円安・原油高・台湾リスクの三重苦時代に、新NISAで本当に勝つ人だけがやっている“たった1つの習慣”

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本記事の要点
  • 不安の正体は「値動き」ではなく前提の揺れです
  • この3つのニュースに毎回反応すると資金が削られます
  • 1つ目のノイズは、為替の1円単位の上下です
  • 2つ目のノイズは、「台湾有事はいつか」という日付当てです

不安なニュースに振り回されず、NISAの投資額と撤退基準を自分で決められるようになる話です。

マーケットアナリスト
「不安の正体は「値動き」ではなく前提の揺れです」というのが今回の最初の論点ですね。円安・原油高・台湾リスクの三重苦時代に、新NISAで本当に勝つ人だけがやっている…を整理してみましょう。
目次

不安の正体は「値動き」ではなく前提の揺れです

円安が進む。原油が上がる。台湾海峡のニュースが増える。

この3つが同じ画面に並ぶと、投資をしている人の胸は少しざわつきます。

新NISAで積み立てているだけなのに、なぜか世界の全部を背負っているような気分になる。

正直、ここは私も迷います。

長期投資のつもりで始めたはずなのに、ドル円のチャートを見て、原油価格を見て、台湾のニュースを見ていると、「今のままで大丈夫か」と手が止まるんです。

私も同じでした。

昔の私は、相場が荒れるたびにニュースを追いかけていました。

追いかければ安心すると思っていたのですが、実際は逆でした。

情報を増やすほど、判断が細かく揺れました。

買う理由も、売る理由も、毎日どこかから見つかってしまうからです。

この時代のNISAで大事なのは、未来を当てることではありません。

円安がどこまで行くか、原油が何ドルになるか、台湾リスクがいつ表面化するか。

それを全部当てようとすると、普通の個人投資家は疲れます。

そして疲れたところで、いちばんやってはいけない売買をします。

本当に勝つ人がやっている習慣は、派手ではありません。

毎週1回、買う前に「前提」を1行だけ書くことです。

この1行です。

「この投資は、何が崩れたら減らすのか」

私はこれを前提ノートと呼んでいます。

ノートといっても、スマホのメモで十分です。

大事なのは、相場が動いた後ではなく、買う前に書くことです。

買った後に理由を探すと、人間はだいたい自分に甘くなります。

損が出れば「長期だから」と言い、利益が出れば「もっといける」と言います。

でも、買う前に書いた前提は違います。

まだ痛みも欲もない状態で書いた、自分との約束です。

この記事では、円安・原油高・台湾リスクという三重苦のなかで、何を見て、何を捨てるかを整理します。

最後には、明日スマホを開いたときに最初に確認するものまで落とします。

この3つのニュースに毎回反応すると資金が削られます

まず捨てるものからいきます。

こういう時代は、全部を見ようとした人から疲れていきます。

1つ目のノイズは、為替の1円単位の上下です

ドル円が1円動くと、SNSもニュースも少し騒がしくなります。

円安なら「日本終了」と言われ、円高なら「外貨資産は終わり」と言われます。

どちらも感情を動かします。

円安は焦りを誘います。

「今すぐ外貨建て資産を買わないと、円だけ持っている自分が遅れる」と感じます。

円高は後悔を誘います。

「高いところで買ってしまった」と感じ、積立を止めたくなります。

でも、NISAで毎月積み立てている人にとって、1日や2日の為替変動はノイズです。

見るべきなのは、単発の1円ではなく、円安と原油高が同時に続いているかです。

為替だけなら、海外資産の円換算額を押し上げることがあります。

しかし原油高が重なると、企業収益や家計の実質購買力にも圧力がかかります。

ここが嫌なところです。

円安だけを見て喜ぶのは、片目で運転しているようなものです。

2つ目のノイズは、「台湾有事はいつか」という日付当てです

台湾リスクは重いテーマです。

軽く扱ってはいけません。

ただし、個人投資家が「いつ起きるか」を当てにいくと、ほぼ消耗戦になります。

ロイターは2026年5月、台湾周辺で中国の軍事的圧力が続いていることや、台湾の防衛支出をめぐる米国側の懸念を報じています。つまり、台湾リスクは突然出てきた単発ニュースではなく、継続的に市場の緊張要因として残っているということです。(Reuters)

