2025年6月26日(木曜日)の東京証券市場で注目される可能性のある銘柄をご紹介します。 昨日来、百貨店向け婦人服などを手掛ける老舗アパレル、ラピーヌ(8143 東証スタンダード)の株価が市場の大きな注目を集め、高騰しています。この動きは、長らく割安に放置されてきたアパレルや繊維といった「オールドエコノミー」セクターの、ブランド価値や保有資産に対する再評価が始まったサインと捉えることができます。 本日は、この流れを受け、ラピーヌと同様に独自のブランド力を持ちながら、株価がまだ割安な水準にある関連のバリュー銘柄に連想買いが向かう可能性を考え、注目すべき20社を分野別に厳選してご紹介いたします。
免責事項: 本情報は、現時点(2025年6月26日 午前5時00分現在)における市場の想定や企業情報に基づいた推奨であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。また、割安に放置されている銘柄が、長期間評価されないままとなる「バリュートラップ」のリスクもあります。
【1】アパレル・繊維 – 「次のラピーヌ」を探せ (8選)

ラピーヌと同様、業界の構造変化の中で、資産価値やブランド価値の再評価が期待される割安な企業群。
株式会社三陽商会 (8011)
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事業内容: 「マッキントッシュ ロンドン」「ポール・スチュアート」など百貨店を主販路とするアパレルブランドを展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: ラピーヌと同じく、百貨店を主な販路とする老舗アパレル。大規模な構造改革を経て黒字化を達成しましたが、PBRは依然として1倍割れ。そのブランド価値と収益力回復が見直される可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): インバウンド需要の回復や富裕層消費の拡大が、百貨店チャネルでの売上を押し上げた場合。
株式会社TSIホールディングス (3608)
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事業内容: 「パーリーゲイツ」「ナノ・ユニバース」など多数のアパレルブランドを保有・展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 不採算ブランド整理などの構造改革を進め、収益性の高いブランドに経営資源を集中。PBRも割安で、その変革の成果が市場に正しく評価されれば、株価の上昇余地は大きいです。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 主力ブランドの海外展開加速や、EC事業の収益性改善が市場予想を上回った場合。
株式会社オンワードホールディングス (8016)
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事業内容: 「23区」「組曲」など、百貨店を中心としたアパレルブランドを多数展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: ラピーヌ、三陽商会と並ぶ百貨店アパレルの代表格。PBRは1倍を割り込み、割安感があります。EC化や新たなブランド戦略が進めば、再評価が期待されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社のDX戦略や、海外事業の黒字化に向けた取り組みの進展。
株式会社ワコールホールディングス (3591)
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事業内容: 女性用下着で国内最大手。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: インナーウェア分野での圧倒的なブランド力と、人間科学研究所が持つ技術力が強み。構造改革による収益性改善が進めば、そのブランド価値が再評価される可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 海外事業の収益性改善や、国内市場でのシェア再拡大。
グンゼ株式会社 (3002)
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事業内容: メンズインナー、レッグウェア、プラスチックフィルムなどを手掛ける。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: インナーウェアで培った機能性素材の開発力は、他分野にも応用可能。PBR0.7倍台という割安さに加え、多角化した事業の安定性が魅力です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 電子部品関連の機能材事業などが、市場の注目を集めた場合。
株式会社ルックホールディングス (8029)
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事業内容: 「A.P.C.」「marimekko」など、欧州の有力アパレルブランドを国内で展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 独自のブランドポートフォリオを構築。PBR1倍割れで配当利回りも比較的高く、安定したファンを持つブランド群の価値が見直される可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): インバウンド観光客による、同社が展開するブランドへの需要増加。
株式会社シキボウ (3109)
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事業内容: 繊維事業、機能材事業などを展開。抗ウイルス加工繊維「フルテクト」も。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: PBR0.4倍台。老舗の繊維メーカーであり、保有する不動産などの資産価値が株価に全く反映されていません。抗ウイルス素材など、独自の技術力も持ち合わせています。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社が保有する不動産の有効活用策(売却や再開発など)が発表された場合。
株式会社クラボウ (3106)
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事業内容: 繊維事業に加え、化成品、エレクトロニクス、バイオ関連事業も展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 繊維で培った技術を他分野に応用する多角化経営が特徴。PBR0.5倍台と割安で、各事業の価値を市場が再評価する可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 半導体関連の電子事業や、バイオメディカル事業で好材料が出た場合。
【2】小売(百貨店・専門店)- 販路としての価値再評価 (6選)

