- 投資に関する免責事項
- 【レアアース精錬・分離の国産化を担う本命】三井金属鉱業 (5706)
- 【南鳥島レアアース採掘の揚泥技術を握る中核企業】東洋エンジニアリング (6330)
- 【深海6,000mへの挑戦を支える浮体式設備の世界的企業】三井海洋開発 (6269)
中国がレアアース(希土類)の対日輸出規制を再び強化した2025年末以降、日本の産業界と株式市場に激震が走っている。レアアースはスマートフォンやEV(電気自動車)の駆動モーター、風力発電タービン、ミサイル誘導装置に至るまで、現代文明を支える根幹素材だ。しかし、その生産の約7割を中国が握り、精錬に至っては9割超が中国に依存するという極端な偏在構造が、いま最大の地政学リスクとして顕在化している。
日本政府は2026年1月、小笠原諸島・南鳥島沖で世界初となるレアアース泥の試験掘削を開始した。地球深部探査船「ちきゅう」を用い、水深6,000メートルの海底に眠る膨大なレアアース資源の回収に挑む壮大なプロジェクトだ。南鳥島沖のEEZ(排他的経済水域)には世界需要の数百年分に相当するレアアースが存在するとされ、成功すれば日本は一躍「資源大国」に変貌する可能性を秘めている。
一方で、すでに実用化段階に入った「脱レアアース」技術にも注目が集まっている。重希土類を一切使わない高耐熱磁石、レアアースを含まない次世代セラミックス、そしてフェライト磁石を活用したレアアースフリーモーターの開発が急ピッチで進んでいる。さらに「都市鉱山」と呼ばれる使用済み電子機器からのレアアースリサイクルも、中国依存脱却の切り札として国を挙げて推進されている。
本記事では、「海底資源の採掘」「リサイクル・都市鉱山活用」「代替材料・脱レアアース技術」「供給網の多角化」という4つの切り口から、レアアース再利用の恩恵を受ける可能性の高い日本株20銘柄を厳選して紹介する。国策テーマの中核を担う企業から、まだ市場に十分に認知されていない出遅れ銘柄まで、投資判断の一助となる情報を網羅的にまとめた。
投資に関する免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。掲載されている情報は作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。レアアース関連銘柄はテーマ株としての性格が強く、政策動向や国際情勢の変化により株価が大きく変動する場合があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。本記事に基づく投資から生じたいかなる損害についても、筆者は一切の責任を負いかねます。なお、銘柄コード・企業情報は2026年4月時点の情報に基づいています。最新の情報は各企業のIRページや証券会社のサイトでご確認ください。
【レアアース精錬・分離の国産化を担う本命】三井金属鉱業 (5706)
| 章立て | 着眼点 |
|---|---|
| 1 | 投資に関する免責事項 |
| 2 | 【レアアース精錬・分離の国産化を担う本命】三井金属鉱業 (5706) |
| 3 | 【南鳥島レアアース採掘の揚泥技術を握る中核企業】東洋エンジニアリング (6330) |
| 4 | 【深海6,000mへの挑戦を支える浮体式設備の世界的企業】三井海洋開発 (6269) |
| 5 | 【循環型ビジネスモデルでレアアースリサイクルをリードする】DOWAホールディングス (5714) |
◎ 事業内容: 非鉄金属の精錬・電子材料・機能材料の製造を主力とし、AI向け極薄銅箔で世界トップシェアを誇る総合非鉄金属メーカー。亜鉛製錬にも強みを持ち、貴金属リサイクル事業も展開。
・ 会社HP:
三井金属株式会社|マテリアルの知恵を活かす
www.mitsui-kinzoku.com
◎ 注目理由: 三井金属鉱業がレアアース関連銘柄として急浮上した最大の理由は、2025年4月に完全子会社の「日本イットリウム」を吸収合併し、新たに「レアマテリアル事業部」を設立したことにある。日本イットリウムは軽希土から重希土までのすべての希土類元素を扱う、日本でも数少ないレアアースの総合メーカーだ。同社はJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)と共同で、高度な分離精製を行う溶媒抽出技術の開発に取り組んでおり、この技術は使用済み製品からレアアースを効率的に回収して再利用するサプライチェーン構築に不可欠なものである。中国が世界のレアアース精錬シェアの91%を握るなか、日本国内でレアアースの精錬・分離を本格的に行える企業はほとんど存在しない。南鳥島のレアアース泥が商業化された際には、政府が民間企業に精錬参画を要請する可能性が高く、三井金属はその最有力候補と目されている。加えて、AI・データセンター向け極薄銅箔という高収益事業を持つことで、レアアース事業が本格化するまでの業績基盤も盤石だ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1874年創業の名門企業で、三井財閥系の非鉄金属会社として150年以上の歴史を持つ。近年はAI向け電解銅箔で圧倒的なシェアを確保し、2026年3月期第3四半期は営業利益717億円(前年同期比27.6%増)と好調。2025年4月の日本イットリウム吸収合併でレアアース事業を本格化させた。
◎ リスク要因: 金属市況の変動リスク、レアアース精錬事業の商業化には時間がかかる可能性、海外事業の為替リスクがある。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5706
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5706.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5706
【南鳥島レアアース採掘の揚泥技術を握る中核企業】東洋エンジニアリング (6330)
