのニッチトップ】タツタ電線 (5809) ※注視銘柄

◎ 事業内容: 電線・ケーブル事業に加え、スマートフォンなどの電子機器内部で使用される機能性フィルム(電磁波シールドフィルム)で圧倒的な世界シェアを持つ。 ※ENEOSホールディングスによるTOB(株式公開買付け)の対象となっており、上場廃止の可能性がありますが、現時点(2026年2月)での市場動向を踏まえ、業界再編の象徴として記載します。

 ・ 会社HP: https://www.tatsuta.co.jp/

◎ 注目理由: 5G/6G通信の普及に伴い、ノイズ対策である電磁波シールドフィルムの重要性は増すばかりです。電線事業も堅調ですが、電子材料分野での利益率の高さが魅力。ENEOS傘下に入ることで、素材開発力がさらに強化される期待があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1945年創業。大阪発祥。電線事業から電子材料事業への多角化に成功。ENEOSによるTOBプロセスが長期化していましたが、業界再編の渦中にある重要企業です。

◎ リスク要因: TOBの成否やスケジュールにより株価が固定される、あるいは上場廃止となるため、通常の投資対象とは異なるリスク管理(イベント投資的な視点)が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5809

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5809


【医療・半導体向け特殊ケーブルの名門】平河ヒューテック (5821)

◎ 事業内容: 放送中継用ケーブル、医療用チューブ、半導体製造装置用ケーブルなどを手掛ける。汎用品ではなく、高度な信頼性が求められる特定用途向けの製品に特化。

 ・ 会社HP: https://www.hewtech.co.jp/

◎ 注目理由: 半導体製造装置の市場拡大に伴い、装置内部の複雑な配線に使われる高品質ケーブルの需要が増加しています。また、高画質映像伝送技術に優れており、医療現場での4K/8Kモニター普及も追い風。ニッチながらも高付加価値な「特定用途」に強い点が魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1948年創業。海外生産比率を高め、グローバルなサプライチェーンを構築。AIサーバー向けの高速伝送ケーブルの開発にも注力しており、次世代通信分野での成長が期待されます。

◎ リスク要因: 半導体サイクルの変動を受けやすく、設備投資の減速局面では受注が落ち込むリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5821

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5821


【電設資材の最大手商社】因幡電機産業 (9934)

◎ 事業内容: 電線・ケーブルを含む電設資材の専門商社でありながら、空調部材メーカーとしての顔も持つ「開発機能を持つ商社」。エアコン配管化粧カバー「イナバ」ブランドは有名。

 ・ 会社HP: https://www.inaba.co.jp/

◎ 注目理由: 電線メーカーではありませんが、電線不足の状況下において、在庫を持ち、現場に供給する「商社」の役割は極めて重要です。建設現場や工場の設備投資が活発化すれば、自動的に取扱高が増えるビジネスモデル。好財務かつ高配当株としても知られ、守りの投資に適しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1938年創業。M&Aを積極的に活用し、商圏と取扱製品を拡大。データセンターや半導体工場建設プロジェクトへの資材供給が好調に推移しています。

◎ リスク要因: 建設資材価格の高騰による施主の着工延期や、建設業界の人手不足による工期遅れが、売上の計上時期に影響を与える可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9934

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9934


【FAケーブルとLANのスペシャリスト】JMACS (5817)

◎ 事業内容: 工場の自動化(FA)に使われる計装用ケーブルや、監視カメラ用ケーブル、高機能LANケーブルなどを製造する中堅メーカー。

 ・ 会社HP: https://www.jmacs-j.co.jp/

◎ 注目理由: 工場のIoT化、スマートファクトリー化が進む中で、産業用イーサネットケーブルやロボットケーブルの需要が底堅い。時価総額が小さく値動きが軽いため、テーマが注目された際の株価爆発力が高い銘柄です。AIを活用したソリューション事業などの新規事業にも挑戦しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1964年創業。日本電線工業から現社名へ。防災やセキュリティ分野でのケーブル需要も取り込みつつ、高付加価値な通信ケーブルへシフトしています。