ここで大事なのは、日付を当てることではありません。

半導体、海運、為替、エネルギーに波及するかを見ることです。

ニュースの見出しだけで売買すると、たいてい遅れます。

市場は先に身構え、個人は後から怖くなります。

3つ目のノイズは、「新NISA最速満額が正解」という空気です

新NISAは強い制度です。

非課税で長く持てることは、個人投資家にとって大きな武器です。

金融庁の説明では、2024年からのNISAはつみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、生涯の非課税保有限度額は1,800万円です。成長投資枠だけで使う場合は、そのうち1,200万円が上限です。(金融庁)

ただ、制度が強いことと、毎年満額入れることが全員に正しいことは別です。

ここを混ぜると危ないです。

生活防衛資金が薄い人が、相場の不安をごまかすために満額投資をすると、下落時に現金が足りなくなります。

そして、いちばん安いところで売らされます。

新NISAで怖いのは、税金ではなく資金繰りです。

非課税でも、売りたくない日に売れば痛いです。

見るべき3つは、毎日ではなく同じ順番で見る

では、何を見るべきか。

私は3つに絞っています。

順番も決めています。

円、原油、台湾関連の需給です。

シグナル1、ドル円は水準よりも「家計と企業への圧力」で見る

ドル円は毎日動きます。

ただ、見る意味は「円安だから外貨資産が上がる」だけではありません。

円安が続くと、輸入コストが上がります。

エネルギーや食料を海外に頼る日本では、これは家計にも企業にも効きます。

日本銀行は、実質実効為替レートを、複数通貨との為替レートを貿易額などで重みづけし、さらに物価も加味して見る指標として説明しています。つまり、ドル円だけでは見えない「円の総合的な力」を見る道具です。(日本オープンジャパン)

確認頻度は週1回で十分です。

毎日見ると、心が揺れます。

私は日曜の夜か月曜の朝に見ます。

見る場所は、証券会社の為替画面でも、日本銀行の実効為替レートでも構いません。

大事なのは、毎回同じ場所で見ることです。

場所を変えると、数字よりも印象に振り回されます。

シグナル2、原油は100ドルを超えるかではなく「長引くか」で見る

原油は日本株にも海外株にも効きます。

エネルギー企業だけの話ではありません。

物流、素材、航空、化学、小売、家計の電気代まで広がります。

資源エネルギー庁は、日本の原油が中東地域に90%以上依存していると説明しています。日本にとって原油高は、遠い国の商品価格ではなく、国内のコスト構造に直結する話です。(エネルギー庁)

EIAは2026年5月時点の短期見通しで、ホルムズ海峡の事実上の閉鎖による供給逼迫を背景に、2026年4月のブレント原油が一時138ドル、月平均117ドルとなり、5月と6月も106ドル前後にとどまると見込んでいます。(アメリカ合衆国エネルギー情報局)

これは、単なる「原油が高い」という話ではありません。

高い状態が続くと、企業の利益率と家計の余裕が削られます。

企業が価格転嫁できなければ利益が落ちます。

価格転嫁できれば、家計の負担が増えます。

どちらに転んでも、株式市場には時間差で効きます。

確認頻度は週1回です。

見るのはブレント原油かWTIのどちらかで構いません。

私はブレントを見ます。

日本の輸入原油や世界需給の感覚に近いからです。

シグナル3、台湾リスクは半導体指数と海運で見る

台湾リスクは、軍事ニュースだけを見ても投資判断に落としにくいです。

そこで私は、半導体関連の指数と海運・物流関連の動きを見ます。

台湾は半導体サプライチェーンの中心にあります。

台湾半導体産業協会の資料では、台湾の世界ファウンドリー市場シェアは2025年に78.6%へ上昇すると見込まれていました。ファウンドリーとは、半導体の製造受託のことです。つまり、設計会社の代わりに実際のチップを作る工場の役割です。(TSIA)

台湾リスクが市場に効くとき、まず反応しやすいのは半導体、ハイテク、為替、海運です。

ここが崩れていないなら、ニュースだけで慌てる必要は薄いです。

逆に、ニュースと同時に半導体指数が崩れ、海運や為替にも波及しているなら、前提ノートを見直します。

確認頻度は週1回。

ただし、台湾周辺で大規模演習や封鎖に近い報道が出たときだけ、臨時で確認します。

円安と原油高が同時に来たとき、NISAの景色は変わります

ここからは、私の見方をはっきり書きます。

前提が変われば判断も変えます。

ただ、今のように円安・原油高・台湾リスクが同時に残る局面では、NISAの使い方は「攻め切る」より「続け切る」に寄せたほうがいいと考えています。

まず事実を置きます

新NISAは、売却した商品の簿価分について、翌年以降に非課税枠が復活します。これは、昔のNISAより柔軟に使える点です。金融庁も、売却した場合に翌年以降、簿価分の枠が再利用可能になると説明しています。(金融庁)

