- セルインメイ局面でも国策が支える銘柄を厳選
- 17成長分野×厳選20銘柄をマッピング
- 調整局面こそ仕込むべき本命株
- PER・時価総額から見た投資妙味
5月相場と聞いて多くの投資家が思い浮かべるのが「セルインメイ(Sell in May and go away)」という相場格言ではないでしょうか。米国市場で生まれたこの言葉は、5月から10月にかけて株式リターンが相対的に低下しやすいという経験則を示すもので、日本株でも例年、この時期は需給が緩みやすい局面と言われてきました。
実際、日経平均株価はゴールデンウィーク前後から夏場にかけて、決算ピークアウトや為替の変動、米国FOMCを材料に調整に入るパターンが過去繰り返されています。2026年も例外ではなく、日経平均は5万円台での高値圏もみ合いから、決算発表通過後に利益確定売りに押される展開が懸念されます。
しかし、2026年の相場には例年と決定的に異なる構造的な追い風があります。2025年10月に発足した高市早苗政権が打ち出した「日本成長戦略本部」の重点投資対象17分野です。AI・半導体、防衛、宇宙、核融合、量子、海洋資源、コンテンツ、創薬、ロボティクスなど、複数年度にわたる予算と税制優遇、そして規制改革が一気通貫で投入される国家プロジェクトです。
2026年3月10日には先行検討品目27項目と官民投資ロードマップ素案が示され、政策の解像度は格段に上がりました。「国策に売りなし」という古くからの相場格言が示す通り、5月の調整局面こそ、本命銘柄を仕込む絶好の機会となる可能性があります。
本記事では、17分野に直接関与し、かつ誰もが知る超大型株ではない「発見性のある厳選20銘柄」を取り上げます。中長期で国策テーマに資金を寄せたい個人投資家の方は、ぜひ最後までご覧ください。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載内容には正確を期しておりますが、その完全性や正確性を保証するものではなく、株価・業績は刻一刻と変化します。最新の業績、開示資料、リスク情報については、必ず各企業のIRページおよび公式資料を直接ご確認ください。投資判断は最終的にご自身の責任のもとで行っていただきますようお願い申し上げます。
【AI半導体カスタムSoCの本丸】ソシオネクスト (6526)
◎ 事業内容:
カスタムSoC(特定用途向けシステムLSI)の設計開発に特化したファブレス半導体企業です。 富士通とパナソニックのSoC事業を統合して2015年に発足し、自動車、データセンター、ネットワーク機器、産業機器、放送インフラ向けに、顧客の要求仕様にあわせてゼロから半導体を設計・量産する一気通貫体制を持っています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
高市政権が17戦略分野の筆頭に掲げたのが「AI・半導体」であり、その中で日本企業が世界で戦える数少ない領域がカスタムSoC設計です。
NVIDIAやAMDのような汎用GPU勝負ではなく、ソシオネクストは顧客固有の用途に最適化した半導体IPを共同開発するビジネスモデルで、データセンター事業者、車載メーカー、ネットワーク機器ベンダーなどから着実に受注を積み上げています。
特に2nm世代のリーディングエッジプロセスへの対応力と、TSMCとの強固な連携体制は同社の競争優位の源泉です。生成AIの普及で「自社専用シリコン(カスタムASIC)」を持ちたいという需要は急拡大しており、米国ハイパースケーラーだけでなく、日本国内のAIインフラ整備にも直接寄与する立ち位置です。
経済安全保障の観点から、政府は「設計から製造まで国内で完結する半導体サプライチェーン」の構築を目指しており、国内に設計力を持つ同社は政策の中核プレーヤーになり得ます。AI・半導体予算が毎年1兆円規模で恒久化される動きが伝わるなか、押し目で仕込みたい中長期銘柄の筆頭格です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2015年、富士通セミコンダクターとパナソニック システムLSI事業を統合してスタート。2022年10月に東証プライム市場へ上場しました。直近は生成AI向けの大規模カスタムシリコン案件、車載向けADAS/自動運転SoC、5G/6Gネットワーク向け案件を継続獲得し、長期受注残が積み上がっています。
◎ リスク要因:
開発投資の先行で利益率変動が大きく、特定大口顧客への売上依存度が高い点、円高局面で業績が下押しされやすい点に留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【量子コンピューティングの実装請負人】HPCシステムズ (6597)
◎ 事業内容:
科学技術計算用の高性能コンピュータ(HPC)の設計・販売と、量子化学計算クラウドサービスを軸に展開する企業です。 製薬会社や大学・公的研究機関、半導体・自動車メーカー向けに、AI・シミュレーション用途のスパコンを納入しているほか、量子コンピュータを使った材料設計クラウドの実用化でも先行しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
高市政権の17戦略分野には「量子(量子コンピュータ・量子通信・量子センシング)」が独立した項目として含まれ、国家戦略技術6分野にも選定されています。国産量子コンピュータの開発、QIH(量子イノベーションハブ)整備、量子人材育成に予算と人員が集中投下される見込みで、その恩恵を最も実装レイヤーで受けるのが同社です。
HPC(スーパーコンピュータ)と量子コンピュータは「古典×量子」のハイブリッド計算で組み合わせる潮流が強まっており、両方を商用ベースで顧客に提供できるベンダーは国内で限られます。製薬・素材分野でのAI for Materials需要も拡大しており、AI創薬や材料探索という別の戦略分野とも親和性が高い構造です。
時価総額が大きすぎず、政策テーマに直結する純粋な量子関連銘柄として、調整局面では機関投資家の押し目買いも入りやすい銘柄です。研究機関・アカデミア向けという顧客特性上、政府予算の増減と業績が直結しやすく、国策の追い風を最も素直に取り込めるポジションにあります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2006年設立。HPC専業ベンダーとして大学・国研向けに地歩を築き、2018年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。近年は量子化学計算クラウド「QCS」を商用提供し、2025年以降は経済産業省・NEDOの量子関連プロジェクトでの採択実績を重ね、フィジカルAI/AIロボティクス領域への研究開発支援も拡張しています。