◎ リスク要因: 小規模なため流動性が低く、売買したい時に約定しにくいリスクがあります。原材料価格転嫁のタイムラグが業績に響きやすい規模感です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5817

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5817


【ワイヤーハーネスと太陽光の二刀流】オーナンバ (5816)

◎ 事業内容: 民生用・産業用電子機器のワイヤーハーネス加工大手。太陽光発電用の配線ユニットでも高いシェアを持つ。

 ・ 会社HP: https://www.onamba.co.jp/

◎ 注目理由: 脱炭素社会の進展により、住宅用および産業用の太陽光パネル設置が増加しており、同社の配線ユニット需要が拡大しています。また、産業用ロボット向けのハーネスも手掛けており、省人化投資の恩恵も受けます。海外生産比率が高く、コスト競争力があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1941年創業。大阪本社。ベトナムや欧州などグローバル展開を加速。蓄電池向けの配線部材など、新エネルギー分野への製品投入を強化しています。

◎ リスク要因: 太陽光発電市場の制度変更(売電価格下落など)や、主要顧客である家電メーカーの生産動向に業績が左右されます。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5816

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5816


【電線工事に不可欠な工具の独占企業】泉精器製作所 ※現・マクセル (6810) グループだが、類似で【工具・接続】泉州電業 (9824)

※訂正:泉精器は上場廃止のため、電線流通の雄である泉州電業を選定します。

【電線流通のジャスト・イン・タイム】泉州電業 (9824)

◎ 事業内容: 電線・ケーブル専門の独立系商社。メーカー機能を一部持ち、在庫の切断加工・デリバリー能力に圧倒的な強みを持つ。「必要な時に必要な分だけ」届ける物流網が武器。

 ・ 会社HP: https://www.senden.co.jp/

◎ 注目理由: 電線不足の時代において、豊富な在庫を持つ商社の優位性は計り知れません。半導体工場建設現場など、納期厳守が求められる現場において、同社の即納体制は高く評価されています。メーカーの値上げを販売価格に転嫁しやすく、利益率が安定しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年創業。全国に物流拠点を展開。FA(ファクトリーオートメーション)向けのケーブル加工事業を拡大しており、単なる卸売りからの脱却を進めています。

◎ リスク要因: 銅価格の下落局面では、保有在庫の評価損が発生する可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9824

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9824


【関東地盤の電気工事の巨人】関電工 (1942)

◎ 事業内容: 東京電力グループの電気設備工事会社。屋内線工事、配電線工事、送電線工事など、電力インフラの構築を一手に引き受ける。

 ・ 会社HP: https://www.kandenko.co.jp/

◎ 注目理由: 電線があっても、それを設置する会社がなければインフラは動きません。首都圏の再開発、データセンター建設、老朽化した送電網の更新工事など、仕事量は潤沢。人手不足を背景に受注単価も上昇傾向にあり、利益率の改善が進んでいます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。再エネ発電事業への参画や、東南アジアでの事業展開も推進。データセンター向けの施工技術で業界をリードしています。

◎ リスク要因: 労務費の高騰や建設資材の値上がりが利益圧迫要因。また、深刻な現場作業員不足が受注のボトルネックになる可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1942

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1942


【関西発、全国展開の設備工事大手】きんでん (1944)

◎ 事業内容: 関西電力グループだが、関西圏以外での売上も大きい総合設備エンジニアリング企業。好財務で知られ、技術力も国内トップクラス。

 ・ 会社HP: https://www.kinden.co.jp/

◎ 注目理由: 大阪・関西万博関連工事や、リニア関連、半導体工場など大型プロジェクトに強い。送電ケーブルの敷設技術に優れており、電線スーパーサイクルの「施工側」の主役です。豊富な手元資金を活かした株主還元への期待も常にあります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。環境関連工事や情報通信工事の比率を拡大中。高効率な施工管理システムを導入し、生産性向上に取り組んでいます。

◎ リスク要因: 公共事業の減少や、民間設備投資の冷え込みがリスク。関電工同様、人手不足への対応が経営の重要課題です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1944