ラピーヌなどのアパレル企業にとって重要な販売チャネルであり、それ自体も割安に放置されている企業群。
J.フロント リテイリング株式会社 (3086)
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事業内容: 大丸、松坂屋などの百貨店を運営。不動産事業、クレジットカード事業も。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: PBR0.7倍台。インバウンド客による高額品消費や、免税売上の回復が業績を牽引。都心一等地の不動産価値が見直される可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): インバウンド観光客数や、一人当たり消費額が市場予想を大幅に上回る。
株式会社高島屋 (8233)
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事業内容: 大手百貨店。都心部の主要駅前に店舗を構える。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: PBR0.6倍台。J.フロントと同様、インバウンド需要回復の恩恵を大きく受けます。保有する不動産の価値が、現在の株価に十分に反映されていない可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 同社の月次売上高が、特に高額品の販売好調により、力強い伸びを示す。
株式会社三越伊勢丹ホールディングス (3099)
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事業内容: 「三越」「伊勢丹」ブランドの百貨店を運営。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 百貨店業界のリーダーとして、富裕層顧客基盤とブランド力は健在。インバウンド需要も取り込み、業績は回復基調。割安な株価水準からの見直しに期待。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 都心店舗の大規模リニューアルや、新たな顧客体験を提供するサービスの発表。
株式会社AOKIホールディングス (8214)
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事業内容: メンズスーツなどビジネスウェア大手。カラオケ、複合カフェも運営。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 主力のスーツ事業が、出社回帰の流れで回復基調。PBR0.7倍台と割安で、多角化した事業の安定性が見直される可能性があります。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 企業の出社率がさらに上昇し、ビジネスウェアへの需要が回復。
青山商事株式会社 (8219)
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事業内容: 「洋服の青山」を展開する紳士服最大手。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: AOKIと同様、ビジネスウェア市場の回復から恩恵を受けます。PBR0.6倍台という割安さと、構造改革による収益性改善が注目されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): カジュアル衣料なども含めた、新たな店舗フォーマットの成功。
株式会社しまむら (8227)
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事業内容: 低価格帯の総合衣料品チェーン。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 高価格帯のラピーヌとは対極ですが、「アパレル小売」という大きな括りの中で、デフレマインドに強い独自のビジネスモデルと効率的な経営が評価されるバリュー株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 消費者の節約志向が一段と強まっていることを示す経済指標や調査結果。
【3】その他 – 独自のブランドを持つ割安銘柄 (6選)

アパレル以外でも、独自のブランド価値を持ちながら、株価が割安に放置されている企業群。
シチズン時計株式会社 (7762)
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事業内容: 腕時計大手。工作機械事業も手掛ける。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: グローバルに展開する「CITIZEN」ブランド。PBR0.8倍台と割安で、ブランド価値の再構築や、インバウンド需要の回復が株価のカタリストとなり得ます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 円安進行による輸出採算の改善や、新興国でのブランド浸透。
セイコーグループ株式会社 (8050)
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事業内容: 腕時計大手。電子部品、システムソリューションなども展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: シチズンと並ぶ日本の代表的な時計ブランド。PBR0.6倍台という割安さは、ブランド価値が株価に反映されていない可能性を示唆します。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 高級腕時計市場の活況や、同社のヘリテージモデルの復刻版などが人気を博す。
株式会社キングジム (7962)
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事業内容: ファイル製品「キングファイル」やラベルライター「テプラ」で高いシェア。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: オフィス文具で圧倒的なブランド力を持つ老舗企業。PBR0.7倍台と割安で、安定した事業基盤と配当が魅力です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 企業のオフィス回帰の流れや、ペーパーレス化に対応した新たなファイル製品のヒット。
株式会社パイロットコーポレーション (7846)
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事業内容: 筆記具で国内最大手。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 万年筆からボールペンまで、高いブランド力と技術力を誇ります。海外売上比率も高く、グローバルな文具市場での安定成長が期待されるバリュー株です。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 新興国での教育熱の高まりや、高級筆記具市場の拡大。
株式会社イトーキ (7972)
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事業内容: オフィス家具、公共施設用家具、設備機器などの製造・販売。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: オフィス家具の大手。PBR1倍台前半と、同業他社に比べてまだ割安感があり、企業のオフィス投資回復の恩恵を受ける銘柄として注目されます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): フリーアドレスなど、新しい働き方に合わせたオフィス家具の新製品がヒット。
株式会社サンマルクホールディングス (3395)
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事業内容: 「サンマルクカフェ」「鎌倉パスタ」など、多様なブランドの飲食店を全国展開。
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「ラピーヌ」高騰との関連性と注目理由: 独自のブランドを複数展開し、安定した成長を続ける外食チェーン。PBRも1倍台前半と比較的割安で、消費マインドの回復から恩恵を受けます。
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ザラ場で注目される背景(直近ニュース影響): 既存店の月次売上高が力強い回復を示した場合。
投資判断にあたっての注意点
上記にご紹介した銘柄は、現時点での情報に基づき、「ラピーヌ高騰」の背景となる割安なブランド株への再評価の流れの中で、連想買いが期待される企業です。しかし、これらが必ずしも本日ザラ場で上昇することを保証するものではありません。連想買いは短期的な需給で株価が大きく動く一方、その熱が冷めると急速に株価が下落するリスクもあります。また、割安に放置されている銘柄が、長期間評価されないままとなる「バリュートラップ」のリスクもあります。
市場全体の地合い、ニュースフロー、個別銘柄の需給バランスなど、多くの要因が株価に影響を与えます。寄り付き直後の値動きは特に変動が大きくなることがありますので、成行買いを行う場合は、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、慎重な判断をお願いいたします。
免責事項
本情報は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資はリスクを伴い、元本割れする可能性もあります。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。


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