北川精機(6327)に乗り遅れた人へ。次の上場来高値候補となる「PCB・プレス装置」関連20社を全公開

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本記事の要点
  • 免責事項
  • 金属加工機械の名門アマダ (6113)
  • サーボプレスの世界的雄アイダエンジニアリング (6118)
  • 表面実装機で世界首位FUJI (6134)
マーケットアナリストマーケットアナリスト
「北川精機(6327)に乗り遅れた人へ。次の上場来高」に関するこの分析、まず注目すべきはアマダ(6113)の動きですね。決算と需給の両面で短期催促リスクと機会が見える局面です。
投資リサーチャー投資リサーチャー
アマダ(6113)とアイダエンジニアリング(6118)の比較で見えてくる、ポートフォリオ組み入れの判断基準を整理しました。具体的なエントリーポイントも検討しましょう。

広島県府中市の老舗産業機械メーカー、北川精機(6327)の株価が市場の注目を一身に集めています。プリント基板(PCB)の素材である銅張積層板(CCL)を成形する真空多段プレス装置で世界トップクラスのシェアを持つ同社は、生成AIの爆発的な普及によって急増したAIサーバー向け高多層・高速伝送基板の旺盛な需要を背景に、業績・株価ともに新たなステージに突入しました。直近では出来高変化率ランキングの上位に名を連ねる場面も増え、PCB関連の隠れた本命株として個人投資家の物色の的となっています。

しかし、ここで「もう乗り遅れた」と諦めるのは早計です。北川精機の急騰は、PCB業界全体に流れる構造的な変化の氷山の一角に過ぎません。AI半導体の高性能化、データセンターの大規模投資、車載エレクトロニクスのCASE化、そして「脱中国」を志向する日本企業のサプライチェーン再構築。この巨大な潮流は、PCB製造装置・プレス機械・PCB薬品・銅張積層板・ICパッケージ基板・基板実装機・ICソケット・プローブカードといった、川上から川下まで幅広い関連銘柄に追い風となって吹き続けています。

本記事では、北川精機の動きを「点」で捉えるのではなく、PCB・プレス装置エコシステムを「面」で捉え直し、東京証券取引所に現在上場している20の関連銘柄を厳選してご紹介します。世界トップシェアを握りながらも、まだ十分に市場に評価されていない中堅ニッチ企業から、AI需要の本格化で業績の踊り場を抜けつつある大型銘柄まで、テーマと深く関わる20社をバランスよく選定しました。一つひとつの銘柄について、事業内容・注目理由・企業沿革・リスク要因を丁寧に掘り下げ、皆さまの銘柄研究の一助となるよう構成しています。


【免責事項】

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はすべてご自身の責任で行っていただくよう、お願いいたします。記事内の数値・業績・事業内容については、執筆時点で公開されている情報をもとに作成しており、正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。実際の投資にあたっては、必ず各企業のIR資料・決算短信・有価証券報告書等の最新の一次情報をご確認のうえ、ご判断ください。市況や業績の変化により、本記事の内容と実態が乖離する可能性がある点もご承知おきください。


【金属加工機械の名門】アマダ (6113)

◎ 事業内容:

板金加工機械で国内シェア70%超を誇る金属加工機械の最大手。ファイバーレーザー加工機、プレスブレーキ、パンチング加工機、自動化システムなど幅広いラインアップを展開し、海外売上比率は約60%に達するグローバル企業です。2013年に旧日立ビアメカニクスを買収し、PCBドリル穴明け機・CO2レーザー加工機の世界トップメーカーであるビアメカニクスを子会社に持つ点も、本テーマでは見逃せないポイントです。

 ・ 会社HP:

アマダ|総合加工機械メーカー アマダグループは「世界のモノづくりを支える総合加工機械メーカー」として、お客さまとともに未来を共創し、新たな価値を創造して www.amada.co.jp

◎ 注目理由:

アマダの真骨頂は、板金機械という安定収益の柱と、PCB加工機という成長の翼を併せ持つ二刀流の事業構造にあります。子会社ビアメカニクスは、半導体パッケージ基板やHDI(高密度配線)基板に微細なビアホールを加工する装置で世界トップシェアを握り、最大毎分35万回転という業界最速のスピンドル技術や直径0.05mmの極小穴加工を実現する技術力を有しています。生成AIによってGPU向けパッケージ基板の高密度化・大型化が加速するなか、ビアメカニクスの装置はまさに最先端半導体パッケージの製造に不可欠な存在です。さらに2025年には半導体レーザー加工機メーカーを約510億円で買収するなど、半導体・パッケージ基板関連の装置事業を意欲的に強化する姿勢を鮮明にしています。板金事業のキャッシュフローを使って成長分野へ投資する好循環が期待でき、伝統的な工作機械企業から半導体製造装置企業へと変貌していく過程に注目が集まります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1946年創業。1970年代から海外展開を本格化し、現在は世界各地に研究開発・生産拠点を展開しています。2013年にロングリーチグループから日立ビアメカニクスを買収し、2025年には半導体レーザー加工機メーカーの買収を発表。AI半導体・先端パッケージ基板向け加工装置の事業ポートフォリオ拡充を推進しています。株主還元にも積極的で、配当性向の高さで知られる銘柄です。

◎ リスク要因:

工作機械業界は景気変動の先行指標と呼ばれるほど景気感応度が高く、世界景気の減速時には板金機械の受注が大きく落ち込む可能性があります。為替の急変動にも注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

アマダ (6113) : 株価/予想・目標株価 [AMADA CO.,] – みんかぶ アマダ (6113) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売り時 minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

(株)アマダ【6113】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス (株)アマダ【6113】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値、 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

