2027年量産スタートに乗り遅れるな!ラピダス関連で今すぐ監視すべき厳選20銘柄

nddbf6c746cc4
  • URLをコピーしました!
この記事のポイント
  • 【ラピダスの洗浄装置を独占的に開発】ジェイ・イー・ティ (6228)
  • 【半導体工場に不可欠な”超純水”のスペシャリスト】野村マイクロ・サイエンス (6254)
  • 【ラピダス工場の配管工事を受注した設備工事大手】ダイダン (1980)
  • 【2ナノ対応CMP装置で存在感を増す総合重機】荏原製作所 (6361)

日本の半導体産業が、いま歴史的な転換点を迎えている。

2022年に設立されたRapidus(ラピダス)は、北海道千歳市に建設中の半導体工場「IIM(イーム)」において、2025年4月にパイロットラインの立ち上げを開始。同年7月には、国内初となる2ナノメートル世代のGAAトランジスタ試作に成功したと発表した。設立からわずか3年でこの成果を叩き出したスピード感は、業界関係者の間でも驚きをもって受け止められている。

そして2027年、いよいよ量産が始まる。

政府はラピダスへの支援を累計約2.9兆円規模にまで拡大し、2026年2月には官民合わせて約2,676億円の第三者割当増資も完了。情報処理推進機構(IPA)が約1,000億円を出資して筆頭株主となり、黄金株(拒否権付き種類株式)を取得するという異例の体制が敷かれた。さらに2027年度には2棟目の工場着工も報じられており、回路線幅1.4ナノメートルの半導体を2029年にも生産開始するという計画まで浮上している。

「国策に売りなし」という相場格言がある。累計数兆円規模の国家資金が注ぎ込まれ、経済産業相が「必ず成功させなければならない」と公言するこのプロジェクトは、まさに日本政府が威信をかけた超国策案件だ。ラピダス自体は未上場企業であるため直接投資はできないが、巨額の資金が流れ込む先──製造装置メーカー、素材・ガスの供給企業、工場建設に関わるインフラ企業など、上場している「ラピダス関連銘柄」には大きな商機が生まれている。

本記事では、ラピダスの2027年量産体制に向けて直接的・間接的に恩恵を受ける可能性の高い日本株20銘柄を厳選し、それぞれの事業内容、注目理由、企業沿革、リスク要因までを徹底的に深掘りした。半導体製造装置、超純水、産業ガス、フォトマスク、CMP研磨材、物流、建設──多角的な視点からラピダス・エコシステムの全貌を浮き彫りにしていく。

2027年の量産開始はゴールではなく、数兆円規模の投資が何年にもわたって継続する壮大な国家プロジェクトの「始まり」にすぎない。いま監視リストに入れておくかどうかが、今後数年間のパフォーマンスを左右する可能性がある。

(免責事項) 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。掲載している情報は、執筆時点で公開されている各種資料やニュース報道をもとに作成していますが、正確性・完全性を保証するものではありません。株式投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。本記事の内容に基づいて投資を行い損失が生じた場合でも、筆者および配信元は一切の責任を負いかねます。また、企業の業績見通しや株価の将来動向についての記述は筆者の見解・予測であり、実際の結果を保証するものではありません。必要に応じてファイナンシャルアドバイザーや証券会社にご相談ください。

【ラピダスの洗浄装置を独占的に開発】ジェイ・イー・ティ (6228)

◎ 事業内容: 半導体洗浄装置の開発・設計・製造・販売およびアフターサービスをワンストップで手がける専業メーカー。バッチ式洗浄装置で世界トップクラスの競争力を持ち、韓国・台湾を中心にアジア地域で需要を開拓している。筆頭株主は韓国の半導体関連設備グローバル企業「ゼウス」。

 ・ 会社HP: https://www.j-e-t.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダス関連銘柄のなかでも、最も直接的な関係性を持つ企業のひとつ。2023年12月、ラピダスから次世代半導体製造技術の研究開発業務を受託したことを発表し、市場で大きな注目を集めた。その後、基礎研究開発業務を完了し、新たに枚葉式とみられる試作装置の研究開発業務も受託。2025年8月には、同社が手がける半導体製造装置をラピダスの試作ライン向けに納入したと発表されている。ラピダスが掲げる「オール枚葉式半導体洗浄」というコンセプトは、従来のバッチ式洗浄では対応できない2ナノ世代の微細加工に不可欠な技術であり、同社はその中核を担うポジションにある。半導体の微細化が進むほど洗浄工程の重要性は飛躍的に高まるため、ラピダスの量産フェーズに移行した際の受注拡大が期待される。スタンダード市場上場の中小型株であるがゆえに、テーマ性が意識されたときの値動きの大きさも投資家にとっての魅力だ。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2014年設立の比較的若い企業で、2023年9月にスタンダード市場に新規上場。上場後はラピダス関連の思惑で急騰する場面もあった。業績は2020年12月期以降、増収増益トレンドが続いており、ラピダスからの受注に加え、韓国・台湾の大手半導体メーカーからの引き合いも堅調に推移している。

◎ リスク要因: 時価総額が小さく株価のボラティリティが大きい。ラピダスプロジェクトの進捗遅延が直接的な業績リスクとなる。韓国ゼウスの経営方針変更リスクにも留意が必要。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6228

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6228.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.j-e-t.co.jp/ir/

【半導体工場に不可欠な”超純水”のスペシャリスト】野村マイクロ・サイエンス (6254)

