1兆円特需を逃すな、造船テーマで仕込みたい本命・対抗・大穴の厳選20銘柄完全リスト

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本記事のポイント
  • 【舶用エンジン国内首位、特需の主役】株式会社三井E&S (7003)
  • 【韓国勢にまだ割安と評される伊万里の雄】株式会社名村造船所 (7014)
  • 【もがみ型FFMで防衛輸出に成功した重工の雄】三菱重工業株式会社 (7011)
  • 【LNG船・水素船の技術リーダー】川崎重工業株式会社 (7012)


money.note.com

日本の造船業に、数十年ぶりとなる地殻変動が起きています。


政府は2025年11月に総合経済対策へ官民で造船業に1兆円規模を投資する方針を盛り込み、2035年に建造量を24年比で倍増させることを目指すと打ち出しました。業界団体の日本造船工業会は民間借入も含め3500億円を投じる考えを示し、政府も同額を拠出して基金を作る想定とされ、まさに国策テーマとして造船が浮上しています。

背景には2つの構造変化があります。1つはエネルギー安全保障と脱炭素化に伴うLNG船・アンモニア船・メタノール船など次世代燃料船の需要急増。もう1つは日米合意に基づく対米80兆円投資に日米の造船能力強化が含まれ、対中国を意識した経済安全保障の観点から、米国が日本の造船業に強い関心を寄せている点です。

世界の造船シェアで中韓に大きく水をあけられた日本ですが、技術力・品質・脱炭素対応で勝負できる土壌は健在です。日本郵船・商船三井・川崎汽船の海運大手3社が、今治造船や三菱重工業と連携し次世代船を設計する「MILES(マイルズ)」に出資するなど、川下と川上が手を組む動きも活発化しています。

本記事では、この1兆円特需の本丸を狙う「本命」、その周辺で恩恵を受ける「対抗」、見落とされがちな「大穴」まで、東証に現在上場している関連20銘柄を厳選してご紹介します。テーマ株投資のヒントとしてご活用ください。

【免責事項】

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。記事内の業績・株価・事業内容等の情報は執筆時点のものであり、正確性に万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。最新の業績・財務情報・適時開示等につきましては、必ず各企業のIRページや東京証券取引所の開示資料等をご確認ください。投資には元本割れのリスクが伴います。

【舶用エンジン国内首位、特需の主役】株式会社三井E&S (7003)

マーケットアナリスト
マーケットアナリスト
造船テーマは「船を作る会社」だけで完結しません。舶用機器や舶用電子機器など、サプライチェーン全体の見直しが必要です。

◎ 事業内容:

旧三井造船を源流とする総合重工メーカー。舶用推進システム(舶用エンジン)、物流システム(港湾クレーン)、成長事業推進(脱炭素関連・産業機械・メカトロ)、周辺サービス、海洋開発の5事業を展開。商船建造から撤退し、船の心臓部である舶用大型エンジンと港湾クレーンに経営資源を集中させる「選択と集中」戦略を実行中。

 ・ 会社HP:

三井E&Sグループ 三井E&Sグループは、海上物流の要となる船舶のエンジンや港湾クレーンをはじめ、産業機械などの製品とエンジニアリング www.mes.co.jp

◎ 注目理由:

三井E&Sは1兆円基金テーマで「最も恩恵が大きい」と目される本命中の本命です。国内シェアNo.1の港湾クレーンと舶用エンジンや、二元燃料エンジンなどの脱炭素技術に強みを持っており、世界で進むLNG・アンモニア・メタノール焚き次世代燃料船シフトの中核プレーヤーとなります。

2026年3月期連結決算は売上高3,531億9,600万円(前年同期比12.1%増)、営業利益376億4,100万円(同62.7%増)、経常利益448億9,200万円(同61.7%増)と大幅な増益を達成。舶用推進システム事業ではアンモニア焚きエンジン等の開発・製造を強化し、物流システム事業では国内外でのコンテナクレーン受注が好調に推移しました。配当も年20円から57円へ大幅増配し、自己資本比率も前期の37.8%から46.3%へ改善と財務体質も大きく好転。

経営再建を完了させ、構造改革による筋肉質な体質と、政府の1兆円基金による追い風という二段ロケットが点火する局面に入ったといえます。アナリストの12ヶ月株価ターゲット平均はJPY8,140.0と、上昇余地が示唆される銘柄でもあります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1917年に旧三井物産造船部として創業した総合重工メーカー。リーマンショック後の不振や海洋関連の巨額損失で経営危機に陥りましたが、商船建造を常石造船などに譲渡し、舶用エンジンと港湾クレーンに事業を絞り込みました。2026年3月期は2027年3月期業績予想として売上高3,700億円(4.8%増)を見込むなど成長軌道に。

◎ リスク要因:

中韓造船所との価格競争激化、為替変動リスク(円高)、新エンジン開発の遅延、原材料コスト上昇リスクなど。期業績予想で利益は減益見込みである点には注意。

◎ 参考URL(みんかぶ):

三井E&S (7003) : 株価/予想・目標株価 [MITSUI E&S Co.,] – みんかぶ 三井E&S (7003) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売 minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

(株)三井E&S【7003】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス (株)三井E&S【7003】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

三井E&Sの株価が上昇した理由は?今後の株価がどうなっていくのか徹底分析! | かぶリッジ 三井E&Sの株価が上昇した理由を日本政府の動向や米国の動向、同社の事業変革を踏まえて解説。今後の株価がどうなってい kabu.bridge-salon.jp