◎ 事業内容: 化学肥料・石油精製・発電所などのプラント建設を手がける総合エンジニアリング会社。日揮ホールディングス、千代田化工建設と並ぶ「エンジ御三家」の一角。
・ 会社HP:
Toyo Engineering Corporation
東洋エンジニアリングは、プラントエンジニアリング分野を中心に、グローバルな舞台でプラント建設を手がているエンジニアリング会
www.toyo-eng.com
◎ 注目理由: 南鳥島沖レアアース泥開発プロジェクトにおいて、東洋エンジニアリングはJAMSTEC(海洋研究開発機構)の委託を受け、水深6,000メートルの海底からレアアース泥を回収するシステムの技術開発という最重要パートを担っている。具体的には、粘性が高くスムーズに流れない海底面のレアアース泥をスラリー(液状)に変えて船上に汲み上げるシステムの基本設計を完了し、2022年度には実際に採鉱に成功している実績がある。南鳥島沖のEEZ(排他的経済水域)には世界の需要を数百年分賄えるとされる膨大なレアアースが眠っており、2026年1月から試験掘削が開始された。同社はこのプロジェクトの技術的な要を担う企業であり、商業化が進めば長期的に大きな恩恵を受ける立場にある。深海からの資源回収という世界でも前例のない技術を持つ点は、他社に対する圧倒的な参入障壁となる。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1961年創業、世界40カ国以上でプラント建設の実績を持つ。2025年にはレアアース関連の報道を受けて株価が急騰し、年初来で3倍以上に上昇する場面も。2026年2月には海外プロジェクトの損失で業績を下方修正し、無配転落を発表。テーマ株としてのボラティリティが高い。
◎ リスク要因: 海外大型プロジェクトでの損失リスクが高く、業績のボラティリティが極めて大きい。レアアース商業化までのタイムラグも要注意。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6330
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6330.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=6330
【深海6,000mへの挑戦を支える浮体式設備の世界的企業】三井海洋開発 (6269)
◎ 事業内容: 浮体式石油・ガス生産設備(FPSO)の設計・建造・リース・運用を主力とする世界的企業。産油国の国営企業から受注し、長期海洋プロジェクトのトータルサービスを提供する日本唯一の企業。
・ 会社HP:
https://www.modec.com/jp/
◎ 注目理由: 三井海洋開発は、深海での作業ノウハウにおいて世界屈指の技術を持ち、南鳥島レアアース泥開発プロジェクトにおいてJAMSTEC(海洋研究開発機構)のプロジェクトに参画し、揚泥システムの設計・開発に携わっている。同社のFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)事業で培った洋上プラント技術は、深海6,000メートルからレアアース泥を引き上げる採鉱システムに直結する技術基盤を提供する。商業化段階では、海底から洋上、さらには陸上処理施設へとつなぐ一貫した生産システムが必要となり、同社の長年のノウハウが不可欠となる。レアアース泥採掘の本格化は2030年代と見込まれるが、その前段階の技術実証においても同社の役割は極めて大きい。本業のFPSO事業も堅調で、長期契約による安定収益を確保している点も強みだ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1968年設立。世界各地でFPSO案件を受注し、グローバルシェアを拡大。次世代海洋資源調査技術研究組合(J-MARES)の構成メンバーとして南鳥島プロジェクトに参画。2026年も深海油ガス田開発の需要が堅調に推移する見通し。
◎ リスク要因: 原油価格の変動が本業に直結する。レアアース事業はまだ商業化前の段階であり、業績貢献は中長期的な話題。大型案件の受注タイミングによる業績ブレも。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6269
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
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◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6269.T/news
【循環型ビジネスモデルでレアアースリサイクルをリードする】DOWAホールディングス (5714)
◎ 事業内容: 非鉄金属の精錬・加工・リサイクルを主軸とし、環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理の5つの事業をグローバルに展開する総合非鉄金属メーカー。
・ 会社HP:
https://www.dowa.co.jp/
◎ 注目理由: DOWAホールディングスの最大の強みは、鉱石から金属を取り出す「製錬」と、使用済み製品から金属を回収する「リサイクル」を組み合わせた独自の「循環型ビジネスモデル」を確立している点にある。1970年代からいち早くリサイクル事業化に取り組んできた先駆者であり、電子部品やパソコンの基板類からの貴金属リサイクル、使用済み家電やEVのリサイクルも実施している。レアアースを含む多様な希少金属のリサイクルに対する高度な技術力を保有しており、中国の輸出規制が強化される局面では、国内で都市鉱山からレアアースを回収する能力がますます重要になる。EV向けバッテリー材料や電子機器関連を成長分野と位置付け、使用済み製品からのレアメタル回収を積極的に推進している。SBI証券のレアアース関連銘柄レポートでも、精錬・リサイクル側の強みを持つ中核企業として紹介されている。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1884年創業で140年以上の歴史を誇る。秋田県の小坂鉱山から出発し、現在はグローバルに展開する総合素材企業に成長。E-Scrapからの貴金属・希少金属の回収技術で業界をリード。資源循環型社会の実現に向けた取り組みを強化中。