一方で、日本は原油の中東依存度が高く、原油価格の上昇や供給不安に弱い構造があります。資源エネルギー庁は、原油の中東依存度が90%以上であると示しています。(エネルギー庁)

そして、台湾周辺の緊張は単発ではなく、継続的な市場材料になっています。

この3つを並べると、見えてくることがあります。

NISAでは非課税のメリットがある。

でも、相場環境は生活コストと市場心理を同時に揺らしやすい。

つまり、制度は長期向きでも、家計は短期のストレスを受けるということです。

ここを切り分けないと、長期投資のつもりが短期の不安で崩れます。

私の解釈は「満額より継続率」です

私は、三重苦の時代に一番大事なのは、年間投資額の大きさではなく継続率だと見ています。

月10万円を1年だけ入れて止まるより、月3万円を10年続けるほうが強い場合があります。

もちろん、十分な現金と収入がある人は満額でもいいです。

ただし、その場合でも前提ノートは必要です。

私が目安にしている前提は3つです。

ドル円が155円を超えた状態が4週間続く。

ブレント原油が100ドルを超えた状態が4週間続く。

台湾関連ニュースと同時に、半導体指数が直近高値から15%以上下がる。

この3つのうち2つが同時に起きたら、私は新規投資額を一段落とします。

全部止めるのではありません。

積立をゼロにすると、再開が難しくなるからです。

たとえば月10万円の予定なら、月5万〜7万円に落とします。

浮いた分は現金で持ちます。

現金は怠けではありません。

次に迷わないための余白です。

読者が今日やることは、商品選びより投資額の固定です

ここで読者にやってほしいのは、銘柄選びではありません。

まず、月の投資額を3段階に分けてください。

通常時、警戒時、停止時です。

たとえば手取り収入が月30万円で、生活防衛資金が6か月分ある人なら、通常時は月5万〜8万円。

警戒時は月3万〜5万円。

停止時は月1万円だけ残す。

このようにレンジで決めます。

金額を1円単位で決める必要はありません。

むしろ幅を持たせたほうが続きます。

生活費が上がった月に、無理して同じ金額を入れると、後で売ることになります。

NISAでいちばん避けたいのは、制度のために生活を壊すことです。

保存用チェックリストです。

Yesが5つ未満なら、投資額を増やす前に現金を厚くしてください。

  • 今月の生活費を把握しているか

  • 生活防衛資金が6か月分以上あるか

  • ドル円が155円を超えた時の投資額を決めているか

  • 原油100ドル超が続いた時の投資額を決めているか

  • 台湾リスクで半導体指数が15%下げた時の対応を書いているか

  • 新NISAの成長投資枠を一括で使い切らない理由を持っているか

  • 積立を止める条件ではなく、減らす条件を書いているか

  • 売る前に24時間置くルールがあるか

  • 家族に説明できる投資額になっているか

3つの道筋に分けると、迷いは少し小さくなります

相場を1本の未来で考えると苦しくなります。

上がるか下がるかを当てたくなるからです。

私は3つに分けます。

基本、逆風、様子見です。

基本シナリオ、三重苦は残るが市場は消化する

発生条件はこうです。

ドル円が155円未満に戻る、または155円超でも4週間以内に落ち着く。

ブレント原油が100ドル前後でも、4週間以内に下向きになる。

台湾関連ニュースは続くが、半導体指数の下落が直近高値から15%以内に収まる。

この場合にやることは、積立を通常レンジで続けることです。

月5万〜8万円と決めている人なら、そのままです。

一括投資は急ぎません。

成長投資枠を使うなら、3〜6回に分けます。

間隔は2週間〜1か月。

理由は簡単です。

三重苦の局面では、悪いニュースが連続して出やすいからです。

やらないことは、円安メリットだけを見て海外資産を一気に買い増すことです。

円安で評価額が上がっていると、自分がうまくなった気がします。

でも、それは為替の追い風かもしれません。

チェックするものは、ドル円、ブレント原油、半導体指数です。

この3つが同時に悪化していないなら、ニュースを減らします。

逆風シナリオ、円安と原油高が家計を削り始める

発生条件はこうです。

ドル円155円超が4週間続く。

ブレント原油100ドル超が4週間続く。

この2つが同時に起きたうえで、国内の物価や電気代、ガソリン代の負担を自分の家計で感じ始める。

