東京エネシス(1945)高騰で連想するバリュー銘柄20選

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2025年7月14日(月曜日)の東京証券市場で注目される銘柄をご紹介します。先週末来、東京電力系の電力設備工事会社である東京エネシス(1945)の株価が、市場の大きな注目を集め高騰しています。この動きは、AIデータセンターの急増による電力需要の拡大、再生可能エネルギー導入に伴う送電網の増強、そして原発再稼働の動きなどを背景に、日本の電力インフラへの再投資が本格化するとの期待が高まっていることの表れと考えられます。本日は、東京エネシスと同様に電力インフラの維持・更新・強化という国策テーマで恩恵を受けると期待されながらも、株価がまだ割安な水準にあるバリュー銘柄に連想買いが向かう可能性を考え、注目すべき20社を分野別に厳選してご紹介いたします。

免責事項:本情報は、現時点(2025年7月12日 午前9時30分)における市場の想定や企業情報に基づいた紹介であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。株式投資はリスクを伴い、投資の最終決定はご自身の判断と責任で行ってください。連想買いの動きやテーマ株は、短期的な需給要因で株価が大きく変動する可能性があります。

✅ この記事の要点
  • 東京エネシス(1945)の急騰の背景に、AIデータセンター・再エネ・原発再稼働という3大テーマがある
  • 恩恵を受けるバリュー20銘柄を電力工事7社・電力機器8社・その他5社の3分野で厳選
  • 各銘柄のPER・PBR・配当利回り成長ドライバー/リスクをシンプルな表で比較できる
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東京エネシスの高騰、ニュースで見たけど何で動いたの?
目次

東京エネシス急騰の背景にある3大テーマ

✅ 3大テーマのポイント
  • AIデータセンターの急増による電力需要爆発
  • 再生可能エネルギー導入で送電網の増強が国策化
  • 原発再稼働と新設(SMR)で電力工事会社の長期需要が拡大

まず、なぜ今東京エネシス(1945)が高騰しているのかを整理します。背景には「電力インフラ再投資」という国策テーマがあり、これは少なくとも10年以上続く長期構造変化です。

テーマ 主要ドライバー 恩恵を受ける業種 投資期間目安
AIデータセンター生成AI・クラウド需要急増電気工事・冷却設備・蓄電池3〜10年
再エネ・送電網2030年再エネ36〜38%目標電線・変電所・蓄電池5〜15年
原発再稼働・SMRエネルギー安全保障プラント・重工・特殊バルブ10年以上
老朽インフラ更新高度成長期インフラの寿命電気工事全般10〜20年

東京エネシス(1945)東京電力グループの電力設備工事会社として、首都圏の発電所・送配電網工事で大きなシェアを持ちます。同社1社だけでなく、同じテーマで割安に放置されている関連銘柄にも資金が回りやすいのが「連想買い」の特徴です。

バリュー20銘柄一覧表

✅ 一覧表の見方
  • カテゴリ:①電力工事 ②電力機器 ③その他(重工・電線・レンタル)
  • PER・PBRは2025年7月時点の概算値(参考目安)
  • 配当利回りは同時期の予想ベース概算
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先に20銘柄をざっと一覧で見ておきたいですね。
分野銘柄名コードPERPBR配当利回り
①電力工事関電工1942120.93.2%
①電力工事きんでん1944110.83.5%
①電力工事九電工1959101.13.0%
①電力工事トーエネック194690.73.8%
①電力工事ユアテック1934100.83.4%
①電力工事ミライト・ワン1417131.23.0%
①電力工事日揮ホールディングス1963151.02.5%
②電力機器明電舎6508141.12.0%
②電力機器タカオカ6617110.93.2%
②電力機器日新電機6641121.02.8%
②電力機器ダイヘン6622131.52.0%
②電力機器荏原製作所6361161.81.8%
②電力機器キッツ6498100.93.5%
②電力機器GSユアサ6674151.22.0%
②電力機器電源開発951390.64.5%
③その他IHI7013181.42.0%
③その他古河電気工業5801131.02.5%
③その他住友電気工業5802110.93.0%
③その他カナモト9678100.83.2%

PERが10倍前後で配当利回り3%超の銘柄が多く、PBR1倍割れも目立ちます。いずれも成熟産業×国策テーマという「落ちにくく上値も期待できる」構成のバリュー株です。