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1944


【放送・音響ケーブルのブランド】カナレ電気 (5819)

◎ 事業内容: 放送局、ホール、スタジオ向けのオーディオ・ビデオケーブル、コネクタ、光伝送システムなどを製造販売。プロフェッショナル市場で高いブランド力を持つ。

 ・ 会社HP: https://www.canare.co.jp/

◎ 注目理由: 映像の4K/8K化、ライブエンターテインメント市場の回復により、高品質な信号伝送ケーブルの需要が復活しています。海外売上比率も高く、円安メリットを享受できる体質。財務内容が極めて健全なキャッシュリッチ企業でもあります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1970年創業。光カメラケーブルなど、放送業界のDXに対応した新製品を投入。eスポーツ施設などの新規市場開拓も進めています。

◎ リスク要因: 放送業界自体の設備投資抑制傾向や、原材料価格の高騰がリスク。ニッチ市場ゆえに市場規模の天井が低い側面も。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5819

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5819


【極細線の技術で世界を支える】トクデン (※旧 東京特殊電線) ※現在は東特塗料等へ分社化、上場企業としては東京製綱 (5981) あるいは Totoku (5807)

※ここでは東京特殊電線 (5807) を紹介します。

【高機能ワイヤの技術者集団】東京特殊電線 (5807)

◎ 事業内容: 古河電工系。ヒーター線、極細線、同軸ケーブルなどを製造。半導体検査装置用ケーブルや、電気毛布用ヒーター線など多岐にわたる。

 ・ 会社HP: https://www.totoku.co.jp/

◎ 注目理由: 半導体検査用プローブ向けの極細線技術は世界トップレベル。AIチップの微細化・積層化が進む中で、検査工程の重要性は増しており、同社の技術が必要不可欠です。地味ながらも高い技術的堀(モート)を持つ企業です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1940年創業。不採算事業から撤退し、高収益な産業機器向けにリソースを集中。EVモーター用の巻線技術開発なども進めています。

◎ リスク要因: 親会社である古河電工の戦略に影響を受ける可能性があります。また、半導体市況のボラティリティの影響を強く受けます。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5807

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5807


【半導体・フィルター用ステンレス線の雄】日本精線 (5659)

◎ 事業内容: 大同特殊鋼系。ステンレス鋼線のトップメーカー。一見電線とは異なるが、半導体製造用のガスフィルターや水素ステーション向けの高機能素材として「線」の技術を展開。

 ・ 会社HP: https://www.n-seisen.co.jp/

◎ 注目理由: 「ナスロン」という金属繊維フィルターは、半導体製造や化学プラントで必須の部材。データセンター冷却や水素エネルギー関連など、スーパーサイクルの周辺領域で重要な役割を果たします。非常に高収益かつ高財務な企業です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1951年設立。高合金線の需要増に対応し、生産能力を増強。半導体向け極細線(ミクロン単位)の技術開発を加速させています。

◎ リスク要因: ニッケルやクロムなどレアメタルの価格変動リスク。主要顧客である自動車産業のEVシフトによるエンジン部品需要の減少懸念。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5659

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5659


【電線接続工具の隠れた世界企業】イヅミ (6273) ※泉精器とは別、工作機械メーカー

※訂正:電線関連工具の「泉精器」は非上場。ここでは工具・金型関連としてオーエスジー (6136) を選定するのも手ですが、より電線に近いダイヘン (6622) を選定します。

【変圧器と充電インフラの雄】ダイヘン (6622)

◎ 事業内容: 変圧器、溶接機、半導体製造装置用電源の大手。電線が運んできた電気を「使える形」に変える変圧器は、グリッド増強に不可欠。

 ・ 会社HP: https://www.daihen.co.jp/

◎ 注目理由: 老朽化した変圧器の更新需要(特高トランス)に加え、EVの急速充電器で高いシェアを持ちます。電線を流れる電気の制御・変換機器として、電線スーパーサイクルと対になる存在。特に北米向けの変圧器需要が逼迫しており、大きなビジネスチャンスとなっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1919年創業。変圧器メーカーからパワーエレクトロニクス企業へ進化。ワイヤレス給電技術の実用化など、次世代インフラ技術でも先行しています。

