2025年10月、東京証券市場でりそなホールディングス(8308)の株価が顕著な上昇を見せています。この動きは、単なる一企業の好材料にとどまらず、日本経済の大きな転換点を示唆している可能性があります。長らく続いた超低金利政策の終焉、すなわち「金利のある世界」への回帰期待が、銀行セクター全体の再評価を促しているのです。
りそなホールディングスは、リテール(個人・中小企業向け)ビジネスに強みを持ち、独自のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略や信託機能の活用で、他のメガバンクとは一線を画す収益構造改革を進めてきました。今回の大幅な株価上昇は、こうした個別の取り組みが評価された側面に加え、金利上昇による利ザヤ(貸出金利と預金金利の差)改善という、銀行ビジネスの根幹に関わる追い風への期待が複合的に作用した結果と言えるでしょう。
しかし、この地殻変動は「りそな」だけにとどまるのでしょうか?
答えは「否」です。市場が「金利正常化」と「企業の変革力」を新たな評価軸とし始めた今、りそなの高騰劇から連想される「次の主役」が、水面下で動き出している可能性があります。
金利上昇の恩恵を直接的に受けるのは銀行だけではありません。運用益の改善が期待される保険セクター。りそなと同様に、DXの推進によって新たな収益源を模索する他の地方銀行や、既存の枠組みにとらわれないネット銀行。銀行の変革を技術面で支える金融DX支援企業やフィンテック(FinTech)ベンチャー。さらには、りそなが強固な地盤を持つ関西経済に関連する企業群。
これらすべてが、「りそな高騰」という一つの事象から連想される投資テーマとなり得ます。
もちろん、株式投資にリスクはつきものです。金利上昇が期待通りに進まない可能性、景気後退による貸倒れコストの増加、DX投資の負担、あるいはPBR(株価純資産倍率)1倍割れ対策へのプレッシャーなど、各セクター、各企業が抱える課題も無視できません。
この記事では、単に「りそなが上がったから次はこの銀行」という短絡的な視点ではなく、「りそな高騰の背景にある構造変化」に着目し、そこから導き出される多様な関連銘柄を、最低20銘柄厳選してご紹介します。
なぜ今、この銘柄に注目すべきなのか。その事業内容、強み、そして潜むリスクまでを、できる限り深く掘り下げて解説します。有名すぎる銘柄は極力避けつつ、市場の次の関心を探るためのヒントを提供します。この記事が、皆様の投資戦略を練り上げる上での一助となれば幸いです。
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投資リスク 株式投資は、価格変動リスク、信用リスク、流動性リスク、金利変動リスク、為替変動リスクなど、様々なリスクを伴います。投資した元本が毀損し、損失を被る可能性があります。特に、本記事で取り上げている銘柄の中には、新興市場(グロース市場など)に上場している企業や、先行投資により赤字が継続している企業も含まれており、一般的にプライム市場の大企業と比較して株価の変動性が高い(ハイリスク・ハイリターン)傾向があります。
投資判断 本記事で紹介する銘柄は、特定のテーマ(「りそなホールディングス(8308)の高騰」からの連想)に基づき選定されたものであり、読者様ご自身の投資目的、財務状況、リスク許容度に適しているとは限りません。いかなる投資判断も、ご自身の責任と判断において行ってください。必要であれば、投資助言の専門家にご相談されることをお勧めします。
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将来の予測 本記事には、企業の業績や市場動向に関する将来の予測や見通しが含まれる場合がありますが、これらは作成時点での見解に基づく仮定であり、実際の成果を保証するものではありません。
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【広域地銀の雄】株式会社ふくおかフィナンシャルグループ (8354)
◎ 事業内容: 九州を地盤とする広域金融グループ。傘下に福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行(長崎)などを擁する。銀行業務に加え、証券、カード、コンサルティングなど多角的な金融サービスを提供。DXにも積極的。
・ 会社HP: https://www.fukuoka-fg.com/