【①】電力設備工事・エンジニアリング – 電力網を創り、守る専門家(7選)

✅ カテゴリ①のポイント
  • 各電力会社のグループ会社として地域独占に近い基盤を持つ
  • AIデータセンターと再エネ案件で受注残が積み上がる構造
  • PERは10〜13倍とバリュー寄り、配当利回りも3%前後と高め
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まずは東京エネシスと同じ業界、電力工事会社から見てみましょう。
銘柄コード成長ドライバー主なリスク
関電工1942東京電力との取引基盤、データセンター需要電力会社設備投資の鈍化
きんでん1944関西圏の盤石な基盤、原発再稼働恩恵関西電力依存度の高さ
九電工1959九州半導体クラスタ、TSMC関連地域経済の偏り
トーエネック1946中部電力との安定基盤自動車業界の設備投資鈍化
ユアテック1934復興需要、再エネ送電網工事東北地方の人口減
ミライト・ワン14175G・データセンター両方の需要取り込み通信投資サイクルの変動
日揮ホールディングス1963水素・アンモニア・原子力小型炉(SMR)関連海外プロジェクトの工期遅延

【首都圏の電力インフラを担う】関電工(1942)

関電工(1942)は、東京電力グループの中核企業として、首都圏の電力設備工事で圧倒的シェアを誇る最大手。 成長ドライバー東京電力との取引基盤、データセンター需要、リスクは電力会社設備投資の鈍化が挙げられます。PER約12倍・PBR約0.9倍・配当利回り約3.2%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【関西の電力インフラを担う】きんでん(1944)

きんでん(1944)は、関西電力グループの電気工事最大手。配電線工事から再生可能エネルギー設備工事まで幅広く展開。 成長ドライバー関西圏の盤石な基盤、原発再稼働恩恵、リスクは関西電力依存度の高さが挙げられます。PER約11倍・PBR約0.8倍・配当利回り約3.5%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【九州の電力インフラを担う】九電工(1959)

九電工(1959)は、九州電力グループの電気工事会社。九州地域の半導体投資・データセンター需要の追い風を最も受ける。 成長ドライバー九州半導体クラスタ、TSMC関連、リスクは地域経済の偏りが挙げられます。PER約10倍・PBR約1.1倍・配当利回り約3.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【中部の電力インフラを担う】トーエネック(1946)

トーエネック(1946)は、中部電力系の電気工事会社。中部地区の製造業向け電力工事と再エネ案件に強い。 成長ドライバー中部電力との安定基盤、リスクは自動車業界の設備投資鈍化が挙げられます。PER約9倍・PBR約0.7倍・配当利回り約3.8%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【東北の電力インフラを担う】ユアテック(1934)

ユアテック(1934)は、東北電力系の電気工事会社。東北地方の電力網復興・更新需要を取り込む。 成長ドライバー復興需要、再エネ送電網工事、リスクは東北地方の人口減が挙げられます。PER約10倍・PBR約0.8倍・配当利回り約3.4%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【通信インフラ工事の雄】ミライト・ワン(1417)

ミライト・ワン(1417)は、通信工事から電力インフラまで領域拡大中の総合エンジニアリング会社。 成長ドライバー5G・データセンター両方の需要取り込み、リスクは通信投資サイクルの変動が挙げられます。PER約13倍・PBR約1.2倍・配当利回り約3.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【プラントエンジニアリング大手】日揮ホールディングス(1963)

日揮ホールディングス(1963)は、国内外の発電所・LNGプラント・水素関連プラントを手掛ける総合エンジニアリング企業。 成長ドライバー水素・アンモニア・原子力小型炉(SMR)関連、リスクは海外プロジェクトの工期遅延が挙げられます。PER約15倍・PBR約1.0倍・配当利回り約2.5%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【②】電力・エネルギー関連機器 – インフラを構成するキーパーツ(8選)

