【2026年最新版】造船復活で利益を狙え──エンジン・部品・素材まで網羅した「造船関連」厳選20銘柄リスト

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本記事の要点
  • 【中型船建造のパイオニアでタンカーに強み】株式会社名村造船所 (7014)
  • 【フェリーやRORO船などニッチ市場の覇者】内海造船株式会社 (7018)
  • 【舶用大型エンジンで圧倒的な世界シェア】株式会社三井E&S (7003)
  • 【三菱重工由来の純国産エンジン技術の結晶】株式会社ジャパンエンジンコーポレーション (6016)

2026年の東京証券市場において、ひときわ強い輝きを放つと予想されるのが「造船関連セクター」です。かつては中国や韓国の安価な労働力と国家資本を背景とした価格競争に巻き込まれ、斜陽産業と揶揄された時期もありました。しかし、現在の事業環境は過去のどの時期とも異なる「黄金のスーパーサイクル」へと突入しています。

その最大の原動力となっているのが、国際海事機関(IMO)が主導する極めて厳格な環境規制(EEDI、CII規制など)の導入です。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、世界の海運業界は従来の重油を燃料とする古い船舶から、LNG(液化天然ガス)、メタノール、そして究極のゼロエミッション燃料であるアンモニアや水素を動力源とする「次世代環境対応船」へのリプレースを強制されています。さらに、2000年代半ばの海運ブーム時に大量建造された船舶が一斉に20年の寿命を迎え、買い替えの波が押し寄せています。

現在、国内外の主要な造船所のドックは2028年から2029年まで予約で埋まりきっている状態です。需要が供給を圧倒的に上回るこの「売り手市場」により、船価(新造船の価格)は高止まりし、各社の利益率は劇的に改善しています。

しかし、株式市場で真のアルファ(超過収益)を狙うのであれば、船体を組み立てる造船所本体だけでなく、その内部に搭載される「エンジン」や「航海計器」、特殊な「部品・素材」、そして「塗料」を供給する周辺メーカーにこそ目を向けるべきです。これらの中小・中堅メーカーは独自の技術力でグローバルニッチトップの地位を確立しており、造船所の値上げ交渉力が強まる中で、自らの製品価格への転嫁も容易になっています。また、船が稼働し続ける限り発生する「メンテナンス・部品交換」というストックビジネスの旨味も享受できます。

本記事では、誰もが知る巨大総合重機メーカーではなく、造船ブームの恩恵をダイレクトに受ける純度の高い内需・外需ハイブリッド型の中堅・小型銘柄を中心に、2026年相場で圧倒的なパフォーマンスが期待できる20銘柄を厳選しました。

【投資に関する免責事項】 本リストは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には価格変動リスクや為替リスク、各企業の業績悪化による元本割れのリスクが伴います。実際の投資判断にあたっては、必ずご自身で最新の企業情報や市場動向、決算短信などを確認し、自己責任で行っていただくようお願いいたします。

【中型船建造のパイオニアでタンカーに強み】株式会社名村造船所 (7014)

マーケットアナリスト
マーケットアナリスト
この記事のポイントを一言でまとめると――【2026年最新版】造船復活で利益を狙え──エンジン・部品・素材まで網羅した「造を巡る構造的変化に注目すべきです。2026年の東京証券市場において、 ひときわ強い輝きを放つと予想されるのが「造船関連セクター」です 。

^7014

◎ 事業内容: 主力はアフラマックスタンカーやばら積み船(バルクキャリア)などの各種船舶の建造および修理。国内に複数の建造拠点を持ち、橋梁などの鉄構事業も展開する独立系の中堅造船メーカー。

株式会社名村造船所 本企業のホームをご覧いただけます。 www.namura.co.jp

・ 会社HP:

◎ 注目理由: 造船業界のスーパーサイクルにおいて、中型タンカーやばら積み船の需要を的確に取り込んでいる代表的銘柄です。2026年に向けて最大の注目点は、同社が長年培ってきた「環境対応船」の設計・建造ノウハウが、ここに来てかつてないほどの競争力を持っている点です。IMOの環境規制強化により、世界中の船主が燃費性能に優れたエコシップへの切り替えを急いでおり、名村造船所の技術力に対する指名買いが増加しています。 また、ドックの建造枠が数年先まで埋まっていることから、受注時の船価交渉において強気な価格設定が可能となっており、過去の低採算案件の消化が完了したことで利益率が急激に跳ね上がっています。為替の円安定着も輸出比率の高い同社にとっては強力な追い風であり、業績の上方修正とそれに伴う大幅な増配期待が株価を強力に牽引するポテンシャルを秘めています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1911年に大阪で創業した歴史ある造船所。近年では佐世保重工業を完全子会社化するなど、業界再編を生き抜くための規模拡大と生産効率化を進めてきました。直近の決算では、船価上昇と為替の追い風を背景に営業利益が劇的に改善しており、自己資本比率の向上とともに財務体質も強靭化しています。次世代燃料船の開発にも積極的な投資を行っています。

◎ リスク要因: 主原料である厚板鋼材の価格高騰が利益を圧迫するリスクがあります。また、海外売上比率が高いため、急激な円高への為替変動は業績の下押し要因となります。

名村造船所 (7014) : 株価/予想・目標株価 [Namura Shipbuilding] – みんかぶ 名村造船所 (7014) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売 minkabu.jp

◎ 参考URL(みんかぶ):

(株)名村造船所【7014】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス (株)名村造船所【7014】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

