- 【免責事項】
- 【非鉄資源×電池材料の二刀流】住友金属鉱山 (5713)
- 【日本最大級の総合化学が電池材料へ本格回帰】住友化学 (4005)
- 【車載電池の世界的雄、HV用電池の絶対王者】パナソニックホールディングス (6752)
2024年から2025年にかけて世界のEV市場が想定を下回るペースで失速し、テスラの欧州販売は2025年12月単月で減少、フォードやGMもEV戦略の見直しを迫られる事態となりました。一方で、欧米の主要OEMが「現実解」として再評価しているのが、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)です。トヨタ自動車は2025年度以降、HVラインアップの拡充とニッケル水素電池・リチウムイオン電池の量産体制を一段と強化しており、ホンダや日産もHV戦略を立て直しつつあります。さらに、欧州ではユーロ7規制との兼ね合いから、2030年代に向けてHVの販売寿命が延びる見通しが強まっています。
この「HV復権」の流れは、単なる完成車メーカーだけでなく、その背後で電池セル・正極材・負極材・セパレータ・電解液・電解質・集電体・ニッケル・コバルト・銅などを担う電池材料サプライチェーン全体に巨大な追い風となります。とりわけ、2026年後半は次世代HV・PHVの新型モデル投入ラッシュと、トヨタが2027〜2028年に投入予定の全固体電池BEV関連の量産準備が重なり、関連銘柄にとって極めて重要な「監視期間」となるでしょう。
本記事では、東京証券取引所に現在上場している電池材料関連の中核20社を厳選し、事業内容・注目理由・直近の動向・リスクまで深掘りして解説します。HV復権の波に乗る本命銘柄を、ぜひこの記事でチェックしてください。
【免責事項】
本記事に掲載されている情報は、各種公表資料や報道に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本記事は特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではなく、投資判断はすべて読者ご自身の責任と判断において行ってください。株価および業績は経済情勢、為替、地政学リスク等により変動します。最新の業績・配当・財務情報については、必ず各企業のIR資料、有価証券報告書、適時開示情報等で直接ご確認ください。本記事の情報を利用したことにより生じたいかなる損害についても、筆者は一切の責任を負いません。
【非鉄資源×電池材料の二刀流】住友金属鉱山 (5713)
◎ 事業内容: 非鉄金属の採掘・製錬と機能性材料の製造を手掛ける国内最大手の総合非鉄メーカーです。チリのカセロネス銅鉱山やインドネシアのニッケル製錬を抱える資源事業、銅・ニッケル・コバルト・金などの製錬事業、そして二次電池正極材・粉末材料・薄膜材料を扱う電池材料事業の3本柱で構成されています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: HV復権の最大の恩恵を受ける筆頭格です。同社はEV向け正極材で20年以上の供給実績を持ち、独自のNCA(ニッケル・コバルト・アルミ)系正極材ではテスラ向けに事実上の独占供給を続けてきました。さらに2025年10月にはトヨタ自動車とBEVに搭載する全固体電池の正極材量産に向けて共同開発契約を締結。独自の粉体合成技術を活用し、耐久性に優れた正極材を新たに開発したと発表しています。HV用ニッケル水素電池の正極水酸化ニッケル分野でも国内随一の存在感を放ち、HVラインアップ拡充の流れがそのまま電池材料部門の収益拡大に直結する構造です。加えて、ニッケル価格の中期上昇トレンドや、銅価格高騰局面での製錬事業の収益改善余地も大きく、上流から下流まで一気通貫で恩恵を受ける稀有なポジションを築いています。レアアース・重要鉱物の経済安全保障観点でも国内有数の戦略企業として政府からの後押しが期待される点も見逃せません。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1590年に開かれた愛媛県の別子銅山を源流とし、住友グループの本流企業として400年以上の歴史を持ちます。2023年以降はカナダ・テックリソーシズとの提携拡大、菱刈金山での金生産継続、フィリピン・ニッケル製錬の生産安定化を進めてきました。2025年10月のトヨタとの全固体電池正極材の共同開発契約締結は、株価の中期評価を変えるトピックです。
◎ リスク要因: ニッケル・銅・コバルトの市況に業績が大きく左右されます。インドネシアやフィリピンの政情・環境規制、為替変動も収益に影響します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
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【日本最大級の総合化学が電池材料へ本格回帰】住友化学 (4005)
◎ 事業内容: 日本を代表する総合化学メーカーで、アグロ&ライフソリューション、ICT&モビリティソリューション、アドバンストメディカルソリューション、エッセンシャル&グリーンマテリアルズの4セグメントを展開しています。電池材料分野ではリチウムイオン電池用セパレータや正極材を手掛けています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: 2026年1月28日付で、車載電池正極材大手の田中化学研究所(旧4080)を株式交換により完全子会社化し上場廃止としたことが最大のトピックです。これにより、ニッケル・コバルト・マンガン系前駆体および正極材の独自技術が完全に住友化学グループの一体運営下に入り、技術開発・事業基盤の構築をスピーディに進められる体制となりました。同社はリチウムイオン電池用セパレータ(韓国・大邱工場が中核)でも世界有数のシェアを誇り、HV復権により正極材・セパレータ双方の需要拡大が見込まれます。経営課題であった石化事業の構造改革も2025年度を通じて進展しており、2027年3月期以降の収益V字回復シナリオの中で電池材料事業が成長エンジンとして位置付けられている点が、中期投資テーマとして注目されます。会社全体の業績が底入れする局面でテーマ性が乗る、稀有なターンアラウンド候補銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1913年、別子銅山の煙害対策から肥料事業として創業。2021年に大型石化事業の構造改革を発表、2025年10月に田中化学研究所完全子会社化を決定、2026年1月に上場廃止が完了しました。
◎ リスク要因: 中東石化事業の市況回復遅延、農薬・医薬事業の競争激化、為替変動が業績の振れ要因となります。
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【車載電池の世界的雄、HV用電池の絶対王者】パナソニックホールディングス (6752)
◎ 事業内容: くらしアプライアンス、コネクト、インダストリー、エナジー、オートモーティブの5事業を中核とする国際的な電機メーカーです。エナジー部門ではテスラ向けの円筒形リチウムイオン電池(ネバダ・カンザス工場)、HV用のニッケル水素電池・リチウムイオン電池(プライムプラネット社、PEVE)を展開しています。