◎ リスク要因: 金属相場や為替変動の影響を受けやすい。各国の環境規制強化による事業コスト増のリスクも存在する。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5714
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5714.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=5714
【レアアース磁石リサイクルの先端技術を持つ総合素材メーカー】三菱マテリアル (5711)
◎ 事業内容: 1871年創業の総合素材メーカー。高機能製品、加工事業、金属事業、再生可能エネルギー事業を展開。銅や金などのベースメタル製錬、セメント、電子材料まで幅広い。
・ 会社HP:
https://www.mmc.co.jp/
◎ 注目理由: 三菱マテリアルは、銅や金などのベースメタル製錬で培った技術力を基盤に、E-Scrap(使用済み電子機器スクラップ)からのリサイクル事業を強化している。特に注目すべきは、使用済み家電製品に含まれるレアアース磁石のリサイクル技術開発に積極的に取り組んでいる点だ。同社が開発した技術は、乾式処理と湿式処理を組み合わせた工程を持ち、事前の脱磁処理が不要でレアアース磁石を含むローターのまま処理が可能という画期的なものだ。この技術はレアアースを効率的に分離・回収できる可能性を秘めており、将来的な事業化を検討中である。国内でレアアースを再資源化し安定供給に貢献する技術は、サプライチェーンリスクを低減する上で大きな強みとなる。2026年3月には米国のレアアース分離・精製企業への出資も報じられており、グローバルにリサイクル体制を構築しつつある。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1871年に三菱合資会社鉱業部門として創業。150年以上の歴史を持つ日本を代表する素材企業。近年はE-Scrapリサイクル事業を大幅に強化し、都市鉱山からの資源回収分野に注力。2026年3月にはレアアース再利用の取り組みで米国企業に出資する方針を発表。
◎ リスク要因: 大規模な設備投資・環境対応コストが重くなる可能性がある。資源価格の変動幅が大きく、業績への影響は避けられない。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5711
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5711.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5711
【レアアース代替材料のゲームチェンジャー】第一稀元素化学工業 (4082)
◎ 事業内容: ジルコニウム化合物で世界シェア約40%を誇るトップメーカー。セラミックコンデンサ材料、半導体研磨剤、燃料電池材料、歯科材料など幅広い先端分野に素材を供給する。
・ 会社HP:
https://www.dkkk.co.jp/
◎ 注目理由: 第一稀元素化学工業は、レアアースの需給逼迫が追い風になる「代替材料」型の銘柄として極めて注目度が高い。通常、ジルコニアの安定化にはレアアースの一種であるイットリウムが使用されるが、同社は2025年10月にイットリウムを使わず、調達が容易なカルシア(酸化カルシウム)を用いて耐久性と透明度を両立した新型セラミックス材料「カルシア安定化ジルコニア」の開発に成功したと発表した。この技術は中国依存を脱却する代替需要として市場から高い期待を集めている。レアアースの供給不安が高まるほど、産業界では「リスクの高い素材からの脱却」が急務となり、同社の材料置換技術への需要が爆発的に高まる構図だ。「確保する」のではなく「使わない選択肢」を提供できるという強みは、規制が長期化するほど利益成長の源泉となる。2026年1月のレアアース関連一斉高の中でもストップ高を記録するなど、市場の注目度は極めて高い。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1956年設立。ジルコニウム化合物の専業メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ。電子材料、半導体、エネルギー、ヘルスケアと多方面に素材を供給。2025年10月にカルシア安定化ジルコニア材料の開発成功を発表し、脱レアアース関連の本命として急浮上。
◎ リスク要因: ジルコニウム化合物市場自体の成長鈍化リスク。新素材の商業化・量産化にはまだ時間を要する可能性がある。テーマ株として株価のボラティリティが高い。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4082
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4082.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=4082
【重希土類フリー磁石の実用化で世界をリードする特殊鋼メーカー】大同特殊鋼 (5471)
◎ 事業内容: 世界トップクラスの特殊鋼メーカー。自動車・航空機・エネルギー分野向けの高機能特殊鋼、工具鋼、磁石材料を製造・販売。子会社ダイドー電子が磁石製品を手がける。
・ 会社HP:
https://www.daido.co.jp/
