- 免責事項
- 【MLCC世界の王者】株式会社村田製作所 (6981)
- 【受動部品+電池の総合企業】TDK株式会社 (6762)
- 【MLCC高ボラの本命】太陽誘電株式会社 (6976)
2026年の日本株市場で、半導体・AI関連と並んで密かに、しかし確実に存在感を増しているテーマ群があります。それが「受動部品」です。
受動部品とは、能動的に増幅・整流などの機能を持つ半導体(能動部品)に対して、電気を蓄える「コンデンサ」、電気の流れを抑える「抵抗器」、磁気を利用する「コイル・インダクタ」、ノイズを除去する「フィルター」など、電子回路の縁の下を支える部品群の総称です。地味な存在ながら、スマートフォン1台に1,000個以上、AIサーバー1台に数万個、EV(電気自動車)1台に1万個以上が搭載されると言われ、エレクトロニクスの根幹を担う産業です。
なぜ今、受動部品なのか。理由は明快です。NVIDIAのGPUを搭載したAIサーバーは、従来サーバーの数倍の電力を消費し、大電流・高周波数を扱うため、コンデンサ・ノイズフィルタ・コイルといった受動部品の使用量が爆発的に増加しています。村田製作所はAI・データセンター向けMLCC受注で前期比5割増という驚異的な伸びを示しており、太陽誘電・TDK・京セラといった大手も同じ波に乗っています。さらにEVシフトはパワーエレクトロニクス向けの大型・高耐圧コンデンサ需要を生み、車載部品メーカーに長期的な追い風となっています。
加えて、AI需要に伴う高速通信・5G/6G、自動運転、産業ロボット、半導体製造装置、再生可能エネルギーといった隣接領域すべてが、受動部品の使用量を加速度的に押し上げる構造にあります。日本企業は世界シェアで圧倒的な地位を持ち、MLCCで村田が世界シェア約4割、アルミ電解コンデンサで日本ケミコンが世界トップクラス、チップ抵抗器でKOAが世界トップ級と、参入障壁の高い「日本のお家芸」が並びます。
本記事では、受動部品の超大手から中堅・小型まで20銘柄を厳選し、それぞれの強み・成長ドライバー・リスクを徹底解説します。AIとEVが食い尽くすこの巨大市場で、どの銘柄を抑えるべきか。投資判断の材料として、最後までお読みください。
免責事項
本記事に記載されている情報は、執筆時点で入手可能な公開情報に基づくものであり、その正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。記事中の銘柄紹介および分析は、特定の有価証券の売買を推奨するものではなく、投資判断はすべて読者ご自身の責任において行ってください。株式投資には元本割れのリスクがあり、過去の業績や株価動向は将来の成果を保証しません。最新の業績・財務情報・株価については、各企業のIR資料、有価証券報告書、証券会社等の情報源で必ずご確認ください。本記事の利用により生じたいかなる損失についても、執筆者は一切の責任を負いません。
【MLCC世界の王者】株式会社村田製作所 (6981)
◎ 事業内容:
積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界シェア約4割を握る、受動部品業界の絶対王者です。セラミック材料の自社開発から最終製品まで一貫して内製しており、スマートフォン・自動車・AIサーバー・産業機器など、あらゆる電子機器に同社のMLCCが搭載されています。通信モジュール、SAWフィルタ、リチウムイオン電池、コネクタなど多角的なポートフォリオも特徴です。
・ 会社HP:
コーポレート | 村田製作所
村田製作所のコーポレートサイトです。村田製作所に関する最新ニュース、企業情報、CSR、株主・投資家情報など、さまざまな情報
corporate.murata.com
◎ 注目理由:
最大の注目点は「AI・データセンター向けMLCC需要の爆発」です。AIサーバーは従来サーバーの数倍の電力を消費し、瞬間的な大電流変動に耐えるため、高容量・高信頼性のMLCCを大量に必要とします。1台のAIサーバーで数万個のMLCCが使われると言われ、村田の販売は2025年後半から急増しています。同社は最先端の薄層化・小型化技術で他社の追随を許さず、誘電体材料の内製比率が極めて高いため、競合が真似できない高粗利率を維持できます。
加えて、EV化の進展も追い風です。EV1台あたりのMLCC搭載数はガソリン車の数倍に上り、車載向けは長期的な数量成長エンジンとなっています。海外売上比率が90%を超えるグローバル企業でありながら、設計開発・最先端品の生産は日本に集中しており、技術流出リスクを最小限に抑えています。さらにROEは10%超を維持し、潤沢なキャッシュフローを背景に積極的な設備投資を続けています。受動部品セクターで一社だけ選ぶなら、ディフェンシブな中核として外せない銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1944年京都で創業。一貫してセラミック技術を磨き、MLCCで世界一に上り詰めました。直近では2025年3月期に売上高約1.7兆円規模を確保し、2026年3月期はAIインフラ需要の取り込みで大幅な業績改善が見込まれています。フィリピン工場や日本国内拠点での増産投資を継続中。通信デバイス事業の構造改革も完了し、AI・データセンターと車載に経営資源を集中する戦略が鮮明です。