(株)名村造船所【7014】:ニュース・最新情報 – Yahoo!ファイナンス (株)名村造船所【7014】のニュースや最新情報などをご覧いただけます。Yahoo!ファイナンスでは株価速報、チャート、ラ finance.yahoo.co.jp

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【フェリーやRORO船などニッチ市場の覇者】内海造船株式会社 (7018)

図表:【2026年最新版】造船復活で利益を狙え──エンジン・部品・素材まで網羅した「造船関連」厳選20銘柄リストが取り上げる主要ポイント
セクション要旨
第1章【中型船建造のパイオニアでタンカーに強み】株式会社名村造船所 (7014)
第2章【フェリーやRORO船などニッチ市場の覇者】内海造船株式会社 (7018)
第3章【舶用大型エンジンで圧倒的な世界シェア】株式会社三井E&S (7003)
第4章【三菱重工由来の純国産エンジン技術の結晶】株式会社ジャパンエンジンコーポレーション (6016)
第5章【船舶の電力を支える補機の絶対王者】ダイハツディーゼル株式会社 (6023)

^7018

◎ 事業内容: 広島県尾道市に拠点を置く中堅造船所。大型フェリー、RORO船(車両運搬船)、官公庁向けの巡視船など、特殊な仕様が求められる船舶の建造および修理・改造に強みを持つ。

内海造船株式会社 NAIKAI ZOSEN CORPORATION 内海造船株式会社のオフィシャルサイト。新造船(フェリー、RORO船、コンテナ船、プロダクトタンカー、自動車運搬船など)の紹 www.naikaizosen.co.jp

・ 会社HP:

◎ 注目理由: 一般的なばら積み船とは異なり、国内の物流を支える「フェリー」や「RORO船」という極めてニッチかつ需要が安定した市場で圧倒的なシェアを誇る点が最大の強みです。2026年の注目ポイントは、国内物流業界が直面している「物流の2024年問題」の解決策として、トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトが国策として推進されている点です。 これにより、より積載効率が高く、環境性能に優れた大型フェリーやRORO船の新規建造需要が爆発的に増加しています。さらに、防衛費増額に伴う海上保安庁や自衛隊関連の官公庁船の受注も安定した収益基盤として機能しています。大型造船所が手を出したがらないオーダーメイド要素の強い船種に特化しているため、価格競争に巻き込まれにくく、高い利益水準を維持できる点が投資家にとって極めて魅力的です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年に瀬戸内海の造船所が統合して設立。日立造船(現カナデビア)の関連会社として成長し、現在は独立色の強い経営を行っています。最近では、ドライバー不足に対応した長距離大型フェリーの連続受注に成功しており、工場フル稼働の状態が続いています。修繕船事業も手堅く推移し、業績の安定感が増しています。

◎ リスク要因: フェリーなどの建造は設計工数が多く、設計変更や納期の遅れがコスト増に直結しやすい点に注意が必要です。また、資材価格や人件費の高騰もリスク要因です。

内海造船 (7018) : 株価/予想・目標株価 [Naikai Zosen] – みんかぶ 内海造船 (7018) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売り minkabu.jp

◎ 参考URL(みんかぶ):

内海造船(株)【7018】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス 内海造船(株)【7018】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値 finance.yahoo.co.jp

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内海造船(株)【7018】:ニュース・最新情報 – Yahoo!ファイナンス 内海造船(株)【7018】のニュースや最新情報などをご覧いただけます。Yahoo!ファイナンスでは株価速報、チャート、ラン finance.yahoo.co.jp

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投資リサーチャー
投資リサーチャー
2026年に向けて最大の注目点は、同社が長年培ってきた「環境対応船」の設計・建造ノウハウが、ここに来てかつてないほどの競争力を持っている点です。 焦らず、銘柄選別とリスク管理の両輪で向き合いましょう。
目次

【舶用大型エンジンで圧倒的な世界シェア】株式会社三井E&S (7003)

^7003

◎ 事業内容: 船舶用大型ディーゼルエンジンの製造において国内トップクラス。港湾用の大型クレーン(ポーテーナ)などでも高いシェアを持つ。旧社名は三井造船。

・ 会社HP: https://www.mes.co.jp/

◎ 注目理由: 造船所本体からエンジニアリング企業へと大胆な事業構造の転換を図り、その成果が2026年に向けて一気に開花しようとしています。船舶の環境規制強化に伴い、従来の重油エンジンからLNGやメタノール、さらには次世代のアンモニアを燃料とする「二元燃料(デュアルフューエル)エンジン」への切り替えが急務となっていますが、三井E&Sはこの最先端エンジンの開発・製造において世界をリードするポジションにあります。 エンジンは船舶の心臓部であり、付加価値が最も高いコンポーネントです。造船各社がドックをフル稼働させる中、同社へのエンジン発注も急増しており、利益率の高いアフターサービス(部品交換や保守)の売上も積み上がっています。不採算事業の大規模な整理が完了したことで損益分岐点が大きく下がり、売上増がダイレクトに利益の急拡大に直結する筋肉質な体質へと変貌を遂げています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1917年に三井物産の造船部として創業。長らく日本の造船業を牽引してきましたが、構造不況を受け造船事業を縮小・分離し、現在は舶用エンジンと港湾クレーンに経営資源を集中させています。米国の港湾セキュリティ問題に関連して、中国製クレーンの代替需要という地政学的な特需も追い風となっており、株価のモメンタムは非常に強い状態です。