◎ 注目理由: 大同特殊鋼は、供給リスクが最も高い「重希土類」(ジスプロシウム、テルビウム)を一切使わない高耐熱ネオジム磁石の実用化で世界に先行する、脱レアアースのパイオニア的存在だ。ホンダと共同で開発した「重希土類完全フリーの熱間加工ネオジム磁石」は、すでにホンダ車「フリード」のハイブリッドモーターに採用され、10年近い量産・実用化の実績を持つ。子会社のダイドー電子は重希土類を使わない駆動モーター用磁石の増産を計画しており、2027年までに生産能力を従来の2倍、2030年度までに3倍に引き上げる方針だ。中国依存度の低いEV供給網を求める自動車メーカーにとって、同社の技術は必須のピースであり、経済安全保障の観点からも象徴的な銘柄と言える。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1916年創業。特殊鋼の名門として100年以上の歴史を持つ。高性能磁石、工具鋼、ステンレス鋼などで国内外に高いプレゼンスを誇る。ホンダとの共同開発で重希土類フリー磁石を世界に先駆けて量産化し、EV時代の到来とともに注目度が急上昇中。
◎ リスク要因: 自動車業界の景気変動に業績が左右される。重希土類フリー磁石以外の事業は汎用品が多く、競争が激しい。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5471
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5471.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=5471
【レアアース磁石のリサイクル拠点を日越で構築する化学の巨人】信越化学工業 (4063)
◎ 事業内容: 塩化ビニル樹脂と半導体シリコンウエハーで世界トップシェアを持つ総合化学メーカー。レアアース磁石事業も主力製品の一つ。
・ 会社HP:
https://www.shinetsu.co.jp/
◎ 注目理由: 信越化学工業は、半導体シリコンや塩化ビニルに加えて、レアアース磁石でも世界的な競争力を持つ企業だ。EV駆動モーターに使われるネオジム磁石の高性能化には重希土類が不可欠だが、同社は重希土類の使用量を大幅に削減する「粒界拡散法」を実用化しており、中国の輸出規制が強化されるほど、この技術的優位性の市場価値は増大する。また、日本とベトナムにリサイクル拠点を持ち、使用済み製品や製造工程の端材からレアアースを回収して再利用する「循環型」の仕組みを構築済みだ。トヨタ自動車と連携し、ハイブリッド車のモーターに使われるレアアースのリサイクルも実現している。資源価格の変動に強い経営基盤が評価されており、時価総額10兆円超の規模感は安定性の裏付けでもある。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1926年設立。塩ビ・半導体シリコンの二大事業で圧倒的な世界シェアを誇る。レアアース磁石事業では省希土類技術を独自に開発し、ベトナムにもリサイクル拠点を展開。営業利益率は常に20%超と高収益体質を維持している。
◎ リスク要因: 時価総額が大きく、テーマ株としての値動きの派手さには欠ける。半導体市況の変動が業績に影響。大型株ゆえの株価上昇余地の限定性。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4063
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4063.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=4063
【全国自治体と連携した小型家電回収網でレアメタルを確保する】リネットジャパングループ (3556)
◎ 事業内容: ネット中古書店「ネットオフ」の運営と、パソコン・小型家電の宅配回収・リサイクル事業を展開。環境省・経済産業省認定の小型家電リサイクル法の認定事業者。
・ 会社HP:
https://corp.rfrenet.com/
◎ 注目理由: リサイクルビジネスの成否は、技術以前に「いかに効率よく廃材を集めるか」という入口の確保で決まる。リネットジャパンは全国の自治体と提携した小型家電の宅配回収ルートを構築しており、レアアースを含有する廃基板等の安定調達が可能な唯一無二のポジションにある。年間65万トンにのぼる使用済み小型家電には金額にして844億円相当の有用な金属が含まれ、これがいわゆる「都市鉱山」だ。同社は環境省・経済産業省から正式に認定を受けた事業者であり、パソコン、携帯電話、ゲーム機、デジタルカメラなど約400品目を宅配便で回収するインフラを持つ。回収した小型家電に含まれるレアメタルは中間処理会社に売却される。資源確保が国家的なテーマとなるなか、この強固な「回収インフラ」自体が模倣困難な資産として評価される。時価総額は小さいが、政策期待を直接吸い上げる構造を持つ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2004年設立。ネットオフ事業でリユース市場に参入後、小型家電リサイクル法の施行を機にリサイクル事業を本格展開。全国エリアを対象とする認定事業者として、自治体との提携を拡大中。ソーシャルケア事業(障がい者グループホーム運営)にも注力。
◎ リスク要因: 時価総額が小さくボラティリティが高い。本業のネットオフ事業は競争が激しく、リサイクル事業の収益化はまだ発展途上。回収コストの上昇リスクも。
◎ 参考URL(みんかぶ):
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https://finance.yahoo.co.jp/quote/3556.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
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【磁石プロの視点で攻める電子部品の世界的リーダー】TDK (6762)
