ロキソニン解禁で爆騰期待、市販薬拡大テーマで仕込むべき厳選20銘柄を製薬・流通・小売まで全方位公開

note n3d25380fc8c5
  • URLをコピーしました!
この記事のポイント
  • 免責事項
  • 【ロキソニンブランドを擁するスイッチOTCの総本山】第一三共 (4568)
  • 【目薬国内シェア首位、アジア展開でも躍進】ロート製薬 (4527)
  • 【独自ニッチ戦略で高収益、消費者ニーズを掘り当てる天才】小林製薬 (4967)

医療費削減の号砲がついに鳴り響きました。政府が「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に盛り込んだ「OTC類似薬の保険給付の在り方の見直し」は、2026年度から段階的に制度として動き出します。厚生労働省幹部の説明によれば、スイッチOTC化された約2,700品目と、湿布・眼科用薬など合計5,000〜6,000品目にも及ぶ処方薬が見直し対象の候補となり、鎮痛剤「ロキソニン」、抗アレルギー薬「アレジオン」、花粉症点眼薬、湿布薬、胃腸薬、保湿剤など、私たちの身の回りにある薬が次々と「選定療養」の枠組みに組み込まれていく構図です。

さらに2026年4月にはビッグニュースが飛び込んできました。サントリーホールディングスが第一三共から「ロキソニンS」「ガスター10」「ルル」を擁する第一三共ヘルスケアを2,465億円で買収すると発表し、酒類市場縮小に悩む巨大企業が健康領域を新たな柱に据える構想を鮮明にしたのです。さらに、漢方最大手のツムラが養命酒製造から「薬用養命酒」事業を68億円で取得すると発表するなど、業界再編の動きも加速しています。

セルフメディケーション推進という政策の追い風、保険適用外に伴う市販薬への需要シフト、そしてインバウンド需要の回復という三重のテーマが、OTC関連銘柄の株価に構造的な追い風を吹かせつつあります。本記事では、製薬メーカー、ドラッグストア、医薬品卸という全バリューチェーンから、個人投資家が今こそ仕込みたい注目22銘柄を厳選してお届けします。

免責事項

本記事は投資情報の提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はあくまでご自身の責任と判断でお願いいたします。記載の株価、業績、事業内容等の情報は執筆時点のものであり、最新情報は各企業のIRページ等でご確認ください。また、情報の正確性には万全を期しておりますが、その完全性・正確性を保証するものではありません。相場環境や企業動向は急速に変化し得るため、投資を行う際は最新のIR資料・適時開示等を必ずご確認ください。

マーケットアナリストマーケットアナリスト
この記事で紹介されている銘柄群は、単なるリストではなく、それぞれに明確な投資テーマの裏付けがあります。個別にデューデリジェンスを深めることで、より確度の高いエントリーポイントが見えてくるはずです。
目次

【ロキソニンブランドを擁するスイッチOTCの総本山】第一三共 (4568)

◎ 事業内容: 国内製薬大手で、循環器薬・感染症薬・抗がん剤に強みを持ちます。英アストラゼネカとの提携で開発したがん領域のADC「エンハーツ」が成長の主軸となりつつあり、医療用医薬品が連結売上の95%を占めます。子会社の第一三共ヘルスケアは「ロキソニンS」「ガスター10」「ルル」「トランシーノ」など有力OTCブランドを多数擁する国内OTC業界2位級の企業です。  ・ 会社HP:

第一三共株式会社 第一三共株式会社の国内向けウェブサイトです。私たちは、革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供す www.daiichisankyo.co.jp

◎ 注目理由: 2026年4月15日、サントリーHDが第一三共ヘルスケアを約2,465億円で段階的に買収すると発表し、翌日の株価は一時3.4%高となりました。医療用医薬品の研究開発費が高騰するなか、OTC事業を切り離してがん領域など高収益の新薬開発に経営資源を集中させる戦略は合理的で、市場もポジティブに受け止めています。OTC類似薬の保険適用外拡大はロキソニンブランドの消費者認知度の高さから、むしろ追い風となるテーマ銘柄でもあり、譲渡益の計上で財務基盤も強化される見通しです。主力の「エンハーツ」は欧米・中国・日本で承認取得が相次ぎ、DXd ADCパイプラインも分厚く、今後5年の収益成長の視界が極めて良好といえます。時価総額は5兆円超の国内有数の製薬株ですが、多面的な成長ドライバーを持つ稀有な銘柄として注目度が高まっています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2005年に第一製薬と三共が経営統合して誕生。2015年に米ランバクシーを売却し、がん領域への選択と集中を加速させました。2026年4月に第一三共ヘルスケアのサントリーHDへの譲渡を発表し、2028年3月期に譲渡益を計上する見通しです。

◎ リスク要因: ADC医薬品への投資集中による研究開発費の先行負担、米国での主力薬の価格交渉リスク、ヘルスケア事業譲渡に伴う一過性費用の発生が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

第一三共 (4568) : 株価/予想・目標株価 [DSCOMPANY] – みんかぶ 第一三共 (4568) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売り minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

第一三共(株)【4568】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス 第一三共(株)【4568】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2026-04-15/TDIVHJKK3NY800


【目薬国内シェア首位、アジア展開でも躍進】ロート製薬 (4527)

◎ 事業内容: 「Vロート」「リセ」など目薬で国内シェア首位。「メンソレータム」「肌ラボ」「オバジ」などスキンケアでも圧倒的ブランド力を誇ります。OTC医薬品に加えて化粧品、機能性食品、再生医療まで事業領域を広げた総合ヘルスケア企業で、アジア市場への展開も強力です。  ・ 会社HP:

ロート製薬株式会社|公式企業サイト 会社案内、投資家向け情報、社会貢献活動、採用情報等、ロート製薬の企業情報全般を提供するロート製薬株式会社の公式企業サイトで www.rohto.co.jp

◎ 注目理由: 2026年3月期第3四半期決算では売上高2,530億円(前年同期比12.0%増)、営業利益335億円(同5.1%増)と増収増益を達成し、通期予想も上方修正しています。とりわけアジア地域が売上高910億円(同32.9%増)と大幅成長しており、インバウンド需要のみならず現地販売の勢いも本物です。スイッチOTCが拡大する局面では、目薬やスキンケアといった「処方薬から市販薬へのシフト」が進みやすい領域に強みを持つロート製薬は最大の受益者の一つとなります。花粉症治療薬のOTC類似薬が保険適用外となった場合、「アルガード」など抗アレルギー点眼薬の市販市場拡大が見込まれます。自己資本比率も高水準で安定し、ROEも望ましいとされる水準を上回っており、クオリティ成長株として機関投資家の保有も厚い銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1899年創業の老舗で、「ロート胃活」の製造販売からスタート。1988年に化粧品「メンソレータム」事業を買収し事業領域を拡大しました。近年はiPS細胞由来の再生医療にも積極投資しており、2026年には東京大学と食と健康をテーマに連携講座を開設しています。

◎ リスク要因: 海外売上比率が高まる中で為替変動の影響を受けやすいこと、中国経済減速リスク、競合ブランドとのシェア争いが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

ロート製薬 (4527) : 株価/予想・目標株価 [ROHTO PHARMACEUTICAL] – みんかぶ ロート製薬 (4527) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売 minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

ロート製薬(株)【4527】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス ロート製薬(株)【4527】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

ページが見つかりません / Page Not Found(Error 404) | ロート製薬株式会社 www.rohto.co.jp

【独自ニッチ戦略で高収益、消費者ニーズを掘り当てる天才】小林製薬 (4967)

◎ 事業内容: 「あったらいいな、をカタチにする」を合言葉に、消費者の細かなペインポイントを拾い上げる独自の商品開発力で知られるOTC・日用品メーカーです。「アンメルツ」「熱さまシート」「ブルーレット」「命の母」など、一度聞いたら忘れないネーミングの商品群を展開し、小分類市場で首位を取る「ニッチ戦略」で高収益を実現しています。  ・ 会社HP:

https://www.kobayashi.co.jp/

◎ 注目理由: 2024年の紅麹サプリメント問題で業績・信頼ともに大きく毀損し、2025年12月期決算では営業利益40.0%減、純利益63.7%減と落ち込みましたが、これは仙台新工場・タイ工場の減損損失146億円を計上した影響が大きく、一過性要因と捉えられます。逆にいえば、この大幅な業績悪化と品質管理体制の刷新を織り込んだ現在の株価水準は、OTC類似薬の保険適用外拡大という追い風を考慮すれば長期的な仕込み場になり得るとの見方もできます。小林製薬は医療用品から家庭雑貨まで「軽症者向けセルフメディケーション商品」の品揃えが圧倒的で、保険適用範囲縮小で患者が薬局に向かう流れのなかで受益度合いが大きい銘柄です。新中期経営計画の進捗と信頼回復の進捗を注視したいところです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1886年に大阪で薬種問屋として創業。戦後、家庭薬メーカーとして急成長しました。2024年3月、紅麹関連サプリメントの健康被害問題が発覚し、経営陣の刷新と抜本的な品質管理改革に取り組んでいます。

◎ リスク要因: 紅麹問題による訴訟・補償リスクの残存、ブランドイメージ回復の長期化、減損処理後も追加費用が発生する可能性が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4967

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4967.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.kobayashi.co.jp/corporate/ir/

【漢方薬の絶対王者、「セルフメディケーション時代」の最大受益者】ツムラ (4540)

◎ 事業内容: 医療用漢方製剤で国内シェア80%以上を握る圧倒的な漢方メーカーです。「葛根湯」「加味逍遙散」「補中益気湯」など129処方を展開し、医療現場で広く処方されています。近年は中国事業も急拡大中で、一般用医薬品(OTC)分野でも2026年にかけて事業強化を鮮明にしています。  ・ 会社HP:

https://www.tsumura.co.jp/

◎ 注目理由: 2026年3月期第3四半期で売上高1,451億円(前年同期比6.1%増)と成長を続け、特に中国事業が41.3%増と大幅伸長しています。OTC類似薬の保険適用外化が進めば、医療用漢方の一部が市販薬へシフトする可能性も高く、ツムラが得意とする分野です。さらに2026年2月には、アクティビスト「村上ファンド系」のレノによる養命酒製造のTOBを経由して、最終的に68億円で養命酒製造の「薬用養命酒」事業を取得する再編スキームを発表しました。これにより、ドラッグストアの売り場で消費者認知度の高い「薬用養命酒」とツムラの漢方ブランドを並列展開でき、市販市場での一大勢力が誕生します。「セルフメディケーション推進」という国策と、「漢方」という圧倒的な参入障壁を併せ持つ稀有な銘柄といえます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1893年に津村重舎が中将湯本舗津村順天堂として創業。1988年にツムラに社名変更しました。2017年に中国平安保険グループと資本業務提携を締結。2026年2月に養命酒製造の買収を発表し、OTC漢方市場での地位強化を目指しています。

◎ リスク要因: 原料生薬の多くを中国に依存するため地政学リスク・為替リスクの影響を受けやすく、生薬在庫の積み増しで短期的に利益率が圧迫される可能性があります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4540

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4540.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://maonline.jp/news/20260225a