◎ 事業内容: 超純水製造装置の専業メーカー。半導体・液晶・製薬などの産業向けに、超純水を製造する装置の設計・施工・販売・メンテナンスを展開。韓国サムスングループとの深い関係を持ち、米国や中国を含む同グループの半導体関連への納入実績が豊富。

 ・ 会社HP: https://www.nomuramicro.co.jp/

◎ 注目理由: 半導体の製造工程では、微小なゴミや不純物の混入が許されないため、超高純度の水が大量に必要となる。ウェーハの洗浄工程はもちろん、研磨や切断の際にも超純水は欠かせない。回路線幅が微細化するほど要求される純度レベルは上がるため、2ナノ世代の量産を目指すラピダスにとって超純水システムは生命線ともいえる。同社はインテルやTSMCのアリゾナ工場、そしてラピダスなどの新規プロジェクトへの参入機会を大きなアップサイドと位置づけている。納入済みプラントが増えるほど将来のメンテナンス需要が確約されるストック型ビジネスモデルも強みで、景気変動に左右されにくい安定収益基盤を構築しつつある。半導体工場の国内回帰トレンドは同社にとって追い風であり、TSMC熊本、ラピダス北海道の両プロジェクトから恩恵を受ける可能性が高い。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1969年設立。長年にわたり超純水技術に特化し、韓国市場での実績を武器に成長してきた。近年は米国法人や英国拠点の体制を強化し、地政学的変化に伴う半導体工場の国内回帰に対応。直近では自己資本比率の高さとキャッシュ創出能力が評価されている。

◎ リスク要因: 顧客の設備投資計画変更に振り回されやすく、株価のボラティリティが高い。サムスン依存度が高く、同社の業績動向に左右されるリスクがある。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6254

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6254.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.nomuramicro.co.jp/news/

【ラピダス工場の配管工事を受注した設備工事大手】ダイダン (1980)

◎ 事業内容: 空調・衛生・電気の総合設備工事を手がける独立系の設備工事大手。オフィスビル、病院、工場などの設備設計・施工を幅広く展開し、特にクリーンルーム関連設備に強みを持つ。

 ・ 会社HP: https://www.daidan.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスの次世代半導体工場「IIM」の配管工事の設計・施工業者に選定されたことが最大の注目ポイント。半導体工場は通常のビルや工場と異なり、超高純度のガスや薬液を安全かつ正確に供給するための極めて精密な配管システムが求められる。特に2ナノ世代の最先端半導体製造では、配管内部の汚染が歩留まりに直結するため、配管の素材選定から溶接技術、クリーンルーム内の施工管理まで、高度な専門性が必要となる。同社はこうしたクリーンルーム関連の設備工事で長年の実績を持ち、ラピダスの第1工場のみならず、2027年度に着工が報じられている第2工場でも受注機会が期待できる。半導体工場の建設ラッシュが続く限り、安定した受注が見込めるポジションにある。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1903年創業の老舗で、120年以上の歴史を持つ。近年はデータセンターや半導体工場向けの大型案件が増加しており、業績は堅調に推移。ラピダス案件の受注公表後は、半導体関連インフラ銘柄として市場の注目度が高まっている。

◎ リスク要因: 建設業界全体の人手不足が深刻化しており、工事の遅延やコスト増加のリスクがある。ラピダスのプロジェクト進捗に業績が依存する側面も。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1980

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1980.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.daidan.co.jp/ir/

【2ナノ対応CMP装置で存在感を増す総合重機】荏原製作所 (6361)

◎ 事業内容: ポンプ、コンプレッサなどの風水力事業、環境プラント事業、そして半導体製造装置事業を3本柱とする総合重機メーカー。半導体関連では、シリコンウェーハの表面を平坦化するCMP(化学的機械研磨)装置が主力製品。

 ・ 会社HP: https://www.ebara.co.jp/

◎ 注目理由: 半導体の回路線幅が2ナノメートルに対応するCMP装置の開発にメドをつけたと報じられており、ラピダスの量産体制において不可欠なプレイヤーとして浮上している。CMP装置は、ウェーハ上に積み重ねた絶縁膜や金属膜を薬液を流しながら研磨パッドで磨き、極限まで平坦にする装置だ。仮にウェーハを直径300メートルの競技場に見立てた場合、表面の高低差が0.1ミリメートル以下という驚異的な精度が求められる。2ナノ世代ではこの精度がさらに厳しくなるため、対応装置を開発できるメーカーは限られる。同社は半導体メーカーとの共同開発を進めており、量産フェーズでの採用が実現すれば、半導体装置事業の売上が大きく拡大する可能性がある。ポンプ事業との複合経営でリスク分散ができる点も魅力。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1912年創業。もともとポンプメーカーとして出発し、環境プラント、半導体装置と事業領域を拡大してきた。半導体CMP装置の分野では世界でも有数のメーカーとして認知されており、近年はAI半導体向けの需要増も追い風に。

◎ リスク要因: 半導体装置事業は好不況の波が大きく、設備投資サイクルの影響を受けやすい。海外競合との技術競争も激しい。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6361

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6361.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.ebara.co.jp/ir/

【ラピダスへの半導体材料輸送の”司令塔”】長瀬産業 (8012)

◎ 事業内容: 1832年創業の化学品専門商社。電子材料、機能素材、自動車部材、ライフサイエンスなど幅広い分野で化学品の取り扱い・開発を行う。半導体分野では材料調達から物流管理まで一貫したサプライチェーンサービスを提供。