商品・ソリューション|アマダ 未来に向けたモノづくりを実現する、アマダグループの商品・ソリューションをご紹介します。商品検索も利用いただけます。 www.amada.co.jp



【サーボプレスの世界的雄】アイダエンジニアリング (6118)

◎ 事業内容:

プレス機械の名門、神奈川県相模原市に本社を構える鍛圧機械の世界的メーカー。汎用サーボプレス、中・大型サーボプレス、精密成形プレス、高速自動プレス、冷間鍛造プレスなど多彩なラインアップを誇り、自動車部品成形・モーターコア・電池ケース・電子部品成形まで幅広い用途をカバーしています。海外売上比率が高く、5つの地域別セグメントで事業を展開しています。

 ・ 会社HP:

アイダエンジニアリング株式会社 アイダエンジニアリング株式会社のウェブサイトトップページです。アイダエンジニアリングは各種プレス機械の開発・製造・販売を行 www.aida.co.jp

◎ 注目理由:

アイダはサーボ駆動式プレス機で世界トップクラスのシェアを誇り、独自開発したサーボモーターと制御技術を活用した「ダイレクトサーボプレス」、業界最高精度を謳う「ULプレス」、ハイブリッド車のモーターコア製造に欠かせない「高速自動プレス」など、付加価値の高い製品群を展開しています。EV/FCVの本格普及によるモーターコア・電池ケース・燃料電池セパレーターの需要拡大は、まさにアイダの得意分野そのものであり、車載電動化の波が同社業績の追い風となります。また、北川精機がPCB成形プレスの専門メーカーであるのに対し、アイダはより広範な金属プレス領域をカバーしながらも、半導体リードフレームの成形や電子部品向け精密プレスでも高いシェアを持っており、エレクトロニクス産業の設備投資サイクルにも連動します。総還元性向100%以上を目指す積極的な株主還元方針も、機関投資家からの注目度を高めています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1917年創業の老舗で、長い歴史を持つ日本を代表するプレス機メーカーです。近年は中国・米州を含むグローバル展開を加速し、各地域での生産・販売・サービス体制を確立しています。直近では総還元性向100%以上を掲げるなど資本効率改善にも積極的で、業績回復とともに株主還元の強化が進んでいます。

◎ リスク要因:

自動車向け売上比率が高いため、世界の自動車生産動向や設備投資サイクルに業績が左右されやすい点が最大のリスクです。中国景気の急減速も警戒材料です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

アイダエンジニアリング (6118) : 株価/予想・目標株価 [AIDA ENGINEERING] – みんかぶ アイダエンジニアリング (6118) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通し minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

アイダエンジニアリング(株)【6118】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス アイダエンジニアリング(株)【6118】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

会社概要|企業情報|アイダエンジニアリング株式会社 www.aida.co.jp



【表面実装機で世界首位】FUJI (6134)

◎ 事業内容:

愛知県知立市に本社を構える、電子部品実装ロボットの世界トップメーカー。旧社名は富士機械製造で、スマートフォン・サーバー・自動車向けPCBに電子部品を高速・高精度で装着する「マウンター」(チップマウンター)を主力に、印刷機・挿入機・関連ソフトウェア・自動メンテナンスユニットまで一貫して提供しています。NC旋盤などの工作機械や、半導体製造装置、介護・移乗サポートロボット「Hug」も手がける多角化企業です。

 ・ 会社HP:

https://www.fuji.co.jp/

◎ 注目理由:

PCBへの電子部品実装は、北川精機などのプレス装置で成形されたPCBの「次の工程」にあたり、FUJIはその工程の世界トップ企業として圧倒的なポジションを築いています。主力機種「NXT」シリーズや拡張型オールインワン装着機「AIMEXR」は世界中の電子機器メーカーから採用され、海外売上比率は約89%に達します。直近の決算では、AIサーバー需要の拡大を背景にアジアでのサーバー関連向けが大幅に伸長し、車載・半導体関連も堅調に推移。2026年3月期第3四半期は売上高が前年同期比36%増、営業利益は同92%増と過去最高水準の伸び率を記録し、通期予想も上方修正されました。生成AIによってサーバー需要が一段と拡大するなか、AIサーバー基板への高度な実装ニーズは、まさにFUJIの主戦場です。北川精機が「PCBを作る装置」を提供するのに対し、FUJIは「PCBに部品を載せる装置」を提供する関係にあり、両社はPCB産業の上下流で同じ追い風を受けることになります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1959年に富士機械製造として設立され、当初はNC旋盤の自動機械を手がけていました。1980年代から電子部品実装機事業を本格化し、世界トップシェアを獲得。2018年に社名をFUJIに変更しました。2026年3月期は通期予想を上方修正し、自社株買いも継続的に実施しています。

◎ リスク要因:

スマートフォン市場の伸び悩みやエレクトロニクス産業の設備投資調整局面では、受注が大きく振れやすい構造です。中国市場での需要動向や米中貿易摩擦の影響にも注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6134

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6134.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.fuji.co.jp/ir


【PCBドリル世界最大手】ユニオンツール (6278)

◎ 事業内容:

新潟県上越市発祥の精密切削工具メーカー。プリント配線板用超硬ドリル(PCBドリル)で世界シェア30%超を誇る世界最大手で、超硬エンドミル、直線運動ローラー軸受け、転造ダイス、生体センサー、測定機器なども手がけています。連結子会社を含めて日本・台湾・中国・米国・欧州の各セグメントで製造・販売を展開し、自前で生産設備を内製化する独自の事業モデルが特徴です。

 ・ 会社HP:

https://www.uniontool.co.jp/

◎ 注目理由:

ユニオンツールは「北川精機の次に乗るべき株」として最も連想買いされやすい銘柄の一つです。PCBドリルは、AIサーバー向け高多層PCBや先端パッケージ基板に直径0.1mm以下の微細穴を高速・高精度に開ける消耗工具であり、AI半導体の高機能化が進めば進むほど消費量が増える性質を持ちます。同社の2025年12月期連結業績は、生成AI関連市場の旺盛な需要を背景に売上高401億円(前期比23%増)、営業利益87億円(同27%増)と過去最高を更新。自己資本比率90%超という鉄壁の財務体質を持ちながら、設備投資にも積極的で、生産能力の拡張による中長期の成長余地が大きいことも特徴です。北川精機がPCBの「素材」を成形するのに対し、ユニオンツールはPCBに「穴を開ける」工具のトップであり、AI関連PCB需要の拡大において両社は最も直接的な恩恵を受けるサプライヤーと言えます。日経ヴェリタスに「AI基板削るドリルに光」と取り上げられるなど、市場の注目度も着実に高まっています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1960年創業。PCBドリル分野では世界で唯一グローバル展開を果たしている企業グループとされ、生産設備の内製化という独自路線を貫いてきました。直近では生成AI向け基板加工に対応した高付加価値ドリルの拡販が進み、2025年12月期は過去最高益を更新する見込みです。

◎ リスク要因:

PCBドリルは消耗品であるため値下げ圧力が常に存在し、また工作機械業界の在庫調整局面では受注が一時的に減速する可能性があります。台湾・中国の競合企業の追い上げも監視が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6278

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6278.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.uniontool.co.jp/ir/


【PCB研磨・洗浄装置の首位】石井表記 (6336)

◎ 事業内容:

広島県福山市に本社を構える産業機械メーカー。プリント基板製造装置(研磨機、ジェットスクラブ機、超音波洗浄機、水洗乾燥機、現像エッチング剥離機、銅メッキライン)を中核事業とし、特に研磨・洗浄装置では国内首位を誇ります。さらに液晶パネル向け配向膜塗布のインクジェット装置や、自動車内装部品のデバイス事業も展開する多角的な企業です。

 ・ 会社HP:

https://www.ishiihyoki.co.jp/

◎ 注目理由:

石井表記は北川精機と同じく広島県を地盤とするニッチトップ企業で、時価総額50〜70億円程度と小型ながら、PCB製造工程の中核装置である研磨・洗浄装置で国内首位という強固なポジションを築いています。PCBは銅張積層板を成形した後、表面の酸化膜除去や微細パターン形成のための洗浄・研磨工程が品質を左右しますが、ここに同社の主力装置が使われています。AIサーバー向けの高多層・高密度PCBほど洗浄工程の重要性は増し、より高精度な装置が求められるため、AI需要の追い風が同社業績にも反映されやすい構造です。さらに、液晶向け大型ポリイミドインクジェットシステムでは世界シェアトップクラスを握り、ディスプレイ業界の設備投資にも連動。時価総額の小ささゆえに業績変動による株価感応度が大きく、上方修正があれば一気にリレーティングが進みやすい銘柄性であることも、個人投資家にとっての魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1955年に印刷業として創業し、後にプリント基板製造装置メーカーへと業態転換した珍しい歴史を持ちます。1999年に広島証券取引所に上場、現在は東証スタンダード市場に上場しています。直近では半導体パッケージ基板向けの装置需要や、ディスプレイ業界の設備投資動向に応じて受注変動が大きい状況です。

◎ リスク要因:

時価総額が小さく、特定の大口顧客への依存度が高いため、四半期ごとの業績ブレが大きい点に注意が必要です。受注のタイミングによって短期的な業績の波が出やすい構造です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6336

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6336.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ishiihyoki.co.jp/ir/


【金属表面処理と精密加工の融合】放電精密加工研究所 (6469)

◎ 事業内容:

放電加工技術を核とする精密加工の専門企業。金属の放電加工受託、金型製造、金属表面処理(ピーニング処理、マイクロブラスト処理)、放電加工機械の販売を主力事業とし、航空機エンジン部品、ガスタービン、半導体製造装置部品、自動車エンジン部品など、極めて高い精度が要求される分野を顧客としています。

 ・ 会社HP:

https://www.hsk.co.jp/

◎ 注目理由:

同社は「Cell Tubeable Honeycomb(CTH)」と呼ばれる独自の中空構造体や、航空機向けの高度な放電加工技術で知られるニッチプレイヤーです。半導体製造装置の中でも、PCBや半導体パッケージのプレス・成形工程で使われる金型・治具の加工は、ミクロン単位の精度が要求される領域であり、同社の放電加工・表面処理技術が活躍する場面となります。AI半導体・先端パッケージ基板の高度化に伴い、装置メーカー側の金型・部品加工ニーズも高度化しており、ニッチな加工技術を持つ同社にとっては追い風です。また、防衛・航空宇宙関連の予算増加局面では、ガスタービンやエンジン部品の受注も拡大する可能性があり、複数のテーマ性を併せ持つ点が個性となっています。北川精機型のPCB特化銘柄とは一味違う、川下の精密加工で稼ぐ「裏方の本命」として注目に値します。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1969年創業。放電加工技術の研究開発から事業化を進めてきました。近年は航空機・防衛・半導体・脱炭素関連と、複数の成長分野で受注を伸ばしています。

◎ リスク要因:

事業領域が多岐にわたる一方で、各分野とも景気循環の影響を受けやすく、特に航空機向けは航空需要に大きく左右される構造です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6469

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6469.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.hsk.co.jp/ir/


【陶磁器の名門が変身する研磨工具のトップ】ノリタケ (5331)