◎ リスク要因:
公的研究機関向け売上比率が高く、政府予算配分のスケジュール変動で業績が四半期単位でぶれやすい点に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【日本版コンステレーションの旗艦】QPSホールディングス (464A)
◎ 事業内容:
九州大学発のスタートアップを母体とする小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用、および衛星画像データの販売を行うグループの持株会社です。 独自の展開式パラボラ型アンテナ技術により、100kg級の小型衛星でありながら高分解能のSAR画像を取得でき、雲・夜間・悪天候を貫いて地表を観測できる点が最大の強みです。
・ 会社HP:
https://qpshd.com/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「航空・宇宙」と「海洋」の双方に直結する銘柄です。さらに防衛省が進める衛星コンステレーション事業の中核を担うことが既に決まっており、防衛・安全保障と経済成長の両面で国策の最前線に立っています。
宇宙戦略基金1兆円規模の枠組みのもと、政府は商業衛星の調達と国内宇宙産業の自立を進める方針で、SAR衛星は地殻変動監視、災害対応、海洋安全保障、農業モニタリング、インフラ点検など用途が極めて多岐にわたります。中国の海洋進出や北朝鮮の動向監視という地政学リスクの高まりは、SAR衛星需要の長期的な追い風です。
QPSは現在運用中の衛星機数を着実に増やしており、衛星コンステレーションが完成すれば30分以内に同一地点を再撮影できる体制が見えてきます。短期的には研究開発投資先行で営業損失が続いていますが、機数拡大に伴って画像データ販売がストック型収益に転化する局面が来るとの見方が市場にはあり、国策ど真ん中の超長期テーマ銘柄として注目度が高い状況です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
QPS研究所は2005年設立。2023年12月に東証グロースへ上場後、2025年12月1日付で持株会社体制へ移行し、「QPSホールディングス(464A)」として新規上場しました。直近は防衛省の衛星整備事業への参画、内閣官房補佐官による研究拠点視察など、政策との接点が深まっています。
◎ リスク要因:
研究開発投資先行で当面赤字継続、衛星打ち上げ失敗リスク、資金調達による希薄化リスクが構造的に存在します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/464A
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/464A.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://i-qps.net/news/
【宇宙ゴミ問題のグローバルパイオニア】アストロスケールホールディングス (186A)
◎ 事業内容:
世界初の商用スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去サービスを目指す宇宙ベンチャー企業です。 軌道上サービス(OOS)と呼ばれる新領域で、寿命を迎えた人工衛星の除去、寿命延長、燃料補給、点検といった事業を展開し、英国・米国・イスラエル・フランスにも拠点を持つ多国籍企業として運営されています。
・ 会社HP:
https://astroscale.com/ja/
◎ 注目理由:
衛星コンステレーションの急増で、地球低軌道のスペースデブリ問題は宇宙利用継続のための喫緊の課題となっています。日本政府は宇宙基本計画で軌道上サービスを成長分野と位置づけ、JAXAは商業デブリ除去実証(CRD2)でアストロスケールを契約相手に選定しています。
17戦略分野の「航空・宇宙」が掲げる宇宙戦略基金1兆円規模の枠組みは、デブリ除去・衛星寿命延長・在軌点検といったOOS分野を直接支援する構造で、同社はその国家プロジェクトの中核企業です。実証ミッション「ELSA-d」「ADRAS-J」を経て商業化フェーズに移行する局面にあり、3Q決算でも売上収益は前年同期比約3倍と成長軌道に入っています。
軍事衛星の在軌寿命延長、敵衛星の検査などはまさに防衛との「デュアルユース」分野でもあり、米国スペースフォース、英国国防省、欧州宇宙機関との連携も着々と進展中です。研究開発投資が大きく赤字決算が続きますが、受注残は積み上がっており、宇宙×安全保障×サステナビリティという複数の長期テーマを束ねる希少な銘柄と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2013年設立。2024年6月に東証グロース市場に新規上場し、IPO時から大きな話題を呼びました。2025年には防衛省・JAXAとのデブリ除去契約、米国OOSミッション受注などを公表しており、2026年4月期3Q決算では売上収益44億円超と高成長を継続しています。
◎ リスク要因:
研究開発投資先行で黒字化までの時間軸が長く、ミッション失敗リスク、資金調達ニーズに伴う希薄化リスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/186A
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/186A.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://astroscale.com/ja/news/
【航空・宇宙・防衛のオールラウンダー】IHI (7013)
◎ 事業内容:
航空エンジン、防衛装備、ロケット部品、産業用機械、舶用エンジン、橋梁、エネルギーソリューションを手がける総合重工業企業です。 航空エンジンでは民間機向けの主要パートナーとして世界市場でシェアを持ち、防衛分野では戦闘機エンジンや艦艇用ガスタービン、ロケット固体推進薬を提供する数少ない国内企業のひとつです。
・ 会社HP:
https://www.ihi.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野のうち、IHIは「航空・宇宙」「防衛産業」「資源・エネルギー安全保障・GX」「フュージョンエネルギー(核融合)」「造船」と、実に5分野以上で具体的な事業を保有する稀有な存在です。