 ・ 会社HP: https://www.nagase.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスが千歳工場への半導体材料の輸送管理を同社に委託したことが2023年に報じられ、一躍ラピダス関連銘柄として注目を浴びた。半導体の製造には薬液や樹脂など数百種類にのぼる化学品が必要で、そのサプライヤーは100社を超える。同社はこれらを全国数カ所の物流拠点に集約し、適切な輸送手段を選定して北海道の倉庫まで届ける役割を担う。特に本州と北海道を結ぶ青函トンネルでは、安全規制により輸送できる化学品の種類と量が厳しく制限されるため、危険物の輸送に精通した同社のノウハウが不可欠となる。ラピダスの量産が本格化すれば材料の輸送量は飛躍的に増加し、同社の収益に直結する。半導体部材業界を挙げた物流連携は国内初の試みであり、同社はそのハブとしての地位を確立しつつある。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1832年に京都で染料商として創業し、190年以上の歴史を誇る老舗商社。近年はAIを活用した化学品の共同輸送サービスの開発にも取り組んでおり、半導体サプライチェーンにおける存在感を高めている。

◎ リスク要因: 商社ビジネスは利益率が低く、為替変動リスクも伴う。ラピダスの量産遅延は輸送需要の後ズレに直結する。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/8012

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/8012.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.nagase.co.jp/ir/

【北海道地盤の建機レンタル大手、ラピダス特需の最前線】カナモト (9678)

◎ 事業内容: 北海道を地盤とする建設機械レンタルの大手企業。ショベルカーやクレーンなどの建機レンタルを中心に、鉄鋼製品販売、情報関連事業なども展開。全国に約200の営業拠点を持つ。

 ・ 会社HP: https://www.kanamoto.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスの半導体工場建設に伴う大型案件を受注していることが市場で話題となった。千歳市では工場本体の建設に加え、周辺のインフラ整備、関連企業の進出に伴うオフィスビルやマンションの建設ラッシュが続いている。千歳市によると37社が進出済みで57社が進出を検討中という状況であり、建機レンタルの需要は中長期にわたって高水準が続く見通しだ。同社は北海道に深い地盤を持つため、地元での営業ネットワークや迅速な配送体制で他社に対する優位性がある。ラピダスの第2工場着工が報じられていることや、千歳市が新工業団地の造成を進めていることを考えると、この建設需要はまだ序章にすぎない。地方創生と国策半導体の両テーマを兼ね備える点も投資家の関心を集めている。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1964年設立。北海道を起点に全国展開を進め、建機レンタル業界で確固たる地位を築いた。ラピダス関連の受注に加え、北海道新幹線延伸工事やデータセンター建設など、道内の大型インフラ案件が相次いでおり業績は好調。

◎ リスク要因: 建設投資の一巡後には需要が減退する可能性がある。建設業界の人手不足は工事遅延を招き、レンタル期間に影響する場合も。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/9678

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/9678.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.kanamoto.co.jp/ir/

【ラピダスに産業ガスと材料輸送を一手に供給】エア・ウォーター (4088)

◎ 事業内容: 産業ガス事業を原点に、医療、エネルギー、農業・食品、防災、物流など多岐にわたる事業を展開する複合企業。産業ガスでは日本酸素HDに次ぐ国内2位の実績を持ち、半導体分野ではバルクガスから化学品、配管工事、リサイクルまでトータルサポートを提供。

 ・ 会社HP: https://www.awi.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスとの関わりは多方面にわたる。まず、千歳工場のパイロットライン向けに特殊ガスや特殊ケミカルなどの半導体材料の輸送取りまとめを委託されている。また、ラピダスから半導体工場向けの「CMPスラリー調合・供給システム」も受注。さらにグループ企業の共同炭酸がラピダス工場への二酸化炭素供給を担う。傘下のエア・ウォーター・マテリアルは台湾の半導体関連ガス事業会社を子会社化しており、アジア全体での半導体ガスビジネスの拡大も進む。半導体製造プロセスで使用されるドライエッチングガスなどの特殊ガスは、微細化が進むほど需要が増す構造にあるため、2ナノ世代の量産は同社にとって中長期的な成長ドライバーとなる。一社で材料供給、ガス供給、物流、設備まで幅広くカバーできる点が最大の強み。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1929年設立。もとは北海道の産業ガスメーカーとして創業し、M&Aを繰り返して事業を多角化。半導体関連では千歳エリアでの存在感が特に大きく、ラピダスのサプライチェーンにおけるキープレイヤーとなっている。

◎ リスク要因: 事業が多角化しすぎており、半導体関連の寄与度が全体売上に占める比率は限定的。コングロマリットディスカウントの傾向も。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4088

マーケットアナリスト
マーケットアナリスト

もともとポンプメーカーとして出発し、環境プラント、半導体装置と事業領域を拡大してきた。注目ですね。

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4088.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.awi.co.jp/ir/

【ラピダス工場敷地内にガス製造施設を建設】日本酸素ホールディングス (4091)

◎ 事業内容: 産業ガスで国内首位、世界でもトップクラスの規模を誇る。窒素、酸素、アルゴンなどのバルクガスに加え、半導体向け電子材料ガスの供給を主力とする。傘下の大陽日酸がガスの製造・供給を担い、「サーモス」ブランドのステンレス製魔法びんも展開。