【「ヘパリーゼ」で二日酔い対策の定番、中堅製薬のOTC伸び代】ゼリア新薬工業 (4559)

◎ 事業内容: 消化器系医療用医薬品と、OTCのコンシューマーヘルスケア事業の二本柱で展開する製薬中堅企業です。主力OTCブランドは「ヘパリーゼ」シリーズ(肝臓加水分解物配合の滋養強壮剤)、「コンドロイチン」「ウィズワン」などで、特にヘパリーゼはコンビニ・ドラッグストアで圧倒的存在感を示しています。  ・ 会社HP:

https://www.zeria.co.jp/

◎ 注目理由: 医療用では機能性ディスペプシア治療薬「アコファイド」や鉄欠乏性貧血治療薬「フェインジェクト」、2025年3月発売の高カリウム血症治療薬「ビルタサ」など独自性の高いパイプラインを抱えます。OTCのコンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群の拡販とインバウンド需要の取り込みで成長が続いています。第11次中期経営計画(2023〜2025年度)で連結売上高900億円を目標に掲げており、海外展開では欧州の「ディフィクリア」「アサコール」に加え、アジア地域への展開も積極的です。時価総額1,000億円前後の中堅サイズで、市販薬市場拡大テーマで流動性とアップサイドを両立できる銘柄です。OTC医薬品として国内唯一のPMS治療薬「プレフェミン」も地味ながら独自性の高い製品です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1955年に雪印乳業の製薬部門として設立され、1962年に独立。欧州での消化器系新薬販売を通じてグローバル展開を進めています。2025年3月にはビルタサの国内販売を開始し、売上拡大を図っています。

◎ リスク要因: 主力ブランドへの依存度が高く、ヘパリーゼの売上動向に業績が左右されやすいこと、また新薬の欧州市場における競争激化リスクが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4559

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4559.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.zeria.co.jp/ir/

【バファリンの生みの親、オーラル+解熱鎮痛で存在感】ライオン (4912)

◎ 事業内容: 歯ブラシ・歯磨きで国内首位、トイレタリー国内3位のメジャー企業です。医薬品事業では解熱鎮痛剤「バファリンプレミアム」「バファリンA」、点眼剤「スマイル」シリーズ、ニキビ薬「ペアアクネ」などを展開しており、OTC領域で確固たるポジションを築いています。海外事業はアジア中心に展開中です。  ・ 会社HP:

https://www.lion.co.jp/

◎ 注目理由: 2025年12月期連結業績は売上高4,220億円(前期比2.2%増)、営業利益363億円(同28.1%増)と大幅増益を達成し、全セグメントで増収増益となりました。一般用消費財事業の収益性改善と海外展開加速が寄与しています。バファリンはOTC解熱鎮痛市場で長年トップシェアブランドの一角を占めてきた圧倒的なブランド力があり、OTC類似薬の保険適用外拡大で、処方薬のロキソプロフェンからの乗り換え需要も享受できるポジションにあります。2025年には不採算だった「ハリックス」「グロンサン」「グロモント」の各ブランドを他社に譲渡するなど事業の選択と集中を進めており、経営効率の改善が鮮明になっています。新製品「スマイル40プレミアム ザ・ワン」も好調で、点眼剤市場の拡大を捉えています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1891年創業の歯磨き・石鹸メーカーが源流で、1980年にライオン油脂とライオン歯磨が合併して現社名に。2025年には一般用消費財事業の高付加価値化戦略が奏功し大幅増益となっています。

◎ リスク要因: 主力のオーラルケア市場での国内競合激化、海外事業展開における為替リスク、原材料コスト上昇の価格転嫁動向が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4912

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4912.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.lion.co.jp/ja/ir/

【ウエルシア統合で売上2兆円へ、業界再編の覇者】ツルハホールディングス (3391)

◎ 事業内容: 北海道発祥のドラッグストアチェーンで、「ツルハドラッグ」「くすりの福太郎」「ウォンツ」「レデイ薬局」「杏林堂薬局」「ビーアンドディー」「ドラッグイレブン」を傘下に持ちます。地域集中型のドミナント展開を強みとし、2025年12月にウエルシアHDを完全子会社化したことで、売上高2兆円規模の業界最大手となりました。  ・ 会社HP:

https://www.tsuruha-hd.com/

◎ 注目理由: 2025年12月にウエルシアHDの完全子会社化が完了し、国内ドラッグストア業界で圧倒的な1位の地位を確立しました。通期売上高見通しは1兆4,530億円と巨艦企業化が進んでおり、鶴羽社長は「統合シナジーに手応え」とコメントしています。OTC類似薬の保険適用外拡大で、患者・消費者が処方薬からドラッグストア市販薬にシフトすれば、店舗数5,680を誇る業界最大のツルハHDは最大の受益者になります。調剤併設店舗も国内で3,000店以上を展開しているため、処方薬と市販薬の「両輪」で需要を取り込める体制が強みです。イオングループの一員としての調達力、PB商品展開、インバウンド需要取り込みも揃った総合力の高い銘柄で、プレミアム化粧品などの高単価商品でも存在感があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1929年に釧路で創業。2003年にホールディングス体制に移行。2024年2月にウエルシアHDとの経営統合を発表し、2025年12月1日にウエルシアHDを完全子会社化、2025年度は決算期変更に伴う9.5カ月の変則決算となりました。

◎ リスク要因: 大型統合後のシステム統合コスト、店舗統廃合に伴う一過性費用、PMI(統合後の経営統合)の進捗遅延リスクが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3391

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3391.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ryutsuu.biz/sales/s012614.html

【化粧品とインバウンドに強い都市型ドラッグストア王】マツキヨココカラ&カンパニー (3088)