✅ カテゴリ②のポイント
  • 変圧器・配電盤・蓄電池など電力ネットワークの中核機器
  • 再エネ拡大で変電所新設・更新が加速、機器メーカーは受注好調
  • J-POWERなど電力会社本体も含み、安定キャッシュフローのバリュー株が揃う
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ここからは設備や部品を作る『機器メーカー』ですね。
銘柄コード成長ドライバー主なリスク
明電舎6508送変電機器更新需要、EV関連モーター設備投資費負担
タカオカ6617配電盤更新需要、再エネ向け受配電設備需要が公共投資依存
日新電機6641再エネ向け変電設備、半導体工場向け住友電工グループ内取引比率
ダイヘン6622変圧器の旺盛な需要、半導体装置の回復半導体サイクルの影響
荏原製作所6361原発再稼働、データセンター冷却需要半導体精密機器の循環
キッツ6498原発・LNGプラント向けバルブ設備投資の景気敏感性
GSユアサ6674系統用蓄電池、車載用電池中韓メーカーとの価格競争
電源開発9513水力発電・洋上風力・原子力(大間)石炭火力の脱炭素圧力

【電力システムの専門家】明電舎(6508)

明電舎(6508)は、変電・配電システムや電動機等を手掛ける重電メーカー。送配電インフラ更新需要を直接享受。 成長ドライバー送変電機器更新需要、EV関連モーター、リスクは設備投資費負担が挙げられます。PER約14倍・PBR約1.1倍・配当利回り約2.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【配電機器の大手】タカオカ(6617)

タカオカ(6617)は、配電盤・受配電設備の専業メーカー。電力小売自由化・再エネ需要で受注拡大。 成長ドライバー配電盤更新需要、再エネ向け受配電設備、リスクは需要が公共投資依存が挙げられます。PER約11倍・PBR約0.9倍・配当利回り約3.2%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【住友電工グループの技術力】日新電機(6641)

日新電機(6641)は、住友電気工業グループの重電メーカー。変電設備・電力品質補償装置で強み。 成長ドライバー再エネ向け変電設備、半導体工場向け、リスクは住友電工グループ内取引比率が挙げられます。PER約12倍・PBR約1.0倍・配当利回り約2.8%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【変圧器のスペシャリスト】ダイヘン(6622)

ダイヘン(6622)は、変圧器・溶接機・半導体製造装置向け高周波電源を手掛ける。 成長ドライバー変圧器の旺盛な需要、半導体装置の回復、リスクは半導体サイクルの影響が挙げられます。PER約13倍・PBR約1.5倍・配当利回り約2.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【ポンプの巨人】荏原製作所(6361)

荏原製作所(6361)は、ポンプ・コンプレッサー・半導体精密機器の総合メーカー。発電所向けポンプで世界屈指。 成長ドライバー原発再稼働、データセンター冷却需要、リスクは半導体精密機器の循環が挙げられます。PER約16倍・PBR約1.8倍・配当利回り約1.8%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【バルブの最大手】キッツ(6498)

キッツ(6498)は、国内バルブメーカー最大手。発電所・LNGプラント等で安定需要。 成長ドライバー原発・LNGプラント向けバルブ、リスクは設備投資の景気敏感性が挙げられます。PER約10倍・PBR約0.9倍・配当利回り約3.5%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【蓄電池のリーダー】GSユアサ(6674)

GSユアサ(6674)は、自動車用・産業用蓄電池の最大手。電力系統用蓄電池の需要拡大が追い風。 成長ドライバー系統用蓄電池、車載用電池、リスクは中韓メーカーとの価格競争が挙げられます。PER約15倍・PBR約1.2倍・配当利回り約2.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【水力と風力の巨人】電源開発(9513)

電源開発(9513)は、通称J-POWER。日本最大級の水力・石炭火力・風力発電所を保有。 成長ドライバー水力発電・洋上風力・原子力(大間)、リスクは石炭火力の脱炭素圧力が挙げられます。PER約9倍・PBR約0.6倍・配当利回り約4.5%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【③】その他(インフラ・素材・重工)(5選)

✅ カテゴリ③のポイント
  • 重工・電線・建機レンタルなど電力インフラの周辺領域
  • 送電線老朽化洋上風力向け海底ケーブルは今後10年の成長領域
  • 重工業はSMR・水素タービンで次世代電源の主役にもなる
👤
電線や重工業も、実は電力インフラのコア企業です。
銘柄コード成長ドライバー主なリスク
IHI7013原子力プラント保守、水素タービン航空機エンジンのトラブル
古河電気工業5801超高圧電線、光ファイバー銅価格の変動
住友電気工業5802送配電線更新、海底ケーブル自動車向け事業の競争激化
カナモト9678インフラ工事レンタル需要建設景気の変動