この場合にやることは、投資額を通常の50〜70%に落とすことです。

月8万円なら、月4万〜5万5千円。

月5万円なら、月2万5千〜3万5千円です。

減らした分は、現金で置きます。

ここで大事なのは、積立を完全停止しないことです。

完全停止は気持ちが楽です。

でも、再開には強い理由が必要になります。

人間は、止めたものを再開するのが苦手です。

やらないことは、生活費の上昇を無視して満額投資することです。

「長期だから」と言いながら、クレジットカードの請求に追われるのは違います。

それは投資ではなく、我慢大会です。

チェックするものは、家計の固定費です。

電気代、ガソリン代、食費。

ここが月1万円以上増えているなら、投資額を下げる理由になります。

相場ではなく、生活が先です。

様子見シナリオ、台湾リスクが半導体と物流に波及する

発生条件はこうです。

台湾関連の緊張報道が増える。

同時に、半導体指数が直近高値から15%以上下げる。

さらに海運、為替、金利にもリスク回避の動きが広がる。

この場合にやることは、新規の成長投資枠をいったん止めることです。

つみたて投資枠は、最低額だけ残します。

たとえば月5万円なら、月1万〜2万円にします。

理由は、台湾リスクは価格変動だけでなく、供給網の不安として広がるからです。

下げたから買う、という単純な逆張りでは見誤ります。

やらないことは、半導体関連を「下がったから安い」と一括で買うことです。

安いかどうかは、事態が市場で消化されてからでないと分かりません。

私もここは怖いです。

下げた銘柄を見ると、拾いたくなります。

でも、拾いたい気持ちと、拾っていい根拠は別です。

チェックするものは、半導体指数の戻りです。

15%下げたあと、2週間以内に半分以上戻すなら、市場は一度消化した可能性があります。

戻らずに安値を更新するなら、まだ前提が壊れている途中です。

私が円安の安心感に乗って払った授業料

ここは、少し恥ずかしい話をします。

2014年から2015年ごろ、私は外貨建て資産をかなり強気に買っていました。

当時も円安が進み、海外資産を持っているだけで評価額が増えて見えました。

画面を見るたびに、少しうまくなった気がしました。

この「うまくなった気」がいちばん危ないです。

私は投資判断が当たっていたのではなく、為替に持ち上げられていただけでした。

でも当時の私は、それを自分の実力だと思いました。

後押しした感情は、焦りです。

「円だけ持っていたら置いていかれる」

「海外資産をもっと増やさないと損をする」

そう思っていました。

今なら、その時点で一度止まれます。

でも当時は止まれませんでした。

私は、まとまった資金を数回に分けるつもりで用意していました。

ところが、最初の買いが少しうまくいったことで、残りも予定より早く入れてしまいました。

ルールを破った瞬間は、意外と静かです。

大きな決断をしている感覚はありません。

スマホを見て、「まあ大丈夫だろう」と押すだけです。

その後、相場が崩れました。

為替の追い風も弱まり、株価も揺れました。

含み益は減り、いくつかは含み損になりました。

金額だけ見れば、致命傷ではありません。

でも、心にはかなり来ました。

私は毎朝、評価額を見ていました。

見るたびに、胃が少し重くなりました。

一番つらかったのは、損失そのものではありません。

自分で決めた分割ルールを、自分で破ったことです。

誰かに騙されたわけではありません。

ニュースに煽られたわけでもありません。

自分の中の焦りに負けました。

あの時の私は、円安を「安心材料」として見ていました。

でも本当は、円安はリスクでもあります。

外貨資産の円換算額を押し上げる一方で、買う時の価格も高くします。

生活コストも上げます。

つまり、円安は味方にも敵にもなります。

それを片方だけ見ていたのが、私の誤りでした。

今でも、あの買い方を思い出すと胃が重くなります。

大損した武勇伝ではありません。

むしろ、地味な失敗です。

でも、こういう地味な失敗ほど後に残ります。

なぜなら、次もやりそうだからです。

大暴落での失敗は覚えています。

でも、少し上がっている時の雑な買いは、何度でも繰り返します。

だから私は、今は買う前に必ず1行書きます。

「この投資は、何が崩れたら減らすのか」

あの失敗があったから、今の私は前提を書かずに成長投資枠を使いません。

どれだけ魅力的に見えても、です。

