10兆円市場に乗れ、米国承認で恩恵を受ける肥満症関連の厳選20銘柄完全リスト

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この記事のポイント
  • 肥満症・GLP-1関連の厳選20銘柄を完全マップで解説
  • 中外製薬・ペプチドリーム・積水化学など注目企業
  • 米国FDA承認が日本株に与えるインパクト
  • 各銘柄のリスクと投資判断のポイント

2026年4月1日、米国FDA(食品医薬品局)は経口GLP-1受容体作動薬「Foundayo(オルホルグリプロン)」を肥満症治療薬として承認しました。驚くべきは、この画期的な新薬の「種」を創り出したのが日本の中外製薬であるという事実です。2002年以来最速となる新規有効成分として、わずか50日で承認にこぎ着けたスピード感は、米国政府が肥満症を国家課題として位置付けていることを如実に物語っています。

肥満症治療薬市場は、JPモルガンが「将来1,000億ドル(約15兆円)に達する」と試算するメガマーケットで、米イーライリリーとノボノルディスクの「2強」だけで2024年の提携・買収総額は300億ドルを突破しました。米国では国民の約4割が肥満とされ、治療薬の需要は想定をはるかに上回る勢いで拡大。さらに肥満症治療薬は、糖尿病・心血管疾患・非アルコール性脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群など幅広い適応拡大が見込まれており、市場はまさに青天井の状況です。

日本企業にとって重要なのは、ノボやリリーといった海外大手が作る最終製品の裏側で、原薬・中間体・CDMO(医薬品開発製造受託)・分析装置・注射デバイス・流通など、サプライチェーン全体に日本企業の技術が深く組み込まれていることです。つまり、ノボとリリーが売れば売るほど、日本企業が潤う構造が出来上がっているのです。

さらに、Foundayoの経口化成功により「注射から飲み薬へ」のパラダイムシフトが確実に起こります。このシフトは、製剤技術や原薬調達の在り方を大きく変え、新たな勝ち組・負け組を生み出すことになるでしょう。本記事では、この巨大な潮流に乗る日本の上場企業20銘柄を厳選し、各社の事業内容・注目理由・最近の動向・リスク要因まで徹底的に掘り下げます。

◎ 免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。記載内容については正確性に万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。業績・株価・開発パイプライン等は執筆時点の情報に基づきますので、最新の情報は必ず各企業のIR情報・有価証券報告書・公式発表等でご確認ください。投資にはリスクが伴い、元本を毀損する可能性があります。

【肥満症テーマの絶対本命】中外製薬 (4519)

◎ 事業内容: ロシュ傘下のバイオ医薬品に強みを持つ国内大手製薬会社です。抗がん剤「アレセンサ」、関節リウマチ薬「アクテムラ」、血友病A治療薬「ヘムライブラ」などのグローバル大型品を創製。独自の抗体エンジニアリング技術と特殊環状ペプチドを軸に、世界の医薬品市場で高収益を誇っています。  ・ 会社HP:

中外製薬株式会社:創造で、想像を超える。 中外製薬は、独自の技術とサイエンスを強みとする研究開発型の製薬企業です。革新的な医薬品とサービスの提供を通じて、新しい価値 www.chugai-pharm.co.jp

◎ 注目理由: 2026年4月1日、米FDAが経口肥満症治療薬「Foundayo(一般名オルホルグリプロン)」を承認。この新薬は中外製薬が創製した非ペプチド型低分子GLP-1受容体作動薬で、2018年にイーライリリーへ全世界での開発・販売権を導出したものです。中外はリリーから契約一時金5,000万米ドルをすでに受領済みで、今後は開発マイルストーン支払いに加え、上市後の売上に応じたロイヤルティ収入を得ることになります。Foundayoは月額149ドルからと既存注射薬を大幅に下回る価格設定で発売され、食事・飲水制限なしで1日1回服用できる利便性から爆発的な普及が期待されています。ノボノルディスクの経口ウゴービ(月額249ドル〜)との価格競争でも優位に立っており、アナリストは年間売上高が数兆円規模に達する可能性も指摘。ロイヤルティ料率は公表されていませんが、通常のペプチド医薬品のロイヤルティが売上の10〜15%程度とされることから、ピーク時には中外製薬に年間数千億円規模の収益をもたらす可能性があります。さらに同薬は糖尿病・睡眠時無呼吸・高血圧への適応拡大も進行中で、収益の長期持続性も高いのが特徴です。日本株における肥満症テーマの本命中の本命と言える存在です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1925年創業、2002年にスイス・ロシュと戦略的提携を締結し同社グループ入り。2025年12月にはリリーが追加の第Ⅲ相試験ATTAIN-MAINTAIN試験で良好な結果を発表。2026年4月のFDA承認を受けて中外製薬の株価も材料視されました。同社は放射性医薬品、特殊環状ペプチド創薬など次世代モダリティへの投資も加速しています。

◎ リスク要因: Foundayoは競合の経口ウゴービとの価格・効能競争にさらされ、想定より売上が伸びないリスクがあります。また、GLP-1全般の甲状腺腫瘍警告による患者敬遠も懸念材料です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

中外製薬 (4519) : 株価/予想・目標株価 [CPCO] – みんかぶ 中外製薬 (4519) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売り minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

中外製薬(株)【4519】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス 中外製薬(株)【4519】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

2026年04月02日|経口GLP-1受容体作動薬Foundayo™(オルホルグリプロン)に関するEli Lilly社の発表について|ニュースリリース|中外製薬 www.chugai-pharm.co.jp