◎ リスク要因: 世界的な海運市況の悪化による新造船発注の急減が最大のリスクです。また、ライセンサー(MAN社など)へのライセンス料支払いなどのコスト構造にも注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7003

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7003.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7003.T/news

【三菱重工由来の純国産エンジン技術の結晶】株式会社ジャパンエンジンコーポレーション (6016)

^6016

◎ 事業内容: 船舶用低速ディーゼルエンジンの開発・設計・製造・販売を行う専業メーカー。「UEエンジン」ブランドを展開し、国内唯一のライセンサーとしての顔も持つ。

・ 会社HP: https://www.j-eng.co.jp/

◎ 注目理由: 造船スーパーサイクルの最大の恩恵を享受している大本命銘柄の一つです。同社が展開する純国産の「UEエンジン」は、燃費性能と信頼性の高さから国内外の造船所から注文が殺到しています。2026年に向けて特筆すべきは、海外のエンジンライセンサー(MANやヴィンタートゥール・ガス&ディーゼル)に依存しない独自の技術基盤を持っている点です。 自社でライセンスを保有しているため、利益率が極めて高く、メタノールやアンモニアといった次世代燃料エンジンの独自開発も国からの強力な補助金支援を受けて進めています。売上高の増加に対して利益が飛躍的に伸びるという美しい業績モメンタムを形成しており、ストック型ビジネスである交換部品の売上も利益を底上げしています。時価総額の規模感からも機関投資家と個人投資家の双方から資金が入りやすく、大化けの余地を常に残している銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 神戸発動機が三菱重工業の舶用ディーゼルエンジン事業を統合し、2017年に現社名に変更。近年は環境対応エンジンの受注が爆発的に増加しており、生産能力の上限に達するほどの活況を呈しています。直近の業績推移では、売上高営業利益率が劇的に向上しており、製造業としては異例の高収益体質を実現しています。

◎ リスク要因: 特定の単一事業(舶用低速エンジン)に特化しているため、海運市況や造船市況のサイクルダウンの影響を直接的に受けるリスクがあります。部品調達の遅延も懸念事項です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6016

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6016.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6016.T/news

【船舶の電力を支える補機の絶対王者】ダイハツディーゼル株式会社 (6023)

^6023

◎ 事業内容: 船舶の発電用に使われる「補機関」ディーゼルエンジンで圧倒的な世界シェアを誇る。主機関(スクリューを回すエンジン)事業や、陸上用発電システム事業も展開。

・ 会社HP: https://www.dhtd.co.jp/

◎ 注目理由: 船が動くためのメインエンジンではなく、船内のすべての電力(照明、空調、冷蔵、航海計器など)を供給するための「発電用エンジン(補機)」に特化している点が最大の強みです。現代の船舶はIT化や居住環境の向上により消費電力が年々増大しており、補機エンジンの重要性と単価は上がり続けています。 2026年を見据えると、主機(メインエンジン)がLNGやメタノールといった新燃料に移行するのに伴い、補機もそれらの新燃料に対応した高度な設計が求められます。ダイハツディーゼルはこれら次世代燃料対応の補機開発でトップランナーであり、新造船への搭載シェアをさらに拡大しています。また、世界中の海を航行する膨大な数の船舶に対し、定期的なメンテナンスと純正部品を供給し続けるという極めて強固なストックビジネス基盤を持っており、景気後退期でも安定した利益を生み出すディフェンシブな特性も併せ持っています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1966年にダイハツ工業のディーゼル機関部門が独立して設立。船舶用補機において国内のみならずグローバルでもトップクラスの地位を確立しています。近年は環境規制に対応した低燃費・低排出ガスエンジンの販売が好調で、保守部品の需要も底堅く推移。増収増益基調が続いており、株主還元への姿勢も積極的です。

◎ リスク要因: 原材料価格(特に特殊鋼や鋳造部品)の高騰が利益率を圧迫する要因となります。また、海外メーカーとの価格競争や為替の変動(円高)も短期的にはリスクです。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6023

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6023.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6023.T/news

【内航船エンジンの老舗で圧倒的シェア】株式会社赤阪鐵工所 (6022)

^6022

◎ 事業内容: 日本国内の港と港を結ぶ「内航船」向けの4ストロークディーゼルエンジンに特化したメーカー。三菱重工のライセンス生産も手掛ける。

・ 会社HP: https://www.akasaka-diesel.jp/

◎ 注目理由: 外航船(国際航路)の巨大サイクルとは別に、「内航船(国内航路)」という独自の安定市場を支配している知る人ぞ知る優良銘柄です。2026年の注目ポイントは、日本の内航船の深刻な老朽化問題です。現在、国内の貨物船やタンカーの多くが船齢20年を超えており、安全性や環境規制の観点から待ったなしの更新期を迎えています。 さらに前述の「物流の2024年問題」により、トラック輸送を補完するための内航船の新規需要も起きています。赤阪鐵工所はこの内航船向けエンジンで圧倒的なシェアとブランド力を持っており、国内の造船所から安定的な受注を獲得しています。規模は小さいながらも自己資本比率が高く財務は強固で、バリュー株(割安株)としての魅力も非常に高い水準にあります。地味な存在だからこそ、業績の上振れが意識された際の株価の水準訂正(リレイティング)の余地が大きい銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1910年創業の老舗エンジンメーカー。静岡県焼津市に本社と工場を構え、漁船や内航貨物船とともに歩んできました。近年は環境性能を高めた新型エンジンの投入や、三菱重工技術のライセンス生産エンジンが好調に推移しています。派手な成長はないものの、着実に利益を積み上げる経営体質が評価されています。