勝つ人の習慣は「買う前に前提を1行書くこと」です

ここからは具体策です。

たった1つの習慣は、前提ノートです。

難しい分析ではありません。

スマホのメモに、次の形で書くだけです。

「買う理由」

「減らす条件」

「見直す日」

この3行です。

1行と言いましたが、実際には3行の型にすると続きます。

ただし中心は、減らす条件です。

買う理由だけなら誰でも書けます。

問題は、減らす条件を書けるかです。

資金配分は、強気ではなく生活耐久力で決める

まず資金配分です。

私は、三重苦の時代は次のレンジで考えます。

生活防衛資金が3か月未満の人は、新NISAへの投資は手取りの5%以内。

生活防衛資金が3〜6か月の人は、手取りの5〜15%。

生活防衛資金が6〜12か月の人は、手取りの10〜25%。

生活防衛資金が12か月以上あり、収入も安定している人は、手取りの15〜35%。

これは正解ではありません。

ただ、生活が崩れない範囲を先に置くための目安です。

投資額は、気合いで決めてはいけません。

相場が悪い時に続けられる金額で決めます。

原油高で生活費が上がったら、上限ではなく下限を使います。

円高で外貨資産が下がっても、収入が安定しているなら通常レンジを維持します。

台湾リスクが半導体と物流に波及したら、成長投資枠だけ一段落とします。

このように、投資額は相場予想ではなく耐久力で動かします。

建て方は3回から6回に分ける

つみたて投資枠は、毎月で構いません。

むしろ自動化したほうがいいです。

迷う余地を減らせるからです。

問題は成長投資枠です。

ここは、一括で入れたくなります。

特に下落後はそうです。

「今がチャンスかもしれない」と思います。

その気持ちは分かります。

私も何度もそう思いました。

でも、三重苦の時代は悪材料が一度で終わらないことがあります。

円安が来て、原油が来て、台湾ニュースが来る。

そのたびに価格が揺れます。

だから私は、成長投資枠を使う場合は3〜6回に分けます。

間隔は2週間〜1か月です。

3回なら、最初に30%、次に30%、最後に40%。

6回なら、毎回15〜20%です。

最初から多く入れすぎないのがコツです。

人間は最初の買いで失敗すると、次の判断が荒れます。

焦ってナンピンするか、怖くなって止まるか。

どちらもルール外の行動になりやすいです。

撤退基準は価格、時間、前提の3点で持つ

ここが一番大事です。

撤退基準は、価格だけでは足りません。

価格、時間、前提の3点で決めます。

価格の基準。

買った投資信託やETFが、購入時から10〜15%下がったら見直す。

ただし、広く分散されたインデックスなら即売りではありません。

投資額を減らすか、次の買いを遅らせるサインにします。

個別性の強いテーマ型商品なら、10%下落で半分、15%下落でさらに半分を減らすこともあります。

時間の基準。

買った理由が6か月たっても確認できないなら、見直します。

たとえば「原油高が落ち着けば利益率が戻る」と考えて買ったのに、6か月後も原油高が続き、利益率も戻らない。

この場合は、価格が戻るのを祈らないほうがいいです。

前提の基準。

ドル円155円超が4週間続き、ブレント100ドル超も4週間続く。

さらに台湾関連で半導体指数が15%以上下げる。

このうち2つが同時に起きたら、新規投資額を50〜70%に落とします。

3つ全部が同時に起きたら、成長投資枠の新規買いを止めます。

つみたて投資枠は最低額だけ残します。

これが私の救命具です。

判断に迷ったら、ポジションを半分にしてください。

間違えてもダメージが半分になります。

迷いは市場からのサインです。

あの円安局面での失敗があったから、今の私は「迷ったら半分」を先に決めています。

全部売ると、戻った時に悔しくなります。

全部持つと、下がった時に耐えられません。

半分は、心を守るための技術です。

私のミスを防ぐルールも置いておきます。

  • 成長投資枠は、前提ノートを書かない限り使わない

  • 円安だけを理由に外貨建て資産を増やさない

  • 原油100ドル超が4週間続いたら、投資額を一段落とす

  • 台湾関連ニュースだけで売らず、半導体指数と海運を確認する

  • 売りたくなったら、まず半分だけにする

読者が自分に聞く質問も3つあります。

1つ目。

今の投資額は、電気代と食費が月1万円増えても続けられますか。

2つ目。