 ・ 会社HP: https://www.nipponsanso-hd.co.jp/

◎ 注目理由: グループ会社の大陽日酸がラピダスの千歳工場の敷地内に産業ガスの製造施設を建設し、ガスを直接供給する体制を構築済みである点が最大の注目ポイント。供給する産業ガスのうち窒素・酸素・アルゴン・水素の4種類は千歳ガスセンターで製造され、パイプラインを通じて工場に直結する。半導体製造では極めて高純度のガスが大量に消費されるため、工場敷地内にガス製造設備を持つことは安定供給と品質管理の両面で大きなアドバンテージとなる。さらに、親会社の三菱ケミカルグループとの連携による半導体向け特殊ガスの受注拡大も期待されている。2棟目の工場建設が実現すれば、ガス供給量はさらに拡大する。半導体工場の稼働に連動した継続的な収益が見込めるストック型のビジネスモデルも魅力。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1910年設立の歴史ある企業。2020年に持株会社体制に移行。大陽日酸は苫小牧市内にも半導体製造用特殊ガスの物流拠点を新設しており、北海道でのサプライチェーン体制を着々と強化している。

◎ リスク要因: ガス供給は長期契約が多いため急激な業績変動は少ないが、ラピダスの量産計画が大幅に遅延した場合は設備投資の回収リスクがある。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4091

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4091.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.nipponsanso-hd.co.jp/ir/

【ラピダス向けEUVフォトマスクの量産体制を構築中】大日本印刷 (7912)

◎ 事業内容: 出版・商業印刷を祖業とし、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスといった多分野に展開する総合印刷大手。半導体分野ではフォトマスク(回路の原版)の設計・製造・販売を行い、EUV対応の最先端フォトマスクの開発に注力。

 ・ 会社HP: https://www.dnp.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダス向けに2ナノメートル世代のEUVフォトマスクを2027年度に国内量産する計画を進めている。ラピダスのNEDOプロジェクトに再委託先として参画し、EUVフォトマスク製造プロセスの開発を進めてきた。2024年12月には2ナノ世代以降のロジック半導体用フォトマスクに要求される微細パターンの解像に成功。さらにベルギーのimecとも次世代EUV向けフォトマスクの共同研究契約を締結している。ラピダスはフォトマスクを社外から調達する方針を明確にしており、同社にとっては大きな商機となる。EUVフォトマスクの売上高を2031年3月期に100億円規模に高める目標を掲げており、ラピダス向けを皮切りにTSMCなど海外大手からの受注も狙う。印刷技術の精密さがナノメートル単位のパターン形成に活きるという、意外性のある技術展開が注目ポイント。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1876年創業。長年培った精密印刷技術をフォトマスク事業に転用し、2022年のラピダス設立を契機に最先端領域への取り組みを再加速。EUV対応のペリクル(保護フィルム)付きフォトマスクの量産体制を国内で整えている。

◎ リスク要因: フォトマスク事業は売上全体に占める比率が小さく、業績への即時インパクトは限定的。EUV技術の実用化が遅れれば投資回収に時間がかかる。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7912

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7912.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.dnp.co.jp/news/

【IBMと組んでラピダス向け2ナノフォトマスクを供給】テクセンドフォトマスク (旧トッパンフォトマスク)

◎ 事業内容: TOPPANホールディングスの半導体フォトマスク事業を分社化して2022年に設立されたフォトマスク専業メーカー。外販フォトマスク市場において世界トップクラス(約40%)のシェアを誇る。2024年11月にトッパンフォトマスクから現社名に変更。東証プライム市場への上場を目指し、有価証券届出書を2025年9月に提出済み。

 ・ 会社HP: https://www.photomask.co.jp/

◎ 注目理由: 米IBMと次世代半導体向けの高NA EUVを含むフォトマスクに関する共同研究開発契約を締結しており、2ナノメートルのロジック半導体プロセスに対応したフォトマスクをラピダスに供給するとみられている。ラピダスはIBMから設計技術の供与を受けており、そのIBMとの協業パイプを持つ同社はラピダスのフォトマスク調達において最有力のパートナーと目されている。朝霞工場ではマルチビーム描画装置2台が稼働中で、2026年度以降にはEUVマスクの量産ライン設置も検討。上場が実現すればIPOとしても注目を集める可能性がある。上場前の段階からラピダスとの直接的な関係性が明確で、半導体フォトマスク専業という希少な業態であることが投資家の関心を惹きつけている。(上場時期は変動の可能性あり、最新情報を要確認)

◎ 企業沿革・最近の動向: TOPPANの連結子会社として分社化され、上場に伴い持分法適用会社に移行する見込み。IBMとの共同開発を通じ、最先端2ナノ世代フォトマスクの実用化に向けて開発を加速している。

◎ リスク要因: 上場時期・価格が未確定。親会社TOPPANとの関係変化リスク。フォトマスク市場は技術的なハードルが高く、開発遅延の可能性もある。

◎ 参考URL(みんかぶ): (上場後に確認)

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): (上場後に確認)

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.photomask.co.jp/

【先端半導体設計で”ラピダスの潜在顧客”と目される】ソシオネクスト (6526)

◎ 事業内容: 富士通とパナソニックのシステムLSI事業を統合して2022年に設立されたファブレス半導体メーカー。SoC(System on Chip)の設計・開発・販売を手がけ、車載、ネットワーク、スマートデバイスなど幅広い領域で先端プロセスの製品を展開。