【特殊環状ペプチド創薬の世界的先駆者】ペプチドリーム (4587)

◎ 事業内容: 東京大学発バイオベンチャーで、独自のPDPS(Peptide Discovery Platform System)技術を用いた特殊環状ペプチドの創薬プラットフォームを世界の大手製薬企業にライセンス提供しています。ノバルティス、メルク、ヤンセンなど20社以上と提携し、契約一時金・マイルストーン・ロイヤルティで収益化。放射性医薬品事業も展開しています。  ・ 会社HP:

PEPTIDREAM INC ペプチドリーム株式会社 www.peptidream.com

◎ 注目理由: 肥満症治療薬の本命とされるGLP-1受容体作動薬は、そもそもペプチド医薬品の一種です。世界の創薬トレンドが「低分子から中分子(ペプチド)へ」と大きくシフトする中、同社のPDPSは兆単位の数のペプチド候補から効率的にヒット化合物を発見できる独自プラットフォームとして、圧倒的な競争優位性を誇ります。同社は塩野義製薬・積水化学工業との合弁で設立されたペプチド原薬CDMO「ペプチスター」の主要出資者でもあり、GLP-1経口薬の世界的な製造需要拡大の恩恵を二重に受ける構造です。2025年12月にはヤンセンファーマから新薬候補選定で収入を計上、2026年1月にも同社からマイルストーン収入を受領するなど、パートナーとの取引が活性化しています。肥満症以外でも、放射性医薬品、がん、免疫領域での開発が並行して進行中で、ポートフォリオの分散も進んでいます。バリュエーションは売上規模からすると高PERですが、契約済みパイプラインが数百にのぼる点で、長期成長性への期待は大きいと言えるでしょう。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2006年設立、2013年東証マザーズ(現グロース)上場。2020年にプライム市場へ。2023年にはPDRファーマを子会社化し放射性医薬品事業を強化。2026年2月16日に2025年12月期決算を発表済みで、複数の臨床試験進展が材料視されています。

◎ リスク要因: 業績がマイルストーン収入に左右されるため四半期業績のブレが大きく、創薬の成否次第で上下変動が激しい銘柄です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

ペプチドリーム (4587) : 株価/予想・目標株価 [PeptiDream] – みんかぶ ペプチドリーム (4587) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時 minkabu.jp

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

ペプチドリーム(株)【4587】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス ペプチドリーム(株)【4587】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値 finance.yahoo.co.jp

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.peptidream.com/news/


マーケットアナリストマーケットアナリスト
肥満症関連銘柄は製薬メーカーだけではありません。ペプチド合成のCDMO、注射器容器メーカー、シリカゲル供給企業まで、サプライチェーン全体に投資機会が広がっています。
分類企業名コードGLP-1との関連
創薬・開発中外製薬4519経口GLP-1「オルホルグリプロン」
塩野義製薬4507MGAT2阻害の独自路線
ペプチド合成ペプチドリーム4587特殊環状ペプチド創薬
神戸天然物化学6568ペプチド原薬CDMO
製造インフラ大阪ソーダ4046GLP-1製造用シリカゲル
容器・デバイスニプロ8086プレフィルドシリンジ
目次

【ペプチド原薬CDMOの国内最大手出資企業】積水化学工業 (4204)

◎ 事業内容: 住宅事業(セキスイハイム)、高機能プラスチック、環境・ライフラインの3本柱で展開する総合化学メーカー。連結子会社の積水メディカルは医療用医薬品の原薬受託製造(CDMO)、体外診断薬、臨床検査事業を展開し、ライフサイエンス分野の成長ドライバーとして注目されています。  ・ 会社HP:

https://www.sekisui.co.jp/

◎ 注目理由: 同社はペプチドリーム・塩野義製薬との3社合弁で2017年に「ペプチスター」を設立した主要出資者です。ペプチスターは日本国内最大のGMP準拠ペプチド原薬製造設備を有し、肥満症治療薬GLP-1の原薬製造需要急増で直接恩恵を受ける立場にあります。2018年には追加出資を実施し出資比率を拡大、積水メディカルが保有するペプチド原薬製造技術とペプチスターの量産設備を組み合わせることで、世界の大手製薬企業からの受託拡大を図っています。ノボノルディスクの「ウゴービ」、イーライリリーの「ゼップバウンド」に次ぐ第3・第4のGLP-1薬が各社から登場予定で、ペプチド原薬の需給逼迫は今後数年続くと見られます。同社はこの追い風を最大限享受できるポジションにあります。住宅事業など本業も安定しており、配当利回りと成長期待を兼ね備えた中長期投資向きの銘柄として魅力的です。2025年は島津製作所もペプチスターに出資し、核酸医薬品分野での共同開発も加速しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1947年設立、住宅・化学の両輪経営で成長。2023年にはペプチスターへの追加出資を実施し、ペプチド原薬製造体制を強化。2025年以降、積水メディカルを中核にライフサイエンス分野を成長領域と位置付けています。

◎ リスク要因: 住宅事業が国内景気と金利動向に左右されやすく、また化学事業は原油価格変動の影響を受けます。ライフサイエンスの業績寄与はまだ限定的です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4204

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4204.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.sekisui.co.jp/news/

【ペプチド合成の小型本命】神戸天然物化学 (6568)

