【保存版】「保ち合い上放れ」銘柄20選!今まさに動き出した化学・素材・エネルギー関連を総ざらい

エネルギー・素材セクターに訪れた「マグマ噴出」の刻

株式市場には、長い沈黙を破り、蓄積されたエネルギーが一気に解放される瞬間があります。それが「保ち合い上放れ(もちあいうわばなれ)」です。これまでの市場は、半導体やAI関連などのハイテク株が牽引してきましたが、2026年を迎え、資金の潮流は明らかに変化しています。投資家が今、熱視線を送っているのは、長らくレンジ相場(ボックス圏)で力を溜め込んでいた化学・素材・エネルギーといった「重厚長大」産業です。

なぜ今、これらのセクターなのか。理由は大きく分けて3つあります。

第一に、**「実需の回復と価格転嫁の定着」**です。 化学・素材メーカーは過去数年、原燃料価格の高騰に苦しめられてきました。しかし、度重なる値上げ交渉がサプライチェーン全体に浸透し、スプレッド(利ざや)が劇的に改善しています。さらに、半導体サイクルの底打ちや、自動車生産の回復(特にハイブリッド車や次世代モビリティ)に伴い、高機能材料への需要が再び急拡大しています。これまでコスト高で圧迫されていた利益率が、数量増と単価アップの相乗効果でV字回復するフェーズに入ったのです。

第二に、**「PBR1倍割れ是正への最終回答」**です。 東証による要請から時間が経過し、多くの企業が変革を迫られました。特に化学や鉄鋼、エネルギー関連は、伝統的にPBR(株価純資産倍率)が低い「万年割安株」の宝庫でした。しかし、ここへ来て「政策保有株の完全売却」「配当性向の引き上げ」「大規模な自社株買い」といった、本質的な資本政策の転換を発表する企業が相次いでいます。保ち合い相場が続いていたのは、市場が「本当に変われるのか?」と疑念を持っていた期間でもあります。その疑念が確信に変わった瞬間、株価は上値抵抗線を突破し、新たなトレンドを形成し始めます。

第三に、**「地政学リスクとエネルギー安全保障」**の再認識です。 中東情勢や資源ナショナリズムの台頭により、エネルギーや重要鉱物の安定確保は国家レベルの課題となっています。独自の調達ルートを持つ商社やエネルギー企業、あるいは希少金属のリサイクル技術を持つ素材メーカーは、単なる一企業を超えて「国策銘柄」としてのプレミアムが付与され始めています。

「保ち合い」とは、売り手と買い手の力が拮抗し、エネルギーが圧縮されている状態です。この均衡が「買い」の圧力によって破られた時、株価は真空地帯を駆け上がるように上昇します。特に、数ヶ月から数年にわたって横ばいだった銘柄のブレイクアウトは、短期的な騙しではなく、長期的な上昇トレンドの初動である可能性が高いのです。

本記事では、単にチャートの形が良いだけでなく、ファンダメンタルズ(基礎的条件)の裏付けがある20銘柄を厳選しました。誰もが知る超大型株ではなく、特定のニッチ分野で世界シェアを持つ「グローバル・ニッチトップ」や、構造改革によって生まれ変わった企業を中心に選出しています。これらは、インフレ時代における最強のディフェンシブかつオフェンシブなポートフォリオの核となるでしょう。

※本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願いいたします。また、株価や業績は市場環境により変動するリスクがあります。

【半導体・EV素材の隠れた巨人】株式会社レゾナック・ホールディングス (4004)

◎ 事業内容: 旧昭和電工と旧日立化成が統合してs誕生した総合化学メーカー。半導体後工程材料で世界トップシェアを誇るほか、黒鉛電極、石油化学など幅広い事業ポートフォリオを持つ。

 ・ 会社HP:

◎ 注目理由: 構造改革の完了と共に、利益体質への転換が鮮明です。特にAIサーバー向け半導体の実装材料において圧倒的なシェアを持ち、シリコンサイクル回復の恩恵を最大化できています。統合に伴うのれん償却負担をこなして純利益が拡大局面にあり、長らく続いたボックス圏を明確に上抜けてきました。石油化学部門の分社化検討など、ポートフォリオの最適化も進行中で、コングロマリット・ディスカウントの解消が期待されます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本の化学産業再編の象徴的企業。不採算事業の売却を断行し、半導体材料・電子材料への集中投資を進めてきました。最近では次世代半導体パッケージング技術のコンソーシアム「JOINT2」を主導するなど、業界のリーダーシップを発揮しています。