防衛費GDP比2%への増額前倒し方針は、戦闘機F-15/F-2/F-35のエンジン関連サプライチェーンや次世代戦闘機(GCAP)でIHIが担う役割を一段と大きくします。さらにロケット部品サプライチェーン、宇宙戦略基金1兆円規模の枠組みでは固体ロケット技術を持つ同社は欠かせないプレーヤーです。
加えてアンモニア・水素を燃料とする次世代エンジン開発、フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)の主要メンバーとしてのITER関連機器供給など、エネルギー安全保障とGXのテーマでも要石です。三菱重工と比較して時価総額が小さく、PERも相対的に控えめな水準で推移しているため、国策フル稼働局面でも上値余地が残されている点が魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1853年創業の石川島造船所が源流。長年「石川島播磨重工業」として知られ、2007年にIHIに社名変更。2025年以降は次期戦闘機GCAPエンジン共同開発、アンモニア混焼火力発電実証、ITER用機器の供給など、国策と直結する案件が相次いで進捗しています。
◎ リスク要因:
過去には民間航空エンジン事業での品質問題による特別損失計上もあり、品質管理リスクは継続的な注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7013
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7013.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.ihi.co.jp/ir/
【防衛と原発の隠れた要】日本製鋼所 (5631)
◎ 事業内容:
戦車砲身、艦艇用大砲、ミサイル部品といった防衛装備品から、原子力発電所用大型鋳鍛鋼(原子炉圧力容器など)、半導体・医療向け樹脂機械までを手がける重工業企業です。 防衛分野では国内唯一の戦車砲身製造メーカーであり、原子力分野では大型鍛造能力で世界有数の存在として知られています。
・ 会社HP:
https://www.jsw.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「防衛産業」と「資源・エネルギー安全保障・GX」の双方に深く関与し、しかも参入障壁が極端に高い領域を独占的に担う点で、国策銘柄としての位置づけが明確です。
防衛費の対GDP比2%増額の前倒し方針、戦略3文書の改定によって、戦車・装甲車・艦艇・誘導弾の調達は中長期で増加する見通しです。陸上自衛隊の主力戦車砲身、海上自衛隊艦艇の主砲は同社が国内で唯一供給可能であり、政策追い風がそのまま受注残として積み上がる構造です。
原子力分野では、高市政権が「安全性確保を大前提とした既設原発の再稼働、次世代革新炉の実用化推進」を明確に打ち出しており、同社の超大型鋳鍛鋼は国内外の新増設・リプレース案件の核心部品です。世界で原子炉圧力容器級の大型鍛造ができる事業者は限られており、海外市場への外貨獲得にも貢献し得る希少資産です。
防衛+原発という二大ストロングテーマを同時に持ち、株価のボラティリティもありながら、調整局面ではディフェンシブ性を発揮しやすい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1907年創業の老舗重工業。2025年以降は防衛装備品の増産投資、室蘭製作所の生産能力増強、樹脂成形機事業の構造改革を進行中で、複数年契約の防衛調達拡大も追い風となっています。
◎ リスク要因:
樹脂機械事業の景気感応度が高く、防衛・原子力以外のセグメントが業績の足を引っ張る局面があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5631
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5631.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.jsw.co.jp/ir/
【造船と港湾の二刀流】三井E&S (7003)
◎ 事業内容:
舶用ディーゼルエンジン(メイン製品)、港湾クレーン、艦艇、官公庁船、産業機械を主力とする総合重機企業です。 港湾クレーン分野では世界シェア上位を維持し、海上自衛隊向け艦艇の建造実績を持ち、舶用エンジンではアンモニア・メタノール対応の次世代燃料機関開発でも先行しています。
・ 会社HP:
https://www.mes.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野のうち「造船」「港湾ロジスティクス」「防衛産業」の3分野に直接該当する稀有な銘柄です。
造船再生ロードマップでは、中国・韓国に押された日本造船業の再生が国策として明確に打ち出され、グリーン船・次世代燃料エンジンが重点となっています。三井E&Sの舶用エンジン事業は、アンモニア・LNG燃料対応で先行しており、グリーン船の中核機器として中長期需要が期待できます。
港湾ロジスティクス分野でも、サイバーセキュリティ強化と自動化(AIターミナル)が政策テーマで、同社は港湾クレーンのリーディングサプライヤーとして「サイバーポート構想」の物理面での担い手です。米中対立を背景に、中国製クレーンに依存しないサプライチェーン構築は米欧でも進んでおり、海外市場拡大の追い風があります。
加えて防衛省向けの艦艇建造能力を持ち、太平洋における港湾機能強化という政府方針からも恩恵を受けます。3つの政策分野が重なる希少な構造を持ちながら、知名度が必ずしも高くない点で、調整局面の仕込み候補として有力です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1917年に三井造船として創業。2018年に三井E&Sホールディングスへ商号変更し、商船建造事業を常石造船グループへ譲渡してエンジン・プラント・機械にフォーカス。2025年以降はアンモニア燃料エンジン共同開発、米国港湾クレーン市場での受注拡大などが進展しています。
◎ リスク要因:
過去のプラント事業の損失累損もあり、海外大型案件の進行リスクや為替変動の影響を受けやすい構造があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7003
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7003.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.mes.co.jp/ir/
【独立系造船の老舗専業】名村造船所 (7014)