◎ 注目理由: りそなが関西圏で強みを持つのに対し、ふくおかFGは九州全域で圧倒的な経済基盤を持つ。金利上昇による利ザヤ改善期待は銀行セクター共通だが、同社は広域連携による効率化と、デジタル戦略「みんなの銀行(ネット専業銀行)」の展開による新たな顧客層開拓が注目される。PBR1倍割れ対策としての株主還元強化(増配や自社株買い)への期待も根強い。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2007年に福岡銀行、熊本ファミリー銀行(現・熊本銀行)、親和銀行(現・十八親和銀行)の経営統合により設立。その後も経営統合を進め、九州でのドミナント戦略を推進。近年は「みんなの銀行」設立(2021年)など、既存の地銀の枠を超えたDX投資を加速。2025年度も、非金利収益の拡大とコスト削減が経営課題となっている。
◎ リスク要因: 金利上昇が緩慢な場合、期待されたほどの利ザヤ改善が見込めないリスク。また、「みんなの銀行」など先行投資負担が続く間の収益性。地方経済の停滞による貸出先の業績悪化。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8354
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8354.T
【首都圏の大手地銀】株式会社千葉銀行 (8331)
◎ 事業内容: 千葉県を盤石な地盤とする、国内トップクラスの大手地方銀行。個人および法人向け銀行業務全般を手掛ける。「ちばぎんアプリ」などデジタルチャネルの強化や、法人向けコンサルティング業務にも注力している。
・ 会社HP: https://www.chibabank.co.jp/
◎ 注目理由: りそながリテール強化とDXで評価されている点と共通する。千葉銀行は、強固な営業基盤(千葉県内の高い預金・貸出シェア)を背景に、安定した収益力を誇る。金利上昇の恩恵に加え、PBR1倍割れ(2025年10月現在)の状況下で、東証の要請に応じた資本効率改善策(株主還元強化など)を打ち出す可能性が高い。高配当利回り銘柄としても注目される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1943年設立。千葉県経済の発展と共に成長。2023年には中期経営計画を発表し、DXの推進による業務効率化と、資産運用コンサルティングなど非金利収益の強化を打ち出している。TSMCの熊本進出(ふくおかFG)に対し、千葉県では大規模なデータセンター建設や物流拠点の集積が進んでおり、これらに関連する法人融資の増加が期待される。
◎ リスク要因: 首都圏は競争が激しく、他行や異業種(ネット銀行など)との金利・サービス競争による収益圧迫。金利上昇局面での有価証券運用損(いわゆる「債券の含み損」)の拡大。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8331
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8331.T
【横浜・東日本銀行が統合】株式会社コンコルディア・フィナンシャルグループ (7186)
◎ 事業内容: 横浜銀行と東日本銀行が経営統合して誕生した金融持株会社。神奈川県・東京都を主要地盤とする。銀行業務のほか、証券、リース、調査・コンサルティングなど幅広く展開。
・ 会社HP: https://www.concordia-fg.jp/
◎ 注目理由: 千葉銀行と並ぶ首都圏の大手地銀グループであり、りそなと同様に大都市圏のリテール・中小企業金融に強みを持つ。金利上昇による恩恵はもちろん、横浜銀行の強固な基盤と東日本銀行のネットワークを活かしたシナジー追求が続く。PBRは依然として低水準であり、資本効率改善に向けた株主還元策への期待感が株価を下支えする可能性がある。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2016年に横浜銀行と東日本銀行が経営統合し設立。システム統合などを経て、グループ一体運営を推進。近年は、デジタル化への対応と並行し、事業承継やM&A支援など、法人顧客のニーズに応えるソリューション提供を強化。2025年に入り、金利上昇期待から銀行セクター全体が見直される中で、同社の株価も堅調に推移している。
◎ リスク要因: 地盤とする神奈川・東京エリアでの競争激化。金利上昇が急激に進んだ場合の景気後退による貸倒れ費用の増加。システム投資や店舗再編に伴う一時的なコスト負担。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7186
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7186.T
【特色あるビジネスモデル】株式会社あおぞら銀行 (8304)
◎ 事業内容: 旧日本債券信用銀行。個人向けリテール業務(ネット支店含む)と、企業向け不動産ファイナンスや事業再生・M&Aアドバイザリーなどの専門性の高い法人業務を両輪とする。りそなと同様、信託機能も活用。
・ 会社HP: https://www.aozorabank.co.jp/