◎ リスク要因: 株式の流動性が低いため、小口の注文でも株価が大きく変動するリスクがあります。また、国内の内航船市場という限定されたパイに依存している点が弱みでもあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6022

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【低速エンジンに特化し川崎重工と協業】阪神内燃機工業株式会社 (6018)

^6018

◎ 事業内容: 中小型船舶向けの低速ディーゼルエンジンを主力とするメーカー。川崎重工業と資本業務提携を結んでおり、技術面での連携が深い。

・ 会社HP: https://www.hanshin-diesel.co.jp/

◎ 注目理由: 赤阪鐵工所と同様に内航船や中小型の近海船向けに強みを持ちますが、同社は「低速エンジン」に特化している点が特徴です。低速エンジンはプロペラを直接回すことができるため構造がシンプルで故障が少なく、メンテナンスが容易であることから、現場の船員から根強い支持を得ています。 2026年に向けた最大のカタリスト(株価上昇のきっかけ)は、川崎重工業との強力なタッグによる次世代エンジンの開発と生産効率の向上です。川崎重工が持つ高度な環境技術(水素やアンモニア燃焼技術など)と、阪神内燃機工業が持つ中小型船向けのパッケージング能力が融合することで、激化する環境規制への対応において他社を一歩リードする可能性があります。また、長年にわたり供給してきたエンジンの保守用部品の販売が高収益を下支えしており、堅実な配当利回りを狙うバリュー投資家にとっても魅力的な水準に置かれています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1918年設立。神戸を拠点とし、長年にわたり日本の海運を足元から支えてきました。近年は環境対応型の電子制御エンジンの販売比率が高まっており、単価の上昇が利益に貢献しています。川崎重工との共同開発による新機種の市場投入も順調に進んでおり、事業の付加価値化が進行中です。

◎ リスク要因: 売上高の規模が小さいため、少数の大型受注の有無や納期のズレによって四半期ごとの業績が大きくブレやすい点に注意が必要です。原材料の鋼材価格変動も懸念材料です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6018

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6018.T

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【船舶用レーダーで世界首位・自動運航の鍵】古野電気株式会社 (6814)

^6814

◎ 事業内容: 魚群探知機を世界で初めて実用化した船舶用電子機器のパイオニア。船舶用レーダーや航海計器、無線通信装置でグローバルなトップシェアを誇る。

・ 会社HP: https://www.furuno.co.jp/

◎ 注目理由: 造船業界のもう一つの巨大なメガトレンドである「船舶のスマート化・自動運航化」の中核を担う企業です。2026年現在、慢性的な船員不足と人為的ミスの撲滅を目指し、海運業界では自律航行船(無人運航船)の実証実験から本格導入への移行期を迎えています。 この自動運航を実現するために不可欠なのが、自船の位置を正確に把握し、周囲の障害物を検知するための超高性能な「レーダー」と「センサー群」です。古野電気はこれらの船舶用センサーにおいて世界的な圧倒的シェアを持っており、あらゆる新造船に同社のシステムが搭載されると言っても過言ではありません。造船所での新造船ラッシュに比例して機器の販売が伸びるだけでなく、通信ネットワークを介したデータサービスやソフトウェアのアップデートという、ハード売り切りからの脱却(サブスクリプション型収益の拡大)を進めている点が、利益率を劇的に押し上げる要因として高く評価できます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1948年設立。長崎で魚群探知機を開発して以来、海に関する電子機器のトップランナーとして君臨。近年はレジャーボート向けの需要も北米を中心に堅調です。直近の業績では、部品不足の解消による生産回復と価格改定の浸透、円安効果が相まって過去最高益水準の躍進を見せており、株価も強いトレンドを形成しています。

◎ リスク要因: 半導体や電子部品の調達網に依存しているため、グローバルなサプライチェーンの混乱が起きた際の生産調整リスクがあります。また、研究開発費の先行投資が重しになる時期もあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6814

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6814.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6814.T/news

【航海計器と防衛事業の双発エンジン】株式会社東京計器 (7721)

^7721

◎ 事業内容: ジャイロコンパス(方位計)やオートパイロット(自動操舵装置)などの船舶用航海計器の大手。防衛省向けのレーダー警戒装置や油圧機器事業も展開する。

・ 会社HP: https://www.tokyokeiki.jp/

◎ 注目理由: 「造船活況」と「防衛費増額」という、現在の日本株市場において最も強力な2つの国策テーマを同時に内包している稀有な銘柄です。船舶向け事業においては、船の安全航行の要となるジャイロコンパスやオートパイロットで国内トップクラスのシェアを誇ります。2026年に向けては、新造船の増加による航海計器の販売増に加え、既存船の省エネ運航を支援するための航海支援システムの引き合いが急増しています。 さらに同社への投資妙味を高めているのが防衛・通信機器事業です。自衛隊の艦艇や航空機に搭載される電波探知装置やレーダー部品を手掛けており、日本の防衛予算の大幅な増額方針に伴い、長期にわたって安定した巨額の受注が確約されている状態にあります。船舶と防衛という2つの安定かつ成長力のある事業基盤を持つことで、景気変動に極めて強いポートフォリオを形成しており、中長期の資産形成銘柄として非常に優秀です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1896年創業の日本初の計器メーカー。精密機器の技術力を背景に、防衛、船舶、油圧、流体計測など多角的に事業を展開。最近の決算では、船舶向け機器の回復に加え、防衛関連の大型案件の売上計上が寄与し、大幅な増収増益を達成しています。配当利回りも比較的良好で、株主還元への意識も高まっています。