・ 会社HP:
https://holdings.panasonic/jp/
◎ 注目理由: HV復権テーマで欠かすことのできない中核銘柄です。トヨタ向けHV用電池を製造してきたパナソニックEVエナジー(PEVE)は2024年にトヨタが完全子会社化し、現在はパナソニックHDが49%を出資するプライム プラネット エナジー&ソリューションズ(PPES)がHV・PHV・BEV向け角形電池を担っています。PPESは2025年に新型リチウムイオン電池の生産を開始し、レクサスRZやスバル・ソルテラに搭載されました。HVの世界販売はトヨタを中心に2024〜2025年も前年比増を維持しており、2026年後半は次世代HVモデル投入により電池供給量がさらに拡大する見通しです。さらに北米・カンザス工場での車載電池新工場稼働、円筒形2170・4680セルの量産加速、住宅向けエネルギーシステムへの拡張など、エナジー部門は中期で利益成長の主役となる見込みです。グループ再編による事業ポートフォリオ再構築も進行中で、構造改革と成長が同時進行する珍しい局面にあります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1918年松下幸之助が創業。2022年に持株会社制へ移行。2025年にグループ再編を発表し、エナジー事業の独立性を高める方針を示しています。
◎ リスク要因: 車載電池の価格下落、テスラとの大口契約変動、北米EV補助金政策の変化、円高による海外収益の目減りに留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6752
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6752.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40514251.html
【鉛蓄電池の王者がリチウム電池でも世界戦略】ジーエス・ユアサ コーポレーション (6674)
◎ 事業内容: 自動車・産業用鉛蓄電池の国内最大手で、自動車電池国内事業、自動車電池海外事業、産業電池電源事業、車載用リチウムイオン電池事業の4セグメントで構成されます。HV用補機バッテリーから航空・宇宙、産業用蓄電池まで幅広く展開しています。
・ 会社HP:
https://www.gs-yuasa.com/jp/
◎ 注目理由: HV復権の直接的恩恵を最も享受しやすい電池セルメーカーです。同社は自動車・バイク用バッテリー、EV・PHEV・HEV用リチウムイオン電池、電動車両用鉛蓄電池などを展開し、HVに不可欠な12V補機バッテリーで世界トップクラスのシェアを誇ります。さらに、本田技研工業とリチウムエナジージャパン、ブルーエナジーといった合弁会社を通じて、ホンダ向けHV・BEV用リチウムイオン電池を本格供給する体制を構築。2027年度よりBEV用リチウムイオン電池の生産ラインを稼働し量産体制に入ることを目標としており、HV復権の追い風に加えてBEV量産化の長期成長性も併せ持ちます。さらに、2025年には北関東に蓄電所向けリチウムイオン電池工場を建設するなど、系統用蓄電池市場への大型投資も進行中。脱炭素関連で需要が急拡大する電力貯蔵市場の有望株でもあります。HV用補機電池の市況改善と、BEV・蓄電市場の拡大という二段ロケットが期待できる構造です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1895年創業の島津源蔵による電池研究を源流とし、2004年に日本電池とユアサコーポレーションが経営統合してGSユアサが誕生。2025年8月には産業電池電源や車載用リチウム電池伸長で第1四半期営業利益が34%増を達成しています。
◎ リスク要因: リチウムイオン電池の価格競争激化、中国メーカーの量産攻勢、原材料(ニッケル・コバルト等)価格変動、ホンダEV戦略の振れに依存するリスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6674
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6674.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=6674
【世界トップシェアのセパレータ「ハイポア」】旭化成 (3407)
◎ 事業内容: マテリアル、住宅、ヘルスケアの3領域を展開する総合化学メーカーです。マテリアル領域ではリチウムイオン電池用セパレータ「ハイポア」「セルガード」、エンプラ、アクリロニトリル、繊維、電子材料などを手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.asahi-kasei.com/jp/
◎ 注目理由: リチウムイオン電池用セパレータの世界シェア首位級で、湿式・乾式の両技術を保有する唯一の企業として圧倒的な地位を築いています。2024年4月、旭化成はカナダ・オンタリオ州にリチウムイオン電池用セパレータ「ハイポア」のベースフィルムとコーティングの一貫工場を設立する計画を発表しました。さらに2024年11月にはパナソニックエナジーとの合弁会社化のための株主間契約を締結し、北米における高品質セパレータ製造拠点を構築する計画を進めています。HV・PHV・BEVの全てにセパレータは必須部材であり、北米IRA(インフレ抑制法)の現地調達要件を満たせる数少ないサプライヤーとして、米国・カナダ市場での独占的ポジションが期待されます。HV復権による短期需要の底上げと、北米バリューチェーン構築という中長期成長ストーリーが同時並行で進む点が、投資妙味の最大の源泉です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1922年延岡で創業。2024年にカナダ・オンタリオ州への大型投資を発表。2025年には住宅・ヘルスケア事業の収益改善が進み、マテリアル部門の電池材料が中期成長ドライバーとして位置づけられています。
◎ リスク要因: セパレータの中国・韓国メーカーとの価格競争、北米EV市場の減速、住宅事業の市況悪化が業績の振れ要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3407
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3407.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.mordorintelligence.com/ja/industry-reports/global-lithium-ion-battery-separator-market-for-electric-vehicle-application
【炭素繊維と電池セパレータの二刀流】東レ (3402)
◎ 事業内容: 合成繊維・樹脂・フィルム・炭素繊維複合材料・電子情報材料・ライフサイエンスを手掛ける総合素材メーカーです。リチウムイオン電池用セパレータ事業は子会社の東レBSF(旧トーレ・バッテリー・セパレータ・フィルム)が担っています。