◎ 事業内容: マツモトキヨシグループとココカラファイングループの経営統合により誕生した、国内最多店舗数3,499店舗(2025年3月時点)を展開するドラッグストアチェーンです。都市型・駅前立地に強く、化粧品・美容雑貨の構成比が高いことから、インバウンド需要取り込みで業界随一のポジションを誇ります。  ・ 会社HP:

https://www.matsukiyococokara.com/

◎ 注目理由: 2025年の売上高は1兆616億円と前期比3.8%増を達成しており、特に化粧品分野で強みを発揮しています。PB(プライベートブランド)商品の展開力も業界屈指で、「matsukiyo」ブランドは海外からの訪日客にも高い認知度を誇ります。2026年にはマレーシア1号店をオープンし、グローバル戦略を加速させています。OTC類似薬の保険適用外拡大という政策テーマに加え、インバウンド需要回復、PB拡大、海外展開という複数の成長ドライバーが揃っており、小売業のなかでも成長性の高さで際立つ銘柄です。他のドラッグストア大手がスーパー型(食品比率高め)の郊外店舗中心であるのに対し、マツキヨココカラは都市型・観光型に特化しているため、差別化要素が明確です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2021年10月にマツモトキヨシHDとココカラファインが経営統合して発足。2024年にはPB化粧品のポップアップストアを渋谷で展開、2026年はマレーシア進出とグローバル展開を本格化しています。

◎ リスク要因: インバウンド依存度が高く、訪日客数の急減・地政学リスクで業績がぶれやすいこと、国内のドラッグ業界再編加速による競争激化が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3088

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3088.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.matsukiyococokara.com/ir/

【食品6割の異色ドラッグ、九州発の成長チャンピオン】コスモス薬品 (3349)

◎ 事業内容: 「ドラッグコスモス」を九州・西日本中心に展開し、食品比率が60%を超える異色のドラッグストアチェーンです。「安くて、近くて、便利なドラッグストア」をコンセプトに、低価格と高頻度購買の食品・日用品を軸に独自の集客モデルを確立しています。店舗数は1,609店舗(2025年5月時点)。  ・ 会社HP:

https://www.cosmospc.co.jp/

◎ 注目理由: 2025年5月期の売上高は1兆113億円で前年比4.8%の増収を達成し、一般食品が売上高の60%以上を占めます。月次既存店売上も3.5%〜5.4%増と安定した高成長を継続しており、物価高時代における消費者の節約志向を巧みに取り込んでいます。OTC類似薬の保険適用外化で医薬品購入頻度が高まる局面で、食品・日用品のついで買いも発生しやすいコスモス薬品のビジネスモデルは構造的な追い風を享受できます。首都圏への進出は限定的であるものの、中部・近畿・東海エリアへの店舗拡大が続いており、まだ成長余地が大きい銘柄です。食品スーパーとドラッグストアの業態融合という独自路線で、将来的にイオン・セブン&アイなどの食品小売大手の脅威となる可能性も秘めています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1983年に福岡県で宇野尚武氏が創業。1997年にコスモスとして株式会社化されました。新規出店ペースを年間100〜130店舗のハイペースで維持しており、2025年度も既存店+新店の二軸で成長を加速しています。

◎ リスク要因: 人件費・物流費の上昇圧力、食品小売業界の過当競争による価格競争激化、東日本エリアでのブランド認知度の低さが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3349

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3349.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.cosmospc.co.jp/ir/

【調剤併設に強い「医療のハブ」的ドラッグストア】スギホールディングス (7649)

◎ 事業内容: 愛知発祥のドラッグストアチェーン「スギ薬局」を東海・関西・関東で展開しています。調剤薬局併設型の店舗比率が非常に高く、「医療」に軸足を置いた差別化戦略が特徴です。2024年9月にI&H(兵庫県の調剤薬局チェーン運営会社)を子会社化し、調剤事業をさらに強化しました。  ・ 会社HP:

https://www.sugi-hd.co.jp/

◎ 注目理由: 2025年2月期の売上高は8,780億円で前年比17.9%の大幅増収を達成し、I&Hの連結効果を含めて業界上位の成長率を誇ります。店舗数は2,186店舗(2025年2月末)と、わずか1年で468店舗増加しました。OTC類似薬の保険適用外拡大という制度変化において、調剤薬局併設店舗数で他社を大きく引き離すスギHDは、処方箋顧客を市販薬顧客に転換する「クロスセル」で最も有利なポジションです。処方薬から市販薬に切り替える患者が薬剤師に相談しやすい環境を持っているのはスギHDの大きな強みです。健康サポート薬局の認可取得も積極的で、かかりつけ薬局として地域医療に深く根を下ろしています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1976年に杉浦広一氏が愛知県で創業。2006年に東証1部上場。2024年9月にI&Hを連結子会社化し、グループの調剤薬局網を大幅拡充しました。インバウンド需要取り込みにも注力しています。

◎ リスク要因: I&H統合に伴うPMIリスク、調剤報酬改定による利益率圧迫、大型M&Aに伴う財務レバレッジ上昇が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7649

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7649.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.sugi-hd.co.jp/ir/

【駅前型で安定キャッシュを生む優等生】サンドラッグ (9989)