 ・ 会社HP: https://www.socionext.com/jp/

◎ 注目理由: TSMCやアームと協業して最先端2ナノ半導体を設計開発する体制を構築しており、市場では「ラピダスから受注を獲得するのではないか」という思惑が繰り返し取り沙汰されている。同社が持つ先端SoC設計技術は、ラピダスが量産体制を整えた際の最初の顧客候補のひとつとして注目される。チップレット技術にも取り組んでおり、ラピダスが千歳で開設した後工程R&D拠点「RCS」で進めるチップレットパッケージング技術との親和性も高い。ファブレス企業であるため自社で工場を持たず、製造をファウンドリに委託するビジネスモデルだが、それゆえにラピダスとの取引が実現すれば業績への直接的なインパクトは大きい。半導体設計分野は製造装置に比べて投資家の注目度がまだ低く、出遅れ物色の余地がある。

◎ 企業沿革・最近の動向: 富士通セミコンダクターとパナソニック セミコンダクターソリューションズの合弁として設立。2023年3月に東証プライム市場に上場し、上場直後から半導体関連株として人気化。直近の業績は先端プロセス製品の量産移行が寄与し好調。

◎ リスク要因: ラピダスからの受注はまだ公式発表がなく思惑の域を出ない。TSMCへの製造依存度が高く、地政学リスクの影響を受ける。株価が思惑先行で動きやすい。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6526

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6526.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.socionext.com/jp/ir/

【EUV向けフォトレジストで世界をリードする化学メーカー】東京応化工業 (4186)

◎ 事業内容: 半導体製造に使用されるフォトレジスト(感光性樹脂)の大手メーカー。半導体の回路パターンを形成する「リソグラフィ工程」において不可欠な材料を供給。先端プロセス向けフォトレジストに強みを持ち、EUV対応品の開発でも業界をリード。

 ・ 会社HP: https://www.tok.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスが2ナノ世代の量産に用いるEUV露光技術において、フォトレジストは回路パターンを正確にウェーハ上に描き出すための核心的な材料。同社は先端プロセス向けフォトレジストにおいて長年の技術蓄積を持ち、EUV対応品でも世界トップクラスの競争力を有する。レゾナック・ホールディングスが主導する半導体関連の国際企業連合「ジョイント3」にも参画しており、後工程パッケージング技術の革新にも関与している。ラピダスの量産が本格化すれば、フォトレジストの消費量は試作段階とは比較にならないほど増大する。さらに、2ナノ世代ではEUV露光の多重パターニングが必要となるため、一枚のウェーハに使用されるフォトレジストの量自体も増加する。材料分野でのグローバルな競争力と国内半導体復活の波が重なり、中長期的な成長が期待される。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1940年設立。日本のフォトレジスト産業の草分け的存在で、世界の半導体産業の微細化の歴史とともに歩んできた。近年はEUV対応品の開発投資を加速しており、海外拠点の拡充も進む。

◎ リスク要因: フォトレジスト市場はJSR(非上場化)やレゾナックとの競争が激しい。EUV向け製品は技術的な要求水準が極めて高く、顧客評価に時間がかかる。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4186

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4186.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.tok.co.jp/ir/

【EUV用フォトマスクブランクスで世界をリード】HOYA (7741)

◎ 事業内容: 光学ガラス、エレクトロニクス(半導体用フォトマスクブランクス)、メディカル(内視鏡、眼内レンズ)の3事業を展開するグローバル企業。特にフォトマスクの基板となるブランクスでは世界的に圧倒的なシェアを有する。

 ・ 会社HP: https://www.hoya.co.jp/

◎ 注目理由: フォトマスクの基板素材であるブランクスは、EUV露光工程の根幹をなす部材。EUV用ブランクスは、波長13.5ナノメートルのEUV光を効率よく反射するため、シリコンとモリブデンの薄膜を40層ほど交互に積み重ねた多層膜構造が必要であり、製造難度が極めて高い。同社はこの分野で世界トップのシェアを持ち、TSMC、サムスン、インテルなど大手メーカーにも供給実績がある。ラピダスが2ナノ世代でEUV露光を使用する以上、同社のブランクスは不可欠となる。1種類のデバイスに必要なEUVフォトマスクは20~30枚にもなり、その1枚1枚にブランクスが必要であるため、ラピダスの量産規模が拡大するほど同社への需要も連動して増加する。知名度の高い銘柄ではあるが、ラピダス文脈での注目度はまだ十分に織り込まれていない可能性がある。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1941年設立。光学ガラスメーカーとして出発し、精密加工技術を武器に半導体やメディカルに進出。高い利益率と堅固な財務体質で知られ、株主還元にも積極的。

◎ リスク要因: 時価総額が大きく値動きは穏やか。EUV以外の事業比率も大きいため、ラピダス関連の業績インパクトは限定的。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7741

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7741.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.hoya.co.jp/ir/

【2ナノ対応のマルチ電子ビーム描画装置を開発】日本電子 (6951)

◎ 事業内容: 電子顕微鏡、分析機器、半導体関連機器の開発・製造・販売を行う精密機器メーカー。透過型電子顕微鏡(TEM)では世界トップクラスのシェアを持つ。半導体分野ではマルチビーム描画装置が注目製品。