◎ リスク要因: 防衛関連事業は国の予算や政策の方針転換に左右されるリスクがあります。また、油圧機器事業は工作機械などの設備投資動向(マクロ景気)の影響を受けやすい構造です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7721

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7721.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7721.T/news

【燃費改善の切り札・船底塗料の世界的ガリバー】中国塗料株式会社 (4617)

^4617

◎ 事業内容: 船舶の船底に塗る「防汚塗料(フジツボなどの付着を防ぐ塗料)」に特化した塗料メーカー。国内シェアは約8割、世界シェアでもトップクラス。

・ 会社HP: https://www.cmp.co.jp/

◎ 注目理由: 船の部品メーカーの中で、環境規制というテーマにおいて最も直接的かつ爆発的な恩恵を受けている企業です。IMOの燃費規制(CII規制など)をクリアするため、海運会社はエンジンを新しくするだけでなく、「いかに水の抵抗を減らして少ない燃料で進むか」に心血を注いでいます。その最も即効性があり安価な解決策が、中国塗料が開発する「超低摩擦の船底防汚塗料」を塗ることなのです。 2026年現在、新造船はもちろんのこと、既存の古い船であってもドック入りの(定期検査)のタイミングで同社の高付加価値塗料への塗り替えが殺到しています。塗料は数年ごとに必ず塗り直す必要がある典型的な「消耗品・ストックビジネス」であり、一度同社の高性能塗料を採用した船主はリピーターになりやすい特性があります。原材料価格の落ち着きと、高付加価値品の比率上昇による凄まじい利益率の改善が起きており、業績のアップサイドはまだ市場に完全に織り込まれていません。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1917年に広島で創業。船舶用塗料というニッチ市場に特化し、世界中で事業を展開しています。近年は環境負荷の低いシリコーン系防汚塗料の開発に成功し、これが大ヒット。直近の決算では利益が急拡大し、大幅な増配や自社株買いなどの積極的な株主還元を発表して株式市場の注目を大きく集めました。

◎ リスク要因: 塗料の主原料である銅や樹脂(ナフサ由来)などの市況価格の変動が利益率に直結します。原油価格の急騰はコスト増要因となります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4617

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4617.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4617.T/news

【船の頭脳と神経を繋ぐ配電・制御システムの要】寺崎電気産業株式会社 (6637)

^6637

◎ 事業内容: 船舶の電力をコントロールする「配電盤」や、エンジンなどを監視・制御する「機関監視制御システム」の世界的メーカー。陸上用のブレーカーなども展開。

・ 会社HP: https://www.terasaki.co.jp/

◎ 注目理由: 現代の船舶における「神経」と「頭脳」を一手に担う極めて重要なポジションを占める企業です。船の中は一つの巨大な発電所兼工場のようなものであり、安全に航行するためには膨大な電力を適切に各機器へ配分する配電盤が不可欠です。寺崎電気産業はこの船舶用配電盤システムにおいて世界トップクラスのシェアを握っています。 2026年における最大の成長ドライバーは、環境対応に向けた「既存船の改造(レトロフィット)需要」です。古い船を最新の環境規制に適合させるため、新しい機器を追加したりシステムをアップデートしたりする需要が急増しており、同社の高付加価値な制御システムが飛ぶように売れています。新造船向けの堅調な受注に加え、この利益率の高いエンジニアリング・改造需要が上乗せされることで、業績は極めて強い上昇気流に乗っています。グローバルな販売・サービス網を持っていることも強力な参入障壁となっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1923年創業。船舶用配電制御システムを中心に、医療関連機器などにも多角化を進めています。近年は、環境対応船向けの高度な電力管理システム(PMS)の受注が好調に推移しています。また、世界各地にサービス拠点を配置し、就航船に対する保守・メンテナンスサービスによる安定収益の拡大に成功しています。

◎ リスク要因: 銅や鋼板などの原材料価格の高騰がコスト増につながります。また、海外造船所(中韓)向けの売上比率が高いため、各国の造船市況やカントリーリスクの影響を受けやすい面があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6637

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6637.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6637.T/news

【エンジンの遠隔制御で世界シェア半分を握る巨人】ナブテスコ株式会社 (6268)

^6268

◎ 事業内容: 精密減速機や自動ドア、鉄道車両用ブレーキなど「動かす、止める」技術に強みを持つ機械メーカー。船舶用エンジンの遠隔制御システムでは世界シェアの約50%を握る。

・ 会社HP: https://www.nabtesco.com/

◎ 注目理由: 造船専用銘柄ではありませんが、船舶の自動化・高度化を語る上で絶対に外せないコア銘柄です。同社の「舶用主機関遠隔制御システム」は、操舵室(ブリッジ)から巨大なメインエンジンを安全かつ正確にコントロールするためのシステムであり、世界中の大型外航船の約半分にナブテスコの製品が搭載されています。 2026年の注目ポイントは、二元燃料(デュアルフューエル)エンジンへの対応です。LNGやアンモニアなど、複数の燃料を状況に応じて切り替えて燃焼させる次世代エンジンは、従来よりも遥かに複雑で高度な電子制御が求められます。同社はいち早くこの新燃料エンジンに対応した制御システムを市場投入しており、競合他社を突き放しています。造船活況による新造船向け出荷の増加と、世界中を航行する数万隻の稼働船に対するメンテナンス部品の提供により、舶用機器事業は全社の中でも極めて高い収益性を誇るキャッシュカウ(資金源)として機能しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2003年に帝人製機とナブコが統合して誕生。産業用ロボットの関節に使われる精密減速機で世界トップシェアを持つことで有名ですが、航空機や船舶など多岐にわたるモーションコントロール技術を有しています。直近はロボット向け減速機が中国市場の停滞で苦戦した時期もありましたが、船舶向け事業が全社の業績を下支えし、回復を牽引する力強い役割を果たしています。