◎ 事業内容:

愛知県名古屋市西区に本社を構える、森村グループの中核企業。創業時の高級陶磁器事業から発展し、現在は研削・研磨工具で国内最大手のポジションを築いています。研削砥石、研磨布紙、CBN工具、ダイヤモンドホイールなどの工業用工具に加え、電子ペースト・電子部品材料、工業炉、セラミックス製品まで幅広く展開する技術志向の総合メーカーです。

 ・ 会社HP:

https://www.noritake.co.jp/

◎ 注目理由:

「ノリタケといえば洋食器」というイメージが強い同社ですが、現在の収益の柱は研削・研磨工具と電子部品材料です。半導体ウェハーやPCB、ガラス基板の研磨・切断・面取り工程で使われる砥石やダイヤモンドホイールは、まさにPCBや半導体製造の心臓部に必要不可欠な消耗工具で、ユニオンツールがPCBに「穴を開ける」工具のトップであるのに対し、ノリタケは「削る・磨く」工具で国内首位を握ります。さらに同社の電子ペースト・電子部品材料は車載用が堅調で、EV・自動運転向け電子機器の高機能化にも連動。歴史ある森村グループの中核として財務体質も強固で、配当利回りや株主還元の観点でも安心感があります。AI半導体やパッケージ基板の需要拡大という大きなテーマの中で、地味ながら確実に恩恵を受けるニッチトップ銘柄として、ポートフォリオに組み入れる価値があります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1904年に日本陶器として設立、1917年に株式会社化。長い歴史を持ち、東証プライムと名証プレミアの両市場に上場しています。2024年には商号を「ノリタケ株式会社」に変更し、ブランド戦略の刷新を進めています。

◎ リスク要因:

研磨工具・電子部品材料は景気循環の影響を受けるほか、為替変動・原材料価格の変動リスクもあります。陶磁器事業は構造的に成熟しており、収益貢献は限定的です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/5331

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/5331.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.noritake.co.jp/ir/


【半導体パッケージ向け露光装置の世界王者】ウシオ電機 (6925)

◎ 事業内容:

兵庫県姫路市発祥の光技術メーカー。光源(超高圧UVランプ・レーザーダイオード)と光学技術を核に、半導体パッケージ基板向け露光装置(ステッパー)、PCB露光装置、シネマ用プロジェクター光源、医療・科学用光源など、光に関する事業を幅広く展開しています。

 ・ 会社HP:

https://www.ushio.co.jp/

◎ 注目理由:

ウシオは最先端ICパッケージ基板向け露光装置「UX-5シリーズ」で世界シェア約90%を誇る圧倒的なグローバルニッチトップ企業です。AIサーバー向けGPUなどの先端半導体は、高度なパッケージ基板(FCBGA、FC-CSP、2.5D/2.1D、インターポーザー)に搭載され、これらの基板の微細パターン形成にウシオのステッパーが必須となります。直近では解像度1.5μm、1ショット100mm角以上の露光フィールドを実現する次世代機「UX-59113」を2026年度中に上市予定であり、ガラス基板やフルパネルサイズへの対応も視野に入れた中長期の成長戦略を描いています。北川精機が銅張積層板の成形でAI需要を取り込んでいるとすれば、ウシオはより川下の「先端パッケージ基板の微細回路形成」で同じ流れを取り込むポジションです。シネマ事業の構造改革と新成長戦略「Revive Vision 2030」の進捗、そして自社株買いを含めた積極的な株主還元も、機関投資家の視線を集めています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1964年創業。光技術の総合メーカーとして発展し、1990年代から半導体・パッケージ基板向け露光装置事業を本格化。2024年5月には新成長戦略「Revive Vision 2030」を発表し、成長分野へのリソース集中と資本効率改善を推進しています。アプライドマテリアルズとデジタルリソグラフィ技術で連携するなど、グローバルアライアンスも進化中です。

◎ リスク要因:

半導体・パッケージ基板向け露光装置は主要顧客の投資サイクルに大きく依存し、設備投資の調整局面では受注が落ち込みます。シネマ事業は構造的な課題を抱えています。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6925

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6925.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ushio.co.jp/jp/news/


【脱中国の波に乗る車載・宇宙向けPCB大手】メイコー (6787)

◎ 事業内容:

神奈川県綾瀬市に本社を構えるプリント配線板の大手メーカー。車載用PCBに強みを持ち、ビルドアップ基板、フレキシブル・リジッド一体基板、高放熱基板など高機能品を幅広く手がけます。設計から製造、電子部品の実装(EMS)まで一貫体制で対応。ベトナム工場をはじめとする海外生産拠点を積極展開し、車載・産業機器・データセンター・宇宙向けに供給しています。

 ・ 会社HP:

https://www.meiko-elec.com/

◎ 注目理由:

メイコーは2024年から2025年にかけて株価が大きく上昇し、市場の注目を集めた代表的なPCB銘柄です。注目される理由は明確で、SpaceXやAppleといった世界最先端の顧客との取引拡大、そして「脱中国」の流れに先んじてベトナム生産体制を構築してきた先見性です。2026年3月期第3四半期は売上高1,720億円(前年同期比13%増)、営業利益175億円(同19%増)と過去最高を更新し、通期予想も売上2,350億円・営業利益250億円へ上方修正されました。年間配当も88円から115円へ大幅増配の予定で、業績拡大と株主還元強化が同時に進む稀有な事例です。北川精機やユニオンツールが「装置・工具」で恩恵を受けるのに対し、メイコーは「基板を作って売る」立場でAIサーバー・自動運転車・低軌道衛星といった成長分野に直接アクセスできるポジションを築いています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1975年創業。当初は民生機器向けに事業を開始し、その後車載向けへと軸足を移して成長を遂げてきました。近年はベトナム工場への積極的な設備投資により生産能力を増強し、2024年以降は脱中国シフトと業績の上方修正が好感されて株価が大きく上昇。直近の決算でも通期予想を上方修正しています。