 ・ 会社HP: https://www.jeol.co.jp/

◎ 注目理由: 2ナノメートル対応のマルチ電子ビームマスク描画装置の開発を完了しているとみられ、ラピダスのフォトマスク製造プロセスにおける重要な装置メーカーとして位置づけられている。マルチビーム描画装置は、多数の電子ビームを一度に照射することで複雑かつ微細なパターンを短時間で描画できる装置で、EUVフォトマスクの製造において不可欠な技術だ。同社の装置は26万本のビームを一気に照射できるため、加工時間を大幅に短縮できる。大日本印刷やテクセンドフォトマスクなど、ラピダス向けフォトマスクを供給する企業群にとって、描画装置は生産性を左右するキー設備。半導体微細化の進展とともに描画パターン数は飛躍的に増大するため、高速描画が可能な同社の装置への需要は構造的に拡大する。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年設立。電子顕微鏡の老舗として世界的に知られ、ノーベル賞受賞者の研究にも同社の装置が使用されてきた。近年は半導体関連装置の需要増を受けて業績が拡大傾向にある。

◎ リスク要因: マルチビーム描画装置の市場は限られており、競合のIMS Nanofabricationとの技術競争がある。半導体以外の事業の業績変動も影響。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6951

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6951.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.jeol.co.jp/ir/

【ウェーハ洗浄装置で世界トップ、千歳にも拠点設置】SCREENホールディングス (7735)

◎ 事業内容: 半導体製造装置、ディスプレイ製造装置、グラフィックアーツ機器などを展開する装置メーカー。特にウェーハ洗浄装置で世界トップのシェアを持ち、枚葉式洗浄装置に強みがある。

 ・ 会社HP: https://www.screen.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスの新工場近くに位置する「千歳ステーションプラザ」に拠点を設けており、千歳工場へのサポート体制を構築済み。半導体の回路線幅が微細化するほど、一枚ずつ丁寧に洗浄する「枚葉式」の需要が増加する構造にあり、2ナノ世代を目指すラピダスの量産においては同社の洗浄装置が不可欠となる見通し。ラピダスが掲げる「短TAT半導体製造」のコンセプトにおいても、洗浄工程の効率化は生産サイクル短縮の鍵を握る。同社は新規セットアップ、メンテナンス、装置最適化改造まで一貫したサービスを提供しており、量産フェーズに入った後の継続的な収益も期待できる。AI半導体やHBM(高帯域メモリ)向け需要の拡大も追い風であり、ラピダス関連に限らず半導体製造装置セクター全体の成長から恩恵を受ける。

投資リサーチャー
投資リサーチャー

◎ リスク要因: 統合後の構造改革途上であり、利益率の改善がまだ道半ば。ここは要チェックです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1943年設立。もとは印刷関連機器メーカーだったが、半導体製造装置に事業の軸足を移し、洗浄装置分野で世界的なプレゼンスを築いた。2026年には顧客の2ナノ量産投資が加速すると予想。

◎ リスク要因: 大型株のため値幅は限定的。半導体設備投資のサイクルに業績が左右される。中国市場の規制リスクにも留意。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/7735

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/7735.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.screen.co.jp/ir/

【半導体材料の総合力でラピダスを支える】レゾナック・ホールディングス (4004)

◎ 事業内容: 旧昭和電工マテリアルズ(日立化成)と昭和電工が統合して誕生した総合化学メーカー。半導体分野ではCMPスラリー、封止材、ダイボンディング材、プロセスケミカルなど幅広い材料を供給。CMPスラリーでは世界2位のシェアを持つ。

 ・ 会社HP: https://www.resonac.com/jp/

◎ 注目理由: 半導体製造に必要な材料を多岐にわたって供給できる「総合力」が最大の強み。独自の微粒子合成技術で開発した「ナノセリアスラリー」はCMPスラリー市場で世界トップシェアを持ち、研磨傷を低減できる点で高い評価を得ている。ラピダスの2ナノ世代量産においては、CMP工程の重要性が一段と増すため、同社のスラリー需要は拡大が見込まれる。さらに同社は、半導体関連の国際企業連合「ジョイント3」の主導的な立場にあり、後工程パッケージング技術の革新にも取り組む。ラピダスが進めるチップレット技術においても、パッケージング材料は不可欠であり、前工程から後工程まで一貫して材料を供給できるポジションは競合他社にない独自の優位性。半導体材料セクターの本命銘柄のひとつ。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2023年1月に昭和電工から社名をレゾナックに変更。半導体材料事業への経営資源集中を鮮明にし、非中核事業の売却を進めている。ジョイント3にはTOWA、AGC、東京応化工業なども参画。

◎ リスク要因: 統合後の構造改革途上であり、利益率の改善がまだ道半ば。石油化学事業の市況変動リスクも残る。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4004

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4004.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.resonac.com/jp/ir/

【CMP研磨材で世界トップシェアを持つニッチトップ企業】フジミインコーポレーテッド (5384)

◎ 事業内容: 半導体製造用CMP(化学的機械研磨)スラリーおよび精密研磨材の専業メーカー。シリコンウェーハの超平坦加工に使われる高精度研磨材で世界トップシェアを誇る。

 ・ 会社HP: https://www.fujimiinc.co.jp/

◎ 注目理由: CMP工程は半導体製造における「超平坦化」を実現するために不可欠なプロセスであり、同社はその中核材料であるCMPスラリーで世界的な競争力を持つ。同社のスラリーは非金属膜に対する選択比を製品設計で自在にコントロールでき、最先端プロセスで豊富な採用実績がある。2ナノ世代ではトランジスタの構造がGAA(Gate-All-Around)に移行するため、研磨工程の回数が増え、CMPスラリーの使用量も増大する。ラピダスの量産が軌道に乗れば、国内での需要が新たに創出されることになる。グローバルに見ても、AI向け半導体の需要拡大やHBMの量産増加がCMPスラリー市場の成長を後押ししており、構造的な追い風が吹いている。ニッチ市場でのトップシェアを持つため、価格競争に巻き込まれにくい点も強み。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1953年設立。もともと砥粒メーカーとして出発し、半導体産業の成長とともにCMP研磨材メーカーとして地位を確立。先端品への注力を強化しており、2ナノ世代対応の新製品開発も進行中。