◎ 事業内容: 神戸大学発の受託化学合成専門企業。医薬品原薬・中間体、電子材料(フォトレジスト等)、機能性材料の受託製造を展開。特に高難度の有機合成技術に強みを持ち、ペプチド合成、フッ素系化合物、医薬中間体で高いシェアを誇ります。  ・ 会社HP:

https://www.kncweb.co.jp/

◎ 注目理由: 同社は東証グロース上場の小型株ながら、肥満症治療薬の原薬となるペプチド合成技術で知る人ぞ知る存在です。2019年に約9億円を投じて特殊ペプチドの原薬製造設備を増強しており、その後も能力拡大を継続。GLP-1系ペプチドの需要拡大による受託製造案件の増加が期待されています。時価総額が小さいため、大型の受注獲得があれば業績・株価への影響が大きく、投機妙味のある銘柄と言えます。事業ポートフォリオは医薬・電子材料・機能性材料の3本柱で、電子材料事業では半導体製造に必須のフォトレジスト関連化合物を製造しており、半導体テーマ株としての側面も併せ持ちます。ペプチド・フォトレジスト・フッ素化合物と、いずれも高成長市場での地位を確立しており、複数のメガトレンドの恩恵を同時に享受できる稀有な小型株です。まだ時価総額が大型化する前の早期発見銘柄として注目する投資家が増えています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1997年設立、2017年東証マザーズ(現グロース)上場。2024年以降、肥満症治療薬原料ペプチドの需要増を追い風に受託拡大を進めています。足元では半導体市況の回復によるフォトレジスト需要増も業績を押し上げています。

◎ リスク要因: 小型株ゆえ業績のブレが大きく、特定顧客への依存度も高い傾向にあります。株価のボラティリティが高い点も注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6568

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6568.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.kncweb.co.jp/ir/

【国内でゼップバウンドを販売】三菱ケミカルグループ (4188)

◎ 事業内容: 日本最大の総合化学メーカー。石油化学、機能商品、産業ガス、ヘルスケアの4分野で事業展開。医療用医薬品は連結子会社の田辺三菱製薬が担い、循環器・中枢神経・免疫炎症領域に強みを持っています。  ・ 会社HP:

https://www.mcgc.com/

◎ 注目理由: 子会社の田辺三菱製薬が2022年7月、イーライリリーと肥満症・糖尿病治療薬「マンジャロ」「ゼップバウンド」(一般名チルゼパチド)の日本国内における独占販売提携契約を締結。2023年4月からマンジャロを2型糖尿病治療薬として国内販売しており、2025年4月11日からは肥満症治療薬「ゼップバウンド皮下注アテオス」の国内販売も開始しました。日本における肥満症市場の立ち上がりで、同社は最大の国内ビジネスパートナーとして直接の売上恩恵を受ける立場にあります。日本の肥満症市場はまだ黎明期ですが、保険適用の条件緩和や社会的認知の向上に伴い、急速に拡大していくことが予想されます。田辺三菱製薬はゼップバウンドの発売に合わせて、健康保険組合加入者を対象とした肥満症疾患啓発プログラムも2025年11月から協働事業として開始しており、本格的な市場創造に動いています。株価は化学セクター全体の動向に左右されやすいものの、ヘルスケア事業の成長性評価が進めば再評価余地は大きいと見られます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 2005年に三菱化学と三菱ウェルファーマの統合で三菱ケミカルホールディングスが発足。2022年に三菱ケミカルグループへ商号変更。2024年12月に田辺三菱製薬がゼップバウンド国内承認を取得、2025年4月に発売開始という肥満症テーマの本格的始動期を迎えています。

◎ リスク要因: 化学・石油化学事業が市況に左右され業績変動が大きい点、田辺三菱製薬がゼップバウンドを自社創製ではなく国内販売を担う立場である点が注意ポイントです。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4188

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

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https://www.mt-pharma.co.jp/news/2025/MTPC250319.html

【GLP-1とは異なる経口肥満薬を独自開発】塩野義製薬 (4507)

◎ 事業内容: 感染症領域・中枢神経領域に強みを持つ医薬品準大手。抗HIV薬「ドルテグラビル」、インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」、新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」など、自社創製した感染症薬で国内外に確固たる地位を築いています。  ・ 会社HP:

https://www.shionogi.com/jp/ja/

◎ 注目理由: 同社は米国で肥満症薬「S-309309(開発コード)」を独自開発中です。特筆すべきはこの薬剤がGLP-1とは全く異なるメカニズムであること。S-309309は中性脂肪再合成に関わる酵素MGAT2(monoacylglycerol acyltransferase 2)を阻害することで、腸管からの中性脂肪吸収を抑える画期的な経口薬です。すでにPhase1を完了しPhase2試験が進行中で、GLP-1で問題となる消化器系副作用(吐き気・下痢など)や甲状腺腫瘍リスクのない、新たな治療選択肢として注目されています。肥満症薬はGLP-1の一本足打法では長期的な市場独占は難しく、作用機序の異なる薬剤との併用療法が主戦場になるとされており、MGAT2阻害剤はその有力候補です。同社はまた、ペプチスターへの主要出資者でもあり、GLP-1原薬製造の恩恵も享受できる立場にあります。塩野義は自社パイプライン、ペプチスター出資、GLP-1薬の国内導入という三重の追い風を受ける銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1878年創業の老舗製薬企業。2024年以降はMGAT2阻害剤S-309309の臨床試験進捗が材料視されています。2024年4〜6月に中間段階の臨床試験結果が開示された後、継続的なデータ発表が期待されています。

◎ リスク要因: S-309309はまだPhase2段階で、承認までには数年を要します。臨床試験の結果次第で株価が大きく変動するリスクがあります。

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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.shionogi.com/jp/ja/news/