◎ 注目理由: 金利上昇局面で恩恵を受ける銀行セクターの一角。特に、変動金利での貸出が多い不動産ファイナンスや法人向け融資は、金利上昇が直接的に収益向上に寄与しやすい。また、GMOインターネットグループと共同で「GMOあおぞらネット銀行」を運営しており、金融DXの知見も蓄積している。株価指標面(PBR、配当利回り)での割安感も意識されやすい。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2001年に現体制で発足。2023年〜2024年にかけて、米国の商業用不動産向け融資に関連する多額の引当金計上が業績の重しとなった。しかし、2025年に入り、これらのレガシー資産処理に進展が見られ、国内の金利正常化期待が追い風となり、業績回復への期待が高まっている。経営陣は国内ビジネスの強化を鮮明にしている。
◎ リスク要因: 最大のリスクは、懸念された米国不動産関連の追加損失が発生する可能性。また、専門性の高い法人ビジネスは景気変動の影響を受けやすく、景気後退局面では貸倒れリスクが高まる。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8304
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8304.T
【国内最大級ネット銀行】楽天銀行株式会社 (5838)
◎ 事業内容: 楽天グループ傘下のインターネット専業銀行。楽天エコシステム(楽天市場、楽天カード等)との連携を強みに、口座数・預金残高を急速に拡大。住宅ローン、カードローン、デビットカード、決済サービスなどを提供。
・ 会社HP: https://www.rakuten-bank.co.jp/
◎ 注目理由: りそなが既存の店舗網とDXの融合を図るのに対し、楽天銀行はデジタルネイティブな銀行として急成長。金利上昇局面では、変動金利の住宅ローンやカードローンの利ザヤ改善が期待される。また、楽天グループの顧客基盤を活用したクロスセルによる非金利収益の拡大余地も大きい。2023年の上場以来、その成長性にあらためて注目が集まっている。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2001年にイーバンク銀行として開業。2010年に楽天グループ入りし現商号に変更。以降、楽天ポイントとの連携などで急成長を遂げ、2023年4月に東証プライム市場に上場。近年は、BaaS(Banking as a Service)プラットフォームとして、他社への銀行機能提供も模索している。
◎ リスク要因: 楽天グループ本体の財務状況(特にモバイル事業)の変動に影響されるリスク。ネット銀行間の競争激化による利ザヤ縮小圧力。システム障害やサイバーセキュリティへの対応コスト。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5838
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5838.T
【BaaSの先駆者】住信SBIネット銀行株式会社 (7163)
◎ 事業内容: 三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同設立したインターネット専業銀行。高い預金残高と住宅ローン残高を誇る。最大の特徴は、他社に銀行機能を提供する「BaaS(Banking as a Service)」事業(NEOBANK事業)。
・ 会社HP: https://www.netbk.co.jp/
◎ 注目理由: りそなが自社のDXを進める一方、住信SBIネット銀行は「銀行機能の外部提供」という全く異なるアプローチで成長。JALやTポイントなど、提携先の顧客基盤を活用して口座数を伸ばすBaaS事業は、高成長・高収益が期待される。金利上昇による既存の住宅ローン事業の収益改善に加え、このBaaS事業の拡大が株価のカタリストとなる可能性がある。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2007年開業。当初から先進的なデジタル技術を活用し、低コスト運営と魅力的な金利を提供。2023年3月に東証スタンダード市場に上場。上場後もBaaSの提携先拡大を積極的に進めており、金融インフラとしての存在感を高めている。法人向けサービスの強化も図っている。
◎ リスク要因: 住宅ローン市場の競争激化。BaaS事業における提携先との関係性(提携解消リスクなど)。SBIグループや三井住友信託銀行との資本・業務関係の変化。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7163
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7163.T
【生保大手・金利上昇メリット】T&Dホールディングス株式会社 (8795)
