要興業 (6566) の高騰に続け!「静脈産業」と「サーキュラーエコノミー」で連想する次世代の注目株20選

ミ処理」と呼ばれた産業は、今や「静脈産業」として、製造業などの「動脈産業」と対をなす、社会に不可欠なインフラとして再評価されています。私たちの社会は、大量生産・大量消費・大量廃棄の「リニア(直線型)エコノミー」から、資源を可能な限り循環させる「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」への歴史的な大転換を迫られています。

この背景には、深刻化する環境問題、ESG投資の世界的な隆盛、そして資源の乏しい日本における「資源安全保障」の観点があります。廃棄物はもはや「ゴミ」ではなく、貴重な資源を回収するための「都市鉱山」です。

要興業の株価高騰は、この「サーキュラーエコノミー」という巨大なテーマの入り口に過ぎません。市場の関心は、これから要興業と同様のビジネスモデルを持つ企業、リサイクル技術に強みを持つ企業、そして廃棄物処理プラントや特殊車両など、この産業を「上流」で支えるインフラ企業へと波及していくことが予想されます。

この記事では、「要興業 (6566) の高騰」という事象から連想される、静脈産業およびサーキュラーエコノミーに関連する、まだ市場の注目度が比較的低い(あるいは、その側面があまり知られていない)実力派の20銘柄を厳選して紹介します。単なる同業他社だけではなく、金属リサイクル、プラスチック循環、環境プラント、さらには水処理や環境コンサルティングといった、この巨大なテーマを構成する様々な角度からの「連想銘柄」を深く掘り下げました。


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掲載された情報は作成時点(2025年10月22日)のものであり、将来予告なく変更されることがあります。


目次

静脈産業の中核を担う廃棄物処理・リサイクル銘柄

要興業(6566)と同様に、廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分、そして再資源化までを一貫して手掛ける、社会インフラの中核企業群です。

【西日本地盤の総合環境リサイクル】株式会社ダイエイ環境 (9336)

◎ 事業内容: 廃棄物の収集運搬から中間処理(焼却・破砕等)、再資源化、最終処分場(管理型・安定型)までを一貫して手掛ける。兵庫県を地盤に西日本で広く展開。土壌汚染処理やリサイクル発電も行う。  ・ 会社HP:https://www.daieikankyo.jp/

◎ 注目理由: 要興業が「東京」の代表格であれば、ダイエイ環境は「西日本」の代表格。廃棄物処理業界は、許認可と大規模な設備投資が必要なため参入障壁が非常に高いビジネスです。同社は最終処分場を自社で保有している点が最大の強みであり、価格決定力を持っています。2022年12月上場と比較的新しい銘柄であり、ESGテーマの本格化と共に機関投資家の資金流入が期待されます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1979年設立。M&Aを積極的に活用し、西日本エリアでのドミナント戦略を推進。近年は廃プラスチックや廃木材を利用したマテリアルリサイクル・サーマルリサイクル(発電)事業を強化しており、循環型経済への移行をリードしています。直近の業績も安定して成長軌道にあります。

◎ リスク要因: 設備投資が先行するビジネスモデルのため、有利子負債は多め。景気後退局面では企業の廃棄物排出量が減少し、業績に影響を与える可能性があります。

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【首都圏トップ級、M&Aで急成長】TREホールディングス株式会社 (9247)

◎ 事業内容: ともに廃棄物処理・リサイクル大手であったタケエイとリバーホールディングスが経営統合して誕生した持株会社。首都圏を地盤に、産業廃棄物処理、リサイクル(金属・自動車・家電等)、再生可能エネルギー(バイオマス発電)事業を展開。  ・ 会社HP:https://tre-hd.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業と事業エリア(首都圏)が競合する、まさに「連想」の筆頭格。規模ではこちらが上回り、特に金属リサイクルやバイオマス発電など多角的な収益源を持つ点が魅力です。業界再編の中核企業であり、PER等の指標面でも要興業と比較されやすく、セクター全体の評価が見直される局面で強く意識される銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2021年に経営統合により発足。両社の強み(タケエイの処理技術・リバーの金属リサイクル網)を融合し、シナジー創出を急いでいます。直近の2026年3月期第1四半期決算では、営業利益が前年同期比で大幅増益となるなど、統合効果と市況改善が業績を牽引しています。

◎ リスク要因: 金属リサイクル事業は、スクラップ価格の国際市況に業績が左右されやすい側面があります。統合プロセスに伴う一時的なコスト発生にも注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/9247