【シリカゲルでGLP-1製造に不可欠】大阪ソーダ (4046)

◎ 事業内容: 苛性ソーダ・塩素製品などの基礎化学品メーカーで、ソーダ電解技術を基盤に機能化学品、医薬品中間体、シリカゲルなどを展開しています。特に医薬品精製用シリカゲルで高いシェアを誇り、世界の製薬会社に供給しています。  ・ 会社HP:

https://www.osaka-soda.co.jp/

◎ 注目理由: 同社が製造する医薬品精製用シリカゲル「デイシルシリカ」は、肥満症治療薬を含む多くの医薬品の製造プロセスにおいて、原薬の精製工程で使用される重要な基幹材料です。特にGLP-1ペプチド薬の製造過程では純度の高い精製が必須であり、同社のシリカゲルが世界的に採用されています。2024年初頭には、日経新聞が「肥満症治療薬の材料需要増期待から日本では大阪ソーダの株価が急伸した」と報じ、同社が肥満症テーマ銘柄として市場の注目を集めました。時価総額は数千億円規模と肥満症関連企業の中では比較的小粒で、売上に対するGLP-1関連比率が相対的に高くなる可能性がある点が魅力です。また、シリカゲルはクロマトグラフィーの固定相として医薬品業界のみならず、化粧品、食品、電子材料など幅広く使われており、バイオ医薬品市場全体の拡大でも恩恵を受ける立ち位置にあります。本業の塩ビ・苛性ソーダなどの化学事業が底堅いキャッシュフローを生み出しており、財務の安定性も魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1915年創業の歴史ある化学メーカー。2020年にダイソーから大阪ソーダへ社名変更。近年はヘルスケア関連シリカゲルの設備投資を積極化し、肥満症治療薬向けの需要増に対応しています。

◎ リスク要因: 化学メーカーとして原燃料価格の変動影響を受けるほか、ソーダ電解事業は電力コストの影響も大きいため、エネルギー価格上昇時に利益が圧迫されるリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4046

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4046.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.osaka-soda.co.jp/news/

【バイオCDMO世界大手、食欲抑制剤も販売】富士フイルムホールディングス (4901)

◎ 事業内容: 写真フィルムの化学技術を活かし、ヘルスケア、マテリアルズ、ビジネスイノベーションの3分野で展開。特にヘルスケアは医療機器、医薬品CDMO、再生医療、iPS細胞関連で高収益を誇る稼ぎ頭となっています。  ・ 会社HP:

https://www.fujifilm.com/jp/

◎ 注目理由: 傘下の富士フイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズは世界トップクラスのバイオ医薬品CDMO(受託開発製造機関)で、2020年代後半に向け累計1兆円超の大型設備投資を実行中です。肥満症治療薬の多くはペプチドまたはバイオ医薬品であり、世界各国のメガファーマが供給能力の制約に直面する中、富士フイルムのバイオCDMOは受託案件の急増が続いています。また、グループの富士フイルム富山化学は、日本で長く唯一の抗肥満薬だった食欲抑制剤「マジンドール(サノレックス錠)」を製造販売しています。マジンドールはBMI 35以上の高度肥満症患者向けの処方薬で、GLP-1登場以前からの伝統的治療薬。ウゴービ登場で一時的に競合リスクもありましたが、重度肥満症領域では依然として重要な位置を占めており、医療現場での併用・使い分けが進むと予想されています。また、同社は医療画像診断機器(X線・内視鏡・超音波)でも世界的プレゼンスを持ち、肥満症の関連疾患(脂肪肝・糖尿病合併症など)の診断需要拡大でも恩恵を受ける構造です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1934年創業、デジタル化で写真事業が縮小する中、医薬品・素材・ビジネス領域へ大胆な事業転換を成功させました。2024年以降はバイオCDMOへの巨額投資を継続、米国・デンマーク・英国の製造拠点を続々稼働させています。

◎ リスク要因: バイオCDMO事業は大型設備投資を要するため、顧客獲得が想定を下回ると投資回収に時間がかかるリスクがあります。事務機器事業の市況も業績に影響します。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4901

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4901.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.fujifilm.com/jp/ja/news

【核酸医薬・ペプチドCDMOの隠れた主役】日東電工 (6988)

◎ 事業内容: 粘着テープ・光学フィルム・絶縁材などの機能性高分子材料で世界的シェアを持つ化学メーカー。近年はメディカル・ヘルスケア分野を成長領域と位置付け、経皮吸収型製剤や核酸医薬品の原薬CDMO事業にも進出しています。  ・ 会社HP:

https://www.nitto.com/

◎ 注目理由: 同社は核酸医薬品の原薬製造で世界シェア約6割を有する隠れた巨人です。肥満症治療薬の次世代候補として注目されているsiRNA(短鎖干渉RNA)型核酸医薬品やアンチセンス核酸の需要急増で、同社は最大の受益者となります。ノボノルディスクは、次世代肥満症薬として一部核酸医薬品アプローチを開発中で、これが上市されれば日東電工のCDMO事業は飛躍的な成長が見込まれます。また、同社は経皮吸収型製剤(パッチ剤)の技術も持ち、将来的にGLP-1の貼付剤開発が実用化されれば新たな成長機会となります。既存の光学フィルム事業もOLEDやフレキシブルディスプレイで需要拡大中で、複数のメガトレンドに乗る銘柄です。CDMO事業はまだ売上高に占める比率は限定的ですが、ペプチド・核酸医薬品市場が急拡大する中で、今後急速に全社業績への貢献度が高まると期待されています。肥満症・バイオ医薬という大きな波に乗る、従来とは異なる成長ストーリーを有する銘柄として見直しが進む可能性があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1918年創業。2022年以降、メディカル分野への大型設備投資を継続。2025年にはヘルスケア分野の売上高倍増を中期経営計画で掲げています。