◎ 事業内容: 磁性技術をコアにセンサー、受動部品、エナジー応用製品を展開する電子部品の世界大手。スマートフォン、自動車、産業機器向けに幅広い電子部品を供給。
・ 会社HP:
https://www.tdk.com/ja
◎ 注目理由: TDKは、レアアースを活用した高性能磁石や電子部品、磁気センサーを開発する企業として、レアアース関連銘柄の中でも技術力に裏打ちされた存在感を持つ。同社の磁性技術は、EV駆動モーター、風力発電タービン、ハードディスクドライブなど、脱炭素化とデジタル社会を支える製品群に不可欠だ。レアアースの供給不安が高まる局面では、同社が持つ省レアアース技術やリサイクル技術の価値が改めて見直される。グローバルシェアの高さとR&D投資力は、次世代エネルギー・自動車・通信機器の成長とともに中長期の収益拡大を見込める源泉である。EV化が進むほどネオジム磁石の需要は拡大し、その恩恵を最も受ける企業の一つだ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1935年、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士が発明したフェライトの工業化を目的に設立。以来、磁性技術をコアとした電子部品で世界トップ企業に成長。現在は全世界30カ国以上に拠点を展開し、売上高は2兆円を超える。
◎ リスク要因: スマートフォン市場の成熟化による需要減退リスク。為替変動(海外売上高比率が高い)が業績を大きく左右する。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6762
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6762.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=6762
【レアアース泥の分離・脱水技術で本命視されるマリコン大手】東亜建設工業 (1885)
◎ 事業内容: 海洋土木(マリコン)大手。港湾・空港の建設、浚渫(しゅんせつ)、埋め立てなどの海上工事を主力とし、陸上建築にも展開する総合建設会社。
・ 会社HP:
https://www.toa-const.co.jp/
◎ 注目理由: 東亜建設工業は南鳥島レアアース泥開発において、海底の泥からレアアースを効率よく分離するハイドロサイクロン技術や、泥を脱水して減容化する技術開発を主導してきた企業だ。内閣府が南鳥島内に処理施設を建設する方針を固めた際にも、施設の建設・運用の中心的役割を果たすと見られている。深海から引き上げたレアアース泥は、その90%以上が水や不要な泥であり、そのまま船で本土に運ぶと莫大なコストがかかる。島内で選鉱・脱水を行い、レアアースの濃縮物だけを本土に送るという工程は、プロジェクト全体の経済性を左右する極めて重要なパートであり、同社の海洋土木技術がそこに活きる。2027年度の実証試験に向けた設備整備が進む中、同社への期待は一段と高まっている。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1908年創業の老舗マリコン。100年以上にわたり日本の港湾・海洋インフラ建設を担ってきた。J-MARES(次世代海洋資源調査技術研究組合)の構成メンバーとして南鳥島プロジェクトに参画。レアアース関連銘柄として2026年1月にストップ高を記録。
◎ リスク要因: 建設業特有の受注産業であり、公共事業予算の変動に影響を受ける。レアアース事業は実証段階であり、商業化までの道のりは長い。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/1885
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1885.T
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【レアメタル専門商社として原料から製品まで一貫取扱い】アルコニックス (3036)
◎ 事業内容: 非鉄金属やレアメタル・レアアースの国際貿易を主力とする専門商社。アルミ、銅、ニッケル、レアメタル等の各種製品・原材料の輸出入および金属加工を中心とした製造業も展開。
・ 会社HP:
https://www.alconix.com/
◎ 注目理由: アルコニックスは、チタン、タングステン、モリブデン、レアアースといったレアメタルに特化し、鉱石から地金、中間原料まで一貫して取り扱う商社として独自のポジションを持つ。連結子会社を通じて中国やシンガポールにも拠点を展開し、グローバルなサプライチェーンを構築済みだ。商社機能と製造業を融合した新しい企業集団を形成しており、レアアースの需給が逼迫する局面では、原料調達力と販売ネットワークの両面から恩恵を受ける構造にある。レアメタルリサイクル技術の開発にも注力しており、循環型ビジネスモデルでの売上拡大を実現。EV化の進展に伴うリチウム需要に対応するため、南米産地との長期契約を締結するなど、先手を打った資源確保戦略も評価される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1981年設立。2001年のMBOを経て経営基盤を強化し、2006年に上場。M&Aによる製造業への事業拡大を積極的に推進。2024年3月期の連結売上高は1,749億円に達した。プライム市場に上場する専門商社として成長を続けている。
◎ リスク要因: レアメタル・レアアースの市況変動が業績に直結する。中国市場の規制動向による調達リスク。ニッケル相場の低迷など外部環境の影響を受けやすい。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3036
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3036.T