・ 会社HP:
https://www.toray.co.jp/
◎ 注目理由: 湿式セパレータの世界トップクラスメーカーであり、HV・PHV・BEV向けに高耐熱・高安全性のセパレータを供給しています。同社のセパレータは寸法安定性に優れ、HVのような充放電サイクルが多い用途や、急速充電が必要なPHV用途で高い競争力を持ちます。さらに炭素繊維「トレカ」は航空機・自動車軽量化に欠かせず、HV車体の軽量化要求にも応えるポジションを持っています。中期的にはセパレータ事業の構造改革を進めており、コスト競争力の高い韓国・中国生産拠点と、高機能品の日本拠点という二層構造で世界シェアを維持する戦略です。航空機需要回復、半導体関連材料の伸長と、電池材料事業の本格成長が同時に進行する2026年後半の業績モメンタムに注目が集まります。HV復権で恩恵を受けつつ、電動航空機・水素関連材料・海水淡水化など長期テーマでも有望な、ディフェンシブかつテーマ性のある銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1926年東洋レーヨンとして創業。2024年以降、電池セパレータ事業の生産能力拡大投資、欧州拠点のリストラクチャリング、半導体材料事業の拡大を並行して進めています。
◎ リスク要因: 炭素繊維市況の変動、繊維事業の中国競合、為替変動、セパレータの価格下落圧力が業績の不安要素となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3402
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.toray.co.jp/news/
【LIELSORTの戦略材料、芳香族ポリマーで世界に挑む】帝人 (3401)
◎ 事業内容: マテリアル、ヘルスケア、ITの3事業を中核とする総合化学メーカーです。アラミド繊維、炭素繊維、ポリカーボネート樹脂、医薬品、IT関連サービスを展開。電池関連ではアラミドコート・耐熱セパレータ「LIELSORT」を手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.teijin.co.jp/
◎ 注目理由: セパレータ関連企業の2026年2月注目ランキングでは帝人が3位にランクインしており、耐熱性に優れたアラミドコート型セパレータ「LIELSORT」が大型HV・PHVバッテリーの安全性要求に応えるキーパーツとして再評価されています。HV復権だけでなく、車載LiBの大型化・高出力化が進むほど、耐熱性・難燃性に優れたアラミド系コート品の需要が拡大する構造です。さらに、メタ系アラミド「コーネックス」、パラ系アラミド「トワロン」は防護衣・産業資材として安定的な需要があり、ヘルスケア事業も2025年以降に在宅医療・人工呼吸器の需要回復が見込まれます。同社株は近年バリュエーション面で割安に放置されてきたため、HV復権テーマの再評価とともに、株主還元政策の強化と相まって株価訂正余地が大きい点も投資妙味です。複数事業の同時改善という「複合的アップサイド」を持つ、隠れた優良銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1918年帝国人造絹絲として創業。2024年以降は炭素繊維事業の構造改革とヘルスケア事業の選別を進め、マテリアル部門での電池材料の高機能化に注力しています。
◎ リスク要因: ポリカーボネート樹脂の市況悪化、医薬品の薬価改定、米欧における関税・通商リスク、為替変動が業績への影響要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3401
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3401.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://metoree.com/categories/2597/
【負極材で世界首位級、半導体材料も光るV字回復銘柄】レゾナック・ホールディングス (4004)
◎ 事業内容: 旧昭和電工と旧日立化成の経営統合で誕生した総合化学メーカー。半導体・電子材料、モビリティ、ライフサイエンス、化学品の4セグメントで事業を展開。リチウムイオン電池用負極材(黒鉛系)で世界トップシェアを誇ります。
・ 会社HP:
https://www.resonac.com/jp/
◎ 注目理由: モビリティ事業でリチウムイオン電池用負極材を提供しており、黒鉛系負極材の世界シェアでトップクラスを維持しています。HV用リチウムイオン電池の負極にも採用実績が豊富で、HV復権の恩恵を直接享受できるポジションです。さらに同社の本命は半導体後工程材料(銅張積層板、研磨剤、封止材、フォトレジスト)で、AI・データセンター向け需要の急拡大が業績を牽引しています。25年12月期の連結最終利益は前期比60.5%減の290億円に落ち込んだが、26年12月期は前期比2.7倍の770億円にV字回復する見通しと発表しており、業績モメンタムの転換点を迎えています。半導体材料の好調とモビリティ材料の電池需要拡大が同時に進行する2026年後半は、株価にとっても重要な節目となる可能性が高いと言えます。グループ再編による負極材事業の独立採算化や、生産設備の最適化により利益率改善が続く見通しです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1939年昭和電工として創業、1962年日立化成として独立。2023年に統合してレゾナックが誕生。2025年は半導体材料の伸長と、構造改革による収益改善が顕著となっています。
◎ リスク要因: 半導体市況の循環、中国メーカーとの負極材価格競争、のれん償却負担、為替変動に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4004
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https://finance.yahoo.co.jp/quote/4004.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://minkabu.jp/stock/4004/settlement
【日本最大の総合化学、電池材料の総合サプライヤー】三菱ケミカルグループ (4188)
◎ 事業内容: ケミカルズ、ポリマーズ、ファーマ、エレクトロニクス、ライフサイエンスを展開する日本最大の総合化学グループ。電池材料分野では負極材、電解液、機能性ポリマー、コーティング剤などを包括的に手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.mcgc.com/