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【「液状」廃棄物処理のニッチトップ】株式会社ダイセキ (9793)

◎ 事業内容: 産業廃棄物処理の中でも、特に「液状」(汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリなど)の処理・リサイクルに特化したニッチトップ企業。全国に処理・リサイクル拠点を持ち、有害物質の無害化技術に強み。  ・ 会社HP:https://www.daiseki.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業が「固形」の一般・産業廃棄物を主とするのに対し、ダイセキは製造業の生産工程で必ず発生する「液状」廃棄物に特化。半導体や化学プラントなど、日本の基幹産業を裏側から支える存在です。景気敏感株としての側面もありますが、環境規制の強化は同社への処理委託ニーズを恒常的に高めるため、中長期的な成長が期待されます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1958年設立。高度経済成長期から工場の「公害対策」を支えてきた老舗。近年は廃油から再生重油を精製する事業や、リチウムイオン電池のリサイクルなど、最先端の再資源化技術にも注力しています。

◎ リスク要因: 主力の取引先である製造業(特に自動車・化学)の生産動向(設備稼働率)によって、廃棄物の受入量が変動するリスクがあります。

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【土壌汚染処理のスペシャリスト】株式会社ダイセキ環境ソリューション (1712)

◎ 事業内容: ダイセキ(9793)の子会社で、土壌汚染問題の解決に特化。土壌汚染調査から浄化処理(掘削除去、原位置浄化)、コンサルティングまでをワンストップで提供。  ・ 会社HP:https://www.daiseki-es.co.jp/

◎ 注目理由: 廃棄物処理のテーマから一歩進み、「環境浄化」へと連想を広げた銘柄。都市部の工場跡地再開発や、M&A時のデューデリジェンス(資産査定)において、土壌汚染調査・処理の需要は非常に堅調です。法律(土壌汚染対策法)に裏付けられた安定的な需要があり、要興業と同様に「規制強化が追い風」となるビジネスモデルです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2002年にダイセキから分社独立。以来、土壌汚染処理の専門企業として実績を蓄積。近年は、掘削せずに地中の汚染物質を直接分解する「原位置浄化」技術など、低コスト・短工期の新工法を強化しています。

◎ リスク要因: 公共事業や大規模な都市再開発プロジェクトの動向に受注が左右される傾向があります。同業他社との価格競争が激化する可能性もあります。

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【東京・神奈川地盤の廃棄物処理】株式会社加藤商事 (9679)

◎ 事業内容: 東京・神奈川を地盤とする廃棄物処理・リサイクル企業。ビルメンテナンス事業も手掛けるが、売上の大半は一般・産業廃棄物の収集運搬、中間処理(焼却・破砕)、リサイクルが占める。  ・ 会社HP:http://www.kajo.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業と事業内容・地盤が非常に類似しており、直接的な「連想銘柄」として注目されます。要興業に比べて時価総額が小さく(2025年10月時点で)、流動性が低いものの、それゆえにテーマとして物色された際の株価の瞬発力は高くなる可能性があります。PBR(株価純資産倍率)が1倍を大きく割り込んでおり、資産バリュー株としての側面も持ち合わせています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1955年設立の老舗。堅実な経営で地域密着型のサービスを提供。近年は、廃棄物の再資源化率向上に向けた選別ラインの増強など、設備投資を継続。ビルメンテナンス事業との連携による顧客基盤の厚さも強み。

◎ リスク要因: 流動性が低いため、売買のタイミングが難しい場合があります。地盤が首都圏に集中しているため、地域の景気動向や競合の動向に影響されやすいです。

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「都市鉱山」と「資源循環」のスペシャリスト銘柄

廃棄物を「資源」として捉え、そこから有価物(金属、プラスチック等)を回収・再生する技術を持つ企業群です。

【総合リサイクル企業、M&Aで拡大】株式会社エンビプロ・ホールディングス (5698)

◎ 事業内容: 金属スクラップ、廃プラスチック、廃家電、廃自動車など、多種多様な廃棄物のリサイクルを総合的に手掛ける。M&Aを駆使して全国に拠点を拡大中。  ・ 会社HP:https://www.envipro.jp/