◎ リスク要因: 半導体市況の急減速や、原油価格変動によるナフサ価格の影響を受けるリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

【半導体シリコンの古豪、復活】株式会社トクヤマ (4043)

◎ 事業内容: 山口県徳山製造所を拠点とする総合化学メーカー。半導体用多結晶シリコンで世界屈指のシェア。苛性ソーダ、セメント、ファインケミカルなど多角展開。

 ・ 会社HP:

◎ 注目理由: 半導体ウエハーの原料となる多結晶シリコンにおいて、最高純度の製品を供給できる数少ない企業です。在庫調整の終了と共に工場の稼働率が上昇しており、業績の底入れ感が強まっています。また、独自技術による窒化アルミニウムなどの放熱材料も、EVやパワー半導体向けに需要が急増。PBRが依然として1倍を大きく下回っており、見直し買いによる水準訂正の余地が極めて大きいです。

◎ 企業沿革・最近の動向: かつてのマレーシア事業の失敗から財務を立て直し、現在は高付加価値製品へのシフトを加速。バイオマス発電の導入や、CO2を原料とする化学品製造など、カーボンニュートラル対応でも先行しています。

◎ リスク要因: エネルギーコスト(石炭・電力)の上昇が利益を圧迫する構造的リスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

【グローバルニッチの極み】大阪ソーダ (4046)

◎ 事業内容: 苛性ソーダなどの基礎化学品から、機能化学品まで展開。特に医薬品精製材料(シリカゲル)や、ゴム材料(エピクロルヒドリンゴム)で高い世界シェアを持つ。

 ・ 会社HP: https://www.osaka-soda.co.jp/

◎ 注目理由: 社名は「ソーダ」ですが、実態は高収益な機能化学メーカーです。糖尿病治療薬(GLP-1受容体作動薬)の精製に使われるシリカゲルの需要が世界的に爆発しており、生産能力の増強が続いています。また、EV用リチウムイオン電池の導電助剤向け材料も好調。長期の保ち合いを経て、これら成長ドライバーが数字として現れ始め、チャートは典型的な上放れの形状を示しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1915年創業。基礎化学品で培った技術を応用し、ヘルスケア分野へ進出。海外売上高比率が高まっており、為替の円安も追い風。自社株買いにも積極的で、株主還元意識が高い企業です。

◎ リスク要因: 特定の医薬品市場動向への依存度が高まっている点や、原料価格の高騰リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4046

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4046

【有機EL材料の黒衣】保土谷化学工業 (4112)

◎ 事業内容: 精密化学品メーカー。有機EL発光材料(正孔輸送材)で世界トップクラス。過酸化水素や農薬、染料なども手掛ける研究開発型企業。

 ・ 会社HP: https://www.hodogaya.co.jp/

◎ 注目理由: スマートフォンだけでなく、タブレットやノートPC、車載ディスプレイへの有機EL採用拡大が強力な追い風です。韓国や中国のパネルメーカーとの太いパイプを持ち、次世代材料の開発競争でも先行しています。研究開発費比率が高く利益が出にくい時期がありましたが、量産フェーズに入り回収期が到来。チャートは長期の三角保ち合いを上抜けつつあり、新高値更新が視野に入っています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本初の苛性ソーダ製造から始まり、染料技術をベースに電子材料へ転換。韓国子会社を通じた迅速な顧客対応が強み。最近はPCR検査試薬の原料など、バイオサイエンス分野も育成中。

◎ リスク要因: ディスプレイ市場の技術革新スピードが速く、技術陳腐化リスクや競合との価格競争。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4112

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4112

【冷凍空調オイルの覇者】KHネオケム (4189)