◎ リスク要因:

特定大口顧客への売上依存度が高く、顧客の生産動向や設備投資計画の変化が業績に直結します。為替変動と原材料価格の変動リスクも継続的に注視が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6787

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6787.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.meiko-elec.com/ir/


【片面プリント基板で世界一】京写 (6837)

◎ 事業内容:

京都府久御山町に本社を置くプリント配線基板の専門メーカー。片面プリント基板の生産量で世界一のポジションを築き、両面板も手がけています。日本国内に加え、中国・香港・北米・インドネシア・マレーシアなど、グローバルな生産・販売ネットワークを構築。家電、車載、産業機器、白物家電などへの幅広い供給実績を持ちます。

 ・ 会社HP:

https://www.kyosha.co.jp/

◎ 注目理由:

メイコーが車載・データセンター向けの「高機能多層PCB」で頭角を現したのに対し、京写は「片面プリント基板」というコモディティに近い領域で世界一の生産量を握る、対照的なPCB銘柄です。一見すると地味な事業に見えますが、白物家電・LED照明・産業機器など、社会インフラの隅々で使われる片面板の需要は底堅く、安定した収益基盤を生み出します。さらに、片面板を起点に放熱基板、メタル基板、搬送治具「MagiCarrier」など独自の製品ラインを広げ、付加価値化にも成功しています。時価総額が小さく、PCBテーマの本格的な物色が広がった際には、メイコーやイビデンに比べて出遅れている分、リレーティングの余地が大きい銘柄として注目できます。グローバル生産体制を活かしたコスト競争力の高さも、長期投資家にとっての魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1969年創業。早くから海外生産に乗り出し、現在は中国広州、香港、北米、インドネシア、マレーシアに生産・販売拠点を展開しています。直近では自動車のEV化・電装化の進展に伴い、車載LED照明・コントロールユニット向けの片面板需要が伸長しています。

◎ リスク要因:

片面板は競争が激しく、為替や原材料価格の変動が利益率に直撃しやすい構造です。中国の景気減速や需要変動の影響も受けやすい点は警戒材料です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6837

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6837.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.kyosha.co.jp/ir/


【車載・産業機器向け多層PCBの中堅】日本CMK (6958)

◎ 事業内容:

東京都新宿区に本社を構えるプリント配線板の専業メーカー。両面板、多層板、ビルドアップ基板を主力に、車載用・産業機器向け・OA機器向けに展開しています。日本・中国・タイ・台湾に生産拠点を持ち、特に車載分野での実績が豊富。設計から製造、検査までの一貫体制を持つことが強みです。

 ・ 会社HP:

https://www.cmk-corp.com/

◎ 注目理由:

CMKはメイコーや京写と並ぶ国内PCB大手の一角で、特に車載向け多層板に強みを持つ中堅メーカーです。自動車のCASE化(Connected, Autonomous, Shared, Electric)の進展により、自動車1台あたりに搭載されるPCBの面積・層数が増加するなか、CMKの車載基板事業は構造的な追い風を受けています。また、インダストリー向け(産業機器・FA機器・通信インフラ)の比率が高く、データセンター・ファクトリーオートメーション・5G関連の設備投資にも連動。メイコーが車載・宇宙・データセンター向けの「先端PCB」でリードしているとすれば、CMKは車載・産業機器の「ボリュームゾーン」を押さえる位置づけで、両社は補完関係にあります。株価面でもメイコーに比べると相対的に出遅れており、PCBテーマの裾野が広がる局面ではキャッチアップ余地が大きい銘柄として注目されています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1961年創業。日本のPCB業界を草創期から牽引してきた老舗の一角で、長年にわたり国内自動車メーカーや家電メーカーへの供給を続けています。近年は中国・タイの海外生産比率を高め、コスト競争力の維持に注力しています。

◎ リスク要因:

自動車生産の減速や中国景気の冷え込みは業績に直結します。PCB業界は競争が激しく、価格下落圧力への耐性が問われます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6958

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6958.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.cmk-corp.com/ir/


【短納期・印刷技術に強みのPCB専業】シライ電子工業 (6658)

◎ 事業内容:

兵庫県加東市に本社を構えるプリント配線板の専業メーカー。「基板最速22時間」をうたう短納期対応や、独自の印刷技術によるVE提案、グローバルネットワーク(中国・タイ生産)を強みに、家電・車載・産業機器向けPCBを供給しています。

 ・ 会社HP:

https://www.shiraidenshi.co.jp/

◎ 注目理由:

シライ電子工業はメイコー・CMK・京写に比べて時価総額が小さく、知名度も限定的ですが、「データ受注から基板完成まで22時間」という業界屈指の短納期対応を看板に掲げる、独自のポジションを築くPCB銘柄です。短納期対応は試作・少量多品種・開発フェーズでの強みになり、自動車のCASE化や産業機器の電装化が進むなか、設計試作段階での需要を着実に取り込めるビジネスモデルとなっています。低位株であるがゆえに、PCBテーマで物色の裾野が広がった際にはボラティリティが高く、短期的な値動きで存在感を発揮することが多い銘柄です。長期保有よりは、PCBテーマの相場展開に応じた機動的な売買対象として、また業績改善時の上昇余地を取りに行く銘柄として、ウォッチする価値があります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