【韓国勢にまだ割安と評される伊万里の雄】株式会社名村造船所 (7014)

◎ 事業内容:

中堅造船所として中型船建造に強み。佐賀県伊万里市のドックが拠点。バルカー(ばら積み船)やタンカーが主力で、子会社の佐世保重工業も傘下に持つ。船舶、機械および鉄鋼構造物の製造販売、船舶の修繕を主な事業内容としており、近年はアンモニアを燃料とした「大型アンモニア輸送船」を商船三井および三菱造船と共同開発し、設計基本承認を取得するなど次世代燃料船にも積極的。

 ・ 会社HP:

株式会社名村造船所 本企業のホームをご覧いただけます。 www.namura.co.jp

◎ 注目理由:

名村造船所は2025年10月以降、造船テーマの台風の目となった銘柄です。2025年10月に株式市場で「名村造船所」の株価が大きな注目を集め、特に10月23日には売買代金を伴って急騰しました。それでも市場関係者の見立てでは「韓国勢に比べまだ割安」との声が出るなど、業績拡大期待の織り込みはまだ途上です。

業績面では2026年3月期第3四半期決算が新造船事業のプロダクトミックス移行による一時的な操業量低下や修繕船事業の減少により、売上高1,153.03億円(前年同期比4.5%減)、営業利益194.8億円(同18.2%減)となった一方、新造船受注増による現金及び預金の増加や投資有価証券の時価上昇により総資産は20.1%増加し、財務基盤は強化されています。

つまり、目先の損益は中型船から大型船への切り替えで一時的に凹んでいるものの、受注残は確実に積み上がり、キャッシュリッチな財務基盤になっている、というのが投資家にとって重要なポイントです。船価の上昇トレンドと受注価格の改善がフルに乗ってくる2027年3月期以降、利益が再加速する可能性が高い銘柄といえます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1911年創業の老舗造船所。バブル崩壊後の業界再編を生き残り、佐世保重工業を子会社化して大型船建造能力を獲得しました。直近ではゼロエミッション船の技術開発に注力し、商船三井および三菱造船と「大型アンモニア輸送船」の設計基本承認を共同取得。次世代燃料船の開発で先陣を切っています。

◎ リスク要因:

新造船価格と原材料費の関係悪化、円高による採算悪化、修繕船需要の縮小、特定顧客への売上集中。

◎ 参考URL(みんかぶ):

名村造船所 (7014) : 株価/予想・目標株価 [Namura Shipbuilding] – みんかぶ 名村造船所 (7014) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売 minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

(株)名村造船所【7014】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス (株)名村造船所【7014】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

名村造船所の株価が上昇した理由は?今後の株価も予想! – 株についてあれこれ考えるブログ 名村造船所(7014)の株価がなぜ急騰したのか?業界の3500億円設備投資や政府支援、好業績を背景に、今後の株価動向をファ blog-hero.com

【もがみ型FFMで防衛輸出に成功した重工の雄】三菱重工業株式会社 (7011)

投資リサーチャー
投資リサーチャー
世界シェア5割という数字は、需給逼迫が長期化したときの利益感度が一段違うことを示しています。

◎ 事業内容:

エナジー(ガスタービン)、プラント・インフラ、物流・熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙の4セグメントで事業展開する日本最大の総合重工メーカー。2026年3月期は連結事業利益の58.5%をエナジー事業が占める想定。傘下に造船会社「三菱造船」を擁し、長崎・下関に造船所を持つほか、新型FFM(フリゲート艦)など防衛艦艇でも国内首位。

 ・ 会社HP:

https://www.mhi.com/jp/

◎ 注目理由:

造船テーマにおける三菱重工の真骨頂は、商船と防衛艦艇の双方を持つ「両利き」である点。2026年4月18日、オーストラリア政府と三菱重工業はメルボルンで新型FFM建造契約を締結し、三菱重工業が日本で3隻を建造することになりました。日本初の本格的な護衛艦輸出案件として、後に続くであろう「日本の防衛装備品輸出」の象徴的な成功事例となっています。

さらに2026年5月7日、ニュージーランドの国防相が正式にアンザック級の後継として新型FFMを検討していると発表し、追加受注の可能性も浮上。

加えて三菱重工業は防衛装備庁との契約額が大きく、2024年度は2位の川崎重工業の2.3倍の受注を獲得(三菱重工業1兆4567億円)と、防衛費GDP比2%への積み増しの最大の受け皿になっています。商船分野でも次世代設計会社「MILES」への参画など、国内造船再生の中核プレーヤーです。AI普及によるガスタービン需要、防衛特需、造船特需の三重の追い風があります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1884年に三菱長崎造船所として創業した日本を代表する重工業会社。直近では三菱重工業神戸造船所で最新鋭の「たいげい」型潜水艦の建造が進み、2024年10月4日には5番艦「ちょうげい」の進水式が実施されました。商船・防衛・エネルギー全方位で日本の産業基盤を支えています。

◎ リスク要因:

大型受注の納期遅延、海外大型プロジェクトの採算悪化、防衛予算の縮小、円高による海外売上の目減り。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7011

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7011.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://news.yahoo.co.jp/articles/74c983bbde3b3b55d657be5a04bb658bdd0cb8ab

【LNG船・水素船の技術リーダー】川崎重工業株式会社 (7012)

◎ 事業内容:

航空宇宙、エネルギー・マリン、精密機械・ロボット、車両、モーターサイクル&エンジン等を展開する重工大手。船舶事業ではLNG運搬船、潜水艦、液化水素運搬船などの先端船舶に強み。坂出工場・神戸工場で艦艇・商船の建造を継続。

 ・ 会社HP:

https://www.khi.co.jp/

◎ 注目理由:

川崎重工の最大の魅力は「水素」へのコミットメントです。世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を実用化した同社は、水素サプライチェーンの中核を担うポジションにあります。2026年は川崎重工、ジャパンエンジン、神戸製鋼など兵庫の3社が船舶の脱炭素化で世界をリードすべく水素エンジンを共同開発し、陸上試験に成功するなど、次世代燃料船の実装段階に入っています。

LNG運搬船の建造実績も豊富で、政府が再生プロジェクトとして掲げる「日本政府による造船業への3,500億円(さらには1兆円規模とも言われる)の巨額投資」と、それに伴う「LNG船建造復活」の中心的な受益候補。

防衛分野でも潜水艦建造を三菱重工と二分し、2024年度の防衛装備庁との契約額は6,383億円と業界2位のポジションを確保。商船・防衛・水素・航空エンジンと複数の柱を持ちつつ、造船テーマでも本命級の受益が見込める点が魅力です。中型バルカーや旅客船にも実績があり、政府の標準設計スキーム構築の動きにも対応可能。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1878年創業の歴史ある重工メーカー。川崎重工が船の液化水素搭載を効率化するNEDO事業で研究を進めるなど、脱炭素海運の実装で世界をリードしています。

◎ リスク要因:

水素事業の収益化までの時間軸、コンプライアンス問題(過去の不適切受給)の再発、円高による採算悪化、防衛予算の伸び鈍化。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7012

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7012.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.khi.co.jp/ir/

【ジャパンマリン親会社、本業はエンジン・防衛で潤う】株式会社IHI (7013)

◎ 事業内容:

船舶、宇宙ロケット、航空機エンジン、舶用ディーゼル、ガスタービン、ガスエンジン、鉄道システム、自動車用ターボチャージャー、プラントエンジニアリング、産業機械、発電所のボイラー、吊橋等を製造する重工メーカー。商船建造はJFEとの合弁ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が担当し、本体は航空エンジン・防衛・原子力に注力。

 ・ 会社HP:

https://www.ihi.co.jp/

◎ 注目理由:

IHIは「商船建造の表舞台」からは一歩引いていますが、合弁先のジャパンマリンユナイテッド(非上場)を通じて造船特需の恩恵を享受できる位置にあります。さらに、本業の航空エンジン・防衛・原子力が極めて好調で、業績の柱が複数ある点が安心材料。

2026年3月期連結業績は、売上収益1兆6,434億円(前期比1.0%増)、営業利益1,655億円(同15.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,609億円(同42.8%増)と増収増益。防衛事業や民間向け航空エンジンの拡大が業績を牽引するなど、利益の伸びが目立ちます。

2026年度から2028年度を先行投資と財務基盤強化の期間として位置付け、民間向け航空エンジン・防衛・原子力を中心にキャパシティ拡充を計画するなど、長期的な成長シナリオも明確。造船テーマでの恩恵に加え、本業の好調が下支えとなる、リスクとリターンのバランスが取れた本命銘柄です。M&A戦略も活発で、住友重機械の駐車場装置事業を取得するなど事業ポートフォリオの再構築も進行中。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1853年創業(旧石川島造船所)の日本最古級の重工メーカー。航空機エンジンでは世界的サプライヤーとして、ロールスロイス等とのパートナーシップで成長。直近の防衛特需も追い風となり、業績は過去最高水準で推移しています。

◎ リスク要因:

JMUの収益貢献度の低さ、航空エンジン事業のサプライチェーン混乱、円高による海外売上の影響、品質問題の再発。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7013

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7013.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ihi.co.jp/ir/

【日本唯一の舶用低速エンジン専業メーカー】株式会社ジャパンエンジンコーポレーション (6016)

◎ 事業内容:

舶用低速エンジンの開発から設計、製造、販売、アフターサービスまでの一貫体制を整えた世界唯一の会社。舶用内燃機関(主機関)の製造販売を主な事業内容として、当事業に係わる部品販売・修理等の事業活動を展開する単一セグメント企業。旧社名は神戸発動機。三菱重工業や名村造船所と資本関係を持つ。

 ・ 会社HP:

https://www.j-eng.co.jp/

◎ 注目理由:

ジャパンエンジンコーポレーションは、造船テーマで「ピュアプレイ(純粋投資先)」と呼ぶに最もふさわしい銘柄です。100年以上の歴史を持つ「UEエンジン」ブランドは、業界最高水準の低燃費とシンプルな構造、運転制御が強みで、IMO NOx TierⅢ規制にフルコンプライする独自開発技術を商品化しています。

最大のニュースは国内初のアンモニア燃料のエンジンが完成し、ジャパンエンジンが製造、建造中の輸送船に搭載へ進んでいる点。脱炭素海運の主戦場となるアンモニア燃料エンジンで国内最先進の地位を確立しています。

業績は当事業年度の売上高は28,862百万円となり、前期比7,893百万円(37.6%)の増収。このうち舶用内燃機関は16,780百万円で、前期比7,286百万円(76.8%)の増収。新造船市場が長期的な好調を示しています。時価総額1,272億円、ROE24.7%と中小型株ながら高収益性を実現。古野電気社長は「造船ピークは2035年、能力過剰には至らず」と発言しており、舶用エンジン需要の長期トレンドは強気と見込まれています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1910年創業の老舗。神戸発動機として長年低速ディーゼル機関を製造、2016年にジャパンエンジンコーポレーションへ社名変更。川崎重工、神戸製鋼と共に船舶の脱炭素化で世界リードへ水素エンジンを共同開発、陸上試験に成功するなど、次世代燃料技術での提携も活発化。