◎ リスク要因: 半導体設備投資サイクルの影響を受けやすい。ニッチ市場ゆえに市場規模自体の天井も意識される。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/5384

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/5384.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.fujimiinc.co.jp/ir/

【半導体向けエッチングガスで存在感を増す特殊化学メーカー】関東電化工業 (4047)

◎ 事業内容: フッ素化合物を中心とした特殊化学品メーカー。半導体製造に使用されるドライエッチングガスやCVD用ガスなどの電子材料ガスを製造・販売。リチウムイオン電池用電解液の原料であるヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)でも知られる。

 ・ 会社HP: https://www.kantodenka.co.jp/

◎ 注目理由: 半導体の回路パターンを形成するドライエッチング工程では、高純度の特殊ガスが大量に消費される。2ナノ世代のGAAトランジスタ構造では、より複雑な三次元的なエッチングが必要となるため、エッチングガスの種類も量も増加する。同社はフッ素化合物を核とした特殊ガスの製造技術に強みを持ち、国内半導体メーカーへの供給実績も豊富。ラピダスの千歳工場が量産体制に入れば、エッチングガスの新たな国内需要が創出される。フッ素化学はそもそも参入障壁が高い分野であり、安全管理や品質管理のノウハウが蓄積されている企業でなければ対応できない。時価総額が比較的小さいため、ラピダス関連テーマが再燃した際のインパクトが大きい銘柄のひとつ。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1938年設立。もとは電気化学工業の流れを汲むフッ素化合物の専業メーカー。近年はEV用電池材料と半導体向け電子材料ガスの二本柱で成長戦略を描いている。

◎ リスク要因: EV用電池材料事業の市況悪化リスク。半導体向けガスの競合は日本酸素グループや大手化学メーカーと激しい。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4047

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4047.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.kantodenka.co.jp/ir/

【高純度フッ化水素酸で半導体洗浄を支える】ステラ ケミファ (4109)

◎ 事業内容: 高純度フッ化水素酸やフッ素系特殊ガスの製造・販売を行う化学メーカー。半導体のウェーハ洗浄やエッチング工程に使用される超高純度フッ酸で国内トップクラスのシェアを持つ。リチウムイオン電池用電解質も製造。

 ・ 会社HP: https://www.stella-chemifa.co.jp/

◎ 注目理由: 超高純度フッ化水素酸は半導体製造の洗浄工程において最も重要な薬液のひとつであり、微細化が進むほど純度への要求は厳しくなる。2ナノ世代ではppt(1兆分の1)レベルの不純物管理が求められるとされ、この超高純度を実現できるメーカーは世界でも限られている。同社は長年にわたりフッ素化学に特化した技術蓄積を持ち、国内外の大手半導体メーカーに供給実績がある。ラピダスの千歳工場への直接供給の有無は公表されていないが、パイロットライン稼働に伴い国内での超高純度フッ酸の需要は確実に増加しており、量産フェーズではさらなる需要拡大が見込まれる。フッ素化学品は環境規制の強化もあり新規参入が難しい分野で、既存メーカーの希少価値は高い。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1941年設立。大阪に本社を構えるフッ素化学の老舗企業。超高純度フッ酸の製造で長年の実績を持ち、半導体産業の微細化とともに成長してきた。近年はリチウムイオン電池向け材料も伸長。

◎ リスク要因: 時価総額が小さくフッ素系化学品という特殊な市場のため流動性に注意。環境規制の変化がフッ素化合物全般に影響するリスクも。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/4109

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/4109.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.stella-chemifa.co.jp/ir/

【後工程のチップレット技術で飛躍するモールド装置の雄】TOWA (6315)

◎ 事業内容: 半導体製造装置メーカーで、特に半導体の後工程(パッケージング工程)で使用されるモールディング装置(封止装置)に強みを持つ。コンプレッションモールド方式で世界トップシェアを有する。

 ・ 会社HP: https://www.towajapan.co.jp/

◎ 注目理由: ラピダスが千歳のセイコーエプソン千歳事業所内に開設した後工程R&D拠点「RCS」では、チップレットパッケージの量産技術開発が進められている。チップレット技術は、異なるプロセスで製造された複数のチップを一つのパッケージに統合する技術であり、後工程の重要性が飛躍的に高まっている。同社のモールディング装置はこのパッケージング工程で使用される中核的な装置であり、チップレット時代の到来とともに需要拡大が見込まれる。レゾナック主導の国際企業連合「ジョイント3」にも参画しており、後工程技術の革新に関わるプレイヤーとしてのポジショニングは明確。AI半導体向けHBMの量産においてもモールド装置の需要が急増しており、ラピダスに限らず半導体後工程全体のトレンドから恩恵を受ける。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1979年設立。京都に本社を置き、独自のコンプレッションモールド技術で半導体パッケージング市場を開拓。AI半導体向けの需要急増を受けて業績は急拡大しており、株価も近年大幅に上昇した。

◎ リスク要因: 株価がすでに大幅に上昇しており、バリュエーション面での割高感が意識される場面も。後工程装置市場の競争激化リスク。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6315