◎ リスク要因:
MLCCは市況性が強く、スマホ・PC市場の落ち込みで需給バランスが崩れると価格下落リスクがあります。中国・韓国メーカーの追い上げと米中摩擦による地政学リスクにも注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
村田製作所 (6981) : 株価/予想・目標株価 [Murata Manufacturing] – みんかぶ
村田製作所 (6981) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売
minkabu.jp
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
(株)村田製作所【6981】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス
(株)村田製作所【6981】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高
finance.yahoo.co.jp
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
株主・投資家情報 | 村田製作所
村田製作所のIR情報をご紹介します。
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【受動部品+電池の総合企業】TDK株式会社 (6762)
◎ 事業内容:
世界で初めて磁性材料「フェライト」を工業化した1935年創業の電子部品メーカーです。現在は「受動部品」「センサ応用製品」「磁気応用製品」「エナジー応用製品」の4セグメント体制で、なかでもスマートフォン向け小型リチウムイオン電池で世界首位を握ります。受動部品ではMLCC、インダクタ、EMC対策部品、HDDヘッドなど幅広く展開し、AIサーバーから自動車まで多角的に供給しています。
・ 会社HP:
https://www.tdk.com/ja/index.html
◎ 注目理由:
TDKの最大の魅力は「ポートフォリオの広さ」です。村田や太陽誘電がMLCCに集中するのに対し、TDKはコンデンサ・インダクタ・磁性部品・センサを総合提案できる強みを持ち、AIサーバーや車載モジュールのような複合的な電源管理需要を一括で取り込めます。特にAIサーバーは大電流対応の電源回路で大量のパワーインダクタを必要としますが、TDKはこの領域で高シェアを保持しています。
加えてエナジー応用製品(リチウムイオン電池)が売上の5割を占め、AIスマートグラスやウェアラブルデバイスといった次世代端末向け小型電池需要の取り込みも進んでいます。HDD用磁気ヘッドはデータセンター需要で底堅く、車載向け磁気センサも自動運転・EVの普及で長期成長が見込まれます。フェライト由来の材料技術を起点に多角化を成功させた稀有な企業で、複数の成長ドライバーを同時に持つ点で安定性が高い銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1935年に東京電気化学工業として設立。フェライト発祥企業として磁性材料技術を磨き、買収戦略でも積極的に事業を拡大してきました。直近では2026年3月期に過去最高益更新が視野に入り、AIサーバー向けインダクタとスマートフォン向け電池の好調が業績を牽引しています。スマートグラス向け小型電池の開発でも先行しています。
◎ リスク要因:
スマートフォン用電池は中国メーカーとの価格競争が激化しており、HDD用ヘッドはSSDシフトによる長期的逓減リスクがあります。為替変動の影響も大きいセクターです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
TDK (6762) : 株価/予想・目標株価 [TDK] – みんかぶ
TDK (6762) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売り時
minkabu.jp
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
TDK(株)【6762】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス
TDK(株)【6762】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値、
finance.yahoo.co.jp
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【MLCC高ボラの本命】太陽誘電株式会社 (6976)