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https://kabutan.jp/stock/news?code=3036
【貴金属リサイクルの大手が半導体スクラップからレアメタルを回収】松田産業 (7456)
◎ 事業内容: 貴金属リサイクルを核とした資源リサイクル事業と、食品関連事業の二本柱で展開。半導体・電子部品業界との深い接点を持ち、安定した貴金属回収量を誇る。
・ 会社HP:
https://www.matsuda-sangyo.co.jp/
◎ 注目理由: 松田産業は貴金属リサイクルの大手として、半導体や電子部品業界との深い取引関係を持ち、安定した回収量を確保している。金、銀、プラチナだけでなく、パラジウムやレアアースを含む幅広い希少金属の回収・精錬技術を有する。半導体製造プロセスで排出されるスクラップには微量ながらレアアースが含まれており、同社の精密な回収技術はこうした微量資源の有効活用にも貢献する。レアアースの供給逼迫が続けば、スクラップからの回収価格が上昇し、同社の収益性は向上する構図だ。食品事業との二本柱経営はリスク分散にもなっており、安定性を重視する投資家にも適した銘柄と言える。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1951年設立。貴金属リサイクルの老舗として70年以上の実績を持つ。電子部品スクラップからの貴金属回収で国内有数の規模を誇り、食品事業も堅調に推移。安定配当の優良企業として個人投資家からの評価も高い。
◎ リスク要因: 貴金属相場の変動が業績に影響する。レアアース回収の売上構成比はまだ小さく、テーマ株としてのインパクトは限定的な面も。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7456
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7456.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=7456
【貴金属・希少金属リサイクルのグローバルプレイヤー】AREホールディングス (5857)
◎ 事業内容: 貴金属リサイクルを核とする「貴金属事業」と「環境保全事業」の二本柱で事業を展開。電子材料、歯科材料、宝飾、自動車触媒など多様な分野から貴金属・希少金属を回収。
・ 会社HP:
https://www.are-hd.co.jp/
◎ 注目理由: AREホールディングスは、多様な分野から貴金属・希少金属含有スクラップを回収し、分離・精錬する独自技術を持つリサイクル専業企業だ。国内に加え、北米やアジアにも拠点を持つグローバルネットワークが同社の大きな強みとなっている。レアアースを含む希少金属の回収においては、電子材料や自動車触媒など幅広いソースからの調達が可能であり、レアアースの供給不安が高まる局面では同社の回収技術・ネットワークへの需要が増大する。環境保全事業では産業廃棄物の処理も手がけており、資源リサイクルと環境対策の両面から社会課題に取り組む企業として、ESG投資の文脈でも注目される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 旧社名はアサヒプリテック。1952年の創業以来、貴金属リサイクルの専門企業として成長。2022年にAREホールディングスに社名変更。国内外に拠点を拡大し、グローバルなリサイクルネットワークを構築。環境保全事業との相乗効果で成長を加速させている。
◎ リスク要因: 貴金属価格の変動が業績に直結する。リサイクル原料の調達競争激化のリスク。国際展開に伴う為替・政治リスクも。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5857
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5857.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=5857
【フランスでのレアアース精錬に出資し供給網の多角化を推進】岩谷産業 (8088)
◎ 事業内容: 産業ガスの国内最大手。LPガス、産業ガス、水素エネルギー関連事業を展開し、エネルギー・資源開発にも積極的に参画する総合エネルギー企業。
・ 会社HP:
https://www.iwatani.co.jp/
◎ 注目理由: 岩谷産業はJOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)と共同で設立した会社を通じて、2025年にフランスのレアアース精錬企業に出資を行った。採掘だけでなく、レアアースの純度を高める「精錬」工程に関与することで、中国に依存しない供給網の安定化に貢献する姿勢を明確にしている。同社は南鳥島レアアース・深海資源開発プロジェクトの関連銘柄としても位置づけられており、コンソーシアムへの参画を通じて資源開発に関わっている。本業の産業ガス・水素エネルギー事業は安定成長が見込まれ、レアアース関連は中長期的な成長ドライバーとしての期待が大きい。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1930年創業。LPガスの全国配送網を軸に成長し、現在は水素エネルギーのパイオニアとしても知られる。2025年にフランスのレアアース精錬企業への出資を発表し、レアアース供給網の多角化に本格着手。
◎ リスク要因: レアアース事業は投資段階であり、業績貢献は中長期の話。LPガス市場の縮小傾向。エネルギー価格の変動リスク。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/8088
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【深海探査機「江戸っ子1号」で南鳥島の環境モニタリングを担う】岡本硝子 (7746)