◎ リスク要因: 全社業績としては、産業用ロボット向けの精密減速機の動向(マクロ経済の設備投資サイクル)に大きく左右されるため、造船市況が良いだけでは株価が上がらない局面が存在します。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6268

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6268.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6268.T/news

【油漏れを防ぐメカニカルシールの世界的大手】イーグル工業株式会社 (6486)

^6486

◎ 事業内容: 自動車や船舶、ポンプ向けに液体やガスの漏れを防ぐ「メカニカルシール(密封装置)」や特殊バルブを製造・販売する独立系部品メーカー。NOKの関連会社。

・ 会社HP: https://www.ekkeagle.com/jp/

◎ 注目理由: 船のスクリュー(プロペラ)を回すプロペラシャフトが船体を貫通する部分において、海水が船内に浸入するのを防ぎ、かつ潤滑油が海に漏れ出すのを防ぐための超重要部品「船尾管シール(船尾管シール装置)」において世界トップクラスのシェアを持っています。 2026年の環境規制下において、海洋汚染への罰則はかつてなく厳しくなっており、油漏れを完全に防ぐための高品質なシール装置の需要は絶対的なものです。イーグル工業の船尾管シールは、環境に配慮した空気圧を利用した完全無漏洩システムなどを展開しており、新造船への採用が拡大しています。また、メカニカルシールは摩耗するため数年に一度の定期的な交換が必須の消耗品です。世界の海を航行する膨大な船舶から絶えず交換部品の注文が入る強固なビジネスモデルを構築しており、自動車部品事業のEV化への対応と並行して、マリン事業が高い安定性と利益率を提供しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1964年にNOKと米国企業の合弁で設立。回転機械の軸封装置(シール)に特化してグローバル展開を進めてきました。自動車向けが売上の多くを占めますが、マリン(船舶)部門の利益貢献度は高く、会社の収益を支える重要な柱となっています。近年は水素やアンモニアといった新エネルギー向けシール技術の開発にも注力しています。

◎ リスク要因: 売上高の過半を占める自動車業界の生産動向(EVシフトの進展スピードや内燃機関車の減少)が、全社の業績に最も大きな影響を与えるリスク要因です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6486

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6486.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6486.T/news

【船の冷却とボイラーを支える特殊ポンプの雄】株式会社酉島製作所 (6363)

^6363

◎ 事業内容: 上下水道や海水淡水化プラント、発電所向けの大型産業用ポンプに強みを持つポンプ専業メーカー。船舶向けの特殊ポンプも手掛ける。

・ 会社HP: https://www.torishima.co.jp/

◎ 注目理由: 中東の海水淡水化プラント向けポンプでの躍進が目立つ企業ですが、実は船舶が安全に航行するために不可欠な「マリンポンプ」の分野でも確固たる地位を築いています。船の巨大なエンジンを冷却するための海水ポンプや、ボイラー給水ポンプなど、過酷な環境下で24時間365日稼働し続ける高い信頼性が求められる製品を提供しています。 2026年を見据えた強みは、同社が推進する「高効率化」と「省エネ化」です。環境規制によって船全体のエネルギー効率を高めることが至上命題となる中、消費電力を抑えた高効率なポンプへのリプレース需要が高まっています。造船ブームによる新造船への搭載に加えて、既存船の省エネ改造向けにも同社のポンプシステムが採用されるケースが増加しています。全社的に過去最高の受注残高を積み上げており、ポンプというニッチ産業において独自の価格決定権を持ち始めている点が高く評価できます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1919年創業。大阪府高槻市に本社を置く老舗ポンプメーカー。近年は中東をはじめとする海外インフラ投資の活発化を背景に、大型案件の受注を次々と獲得。アフターサービス(メンテナンス)による高収益化ビジネスモデル「ハイエンドサービス」の比率を高めることで、利益率が劇的に改善し、株価も中長期の上昇トレンドを描いています。

◎ リスク要因: 海外プラント向けの大型案件が多いため、為替変動(円高)や現地の地政学的リスク、プロジェクトの遅延などが業績の下ブレ要因となる可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6363

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6363.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6363.T/news

【巨大クランクシャフトを作る唯一無二の鍛鋼技術】株式会社日本製鋼所 (5631)