長年にわたりPCB専業メーカーとして事業を続け、海外生産拠点との連携で生産能力と短納期対応力を磨いてきました。近年は車載・5G関連・産業機器向けの引き合いが増加傾向にあります。

◎ リスク要因:

時価総額が小さく流動性に限りがあるため、短期的な値動きが激しくなりやすい点は注意が必要です。大口顧客への依存も高めです。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6658

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6658.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.shiraidenshi.co.jp/news/


【ICパッケージ基板の世界トップサプライヤー】イビデン (4062)

◎ 事業内容:

岐阜県大垣市に本社を構える技術開発型の総合メーカー。情報端末向け高密度プリント配線板(PWB)と高性能ICパッケージ基板(FCBGA)を主力に、ディーゼル車向けのDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルタ)、特殊炭素素材なども展開する多角化企業です。インテル向けのCPU用パッケージ基板で世界トップクラスのシェアを握ります。

 ・ 会社HP:

https://www.ibiden.co.jp/

◎ 注目理由:

イビデンは「AI半導体関連株の本命中の本命」と評される銘柄で、米インテル向けにICパッケージ基板を供給する世界トップサプライヤーです。生成AI・GPU・ハイエンドサーバー向けCPUといった最先端半導体は、すべて高性能なパッケージ基板を必要とし、その世界市場は2026年前後には現在の倍となる140〜150億ドル規模に拡大すると予測されています。同社は2021年に1,800億円の新工場建設計画を発表したのに続き、2023年1月には過去最大の2,500億円規模の追加投資を決定するなど、AI半導体需要を見据えた巨額の設備投資を継続中です。「グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれており、政府の半導体戦略とも歩調が合う存在です。北川精機がイビデン向けの基板成形プレス装置を供給する立場であることを考えれば、イビデン自身が大型投資を続ける限り、北川精機を含む川上の装置メーカーにも持続的な追い風が吹くことになります。本命とサテライトの両面で押さえておきたい銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1912年に揖斐川電力として設立された電力会社が源流。プリント配線板事業は1972年から本格化し、ICパッケージ基板分野では世界シェア首位級に成長しました。2023年以降、河間新工場(Cell6)の稼働、大野町への大型用地取得など、AI需要を見据えた巨額投資を継続中です。

◎ リスク要因:

最大顧客であるインテルの設備投資・製品ロードマップに業績が大きく左右される構造です。台湾・韓国の競合企業との競争激化や、巨額投資の回収サイクルにも注視が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4062

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4062.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ibiden.co.jp/ir/


【PCB銅表面処理薬品の世界トップ】メック (4971)

◎ 事業内容:

兵庫県尼崎市に本社を構える電子材料メーカー。プリント配線板・パッケージ基板向けの銅表面処理薬品(密着強化剤・粗化処理剤)で世界トップシェアを握り、フラットパネルディスプレイ用ICパッケージ向けにも展開。薬品事業のほか、装置事業(薬品供給装置)、新規事業(5G・パワー半導体向け新素材)も育成中です。

 ・ 会社HP:

https://www.mec-co.com/

◎ 注目理由:

メックは銅と樹脂を密着させる薬品(密着強化剤)で世界トップシェアを誇り、PCBやICパッケージ基板の製造工程に欠かせない裏方として、確固たる地位を築いている隠れた優良企業です。AI半導体やデータセンター向けの高速伝送基板では、信号の伝送ロスを抑えるために銅と樹脂の界面処理が極めて重要になり、メックの薬品の付加価値はますます高まる構造にあります。同社は新規事業として5G通信・パワー半導体・電池関連の新素材も開発しており、複数の成長テーマに連動する点も魅力的です。利益率が高く、海外売上比率も高いため、円安局面では収益が大きく伸びる傾向があります。北川精機が「装置」、ユニオンツールが「工具」で恩恵を受けるとすれば、メックは「消耗品の薬品」で着実にAI需要を取り込む銘柄であり、PCB関連の中でも安定的な収益力を持つ点で異彩を放っています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1969年創業。電子部品向けめっき・表面処理薬品を中核に、長年にわたって国内外のPCB・パッケージ基板メーカーに薬品を供給してきました。近年は5G通信向け新素材や、パワー半導体向け密着強化剤などの新規事業が成長の柱に育ちつつあります。

◎ リスク要因:

PCB業界の設備投資・生産動向に業績が連動するため、需要調整局面では収益が振れやすい点に注意が必要です。新規事業の立ち上がりタイミングにも不確実性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4971

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4971.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.mec-co.com/ir/


【貴金属めっき薬品で世界首位】JCU (4975)

◎ 事業内容:

東京都台東区に本社を構える電子材料メーカー。電子部品向け貴金属めっき薬品で世界トップシェアを誇り、パッケージ基板・プリント基板・コネクタ・リードフレーム等の接点・接続部位向けに展開しています。表面処理用機械事業、めっき加工事業、不動産賃貸事業も併営する多角的な企業です。

 ・ 会社HP:

https://www.jcu-i.com/

◎ 注目理由:

JCUは電子部品向けめっき薬品で世界首位というニッチトップ企業で、特に貴金属(金・銀・パラジウム)めっき薬品の分野で圧倒的な競争力を持ちます。半導体パッケージ基板の高密度化・高機能化が進むほど、金めっき・パラジウムめっきの需要は増加し、AI半導体・データセンター向けの高性能パッケージ基板にも同社のめっき薬品が広く採用されています。利益率は20〜30%台と非常に高水準で、財務体質も極めて健全。メックが「銅と樹脂の界面処理薬品」で恩恵を受けるとすれば、JCUは「金属配線そのもののめっき薬品」で恩恵を受ける関係にあり、両社は補完的なポジションを占めています。装置事業・めっき加工事業を併営することで、薬品の販売だけでなく総合ソリューション提供型のビジネスモデルを構築している点も、競争優位の源泉です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1969年創業。電子基板・部品製造用の薬品をはじめ、各種金属表面処理薬品、諸資材、機械装置などを手がけ、世界市場でのシェアを着実に拡大してきました。半導体パッケージ基板向けへの取り組みを強化しています。