◎ 事業内容:
ばら積み船、タンカー、コンテナ船などの商船を主力に、防衛省向け艦艇建造、橋梁・鋼構造物事業も手がける独立系の中堅造船メーカーです。 本社は大阪府大阪市にあり、佐世保重工業を子会社化したことで西日本最大級の造船能力を持つ集団へと成長しています。
・ 会社HP:
https://www.namura.co.jp/
◎ 注目理由:
中国・韓国の造船シェアに押されてきた日本造船業ですが、高市政権の「造船再生ロードマップ」と特定重要物資指定によって、国策で日本造船を再構築する方針が明確化されました。米中対立を背景にした「中国・韓国以外の選択肢」としての日本造船需要は世界的に高まりつつあります。
名村造船所は、三菱重工・川崎重工・今治造船・JMUなどの大手と比較して時価総額が小さく、商船建造の専業性が高い点で、業界再編・受注回復の局面で株価レバレッジが効きやすい構造を持ちます。佐世保重工業の取り込みによる西日本での建造能力一体化は、手持工事量の積み上げにも直結しており、向こう数年の受注は既に高水準で確保されています。
加えて防衛省向け艦艇建造の実績を有し、太平洋における港湾機能強化方針のもとで防衛・補給支援船の建造需要も中長期で増える可能性があります。商船・防衛・橋梁という3本柱の組み合わせは、単純な造船シクリカル銘柄とは異なる安定感を生んでいます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1911年創業の老舗造船所。2014年に佐世保重工業を子会社化し、西日本の有力造船グループに変貌。2025年以降は環境対応船の受注拡大、新造船価格の高止まりを背景に、業績は近年高い水準で推移しています。
◎ リスク要因:
鋼材価格・為替・船腹需給に業績が大きく左右されるシクリカル特性が強く、過去のサイクル底では業績が大きく変動した経緯があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7014
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7014.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.namura.co.jp/ir/
【核融合×データセンターの二大ホットテーマ】フジクラ (5803)
◎ 事業内容:
光ファイバケーブル、電力ケーブル、車載・産業用電子部品、自動車向けワイヤーハーネスを主力とする総合電線メーカーです。 近年はAIデータセンター向け光配線ソリューション、海底ケーブル、超伝導線材、半導体プローブカードの高機能領域へ事業をシフトし、AI/HPC関連で世界的な存在感を高めています。
・ 会社HP:
https://www.fujikura.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野のうち「フュージョンエネルギー(核融合)」「情報通信」「マテリアル」の3分野で具体的な事業を持つ希少な銘柄です。
核融合分野では京都フュージョニアリングへの出資、ITER計画への部材供給で実績があり、特に高温超伝導線材は核融合炉の磁場閉じ込めに不可欠な部材として中長期の需要が見込まれます。2026年に始動した発電実証プロジェクト「FAST」もフジクラの技術が活躍する舞台となります。
情報通信分野では、政府が掲げる「オール光ネットワーク(IOWN関連)」「データセンター地方分散」「海底ケーブル整備」の全方位で同社製品が必要とされます。生成AIブームによるAIデータセンター投資の急拡大は、光ファイバ・光配線・コネクタなどのフジクラ製品の追い風そのものです。
近年は半導体プローブカード事業も成長軌道に乗っており、AI半導体検査需要の拡大の波及効果も享受しています。3本柱がいずれも国策テーマと重なるため、押し目買いされやすい構造を持つ銘柄と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1885年創業の老舗電線メーカー。2024〜2026年の株価は光配線・プローブカード事業の好調を背景に大きく上昇しました。直近は核融合関連投資、データセンター向け光ソリューションの増産投資、海底ケーブル受注拡大などが進展しています。
◎ リスク要因:
銅価格や為替の影響を受けやすく、AI・半導体投資の景況感が悪化すると高機能事業の業績が下振れします。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5803
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5803.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.fujikura.co.jp/ir/
【高温超伝導線材で核融合を支える】古河電気工業 (5801)
◎ 事業内容:
電力・通信用ケーブル、自動車部品、伸銅品、エネルギーインフラ事業を展開する大手非鉄・電線メーカーです。 グループ会社の米SuperPower Inc.は高温超伝導(HTS)線材の世界的リーダーとして知られ、近年は核融合炉用磁石、医療用MRI、輸送機器などへ供給を拡大しています。
・ 会社HP:
https://www.furukawa.co.jp/
◎ 注目理由:
「フュージョンエネルギー(核融合)」分野で、世界中の核融合スタートアップが採用する高温超伝導線材を商業生産できる事業者は極めて少なく、古河電工はその数少ない一角を占めます。英国の核融合ベンチャーTokamak Energy向けの新型実験装置ST80-HTS用HTS線材供給契約は、商業核融合の主役としての立ち位置を象徴しています。
国内では京都フュージョニアリングが主導するFASTプロジェクト、量子科学技術研究開発機構のJT-60SA、ITER計画など、核融合実験装置のサプライチェーン全体に同社のHTS線材が組み込まれています。核融合炉の規模が大きくなるほど、強磁場を発生させる超伝導磁石の需要は線材長で爆発的に増えるため、市場の成長余地は極めて大きい状況です。
加えて「情報通信」分野でも光ファイバ・データセンター向けケーブル事業を持ち、AIデータセンター投資の波及効果も享受します。フジクラ・住友電工に比べると相対的に評価が控えめな局面もあり、核融合テーマで再評価される余地が残されている銘柄と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1884年創業の古河鉱業から発展した非鉄・電線の老舗。2025年以降はTokamak Energy向けHTS線材の供給拡大、データセンター向けケーブル増産、自動車部品の構造改革などが並行して進んでいます。
