2025年7月10日(木曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 昨日来、再生可能エネルギーの発電事業などを手掛けるテスホールディングス(5074 東証プライム)の株価が、市場の大きな注目を集め高騰しています。この動きは、エネルギー安全保障や脱炭素社会の実現に向けたGX(グリーン・トランスフォーメーション)への関心が、株式市場の大きなテーマとして再燃したことを示しています。 本日は、この流れを受け、テスホールディングスと同様に「再生可能エネルギー」「GX」といったテーマで恩恵を受けると期待されながらも、株価がまだ割安な水準にある関連のバリュー銘柄に連想買いが向かう可能性を考え、注目すべき20社を分野別に厳選してご紹介いたします。

免責事項: 本情報は、現時点(2025年7月10日 午前5時05分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、再生可能エネルギー関連事業は、国の政策や固定価格買取制度(FIT)の変更、天候などに業績が大きく左右されます。

【1】再生可能エネルギー(発電・EPC)- GXをリードする担い手 (6選)
太陽光、バイオマス、風力といった再生可能エネルギー発電所の開発、建設(EPC)、運営を手掛け、GXの主役となる企業群。
【再エネ専門ディベロッパー】株式会社レノバ (9519)
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◎ 事業内容: 太陽光、バイオマス、洋上風力、地熱など、多様な再生可能エネルギー発電所の開発・運営を手掛ける、国内の独立系発電事業者(IPP)のリーダー。
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◎「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 再生可能エネルギー専門ディベロッパーの代表格。テスHDの株価高騰が示すGXテーマへの関心の高まりは、同社の手掛ける大規模な洋上風力やバイオマス発電プロジェクトの価値を再評価するきっかけとなります。
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◎ カタリスト: 同社が開発中の大規模な再生可能エネルギー発電所の運転開始や、新たなプロジェクトの落札。政府による再エネ導入目標の引き上げ。
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◎ リスク要因: プロジェクト開発の遅延リスク。金利上昇による、資金調達コストの増加。
【バイオマス発電のパイオニア】イーレックス株式会社 (9517)
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事業内容: バイオマス発電所の運営を主力とする新電力大手。燃料のパーム椰子殻(PKS)の調達にも強み。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: テスHDも手掛けるバイオマス発電の専門企業として、最も直接的に連想されやすい銘柄の一つ。天候に左右されず安定稼働できるバイオマス発電は、ベースロード電源としての価値が見直される可能性があります。
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カタリスト: 新たなバイオマス発電所の稼働開始。燃料の安定調達に関する契約。
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リスク要因: 燃料であるPKSの価格変動や、安定調達リスク。
【水力と風力の巨人】電源開発株式会社 (J-POWER) (9513)
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事業内容: 水力・石炭火力発電を中心とした電力卸売事業。再生可能エネルギー開発も推進。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 水力という安定した再生可能エネルギー基盤に加え、国内最大級の洋上風力発電プロジェクトを推進中。PBR0.5倍台という極端な割安さは、そのGXへの取り組みがまだ十分に評価されていないことを示唆します。
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カタリスト: 同社が手掛ける洋上風力発電プロジェクトの進展や、次世代エネルギー技術の実証成功。
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リスク要因: 主力の石炭火力発電に対する、環境規制の強化。
【太陽光EPC大手】株式会社ウエストホールディングス (1407)
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事業内容: 産業用・家庭用の太陽光発電システムの施工・販売、省エネコンサルティング。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 太陽光発電所の建設(EPC)で高い実績。再生可能エネルギー導入への補助金などが追い風となり、企業の自家消費やPPAモデルでの導入需要を取り込みます。
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カタリスト: 政府による、企業の自家消費型太陽光発電への新たな補助金制度。
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リスク要因: 太陽光パネル価格の変動。電力買取価格の低下。
【廃棄物発電の専門家】株式会社タクマ (6013)
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事業内容: ごみ焼却発電プラントや、バイオマス発電プラントの建設・運営。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: ごみを燃やしてエネルギーに変える「廃棄物発電」で高い実績。GXとサーキュラーエコノミー(循環型経済)の両方に貢献する、ユニークなポジションのバリュー株です。
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カタリスト: 自治体による、老朽化したごみ焼却施設の更新需要。
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リスク要因: 公共事業であるため、入札の成否が業績に大きく影響する。
【総合エンジニアリング】日揮ホールディングス株式会社 (1963)
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事業内容: プラントエンジニアリング大手。LNGプラントに加え、太陽光発電所のEPCでも実績。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: LNGプラントで培った高度なエンジニアリング力を、大規模な太陽光発電所建設に応用。PBR1倍割れと割安なエンジニアリング株として連想されます。