◎ 注目理由: リチウムイオン電池用4大材料(正極材・負極材・電解液・セパレータ)のうち、負極材と電解液で世界有数の地位を確立した稀有な総合電池材料サプライヤーです。負極材は黒鉛系で確固たる供給実績を持ち、電解液は宇部興産との合弁会社MUアイオニックソリューションズを通じて世界最大級の生産能力を保有しています。HV復権により単価の高い機能性電解液(添加剤入り)の需要が拡大すれば、収益貢献は大きく、特に大型HVバッテリーの長寿命化要求に対応する添加剤技術は同社の独壇場です。事業ポートフォリオ改革で石化事業の縮小と機能材料事業への集中投資を進めており、2026年度以降は電池材料を含むスペシャリティ化学が利益貢献の中心となる見通し。経営陣の交代と構造改革の進展が同時並行で進み、業績の踊り場を抜けるかが2026年後半の最大の注目点です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2017年に三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが統合してMCHCが誕生し、2022年に三菱ケミカルグループへ商号変更。2024年以降は石化事業のカーブアウトと、機能材料への集中投資を加速しています。
◎ リスク要因: 石化事業の市況悪化、ファーマ事業(田辺三菱製薬)の薬価改定、構造改革に伴う一時費用、為替の振れ幅が業績に影響します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.mcgc.com/news/
【電解液とセパレータ・カプロラクタムで世界戦略】UBE (4208)
◎ 事業内容: 化学、機械、建設資材を3本柱とする総合素材メーカー。化学領域ではナイロン樹脂、カプロラクタム、ポリイミド、セパレータ、リチウムイオン電池用電解液、エラストマーなどを展開しています。
・ 会社HP:
https://www.ube.com/
◎ 注目理由: 宇部マクセルのセパレータは乾式製法による均一な微細孔構造を持つポリオレフィン多孔フィルムであり、リチウムイオン電池を構成する部材として長年幅広い分野で多数の採用実績を持ちます。さらに独自の有機合成技術を用いた高純度溶剤、炭酸ジメチル(DMC)等をベースに電解質を混合したリチウムイオン電池用電解液を製造し、正負極界面制御や過充電防止など所定の目的に合わせて電池性能を制御させる添加剤を含む「機能性電解液」を特徴としており、国内外の市場から高い評価を獲得しています。HV復権でセパレータと電解液の両材料が同時に恩恵を受ける、垂直統合型の電池材料サプライヤーとして高い競争力を維持。MUアイオニックソリューションズを通じた電解液の世界シェアは中国メーカーに次ぐ位置にあり、北米・欧州拠点拡大が中期成長を牽引します。2026年5月発表の決算では新たな配当方針を示し、大幅増配を好感した株価上昇も見られました。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1897年沖ノ山炭鉱組合として創業。2022年に商号を「宇部興産」から「UBE」に変更。2026年5月に配当方針見直しを発表し、株主還元強化の姿勢を鮮明にしています。
◎ リスク要因: カプロラクタムの国際市況、建設資材の国内需要動向、為替変動、電解液の中国メーカーとの価格競争に留意が必要です。
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https://www.ube.com/ube/contents/chemical/battery_materials/
【シリコン負極材の本命、全固体電池でも要】信越化学工業 (4063)
◎ 事業内容: 塩化ビニル樹脂、シリコーン、半導体シリコンウェーハ、合成石英、希土類磁石、セルロース誘導体、電子・機能材料などを世界トップシェアで展開する高収益化学メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.shinetsu.co.jp/jp/
◎ 注目理由: 塩ビとシリコンウェーハで世界トップを誇る超優良企業として知られますが、HV復権の文脈ではシリコン系負極材原料・希土類磁石・電子グレード合成石英など複数の戦略材料を保有している点が際立ちます。次世代リチウムイオン電池でエネルギー密度を高めるシリコン負極の活物質供給で世界をリードする立場にあり、HV用大型バッテリーの航続距離延長・小型化要求に応えるキープレイヤーです。さらに、HV・EVのモーターに必須のネオジム・ジスプロシウム系希土類磁石でも国内最大級の供給能力を持ち、レアアース輸出規制リスクが高まるなか、中国依存からの脱却を進める日系自動車メーカーの戦略的調達先として再評価されています。圧倒的な財務体質と高ROE、長期的な成長性を兼ね備えた銘柄として、ディフェンシブな投資対象としても魅力的なポジションを維持しています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1926年信越窒素肥料として創業。塩ビ事業の米国Shintech、半導体ウェーハ事業の白河工場拡張、武生工場の希土類磁石増産など、戦略材料への巨額投資を継続しています。
◎ リスク要因: 半導体市況の循環、塩ビ市況の悪化、米国・欧州での通商規制、希土類原料の地政学リスクに注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4063
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4063.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.shinetsu.co.jp/jp/news/
【フッ素化合物の世界的雄、電池用添加剤で独自地位】ステラ ケミファ (4109)
◎ 事業内容: 高純度フッ酸を中核とするフッ素化合物の専業メーカーです。半導体・液晶向け高純度薬品、リチウムイオン電池用電解質「六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)」「電池用添加剤」、医薬品・水処理用薬品などを手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.stella-chemifa.co.jp/
◎ 注目理由: 電池関連では電池用添加剤、リチウムイオン電池用添加剤、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)などを製造しており、リチウムイオン電池の電解質市場で世界有数の存在感を放つ専業フッ素メーカーです。2026年3月期は半導体関連需要の好調を背景に増収増益となり、売上高367.99億円(前期比1.4%増)、営業利益46.44億円(同7.1%増)を達成し、自己資本比率も74.6%に上昇。半導体洗浄液の高純度フッ酸で世界トップシェアを誇り、AI・半導体投資ブームの恩恵で本業が絶好調のなか、HV復権による電池用添加剤・LiPF6需要の上振れが利益率をさらに押し上げる構造です。財務体質は極めて健全で、配当政策にも積極姿勢。中小型株ながら世界に通用するニッチトップ企業として、テーマ性と業績の両輪が回り始めている2026年後半の隠れた本命銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1916年大阪で創業。2025年8月に発表された2026年3月期第1四半期の経常利益は11.48億円となり、IFISコンセンサスを53.1%上回る水準を記録、続く第2四半期累計も大幅増益となりました。