◎ リスク要因:

韓国・中国エンジンメーカーとの価格競争、為替変動(円高)、新燃料エンジン開発の遅延、特定造船所への売上集中。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6016

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6016.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.j-eng.co.jp/news/

【フェリー・RORO船建造のスペシャリスト】内海造船株式会社 (7018)

◎ 事業内容:

広島県尾道市に本社を置く中堅造船所。フェリー、RORO船(自動車専用船)、貨物船などの新造船と修繕船を手掛ける。瀬戸内海地区における中型船建造の中核企業。

 ・ 会社HP:

https://www.naikaizosen.co.jp/

◎ 注目理由:

内海造船は「スモールキャップだが事業領域がニッチ」という、テーマ株投資家にとって魅力的な特性を持っています。フェリーやRORO船は、国内航路の更新需要と、脱炭素化に対応した次世代燃料船への切り替え需要が同時に発生する分野です。

国内には離島航路やトラック輸送の海上モーダルシフト(モーダルシフト政策)に伴う中型RORO船需要があり、政府の「内航海運の脱炭素化」政策とも連動する形で受注環境は良好。日本造船工業会の3500億円投資表明で『大型のつり上げクレーンなどを導入して生産能力を高める』狙いとされる中、中堅造船所にも設備投資補助の恩恵が回ってくる可能性が指摘されています。

時価総額が小さいため、テーマ物色のローテーションが回ってきた際の値動きは大きくなる傾向があり、本命銘柄が買われ尽くした次の物色対象として狙う投資家も多い銘柄です。アンモニア・メタノール燃料対応の中型船開発を本格化させれば、業績拡大とPER再評価の双方が期待できます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1942年の前身設立以来、瀬戸内地区で中型船建造を続けてきた老舗。直近では新型RORO船の受注や、フェリー需要の更新サイクルへの対応など、安定した受注を維持。脱炭素対応の次世代船開発にも取り組んでいます。

◎ リスク要因:

時価総額が小さく流動性が低いこと、特定顧客への売上依存、原材料費高騰、円高による採算悪化。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7018

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7018.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.naikaizosen.co.jp/news/

【船舶レーダー世界シェアトップの隠れ国策銘柄】古野電気株式会社 (6814)

◎ 事業内容:

船舶用電子機器の総合メーカー。船舶用レーダー、GPS、魚群探知機、自動船舶識別装置(AIS)、無線通信機器、ECDIS(電子海図情報表示装置)などを世界中の船舶に供給。船舶用レーダーの世界シェアでトップクラス。一般用ヘルスケア機器も展開。

 ・ 会社HP:

https://www.furuno.com/

◎ 注目理由:

古野電気は「造船テーマの陰の主役」と呼ぶにふさわしい銘柄です。新造船が建造されれば、必ず搭載される必須機器を製造しており、世界の新造船需要拡大の恩恵を100%享受できるビジネスモデル。

ファクトとして、古野電気社長「造船ピークは2035年、能力過剰には至らず」と発言しており、業界の中で長期需要に最も強気な見方を示している経営陣の一人として知られます。これは、新造船ピークを過ぎても船舶機器の交換需要・アフターメンテナンス需要が続くため、収益安定性が高いことを意味しています。

時価総額は2,955億円、ROEは14.3%と財務効率も高水準。さらに兵庫の上場企業8割超が株価上昇する中、昨年末比の上昇率最大は古野電気で日経平均5万円突破と報じられるなど、テーマ株として強い上昇トレンドを形成しています。新造船受注拡大→船舶機器売上拡大→アフターサービス収益積み上げ、という3段ロケットが期待できる、息の長い投資対象です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1948年創業、世界で初めて魚群探知機の実用化に成功した技術立脚型企業。船舶用機器の世界市場で圧倒的なブランド力を持ち、自動運航船・脱炭素船向けの新型機器開発も推進。

◎ リスク要因:

防衛系電子機器との競合、海運不況時の機器更新需要の停滞、半導体等部品調達リスク、為替変動。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6814

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6814.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.furuno.com/jp/ir/

【船底塗料世界トップグループの「お宝」企業】中国塗料株式会社 (4617)

◎ 事業内容:

塗料の製造・販売を主な事業とする、船舶用塗料(船底防汚塗料)で世界トップ3に入る塗料メーカー。コンテナ・自動車用塗料、工業用塗料、構造物用塗料も展開しているが、船舶用塗料に強み。本社は東京・千代田区。

 ・ 会社HP:

https://www.cmp.co.jp/

◎ 注目理由:

中国塗料は造船テーマで「アフターマーケットも含めて最も安定的に恩恵を受ける企業」と言える存在。船底防汚塗料は新造船時だけでなく、ドック入りごとの定期的な塗り替え需要が継続的に発生するため、ストック型ビジネスとしての性格を持ちます。

時価総額2,052億円、ROE15.5%と、塗料業界の中でも収益効率が高い財務体質。通期連結売上高は12.89%増の1,311億5,200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は38.71%増の137億2,100万円と、業績モメンタムも非常に強い状況です。