◎ リスク要因:
非鉄市況や為替変動の影響を受けやすく、自動車部品事業の収益性は競争環境次第で振れやすい点に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5801
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5801.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.furukawa.co.jp/ir/
【レーザー核融合のキーテクノロジー】浜松ホトニクス (6965)
◎ 事業内容:
光半導体(フォトニックデバイス)の世界的リーダーで、光電子増倍管、高強度レーザー、各種フォトディテクター、医療用イメージングデバイス、半導体検査装置を製造しています。 小柴昌俊博士のニュートリノ観測「カミオカンデ」用光電子増倍管を製造したことでも知られ、研究用フォトニクス分野では世界的シェアを持つ高収益企業です。
・ 会社HP:
https://www.hamamatsu.com/jp/ja.html
◎ 注目理由:
17戦略分野の「フュージョンエネルギー(核融合)」のうち、レーザー方式の核融合(慣性核融合)には強力なレーザー光源が不可欠で、同社の高強度レーザー事業はそのコアテクノロジーを担います。米国国立点火施設(NIF)の核融合点火実験成功以降、レーザー核融合への期待は世界的に再燃しており、商業化に向けた研究開発投資が加速しています。
国内では大阪大学発のEX-Fusionとの連携も進んでおり、レーザー方式核融合の長期的な実用化シナリオで中核を担う立ち位置です。加えて「量子(量子センシング)」「創薬・先端医療」「半導体」の各分野でもフォトニクス技術が深く関与しており、複数の戦略分野に跨がる「黒子のグローバルニッチトップ」と言えます。
時価総額・収益性ともに高水準で推移しており、研究開発投資を継続できる財務基盤を持つ点は、長期テーマ投資先として極めて重要な要素です。半導体検査向けデバイスの需要拡大と相まって、調整局面では中長期投資家の押し目買い対象になりやすい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1953年設立。光電子増倍管で世界的地位を確立した後、半導体レーザー、シリコンフォトマルチプライヤなどへ事業領域を拡大。2025年以降はレーザー核融合関連投資、半導体検査向け光半導体の増産、医療向けイメージングセンサーの新製品投入が進んでいます。
◎ リスク要因:
研究開発投資が大きく、半導体検査装置市況の変動を受けて業績が四半期単位でぶれることがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6965
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6965.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.hamamatsu.com/jp/ja/about/investor.html
【X線ミラーで核融合を磨く小型株】ジェイテックコーポレーション (3446)
◎ 事業内容:
ナノレベルの精度を持つ高精度X線集光ミラーを主力とし、再生医療向け細胞自動培養装置、ライフサイエンス機器の開発・販売も手がけるニッチトップ型の中小型企業です。 X線集光ミラーは大型放射光施設や半導体検査・計測装置に使われ、世界の最先端科学を裏から支える存在です。
・ 会社HP:
https://www.j-tec.co.jp/
◎ 注目理由:
ジェイテックの注目点は、「フュージョンエネルギー(核融合)」と「合成生物学・バイオ」の2分野に同時に関与する点です。
核融合分野では、大阪大学発のレーザー核融合スタートアップEX-Fusion との技術提携を発表しており、同社の高精度X線ミラーがレーザー核融合炉の実用化に必要な計測・診断デバイスとして活用されます。レーザー核融合の研究施設はSACLAやNIFなど世界的にも数が限られ、その中で日本企業が高精度ミラーを供給できる強みは長期的な競争優位を生みます。
バイオ分野では再生医療向け細胞自動培養装置を開発しており、これは17戦略分野の「合成生物学・バイオ」「創薬・先端医療」が掲げる自動培養装置・バイオ製造設備の政策に直接該当します。時価総額が小さく流動性は限定的なものの、政策テーマがピンポイントに当たる小型株として、IRイベントや受注ニュース時の値動きが大きい銘柄です。
ニッチトップ型小型株の典型として、テーマ物色相場では機関投資家のベンチマーク外資金が流入しやすく、独自テクノロジーの稀少性が再評価される局面が来る可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2005年設立。大阪大学発の技術ベンチャーとして発展し、2018年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。2022年にEX-Fusionとの核融合分野技術提携を発表したほか、再生医療装置の販売強化、半導体向けX線計測ニーズ拡大が進行中です。
◎ リスク要因:
研究開発型の小型企業で、大型受注の有無により業績変動が大きい点、財務規模が小さい点に留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3446
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3446.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.j-tec.co.jp/ir/
【ペロブスカイト太陽電池の本命】カネカ (4118)
◎ 事業内容:
化成品、機能性樹脂、フォーム材、電子材料、合成繊維、食品、医療用医薬品(サプリメントを含む)まで幅広い領域を持つ総合化学企業です。 太陽電池では結晶シリコンとペロブスカイトの両方を手がけ、世界記録を持つ高効率太陽電池の開発企業として知られています。
・ 会社HP:
https://www.kaneka.co.jp/
◎ 注目理由:
高市首相が外国製太陽光パネルへの依存を懸念し、日本発のペロブスカイト太陽電池の普及を強く後押しする方針を示したことで、ペロブスカイト関連銘柄が改めて注目されています。17戦略分野の「資源・エネルギー安全保障・GX」では「ペロブスカイト太陽電池」が明示的に重点項目に挙げられました。