◎ 事業内容: 「サンドラッグ」「ドラッグトップス」「ダイレックス」を全国に展開するドラッグストアチェーンです。駅前立地を中心にドラッグストア事業を、郊外のディスカウントストア事業「ダイレックス」を二本柱としており、異なる立地戦略で安定した収益を確保しています。店舗数1,542店舗(2025年3月末)。  ・ 会社HP:

https://www.sundrug.co.jp/

◎ 注目理由: 2025年3月期の売上高は8,018億円(前期比6.6%増)、経常利益438億円(同5.0%増)と二桁には届かないものの安定成長を維持しています。利益率5.5%は業界トップ水準で、財務規律の強さと地味ながら堅実な経営スタンスが投資家から高く評価されています。駅前繁華街店舗を中心にインバウンド需要も取り込めており、国内居住者・海外旅行客の両面で市販薬需要を確実に取り込む体制です。OTC類似薬の保険適用外化で受益するだけでなく、ディスカウントストア事業を通じて物価高局面でも集客力を維持している点が特徴です。配当利回り約3.4%と株主還元姿勢も明確で、ディフェンシブ銘柄としての側面も併せ持つバランス銘柄といえます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1957年に三国屋商店として東京都府中市で創業。2000年に東証1部上場。「専門性を高める」ことを方針に、駅前立地を中心に医薬品・健康食品・化粧品のインバウンド需要強化を進めています。

◎ リスク要因: 繁華街の賃料上昇、ディスカウントストア「ダイレックス」の競合激化、インバウンド需要の変動が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9989

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9989.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.sundrug.co.jp/ir/

【北陸の食品ドラッグ王、驚異的な出店ペース】クスリのアオキホールディングス (3549)

◎ 事業内容: 石川県白山市を本拠地にドラッグストアチェーン「クスリのアオキ」を展開しています。調剤併設型の店舗を積極展開し、生鮮食品(特に青果)の取り扱いも強化している新タイプのドラッグストアです。北陸、東海、北関東を中心にドミナント戦略で出店を加速させています。  ・ 会社HP:

https://www.kusuri-aoki.co.jp/

◎ 注目理由: 年間150店舗超という業界屈指の出店ペースを維持しており、売上高・店舗数ともに急成長中です。香港投資ファンドのオアシス・マネジメントから大株主として経営改革のプレッシャーを受けていると業界で囁かれており、資本効率改善への圧力がリターン向上のトリガーになる可能性があります。特徴的なのは、生鮮食品(青果)を扱うことで食品スーパーとドラッグストアのハイブリッド業態を追求している点で、コスモス薬品と並ぶ「食品×ドラッグ」の最先端モデルとして注目されています。OTC類似薬の保険適用外化による市販薬需要の伸びと、新規出店による売上成長が二輪で効いてくるため、中期的な成長期待は高いといえます。

No.主要トピック
1免責事項
2【ロキソニンブランドを擁するスイッチOTCの総本山】第一三共 (4568)
3【目薬国内シェア首位、アジア展開でも躍進】ロート製薬 (4527)
4【独自ニッチ戦略で高収益、消費者ニーズを掘り当てる天才】小林製薬 (4967)
5【漢方薬の絶対王者、「セルフメディケーション時代」の最大受益者】ツムラ (4540)

◎ 企業沿革・最近の動向: 1869年(明治2年)に青木嘉七が白山市で薬種問屋として創業した歴史ある老舗で、1995年に現在のドラッグストア業態に転換。2011年に東証1部上場。アクティビストの動きもあり、資本政策・成長戦略への注目が高まっています。

◎ リスク要因: 急速な出店に伴う投資負担と償却費の先行、アクティビスト対応コスト、生鮮食品取り扱いに伴う廃棄ロス管理の難しさが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3549

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3549.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.kusuri-aoki.co.jp/ir/

【神奈川発、地道なドミナント戦略で黒字経営】クリエイトSDホールディングス (3148)

◎ 事業内容: 神奈川県を中心に首都圏南西部で「クリエイト」ブランドのドラッグストアを展開するチェーンです。首都圏の人口密集地にドミナント出店し、調剤併設店舗も積極展開しています。派手さはないものの堅実な経営で安定した収益を生み出す業界の「玄人好み」銘柄です。  ・ 会社HP:

https://www.create-sd.co.jp/

◎ 注目理由: 営業利益率も業界平均を上回る水準で推移しており、スリムな経営が特徴です。神奈川という全国的に見ても購買力の高いエリアに集中展開していることから、客単価が高く、インバウンド需要の取り込みも期待できます。大手ドラッグストアが業界再編で統合を進めるなかで、クリエイトSDは独自のエリアに特化した「地域密着ドミナント型」として存在感を維持しており、M&Aの対象としても注目される銘柄です。OTC類似薬の保険適用外化で処方薬からOTCへの需要シフトが進めば、調剤併設店舗を持つクリエイトSDは処方箋顧客との接点を活かして市販薬へのスムーズな誘導が可能です。中小型で流動性には注意が必要ですが、成長と割安さのバランスが良好です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1984年に神奈川県で創業。1996年に株式会社クリエイトSDとして設立され、2015年にホールディングス体制へ移行しました。調剤併設店の拡大で、地域医療との連携を深めています。

◎ リスク要因: 神奈川県エリアへの事業集中によるエリアリスク、大手チェーンの神奈川進出による競争激化、流動性の低さによる株価ボラティリティが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3148

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3148.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.create-sd.co.jp/ir/

【北陸生まれの「食品ドラッグ」の異端児、急成長中】Genky DrugStores (9267)