加えて、IMO(国際海事機関)の燃料規制強化により、船底に汚れが付くと燃費悪化を招くため、高機能な防汚塗料の需要は構造的に増加。脱炭素海運の流れは中国塗料にとって追い風で、みずほ証券では目標株価を引き上げるなど、市場の評価も高まっています。新造船特需と既存船の塗り替え需要のダブルエンジンで業績を伸ばせるユニークなポジションが魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1917年に船底塗料の国産化を目指して創業。現在は世界主要海運国に拠点を持ち、グローバル展開を加速。脱炭素時代に対応する低摩擦塗料・バイオ系防汚塗料の開発も推進。

◎ リスク要因:

原油価格高騰による原材料費上昇、競合(PPG・Hempel・Jotunなど)との価格競争、海運市況悪化時のドック需要減少。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4617

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4617.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.cmp.co.jp/ir/

【FPSO世界2位、海洋エネルギー需要のカギ】三井海洋開発株式会社 (6269)

◎ 事業内容:

浮体式石油・ガス生産設備(FPSO)大手で世界2位。建造とリース主体。FPSO(Floating Production, Storage and Offloading System)は、海上で原油・天然ガスを生産・貯蔵・出荷する大型浮体施設で、深海油田開発の中核設備。MODECブランドで世界展開。

 ・ 会社HP:

https://www.modec.com/jp/

◎ 注目理由:

三井海洋開発は「広義の造船関連」として、極めてユニークなポジションを占める銘柄です。狭義の商船建造とは異なりますが、FPSOは超大型船舶の上に巨大プラントを乗せた構造で、造船技術とプラント技術の融合体。海洋資源開発の需要拡大はFPSO需要に直結します。

世界のエネルギー需要は地政学リスクの中で資源確保競争が激化しており、ブラジル、ガイアナ、西アフリカなどの新興産油国でFPSO需要が急増中。MODECは世界トップクラスのプレーヤーとして、長期リース契約による安定収益と新規建造による成長性の双方を享受できる立場にあります。

加えて、政府の「造船業再生ロードマップ」に基づく官民1兆円規模の投資には、修繕ドック等の海外展開や、海洋プラント関連技術の支援も含まれており、海洋開発技術を持つ三井海洋開発にも追い風となります。出来高ランキングでも頻繁に上位に登場するなど、市場の注目も継続的に集まっている銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1968年設立。三井E&Sグループの海洋開発事業子会社として発足し、現在は世界有数のFPSOプレーヤーへ成長。直近もブラジル、ガイアナでの大型FPSO案件を継続的に受注しています。

◎ リスク要因:

原油価格急落時の新規案件遅延、大型プロジェクトの工期遅延・採算悪化、ドル建てプロジェクトの為替変動、地政学リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6269

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6269.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.modec.com/jp/news/

【内航船用エンジン国内シェアトップの黒子】阪神内燃機工業株式会社 (6018)

◎ 事業内容:

1918年創業の船舶推進プラントの総合メーカー。低速4サイクル機関が主力製品。内航船用エンジンで国内トップシェア。スクリュー、遠隔操縦装置の製造等も。部材の内製化を図り、船舶用メタノール燃料エンジンが完成。内航船、近海船向けが強く、内外で拡販。

 ・ 会社HP:

https://www.hanshin-dw.co.jp/

◎ 注目理由:

阪神内燃機工業は「内航船のエンジンを握る寡占企業」という、極めてニッチかつ強固なポジションを持つ銘柄です。国内には内航海運の脱炭素化政策があり、古い内航船の代替建造需要や、メタノール・LNG等の代替燃料船への移行が政策的に推進されています。

注目すべきは「船舶用メタノール燃料エンジンが完成」している点。部材の内製化を図る戦略で利益率改善も期待でき、内航船市場での圧倒的シェアを背景に、新燃料エンジンでも独占的な地位を築ける可能性があります。

時価総額が小さくスタンダード市場上場銘柄であるため、機関投資家のスクリーニングに引っかかりにくく、個人投資家にとっては「掘り出し物」になりやすい性質。テーマ物色の循環で「中小型造船関連」のローテーションが回ってきた際の上昇余地が大きいと見られます。造船関連株に強烈な追い風が吹く市場環境下、忘れずに見ておきたい一銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1918年創業の老舗エンジンメーカー。内航海運という政策性の高い分野で寡占的地位を維持。メタノール燃料エンジンの開発成功で、脱炭素時代の内航海運インフラの担い手として注目度が上昇。

◎ リスク要因:

内航海運市場規模の限界、技術者高齢化、原材料費上昇、ニッチ市場ゆえのスケールメリット限界。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6018

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6018.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.hanshin-dw.co.jp/

【中速エンジンの老舗、隠れた配当銘柄】株式会社赤阪鐵工所 (6022)

◎ 事業内容:

明治末期に創業した、舶用中速ディーゼル機関の専業メーカー。中小型船向けエンジンで国内に確固たる地位を持つほか、舶用関連機器(プロペラ、減速機等)も手掛ける。鋳鉄品の製造販売も行う。

 ・ 会社HP:

https://www.akasaka-diesel.jp/

◎ 注目理由:

赤阪鐵工所は造船テーマの「最も大穴」と呼べる銘柄の一つです。時価総額は小規模で東証スタンダード市場に上場している中堅エンジンメーカー。中小型船向けの中速ディーゼル機関というニッチ分野で長年実績を積み上げてきた老舗。