ドル円が155円を超えたまま4週間続いたら、あなたは投資額をどうしますか。

3つ目。

新NISAの枠を使い切ることと、10年続けることのどちらを優先していますか。

答えられないなら、それは悪いことではありません。

今、決めるべき場所が見つかったということです。

「長期投資なら何もしなくていい」は半分正しい

その指摘はもっともです。

長期投資なら、短期の円安や原油高、台湾ニュースに反応しすぎないほうがいい。

これは正しいです。

毎回売買していたら、NISAの良さは消えます。

ただし、「何もしない」と「何も決めていない」は違います。

長期投資で何もしない人は、先に決めています。

どれだけ下がっても続ける金額。

どの前提が崩れたら減らすか。

どれだけ現金を持つか。

これを決めたうえで、日々のニュースを無視しています。

一方で、何も決めていない人は、ニュースを見ないだけです。

これは静かに危ないです。

相場が本当に荒れた時、急に判断を迫られます。

その時の判断は、だいたい感情に引っ張られます。

長期投資は、鈍感でいることではありません。

先に敏感になる場所を決めておくことです。

私は、日々の値動きには鈍感でいいと思います。

でも、生活費の上昇、原油高の長期化、半導体指数の崩れには敏感でいたいです。

前提が変われば判断も変えます。

これは逃げではありません。

退場しないための調整です。

明日の朝、スマホで最初に見るもの

最後に、行動を1つに絞ります。

明日スマホで最初に見るものは、ブレント原油です。

ドル円ではありません。

株価でもありません。

ブレント原油です。

理由は、今の三重苦のなかで、原油高は家計、企業収益、為替心理を同時に揺らすからです。

ブレントが100ドルを下回り、下向きになっているなら、円安や台湾ニュースがあっても市場は少し呼吸できます。

逆に、ブレントが100ドルを超えたまま4週間続くなら、NISAの投資額を通常より一段下げる準備をします。

要点は3つです。

一つ目。

勝つ人は、未来を当てる人ではなく、前提が崩れた時に投資額を変えられる人です。

二つ目。

円安、原油高、台湾リスクは単独で見ないことです。

2つ以上が同時に悪化した時だけ、行動を変えます。

三つ目。

新NISAは満額より継続率です。

枠を埋めることより、10年続けることを優先してください。

不安は消えません。

でも、不安の置き場所は作れます。

前提を1行書くだけで、相場に振り回される時間は減ります。

そして、投資は少しだけ生活の中に戻ってきます。

本当に勝つ人の習慣は、特別な情報を持つことではありません。

買う前に、減らす条件を書くことです。

その地味な1行が、荒れた時代の命綱になります。

本記事は投資助言を目的としたものではありません。
記載内容は筆者個人の見解であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資に関する最終判断はご自身の責任において行ってください。


投資リサーチャー
そして最終的には「明日の朝、スマホで最初に見るもの」へとつながります。読者が今日やることは、商品選びより投資額の固定ですのパートも見落とせないポイントです。
No.記事内セクション関連データ/補足
1不安の正体は「値動き」ではなく前提の揺れです1円
2この3つのニュースに毎回反応すると資金が削られます120万
31つ目のノイズは、為替の1円単位の上下です240万
42つ目のノイズは、「台湾有事はいつか」という日付当てです1,800万
53つ目のノイズは、「新NISA最速満額が正解」という空気です1,200万
「円安・原油高・台湾リスクの三重苦時代に、新NISAで本当に勝…」の構成と関連データ

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この記事を書いた人

「日本個別株デューデリジェンスセンター」運営者。日本の個別株に特化した投資リサーチを専門とし、銘柄分析・企業デューデリジェンス・業界動向・IPO分析を中心に2,800本超の分析レポートを執筆。ファンダメンタルズ分析とデータドリブンなアプローチで、個人投資家の意思決定をサポートしています。毎日更新の分析レポートを通じて、プロ水準のリサーチを個人投資家に届けることをミッションとしています。

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