^5631

◎ 事業内容: 高品質な特殊鋼の鍛造・鋳造品を手掛ける素材・機械メーカー。プラスチック押出機などの機械事業と、発電所・船舶向けの素形材事業が二本柱。

・ 会社HP: https://www.jsw.co.jp/

◎ 注目理由: 船舶の心臓部であるエンジンの、さらにその中心パーツである「クランクシャフト(ピストンの上下運動を回転運動に変える巨大な軸)」などの大型鍛造品において、世界屈指の技術力と製造設備を持つ特殊鋼メーカーです。数万トンクラスの巨大な船を動かすメインエンジンのクランクシャフトは、極めて高い強度と耐久性が求められ、世界でもこれを作れる企業は日本製鋼所を含む数社しか存在しない寡占市場です。 2026年に向けては、造船業界全体の生産量がピークを迎える中で、ボトルネックになりやすい大型鋳鍛造品の供給元として、同社への引き合いが極限まで高まっています。また、原発の再稼働や新規建設に向けた原子力向け部材の特需や、防衛関連装備品の製造も手掛けており、「造船」「原発」「防衛」という日本の国策テーマをすべて内包する巨大なポテンシャルを秘めています。素材メーカーでありながら高い技術障壁に守られているため、長期的な成長が期待できます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1907年、三井家と英国企業(アームストロング社やビッカース社)の共同出資により北海道室蘭市で設立された兵器工場が起源。現在も世界最大級の鍛造プレス機を保有しています。直近では、主力の一つであるプラスチック機械事業の回復と、素形材事業(電力・船舶向けなど)の受注増が寄与し、堅調な業績推移を見せています。

◎ リスク要因: 大型設備を抱える装置産業であるため、固定費の負担が大きく、受注が減少した際の利益の落ち込み幅が大きくなりやすい(業績のボラティリティが高い)点に注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5631

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5631.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5631.T/news

【エコシップの電力供給を担うパワーエレクトロニクス】シンフォニアテクノロジー株式会社 (6507)

^6507

◎ 事業内容: 航空宇宙関連機器、クラッチ・ブレーキ、振動搬送機器などを展開する老舗の電気機器メーカー。旧社名は神鋼電機。

・ 会社HP: https://www.sinfo-t.jp/

◎ 注目理由: 半導体製造装置向けのクリーン搬送機器などで有名な企業ですが、実は「マリン(船舶)」分野においても、次世代エコシップの鍵を握る重要な技術を持っています。それが、船舶のメインエンジンの回転を利用して発電を行う「軸発電機システム」や、港湾停泊中に陸上から電力を供給して船のエンジンを止める「陸上給電システム(AMP)」です。 2026年、船舶の環境規制において、航行中だけでなく「停泊中のCO2排出ゼロ」を求める港(特に北米や欧州)が急増しています。シンフォニアテクノロジーの陸上給電システムは、この規制をクリアするために不可欠なインフラ設備及び船内設備であり、国内外で爆発的な引き合いを得ています。また、船内の限られたエネルギーを無駄なく使うためのパワーエレクトロニクス技術(インバータや制御盤)においても高い評価を得ており、造船業界の「電化・エコ化」というメガトレンドの裏舞台で大きな利益を上げる隠れた優良銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1917年に鳥羽造船所の電機工場として発足し、後に神戸製鋼所から独立(旧神鋼電機)。2009年に現社名に変更しました。航空宇宙から半導体、自動車の試験装置まで幅広い産業の裏方を支えています。近年は半導体需要の回復と自動化ニーズを取り込み、中長期的な成長軌道に乗るための事業ポートフォリオの最適化を進めています。

◎ リスク要因: 多角化経営を行っているため、造船関連の好調が他部門(例えば半導体市況の悪化や設備投資の冷え込み)によって相殺されてしまうリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6507

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6507.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6507.T/news

【船と港を繋ぐ超高強度ロープの世界的ブランド】東京製綱株式会社 (5981)

^5981

◎ 事業内容: 日本最大のワイヤロープメーカー。エレベーター、クレーン、吊り橋などに使われる鋼索(ワイヤロープ)のほか、炭素繊維を用いた新素材ケーブルなども開発。

・ 会社HP: https://www.tokyorope.co.jp/

◎ 注目理由: どんなにハイテクな次世代燃料船が完成しても、船を港(岸壁)に安全に係留するためには「ロープ(係船索)」が絶対に必要です。東京製綱は、この過酷な海洋環境で使用される係船ロープにおいて、圧倒的な信頼性とブランド力を誇る企業です。 2026年の注目テーマは、従来の重くて扱いづらいワイヤロープから、同社が開発する「超高強度合成繊維ロープ(タフロープなど)」への急速なシフトです。鋼線と同等の強度を持ちながら重量は数分の一というこの新素材ロープは、船員の労働負担を劇的に軽減し、少人数での係留作業を可能にするため、人手不足に悩む海運業界から絶大な支持を得ています。ロープは海水や紫外線で劣化するため定期的な交換が避けられない「純然たる消耗品」であり、造船ブームで新造船が増えれば増えるほど、将来にわたって交換需要のストックが積み上がっていくという非常に手堅いビジネスモデルが魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1887年(明治20年)に日本初の麻ロープメーカーとして創業。その後ワイヤロープの国産化に成功し、日本の近代化とインフラ整備を支えてきました。近年は海外でのインフラ需要(橋梁など)の取り込みに加え、炭素繊維複合材(CFCC)などの高付加価値な新素材事業の育成に注力しており、収益基盤の多角化と高度化を図っています。

◎ リスク要因: ワイヤロープの原料である線材(鉄鋼)の価格変動が利益率に影響します。また、公共事業や建設需要の減少といった国内の土木インフラ関連のマクロ要因に左右されやすい点に注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5981

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5981.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5981.T/news

【バラスト水処理で生態系を守る水処理の巨人】栗田工業株式会社 (6370)