◎ 事業内容: 1928年創業の老舗特殊ガラスメーカー。特殊ガラスの成型技術とナノ単位の薄膜蒸着技術を核とする。プロジェクター用の反射鏡・レンズで世界トップクラスのシェア。
・ 会社HP:
https://www.okamoto-glass.co.jp/
◎ 注目理由: 岡本硝子は2026年1月、同社が中心となりJAMSTEC等と共同開発した深海用探査機「江戸っ子1号」が、南鳥島沖で行われる世界初のレアアース泥採泥試験において、海洋環境影響評価のモニタリングシステムとして使用されることを発表した。江戸っ子1号は深海8,000メートル(約800気圧)に耐える耐圧ガラス球を核とした探査機で、深海の凄まじい水圧に耐えつつ撮影用レンズとしての透明度を両立できるのは、同社の特殊ガラス成型技術があってこそだ。さらに2026年1月にはAI・データセンター向け新素材(Thermalnite添加AlN基板)が主要顧客の初期評価に合格するという材料も発表され、レアアースとAI、二つの国策テーマが重なる銘柄として市場の話題を独占した。小型株ゆえの値動きの軽さも、テーマ株投資の観点では魅力だ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1928年創業。特殊ガラスの技術を基盤に、プロジェクター用光学部品で世界トップクラスの地位を確立。深海探査機「江戸っ子1号」プロジェクトでは東京下町の町工場連合体から事業を継承し、製品化・販売を主導。2026年1月にストップ高を記録。
◎ リスク要因: 直近業績は赤字。プロジェクター需要の急減と減価償却費の増加が重荷。テーマ株としての期待先行による株価過熱リスクが極めて高い。
◎ 参考URL(みんかぶ):
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【レアアースフリーモーターで脱中国依存の切り札を握る】ミツバ (7280)
◎ 事業内容: ワイパー用モーター等で世界屈指のシェアを持つ自動車電装品メーカー。二輪車・四輪車向けの小型モーター、スターターモーターなどを製造・販売。
・ 会社HP:
https://www.mitsuba.co.jp/
◎ 注目理由: ミツバが注目される理由は、レアアースを一切使用しない「SRモーター(スイッチドリラクタンスモーター)」の研究開発で先行している点にある。一般的な高効率モーターにはネオジムやジスプロシウムといったレアアースを用いた強力な磁石が不可欠だが、同社はこうしたレアアース磁石を使わないモーター技術の実用化を目指している。2026年1月には日本テレビの情報番組で脱レアアース企業として紹介されたことをきっかけに連日ストップ高を記録し、株価は短期間で8割以上上昇する場面もあった。中国による輸出規制が強まるなか、磁石を使わないモーターは自動車メーカーにとって重要な代替ソリューションとなる可能性がある。モーターは自動車だけでなく産業ロボットや医療機器、ドローンにも使われるため、応用範囲の広さも魅力だ。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1946年設立。群馬県桐生市に本社を置き、自動車用小型モーターの専門メーカーとして成長。ワイパーモーターでは世界トップクラスのシェア。2026年1月のレアアース関連株一斉高では脱レアアースの本命として急騰した。
◎ リスク要因: SRモーター技術は量産化に向けた技術的課題がまだ残されている。本業の自動車部品事業は完成車メーカーへの依存度が高い。テーマ株としての急騰後の調整リスク。
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【ジスプロシウムフリー技術で生産危機を自力で克服したベアリング世界首位】ミネベアミツミ (6479)
◎ 事業内容: ミニチュア・小径ボールベアリングで世界シェア約60%のトップ企業。モーター、センサー、半導体、コネクターなど精密部品を幅広く製造するグローバル精密部品メーカー。
・ 会社HP:
https://www.minebeamitsumi.com/
◎ 注目理由: ミネベアミツミは、スマートフォンのカメラ向けアクチュエーターで世界トップクラスのシェアを誇るが、2025年度上半期にはレアアース調達問題が原因でアクチュエーターの生産に支障が出るという事態に直面した。しかし同社は、重希土類であるジスプロシウムを一切使用しないアクチュエーターの開発を急ピッチで進め、2025年11月に主要顧客からの「ジスプロシウムフリー製品」の承認をすべて完了。工場をフル生産体制に復帰させた。レアアース調達問題を自社技術で事実上「克服」した実績は、脱レアアース技術の実用性を証明する重要な事例だ。今後はスマホ向けに限らず、ヒューマノイドロボット向けの高トルクマイクロアクチュエーターなど、精密制御が求められる新分野での応用が期待される。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1951年設立。ベアリング事業で世界首位に立った後、M&Aを通じてモーター、光学、半導体と事業領域を拡大。2017年にミツミ電機と統合し現社名に。2025年にレアアース調達危機を脱レアアース技術で克服したことで注目度が急上昇。
◎ リスク要因: スマートフォン市場の成熟化リスク。多角化に伴う経営管理の複雑性。脱レアアース技術の他社への波及による競争優位の低下可能性。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6479
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
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【J-MARESの中核メンバーとして採鉱技術の開発に挑む】古河機械金属 (5715)
◎ 事業内容: 産業機械、ロックドリル、ユニック(小型移動式クレーン)の製造・販売を主力とし、金属事業、不動産事業も展開する古河グループの源流企業。