◎ 事業内容: オキソ法という製造技術に強みを持つ化学メーカー。エアコンや冷蔵庫に使われる「冷凍機油原料」で世界シェアトップクラス。

 ・ 会社HP: https://www.khneochem.co.jp/

◎ 注目理由: 環境規制強化により、世界中でエアコンの冷媒が環境配慮型に切り替わっています。これに伴い、同社が得意とする特定の化学合成オイル(潤滑油原料)の需要が急増しています。特に新興国のエアコン普及と先進国の買い替え需要の「ダブルの恩恵」を受けます。高配当株としても知られ、底堅い値動きから需給が改善し、上値を追う展開になっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 協和発酵キリンの化学品部門から独立。特定分野に特化する「プレミアム・ファイン・ケミカル」戦略を掲げる。千葉工場の増強など、将来の需要増に向けた設備投資を着実に実行しています。

◎ リスク要因: 原油・ナフサ価格の変動に対する価格転嫁のタイムラグにより、一時的に利益率が低下するリスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4189

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4189

【防衛×半導体材料】日本化薬 (4272)

◎ 事業内容: 火薬(産業用・防衛用)、機能化学品(半導体封止材など)、医薬品、エアバッグ用インフレータを展開する多角化化学メーカー。

 ・ 会社HP: https://www.nipponkayaku.co.jp/

◎ 注目理由: 地政学リスクの高まりにより、防衛関連としての側面が再評価されています。しかし本命は、AIサーバー向けなどの先端半導体に使われる「エポキシ樹脂」などの機能化学品です。5G/6G通信や自動運転の普及に不可欠な素材を提供しています。業績の足踏みが続いていましたが、構造改革と不採算品の見直しが進み、利益率が改善。株価は安値圏での保ち合いを終え、動意付いています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 日本初の火薬メーカーとして創業。火薬技術をエアバッグに応用し世界展開。現在はがん関連の医薬品や、バイオシミラーなど医療分野も収益の柱に成長しています。

◎ リスク要因: 薬価改定による医薬品事業の収益低下や、自動車生産台数の変動リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4272

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4272


【最先端プロセスの門番】トリケミカル研究所 (4369)

◎ 事業内容: 半導体製造用特殊ガス・化学材料の開発・製造。特に微細化プロセスに不可欠なHigh-k(高誘電率)材料などで独占的なシェアを持つ製品が多い。

 ・ 会社HP: https://www.trichemical.com/

◎ 注目理由: 半導体の微細化が進めば進むほど、同社の特殊材料が必要になります。台湾のTSMCなど最先端ファウンドリとの結びつきが強く、技術的な参入障壁が極めて高いです。半導体市況の調整局面で株価は調整していましたが、次世代プロセス(2nm世代など)への投資本格化を見据え、再び上昇トレンドに入りました。高い営業利益率を維持する高収益体質も魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 独立系の研究開発型企業としてスタート。顧客の要望に合わせて一品一様で材料を開発するスタイルを確立。韓国での合弁事業も好調で、サプライチェーンの現地化ニーズに対応しています。

◎ リスク要因: 最先端半導体の開発遅延や、主要顧客の生産計画変更による受注の変動。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4369

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4369


【食品から半導体まで】ADEKA (4401)

◎ 事業内容: 樹脂添加剤、半導体材料、食品(マーガリン等)の3本柱。半導体誘電材料では世界シェアトップ。樹脂添加剤も世界的に強い。

 ・ 会社HP: https://www.adeka.co.jp/

◎ 注目理由: 「地味だが最強」の素材メーカーです。プラスチックの劣化を防ぐ添加剤や、難燃剤などのニッチ分野で圧倒的な地位を築いています。これに加え、先端半導体向けの材料がAI需要で急伸。食品事業が値上げ浸透で安定収益源となり、化学品事業の成長を支える理想的なポートフォリオです。PBR1倍近辺での攻防が続いていましたが、明確に上放れる動きを見せています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 古河財閥系。パン・菓子用の加工油脂で高シェア。化学品では、環境対応型の樹脂添加剤や、5G通信用材料など成長分野へ注力。海外売上比率50%超を目指しグローバル化を推進中。

◎ リスク要因: 原材料(パーム油やナフサ)価格の変動や、食品事業における消費者の節約志向の影響。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4401

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4401


【紙おむつの吸水材から変革】三洋化成工業 (4471)