◎ 事業内容: 太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命の3社を傘下に持つ保険持株会社。太陽生命はシニア層中心のリテール、大同生命は中小企業向けの経営者保険(定期保険)に強みを持つ。
・ 会社HP: https://www.td-holdings.co.jp/
◎ 注目理由: りそなが銀行セクターとして金利上昇の恩恵を受けるのに対し、T&Dは保険セクターとして恩恵を受ける代表格。生命保険会社は、顧客から預かった保険料を長期で国債などで運用するため、金利が上昇すれば運用利回りが改善し、収益(基礎利益)が向上する。特に同社は国内金利への感応度が高いポートフォリオとされ、金利正常化の恩恵を享受しやすいと目される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2004年に太陽生命と大同生命が経営統合し設立。その後T&Dフィナンシャル生命を加え、それぞれの得意分野で事業を展開。近年は、保険金支払いなどに関連するDXを推進しつつ、株主還元の強化(安定配当+自社株買い)にも積極的な姿勢を見せている。
◎ リスク要因: 金利上昇が期待通りに進まない場合、または米金利低下による円高進行が外貨建て資産の運用収益を圧迫するリスク。国内の人口減少による保険市場の縮小。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8795
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【生保最大手・海外展開】第一生命ホールディングス株式会社 (8750)
◎ 事業内容: 国内生保最大手の一角。国内の生命保険事業に加え、海外(北米、アジア・パシフィック)での保険事業や、国内外でのアセットマネジメント事業を積極的に展開している。
・ 会社HP: https://www.dai-ichi-life-hd.com/
◎ 注目理由: (※大手だがテーマ性を鑑み選定)金利上昇メリット銘柄。国内金利の上昇による運用益改善期待はT&Dと同様だが、第一生命は海外事業の比率が高いことが特徴。これにより収益源が分散されている。PBR1倍割れ対策として、資本効率(ROE)の向上と株主還元の強化を経営目標に掲げており、りそななど銀行株と同様の「PBR改善期待」のテーマにも乗る。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1902年創業。2010年に株式会社化し上場。以降、米国のプロテクティブ生命やオーストラリアのTALなどを買収し、グローバルに事業を拡大。足元では、国内事業の収益性低下や海外事業の一部不振が報じられることもあるが、中長期的には資本効率の改善に向けた取り組みが評価される可能性がある。
◎ リスク要因: 海外事業における為替リスクや、現地の金利・景気動向リスク。国内市場の飽和と競争激化。金利上昇が国内の株価や不動産市況に悪影響を与えた場合の資産運用損。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8750
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8750.T
【損保最大手・グローバル】東京海上ホールディングス株式会社 (8766)
◎ 事業内容: 国内損保トップ。東京海上日動火災保険を中核に、国内損保、国内生保、海外保険、金融・一般の4事業を展開。特に海外保険事業(M&Aによるグローバル展開)に強みを持つ。
・ 会社HP: https://www.tokiomarinehd.com/
◎ 注目理由: (※大手だがテーマ性を鑑み選定)銀行、生保と並び、金利上昇メリットセクターの一角。損害保険会社も大規模な資産運用を行っており、金利上昇は運用利回りの改善に寄与する。同社の強みは、M&Aにより築き上げた海外事業の高い収益性と成長性。国内の金利正常化期待に加え、グローバルな事業ポートフォリオによるリスク分散と成長性が評価される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1879年創業の東京海上保険が源流。2002年に持株会社化。2000年代以降、米国のフィラデルフィア・コンソリデイティッド、英国のキルン、米国のHCCなどを次々と買収し、グローバル展開を加速。近年は、自然災害の増加による保険金支払い増に対応しつつ、保険料の値上げやDXによる業務効率化を進めている。
◎ リスク要因: 国内外での大規模な自然災害の発生による保険金支払いの急増。海外事業における地政学リスクや為替リスク。金利上昇局面での資産運用ポートフォリオの評価損。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8766