カネカは結晶シリコン太陽電池で世界最高効率を達成した実績があり、ペロブスカイト+結晶シリコンの「タンデム型」セルでも先行する開発企業のひとつです。日本のペロブスカイト主要プレーヤーは積水化学、東芝などに加えてカネカが入っており、軽量・薄型・曲面対応というペロブスカイトの特性を活かしたBIPV(建材一体型)市場の主導権争いが本格化しつつあります。
加えてカネカは「合成生物学・バイオ」分野でもバイオ素材、医薬中間体、機能性食品で長年の蓄積を持ち、複数の戦略分野に跨がる総合化学の強みが活きます。総合化学株の中ではPER水準が抑制的に推移しており、ペロブスカイトの社会実装が本格化する局面でのリレーショナルなアップサイドが期待できる銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1949年に鐘淵化学工業として設立、2004年にカネカへ社名変更。2025年以降はペロブスカイト太陽電池の量産技術開発、機能性食品事業の拡大、医薬品CDMO事業の強化を並行して進めています。
◎ リスク要因:
化学市況や原料価格、為替の影響を受けやすく、ペロブスカイト商業化のタイミングは不透明な点に留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4118
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4118.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.kaneka.co.jp/ir/
【ニッケル・銅・金の総合鉱山メジャー】住友金属鉱山 (5713)
◎ 事業内容:
非鉄金属の探鉱・開発・製錬・販売を一気通貫で手がける日本を代表する鉱山メジャーです。 ニッケル、銅、金、コバルトなどEVバッテリー・電子部品の基幹素材を扱い、機能性材料事業では高機能磁性材料、結晶材料も生産しています。
・ 会社HP:
https://www.smm.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「マテリアル(重要鉱物・素材)」では、レアメタル・レアアースの鉱山開発、国家備蓄、磁石・磁気センサー、資源循環が重点テーマとして掲げられており、住友金属鉱山はその全方位で具体的な事業を保有しています。
特にEV用バッテリー材料では、車載リチウムイオン電池の正極材で世界トップクラスのシェアを持ち、ニッケル・コバルトの製錬から正極材製造までを国内で完結できる希少な事業者です。経済安全保障の観点で「中国依存からの脱却」が国策化されるなか、国内サプライチェーンを持つ強みはより一層評価されやすくなります。
加えてフィリピン・コーラルベイのニッケル製錬、チリ・カセロネスの銅鉱山など、上流資源権益も保有しており、資源価格上昇局面では業績レバレッジが効きます。南鳥島周辺の海底レアアース開発が事業化に向かう場合、製錬・分離・素材化の出口企業としても重要な役割を担う可能性があります。地政学リスクと国策の両面が支える銘柄として、調整局面でも堅さを見せやすい構造です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1590年に始まる別子銅山が源流の老舗鉱山企業。2025年以降は北米EVサプライチェーンとの連携、車載電池正極材の増産投資、銅鉱山事業の収益改善などが進んでいます。
◎ リスク要因:
非鉄金属価格と為替に業績が大きく左右される点、海外鉱山事業の地政学リスクが構造的に存在します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5713
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5713.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.smm.co.jp/ir/
【国産ドローンの旗艦】ACSL (6232)
◎ 事業内容:
産業用ドローンの自社開発・製造・販売を中核とする国産ドローン専業企業です。 インフラ点検(送電線、橋梁、トンネル)、郵便・宅配の自動配送、警備、災害対応、防衛・公共安全の各領域で、国内設計・国内生産にこだわった機体を提供している点が大きな特徴です。
・ 会社HP:
https://acsl.co.jp/
◎ 注目理由:
高市政権の17戦略分野のうち「防衛産業」では「小型無人航空機(ドローン)」が先行検討品目27項目の一つに選定されました。経済安全保障の観点から中国製DJIへの依存を見直す動きは強まっており、政府機関・自衛隊・公共インフラ向けには国産機への切り替えが本格化する見通しです。
ACSLは国産ドローンの代表的な存在であり、防衛省・警察庁・国土交通省・郵便事業者などに納入実績を持つ稀少な事業者です。災害時の被災地調査、上下水道・橋梁の点検、レベル4(補助者なしの目視外飛行)配送、海上保安活動など、利用シーンは「防災・国土強靱化」「港湾ロジスティクス」「海洋」と複数分野にまたがります。
時価総額は中小型ながら、政策の追い風が直接受注に変わるピュアプレー銘柄として、テーマ相場における値動きの大きさが魅力です。研究開発投資先行で黒字化までの時間軸はあるものの、政府調達の比率が増えていく局面で業績モメンタムが大きく変わる可能性を秘めた銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2013年設立、千葉大学の研究成果を起点に発展した国産ドローンベンチャー。2018年に東証マザーズ(現グロース)へ上場。2025年以降は防衛省関連の受注、日本郵便との配送サービス本格運用、機体ラインナップ拡充が進行しています。
◎ リスク要因:
研究開発投資先行で当面の収益性が限定的、競合(中国DJIなど)との価格競争、資金調達ニーズに伴う希薄化リスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6232
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6232.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://acsl.co.jp/ir/
【国産サイバーセキュリティのフラッグシップ】FFRIセキュリティ (3692)
◎ 事業内容:
国産のエンドポイント・セキュリティ製品「FFRI yarai」を中核とし、政府機関・自衛隊・防衛産業・重要インフラ向けに、標的型攻撃対策、脆弱性診断、サイバーレッドチーム演習などのサービスを提供しているサイバーセキュリティ専業企業です。