【総合重工業の雄】IHI(7013)

IHI(7013)は、航空機エンジン・発電プラント・橋梁等の重工メーカー。原発・水素関連の有力プレイヤー。 成長ドライバー原子力プラント保守、水素タービン、リスクは航空機エンジンのトラブルが挙げられます。PER約18倍・PBR約1.4倍・配当利回り約2.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【電線御三家】古河電気工業(5801)

古河電気工業(5801)は、光ファイバー・電線・自動車部品を手掛ける老舗電線メーカー。送電線の更新需要を取り込む。 成長ドライバー超高圧電線、光ファイバー、リスクは銅価格の変動が挙げられます。PER約13倍・PBR約1.0倍・配当利回り約2.5%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【電線御三家】住友電気工業(5802)

住友電気工業(5802)は、電線御三家の一角で世界規模の総合電線メーカー。送配電線・自動車ワイヤーハーネスで強み。 成長ドライバー送配電線更新、海底ケーブル、リスクは自動車向け事業の競争激化が挙げられます。PER約11倍・PBR約0.9倍・配当利回り約3.0%とバリュー特性が強いのが特徴です。

【建設機械レンタル】カナモト(9678)

カナモト(9678)は、建設機械レンタル準大手。電力インフラ工事の機材需要を取り込む。 成長ドライバーインフラ工事レンタル需要、リスクは建設景気の変動が挙げられます。PER約10倍・PBR約0.8倍・配当利回り約3.2%とバリュー特性が強いのが特徴です。

リスクマトリクス:シナリオ別の銘柄選好

✅ リスクシナリオの整理
  • 円高シナリオでは電力会社系の内需株が相対的に強い
  • 原発再稼働遅延は重工・特殊バルブにマイナス
  • 半導体投資の停滞はダイヘン・荏原など機器株のリスク
シナリオ 影響度 追い風になる銘柄 逆風になる銘柄
原発再稼働加速きんでん、IHI、キッツ、日揮なし
AIデータセンター集中投資関電工、九電工、荏原、GSユアサなし
洋上風力本格化古河電工、住友電工、J-POWERなし
国内設備投資の鈍化なしトーエネック、カナモト
原油・銅価格急落電気工事各社古河電工、住友電工

投資判断にあたっての注意点

✅ 注意点まとめ
  • 連想買いは短期需給で動きやすく、過熱後は反落リスク
  • 配当・株主還元を重視するなら配当性向と自己資本比率を確認
  • 分散投資を心がけ、1セクター集中は避ける
👤
バリュー株とはいえ、買いどきと売りどきを意識しましょう。

本記事の銘柄はPER10倍前後PBR1倍前後・配当利回り3%超のバリュー株が中心ですが、テーマ株化した瞬間に短期で大きく動くため、打診買い・段階買いを意識しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 東京エネシス(1945)はなぜ高騰しているのですか?

A. AIデータセンター需要、再エネ送電網増強、原発再稼働といった電力インフラ再投資テーマが市場で再評価されているためです。

Q. バリュー20銘柄を全部買う必要がありますか?

A. いいえ。各カテゴリから1〜2銘柄ずつ厳選し、3〜5銘柄程度に分散するのが現実的です。

Q. 配当利回りで選ぶならどの銘柄ですか?

A. 本記事内では電源開発(J-POWER、9513)が予想配当利回り約4.5%で最も高く、トーエネック(1946)も3.8%と高水準です。

Q. 原発再稼働の恩恵が最も大きい銘柄は?

A. プラントを手掛ける日揮ホールディングス(1963)、IHI(7013)、特殊バルブのキッツ(6498)が代表格です。

Q. AIデータセンター需要に最もレバレッジが効く銘柄は?

A. 首都圏電気工事の関電工(1942)、九州地区の九電工(1959)、冷却・ポンプの荏原製作所(6361)が候補です。

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免責事項

本記事の情報は執筆時点の市場データに基づいた分析であり、将来の株価上昇を保証するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。

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この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

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