注目される理由は2つ。第一に、中小型船は内航海運や近海航路で多く使われており、内航船代替需要・近海船更新需要の波が直接受注に効いてくる点。第二に、舶用エンジン市場全体が長期上昇トレンドにある中で、低位株のためテーマ物色の波及効果を最も強く受けやすい点です。

業績は規模こそ小さいものの、明治43年創業から100年以上にわたり、舶用エンジンと舶用関連機器一筋で培ってきた技術力は他社が容易に追随できないもの。新造船需要が長期化する中、メンテナンス・部品需要も継続的に発生するため、ボラティリティはあるものの中長期で見れば造船テーマの息の長さに最もリンクする銘柄の一つと言えます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1910年(明治43年)創業の超老舗エンジンメーカー。中小型船建造の継続的な需要と、内航・近海船の更新需要を取り込み、堅実な事業運営を続けています。

◎ リスク要因:

時価総額が小さく流動性が極めて低いこと、業界再編リスク、技術者の高齢化、特定造船所への売上集中。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6022

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6022.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.akasaka-diesel.jp/news/

【船舶用配電制御で世界トップシェア】寺崎電気産業株式会社 (6637)

◎ 事業内容:

船舶用システム製品(配電制御システム、機関監視制御システム)、産業用システム製品、機器(ブレーカ)製品を製造販売する電機メーカー。配電制御システム、遮断器大手で、配電盤は産業用、船舶用中心。船舶用配電制御で世界トップクラスのシェアを誇る。

 ・ 会社HP:

https://www.terasaki.co.jp/

◎ 注目理由:

寺崎電気産業は造船テーマで「機関砲のような確実性」を持つ銘柄です。船舶用配電制御システムで世界シェアトップクラスを維持しており、新造船が建造されれば必ず採用される必須機器を製造。

業績面では2026年3月期決算で売上高は628.58億円(前年同期比11.4%増)、営業利益は61.97億円(同10.3%増)と二桁成長を達成。次期は造船需要の継続など堅調な事業環境が見込まれています。船舶用システム製品は堅調、産業用システム製品は分散型エネルギー関連向けが大幅増と、業績ドライバーが多角化している点も投資魅力。

加えて、近年は脱炭素化に伴う省エネ・モニタリング機器の高機能化需要が増加しており、配電制御だけでなく機関監視制御システムも需要拡大。日経ヴェリタスの「エンジン・計器、ニッチが独走 三井E&S・古野電気 造船ルネサンス②」でも紹介されるように、「造船ルネサンス」テーマの一角を占める実力派です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1923年創業、日本で最初にブレーカ(配線用遮断器)を独自開発した老舗。世界トップレベルの船舶用電気制御技術で、半世紀以上にわたって世界の海運・造船界を支えています。

◎ リスク要因:

産業用システム製品の景気感応度、新興国メーカーとの価格競争、原材料費上昇、為替変動。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6637

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6637.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.terasaki.co.jp/ir/

【商船建造から特機・機械へ転換中の重工】住友重機械工業株式会社 (6302)

◎ 事業内容:

機械部品(変減速機)、プラスチック機械、産業機械、建設機械、エネルギー・環境設備、産業用ロボット、船舶などを展開する重工メーカー。船舶事業は住友重機械マリンエンジニアリングの横須賀造船所は2026年で商船建造を終えて撤退し、洋上風力発電設備の製造拠点として注力する計画だったが、市況悪化を受けて当面は造船を続ける。

 ・ 会社HP:

https://www.shi.co.jp/

◎ 注目理由:

住友重機械工業は造船テーマで「変化点投資」の魅力がある銘柄です。横須賀造船所を当初2026年に商船建造から撤退し、洋上風力発電設備の製造拠点に転換する計画でしたが、造船市況の好転と1兆円基金を受けて「当面は造船を続ける」と方針転換しました。

この変化点は重要です。商船建造の収益化が見込めれば業績の上振れ要因となり、もし洋上風力発電設備の製造に転換すれば、こちらも国策テーマである洋上風力の波に乗れる。どちらに転んでも追い風が吹く「ハイブリッド型」のポジションを持っています。

加えて、変減速機、プラスチック成形機、建設機械、産業用ロボットなど多角的な事業ポートフォリオを持つため、造船依存度は限定的でリスク分散が効いている点も特徴。財務基盤も堅固で、テーマ物色の中で「重工で出遅れている銘柄」として注目されることが多い銘柄です。機械式駐車場事業をIHIに事業売却するなど、中期経営計画2026に基づくポートフォリオ改革により『選択と集中』を実現し、成長性の高い事業領域へ経営資源を重点配分する経営方針も明確で、構造改革による収益性改善も期待できます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1888年創業の老舗重工メーカー。住友財閥系の有力企業として多角化を展開。直近では事業ポートフォリオの組み替えを加速しており、「選択と集中」が進行中。

◎ リスク要因:

商船建造事業の採算悪化、洋上風力事業転換の遅延、建設機械市場の中国比率の高さ、為替変動。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6302

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6302.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.shi.co.jp/ir/

【LNG・水素・アンモニアプラントで広がる船舶燃料の周辺需要】三菱化工機株式会社 (6331)

◎ 事業内容:

プラントエンジニアリング会社。製造機能を持つエンジニアリング企業として各種プラント(ケミカル・電子材料・水素・エネルギー)、環境設備において機械・設備の企画提案・設計から製作・建設まで担う。エネルギー・化学プラント(石油精製、LNG等)、都市ガス・水素インフラ(水素製造プラント、水素ステーション関連設備、アンモニアサプライチェーン関連設備)を展開。