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6315.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.towajapan.co.jp/ir/

【メモリ向けプローブカードで世界シェア首位】日本マイクロニクス (6871)

◎ 事業内容: 半導体ウェーハの電気的特性検査に用いるプローブカードの大手メーカー。メモリ向けプローブカードでは世界シェア1位(約33%)を誇る。半導体検査工程で不可欠な消耗品を供給するポジションにある。

 ・ 会社HP: https://www.mjc.co.jp/

◎ 注目理由: プローブカードは半導体のウェーハテスト工程において消耗品として継続的に使用される部材であり、半導体の生産量に比例して需要が増加する。ラピダスの2ナノ世代半導体が量産に入れば、検査工程でのプローブカード需要も新たに発生する。2ナノ世代のGAAトランジスタは従来のFinFET構造より複雑であり、検査項目や精度要求も高度化するため、対応できるプローブカードメーカーの技術力が問われる。同社は生成AI向けHBM関連需要を背景にプローブカード事業が大きく伸長しており、2025年12月期の通期決算では過去最高益を達成。テーマが意識されると値幅が出やすい銘柄として投資家の間で注目されている。装置メーカーのような大型の設備投資が不要な消耗品ビジネスであるため、安定した需要が見込める点もポイント。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1970年設立。プローブカードの国産化を推進してきたパイオニア企業。2025年12月期は売上高・営業利益ともに過去最高を更新し、HBM向けの需要拡大が業績を牽引した。

◎ リスク要因: メモリ市場の需給サイクルに業績が左右される。テーマ株として投機的な資金が入りやすく、ボラティリティが高い。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6871

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6871.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.mjc.co.jp/ir/

項目内容
ポイント1【ラピダスの洗浄装置を独占的に開発】ジェイ・イー・ティ (6228)
ポイント2【半導体工場に不可欠な”超純水”のスペシャリスト】野村マイクロ・サイエンス (6254)
ポイント3【ラピダス工場の配管工事を受注した設備工事大手】ダイダン (1980)
ポイント4【2ナノ対応CMP装置で存在感を増す総合重機】荏原製作所 (6361)
ポイント5【ラピダスへの半導体材料輸送の”司令塔”】長瀬産業 (8012)
ポイント6【北海道地盤の建機レンタル大手、ラピダス特需の最前線】カナモト (9678)
目次

【ラピダス後工程R&D拠点の隣人、精密加工技術の雄】セイコーエプソン (6724)

◎ 事業内容: プリンター、プロジェクター、ウォッチ、ロボットなどを展開する精密機器メーカー。千歳市に事業所を持ち、半導体デバイスの製造・開発拠点として長年稼働してきた。

 ・ 会社HP: https://www.epson.jp/

◎ 注目理由: ラピダスが半導体後工程の研究開発拠点「Rapidus Chiplet Solutions(RCS)」を開設した場所は、同社の千歳事業所内のクリーンルーム。2024年10月に発表されたこの協業では、2ナノ世代半導体のチップレットパッケージ設計・製造技術開発が進められており、自動化も含めた量産技術の確立を目指している。RCSは2026年4月を目標に研究開発活動を開始する計画だ。同社はもともと半導体デバイスの製造で長年の実績を持ち、精密加工技術の蓄積がある。ラピダスとの物理的な近接性と技術的な親和性を活かし、後工程パッケージングの分野でシナジーを生み出す可能性がある。大企業ゆえにラピダス関連の業績インパクトは限定的だが、後工程という次の成長分野への布石として中長期的な意味合いは大きい。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1942年設立。諏訪に本社を置くセイコーグループの精密機器メーカー。千歳事業所は北海道における半導体関連の主要拠点として位置づけられ、ラピダスとのR&D協業が具体化したことで新たな注目を集めている。

◎ リスク要因: プリンター事業の構造変化やPC市場の低迷が本業に影響。ラピダス関連は全社売上に対する寄与度が小さい。

◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/6724

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6724.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連するニュース記事): https://www.epson.jp/ir/

ここまでが厳選20銘柄の全解説である。ラピダスの2027年量産開始に向けたサプライチェーンは、製造装置、素材・化学品、ガス供給、物流、建設インフラ、設計、検査部材と多層的に広がっている。このエコシステム全体を俯瞰し、自分の投資スタイルに合った銘柄を監視リストに入れておくことが、国策半導体テーマの大きな波に乗るための第一歩となるだろう。


📚 投資スキルを磨くおすすめ書籍

当サイト管理人が厳選した、個人投資家に本当に役立つ5冊

会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい
会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい

四季報の読み方がわかる決定版。銘柄選びの効率が劇的に上がります。

Amazonで見る →
世界一やさしい株の教科書 1年生
世界一やさしい株の教科書 1年生

株式投資の基本を丁寧に解説。初心者が最初に読むべき一冊。

Amazonで見る →
億までの人 億からの人
億までの人 億からの人

ゴールドマン・サックス出身の投資家が語る、資産形成のマインドセット。

Amazonで見る →
激・増配株投資入門
激・増配株投資入門

配当で資産を増やす実践手法。高配当株投資の教科書的存在。

Amazonで見る →
マンガでわかるテスタの株式投資
マンガでわかるテスタの株式投資

累計利益100億円超のカリスマトレーダーの手法をマンガで学べる。

Amazonで見る →

※ 上記リンクはAmazonアソシエイトリンクです。購入費用の一部が当サイトの運営費に充てられます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

コメント

コメントする

目次