◎ リスク要因: 光学フィルム事業は中国パネルメーカーの動向に業績が左右されやすく、スマートフォン市況の影響も受けます。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/6988

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.nitto.com/jp/ja/news_events/

【アミノ酸からペプチド原料へ、食×医薬の巨人】味の素 (2802)

◎ 事業内容: 世界初の「うま味調味料」を開発し、アミノ酸を軸に食品・バイオファーマサービス・ヘルスケア・電子材料など幅広く展開する企業です。連結子会社の味の素バイオファーマサービスは医薬原料・CDMO事業を手掛けています。  ・ 会社HP:

https://www.ajinomoto.co.jp/

◎ 注目理由: GLP-1系ペプチド医薬品は複数のアミノ酸を連結して合成される「ペプチド」です。同社はアミノ酸発酵・合成で100年以上の技術蓄積を持ち、ペプチド医薬品の原料となるアミノ酸誘導体の世界的サプライヤーとなっています。味の素バイオファーマサービスはスイス・ポーランド・米国・インドにCDMO拠点を持ち、ペプチドやオリゴ核酸の製造受託で世界大手の一角。また、同社は独自技術AJIPHASE(液相ペプチド合成法)を持ち、従来の固相合成法より大幅に低コストで長鎖ペプチドを製造できる優位性があります。肥満症薬の需要急増でアミノ酸需給がひっ迫する中、同社のアミノ酸供給能力と製造技術が世界のメガファーマから引く手あまたとなる構図が想定されます。食品事業は成熟事業ですが安定的なキャッシュフローを生み、バイオファーマ・電子材料(半導体パッケージ用ABF基板)という2つの成長ドライバーを抱える構造で、複数のテーマで恩恵を受けられる銘柄です。電子材料事業は生成AI向け半導体需要で絶好調、バイオファーマ事業は肥満症テーマで今後の成長期待大と、ポートフォリオの多様性が魅力です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1909年の「味の素」発売以来、アミノ酸サイエンスを軸に事業を拡大。2024年以降、バイオファーマサービス事業の設備増強を継続、2025年以降もペプチド・核酸CDMO能力を拡大中です。

◎ リスク要因: 食品事業は原料価格と為替の影響を受けやすく、調味料市場の成熟化も課題です。CDMO事業は競争激化リスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/2802

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/2802.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/

【ペプチド中間体の化学的ニッチトップ】日本触媒 (4114)

◎ 事業内容: 紙おむつ用高吸水性樹脂(SAP)で世界トップシェアを誇る化学メーカー。エチレンオキサイド、アクリル酸、機能性化学品、医薬中間体などを手掛けています。近年はリチウムイオン電池電解液添加剤や医薬品関連事業の拡大にも注力しています。  ・ 会社HP:

https://www.shokubai.co.jp/

◎ 注目理由: 同社はペプチド合成で重要な保護基試薬や各種中間体を製造するファインケミカルメーカーで、世界の製薬CDMOに中間体を供給しています。ペプチド医薬品の製造は多段階の合成反応を要し、各段階で特殊な保護基試薬が必要となりますが、同社はこうしたニッチだが高付加価値な中間体で強みを発揮しています。肥満症治療薬の製造能力拡張に伴う原料需要増大のなかで、同社の中間体事業は今後数年にわたって安定的な成長が期待できます。また、本業のSAP事業は新興国での紙おむつ普及で中長期的に安定需要が見込め、キャッシュフロー源泉として機能します。さらに、EV(電気自動車)向けリチウムイオン電池の電解液添加剤「LiFSI」も新たな成長ドライバーとして立ち上がっており、化学セクターの中でも複数の成長テーマを併せ持つ稀有な銘柄です。株価はSAP需給に左右されがちですが、医薬品中間体とLiFSIの成長可視化が進めばバリュエーション再評価の余地が大きいと考えられます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1941年創業、SAP事業で世界的地位を築いた化学メーカー。2023年以降、医薬品中間体事業と電池材料事業への設備投資を継続的に実施しています。

◎ リスク要因: SAP事業は紙おむつ需要と原油価格に左右されるため、業績変動が大きい傾向にあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4114

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4114.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.shokubai.co.jp/ja/news/

【ナイロンとファインケミカルの多角型】UBE (4208)

◎ 事業内容: 旧宇部興産。ナイロン原料(カプロラクタム)、合成ゴム、ファインケミカル、医薬中間体、機械事業などを展開する化学メーカー。2022年にセメント事業を切り離し、化学・機能品に経営資源を集中させています。  ・ 会社HP:

https://www.ube.com/

◎ 注目理由: 同社は医薬品原薬・中間体のCDMO事業「ファインケミカル事業」を保有し、ペプチド合成の重要な原料となるアミノ酸誘導体や保護基試薬の製造に強みを発揮しています。肥満症治療薬GLP-1の原薬製造量拡大によって、同社のファインケミカル部門は受注拡大の恩恵を享受できる立場にあります。また、同社は製薬会社向けのフロー合成技術でも先進的で、次世代の連続生産プロセスを用いたペプチド製造の主要プレイヤーとして注目されています。セメント事業の分離で経営資源が化学分野に集中した結果、ファインケミカル・ナイロン・合成ゴム等で競争力強化が進んでいます。時価総額は数千億円規模と大手化学の中では中堅クラスで、肥満症テーマでの売上インパクトが相対的に大きく出やすい規模感です。また、配当利回りも相対的に高く、インカムゲイン狙いの投資家にも魅力的です。株価は化学市況に左右されますが、医薬中間体事業の成長可視化が進めば構造的に再評価される可能性があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1897年設立、2022年にセメント事業を太平洋セメントに売却し、2023年4月にUBE株式会社へ社名変更。化学・機能品特化戦略を推進しています。