◎ 事業内容: 福井県坂井市に本社を置き、「ゲンキー」ブランドのドラッグストアを福井・石川・富山・岐阜・愛知で展開するチェーンです。低価格戦略と食品比率の高さを特徴とし、コスモス薬品に近いビジネスモデルで北陸・中部エリアの制覇を狙っています。  ・ 会社HP:

https://genky.co.jp/

◎ 注目理由: 小商圏出店と食品強化という明確な戦略で、中部地方を中心に店舗網を急速に拡大中です。時価総額規模は大手に比べるとまだ小さく、高成長と値動きの大きさを求める投資家にとって魅力的な銘柄です。OTC類似薬の保険適用外化による市販薬需要の拡大と、物価高時代における低価格志向の相乗効果で、Genkyのようなローコスト運営型ドラッグストアには追い風が吹きます。食品取扱比率が高いため、1店舗あたりの集客力・来店頻度も高く、ついでに医薬品・日用品を購入する「ワンストップ需要」を取り込めるのも強みです。まだ認知度が低く機関投資家の保有比率も低めなので、今後の業績拡大に伴う再評価余地が大きい中小型成長銘柄といえます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1978年に福井県で創業。2013年に東証2部に上場、2016年に持株会社体制へ移行しGenky DrugStoresに社名変更。出店余地の大きい中部エリアでドミナント戦略を継続しています。

◎ リスク要因: 小商圏立地は人口減少の影響を受けやすく、エリア偏在リスク、食品取扱による在庫・廃棄ロス、店舗急拡大に伴う投資負担が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9267

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9267.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://genky.co.jp/ir/

【関東ローカルの老舗、郊外大型店モデル】カワチ薬品 (2664)

◎ 事業内容: 栃木県小山市に本社を置く東日本を地盤としたドラッグストアチェーンです。東日本で郊外大型店舗を中心に展開し、「メガドラッグストア」の元祖とも呼ばれる業態です。医薬品だけでなく食品・日用品の総合品揃えで地域住民の生活を支えています。  ・ 会社HP:

https://www.cawachi.co.jp/

◎ 注目理由: 2026年3月期第3四半期で売上高2,149億円(前年同期比0.9%減)と苦戦していますが、これは競争激化と値上げの影響が重なった一時的なものとみられます。時価総額約600億円と小型で、業界再編の「買われる側」「合従連衡の候補」になる可能性が指摘されている銘柄でもあります。配当利回り2.85%と高く、自己資本比率も高い財務健全性から、下値メドがつけやすく中長期の割安ポジションを組むのに向いています。OTC類似薬の保険適用外化で処方薬市場が萎む一方、ドラッグストアの市販薬市場はむしろ拡大するため、小型ローカルチェーンでも需要の取り込みはしっかり進む想定です。業績回復のきっかけを掴めば、出遅れ感のある株価に再評価余地が生まれる可能性があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1966年に創業、1980年代から郊外大型店舗の展開を本格化。2000年に東証1部上場。業界再編を受けて、独自路線を続けるのか、大手との統合を模索するのかという戦略選択が注目されています。

◎ リスク要因: 郊外立地への集中によるエリアリスク、大手チェーンのドミナント化に伴うシェア低下、価格競争激化による利益率圧迫が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/2664

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/2664.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.cawachi.co.jp/ir/

【東北6県の絶対王者、小商圏モデルの成長株】薬王堂ホールディングス (7679)

◎ 事業内容: 岩手県紫波郡に本社を置き、東北6県で「薬王堂」ブランドのドラッグストアを展開。商圏人口7,000人程度の小商圏にターゲットを絞った出店戦略で、東北の地方都市・郊外を圧倒的にカバーしています。関東エリアへの初出店も2025年度に実現しました。  ・ 会社HP:

https://www.yakuodo.co.jp/

◎ 注目理由: 東北地盤というニッチ戦略で着実に成長を続け、店舗数は456店舗まで拡大しています。都市部に偏らない全国展開を進める大手チェーンに対して、過疎化が進む地方の需要を的確に取り込む薬王堂のモデルは、他では代替しにくい独自性があります。自己資本比率も41%と良好で、ROE約10%と中堅ドラッグストアのなかでは高水準の資本効率を実現しています。OTC類似薬の保険適用外化で全国的に市販薬市場が拡大するなか、地方に医療アクセスの格差がある地域では、むしろ身近なドラッグストア薬王堂への依存度が高まる可能性があります。関東進出による成長余地も魅力で、東北の盟主から東日本の有力チェーンへと進化する可能性があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1953年に岩手県花巻市で創業。2006年に東証2部上場、2020年にプライム市場に移行。2025年度は関東エリアへの初出店を実現し、新規出店ペースを加速しています。

◎ リスク要因: 東北エリアの人口減少による長期的な市場縮小リスク、関東進出時の競合激化、人件費上昇による利益率圧迫が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7679

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7679.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.yakuodo.co.jp/ir/

【売上3.6兆円、業界最大の医薬品卸コングロマリット】メディパルホールディングス (7459)

◎ 事業内容: 医薬品卸売業界の国内最大手で、連結売上高は3兆6,713億円(2025年3月期)。医療用医薬品卸のメディセオ、化粧品・日用品卸のPALTAC、動物用医薬品卸、介護用品卸などを傘下に持ち、ヘルスケア流通の巨大プラットフォームを形成しています。  ・ 会社HP:

https://www.medipal.co.jp/

◎ 注目理由: 2025年3月期の営業利益は556億円(前期比17.5%増)と過去最高を更新し、本業の医薬品卸売事業でも44.3%の増益を達成しました。物流2024年問題や薬価改定のコスト圧力のなかで大幅増益を実現した点は実力の証左といえます。OTC類似薬の保険適用外化という制度変化は、処方薬を扱う医薬品卸にとって一見逆風に見えますが、傘下のPALTACを通じてOTC・化粧品・日用品の卸販売も手掛けているため、医薬品が処方からOTCへシフトする流れをグループ全体で取り込める体制が強みです。H.U.グループHDとの物流合弁「メディスケット」の事業拡大、臨床検査資材との一体流通など、ヘルスケア流通全体の効率化を主導する立場にあり、中長期の競争優位は揺らぎにくいといえます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2005年にメディセオ・パルタックホールディングスとして設立。2008年にメディパルHDに社名変更。2022年にH.U.グループHDと物流合弁を設立、2024年にはプレサスキューブを子会社化しDX支援を強化しています。