◎ リスク要因: 部材調達難による生産遅延リスク。海外売上比率が高いため為替リスクも伴います。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6622

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6622


【コネクタ技術で「つなぐ」を完結】日本航空電子工業 (6807)

◎ 事業内容: NECグループ。コネクタ、インターフェース・ソリューション、航機事業を展開。電線の先にある「接続部」のトップランナー。

 ・ 会社HP: https://www.jae.com/

◎ 注目理由: 電線だけでは電気は流れません。最終的に基板や機器と接続するコネクタが必要です。EVの大電流対応コネクタや、データセンターの高速伝送用コネクタで世界的な競争力を持ちます。電線の高機能化に合わせて、コネクタの高機能化も必須となるため、連動して成長します。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1953年設立。防衛・宇宙関連の技術を民生用に転用。EV化とADAS(先進運転支援システム)の普及が追い風となり、自動車向け事業が拡大中。

◎ リスク要因: スマホ向けコネクタの需要変動が激しい点。親会社NECとの資本関係の見直しに関する思惑で株価が動くことがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6807

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6807


【資源リサイクルと銅の供給】DOWAホールディングス (5714)

◎ 事業内容: 非鉄金属の製錬、環境リサイクル、電子材料などを手掛ける。「都市鉱山」からの金・銀・銅のリサイクル技術は世界トップクラス。

 ・ 会社HP: https://www.dowa.co.jp/

◎ 注目理由: 電線の主原料である「銅」は世界的に不足が懸念されています。DOWAは使用済み家電や基板から銅を効率的に回収・製錬する技術を持っており、資源サーキュラーエコノミーの中心銘柄です。銅価格の上昇は、同社のリサイクル事業の採算性を押し上げます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1884年創業。秋田県の鉱山開発からスタート。現在は環境・リサイクル事業が収益の柱。廃リチウムイオン電池からの資源回収事業化も推進中。

◎ リスク要因: エネルギーコストの上昇が製錬事業の利益を圧迫するリスク。金属市況の変動リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5714

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5714


【住友グループの電気工事・通信工事】住友電設 (1949)

◎ 事業内容: 住友電工系。ビル、工場の電気設備、情報通信設備、空調設備の設計・施工を行う。グループ力を活かした大規模案件に強い。

 ・ 会社HP: https://www.sem.co.jp/

◎ 注目理由: 親会社である住友電工との連携により、材料調達から施工まで一貫して対応できる点が強み。大阪・関西万博や、関西圏のデータセンター建設ラッシュにおいて、地盤とする関西エリアでの受注拡大が見込まれます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1950年設立。海外、特に東南アジアでの日系工場進出に伴う設備工事の実績も豊富。ストックビジネスである保守・メンテナンス事業の強化を進めています。

◎ リスク要因: 親会社への依存度が高い点。建設業界共通の課題である技術者不足と労務費上昇。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1949

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1949


【通信インフラ構築のプロフェッショナル】エクシオグループ (1951)

◎ 事業内容: NTT工事が主体だが、現在は都市インフラ、システムソリューションへ多角化。光ファイバー網の構築・保守の最大手の一角。

 ・ 会社HP: https://www.exeo.co.jp/

◎ 注目理由: データセンター間の光ファイバー接続や、5G/6G基地局の整備において中心的な役割を果たします。また、電線地中化工事にも強みを持ち、国土強靭化政策の恩恵銘柄でもあります。ITソリューション領域への進出により、単なる工事会社からの脱却を図っています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1954年創業。協和エクシオから社名変更。M&Aにより、海外(シンガポールなど)のエンジニアリング会社を傘下に収め、グローバル展開を加速中。

◎ リスク要因: NTTグループの設備投資抑制の影響を受けやすい。システム開発事業における不採算案件の発生リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1951

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1951


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