◎ リスク要因: ナイロン事業は汎用化学品の需給とスプレッド動向に業績が左右されます。自動車向け合成ゴム事業はEV化による影響も注視必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4208

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4208.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ube.com/ube/jp/news/

【ペプチド合成溶媒で世界的地位】三菱ガス化学 (4182)

◎ 事業内容: メタノール、過酸化水素、キシレン誘導体、光学樹脂、半導体用薬液など、機能性化学品に特化した化学メーカー。高付加価値製品への特化戦略で着実に収益を伸ばしています。  ・ 会社HP:

https://www.mgc.co.jp/

◎ 注目理由: 同社が手掛けるジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)などの極性非プロトン性溶媒は、ペプチド合成の重要な反応溶媒として世界的に使用されています。また、メタ・キシレンジアミン(MXDA)などの機能化学品もペプチド合成中間体として活用されており、GLP-1肥満症治療薬の製造能力拡大で需要が増加。同社は中分子医薬CDMO関連の主要企業として業界レポートでも取り上げられる立ち位置を確立しています。さらに同社は半導体製造用の超高純度過酸化水素で世界首位、光学樹脂「MRシリーズ」で眼鏡レンズ用途に強みを持ち、肥満症テーマだけでなく半導体・光学で複数の成長ドライバーを保有する総合力のある化学企業です。メタノール事業はカーボンニュートラル関連のグリーン水素製造で将来的な成長期待があり、事業ポートフォリオの多様性が魅力です。株価は化学市況に影響されますが、機能品の高採算比率が高まることで、バリュエーション向上余地が大きいと考えられます。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1971年、三菱瓦斯化学工業と日本瓦斯化学工業の合併で現在の形に。2024年以降は半導体用薬液と機能材料への投資を拡大、肥満症関連の中間体需要増にも対応を進めています。

◎ リスク要因: メタノール事業はエネルギー価格に左右されやすく、景気循環の影響も受けます。半導体市況の変動も業績に影響します。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4182

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4182.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.mgc.co.jp/news/

【大塚化学でペプチド合成技術を保有】大塚ホールディングス (4578)

◎ 事業内容: 医療用医薬品、ニュートラシューティカルズ(機能性栄養食品)、消費者関連製品、その他の4事業を展開する医薬・食品複合型企業。統合失調症治療薬「エビリファイ」や経口補水液「OS-1」などの主力製品を持ちます。  ・ 会社HP:

https://www.otsuka.com/jp/

◎ 注目理由: グループの大塚化学はペプチド医薬品CDMOにおいて国内有力プレイヤーの一角を占めており、GLP-1肥満症治療薬の原薬・中間体製造で恩恵を受ける立場にあります。中分子医薬CDMOの業界レポートでも必ず取り上げられる地位を確立しています。また、同社の医薬品事業では2型糖尿病治療薬「エンリビ」などの代謝疾患領域製品を保有し、肥満症関連疾患治療に関するポジショニングも強固です。ニュートラシューティカルズ事業では「カロリーメイト」「ポカリスエット」「ソイジョイ」などのロングセラー商品を展開し、肥満予防・健康志向の高まりで需要が増加。GLP-1薬の普及で食事量が減少するとされる中でも、栄養バランスを重視した機能性食品の需要は逆に高まる傾向にあり、同社の食品事業は肥満症テーマの「裏の受益者」としても注目できます。時価総額数兆円の大型株でありながら、事業の多様性と安定性を兼ね備えた、防御と攻めの両立が可能な銘柄です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1921年創業の大塚製薬を核に、2008年に持株会社体制へ移行。2024年以降もグローバル医薬事業の強化とニュートラシューティカルズの海外展開を推進中です。

◎ リスク要因: 主力薬エビリファイのジェネリック浸透が進んでおり、次世代主力品への移行が業績の鍵となります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4578

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4578.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.otsuka.com/jp/company/newsreleases/

【ペプチド分析装置の世界大手】島津製作所 (7701)

◎ 事業内容: 分析計測機器、医用機器、産業機器、航空機器の4事業を展開する計測機器メーカー。液体クロマトグラフ・質量分析計などの分析機器では世界トップクラスのシェアを誇ります。  ・ 会社HP:

https://www.shimadzu.co.jp/

◎ 注目理由: 同社はペプチド医薬品の開発・製造・品質管理に不可欠な液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)、四重極飛行時間型質量分析計(Q-TOF)で世界的シェアを有します。2025年3月には、ペプチド・核酸医薬品のCDMO大手「ペプチスター」との出資契約を締結し、分析装置と受託製造の垂直統合ソリューションの提供を本格化させました。肥満症治療薬の需要急増でペプチド分析装置の需要も爆発的に拡大しており、同社の分析機器事業は肥満症バブルの直接的受益者となります。また、医用機器事業ではX線画像診断装置や臨床検査機器を展開し、肥満症関連疾患の診断需要拡大でも恩恵を享受する構造です。分析計測事業は世界の製薬・バイオ研究所に深く根付いており、安定した継続収益が期待できます。質量分析計やクロマトグラフ用ソフトウェアの有償アップデート・消耗品販売でリカーリング収益も持ち、高い利益率と安定性を両立しています。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1875年創業の老舗計測機器メーカー。2025年3月にペプチスターへの出資契約を発表し、同社提供の核酸医薬品模擬サンプルを使って高精度解析ソフトウェア「LabSolutions Insight Biologics」を開発。分析機器とCDMOの連携を深化させています。