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8766.T
【ネット生保の草分け】ライフネット生命保険株式会社 (7157)
◎ 事業内容: インターネットを主な販売チャネルとする生命保険会社。「わかりやすく、安価な」保険商品をオンラインで提供。死亡保険、医療保険、がん保険などを扱う。
・ 会社HP: https://www.lifenet-seimei.co.jp/
◎ 注目理由: ネット銀行(楽天、住信SBI)が既存銀行の脅威となっているのと同様、ネット生保は既存の大手生保とは異なる市場を開拓。りそながDXでリテール強化を図るように、同社はデジタル完結のビジネスモデルで若年層の顧客を取り込んでいる。金利上昇の恩恵は大手生保と同様に受けるが、それに加えて「保有契約件数の高成長」が魅力。KDDIやかんぽ生命との資本業務提携によるシナジーも期待される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2008年に営業開始。ネット専業生保として初めての上場(2012年)。開業以来、保有契約件数は一貫して増加傾向。2023年以降、KDDIとの連携強化(auじぶん銀行などとのセット提案)や、かんぽ生命との協業(DX支援など)を進めており、販売チャネルの多角化を図っている。
◎ リスク要因: ネット生保市場の競争激化(異業種参入含む)。顧客獲得のための広告宣伝費の負担。大手生保と比較した事業基盤の脆弱性。金利上昇が緩慢な場合の運用益の伸び悩み。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7157
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7157.T
【金融・決済に強み】TIS株式会社 (3626)
◎ 事業内容: TISインテックグループの中核をなす大手システムインテグレーター(SIer)。金融(特にクレジットカード決済)や製造、流通など幅広い業種にシステム開発・運用サービスを提供。決済関連のBPO(業務受託)も強い。
・ 会社HP: https://www.tis.co.jp/
◎ 注目理由: りそなをはじめとする銀行がDXを推進する上で、それを技術的に支えるSIerの存在は不可欠。TISは、金融機関向けのシステム構築、特にキャッシュレス決済プラットフォーム「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」で高いシェアを持つ。銀行の勘定系システム更新や、非金利収益源としての決済ビジネス強化の動きは、同社にとって強力な追い風となる。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2008年にTISとインテックホールディングスが経営統合し、TISインテックグループが発足。2011年にTISが事業会社としてグループの中核となる。継続的なM&Aと事業拡大により成長。近年は、従来の受託開発に加え、SaaS型サービスの提供や、企業のDX支援コンサルティングを強化している。
◎ リスク要因: 大規模プロジェクトの不採算化(納期遅延やコスト超過)リスク。景気後退による企業のIT投資抑制。IT人材の不足と人件費の高騰。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/3626
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/3626.T
【金融・製造に強いSIer】SCSK株式会社 (9719)
◎ 事業内容: 住友商事グループの大手システムインテグレーター。金融(銀行、生損保、証券)向けシステム開発、製造・流通業向けERP(基幹システム)導入、ITインフラ構築・運用、BPOサービスなどを幅広く手掛ける。
・ 会社HP: https://www.scsk.jp/
◎ 注目理由: りそなのDX連想。TISと同様、金融機関のDX投資拡大の恩恵を受ける銘柄。SCSKは、銀行の勘定系システム周辺や、保険・証券の基幹システム開発で豊富な実績を持つ。また、企業のITインフラをクラウドへ移行する支援(クラウドインテグレーション)にも強みがあり、銀行のシステムモダナイゼーション(近代化)需要を取り込むと期待される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2011年に住商情報システム(SCS)とCSKが合併して誕生。合併後、強固な顧客基盤と幅広いサービスラインナップを活かして安定成長を続ける。「働き方改革」の先進企業としても知られ、高い従業員定着率が技術力の維持・向上に寄与。近年も、DX、AI、IoT関連のソリューション提供を強化している。