・ 会社HP:
https://www.ffri.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「デジタル・サイバーセキュリティ」は、生成AIによる偽情報の拡散、海外サイバー攻撃グループの活発化、重要インフラへの攻撃事案増加を背景に、ロードマップ策定が急ピッチで進む領域です。高市首相は経済安全保障担当大臣時代から、国産サイバー製品の活用と海外製品依存の見直しを一貫して訴えており、その政策が実装フェーズへ入りつつあります。
FFRIセキュリティは、米製・中国製のサイバー製品に依存しがちな国内市場で、純国産技術にこだわり続ける数少ない事業者です。「FFRI yarai」は既知のシグネチャに頼らない先読み防御技術を実装しており、新種マルウェアにも対応できる点で、防衛・政府領域での採用を伸ばしています。
直近の3Q決算では売上・営業利益ともに大幅な伸びを示し、特にナショナルセキュリティ・サービス領域が成長を牽引しています。サイバー人材の不足という構造的な課題はあるものの、官民両セクターからの問い合わせが増加する状況は、中長期の成長余地が大きいことを示しています。国産サイバーのピュアプレーとして政策追い風を真正面から受ける銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2007年設立、2014年に東証マザーズへ上場。2025年10月の高市政権発足を機にサイバーセキュリティ月間でも首相メッセージが公開され、2026年2月期3Q決算では売上高28.85億円(前年同期比約57%増)と高成長を継続しています。
◎ リスク要因:
期末偏重の収益構造、優秀なセキュリティ人材の確保競争、特定インシデント時の対応に伴うレピュテーションリスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3692
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3692.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.ffri.jp/ir/
【アニメ・出版IPで世界へ】KADOKAWA (9468)
◎ 事業内容:
出版(書籍・コミック・雑誌)、映像(アニメ・映画)、ゲーム、ウェブサービス、教育の各事業を展開する大手メディア・コンテンツ企業です。 人気IP「ソードアート・オンライン」「Re:ゼロから始める異世界生活」「オーバーロード」など世界的に評価されるアニメ作品を多数有し、グループ会社のフロム・ソフトウェアは「ELDEN RING」などゲーム分野でも世界的な存在感を示しています。
・ 会社HP:
https://group.kadokawa.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「コンテンツ(アニメ・ゲーム・マンガ・映像)」は、政府が「20兆円規模の輸出産業へ育成する」方針を打ち出した数少ない攻めの分野です。国際展開、翻訳、配信プラットフォーム整備、海賊版対策、デジタル配信プラットフォーム構築などが重点テーマで、アニメ・出版・ゲームを横断で持つKADOKAWAは政策の中核プレーヤーです。
ライトノベル原作のアニメ化・コミカライズ・グッズ展開・海外配信という「IPの一気通貫マネタイズ」モデルは、グローバル視聴者数の増加とともに収益力を高めています。フロム・ソフトウェアの世界的ヒットゲームは欧米市場での認知を一気に押し上げ、ソニーグループとの提携深化はストリーミング・ゲーム両面でのスケール拡大に直結します。
加えて教育事業のN高校・S高校はオンライン教育のリーディングプレーヤーとして安定収益源を担い、シクリカルなコンテンツビジネスのリスクを希釈する役割を果たしています。日本のソフトパワーをそのまま株価に反映する代表格の銘柄として、押し目買い対象として継続的に注目したい存在です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1945年に角川書店として創業。2014年にドワンゴと経営統合。2024年以降はソニーとの資本業務提携を強化、海外向けアニメ配信の拡大、N高校事業の生徒数拡大などが業績を押し上げています。
◎ リスク要因:
ヒット作の有無により業績変動が大きく、海外配信プラットフォームとの取引条件変更、コンテンツの改廃リスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/9468
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/9468.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://group.kadokawa.co.jp/ir/
【遺伝子治療と希少疾病で世界へ】JCRファーマ (4552)
◎ 事業内容:
希少疾病領域とバイオ医薬品に特化した中堅製薬企業です。 ライソゾーム病など遺伝性希少疾患向けの酵素補充療法、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を活用した中枢神経系疾患治療薬、再生医療等製品「テムセル」(造血幹細胞移植後合併症の治療薬)を主力に、アンメットメディカルニーズの高い領域に挑んでいます。
・ 会社HP:
https://www.jcrpharm.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「創薬・先端医療」では、再生・細胞医療、AI創薬、CDMO投資支援、医療DXが重点テーマで、JCRファーマは特に再生医療・遺伝子治療・希少疾病という複数の重要領域に直接該当します。
同社の最大の独自性は「J-Brain Cargo」という血液脳関門を通過させる薬物送達技術で、これまで治療が困難だった中枢神経系疾患(ハンター症候群、認知症など)への革新的アプローチが評価されています。武田薬品との提携品「イズカーゴ」は世界初の血液脳関門通過型酵素補充療法として商業展開中で、今後の海外展開はグローバルでの収益貢献を期待させる要素です。
加えてバイオCDMO(医薬品受託製造)事業では、国内製造能力の重要性が高市政権下でも強調されており、同社の神戸製造拠点は政策テーマと直結する立ち位置です。中堅創薬企業の中ではユニークな技術プラットフォームを持ち、押し目では中長期投資家の組み入れが入りやすい銘柄と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1975年に日本ケミカルリサーチとして設立。2024年以降は「イズカーゴ」のグローバル展開、追加適応症の臨床試験、再生医療等製品テムセルの売上拡大などが進展し、希少疾病領域でのプレゼンスを高めています。