◎ リスク要因: 半導体市況の循環、中国・韓国メーカーとの価格競争、高純度フッ酸の原料調達リスクが業績の振れ要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4109
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4109.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://kabuyoho.jp/reportTop?bcode=4109
【総合ガラス+電解質メーカー、半導体材料も光る】セントラル硝子 (4044)
◎ 事業内容: ガラス事業、化成品事業、肥料事業を展開する総合化学メーカーです。化成品ではフッ素化合物、医薬中間体、半導体エッチングガス、リチウムイオン電池用電解質・添加剤などを手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.cgco.co.jp/
◎ 注目理由: LiPF6電解質の国内有力サプライヤーであり、関東電化工業・ステラケミファと並ぶ日本の電解質3強の一角です。特に高純度LiPF6および電解液用添加剤(FEC、VC等)で独自技術を保有し、HV・PHV・BEV向け車載電池の長寿命化要求に応える高性能添加剤の供給で他社との差別化を図っています。さらに、半導体製造に欠かせないフッ素系エッチングガス、医薬品中間体、建築用ガラスといった事業ポートフォリオが分散効果を生み出し、安定収益基盤を構築。HV復権による電池材料事業の拡大と、半導体投資ブームによるエッチングガス事業の伸長が同時並行で進む構造で、中小型バリュー株として注目度が高まっています。経済安全保障の観点から、国内製造業のサプライチェーン強靭化策の恩恵を最も受けやすい銘柄群の一つです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1936年セントラル硝子として創業。2024年以降は石化系汎用品の構造改革と、ファインケミカルへの選択集中を加速しています。
◎ リスク要因: 建築用ガラスの国内市況悪化、フッ素原料調達リスク、為替変動、電解質市場の中国勢との価格競争に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4044
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4044.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.cgco.co.jp/news/
【ジルコニア世界トップ、レアアース代替の本命】第一稀元素化学工業 (4082)
◎ 事業内容: ジルコニウム化合物の世界トップメーカー(通称DKK)で、酸化ジルコニウムを中心としたジルコニウム化合物、セシウム化合物、希土類化合物の製造・販売を行っています。自動車排ガス浄化触媒・燃料電池・電子部品・電池材料が主力用途です。
・ 会社HP:
https://www.dkkk.co.jp/
◎ 注目理由: ジルコニウム化合物の世界トップメーカーで、酸化ジルコニウムを中心としたジルコニウム化合物(耐熱性・誘電性・圧電性・光学特性・イオン伝導性に特長)、セシウム化合物、希土類化合物の製造販売を行っています。HVの心臓部である触媒コンバーターに用いられるジルコニア系触媒担体で世界トップシェアを誇り、HV復権がそのまま売上拡大に直結します。さらにレアアースを使用しないセラミックス材料の開発に成功しており、高市政権下での経済安全保障の観点からも要衝を占める企業として中国レアアース輸出規制の流れで株価が急騰する局面もありました。固体電解質向けのジルコニア材料も全固体電池の有力候補として注目され、2027〜2028年の全固体電池量産化を見据えた中期成長性を内包しています。HVの短期需要拡大と、全固体電池・経済安全保障という長期テーマを同時に持つ稀有な中小型ニッチトップ銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1956年大阪で創業。2026年3月期連結業績は売上高357.51億円(前期比6.3%増)、営業利益34.79億円(同52.4%増)と大幅な増収増益を達成し、自動車排ガス浄化触媒分野が堅調に推移しました。
◎ リスク要因: ジルコニア原料の輸入依存、中国の輸出規制、自動車排ガス浄化触媒市場の循環性、為替変動が業績の振れ要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4082
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4082.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202601070283
【顔料と二次電池正極材の老舗化学】戸田工業 (4100)
◎ 事業内容: 機能性顔料(磁性粉末材料、顔料、環境材料)と電子素材(誘電体材料、磁石材料、軟磁性材料)の2セグメントを展開する金属化合物素材メーカーです。二次電池正極材も手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.todakogyo.co.jp/
◎ 注目理由: 金属化合物素材メーカーとして磁性粉末材料や顔料、環境材料の機能性顔料と、磁石材料や誘電体材料等の電子素材を提供し、二次電池正極材も手掛ける独自ポジションを確立しています。HV用ニッケル水素電池の正極材原料となるニッケル化合物、リチウムイオン電池の正極材(NCM・LMO系)の前駆体を供給。2026年3月期はTAMに関する損失が当期よりも減少し、利益は改善する見込みで、黒字転換を見込んでいると発表され、株価訂正余地が大きい局面にあります。さらにフェライト系の磁石材料・誘電体材料はHV用モーターやインバーター回路に欠かせず、HV復権の追い風がモビリティ向け事業全体に及びます。中小型株かつ業績ターンアラウンド期にある銘柄として、HV関連テーマ化の局面では値動きの軽さが投資妙味となります。CO2固体回収材や有害物質除去材など環境材料の伸長も中期で期待されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1823年広島で創業の老舗で、1933年に戸田工業として会社設立。2025年3月期は赤字でしたが、TAM(戸田アドバンストマテリアルズ)の整理が進み、2026年3月期は黒字転換を見込んでいます。
◎ リスク要因: EV市場成長鈍化に伴う正極材需要の振れ、TAM整理に関する追加損失、顔料事業の市況変動が業績影響要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4100