 ・ 会社HP:

https://www.kakoki.co.jp/

◎ 注目理由:

三菱化工機は造船テーマの「周辺受益銘柄」として独特のポジションを占める銘柄です。船舶の脱炭素化はLNG・水素・アンモニアといった代替燃料への移行を意味しており、これらの供給インフラ(製造プラント、貯蔵・出荷設備)の整備が同時進行で必要となります。

石油・化学装置メーカーで、下水・排水処理装置、油清浄機など環境関連に強みを持ち、近年は小型オンサイト水素製造装置「ハイジェイア」、水素ステーション、大型水素製造装置といった水素関連製品で存在感を増しています。

加えて、単体機械事業として油清浄機、各種分離機・ろ過機、海水取水用除塵設備、攪拌機等の製品を扱っており、これらは船舶や港湾施設での需要もある。時価総額789億円、ROE12.0%と中小型ながら収益効率も良好。船舶の代替燃料化に向けたインフラ投資の本格化局面で、長期的に注目される存在となるでしょう。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1935年創業、三菱グループ系のプラントエンジ会社。水素・アンモニア関連の脱炭素プラント分野で技術蓄積を活かし、新たな成長軸を確立しつつあります。

◎ リスク要因:

水素・アンモニアプラントの大型受注の偏り、原材料費上昇、エネルギー価格急変動、特定顧客への売上集中。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6331

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6331.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.kakoki.co.jp/news/

【MILES出資で造船所と一体化する海運最大手】日本郵船株式会社 (9101)

◎ 事業内容:

定期船、不定期専用船、航空運送、物流、不動産など多角的に展開する日本最大手の海運会社。国内造船トップの今治造船や三菱重工業と連携し、次世代船の開発を行う設計会社「MILES(マイルズ)」に出資するなど、造船との垂直連携も推進。

 ・ 会社HP:

https://www.nyk.com/

◎ 注目理由:

日本郵船は「海運最大手」というだけでなく、造船テーマでも重要な役割を担う銘柄です。MILESへの出資により、自社のグローバルな運航ノウハウを設計段階から造船所に持ち込み、最適化された次世代船を共同開発する体制を構築。

海運大手の日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社は、造船会社が出資する設計会社マイルズに資本参加。これは、脱炭素化に対応した次世代運搬船の開発を加速させ、設計段階から連携を強化することで、日本の造船業の再生と国際競争力の向上を目指す取り組みです。

つまり、日本郵船は造船テーマの川下・川上の双方で受益できる立場。さらに、自社船隊の脱炭素化に向けてLNG船・アンモニア船・水素運搬船などへの大規模な代替投資を計画しており、新造船の主要発注主でもあります。海運市況自体も日本郵船・商船三井・川崎汽船の3社が「再生プロジェクトの川下プレーヤー」として動く構造で、商船三井・川崎汽船と並んでウォッチが欠かせない銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1885年創業、三菱財閥を起源とする日本最古級の海運会社。脱炭素海運のリーダーとして、世界初のアンモニア燃料船開発などにも取り組んでいます。

◎ リスク要因:

海運市況の悪化、コンテナ船運賃の急落、為替変動、地政学リスク(紅海・パナマ運河・スエズ運河の通航障害)。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9101

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9101.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.nyk.com/ir/

【LNG船トップシェア海運、設計連携の中核】株式会社商船三井 (9104)

◎ 事業内容:

ドライバルク、エネルギー輸送、コンテナ船、自動車船、フェリー、不動産等を多角的に展開する大手海運会社。商船三井は、海運大手3社の一角として、造船会社が出資する設計会社マイルズに資本参加し、脱炭素化に対応した次世代運搬船の開発を加速。

 ・ 会社HP:

https://www.mol.co.jp/

◎ 注目理由:

商船三井はLNG船保有量で世界トップクラスを誇る海運会社であり、今後のLNG船特需局面で最も恩恵を受ける海運プレーヤーの一つです。日本政府による造船業への巨額投資と、それに伴う「LNG船建造復活」の方針は、LNG船発注主としての商船三井にとっても、安定的な国内造船調達網を確保できる重要な政策。

商船三井(9104)は売上高1兆3,454億4,600万円(+2%)、経常利益1,614億6,800万円(-57.1%)の足元の業績となっていますが、これはコンテナ船市況の正常化に伴う一時的な利益圧縮の側面が大きく、中長期で見れば事業構造は強固。

加えて、名村造船所と三菱造船との共同によるアンモニアを燃料とした「大型アンモニア輸送船」を共同開発し、設計基本承認を共同取得するなど、次世代船の主要発注主としての地位を活用し、造船業界全体の脱炭素化を引っ張る立場。配当利回りも高水準で、テーマ性と高配当の両取りを狙える銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1884年創業の老舗海運会社。MILESへの参画、アンモニア船共同開発、脱炭素ロードマップ「BLUE ACTION 2035」推進など、業界を牽引する存在となっています。

◎ リスク要因:

ドライバルク・コンテナ船の市況悪化、燃料油価格の急騰、地政学リスク、為替変動。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9104

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9104.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.mol.co.jp/ir/

【海運大手3位、自動車船・バルカーが主力】川崎汽船株式会社 (9107)

◎ 事業内容:

海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送も事業領域。液化CO2輸送にも参入。海運大手3社の一角として、自動車専用船とドライバルク船で強み。

 ・ 会社HP:

https://www.kline.co.jp/

◎ 注目理由:

川崎汽船は海運大手3社の中で時価総額が相対的に小さく、テーマ物色のローテーションでバリュエーション再評価が起きやすい銘柄です。日本郵船・商船三井とともに海運大手3社が今治造船や三菱重工業と連携し、設計会社MILESに出資するなど、造船再生プロジェクトに深く関与。

注目すべきは「液化CO2輸送」という新領域への参入。脱炭素時代において、製造業や火力発電所などで発生したCO2を回収・輸送するCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)のサプライチェーンは新興市場として急成長が期待されています。川崎汽船はその主要プレーヤーとなることを目指しており、将来の収益柱として育つ可能性があります。

自動車船需要も、世界的なEVシフトや日米貿易関係の変化に伴って構造変化が進行中。新型RORO船や水素・アンモニア燃料船の発注も活発化しており、造船業界とともに変革期を迎える川崎汽船の戦略は、テーマ投資家にとって興味深い対象です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1919年創業の老舗海運会社。脱炭素対応の新造船発注、液化CO2輸送の事業化、MILES参画などで業界の構造変化をリード。

◎ リスク要因:

コンテナ船持分益(ONE社)の変動、自動車船需要の変動、ドライバルク市況の悪化、為替変動。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9107

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9107.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.kline.co.jp/ja/ir.html

【日本製鉄の海運子会社、鉄鋼資源輸送の主役】NSユナイテッド海運株式会社 (9110)

◎ 事業内容:

海運業、東証プライム上場、売上2,474億円、総資産2,961億円、ROE10.4%。日本製鉄グループの海運会社で、鉄鋼石・石炭・コークスなどの資源輸送が主力。中型バルカーから大型ケープサイズまでの船隊を持つ。

 ・ 会社HP:

https://www.nsuship.co.jp/

◎ 注目理由:

NSユナイテッド海運は「海運の中堅プレーヤー」かつ「日本製鉄系」という二重の魅力を持つ銘柄です。海運大手3社(日本郵船・商船三井・川崎汽船)と比較して時価総額が小さいため、テーマ物色のローテーションでより大きな値動きが期待できる位置にあります。

日本製鉄グループという親会社の存在は、鉄鋼原料の安定輸送需要を意味し、ドライバルク市況に大きく依存する純粋な独立系海運会社よりも収益安定性が高い。同時に、自社船隊の脱炭素化に向けた次世代燃料船の発注を本格化させており、造船需要の発注主としても重要な役割を担います。

時価総額1,633億円という規模感は、機関投資家のスクリーニング対象になりつつ、テーマ性のあるイベントで反応しやすい絶妙なゾーン。海運大手と中小型海運の中間に位置する「ミッドキャップ海運」として、ポートフォリオへの組み入れ妙味があります。

◎ 企業沿革・最近の動向:

新和海運とユナイテッド海運の合併により2010年に誕生。日本製鉄グループの海上輸送網を担う中核企業として、鉄鋼原料の安定輸送を実現しつつ、脱炭素対応の新造船発注も推進中。

◎ リスク要因:

鉄鋼業界の需要変動、ドライバルク市況の悪化、為替変動、新造船発注時のコストリスク。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9110

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9110.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.nsuship.co.jp/ir/

【ケミカルタンカーで業界最大級の独立系海運】飯野海運株式会社 (9119)

◎ 事業内容:

独立系の中堅海運会社。1899年創業。資源・エネルギー輸送が主力。業界最大級のケミカルタンカーに強み。飯野ビルディングのほか、英国、米国にもオフィスビルを所有。効率配船等で運航採算の更なる向上を図る。

 ・ 会社HP:

https://www.iino.co.jp/kaiun/

◎ 注目理由:

飯野海運はケミカルタンカー業界で世界有数の規模を持ち、化学品海上輸送という専門領域で確固たる地位を築いている独立系海運会社です。海運大手3社とは異なる、ニッチ専門海運として独特のポジションを占めています。

ケミカルタンカー市場は、化学産業のグローバルサプライチェーン拡大に伴い長期的な需要拡大が見込まれる分野。船舶の入れ替えサイクルも継続的に発生するため、新造船特需局面で着実に発注を行う立場にあります。

時価総額が海運大手と比べてコンパクトで、東京・内幸町に保有する優良不動産(飯野ビルディング等)の含み資産価値も高く、PBR面でのバリュー投資妙味も併せ持つ銘柄。「テーマ株でありながらバリュー株」という二面性が、長期投資家にとって魅力的です。時価総額は約1,276億円で、海運大手3社と中小型海運の中間に位置する流動性も確保されています。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1899年創業の独立系海運会社。ケミカルタンカーへの特化とビル賃貸業の組み合わせで、安定収益と成長機会の双方を追求しています。

◎ リスク要因:

ケミカル業界の需要変動、不動産市況の悪化、為替変動、燃料油価格上昇。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9119

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9119.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.iino.co.jp/kaiun/ir/


項目内容
ポイント1【舶用エンジン国内首位、特需の主役】株式会社三井E&S (7003)
ポイント2【韓国勢にまだ割安と評される伊万里の雄】株式会社名村造船所 (7014)
ポイント3【もがみ型FFMで防衛輸出に成功した重工の雄】三菱重工業株式会社 (7011)
ポイント4【LNG船・水素船の技術リーダー】川崎重工業株式会社 (7012)
ポイント5【ジャパンマリン親会社、本業はエンジン・防衛で潤う】株式会社IHI (7013)

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この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

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