◎ リスク要因:
特定医薬品への売上集中、開発パイプラインの臨床試験失敗リスク、薬価改定や為替の影響を受けやすい構造があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4552
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4552.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.jcrpharm.co.jp/ir/
| 成長分野 | 本命銘柄(コード) | PER | 時価総額 |
|---|---|---|---|
| 防衛 | 三菱重工(7011) | 22倍 | 2.8兆円 |
| 半導体 | 東京エレクトロン(8035) | 25倍 | 7.1兆円 |
| 宇宙 | 三菱電機(6503) | 18倍 | 3.5兆円 |
| 量子 | 富士通(6702) | 20倍 | 3.1兆円 |
| AI/データ | NTTデータ(9613) | 24倍 | 3.4兆円 |
【FPSO世界2位の海洋エネルギー企業】三井海洋開発 (6269)
◎ 事業内容:
浮体式海洋石油・ガス生産設備(FPSO、FSO、TLPなど)の設計・建造・据付、リース、操業・保守を一気通貫で提供する世界2位のFPSO専業企業です。 ブラジル・ガイアナ・西アフリカなどの深海油ガス田で稼働する超大型FPSOを多数手がけ、洋上での原油・ガス生産インフラを丸ごと請け負うグローバルプレーヤーです。
・ 会社HP:
https://www.modec.com/jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野の「海洋」「資源・エネルギー安全保障・GX」「造船」「港湾ロジスティクス」のうち、海洋とエネルギー安全保障の交点に位置する稀有な銘柄です。
ブラジル沖プレソルト油田、ガイアナ沖などの新規大型FPSO案件は引き続き堅調で、2025年12月期は売上収益が前年比9.4%増、営業利益は35.5%増と過去最高水準を更新しました。受注残は数兆円規模に達しており、向こう数年の業績見通しは極めて視界良好です。
加えてブルーアンモニアFPSO、浮体式洋上風力発電システム、CO2貯蔵・注入ユニットなど次世代海洋エネルギー設備の開発でも先行しており、GXのテーマと国産技術育成の両面で恩恵を受ける構造です。南鳥島周辺の海底レアアース開発が本格化する局面では、深海開発のエンジニアリング能力が活用される可能性もあります。
シクリカル業界ながら長期チャーター契約のストック収益が下支えするビジネスモデルで、原油価格急落局面でも売上の急減リスクが緩和される設計になっている点も評価できます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1968年に三井海洋開発として設立、2003年に東証一部(現プライム)上場。2025年12月期は通期で過去最高益を更新し、株価も上場来高値圏を推移。複数の超大型FPSO案件を進行中で、業績モメンタムは継続しています。
◎ リスク要因:
原油価格の長期低迷、海外大型プロジェクトの遅延、為替変動、地政学リスクが構造的な変動要因として存在します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6269
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6269.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.modec.com/jp/ir/
【海洋土木と洋上風力の老舗ゼネコン】五洋建設 (1893)
◎ 事業内容:
海洋土木(マリンコンストラクション)の最大手で、防波堤、岸壁、浚渫、埋立、洋上風力発電基礎工事を主力とする総合建設企業です。 建築、土木、海外建設、不動産開発も手がけ、特にアジアでの海外建設実績は業界屈指で、国内外の港湾・海上インフラ整備で幅広い実績を持っています。
・ 会社HP:
https://www.penta-ocean.co.jp/
◎ 注目理由:
17戦略分野のうち「防災・国土強靱化」「港湾ロジスティクス」「資源・エネルギー安全保障・GX(洋上風力)」「海洋」と、実に4分野が事業領域と重なる稀有な存在です。
南海トラフ地震対応、上下水道更新、インフラ老朽化対策、港湾機能の強化といった国土強靱化施策の中で、海洋・港湾インフラを得意とする五洋建設は中核プレーヤーの一つです。海上自衛隊の太平洋における港湾機能強化方針も、同社の受注機会拡大につながる可能性があります。
特に注目すべきは洋上風力発電です。同社は国内随一のSEP船(自己昇降式作業船)船団を保有し、秋田・千葉・北海道などの大規模洋上風力プロジェクトの基礎工事を担当する中核事業者として位置づけられています。日本の洋上風力導入目標は2030年に1,000万kW、2040年に3,000〜4,500万kWと巨大で、SEP船を持つ事業者は限られるため、長期にわたって独自のポジションを維持できる構造です。
知名度は決して高くありませんが、4分野クロスオーバーのユニークな国策銘柄として、調整局面では機関投資家のディフェンシブ買いが入りやすい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1896年水谷組として創業、1942年に五洋建設へ社名変更。2024〜2026年は国内洋上風力プロジェクトの基礎工事受注、防災・国土強靱化関連工事、海外建設の拡大が続き、業績は中長期的に底堅く推移しています。
◎ リスク要因:
公共工事比率の高さによる予算配分への業績依存、海外建設案件の進行リスク、洋上風力プロジェクトの遅延リスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/1893
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/1893.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.penta-ocean.co.jp/ir/


















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