◎ リスク要因:

貴金属(金・銀・パラジウム)の市況変動が原材料コストに影響します。また、PCB・半導体業界の投資サイクルに業績が連動する点も認識が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4975

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4975.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.jcu-i.com/ir/


【BT樹脂・先端CCLの技術リーダー】三菱ガス化学 (4182)

◎ 事業内容:

東京都千代田区に本社を構える総合化学メーカー。メタノール・キシレン誘導品などの基礎化学品から、半導体パッケージ基板用BT樹脂・銅張積層板(CCL)、超純過酸化水素・超純アンモニア水などの電子薬品、エンジニアリングプラスチック、医薬品中間体まで幅広く展開する技術志向の企業です。

 ・ 会社HP:

https://www.mgc.co.jp/

◎ 注目理由:

三菱ガス化学は半導体パッケージ基板材料の世界市場において、長年にわたり技術リーダーと目されてきた企業です。特にBT樹脂基板やABF基板材料、AIサーバー向け高速伝送PCB材料の低誘電樹脂オリゴフェニレンエーテル(OPE)で強い競争力を持ちます。北川精機の真空多段プレス装置で成形される銅張積層板(CCL)は、まさに三菱ガス化学のような材料メーカーが供給する樹脂・銅箔を素材とするものであり、両社は同じバリューチェーンの上下流に位置する関係にあります。直近では、AI半導体・先端パッケージ需要の急拡大を背景に、CCL・プリプレグ・銅樹脂シート(CRS)について約30%の値上げを発表するなど、価格決定力の高さも示しています。電子薬品(超純過水・超純安水)でも世界の半導体メーカーに供給するグローバルニッチトップであり、半導体・PCB両面で恩恵を享受できるユニークなポジションを持つ銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1944年に三菱江戸川化学として設立、1971年に三菱ガス化学に社名変更。以降、化学技術を核に多角化を進めてきました。2026年4月から先端基板材料の値上げを実施するなど、AI半導体需要の波を着実に収益に取り込む方針です。

◎ リスク要因:

化学原料価格・為替の変動が利益率に影響しやすく、半導体市況の調整局面では電子材料の需要が振れる可能性があります。基礎化学品事業の市況リスクも継続的に存在します。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4182

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4182.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.mgc.co.jp/ir/


【半導体後工程材料グローバルNo.1】レゾナック・ホールディングス (4004)

◎ 事業内容:

旧昭和電工と旧昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が統合して誕生した、日本を代表する化学メーカー。半導体・電子材料、モビリティ、エレクトロニクス、ケミカル、イノベーション素材など多角的な事業を展開し、半導体後工程材料では世界トップシェアを誇ります。パッケージ基板用低熱膨張コア材で圧倒的なシェアを握ることで知られる存在です。

 ・ 会社HP:

https://www.resonac.com/

◎ 注目理由:

レゾナックは半導体後工程材料のグローバルNo.1シェアを公言する企業で、ダイアタッチフィルム、パッケージ基板用銅張積層板材料、封止材、研磨用CMPスラリーなどで世界の半導体メーカーに材料を供給しています。北川精機の真空プレス装置で成形されるCCLや、パッケージ基板の中核を成す低熱膨張コア材で圧倒的シェアを握る点が、本テーマでは特に重要なポイントです。AI半導体・先端パッケージの需要拡大とともに、レゾナックの後工程材料事業は構造的な追い風を受けており、CCL・プリプレグの値上げ発表(約30%)に代表されるように、価格決定力も高水準です。さらに、半導体パワーモジュール向け絶縁基板や次世代半導体パッケージ向け新素材など、複数の成長テーマで先行投資を進めています。化学セクターの中で半導体・PCBテーマに最も近い大型銘柄として、ポートフォリオに組み込む価値は十分にあります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

2023年に昭和電工と昭和電工マテリアルズが統合してレゾナック・ホールディングスとして発足。以降、半導体材料事業への経営資源集中を進め、ノンコア事業の整理と成長分野への投資を推進しています。

◎ リスク要因:

統合後の事業ポートフォリオ再編が進行中であり、ノンコア事業の売却に伴う特別損益が業績を左右する場面があります。基礎化学品市況の影響も受けます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4004

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4004.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.resonac.com/jp/ir/


【低熱膨張ガラスクロスの隠れた本命】日東紡 (3110)

◎ 事業内容:

東京都千代田区に本社を構える独立系の繊維・電子材料メーカー。グラスファイバー(ガラス繊維)事業を中核に、特殊機能性ガラスクロス、食品事業、メディカル事業、不動産事業を展開しています。半導体パッケージ基板用の低熱膨張ガラスクロスでは、世界市場で圧倒的なシェアを誇る、知られざるニッチトップ企業です。

 ・ 会社HP:

https://www.nittobo.co.jp/

◎ 注目理由:

日東紡は「日本繊維板」を起源とする老舗繊維企業ですが、現在の収益の柱は半導体パッケージ基板向けの特殊ガラスクロスです。AIサーバー用GPUなどに使われる先端パッケージ基板は、シリコンチップとの熱膨張差を最小化するために極めて低熱膨張のガラスクロス(NEガラス、Tガラス等)が必須となり、この超高難度ガラスは日東紡しか作れないと言われるほどの独占的ポジションを築いています。北川精機がプレス装置、三菱ガス化学が樹脂、レゾナックがコア材を供給するなかで、日東紡は「ガラス繊維」というパッケージ基板の骨格を支える素材を握る存在であり、AI半導体エコシステムの中で代替困難な地位を持っています。同社は将来の生産能力増強にも積極的で、AI需要の長期拡大を見据えた中期戦略を進めています。半導体・PCBテーマで意外と知られていない隠れた本命銘柄として、押さえておきたい1社です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1923年に日本繊維板として創業、戦後にガラスファイバー事業を本格化しました。長年の研究開発で築いた特殊ガラス技術は世界の半導体パッケージ基板業界で不可欠な存在となり、近年はAI需要を背景に増産投資を進めています。

◎ リスク要因:

特殊ガラスクロスは半導体・パッケージ基板の市況変動の影響を受け、設備投資のタイミングと需要回復のズレで一時的に収益が振れる可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3110

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3110.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.nittobo.co.jp/ir/


【半導体検査用ICソケット世界トップクラス】山一電機 (6941)

◎ 事業内容:

千葉県佐倉市に本社を構える電子部品メーカー。半導体検査用ICソケット(バーンインソケット・テストソケット)で世界シェアトップクラスを誇り、コネクタ、フレキシブル配線基板(YFLEX)、光通信モジュール用インターフェースコネクタ、光学多層薄膜フィルタなど、さまざまな技術の集合体として事業を展開しています。

 ・ 会社HP:

https://www.yamaichi.co.jp/

◎ 注目理由:

山一電機は半導体検査用ICソケット分野で世界シェア約40%を持つグローバルニッチトップ企業で、最大の顧客である米クアルコム向けを中心に、世界の半導体メーカーから採用されています。生成AIによってGPU・AIアクセラレーター・データセンター向けスイッチ用半導体の出荷量が急増するなか、これらすべての半導体は出荷前に同社のソケットを通じて検査される構造があり、AI需要の拡大は同社の業績に直結します。直近では2026年3月期第3四半期の売上高が前年同期比9.6%増、営業利益が同29.1%増と過去最高を更新し、通期予想と年間配当(132円へ増配)も上方修正。コネクタ事業ではAIを含むデータセンター向けが大幅に増加し、第4四半期も需要が継続する見通しを示しています。北川精機が「PCBを作る側」とすれば、山一電機は「PCBに搭載される半導体を検査する側」のソケットを供給する立場であり、AI関連サプライチェーンの川下でしっかりと収益を上げているプレイヤーと言えます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1956年創業。電子部品メーカーとして長年にわたり世界のセミコンダクター業界に部品を供給してきました。直近では佐倉事業所第2棟の稼働、フィリピン第3工場の本格稼働など、生産能力の大幅増強を進めています。

◎ リスク要因:

特定大口顧客(米クアルコム)への売上依存度が高く、顧客の生産動向に業績が左右される構造です。半導体市況の急変動も継続的なリスクです。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6941

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6941.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.yamaichi.co.jp/ir/


【プローブカードのトップメーカー】日本マイクロニクス (6871)

◎ 事業内容:

東京都町田市に本社を構える半導体検査装置・治具メーカー。プローブカード(ウェハー上の半導体チップを検査する針状の治具)を主力に、検査装置、ディスプレイ検査装置、半導体二次電池などを手がけています。プローブカード分野で世界トップクラスのシェアを誇る、半導体検査の要となる企業です。

 ・ 会社HP:

https://www.mjc.co.jp/

◎ 注目理由:

日本マイクロニクスはDRAM・NAND型メモリ向けプローブカードで世界トップクラスのシェアを長年維持してきた企業で、近年はロジック向け(GPU・SoCなど)への比率を40%超に高める方針を明確に打ち出しています。AI半導体の本命であるGPUは超高密度の信号入出力を持つため、その検査に使われるプローブカードはより高度な技術が要求され、同社の高付加価値プローブカードの引き合いが強まる構造にあります。さらに同社は次世代半導体二次電池(全固体電池の関連技術)も研究開発しており、複数のテーマ性を併せ持つ点も魅力的です。山一電機が「ICソケット」、日本マイクロニクスが「プローブカード」と、同じ半導体後工程の中でも検査領域で異なる役割を果たすニッチトップであり、両社を組み合わせて保有することで、AI半導体検査の上下流をカバーすることができます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1970年創業。半導体検査用プローブカード分野で長年にわたり世界市場を開拓してきました。近年は研究開発投資を拡大し、ロジック向け・先端パッケージ向けへのシフトを加速しています。

◎ リスク要因:

メモリ市況・ロジック半導体の生産動向に業績が大きく連動します。また、二次電池事業など新規事業の立ち上がりには時間がかかる可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6871

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6871.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.mjc.co.jp/ir/



銘柄名コードポイント
アマダ6113アマダ
アイダエンジニアリング6118アイダエンジニアリング
FUJI6134FUJI
ユニオンツール6278ユニオンツール
石井表記6336石井表記
放電精密加工研究所6469放電精密加工研究所
ノリタケ5331ノリタケ
ウシオ電機6925ウシオ電機
メイコー6787メイコー
京写6837京写
日本CMK6958日本CMK
シライ電子工業6658シライ電子工業
本記事で取り上げた主要銘柄一覧
目次

本記事のまとめ

本記事のテーマ: 北川精機(6327)に乗り遅れた人へ。次の上場来高値候補となる「PCB・プレス装置」関連20社を全公開
注目銘柄: アマダ(6113)、アイダエンジニアリング(6118)、FUJI(6134)
投資判断のポイントは需給・業績・テーマ性の3点を総合的に見極めること

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この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

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