◎ 注目理由: 「総合リサイクル」の代表格。要興業が廃棄物の「処理」に強みを持つのに対し、エンビプロは「再資源化」に軸足を置いています。特に金属スクラップの取り扱いが大きく、資源価格の高騰は同社の収益に直結します。「都市鉱山」というテーマが意識される際、中核銘柄の一つとして物色されやすい存在です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1950年創業の金属リサイクル業が前身。2000年代以降、M&Aを活発化させ、業容を急速に拡大。近年はリチウムイオン電池のリサイクルなど、次世代の「都市鉱山」分野への投資を積極化させています。

◎ リスク要因: 金属スクラップや再生プラスチックの販売価格は、国際的な商品市況(コモディティ価格)の変動に大きく影響されます。

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【貴金属リサイクルの大手】松田産業株式会社 (7456)

◎ 事業内容: 「貴金属関連事業」と「食品関連事業」の二本柱。「貴金属関連事業」では、半導体・電子部品工場の製造工程から出るスクラップや、使用済み製品から金・銀・パラジウム・白金などの貴金属を回収・精製し、地金や化成品として再販売する。  ・ 会社HP:https://www.matsuda-sangyo.co.jp/

◎ 注目理由: 「都市鉱山」の最右翼。廃棄物の中でも最も価値の高い「貴金属」のリサイクルに特化しています。半導体市場の活況や電子機器の高度化に伴い、回収対象となるスクラップの量は増加傾向にあります。貴金属価格が高止まりする中で、同社のリサイクル技術の価値は高まる一方です。要興業のテーマから「資源回収」→「高付加価値リサイクル」という連想が働く銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1938年創業。写真感光材料の廃液から銀を回収する事業からスタート。その技術を応用し、エレクトロニクス分野の貴金属リサイクルに進出。アジアを中心に海外展開も積極的で、グローバルなリサイクル網を構築しています。

◎ リスク要因: 貴金属価格(金、銀、パラジウム等)の市況変動が業績に直結します。半導体・電子部品業界の設備投資動向にも影響を受けます。

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【独自技術でレアメタル回収】株式会社アサカ理研 (5724)

◎ 事業内容: 電子部品スクラップや廃液から、金・銀・パラジウムなどの貴金属や、インジウムなどのレアメタルを回収・精製する技術を持つ。特に、薬液を用いて金属を選択的に抽出する「溶媒抽出技術」に強み。  ・ 会社HP:https://www.asaka.co.jp/

◎ 注目理由: 松田産業と同様の「都市鉱山」銘柄ですが、こちらは時価総額が小さく、より技術開発(R&D)志向が強いのが特徴です。独自の抽出技術は、他社では回収が難しい低品位のスクラップからも有価金属を回収できる可能性を秘めています。資源ナショナリズムが高まる中、国内でのレアメタル安定確保に貢献する企業として注目度が高まる可能性があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1969年設立。プリント基板のエッチング廃液リサイクルから事業を開始。貴金属・レアメタルのリサイクル技術を磨き、福島県に大規模な新工場を稼働させるなど、生産能力の増強を進めています。

◎ リスク要因: 時価総額が小さく流動性も低いため、株価変動が大きくなりやすいです。研究開発が先行する側面もあり、短期的な業績は不安定になることもあります。

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【非鉄金属大手、環境事業が柱】DOWAホールディングス株式会社 (5714)

◎ 事業内容: 鉱山開発・製錬を祖業とする非鉄金属大手。現在は「環境・リサイクル」「製錬」「電子材料」「金属加工」「熱処理」の5事業を展開。特に「環境・リサイクル」部門は、廃棄物の無害化処理から金属リサイクルまで幅広く手掛け、収益の柱の一つとなっている。  ・ 会社HP:https://www.dowa.co.jp/

◎ 注目理由: 大企業ですが、テーマ性を考えると外せません。同社の環境・リサイクル事業は、要興業やダイエイ環境などが集めた廃棄物の「最後の受け皿」の一つです。特に有害廃棄物の高度処理技術や、家電・自動車などから多様な金属を回収する「DOWAエコシステム」の事業モデルは、サーキュラーエコノミーの中核を担うものです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1884年、藤田組が小坂鉱山(秋田県)の経営に着手したのが始まり。鉱山経営で培った公害対策技術が、現在の環境・リサイクル事業の礎となっています。近年はアジアでの環境事業展開を加速させています。

◎ リスク要因: 非鉄金属の市況(特に銅や亜鉛)や為替(円安・円高)が連結業績に大きな影響を与えます。リサイクル事業も金属市況と連動する側面があります。

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【食品トレーのリサイクル革命児】株式会社エフピコ (7947)