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カタリスト: 海外での大型太陽光発電プロジェクトの受注。
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リスク要因: 海外プロジェクトにおける、地政学リスクや採算悪化リスク。

【2】電力インフラ・設備 – クリーンな電気を送る・使う (6選)
再生可能エネルギーで発電した電気を、安定的に送電網に接続したり、蓄えたりするための機器・設備を提供する企業群。
【蓄電池のリーダー】株式会社GSユアサ (6674)
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事業内容: 車載用・産業用鉛蓄電池大手、リチウムイオン電池も強化。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 太陽光発電の普及には、発電量が変動する電力を安定化させるための蓄電池が不可欠。同社は産業用・家庭用の蓄電システムで高い実績を持つ、割安なバリュー株です。
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カタリスト: 国内外での、電力系統用蓄電池の設置プロジェクトの増加。
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リスク要因: リチウムイオン電池の材料価格変動。海外メーカーとの価格競争。
【電力システムの専門家】株式会社明電舎 (6508)
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事業内容: 発電・変電システム、モーター、インバータなどを手掛ける重電メーカー。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 再生可能エネルギー発電所で作られた電気を送電網に接続するためのパワーコンディショナ(PCS)や、変電設備で高い技術力を持つ、PBR1倍割れのバリュー株です。
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カタリスト: 国内外の電力会社による、送電網増強への投資拡大。
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リスク要因: 国内の電力会社の設備投資動向への依存度。
【配電機器の大手】株式会社タカオカエンジニアリング(現:株式会社タカオカ)(6617)
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事業内容: 配電盤、変圧器など、電力会社の配電網で使われる機器の大手。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 太陽光発電などの分散型電源が送電網に大量に接続されると、電力系統を安定化させるための新たな設備が必要となり、同社の事業機会が増加します。PBR0.5倍台と極めて割安。
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カタリスト: 電力系統の安定化に向けた、電力会社の設備投資。
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リスク要因: 主要顧客である電力会社への高い依存度。
【住友電工グループの技術力】日新電機株式会社 (6641)
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事業内容: 電力会社の変電設備、ビーム・真空応用装置などを手掛ける。住友電気工業グループ。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 明電舎やタカオカと同様、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の安定化・高度化ニーズから恩恵を受けるバリュー株です。
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カタリスト: 再生可能エネルギーの大量導入に伴う、系統安定化ソリューションへの需要増。
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リスク要因: 親会社である住友電工のグループ戦略の変更。
【ポンプの巨人】株式会社荏原製作所 (6361)
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事業内容: ポンプ、コンプレッサなどの産業機械大手。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 地熱発電やバイオマス発電といった、再生可能エネルギーのプラントには、同社の高性能なポンプが不可欠。エネルギーインフラを支える企業として連想されます。
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カタリスト: 地熱発電など、新たな再生可能エネルギーへの投資拡大。
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リスク要因: 半導体事業など、他部門の市況変動。
【設備工事】株式会社ミライト・ワン (1417)
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事業内容: 情報通信インフラ構築、電気設備、環境・社会イノベーション事業。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 再生可能エネルギー発電所の建設における電気設備工事や、送電網への接続工事などを手掛けます。GXの普及を物理的に支える、割安なバリュー株です。
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カタリスト: データセンターへの投資拡大や、5G/6Gといった次世代通信網の普及。
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リスク要因: 建設業界の人材不足と、資材価格の高騰。

【3】GX関連(水素・素材・その他)- 広がるグリーン需要 (8選)
再生可能エネルギーだけでなく、水素やアンモニア、環境配慮型素材などでGXに貢献する企業群。
【水素社会のインフラを担う】岩谷産業株式会社 (8088)
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事業内容: LPガス、産業ガスなどを扱うエネルギー商社。水素事業で国内首位。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: GXの究極の目標である「水素社会」の実現に向け、その製造・輸送・貯蔵から、水素ステーションの運営まで、サプライチェーン全体を構築するリーディングカンパニーです。