◎ リスク要因: 親会社である住友商事の経営方針の影響。IT業界全般の人材獲得競争とコスト上昇。金融機関によるIT投資の選別(内製化の動きなど)。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9719
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9719.T
【決済代行のガリバー】GMOペイメントゲートウェイ株式会社 (3769)
◎ 事業内容: GMOインターネットグループの決済事業中核会社。ECサイト事業者などに対し、クレジットカード決済、コンビニ決済、後払い決済など多様な決済手段を一括で提供する決済代行(PG)サービスが主力。
・ 会社HP: https://www.gmo-pg.com/
◎ 注目理由: りそななど銀行が「非金利収益」の強化を目指す中、決済ビジネスは最重要分野の一つ。GMO-PGは、その決済インフラを担う企業であり、EC市場の拡大と共に高成長を続けてきた。銀行が自前で決済システムを強化する際のパートナーとして、あるいは銀行の決済ビジネス(BaaSなど)と連携する形で、今後も成長が期待される。金融機関向けのBaaS支援も手掛ける。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1995年設立。2005年上場。一貫して決済代行事業を拡大し、国内トップシェアを確立。近年は、対面決済(店舗向け)領域や、金融機関・事業者向けのBaaS(送金サービスなど)支援にも注力。海外展開も進めている。
◎ リスク要因: 決済手数料の引き下げ圧力や、競合(Stripe, PayPalなど)との競争激化。EC市場の成長鈍化。法規制の変更(セキュリティ基準の強化など)に伴う対応コスト。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/3769
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/3769.T
【FinTechの旗手】株式会社マネーフォワード (3994)
◎ 事業内容: 「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションとするフィンテック企業。個人向け資産管理アプリ「マネーフォワード ME」と、法人・個人事業主向けバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」(会計、請求、経費精算など)が二本柱。
・ 会社HP: https://corp.moneyforward.com/
◎ 注目理由: りそながDXで目指す「顧客とのデジタル接点の強化」を、まさにSaaSとして実現している企業。特に「マネーフォワード クラウド」は、銀行口座やクレジットカードと連携し、中小企業の経理業務を自動化するもので、銀行の法人顧客にとっても価値が高い。銀行が同社サービスと連携を深める(API連携など)ことで、銀行・マネーフォワード双方にメリットがある。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2012年設立。2017年上場(マザーズ)。「ME」と「クラウド」の利用者を順調に増やし、売上は高成長を継続。一方で、機能開発や広告宣伝への積極的な先行投資により、営業赤字が続いている。近年は、金融機関向けDX支援や、SaaSマーケティング支援など、事業領域を拡大している。
◎ リスク要因: 先行投資フェーズが続き、黒字化の時期が不透明な点。SaaS市場(特に会計ソフト)でのfreeeなど競合との競争激化。個人情報保護やデータセキュリティに関する規制強化。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/3994
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/3994.T
【金融BaaSプラットフォーム】Finatextホールディングス株式会社 (4419)
◎ 事業内容: 「金融を“サービス”として再発明する」をミッションに、金融機関や非金融事業者に対し、金融サービス(証券、保険など)のインフラをBaaS(Banking/Brokerage as a Service)として提供。
・ 会社HP: https://finatext.com/ja/