◎ 事業内容: スーパーマーケットなどで使用される簡易食品容器(トレー)の最大手。製造・販売だけでなく、使用済みトレーを店頭で回収し、自社工場で再生原料化、再び新製品のトレーとして使用する「トレーtoトレー」という独自のリサイクルループを確立している。  ・ 会社HP:https://www.fpco.jp/

◎ 注目理由: 要興業が「廃棄物全般」を扱うのに対し、エフピコは「食品トレー」という単一製品に特化したサーキュラーエコノミーを完結させている点で非常にユニークです。プラスチックごみ問題が世界的な課題となる中、同社のビジネスモデルは「動脈(製造)」と「静脈(回収・リサイクル)」を一体化させた理想形とも言え、ESG評価が非常に高い企業です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1962年設立。早くからリサイクルに着目し、1990年代から店頭回収システムを構築。現在、全国のスーパー約1万店以上に回収ボックスを設置。障がい者雇用にも積極的で、社会貢献とビジネスを両立させています。

◎ リスク要因: 原油価格の変動(プラスチック原料価格への影響)や、人手不足による物流・製造コストの上昇が収益を圧迫する可能性があります。

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【建設廃材・廃プラ再生の技術集団】株式会社リファインバースグループ (7375)

◎ 事業内容: 「資源ビジネス」(首都圏での建設系廃棄物の中間処理)と、「素材ビジネス」(廃カーペットタイル、廃漁網、廃エアバッグなど、従来リサイクルが困難だった廃棄物を再生ナイロン樹脂などに再製品化)の2軸で展開。  ・ 会社HP:https://www.refinverse.jp/

◎ 注目理由: 要興業と「資源ビジネス」(建設廃棄物)で競合する一方、同社の真骨頂は「素材ビジネス」にあります。特に廃カーペットタイルや廃エアバッグから高品質な再生樹脂を製造する独自技術は、他社の追随を許しません。直近の2025年8月発表の決算では、営業利益が前年同期比457%増と爆発的な成長を遂げており、まさにサーキュラーエコノミーの成長株として注目されます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2003年設立。建設廃棄物処理からスタートし、リサイクル技術の開発に注力。2021年6月に東証マザーズ(現グロース)に上場。2025年10月には、東レとの協業による廃エアバッグ由来の再生ナイロン樹脂開発加速を発表するなど、大手企業との連携も進んでいます。

◎ リスク要因: PBRが非常に高い水準にあり、市場の期待が先行している側面があります。自己資本比率が低く、財務レバレッジが高い点にも留意が必要です。

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環境インフラを支えるプラント・機械メーカー銘柄

廃棄物処理やリサイクルを実際に行うための「設備」を提供する企業群です。要興業のような企業が設備投資を増やす際、恩恵を受けます。

【ごみ焼却発電プラントの大手】株式会社タクマ (6013)

◎ 事業内容: ごみ焼却プラントやバイオマス発電プラントの設計・建設・運営(EPC)を手掛ける大手。特に、廃棄物を燃やして発電する「サーマルリサイクル」の分野で高い技術力を持つ。  ・ 会社HP:https://www.takuma.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業のような廃棄物処理会社が、単なる「焼却」から「発電・売電」へとビジネスモデルを高度化させる際、必ず必要となるのが同社のようなプラントメーカーです。全国の自治体や民間企業のごみ処理施設が更新時期を迎える中、高効率な「廃棄物発電プラント」の需要は非常に旺盛です。カーボンニュートラルの流れも追い風となっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1938年設立のボイラーメーカーが前身。その燃焼技術を活かし、ごみ焼却プラントに進出。近年はプラント建設だけでなく、完成後の運営・メンテナンス(O&M)事業を強化し、ストック型収益の積み上げに注力しています。

◎ リスク要因: 国内外の大規模プラント案件の受注動向によって、単年度の業績が大きく変動する可能性があります。資材価格の高騰も利益率を圧迫する要因です。

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【環境装置・プラントに強み】三菱化工機株式会社 (6331)

◎ 事業内容: 石油・化学・ガス関連プラントや、環境装置(汚泥処理、排煙脱硫)、上下水道設備などを手掛けるエンジニアリング企業。三菱グループ。  ・ 会社HP:https://www.kakoki.co.jp/