◎ 事業内容: 界面活性剤技術を核とする機能化学品メーカー。紙おむつ用高吸水性樹脂(SAP)大手だが、潤滑油添加剤や電子材料へシフト中。

 ・ 会社HP: https://www.sanyo-chemical.co.jp/

◎ 注目理由: 中国メーカーとの価格競争で苦戦していたSAP事業の再構築を進めており、悪材料出尽くし感が強まっています。現在は、自動車用の潤滑油添加剤や、半導体製造工程で使われる薬液など、高付加価値品への転換が成果を出し始めています。業績の底入れ確認とともに、売られすぎた株価が見直される「リターン・リバーサル」の典型的なパターンであり、上値余地が大きいです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 京都発祥の「何でも屋」的な化学メーカー。約3000種の製品を持つ。全固体電池材料の開発など、次世代エネルギー分野への種まきも行っています。

◎ リスク要因: SAP事業の収益改善遅れや、海外経済(特に中国)の減速による汎用化学品の需要低迷。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4471

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4471


【航空宇宙を支える炭素繊維】日本カーボン (5302)

◎ 事業内容: 炭素製品の専業メーカー。炭素繊維、電極、断熱材などを製造。特に航空エンジン部品向けの炭化ケイ素(SiC)連続繊維で世界唯一の供給能力を持つ。

 ・ 会社HP: https://www.carbon.co.jp/

◎ 注目理由: 航空機エンジンの燃費効率を高めるための耐熱材料として、同社の「SiC繊維」はGE社のエンジンに採用されるなど、代替不可能な技術を持っています。航空機需要の完全回復と、防衛・宇宙分野での需要増が業績を押し上げています。半導体製造装置向けの炭素製品も好調。長期間の調整を経て、再び成長軌道に戻ったことを株価が示唆しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1915年創業の老舗。GE、サフラン(仏)との合弁会社を設立し、SiC繊維の量産体制を確立。半導体用ルツボなどの製造能力増強も進めています。

◎ リスク要因: 航空機メーカーの生産トラブルによる納入遅延や、電力コスト上昇による製造原価の増加。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5302

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5302


【電炉の雄、脱炭素の旗手】東京製鐵 (5423)

◎ 事業内容: 国内最大の独立系電炉メーカー。鉄スクラップを溶解して鋼材を製造するリサイクル事業。H形鋼などの建材に強い。

 ・ 会社HP: https://www.tokyosteel.co.jp/

◎ 注目理由: 世界的な「脱炭素(グリーン素材)」の流れにおいて、高炉法(鉄鉱石から製造)に比べてCO2排出量が圧倒的に少ない電炉鋼材への注目が集まっています。建設業界や自動車業界からの「グリーン鋼材」指定買いが増加中。豊富なキャッシュを持ち、自社株買いや増配などの還元余力も十分。鉄スクラップ価格の安定も追い風となり、ボックス圏を力強く上抜けています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 「無借金経営」を続ける超優良財務企業。老朽化した設備のリニューアルを進めつつ、太陽光発電の導入などでさらに環境負荷を低減。製品価格の値上げ戦略も奏功しています。

◎ リスク要因: 電力料金の高騰(電炉は電気を大量消費するため)や、鉄スクラップ価格の急騰。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5423

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5423


【海外インフラで稼ぐ高収益企業】大和工業 (5444)

◎ 事業内容: H形鋼主体の電炉メーカー。特筆すべきは海外展開で、米国、韓国、タイ、中東などで合弁事業を展開し、高い持分法投資利益を得る。

 ・ 会社HP: https://www.yamatokogyo.co.jp/

◎ 注目理由: 日本の鉄鋼会社というよりは、グローバルな鉄鋼投資会社に近い収益構造です。特に米国でのインフラ投資拡大の恩恵を直接的に受け、巨額の利益を上げています。財務内容は極めて健全でキャッシュリッチ。配当利回りが高く、株主還元への圧力が高まる中で、PBR1倍割れ是正に向けた動きが活発化しています。チャートは長期上昇トレンドの中段保ち合いを上抜ける形です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 早くから国内市場の縮小を見越し、海外進出を成功させた先見性のある企業。米国事業の収益が連結業績の大半を占める。最近はベトナムなど成長市場への展開も模索。

◎ リスク要因: 米国経済の減速リスクや、進出国の為替変動リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5444

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5444


【資源と素材のハイブリッド】三菱マテリアル (5711)