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カタリスト: 政府による水素社会実現に向けた具体的なロードマップや、補助金制度の発表。
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リスク要因: 水素の製造・輸送コスト。FCV(燃料電池自動車)の普及ペース。
【アンモニア混焼のキープレイヤー】株式会社IHI (7013)
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事業内容: 航空エンジン、エネルギー、社会インフラなどを手掛ける総合重工業。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 火力発電所の脱炭素化の切り札とされるアンモニア混焼・専焼技術で世界をリード。国策としてのGX投資の恩恵を受ける代表的なバリュー株です。
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カタリスト: 同社のアンモニア混焼技術が、国内外の発電所で本格的に採用されること。
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リスク要因: アンモニアの安定供給体制やコスト。
【プラント技術で貢献】東洋エンジニアリング株式会社 (6330)
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事業内容: プラントエンジニアリング大手。化学プラント、インフラ分野に実績。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: アンモニアやバイオマス燃料を製造するプラントの建設で高い技術力。GXの「生産設備」を担う企業として注目されます。
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カタリスト: 新興国での肥料プラントや、GX関連のアンモニアプラントの大型受注。
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リスク要因: 海外プロジェクトのリスク管理。
【水素製造にも】千代田化工建設株式会社 (6366)
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事業内容: プラントエンジニアリング大手。LNG、石油精製分野に強み。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: LNGプラントで培った極低温技術などを応用し、水素サプライチェーンの構築にも注力。次世代エネルギー分野での活躍が期待されます。
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カタリスト: 同社が手掛ける水素関連技術が、国家プロジェクトに採用されるなどのニュース。
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リスク要因: 財務体質の改善。
【総合商社のGX投資】三菱商事株式会社 (8058)
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事業内容: 大手総合商社。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 世界中で洋上風力や太陽光、水素・アンモニアといったGX関連プロジェクトに大規模な投資を行っています。テーマのスケールの大きさから、中核的な銘柄として注目されます。
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カタリスト: 同社が手掛ける海外の大型GXプロジェクトの進展。
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リスク要因: 資源価格の変動。
【総合商社のGX投資】三井物産株式会社 (8031)
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事業内容: 大手総合商社。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 三菱商事と同様、グローバルなネットワークを活かして再生可能エネルギーや次世代エネルギーのプロジェクト開発をリード。PBRも割安です。
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カタリスト: 同社が出資する海外の再生可能エネルギー事業の価値向上。
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リスク要因: 特定の資源や国への依存リスク。
【金融面から支援】オリックス株式会社 (8591)
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事業内容: リース、融資、不動産、環境エネルギーなど多角的な金融サービス。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: 国内外で太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー事業への投資・運営を積極的に行っている大手プレイヤーの一社です。PBR1倍割れ。
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カタリスト: 同社が運営する再生可能エネルギー発電所の売却益。
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リスク要因: 金利上昇による、資金調達コストの増加。
【建設資材で貢献】前田工繊株式会社 (7821)
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事業内容: 補強土壁、法面保護材など、土木資材(ジオシンセティックス)の大手。
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「テスHD」高騰との関連性と注目理由: メガソーラーや風力発電所の建設には、広大な土地の造成や地盤改良が伴います。同社の土木資材は、これらの基礎工事に貢献する、割安なバリュー株です。
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カタリスト: 国土強靭化計画に基づく、防災・インフラ整備工事の拡大。
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リスク要因: 公共事業への依存度。
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「テスホールディングス高騰」の背景となるGX(グリーン・トランスフォーメーション)のテーマで連想買いが期待されるバリュー株です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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