◎ 注目理由: タクマが「ごみ焼却」の王道であるのに対し、三菱化工機は「汚泥処理」や工場の「排ガス処理」など、より専門的な環境プラントに強みを持ちます。廃棄物処理の規制が強化され、処理対象が多様化・高度化するほど、同社のエンジニアリング技術が求められます。水素関連(製造装置)にも実績があり、脱炭素テーマの別側面からも注目される銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1935年設立。日本の化学工業の発展と共に歩んできた歴史を持つ。長年培った化学工学技術をベースに、環境保全、エネルギー、ファインケミカルなど多分野に技術を提供しています。

◎ リスク要因: プラント事業は案件ごとの採算管理が難しく、特定案件での採算悪化が業績全体に響くリスクがあります。受注産業のため、景気動向にも左右されます。

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【リサイクル機械(破砕機)の雄】サトウデ株式会社 (6285)

◎ 事業内容: 環境リサイクル機械、特に廃棄物を処理するための「破砕機(クラッシャー)」や「選別機」の製造・販売に強みを持つニッチトップ企業。  ・ 会社HP:https://www.satohide.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業のような廃棄物処理業者が、廃棄物を再資源化する「第一工程」で必ず使用するのが「破砕機」です。サトウデは、建設廃材から廃家電、廃自動車まで、あらゆるものを砕く高性能な破砕機で高いシェアを誇ります。リサイクル需要が高まれば高まるほど、同社の機械の需要も増えるという、分かりやすい「上流」銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1946年創業。鋳物工場からスタートし、産業機械分野へ進出。特に「一軸剪断式破砕機」で高い評価を得ており、顧客のニーズに合わせたカスタマイズ対応力も強み。

◎ リスク要因: 時価総額が小さく流動性が低い点に注意。顧客である廃棄物処理業界の設備投資意欲に業績が左右されます。

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【ごみ収集車(パッカー車)トップ】新明和工業株式会社 (7224)

◎ 事業内容: 航空機(飛行艇など)、特装車(ごみ収集車、ダンプトラック)、産機システム(立体駐車場)などを手掛ける多角的な機械メーカー。特装車部門では、ごみ収集車(パッカー車)で国内トップシェアを誇る。  ・ 会社HP:https://www.shinmaywa.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業の事業(廃棄物収集)に欠かせない「道具」を供給するメーカー。廃棄物収集の効率化(例:EV化、自動化)や、収集量の増加に伴う買い替え・増車需要の恩恵を直接受けます。「静脈産業のインフラを支える」という連想が働く銘柄です。防衛(飛行艇)関連銘柄としても知られており、異なるテーマ性も併せ持ちます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 旧・川西航空機が前身。航空機技術を応用し、戦後は多角化。ごみ収集車では圧倒的なブランド力を持ち、近年はインドなど海外市場の開拓も進めています。EVパッカー車の開発など、環境対応にも積極的です。

◎ リスク要因: 航空機事業は防衛予算や特定プロジェクトに依存し、業績変動が大きい。特装車事業も国内の公共投資や建設需要に影響されます。

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【特装車大手、ごみ収集車も】極東開発工業株式会社 (7226)

◎ 事業内容: 特装車(ダンプトラック、コンクリートミキサー車、ごみ収集車等)の製造・販売大手。環境事業(リサイクル施設)も手掛ける。  ・ 会社HP:https://www.kyokuto.com/

◎ 注目理由: 新明和工業(7224)と同様、ごみ収集車を製造する大手であり、要興業の設備投資(車両更新)需要を取り込む「上流」銘柄です。新明和がごみ収集車でトップですが、極東開発も高いシェアを持ちます。PBRが1倍を割れる水準で推移しており、バリュー株としての魅力も併せ持っています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1955年設立。ダンプトラックやミキサー車で国内トップクラスの実績。ごみ収集車も主力製品の一つとして安定した需要を確保。近年は、車両の電動化や自動化技術の開発にも注力しています。

◎ リスク要因: 国内の建設投資・公共事業の動向が特装車需要に直結します。原材料(鋼材価格)の高騰が利益率を圧迫する可能性があります。

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水処理・環境コンサルティング関連銘柄

廃棄物処理と表裏一体である「水処理」や、環境規制に対応するための「コンサルティング」を手掛ける、より川上・周辺領域の企業群です。

【超純水・水処理の総合企業】オルガノ株式会社 (6368)