◎ 事業内容: 非鉄金属大手。銅鉱山開発から製錬、超硬工具、電子材料、環境リサイクルまで手掛ける。銅地金とセメントで国内トップクラス。

 ・ 会社HP: https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/

◎ 注目理由: データセンターやEV普及による世界的な「銅不足」シナリオのど真ん中銘柄です。銅価格の上昇は、保有鉱山の価値向上と製錬マージンの改善に直結します。また、傘下の銅加工事業や電子材料事業も在庫調整が一巡。長らく品質問題などで低迷していましたが、ガバナンス改革が進み、信頼回復とともに株価も復調。PBRはいまだ低位に放置されており、見直し余地が大きいです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 事業ポートフォリオの入れ替えを推進中。アルミ圧延事業の売却など選択と集中を進める一方、都市鉱山(リサイクル)事業を強化し、サーキュラーエコノミーの中心企業を目指しています。

◎ リスク要因: 銅市況および為替相場の変動、エネルギーコストの上昇、海外鉱山の操業リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5711

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【チタンで航空機復活を謳歌】東邦チタニウム (5727)

◎ 事業内容: JX金属グループ。チタン製錬で世界首位級。航空機用スポンジチタン、触媒、電子部品材料などを製造。

 ・ 会社HP: https://www.toho-titanium.co.jp/

◎ 注目理由: ロシア産チタンの供給不安により、西側諸国の航空機メーカーからの引き合いが殺到しています。航空機需要の回復に加え、この供給網の切り替え需要が長期的な追い風です。さらに、半導体製造装置向けのチタン製品や、次世代電池材料など、航空機以外の柱も育ちつつあります。業績のボラティリティ(変動)が高い銘柄ですが、底値を切り上げ、力強い上昇トレンドへ転換しつつあります。

◎ 企業沿革・最近の動向: サウジアラビアでの合弁工場が本格稼働し、コスト競争力を強化。高純度チタンやニッケル粉など、高付加価値製品の比率を高める戦略を推進しています。

◎ リスク要因: 電力料金の高騰(チタン製錬は電力多消費)、主要顧客であるボーイング等の生産動向。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5727

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5727


【アルミでEV軽量化を担う】UACJ (5741)

◎ 事業内容: 古河スカイと住友軽金属が統合。アルミニウム圧延品で国内トップ、世界でも上位。缶材と自動車材が主力。

 ・ 会社HP: https://www.uacj.co.jp/

◎ 注目理由: 「脱プラスチック」によるアルミ缶需要の増加と、「EVの航続距離延長」のための車体軽量化ニーズが、同社の二大成長エンジンです。北米やタイでの巨額投資が一巡し、今後は投資回収期(利益回収期)に入ります。借入金の削減が進み、財務体質が改善することで、株価の重石が取れつつあります。素材セクターの中でも割安感が目立ち、是正買いが期待されます。

◎ 企業沿革・最近の動向: グローバルな供給体制を構築済み。北米では缶材需要が旺盛で、値上げも浸透。自動車材ではパネル材に加え、バンパーなどの構造材への採用拡大を目指しています。

◎ リスク要因: アルミニウム地金価格の変動(プレミアム含む)や、北米経済の減速リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5741

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5741


【海洋油田のプラットフォーマー】三井海洋開発 (6269)

◎ 事業内容: 浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の設計・建造・リース・オペレーションを行う世界的エンジニアリング企業。三井E&S系。

 ・ 会社HP: https://www.modec.com/jp/

◎ 注目理由: 原油価格が一定水準で安定する中、南米(ガイアナ、ブラジル)などの深海油田開発が活発化しています。FPSOは建造からオペレーションまで長期契約が基本であり、一度受注すれば長期安定収益が見込めます。過去の大型損失計上から復活し、財務体質も改善傾向。エネルギー安全保障の観点から、海洋資源開発の重要性は増しており、受注残高も豊富です。

◎ 企業沿革・最近の動向: FPSO業界で世界屈指の実績。デジタル技術を活用した予知保全サービスで差別化を図る。脱炭素へ向け、洋上風力発電と水素生産を組み合わせた新技術の開発にも挑戦中。

◎ リスク要因: プロジェクトのコスト超過リスクや、為替変動、原油価格急落による開発意欲の減退。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6269

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6269


【燃料アンモニアの先駆者】東洋エンジニアリング (6330)