・ 会社HP:
https://www.furukawakk.co.jp/
◎ 注目理由: 古河機械金属は、2015年に設立された「次世代海洋資源調査技術研究組合(J-MARES)」の構成メンバーとして、南鳥島沖のレアアース泥を対象とした技術開発に継続的に参画している。内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の海洋課題に、唯一の民間実施機関として参画した実績もある。2023年には後継組織「次世代海洋調査株式会社」が発足し、同社も出資を行っている。同社は岩盤掘削技術やロックドリルなどの鉱山機械で長い歴史を持ち、深海底からの資源採掘というフロンティアにおいても、その技術力は不可欠とされている。レアアース関連銘柄としての位置づけは明確で、2026年1月にはレアアース関連株の一斉高のなかでストップ高水準まで買い進まれた。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1875年創業。足尾銅山の開発から始まった古河財閥の源流企業。ロックドリルやユニックなどの産業機械で国内トップクラスのシェアを持つ。J-MARES設立時から南鳥島プロジェクトに参画し、海底資源開発の技術確立に取り組んでいる。
◎ リスク要因: 本業の建設機械・産業機械は景気感応度が高い。レアアース採掘の商業化は2030年代以降とみられ、業績貢献はまだ先。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5715
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
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【鉱山オペレーターとしてレアアース泥の商業化フェーズで活躍期待】日鉄鉱業 (1515)
◎ 事業内容: 日本製鉄グループの鉱山会社。石灰石・銅鉱石の採掘を主力とし、環境事業、不動産事業も展開。数少ない日本発の鉱山オペレーターを担う。
・ 会社HP:
https://www.nittetsukou.co.jp/
◎ 注目理由: 日鉄鉱業は、DOWAが精錬・リサイクル側に強みを持つのに対し、「山を掘り、鉱石を採掘する」オペレーター側の位置づけにある。南鳥島レアアース泥プロジェクトへの具体的な参画は公表されていないが、レアアース泥の商業化が本格化した場合、同社のような国内有数の鉱山オペレーター企業が採掘運営に携わる可能性は極めて高い。レアアースは同社にとって中長期的な成長期待の一つであり、直近の業績も石灰石の販売価格上昇や銅価格の上昇を追い風に堅調で、株価は1990年以来の高値水準を付けている。SBI証券のレアアース関連銘柄レポートでも注目企業として取り上げられている。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1939年設立。日本製鉄グループの鉱山事業を担う中核企業として、80年以上の歴史を持つ。石灰石採掘では国内トップクラスの実績。近年は銅価格の上昇もあり業績が堅調に推移しており、株価は約35年ぶりの高値圏。
◎ リスク要因: 石灰石・銅の需要や価格変動が業績を左右する。レアアース泥への関与はまだ具体化しておらず、思惑先行のリスクがある。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/1515
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1515.T
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【レアアースを含む多資源の海外権益確保で先手を打つ総合商社】双日 (2768)
◎ 事業内容: 自動車、航空、化学、金属・資源、生活産業など多岐にわたる事業をグローバルに展開する総合商社。レアアースを含む資源分野は金属・資源・リサイクルと化学の両セグメントで取り扱い。
・ 会社HP:
https://www.sojitz.com/
◎ 注目理由: 双日は2003年の設立以来、自動車から化学、金属・資源まで多岐にわたる事業をグローバルに展開しているが、先端産業に不可欠なレアアースを含む資源分野は、同社の重点領域の一つだ。金属・資源・リサイクルと化学の両セグメントでレアアースの取り扱いがあり、中国以外の調達ルートの開拓にも注力している。総合商社の中では時価総額が比較的小さいため、レアアース関連材料への感応度が高く、テーマ株としての値動きの大きさも個人投資家にとっては魅力になり得る。資源の調達・流通・販売を一貫して手がけるサプライチェーンのハブとしての機能は、レアアース供給網の再構築が進む中で一層の重要性を増している。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2003年、日商岩井とニチメンの合併により設立。合併前の前身企業の歴史は明治時代にまで遡る。レアアースを含む金属・資源事業に注力しており、オーストラリアやアジアなどでの権益確保を進めている。
◎ リスク要因: 資源価格の変動が業績に直結する。総合商社特有の事業の多角化がテーマ株としての純度を薄める面もある。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2768
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2768.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事):
https://kabutan.jp/stock/news?code=2768




















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