2025年6月30日(月曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 先週末、ソフトバンクグループが成層圏を飛行する「飛行船」型の無人航空機を活用した次世代通信プラットフォーム(HAPS)構想で、大きな進展があったと報じられました。この動きは、空から広域の通信網を構築するという、未来の通信インフラへの期待を大きく高めるものです。 本日は、この壮大なテーマを背景に、HAPSや航空宇宙、ドローンといった「空の産業革命」に関連する技術や部材を持ちながらも、株価がまだ割安な水準にあるバリュー銘柄に連想買いが向かう可能性を考え、注目すべき20社を分野別に厳選してご紹介いたします。
免責事項: 本情報は、現時点(2025年6月29日 午前7時30分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、HAPSなどの次世代技術は、実用化や収益化に長い時間を要する、あるいは計画通りに進まないリスクがあります。

【1】航空宇宙・防衛 – 機体開発とシステム構築の主役 (6選)
飛行船やドローンといった無人航空機の機体開発、部品供給、システムインテグレーションで中心的な役割を担う企業群。
三菱重工業株式会社 (7011)
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事業内容: 航空・宇宙・防衛、エネルギーなどを手掛ける総合重工業最大手。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 戦闘機やロケット開発で培った、システムインテグレーション能力や空力設計技術は、HAPSのような複雑な無人航空機開発にも不可欠。日本の航空宇宙産業の中核として、国策テーマの恩恵を受ける代表的なバリュー株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府による防衛・宇宙開発予算の拡大や、次世代航空機に関する国家プロジェクトの始動。
株式会社IHI (7013)
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事業内容: 航空エンジン、ターボチャージャー、及びアンモニア・水素関連技術開発。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 航空エンジンで培った軽量化技術や、複合材の成形技術は、成層圏を長時間飛行する機体の開発に応用されます。GX(グリーン・トランスフォーメーション)と航空宇宙という二つの成長テーマを持つ割安株として注目されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社の軽量複合材技術が、新たな航空機プロジェクトに採用されたとのニュース。
川崎重工業株式会社 (7012)
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事業内容: 航空宇宙、鉄道車両、船舶、エネルギーなどを手掛ける総合重工業。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 航空機の分担生産で培った製造技術や、ヘリコプター、ドローンといった多様な飛翔体の開発実績が強み。PBR1倍近辺と割安で、航空宇宙セクターへの物色の中で連想されやすいです。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社が開発する無人機(ドローン)の、物流やインフラ点検での実用化に向けた進展。
株式会社SUBARU (7270)
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事業内容: 自動車事業と並び、航空宇宙事業(練習機、ヘリコプター、ドローンなど)も手掛ける。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 防衛省向けの練習機や無人機開発で長年の実績。PBR1倍割れ。その飛行制御技術や遠隔操縦技術は、HAPSのような大型無人機の安定飛行に貢献します。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府による、次世代の無人航空機開発プロジェクトに関する発表。
株式会社ジャムコ (7408)
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事業内容: 航空機の内装品(化粧室、厨房設備など)や、航空機用炭素繊維構造部材の製造。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 航空機の軽量化に不可欠な、炭素繊維などの複合材の成形・加工技術に強み。HAPSの機体構造部材などで、その技術力が求められる可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 航空機メーカーからの、複合材構造部材の大型受注。
新明和工業株式会社 (7224)
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事業内容: 飛行艇などの航空機、特装車、及び旅客搭乗橋(PBB)などを製造。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 飛行艇開発で培った独自の航空力学技術や、航空機部品の製造ノウハウを持ちます。PBRも割安で、航空宇宙関連のニッチなバリュー株として注目されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社が開発する飛行艇の海外輸出や、新たな防衛用途での採用。