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4100.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://kabu.bridge-salon.jp/toda-stock/
【銅箔とパワー半導体放熱材で電動化の隠れた要】古河電気工業 (5801)
◎ 事業内容: インフラ(光通信・電力ケーブル)、エレクトロニクス&オートモーティブ(銅条・銅箔・自動車ワイヤーハーネス)、機能製品(銅管・伸銅品)、その他の事業を展開する電線・素材メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.furukawa.co.jp/
◎ 注目理由: リチウムイオン電池の負極集電体に用いる電解銅箔の国内有力メーカーで、HV・PHV・BEV向け車載電池の薄物銅箔需要拡大の直接的恩恵を受けます。さらに、HV・EVの基幹部品である車載ワイヤーハーネスでも国内有数のシェアを持ち、自動車1台あたりの電装化進展とともに採用部位が増え続けています。光ファイバー事業はAI・データセンター投資の活発化により世界的に供給逼迫が続き、銅価格の中長期上昇局面でも収益に追い風が吹きます。さらに、パワー半導体向けの放熱基板や、水素関連の銅製品など、脱炭素関連の新規事業も多数立ち上がっており、複数テーマを内包する複合素材銘柄として注目度が高まっています。電動化が進めば進むほど、銅と銅箔の需要は加速度的に増えるため、HV復権だけでなくBEV化が再加速する局面でも恩恵を受ける、二重の安全網を持つ銘柄構造です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1884年古河市兵衛が創業した日本の電線・銅製品の祖。2024年以降、光ファイバー事業の生産能力拡大、車載ワイヤー事業の北米拠点拡張、銅箔の高機能化を加速しています。
◎ リスク要因: 銅価格の急変動、自動車生産の鈍化、光ファイバー需要の踊り場、為替変動が業績の振れ要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5801
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5801.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.furukawa.co.jp/news/
【アルミ箔と圧延品の国内最大手、電池正極集電体の本命】UACJ (5741)
◎ 事業内容: アルミニウム圧延品の製造・販売で国内最大手の総合アルミメーカーです。板、押出材、鋳鍛造品、箔、ブレージング材などを展開し、自動車・缶材・電池材料・空調機などに供給しています。
・ 会社HP:
https://www.uacj.co.jp/
◎ 注目理由: リチウムイオン電池の正極集電体に用いる極薄アルミニウム箔の国内最大手で、HV・PHV・BEV向け車載電池の量産拡大とともに需要が拡大しています。アルミ箔は10〜15μmレベルの極薄品質が要求され、巻取り張力や表面処理の精密制御技術が参入障壁となっており、海外メーカーに対する優位性を保っています。さらに、HV・EVの軽量化要求から、自動車向け板材(ボディシート・熱交換器材)の採用拡大も同社の中長期成長を支えるテーマ。アルミ缶材ではアジアでの缶飲料需要拡大も追い風で、コロナ後の旅行需要回復と相まって複数市場で需要が拡大しています。アルミ地金の市況変動リスクはあるものの、加工賃ベースの収益安定化策と、構造改革による国内生産再編で利益率改善が進行中。2026年後半は車載電池向けアルミ箔の出荷数量増がチャート的に確認できる重要な時期です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2013年に古河スカイと住友軽金属工業が経営統合してUACJが誕生。2024年以降、北米拠点の能力増強、国内生産の再編、車載向け生産設備の更新投資を継続しています。
◎ リスク要因: アルミ地金市況の急変動、自動車生産の減速、北米事業の通商リスク、為替変動が業績への影響要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5741
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5741.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.uacj.co.jp/news/
【LiPF6の世界トップ、フッ素化学の名門】関東電化工業 (4047)
◎ 事業内容: 無機・有機フッ素化合物、半導体・電子材料用ガス、リチウムイオン電池用電解質、医薬・農薬中間体、塩素・苛性ソーダなどを製造するフッ素化学の専業メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.kantodenka.co.jp/
◎ 注目理由: わたし達の身近にあるスマートフォンやノートパソコンなどのモバイル端末や、環境にやさしい電気自動車の普及は軽くて高容量なリチウムイオン二次電池によって支えられており、このリチウムイオン二次電池に必要不可欠な材料の1つが電解質「六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)」で、関東電化工業は世界トップクラスの品質と供給能力を備えた六フッ化リン酸リチウムのメーカー(1997年生産開始)として、長年市場をリードしてきました。さらに半導体エッチングガスのNF3、WF6でも世界トップシェアを誇り、AI・半導体投資の追い風と、HV復権による車載電池向けLiPF6需要の拡大が同時に効くダブルテーマ銘柄です。米メキシケム社へのLiPF6製造技術ライセンス契約締結により、技術支援料とロイヤリティを受領する権利を保有しており、北米市場での電解質ローカル化の流れにも対応。中小型株ながら世界シェアトップ級の戦略材料を複数抱える、典型的なグローバルニッチトップ銘柄として注目度が極めて高まっています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1938年群馬県渋川で創業。三菱グループのフッ素化学の名門として、1997年に世界に先駆けてLiPF6の量産化を実現。直近では水島工場の能力増強と、海外ライセンス事業の拡大を進めています。
◎ リスク要因: LiPF6の中国メーカーとの価格競争、フッ素原料の調達リスク、半導体市況の循環、為替変動が業績の振れ要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/4047
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/4047.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.kantodenka.co.jp/product/battery/
【フェロニッケル世界3位、ニッケル価格復活で再評価】大平洋金属 (5541)