◎ 事業内容: 総合水処理エンジニアリング企業。半導体製造などに不可欠な「超純水」製造装置で世界トップクラス。一般産業向けの水処理プラントや、純水・排水処理薬品、食品添加物なども手掛ける。  ・ 会社HP:https://www.organo.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業の「廃棄物処理」に対し、オルガノは「水処理」の代表格。環境インフラという大きな括りでの連想が可能です。特に半導体工場の新設ラッシュで「超純水」需要が絶好調であり、業績は急拡大しています。工場排水の処理・リサイクル(水資源の循環)も手掛けており、サーキュラーエコノミーのテーマにも合致します。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1946年設立。イオン交換樹脂技術をベースに水処理事業を拡大。半導体産業の発展と共に「超純水」技術で世界的な地位を確立。直近の決算でも、旺盛な半導体関連需要を背景に、大幅な増収増益と通期予想の上方修正を発表しています。

◎ リスク要因: 半導体業界の設備投資サイクル(シリコンサイクル)に業績が大きく左右されます。現在の活況がピークアウトした際の反動には注意が必要です。

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【水処理の最大手】栗田工業株式会社 (6370)

◎ 事業内容: 水処理の総合企業最大手。「水処理薬品」(ボイラ・冷却水・排水用など)と「水処理装置」(純水・超純水・排水処理プラント)の両方を手掛ける。  ・ 会社HP:https://www.kurita.co.jp/

◎ 注目理由: オルガノ(6368)と同様、環境インフラとしての「水処理」の中核銘柄。オルガノが半導体向け「装置」に強いのに対し、栗田工業は「薬品」と「装置」の両輪で、幅広い産業(エレクトロニクス、鉄鋼、化学、製紙など)に顧客基盤を持つのが強みです。工場の排水処理や用水の再利用(クローズドシステム)提案は、まさに水のサーキュラーエコノミーそのものです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年設立。ボイラ水処理薬品からスタートし、水処理全般へ事業を拡大。2010年代には欧米の水処理薬品会社を相次ぎ買収し、グローバル展開を加速させています。

◎ リスク要因: 国内外の幅広い製造業の設備投資・生産動向に影響されます。為替変動(円高)も収益圧迫要因となり得ます。

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【上下水道コンサルのトップ】株式会社NJS (2325)

◎ 事業内容: 上下水道分野に特化した建設コンサルタント。上下水道の計画・設計、老朽化した管路の調査・診断、アセットマネジメント(資産管理)などを手掛ける。  ・ 会社HP:https://www.njs.co.jp/

◎ 注目理由: 要興業が「ごみ」インフラなら、NJSは「水」インフラ(上下水道)の専門家です。全国の自治体で上下水道の老朽化が深刻な社会問題となっており、その維持管理・更新需要は待ったなしの状態です。同社は「設計・コンサル」という最上流工程を担っており、安定した受注が見込めます。環境インフラの維持・更新という点で、テーマの根幹は共通しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1951年設立。戦後の上下水道整備と共に成長。近年は、ICT(情報通信技術)を活用した管路診断システムや、水道事業の広域化・民営化(コンセッション)支援など、新たなソリューション提供を強化しています。

◎ リスク要因: 主たる顧客が官公庁(地方自治体)であるため、公共事業予算の動向に業績が左右されます。人件費(技術者不足)の高騰も課題です。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/2325

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/2325.T


【河川・防災に強い建設コンサル】CTIエンジニアリング株式会社 (9621)

◎ 事業内容: 建設コンサルタント大手。河川、ダム、道路、港湾などの社会インフラの計画・設計に強みを持つ。特に「治水・防災」分野では国内トップクラス。環境アセスメント(環境影響評価)も手掛ける。  ・ 会社HP:https://www.ctie.co.jp/

◎ 注目理由: NJS(2325)が「上下水道」の専門家なら、CTIは「河川・防災」の専門家です。廃棄物処理のテーマからは少し離れますが、「国土強靭化」や「気候変動対策」という、より大きな環境テーマでの連想が可能です。廃棄物処理場の建設などでも、同社のようなコンサルによる環境アセスメントは不可欠であり、間接的に関連しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1963年設立。高度経済成長期のインフラ整備を支える。近年は、激甚化する豪雨災害対策や、インフラ老朽化対策、再生可能エネルギー(洋上風力)の環境調査など、時代のニーズに合わせた分野に注力しています。

◎ リスク要因: 官公庁の公共事業予算に依存する体質はNJSと同様です。優秀な技術者の確保・育成が継続的な課題となります。

◎ 参考URL(みんかぶ):https://minkabu.jp/stock/9621

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/quote/9621.T

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