◎ 事業内容: 総合プラントエンジニアリング会社。肥料・石油化学プラントに強み。特にアンモニア製造プラントで世界有数の実績を持つ。

 ・ 会社HP: https://www.toyo-eng.com/jp/ja/

◎ 注目理由: 「アンモニア」は肥料原料としてだけでなく、石炭火力発電の混焼燃料や、水素キャリア(運搬媒体)として脱炭素の切り札となっています。同社はこの分野のトップランナーであり、世界的なグリーンアンモニアプロジェクトの始動が追い風です。これまでの低収益体質から脱却し、選別受注とDXによる効率化で利益率が向上。テーマ性と業績回復の両面から注目されています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 三井グループ。インフロニア・ホールディングスとの資本業務提携により、インフラ運営ノウハウを融合。燃料アンモニアのサプライチェーン構築に向けた実証実験に多数参画しています。

◎ リスク要因: 海外プロジェクトにおける地政学リスクや、資機材価格高騰による工事採算の悪化。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6330

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6330


【LNGと水素で再起】千代田化工建設 (6366)

◎ 事業内容: 三菱商事系のプラントエンジニアリング大手。LNG(液化天然ガス)プラントで世界トップシェア級。水素サプライチェーン構築にも注力。

 ・ 会社HP: https://www.chiyodacorp.com/jp/

◎ 注目理由: 過去の米国プロジェクトでの巨額損失による財務毀損から、三菱商事の支援を得て再生フェーズに入っています。LNGは現実的なトランジション・エネルギーとして需要が根強く、カタールなどの大型増産計画が寄与します。また、水素を常温・常圧で運ぶためのSPERA水素技術を保有しており、将来の水素社会におけるキープレイヤーとして期待されています。株価は底値圏での長い保ち合いを経て、復活の兆しを見せています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 「技術の千代田」として名高いが、リスク管理を強化した経営体制へ移行。ライフサイエンスや洋上風力など、非・化石燃料分野の比率を高める中期経営計画を推進中。

◎ リスク要因: 優先株の処理(希薄化懸念)や、大型プロジェクトのリスク管理、人材確保難。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6366

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6366


【エネルギー自給の砦】石油資源開発 (1662)

◎ 事業内容: 原油・天然ガスの探鉱・開発・生産を行う国策的エネルギー企業(JAPEX)。国内ガス田に加え、海外権益や再生可能エネルギーも手掛ける。

 ・ 会社HP: https://www.japex.co.jp/

◎ 注目理由: PBR1倍割れ対策として、積極的な株主還元(増配・自社株買い)を打ち出しており、バリュー株投資の対象として人気化しています。原油価格高止まりによる業績安定感に加え、CCS(二酸化炭素回収・貯留)技術の商用化に向けた取り組みが進んでおり、脱炭素銘柄としての側面も併せ持ちます。財務基盤が鉄壁であり、下値不安が少ない中で上値を試す展開です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 国内の天然ガス供給インフラを保有。海外ではカナダのオイルサンド事業などを展開。最近はバイオマス発電や地熱発電など、クリーンエネルギー分野への投資を加速。

◎ リスク要因: 原油・天然ガス価格の急落、探鉱事業の失敗リスク(巨額投資の回収不能)。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1662

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1662


【世界シェア3割の白いダイヤ】K&Oエナジーグループ (1663)

◎ 事業内容: 千葉県を中心とした国産天然ガスの開発・販売と、それに付随する「ヨウ素」の生産を行う。ヨウ素生産量は世界トップクラス。

 ・ 会社HP: https://www.k-and-o-energy.co.jp/

◎ 注目理由: 地味ながら極めて強力な「お宝銘柄」です。ヨウ素は造影剤や液晶偏光板、そして次世代太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)の原料として需要が拡大していますが、産出国はチリと日本に限られています。同社は世界シェアの約15%前後を握り、価格決定力を持っています。ヨウ素市況の高騰が利益を直撃しており、ペロブスカイト実用化という長期テーマも内包。チャートは見事な上昇トレンドを描き始めています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 関東天然瓦斯開発が持株会社化。千葉県の水溶性天然ガス田からガスとヨウ素を採取する高効率ビジネス。国内回帰で重要性が増す資源企業です。

◎ リスク要因: ヨウ素市況の変動、埋蔵量のリスク、地盤沈下対策コストなど。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1663

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1663

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