◎ 事業内容: ニッケルとフェロニッケル(ステンレス・特殊鋼の原料)の製造・販売を専業とする非鉄金属メーカーです。八戸製造所でラテライト鉱石からフェロニッケルを生産し、新エネルギー・新素材分野の研究開発も進めています。
・ 会社HP:
https://www.pacific-metals.co.jp/
◎ 注目理由: フェロニッケル製錬大手で、ニッケル価格の上昇は収益向上につながるとみられており、見直し機運が膨らんでいる銘柄です。HV用ニッケル水素電池の正極材原料、リチウムイオン電池のニッケル系正極材原料として、ニッケルはまさに「電動化の血液」です。さらに、2025年2月には太平洋の公海の深海底から採取した多金属ノジュール(マンガンノジュール)のサンプルから、世界で初めて商業規模の高品質ニッケル・銅・コバルト合金などを製造する試験に成功したと発表しており、深海底資源開発という長期テーマでも先行者利益を持つ稀有な銘柄です。ニッケル価格の中期上昇トレンドとレアアース関連株のテーマ化の流れに乗り、株価は急騰局面を見せています。配当方針の変更(DOE指標導入)により復配となる2025年3月期の年間配当は1株あたり135円と、株主還元姿勢も大きく改善。中小型バリュー&テーマ株として、HV復権の波に乗りやすい銘柄構造です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年新日本電気冶金として創業。2022年以降、新エネルギー分野の研究開発投資、深海底資源開発への参画、配当方針の見直しなど、ターンアラウンドの動きを強めています。
◎ リスク要因: ニッケル国際市況の急変動、インドネシア・フィリピンの鉱石輸出規制、ステンレス需要の景気循環、為替変動が業績に影響します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5541
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5541.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://s.minkabu.jp/news/4413612
【正極材ニッケル系・銅箔の隠れた電池材料王者】三井金属 (5706)
◎ 事業内容: 非鉄金属の製錬、機能材料、自動車部品、関連事業を展開する大手非鉄メーカーです。亜鉛・鉛・金・銀の製錬、リチウムイオン電池用銅箔、正極材、排ガス浄化触媒、機能性樹脂などを手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.mitsui-kinzoku.com/
◎ 注目理由: 電池材料分野で複数の戦略製品を保有する複合バッテリー素材メーカーです。具体的にはリチウムイオン電池の負極集電体に用いる電解銅箔「マイクロシン」、自動車排ガス浄化触媒、機能性粉末(NCM系正極材原料)などを展開。HV用ニッケル水素電池の触媒・正極材原料、リチウムイオン電池用銅箔の両軸でHV復権の恩恵を享受できる構造です。さらに、ガラス(板硝子の連結子会社)、機能材料(プリント基板用銅箔・銅張積層板)、半導体パッケージ材料など、AI・半導体・モビリティの3大テーマすべてに対応する事業ポートフォリオを保有。資源価格上昇局面では製錬事業の収益寄与も拡大し、複合銘柄として景気循環の振れを内部で吸収しやすい構造を持っています。配当政策も累進的傾向が見られ、株主還元姿勢の改善が中長期で株価評価に効きやすい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1874年神岡鉱山の経営に始まる老舗非鉄メーカー。1950年に三井金属鉱業として設立。近年は電解銅箔事業の高機能化と、半導体パッケージ向け銅箔の能力増強に注力しています。
◎ リスク要因: 亜鉛・鉛・金市況の変動、自動車触媒のEV化シフトリスク、製錬事業の環境規制対応コスト、為替変動が業績影響要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5706
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5706.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.mitsui-kinzoku.com/news/
【ニッケル水素電池の老舗、HVに最も直結する銘柄】FDK (6955)
◎ 事業内容: 富士通系の電池・電源メーカーで、ニッケル水素電池、アルカリ乾電池、リチウム一次電池、フェライト製品、電源モジュール、電子部品の製造販売を行っています。
・ 会社HP:
https://www.fdk.co.jp/
◎ 注目理由: 富士通系で電気エネルギー事業に注力し、電池軸にエンジニアリング、電子モジュールにも力を入れているHV直結銘柄です。関連テーマには「ニッケル水素電池」が筆頭に掲げられており、トヨタHVの心臓部であるニッケル水素電池の素子・関連部材で長年実績を積み上げてきました。中期事業計画「R2」の最終年度となる2026年3月期は売上高600億円、営業利益14億円を予想しており、車載用途向けニッケル水素電池が堅調な見通しと発表しています。2026年3月期決算では売上高595.61億円、営業利益16.67億円、経常利益14.16億円と増益を達成し、自己資本比率も40.2%に改善。さらに高容量ニッケル水素電池「FUJITSU」ブランドや、産業用バックアップ電源、宇宙・防衛向け電池など、独自市場でのニッチトップ地位を確立。HV復権が最も直接的に、最もダイナミックに業績に反映される銘柄の筆頭格と言えます。小型株ながらテーマ性は極めて強く、2026年後半の監視対象として外せない存在です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1950年富士通の電池部門として独立する形で創業。1959年に富士電気化学として設立、2001年FDKに改称。2025年は構造改革と財務体質の改善が進み、ニッケル水素電池事業が業績の柱として再評価されつつあります。
◎ リスク要因: 車載用ニッケル水素電池のリチウムイオン電池への置き換え圧力、富士通グループとの取引縮小リスク、為替変動に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6955
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6955.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.buffett-code.com/company/6955/
【家庭用蓄電・系統用蓄電のリーディングカンパニー】ニチコン (6996)
◎ 事業内容: アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、機能性高分子コンデンサ、NECST(系統・家庭用蓄電池、急速充電器、V2H、V2L)の事業を展開する電子部品・蓄電システムメーカーです。
・ 会社HP:
https://www.nichicon.co.jp/