^6370

◎ 事業内容: 産業用水処理の国内トップ企業。半導体工場向けの超純水製造装置などが主力だが、水処理薬品や環境関連機器も幅広く展開。

・ 会社HP: https://www.kurita.co.jp/

◎ 注目理由: 半導体関連株としての認知度が高い銘柄ですが、実は造船・海運業界が抱える重大な環境問題「バラスト水問題」の解決において中心的な役割を果たしています。船が空荷の際にバランスを取るために積み込む海水(バラスト水)には外来生物が含まれており、そのまま別の海域で排出すると生態系を破壊してしまいます。このため、現在すべての外航船に「バラスト水処理装置」の搭載が義務付けられています。 2026年に向けての栗田工業の強みは、装置を売り切って終わりではなく、装置を安定稼働させるための「水処理薬品(殺菌剤など)」の継続的な供給と、グローバルなメンテナンス網によるストックビジネス(継続収益)を構築している点です。船が動き続ける限り薬品は消費され続けるため、造船の活況で搭載船が増加した恩恵が、長期的な利益として雪だるま式に積み上がっていく構造になっています。圧倒的な財務の安定性と連続増配の記録も、長期保有の安心感に繋がります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年、海軍のボイラー水処理技術を応用して創業。以来、「水と環境」をテーマに産業界の発展を支えてきました。近年は半導体向けの「超純水供給事業(超純水をサービスとして量り売りするビジネス)」が絶好調で、利益を強烈に牽引しています。バラスト水処理装置などの環境ビジネスも、ESG投資の観点から高く評価されています。

◎ リスク要因: 全社業績における半導体産業への依存度が高いため、シリコンサイクル(半導体の好不況の波)の悪化が株価の大きな下落要因となるリスクが最も警戒されます。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6370

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6370.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6370.T/news

【アンモニア燃料船の実現に不可欠な特殊シール技術】PILLAR (6490)

^6490

◎ 事業内容: フッ素樹脂製品やメカニカルシール、パッキンなどを製造する産業用シール部品の中堅メーカー。旧社名は日本ピラー工業。半導体製造装置向けが主力。

・ 会社HP: https://www.pillar.co.jp/

◎ 注目理由: イーグル工業がスクリューの軸封(船尾管)に強いのに対し、PILLAR(旧・日本ピラー工業)はポンプや配管の継ぎ目など、流体を扱うあらゆる機器の漏れを防ぐメカニカルシールやグランドパッキンに強みを持っています。 2026年、造船業界における最大のイノベーションは「アンモニア燃料船」の実用化と普及です。燃やしてもCO2を出さない夢の燃料であるアンモニアですが、強力な毒性と腐食性を持つため、配管やポンプからの一滴の漏れも許されません。極めて高度な耐薬品性と密閉性が求められるこのアンモニアやメタノールの燃料供給システムにおいて、同社のフッ素樹脂技術と高度なメカニカルシール技術は絶対不可欠なキーパーツとなっています。次世代燃料船の普及はまだ始まったばかりであり、この分野での特殊シールの需要は今後10年単位で飛躍的に拡大していくことが確実視されており、大きな成長余白を持った銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1924年創業。船舶用エンジンのシリンダー用パッキンの開発からスタートした歴史を持ちます。現在は半導体製造装置に不可欠なフッ素樹脂製継手(ピラフロン)で圧倒的なシェアを獲得しており、業績は絶好調。2024年に創業100周年を迎え、社名を日本ピラー工業から「PILLAR」へと変更し、グローバル企業としてのブランド強化を図っています。

◎ リスク要因: 現在の利益の大部分を半導体製造装置向けの部品が稼ぎ出しているため、半導体設備投資の市況悪化が業績の足を引っ張る最大のリスク要因となります。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6490

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6490.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6490.T/news

【造船所を裏から支えるショットブラストのトップ企業】サノヤスホールディングス株式会社 (7022)

^7022

◎ 事業内容: 過去には中堅造船所として名を馳せたが、現在は造船事業を売却し、建設用機械・プラント・遊園地の観覧車などの製造を行う機械メーカーとして再出発している。

・ 会社HP: https://www.sanoyas.co.jp/

◎ 注目理由: 2021年に祖業である新造船事業(サノヤス造船)を新来島どっくに売却したため、「船を作らない造船関連株」という異色の存在です。しかし、実は2026年の造船スーパーサイクルにおいて、同社の「機械・環境関連事業」が大いに注目されています。 その中核となるのが「ショットブラスト・ショットピーニング・装置」です。これは鋼材の表面に細かい金属球を高速で叩きつけ、サビを落とし塗料の密着性を高めたり、金属の強度を向上させたりする装置です。造船所が船を作る際、巨大な鉄板のサビ落としと下地処理は絶対に欠かせない工程であり、国内の造船所がフル稼働する中、同社のショットブラスト装置や研削材(消耗品)、およびそのメンテナンスの需要が急増しています。赤字の元凶であった造船部門を切り離したことで財務は劇的に身軽になっており、機械メーカーとしての堅実な利益成長と、低位株ならではの上値の軽さが投機的な資金も呼び込みやすい銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1911年に大阪で創業したサノヤス船渠がルーツ。長年にわたり中型ばら積み船建造の名門として知られましたが、中韓との価格競争激化により造船事業から撤退するという苦渋の決断を下しました。現在は建機用アタッチメントや化粧品向け機械、さらにはレジャー(観覧車の製造・運営)など、ニッチトップの機械事業の集合体として高収益化を進めています。

◎ リスク要因: 造船事業売却後の新たな収益の柱を構築中であり、各事業の規模が比較的小さいため、原材料高や人件費上昇のコスト増を価格転嫁しきれない一時的な業績のブレに警戒が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7022

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7022.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7022.T/news


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この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

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