- 免責事項
- 【EUVマスク検査で世界シェアほぼ100%の独占企業】レーザーテック (6920)
- 【AI半導体テストの覇者、営業利益率47%の異次元】アドバンテスト (6857)
- 本記事のポイントを解説
2020年代後半、世界経済の最大のテーマは「AI(人工知能)」です。生成AIの登場でデータセンターには莫大な計算能力が求められ、その心臓部となる先端半導体の需要は爆発的に拡大しています。エヌビディアが時価総額で世界トップ級へ躍り出たことは、その象徴と言えるでしょう。
こうした半導体ブームの中で、近年は「次はインドだ」という声をよく耳にします。タタ財閥による初の国産半導体工場、マイクロンの組立拠点など、インドは国家戦略として半導体産業の誘致を加速させています。しかし、ここで冷静に考えたいことがあります。最先端のチップは、工場を建てれば作れるものではありません。回路を焼き付ける感光材(フォトレジスト)、土台となるシリコンウエハー、原子1層ずつ膜を積む成膜装置、欠陥を見つける検査装置──こうした「素材」と「装置」がなければ、1枚のウエハーすら完成しないのです。
そして、この素材・装置の領域こそ、日本が世界で圧倒的な存在感を放つ分野です。日本は半導体の「製造」ではシェアを8%台まで落としましたが、製造装置では世界シェア約3割(米国に次ぐ世界2位)、一部の材料では世界シェアがほぼ100%という独占的な地位を握り続けています。皮肉なことに、インドの新工場へ超純水システムを納入するのも日本企業です。つまり、AIブームで誰がチップを作ろうと、その「川上」で日本企業に対価が落ちる構造になっている──これこそ、インドが一朝一夕には乗れない「もう一つの波」なのです。
半導体市場は2030年に1兆ドル規模へ拡大するとの予測もあります。本記事では、この構造的な強みを持つ半導体・AI関連の注目20銘柄を、大型から小型まで、装置・材料・デバイス・サービスまでバランスよく取り上げ、個人投資家目線で徹底解説します。
免責事項
本記事は筆者が収集した公開情報をもとに作成した、情報提供を目的とするものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した業績数値や事業内容は執筆時点のものであり、正確性を期しておりますが、その完全性を保証するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。最新の業績・開示情報は、必ず各企業のIR資料や適時開示でご確認ください。
【EUVマスク検査で世界シェアほぼ100%の独占企業】レーザーテック (6920)
◎ 事業内容: 半導体の回路原版「フォトマスク」や、その材料である「マスクブランクス」の欠陥検査装置を手がける光応用計測メーカーです。とりわけ最先端のEUV(極端紫外線)露光向けマスク欠陥検査装置で世界シェアほぼ100%を握り、競合不在の独占的地位を築いています。社員約1,000人に対し時価総額は3兆円規模という、極めて生産性の高い企業です。 ・ 会社HP:
◎ 注目理由: エヌビディアのAI向けGPU、アップルのプロセッサ、サムスンのHBM(広帯域メモリ)など、最先端チップを製造するには欠陥のないマスクが不可欠です。その「検品」を一手に担うのがレーザーテックであり、微細化が進むほど検査の難易度と需要は高まります。2025年6月期は売上高2,514億円(前期比17.8%増)、営業利益1,228億円(同51.0%増)と11期連続の最高益を達成し、営業利益率は約49%という装置業界屈指の高水準です。一方、2026年6月期はインテルやサムスンの設備投資停滞を背景に受注が前期比6割減と急減し、減収減益見通しに転じました。ただし会社は2026暦年からの受注回復を見込み、次世代の「High-NA EUV」時代の本格到来が次の成長を牽引すると見ています。米KLAがEUVマスク検査への参入を狙うものの、開発の大幅遅延により「少なくとも2027年までは独占が続く」との見方が有力で、6年以上の量産現場ノウハウという構造的な参入障壁が同社の強みです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1960年に設立、半導体検査・計測のニッチ市場で高シェアを積み上げてきました。2017年6月期から複数年にわたり最高業績を更新し続け、株式市場の主役級銘柄へと躍進しました。2030年6月期に売上高4,000〜5,000億円、営業利益率35%以上を掲げる中期計画を推進中です。直近では新型のマスク欠陥検査装置「ACTIS A200HiT」(2025年10月)や「MATRICS X712」(2026年3月)を相次いで投入し、R&D投資を積極化しています。
◎ リスク要因: 顧客の設備投資サイクルに業績が大きく左右され、受注変動で株価のブレが大きい点に注意が必要です。高いバリュエーションも、期待が外れた際の下落リスクとなります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【AI半導体テストの覇者、営業利益率47%の異次元】アドバンテスト (6857)
◎ 事業内容: 半導体が設計通りに動くかを検査する「テスタ(半導体試験装置)」の世界最大手です。事業は、ロジック半導体向けの「SoCテストシステム」とメモリ向けの「メモリテストシステム」が中核で、AI向け高性能半導体やHBMの検査需要を取り込んでいます。テスタ市場で世界トップシェアを握る、AI時代の縁の下の主役と言える存在です。 ・ 会社HP:
◎ 注目理由: AIチップは構造が複雑で、検査に要する時間と装置台数が従来チップより格段に増えます。エヌビディアやAMDのAI向け半導体が増えるほど、アドバンテストのSoCテスタが必要になる構造です。2026年3月期は売上高1兆1,286億円(前期比44.7%増)、営業利益4,991億円(同118.8%増)、純利益3,754億円(同132.9%増)といずれも過去最高を更新しました。四半期では営業利益率47%という、半導体装置業界では異次元の水準を記録しています。さらに2027年3月期は売上高1兆4,200億円(同25.8%増)、営業利益6,275億円(同25.7%増)と、過去最大規模の続伸を見込んでいます。AIサーバー向け半導体が市場成長を牽引し、テスタ市場も過去最大規模になるという読みです。検査工程は微細化の恩恵が直接効く分野であり、AI半導体の高度化がそのまま同社の収益拡大に直結する点が最大の魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1954年に武田理研工業として創業し、計測技術を磨いてきました。半導体テスタで世界の頂点に立ち、生成AIブームの追い風を最も享受している装置メーカーの一社です。配当も2026年3月期は1株59円へと前期の39円から大幅増配し、株主還元を強化しています。
◎ リスク要因: 半導体メーカーの投資意欲や在庫調整に業績が連動し、AI需要の一服や地政学リスクで受注が変動する可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
銘柄コード6920の動きが気になります。需給だけでは説明できない変化が出始めているように思いますが、どう見ますか?
AIブームの本命は日本にあったは中期で見るとまだ評価余地が残っていると考えています。短期のノイズに振らされたくない局面です。
| セクション | 本記事で扱うポイント |
|---|---|
| 免責事項 | 需給と中期見通しを確認 |
| 【EUVマスク検査で世界シェアほぼ100%の独占企業】レーザーテック (6920) | リスクと割安性をチェック |
| 【AI半導体テストの覇者、営業利益率47%の異次元】アドバンテスト (6857) | 投資判断の前提条件を点検 |


















コメント