◎ 注目理由: HV・PHV・EVの電動車両に必須のV2H(Vehicle to Home)機器・急速充電器で国内トップシェアを誇り、車載コンデンサでもHV用インバーター回路の重要部品を供給する複合電池関連銘柄です。制御分野ではニチコンが代表格として位置づけられ、系統用や家庭用蓄電市場で積極的な事業展開を見せています。HV復権により家庭用V2H需要が再加速するなか、災害時のレジリエンス機能としても再評価されており、政府の補助金政策の恩恵も受けやすいポジション。さらに、家庭用蓄電・産業用蓄電・系統用蓄電の3市場すべてで存在感を高めており、脱炭素・自家消費・再エネ普及という大テーマの中核を担う企業です。コンデンサ事業はAI・半導体・産業機器の需要拡大により安定収益基盤を提供し、蓄電事業の成長投資余力を支えています。中小型成長株として、HV復権だけでなくエネルギー転換テーマの中核でもある稀有な存在です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1950年京都で日本コンデンサ工業として創業。2022年以降、系統用蓄電池ビジネスへの投資を加速し、2025年は国内外で大型案件の受注を積み上げています。
◎ リスク要因: コンデンサの中国メーカーとの価格競争、補助金制度の変更、蓄電事業の競合激化、為替変動が業績影響要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6996
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6996.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://jioinc.jp/investleaders/chikudenchi_toushi/
【全固体電池のパイオニア、車載・産業用で躍進】マクセル (6810)
◎ 事業内容: エネルギー(リチウム一次電池、全固体電池、車載用・産業用電池)、機能性部材料(光学部品、コーティング)、生活・産業インフラ(マイクロモータ、リジッド光学部品)の3セグメントを展開する電池・機能性部材メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.maxell.co.jp/
◎ 注目理由: 全固体電池関連企業の2026年4月注目ランキングでは、株式会社オハラ、マクセル株式会社、日本電気硝子株式会社が上位3社にランクインしており、マクセルは硫化物系全固体電池のセル製造で世界トップクラスの実績を保有しています。HV復権の文脈では、産業機械・FA・医療機器向けの円筒形リチウム電池や、車載補助電源向けの全固体電池サンプル出荷が中期成長ドライバー。次世代電池市場における日本メーカーの代表格として、政府の蓄電池産業戦略(2025年3月策定)においても重要な役割を担う企業です。さらに、液晶向け光学部品、車載カメラ向け部材、3Dプリンター用粉末造形材料など多角的な事業ポートフォリオを保有し、ニッチトップ製品の集合体としての強みを発揮。HV復権の短期テーマ性と、全固体電池量産化の中長期テーマ性の両方を兼ね備えた、中小型成長株です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1961年日立マクセルとして設立。2014年に上場、2017年にマクセルホールディングス、2020年にマクセルへ商号変更。2024年以降、全固体電池のパイロット生産ラインの本格稼働と、産業用途への商業展開を加速しています。
◎ リスク要因: 全固体電池の量産化遅延、車載市場での競合激化、光学部材の市況変動、為替変動が業績の振れ要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6810
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6810.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://metoree.com/categories/8284/
【ガラス材料の名門、固体電解質の本命中の本命】オハラ (5218)
◎ 事業内容: 特殊光学ガラス、結晶化ガラス、光通信用ガラス、固体電解質(LICGC)など、特殊ガラス材料の専業メーカーです。半導体露光装置・天体望遠鏡・カメラレンズ・電池用固体電解質などに供給しています。
・ 会社HP:
https://www.ohara-inc.co.jp/
◎ 注目理由: 全固体電池メーカーの2026年4月注目ランキングで1位にランクインしている、酸化物系固体電解質の世界的パイオニア企業です。同社のLICGC™は、高いリチウムイオン伝導性を有する固体電解質材料で、酸化物系固体電解質であるため、大気中で取り扱い可能であり高い安全性を有する。用途例は次世代のリチウムイオン電池の電解質、正極添加材、セパレーター、CO₂センサー、次世代キャパシタ、海水中のLiイオン回収等と多岐にわたります。トヨタが2027〜2028年に投入予定の全固体電池BEV(出光興産と提携)の流れと、HV用次世代電池の高安全性・高エネルギー密度要求が同時並行で進むなか、オハラの酸化物系固体電解質は両方の領域で採用候補となる戦略材料。半導体露光装置用の超低膨張ガラス「クリアセラム」も世界トップ級で、AI・半導体投資ブームの恩恵を直接享受します。テーマ性の極めて強い超小型銘柄として、HV復権と全固体電池量産化の双方で材料を持ち合わせる稀有な存在です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1935年神奈川県小田原で創業の特殊ガラス専業企業。2023年以降、全固体電池向け固体電解質の量産検討を加速し、複数の電池メーカーとサンプル評価を進めていることが報じられています。
◎ リスク要因: 半導体露光装置市場の循環、特殊ガラスの中国・韓国メーカーとの競合、固体電解質の量産化遅延、為替変動に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5218
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5218.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://metoree.com/categories/8284/
| No. | 記事内セクション | 関連データ/補足 |
|---|---|---|
| 1 | 【免責事項】 | 20社 |
| 2 | 【非鉄資源×電池材料の二刀流】住友金属鉱山 (5713) | 49% |
| 3 | 【日本最大級の総合化学が電池材料へ本格回帰】住友化学 (4005) | 34% |
| 4 | 【車載電池の世界的雄、HV用電池の絶対王者】パナソニックホールディングス (6752) | 60.5% |
| 5 | 【鉛蓄電池の王者がリチウム電池でも世界戦略】ジーエス・ユアサ コーポレーション (6674) | 290億 |


















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