【2】通信・電子部品 – 空と地上を結ぶテクノロジー (6選)
HAPSと地上との安定した通信や、機体に搭載される高信頼性の電子部品を供給する企業群。
日本電気株式会社 (NEC) (6701)
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事業内容: 大手総合ITベンダー。通信キャリア向けネットワーク機器、衛星通信システムに強み。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 衛星通信や地上マイクロ波通信など、HAPSと地上を結ぶための通信システム構築で高い技術力。国の安全保障にも関わる通信インフラの担い手です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 政府による、衛星通信網と地上網を統合した次世代通信インフラ計画の発表。
沖電気工業株式会社 (OKI) (6703)
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事業内容: 通信機器、情報システム、ATMなどを手掛ける。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: PBR0.5倍台と極めて割安。官公庁向けの防災無線システムや、海洋・音響センシング技術など、HAPSが担う防災・監視分野と親和性の高い技術を保有。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 防災・減災分野での新たなITシステム受注。
日本航空電子工業株式会社 (6807)
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事業内容: コネクタ、タッチパネル、航空宇宙向け電子部品などを手掛ける。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 航空宇宙分野で要求される、高い信頼性を持つコネクタで豊富な実績。HAPSに搭載される各種電子機器を接続するために不可欠な部品です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 防衛・宇宙関連の大型プロジェクトが始動し、高信頼性部品の需要が高まる。
古野電気株式会社 (6814)
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事業内容: 魚群探知機、レーダー、GPSなど船舶用電子機器で世界トップクラス。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: GPSや各種センサー技術は、無人航空機の位置特定や航法に不可欠。PBRも割安で、同社のセンシング技術が新たな分野に応用される期待があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 自動運転船や、空飛ぶクルマといった次世代モビリティの開発本格化。
横河電機株式会社 (6841)
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事業内容: 工業計器・プロセス制御システムの大手。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSに搭載される各種センサーからのデータを正確に測定・制御する技術で貢献。高精度な計測技術は、あらゆる先端技術の基盤です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社の計測・制御システムが、新たな国家プロジェクトや研究開発施設に採用される。
スカパーJSATホールディングス株式会社 (9412)
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事業内容: 有料多チャンネル放送と、通信衛星を運用する宇宙事業の2本柱。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 静止衛星による通信サービスで国内最大手。HAPSは静止衛星と連携することで、よりきめ細やかな通信サービスを提供可能に。空からの通信という共通テーマで連想されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 衛星通信と5G/6Gを連携させる、新たな通信サービスの発表。

【3】素材・化学 – 軽量化と耐久性を実現するキーマテリアル (4選)
成層圏の過酷な環境に耐え、長期間の飛行を可能にするための、軽量・高強度な素材を提供する企業群。
東レ株式会社 (3402)
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事業内容: 炭素繊維で世界トップ。高機能フィルム、電子材料なども手掛ける。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSの機体に不可欠な、軽量かつ高強度な炭素繊維複合材料で圧倒的な技術力。航空宇宙分野での採用実績も豊富です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 次世代航空機の開発計画や、空飛ぶクルマの実用化に向けた動き。
帝人株式会社 (3401)
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事業内容: 高機能繊維(炭素繊維、アラミド繊維)、化成品、医薬品などを手掛ける。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: 炭素繊維に加え、さらに高い強度を持つアラミド繊維でも高いシェア。PBR0.5倍台と割安で、その素材技術の価値が見直される可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社の高機能素材が、防衛・宇宙分野の新たなプロジェクトに採用される。
日本化薬株式会社 (4272)
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事業内容: 機能化学品(エポキシ樹脂など)、医薬品、自動車安全部品の3本柱。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSに搭載される電子部品を保護する封止材や、機体構造に使われる特殊な接着剤などで、同社の機能化学品が活躍する可能性があります。PBRも割安。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 先端材料分野での新製品開発や、大手メーカーへの採用。
日本パーカライジング株式会社 (4095)
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事業内容: 金属の表面処理剤・処理加工で国内最大手。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSの機体や部品を、成層圏の強い紫外線や温度変化による劣化から守るための、特殊な表面処理技術で貢献する可能性があります。PBRも割安なバリュー株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 航空機や産業機械の長寿命化・高耐久化へのニーズの高まり。

【4】その他(機械・インフラ) (4選)
浜松ホトニクス株式会社 (6965)
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事業内容: 光電子増倍管、光半導体素子など「光」に関連する電子部品・装置で世界トップクラスの技術力。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSに搭載される高感度カメラや、地上との光通信、あるいは地球環境を監視するセンサーなどで、同社の光技術は不可欠な役割を果たします。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社の光センサーが、新たな国家的な科学プロジェクトや宇宙探査計画に採用される。
株式会社ゼンリン (9474)
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事業内容: 住宅地図データの最大手。カーナビ向け地図データも提供。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSから得られる高精細な地表データと、同社が持つ詳細な地図データを組み合わせることで、新たな地図サービスや防災ソリューションが生まれる可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 自動運転やドローン配送の実用化に向けた、高精度3次元地図への需要増。
株式会社平田機工 (6258)
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事業内容: 自動車や半導体向けの生産設備エンジニアリング。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由: HAPSのような特殊な航空機の量産には、専用の生産設備や自動組立ラインが必要となります。同社のオーダーメイドの設備開発力が活かされる可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 国内での航空宇宙・防衛分野の生産設備への投資拡大。
横河ブリッジホールディングス株式会社 (5911)
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事業内容: 橋梁、鉄骨などの大手メーカー。
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「飛行船」高騰との関連性と注目理由:(※間接的関連) HAPSを運用するための地上基地局や、関連施設の建設において、同社の鉄骨構造物などが使用される可能性があります。PBRも割安なインフラ関連株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 国内での通信インフラや、防災関連施設への投資拡大。
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「ソフトバンク『飛行船』」というテーマで連想買いが期待されるバリュー株です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。また、HAPSのような次世代技術は実用化までに多くのハードルがあります。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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