◎ リスク要因: 分析計測機器は景気に左右されやすく、大学・公的研究機関の予算削減時には売上が減少するリスクがあります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/7701

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7701.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.shimadzu.co.jp/news/

【国内トルリシティ販売元、代謝領域にも強み】小野薬品工業 (4528)

◎ 事業内容: プロスタグランジン研究から始まった創薬メーカー。自社創製のがん免疫治療薬「オプジーボ」で世界的地位を確立。糖尿病、循環器、免疫疾患領域にも幅広いパイプラインを保有しています。  ・ 会社HP:

https://www.ono-pharma.com/

◎ 注目理由: 同社は米イーライリリーと業務提携し、国内でGLP-1受容体作動薬「トルリシティ皮下注アテオス」(一般名デュラグルチド)を販売してきました。2023年4月にはリリーの「マンジャロ皮下注アテオス」も販売開始しており、GLP-1市場拡大で直接の売上恩恵を享受する立場です。トルリシティはGLP-1薬として先行普及した製品で、同社は糖尿病専門医とのリレーションシップに強みを発揮。ゼップバウンド・マンジャロの普及に伴う関連市場拡大でも間接的に受益できるポジションにあります。また、主力のオプジーボはピークアウトが見えつつあるものの、次世代創薬で放射性リガンド医薬品やADC(抗体薬物複合体)など新モダリティへの投資も拡大中。自社の代謝・糖尿病領域パイプラインも複数進行中で、中長期的な成長ストーリーを描きやすい銘柄です。同社は比較的高配当でインカム狙いの投資家にも向き、かつ肥満症・糖尿病市場の拡大でアップサイドも狙える構造です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1717年、大阪・道修町で創業した老舗製薬企業。2023年のマンジャロ販売開始、2024年のオプジーボ適応拡大など、事業ポートフォリオの多様化を推進。2025年以降も新規モダリティへの投資を継続しています。

◎ リスク要因: 主力のオプジーボが特許切れやバイオシミラー参入のリスクに直面する時期が近づいています。新製品への売上移行が円滑に進むかが焦点です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4528

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4528.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.ono-pharma.com/ja/news

【買収で強化した代謝・肥満パイプライン】武田薬品工業 (4502)

◎ 事業内容: 日本最大の製薬企業で、消化器系、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンスの5つの主要疾患領域に注力。2019年のシャイアー買収でグローバル製薬会社として確固たる地位を築きました。  ・ 会社HP:

https://www.takeda.com/jp/

◎ 注目理由: 同社は2025年11月、中国バイオベンチャーへの1,800億円超の大型投資を発表しており、複数の代謝・肥満関連パイプラインを取り込みつつあります。グローバルでの肥満症治療薬市場の爆発的拡大を受けて、武田は独自の肥満症薬開発を加速しており、GLP-1に次ぐ次世代作用機序の薬剤候補を複数保有しています。また、ペプチド医薬品の社内開発力にも強みを持ち、自社創製のパイプラインとしても肥満症関連候補が期待されています。時価総額は10兆円規模と日本製薬業界でダントツの大きさですが、海外売上比率が極めて高く、円安メリットと肥満症テーマの両方を享受できる構造です。配当利回りは日本大型株の中でも高水準で、インカム投資家にも魅力的。さらに、米国ナスダック上場でもあることから、グローバル投資家の注目度も高い銘柄です。肥満症治療薬市場での直接的存在感はまだ限定的ですが、今後の臨床データ次第で「日本の隠れたGLP-1戦国時代の本命」として再評価される余地があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1781年創業の日本最古の製薬企業の一つ。2019年のシャイアー買収以降、グローバル事業基盤の統合を継続。2025年には中国バイオへの大型投資など、次世代パイプライン確保のM&Aを加速しています。

◎ リスク要因: シャイアー買収によるのれんと負債負担が依然として大きく、主力製品の特許切れ対応が継続課題となっています。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/4502

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/4502.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.takeda.com/jp/newsroom/

投資リサーチャー投資リサーチャー
20銘柄すべてに投資する必要はありません。臨床ステージ別にリスクが大きく異なるため、承認済み製品を持つ企業と、パイプライン期待の企業を分けて評価することが重要です。

【医薬品CDMOで治験から製造まで一気通貫】シミックホールディングス (2309)

◎ 事業内容: CRO(医薬品開発業務受託)、CDMO(医薬品開発製造受託)、CSO(営業受託)、ヘルスケア事業を展開する医薬品ライフサイクルサポートの複合企業。日本発の医薬品受託サービス企業のパイオニアです。  ・ 会社HP:

https://www.cmic.co.jp/

◎ 注目理由: 同社のCDMO事業は、肥満症治療薬を含む様々な医薬品の受託開発製造を担っており、GLP-1関連市場の急拡大で間接的に恩恵を受ける構造です。中分子医薬CDMOの業界レポートでも必ず取り上げられる主要プレイヤーの一角を占めています。また、CRO事業では肥満症治療薬の臨床試験受託を継続的に実施しており、世界の製薬企業が日本で実施する肥満症・糖尿病領域の治験で中核的役割を果たしています。CSO事業では肥満症治療薬・糖尿病治療薬を取り扱う製薬企業のMR(医薬情報担当者)派遣も手掛けており、肥満症治療薬の国内普及とともにCSO事業の需要も拡大。肥満症バリューチェーンの複数段階から収益を得られる独自のポジションが強みです。時価総額は数百億円と中小型株で、肥満症テーマの受託案件拡大によるインパクトが株価に出やすい構造も投資妙味があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1992年創業、日本初の医薬品開発受託企業(CRO)として設立。現在は4事業によるトータルソリューション型のビジネスモデルを構築し、肥満症・糖尿病領域でも受託を拡大中です。