◎ 注目理由: りそななど既存金融機関がDXで悩む中、同社は金融機能をクラウド上でモジュール化し、API経由で提供する最先端のビジネスモデルを持つ。例えば、非金融事業者が自社アプリにポイント投資機能やスマホ保険機能を組み込むことを可能にする。住信SBIネット銀行のBaaSが「銀行機能」中心なのに対し、同社は「証券・保険機能」のBaaSに強みを持つ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2013年設立。2021年12月に東証マザーズ(現グロース)上場。証券インフラ「BaaS for Securities」や保険インフラ「Inspire」を軸に、導入企業数を拡大中。マネーフォワード同様、プラットフォーム開発や顧客基盤拡大のための先行投資フェーズであり、赤字が継続している。
◎ リスク要因: BaaSというビジネスモデルの浸透・普及に時間がかかる可能性。先行投資負担による赤字の長期化と、追加の資金調達リスク。プラットフォームのシステム障害リスク。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4419
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4419.T
【住宅ローン保証の独立系大手】全国保証株式会社 (7164)
◎ 事業内容: 独立系の住宅ローン保証会社。金融機関(主に地方銀行)が個人向け住宅ローンを実行する際、その債務を保証する。借入人が返済不能になった場合、金融機関に代位弁済を行う。
・ 会社HP: https://www.zenkoku.co.jp/
◎ 注目理由: りそなを含む銀行が、金利上昇期待で株価が上昇しているが、同時に金利上昇は住宅ローン需要の減退や、既存借入人の返済負担増(=貸倒れリスク増)につながる可能性もある。全国保証は、銀行の貸倒れリスクを引き受けるビジネスであり、銀行が貸出を推進する(リスクを取る)ほど同社の保証ニーズは高まる。高い収益性(営業利益率)と、累進的な株主還元(増配)方針が魅力。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1981年設立。全国の地方銀行を中心に提携先を拡大し、独立系としてトップクラスの地位を築く。2012年上場。一貫して保証残高を積み上げており、ストック型の安定収益モデルが強み。近年も、提携金融機関の開拓を進めるとともに、効率的な債権回収ノウハウで高い利益率を維持している。
◎ リスク要因: 急激な金利上昇や深刻な景気後退による住宅ローン延滞・破綻の急増(代位弁済の増加)。住宅着工戸数の減少や住宅ローン市場の縮小。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7164
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7164.T
【イオングループの金融中核】イオンフィナンシャルサービス株式会社 (8570)
◎ 事業内容: イオングループの総合金融事業会社。クレジットカード(イオンカード)、個品割賦、銀行(イオン銀行)、電子マネー(WAON)などを展開。アジア各国でもリテール金融事業を積極的に展開。
・ 会社HP: https://www.aeonfinancial.co.jp/
◎ 注目理由: りそなが銀行・信託を軸とする金融グループであるのに対し、イオンFSは「小売(イオン)と金融の融合」を強みとする。金利上昇は、銀行事業(イオン銀行)の利ザヤ改善や、カードローン等の収益向上に寄与する。また、イオングループの強大な顧客基盤と購買データを活用した金融サービスの展開力(クロスセル)に強みがある。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1981年にジャスコ(現イオン)の割賦販売子会社として設立。2013年にイオン銀行を子会社化し、クレジットカード事業と銀行事業を一体運営する体制へ。近年は国内事業の収益性改善と、成長著しいアジア事業の拡大が経営課題。2025年現在、アジア(特にタイ、マレーシア)での業績回復が注目されている。
◎ リスク要因: 国内の消費低迷によるクレジットカード取扱高や個品割賦の伸び悩み。アジア各国の景気後退や通貨安リスク。貸倒引当金の増加。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8570
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8570.T
【多角化金融の代表格】オリックス株式会社 (8591)
◎ 事業内容: リース事業から始まり、法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産、事業投資、リテール(銀行・保険)など、極めて多角的な金融・サービス事業を展開。
・ 会社HP: https://www.orix.co.jp/grp/