◎ リスク要因: 薬価改定による粗利率の低下、物流費・人件費の継続上昇、医薬品卸業界全体の利益率の構造的低さが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7459

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7459.T

投資リサーチャー投資リサーチャー
銘柄選定はゴールではなくスタートです。ここに挙がった企業について、決算資料や有価証券報告書にも目を通し、自分なりの投資仮説を構築することが、最終的なリターンの差を生むでしょう。

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.medipal.co.jp/ir/

【医薬品卸2位、医薬品流通で存在感】アルフレッサホールディングス (2784)

◎ 事業内容: 連結売上高2兆9,611億円(2025年3月期)を誇る国内医薬品卸2位の会社。傘下のアルフレッサ(卸売)、アルフレッサファーマ(製造)などを通じ、全国の病院・調剤薬局・ドラッグストアに医薬品を供給しています。再生医療流通ステーションを早期から整備するなど、先進医療分野のインフラ整備にも注力しています。  ・ 会社HP:

https://www.alfresa.com/

◎ 注目理由: 医薬品卸売事業では2兆6,400億円の売上を確保し、セグメント単独ではメディパルHDを上回る業界首位の地位にあります。再生医療やバイオ医薬品、高額なスペシャリティ医薬品など、単純な汎用薬とは異なる付加価値の高い医薬品流通で強みを発揮しています。アルフレッサファーマでは第一三共から長期収載品41製品を譲受するなど、製造事業の拡充も進めています。OTC類似薬の選定療養化が段階的に進展するなか、処方薬から市販薬への流通シフトが加速すれば、OTC・漢方・健康食品の卸販売にも追い風が吹きます。配当利回りも高く、ディフェンシブな特性を持ちつつ、物流インフラの近代化・スペシャリティ医薬品対応で中長期の成長ストーリーも描ける銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2003年に福神、アズウェル、大正堂の3社が事業再編し、アルフレッサとアルフレッサファーマを設立。2007年に持株会社体制へ。2020年以降、ベンチャー投資を加速し、再生医療領域の一元流通を推進しています。

◎ リスク要因: スペシャリティ医薬品への投資先行による一時的な費用増、薬価制度改革による収益圧迫、過去の談合問題の再発懸念が挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/2784

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/2784.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.alfresa.com/ja/ir/

【47都道府県カバーの独立系医薬品流通、介護にも注力】スズケン (9987)

◎ 事業内容: 名古屋市に本社を置く独立系医薬品卸の大手で、47都道府県を営業エリアとして全国カバー。医薬品卸事業を本業としつつ、ジェネリック医薬品メーカー「三和化学研究所」を傘下に持ち、介護事業・医療機器事業にも展開しています。  ・ 会社HP:

https://www.suzuken.co.jp/

◎ 注目理由: 医薬品卸売事業の営業利益率は1.24%と業界水準を上回り、地域在宅支援を成長ドライバーに位置づけて介護事業(年間100億円規模)の拡大を目指しています。大手4社のなかでは独自にジェネリック医薬品製造・販売を担う三和化学を保有しており、薬価改定が進む環境で垂直統合の強みを活かせる立ち位置にあります。国内未承認薬の参入支援ビジネスも武州製薬、EPSホールディングスとの協業で進めており、OTC拡大と並行する「処方薬の多様化」領域でも付加価値を創出しています。ソフトバンクとの流通在庫リアルタイム可視化実証実験など、DX分野での取り組みも積極的で、将来の収益源多様化を先行して進めている点が強みです。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1932年に鈴木謙三氏が名古屋で創業。1993年に東証1部上場。2018年には東邦HDと顧客支援システムの共同利用で業務提携し、業界連携も推進しています。2024年から国内未承認薬の参入支援事業を開始しました。

◎ リスク要因: 介護事業の収益化の遅れ、ジェネリック薬価改定による三和化学の収益圧迫、主力医薬品卸業の利益率低下トレンドが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9987

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9987.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.suzuken.co.jp/ir/

【顧客支援システムで差別化、医薬品卸4位】東邦ホールディングス (8129)

◎ 事業内容: 東邦薬品を中核とする医薬品卸会社で、調剤薬局グループも傘下に有する医療流通グループです。医療機関向け顧客支援システム「ENIFitz」「ミザル」、オンライン診療・服薬指導システム「KAITOS」など、流通とシステムを融合させた独自の付加価値サービスで差別化を図っています。  ・ 会社HP:

https://www.tohohd.co.jp/

◎ 注目理由: 売上規模は大手4社のなかで最も小さいものの、顧客支援システムを武器に中小の病院・薬局との関係構築で存在感を発揮しています。医療機関向けの在庫管理・受発注、音声認識での薬歴作成、医療材料の分割販売など、業界屈指のシステム力が強みです。OTC類似薬の保険適用外化で処方行動が変わるなか、調剤薬局向けのシステム提供は付加価値の源泉になります。凍結乾燥剤の製剤技術を持つエムアイアイ、自己採血デバイス開発のDrawbridgeなど、周辺領域のベンチャー企業への投資を継続しており、将来のM&Aの選択肢も豊富です。配当利回りが高く、ディフェンシブな性格も持ち合わせています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1948年に東邦薬品株式会社として設立。2005年に持株会社体制へ移行。2018年にスズケンと顧客支援システムの共同利用で提携。ベンチャー投資を継続し、収益の多角化を進めています。