◎ リスク要因: CRO事業は臨床試験の進捗次第で売上が変動するほか、製薬会社の開発中止リスクも業績影響要因となります。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/2309

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/2309.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.cmic.co.jp/news/

【ウゴービを含むGLP-1薬を病院に届ける巨大流通】スズケン (9987)

◎ 事業内容: 医療用医薬品卸売りで業界上位の一角。調剤薬局運営、医療機器卸売り、医薬品製造販売も手掛ける医薬品ビジネスの複合企業です。  ・ 会社HP:

https://www.suzuken.co.jp/

◎ 注目理由: 同社は国内最大級の医療用医薬品卸売業者で、ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」をはじめ、オゼンピック・リベルサス・ビクトーザなどGLP-1製剤を全国の病院・調剤薬局に流通させる中核プレイヤーです。肥満症治療薬の市場拡大は、そのまま同社の物流量と売上に直結する構図で、爆発的な市場成長の恩恵を最も確実に享受できる立ち位置にあります。また、GLP-1薬は温度管理が必要なコールドチェーン対応製品で、同社が長年培ってきた医薬品物流インフラが競争優位性となります。さらに、調剤薬局事業では肥満症治療薬の患者向け服薬指導の機会が増加、処方箋枚数の拡大にも直結します。医薬品卸売業は景気耐性が高く、肥満症を含む処方薬の需要拡大で中長期的な安定成長が期待できる、ディフェンシブ性とテーマ株の成長性を両立した銘柄です。配当利回りも相対的に高水準で、インカムゲインを重視する投資家にも魅力があります。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1932年創業、医薬品卸売業界の統合再編を経て現在の規模に。2024年以降は肥満症治療薬の保険適用開始で取扱量が継続増加しています。

◎ リスク要因: 医薬品卸の利益率は薄く、薬価改定の影響を強く受けるビジネスモデルです。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/9987

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/9987.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.suzuken.co.jp/ir/

【自己注射デバイスと製剤技術の総合メーカー】ニプロ (8086)

◎ 事業内容: 医療機器・医薬品・ファーマパッケージング事業を展開する総合医療企業。注射筒・輸液セット・人工腎臓などの医療消耗品から、後発医薬品の製造販売、医薬品容器の製造まで幅広く手掛けています。  ・ 会社HP:

https://www.nipro.co.jp/

◎ 注目理由: 同社はプレフィルドシリンジ(薬剤充填済み注射器)、ペン型注射器用部品、バイアル瓶、アンプルなど、GLP-1注射製剤に不可欠な医薬品用容器・デバイスで国内最大級のメーカーです。肥満症治療薬の多くは週1回皮下注射タイプで、同社製の医薬品容器・注射デバイスは世界の製薬企業に供給されています。ノボノルディスクの「ウゴービ」やイーライリリーの「ゼップバウンド(アテオス®)」といった自己注射型製剤の爆発的普及は、同社の医薬品容器事業に直接的な追い風となります。また、同社はペプチド医薬品のCDMO事業にも進出しており、注射剤の充填・包装工程も手掛けられる一貫体制を持っている点も強みです。さらに、人工透析事業では腎臓病患者への対応で培った高品質な医療機器製造ノウハウを医薬品関連事業にも展開。多角的な事業ポートフォリオで複数の成長領域をカバーします。時価総額は数千億円規模で、肥満症テーマの影響度が比較的大きく表れやすい規模感も投資妙味です。

◎ 企業沿革・最近の動向: 1954年創業、医療機器・医薬品・パッケージの3軸で事業拡大。2024年以降も注射デバイスとペプチドCDMOへの設備投資を継続しています。

◎ リスク要因: 後発医薬品事業は薬価改定の影響を受けやすく、事業収益の変動要因です。医療機器市場の競争も激化しています。

◎ 参考URL(みんかぶ):

https://minkabu.jp/stock/8086

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

https://finance.yahoo.co.jp/quote/8086.T

◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

https://www.nipro.co.jp/ir/

以上、米国FDA承認で加速する肥満症治療薬市場の日本株関連銘柄20選をお届けしました。2026年4月の「Foundayo」承認は、日本発の創薬技術が世界の肥満症治療のスタンダードを塗り替える象徴的な出来事であり、中外製薬をはじめとする日本企業に巨大な収益機会をもたらしています。原薬・中間体・CDMO・分析装置・流通・注射デバイスと、肥満症バリューチェーンの全ての段階に日本企業の高度な技術が不可欠であり、ノボ・リリーが売れば売るほど日本企業が潤う構造が明確です。関連市場は10兆円規模へと拡大する予測もあり、本記事で取り上げた20銘柄は、今後の数年間にわたり投資家の注目を集め続けるでしょう。各銘柄のIR情報や最新の臨床データ発表を継続的にウォッチし、ご自身の投資方針に合う銘柄を見極めていただければ幸いです。


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この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

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