◎ 注目理由: (※大手だがテーマ性を鑑み選定)りそなとは全く異なるタイプの金融グループ。金利上昇は、銀行事業(オリックス銀行)や保険事業(オリックス生命)にプラスに働く。同社の最大の強みは、特定の事業環境に依存しない多角的な収益源と、積極的なM&Aや事業投資(PE投資)によるダイナミックな資産の入れ替え(キャピタルゲイン追求)。PBR1倍割れ対策として、株主還元(高配当・自社株買い)に積極的。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1964年設立。リース事業を基盤に、M&Aを繰り返して事業領域を拡大。2000年代以降は海外展開や環境エネルギー事業、PE投資を加速。近年は、保有資産の売却による利益確定と、新たな成長分野への再投資を進めている。関西国際空港・大阪国際空港の運営権事業など、関西経済との関わりも深い。
◎ リスク要因: グローバルな景気後退による多角化事業全般の業績悪化。金利上昇による資金調達コストの増加。不動産市況や株式市況の悪化による投資事業の損失。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8591
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8591.T
【関西地盤の不動産】ダイビル株式会社 (8806)
◎ 事業内容: 商船三井グループの不動産会社。大阪(中之島、堂島など)と東京(内幸町、新川など)を中心に、大規模オフィスビルの賃貸・管理を主力とする。ベトナムなど海外でも事業展開。
・ 会社HP: https://www.daibiru.co.jp/
◎ 注目理由: りそなホールディングスが旧大和銀行を母体とし、大阪に強固な地盤を持つことからの連想(関西関連銘柄)。ダイビルは、大阪のビジネス中心地に優良な賃貸資産を多数保有しており、関西経済の動向と密接に関連する。金利上昇は不動産セクターにとって調達コスト増となり得るが、景気回復期待が伴えば、オフィス賃料の上昇や空室率の改善につながる。PBRが低水準である点も注目される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1923年設立。大阪商船(現商船三井)のビル管理から発展。一貫して大都市中心部のオフィスビル事業を展開。近年は、老朽化したビルの建て替え(「新ダイビル」など)を進め、資産の質の向上を図っている。2025年の大阪・関西万博以降の関西経済の活性化にも期待がかかる。
◎ リスク要因: 大都市圏のオフィス空室率の上昇や賃料下落リスク(リモートワークの普及など)。金利上昇による有利子負債の利払い負担増。不動産市況の悪化。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8806
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8806.T
【首都圏の都市型地銀】株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ (7173)
◎ 事業内容: 東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が経営統合して誕生した「きらぼし銀行」を中核とする金融持株会社。東京の「都市型地銀」として、中小企業金融や個人向けサービスに注力。
・ 会社HP: https://www.tokyo-kiraboshifg.co.jp/
◎ 注目理由: りそなが関西圏、コンコルディアや千葉銀が首都圏広域を地盤とするのに対し、きらぼしFGは「東京都内」の中小企業ネットワークに強みを持つ。りそな高騰の背景にある「金利正常化」「PBR改善期待」は、同社にも当てはまる。特に首都圏の中小企業景気の動向が業績を左右し、金融DXによる業務効率化と新サービス(デジタルバンク「UI銀行」など)の成否が問われている。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2014年に東京TYフィナンシャルグループとして設立(当時は都民銀行と八千代銀行)。2016年に新銀行東京を傘下に入れ、2018年に3行が合併し「きらぼし銀行」が発足。近年は、統合によるシナジー追求とコスト削減を進めつつ、デジタルバンク「UI銀行」の運営や、事業承継支援などソリューション業務の強化を図っている。
◎ リスク要因: 首都圏でのメガバンク、他地銀、ネット銀行との熾烈な競争。統合に伴うシステム・組織運営の課題。景気後退局面での中小企業向け貸出の焦げ付きリスク。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7173
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7173.T


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