◎ リスク要因: 事業規模で他大手に見劣りするスケールメリットの欠如、システム開発投資負担、医薬品卸業全体の薄利化トレンドが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/8129

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/8129.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.tohohd.co.jp/ir/

【ドラッグストア向け化粧品・OTC卸の絶対王者】PALTAC (8283)

◎ 事業内容: メディパルHD傘下の化粧品・日用品・一般用医薬品(OTC)の卸会社で、全国のドラッグストア、コンビニ、スーパー、ホームセンターに商品を供給する卸売業界の巨大プレイヤーです。売上高3,160億円(2025年6月期)、マツキヨココカラ&カンパニーグループだけで1,321億円の売上を占めるなど、メガ顧客との深い関係性が特徴です。  ・ 会社HP:

https://www.paltac.co.jp/

◎ 注目理由: OTC類似薬の保険適用外化で、処方箋なしで買える市販薬の市場規模が拡大すれば、ドラッグストアへのOTC・化粧品・日用品卸を一手に担うPALTACは最大の受益者の一つです。長期ビジョン「つなぐ力で人と社会のミライを創る」のもと、物流効率化を超えて「サプライチェーン全体の変革をプロデュースする企業」への進化を掲げており、中期経営計画「PALTAC VISION 2027」を進めています。2025年6月には社外取締役が過半数を占めるガバナンス体制を構築し、コーポレートガバナンス面でも高評価です。東証プライム市場の日用品卸では圧倒的首位で、長期的なインフラ的価値のある銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1898年におぼこ号角倉支店として創業した老舗で、数度の商号変更を経て、2009年に小林製薬のグループ会社だったコバショウと合併しPALTACに改称。東京・大阪に本社を置き、メディパルHDの一員として物流効率化を進めています。

◎ リスク要因: マツキヨココカラグループへの売上依存度が高く、大口顧客の取引動向で業績が大きく変動しうること、物流費上昇の価格転嫁の難しさが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/8283

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/8283.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.paltac.co.jp/ir/

【首都圏地盤のOTC特化型卸、PB商品に強み】大木ヘルスケアホールディングス (3417)

◎ 事業内容: 首都圏を中心に一般用医薬品(OTC)の卸売を行う大衆医薬品卸の大手です。傘下の大木製薬は自社ブランド「オレンジケア」などのPB商品も製造販売しており、ドラッグストアだけでなくスーパー、コンビニエンスストアにも販路を広げています。創業は1658年(万治元年)の江戸両国にさかのぼる超老舗企業です。  ・ 会社HP:

https://www.ohki-hc.co.jp/

◎ 注目理由: 医療用医薬品卸が中心の大手4社とは異なり、一般用医薬品(OTC)に特化している点がまさに本テーマとの親和性を際立たせています。OTC類似薬の保険適用外化が進めば、市販薬の流通量そのものが増加するため、大木ヘルスケアは構造的に最大の受益者となります。ロート製薬、武田薬品、養命酒、ツムラ、大塚製薬、森下仁丹、フマキラー、大鵬薬品など多様なOTCメーカーと取引があり、市販薬バスケットの広がりにそのまま連動する収益構造です。PB商品「オレンジケア」など、自社ブランドの製造販売力も利益率向上に貢献しています。時価総額約180億円と小型ながら、PER5倍前後と極めて割安な水準で放置されている銘柄で、テーマ材料での再評価余地が大きいといえます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 江戸時代の家庭薬製造販売業「大木五臓圓本舗」にルーツを持ち、1912年に応用製薬株式会社として設立。1974年に株式会社大木に商号変更。2015年に持株会社体制に移行し大木ヘルスケアHDを設立しました。

◎ リスク要因: 時価総額が小さいため流動性リスクが高いこと、大手ドラッグストアからのセンターフィー引き上げ要求、他の大手医薬品卸がOTC分野に本格参入してくる競争リスクが挙げられます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/3417

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/3417.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ohki-hc.co.jp/ir/

まとめ

OTC類似薬の保険適用見直しは、当初の「保険適用除外」の強硬案から「選定療養(一部追加負担)」へと着地しつつありますが、セルフメディケーション推進という大きな流れは不可逆です。第一三共ヘルスケアのサントリーHDへの売却、ツルハHDによるウエルシアHD完全子会社化、ツムラによる養命酒製造の買収など、業界再編の動きも加速しています。製薬・ドラッグストア・医薬品卸という三つのレイヤーで、銘柄の個別事情を丁寧に見極めつつ、セルフメディケーション時代の主役になる企業を仕込むタイミングが到来しているといえます。本記事で挙げた22銘柄を入り口として、ぜひ各社のIR情報や決算資料を深掘りしてみてください。


📚 投資スキルを磨くおすすめ書籍

当サイト管理人が厳選した、個人投資家に本当に役立つ5冊

会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい
会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい

四季報の読み方がわかる決定版。銘柄選びの効率が劇的に上がります。

Amazonで見る →
世界一やさしい株の教科書 1年生
世界一やさしい株の教科書 1年生

株式投資の基本を丁寧に解説。初心者が最初に読むべき一冊。

Amazonで見る →
億までの人 億からの人
億までの人 億からの人

ゴールドマン・サックス出身の投資家が語る、資産形成のマインドセット。

Amazonで見る →
激・増配株投資入門
激・増配株投資入門

配当で資産を増やす実践手法。高配当株投資の教科書的存在。

Amazonで見る →
マンガでわかるテスタの株式投資
マンガでわかるテスタの株式投資

累計利益100億円超のカリスマトレーダーの手法をマンガで学べる。

Amazonで見る →

※ 上記リンクはAmazonアソシエイトリンクです。購入費用の一部が当サイトの運営費に充てられます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

コメント

コメントする

目次