◎ 事業内容:
MLCCを主力とする電子部品メーカーで、特に高容量品・小型化技術に強みを持ちます。売上の約7割をコンデンサ事業が占め、村田に次ぐMLCC世界2位の地位にあります。インダクタ、通信用デバイス(FBAR/SAWフィルタ)、エネルギーデバイスも手掛けます。販売先は通信機器・自動車・情報インフラ・産業機器・民生機器と幅広く、海外売上比率は約93%に達するグローバル企業です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
太陽誘電の最大の特徴は「MLCC市況への業績感応度が3大MLCCメーカーの中で最も高い」点です。これはリスクであると同時に、市況回復局面で圧倒的なレバレッジが効くことを意味します。MLCC需要が上向く局面では、利益が指数関数的に拡大する傾向があり、現在のAIサーバー特需はまさにそのレバレッジが効く局面です。
製品構成上、車載・情報インフラへの構造転換を急いでおり、利益率の高い大型・高容量品の比率を引き上げています。AIデータセンター向けの大容量MLCC、サーバー電源向けの低ESL品(等価直列インダクタンス低減品)など、付加価値の高い領域で受注が拡大中です。海外売上比率が突出して高く、中国比率も大きいため、世界半導体市況の改善が直接業績に反映されます。村田が「ディフェンシブな絶対王者」とすれば、太陽誘電は「市況上昇期のロケット」と位置付けることができ、AI特需を享受する銘柄として個人投資家から特に注目を集めています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1950年群馬県高崎市で創業。一貫して電子部品メーカーとして成長し、MLCCを軸に通信用デバイスへ展開しました。2018年にアルミ電解コンデンサのエルナーを完全子会社化し、コンデンサ事業を強化。直近ではAIサーバー向け大容量MLCCの引き合いが加速しており、国内・海外で増産投資が続いています。
◎ リスク要因:
コンデンサ事業集中度が高いため、MLCC市況の悪化が業績に直撃します。スマートフォン市場の冷え込みと中国・韓国メーカーの汎用品攻勢が継続的なリスクとなります。
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【ファインセラミックの巨人】京セラ株式会社 (6971)
◎ 事業内容:
ファインセラミックス技術を起点に、コンデンサ(積層セラミック、タンタル)・水晶部品・コネクタ・半導体パッケージ・電子部品・ソーラーパネル・通信機器・複合機・スマートフォンまで多角化した総合電子部品メーカーです。電子部品事業ではMLCC・SAWデバイス・水晶部品など受動部品を幅広く供給し、特に高耐圧・高信頼性が求められる車載・産業機器向けで強みを持ちます。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
京セラの注目点は「半導体パッケージ+電子部品のクロスセル」です。AI半導体の高速・高周波化に伴い、半導体パッケージ用の有機・セラミック基板需要が急増しており、京セラはこの領域でイビデン・新光電気工業と並ぶ国内主要プレーヤーです。同時に、AIサーバーの電源モジュールに使われる高耐圧コンデンサや、5G/6G基地局向け水晶部品も受注が伸びています。
特に注目したいのが、生成AI向け半導体パッケージの需要急増です。GPUとHBMを統合した先端パッケージは大型化が進み、各層に高品質の絶縁・受動部品が組み込まれます。京セラは材料から完成品まで自社内製比率が高く、グローバルでも稀有なポジションを築いています。さらに同社は1兆円超のキャッシュを保有し、KDDI株の保有を通じた配当収入も安定収益源となっています。複合企業ゆえに各事業の伸びが薄まる懸念はあるものの、ファインセラミックスというコア技術はAI・EV時代でもますます重要性を増しており、構造的な成長余地が大きい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1959年京都で創業。創業者・稲盛和夫氏のもとファインセラミックスを核に多角化し、現在は売上2兆円規模のグローバル企業に成長しました。直近では半導体パッケージング事業の増強投資を発表し、滋賀・鹿児島で生産能力を拡大中です。AIサーバー需要の取り込みに注力しています。
◎ リスク要因:
事業領域が広いため、特定セグメントの好調が全社業績に反映されにくい「コングロマリットディスカウント」が課題です。スマートフォン事業の構造的な低迷も続いています。
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【パワー半導体&抵抗器のローム】ローム株式会社 (6963)
◎ 事業内容:
抵抗器メーカーとして1958年に創業し、現在は半導体大手として知られる総合電子部品企業です。LSI、ディスクリート半導体(パワー半導体)、モジュール、そしてカーボン皮膜抵抗器・チップ抵抗器・LEDなど受動部品まで幅広く手掛けます。SiC(炭化ケイ素)パワー半導体で世界トップクラスのシェアを持ち、抵抗器事業も依然として安定的な収益柱です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
ロームの注目点は「SiCパワー半導体×EVシフト」と「抵抗器の堅実な収益」の二本柱です。SiCはガリウムナイトライド(GaN)と並ぶ次世代パワー半導体で、EVの航続距離延伸とインバータ効率改善に必須の素材です。ロームはSiCウェハから完成品まで一貫生産できる世界でも数少ない企業で、ホンダや欧州自動車メーカーへの大型供給契約を獲得しています。
一方、創業事業である抵抗器は安定収益源として機能しており、AI関連の高密度実装基板向けに高精度・小型抵抗器の引き合いが続いています。同社は2024年に大型減損と業績下方修正を出し株価は大きく調整しましたが、SiCの量産立ち上げが進めば収益性は再び回復軌道に乗る可能性があります。財務基盤は極めて強固で、自己資本比率は80%超、潤沢な現金保有が下値抵抗となります。AI・EV・産業機器すべてでパワー半導体需要が増す中、長期で見れば「仕込み時」と捉える投資家も増えています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1958年京都で東洋電具製作所として創業。抵抗器メーカーから半導体メーカーへ進化を遂げました。直近では東芝のSiC事業と連携し、国内SiC生産能力を大幅に増強。2026年3月期は構造改革費用が重荷ですが、2027年以降のSiC本格立ち上げに向け足場を固めています。
◎ リスク要因:
SiC市況は中国メーカーの追随で価格下落圧力が強まっています。EV市場の減速懸念もあり、足元の業績回復には時間を要する可能性があります。
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【アルミ電解コンデンサ世界トップ】日本ケミコン株式会社 (6997)
◎ 事業内容:
アルミ電解コンデンサで世界トップクラスのシェアを持つ専業メーカーです。売上の約84%がアルミ電解コンデンサで、残りは電気二重層キャパシタ(DLCAP)、バリスタ、チョークコイルなどの電子部品です。電源回路の電圧平滑化に不可欠な大型・高耐圧コンデンサを得意とし、AIサーバー、EV、産業機器、家電、再エネ設備など、電力を扱うあらゆる機器に採用されています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
日本ケミコンの注目点は「AIサーバーとEVのどちらが伸びても恩恵を受ける」希少なポジションです。AIサーバーの電源モジュールは大電流を扱うため、MLCCだけでは賄えない大容量・低ESRの平滑用に大型アルミ電解コンデンサが大量に必要です。同社はこの領域で世界トップシェアを持ち、米国・欧州のサーバーメーカーから受注が拡大しています。
加えてEVの車載インバータ・OBC(車載充電器)には高耐圧・大容量のアルミ電解コンデンサが必須で、EV1台あたりの搭載個数はガソリン車の数倍以上です。同社は車載グレードの品質認証で先行しており、トヨタ・テスラ・中国メーカーへの供給実績を持ちます。さらに導電性高分子型ハイブリッドコンデンサや電気二重層キャパシタといった次世代品でも独自技術を確立しています。地域別売上が日本・米州・欧州・中国とバランス良く分散しており、特定地域の景気変動の影響を受けにくい点も強みです。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1931年に佐藤電機工業所として東京で創業。1970年に東証2部、1977年に東証1部上場。直近ではAIサーバー向け需要の急増を受け、海外工場の能力増強を発表しています。国内では福島・山形拠点で高付加価値品の生産を拡大中です。
◎ リスク要因:
過去にアルミ電解コンデンサのカルテル問題で巨額の制裁金を課された経緯があり、コンプライアンス体制への注目が続きます。原材料のアルミ・電解液価格の変動も収益を左右します。
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【EV充電器とパワエレの本命】ニチコン株式会社 (6996)
◎ 事業内容:
アルミ電解コンデンサとフィルムコンデンサを主力とする電子部品メーカーです。コンデンサ事業に加え、回路部品・電源モジュール、そして家庭用蓄電システム、EV用V2H(Vehicle to Home)充電器など「機器・モジュール製品」も展開しています。京都に本社を置き、自動車・産業機器・情報通信向け需要が業績の柱となっています。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
ニチコンの最大の特徴は「コンデンサ単品ではなく、機器・モジュールまで垂直統合している」点です。同社は日本のV2H充電器市場で圧倒的なシェアを持ち、EVから家庭に電力を供給する「電力の双方向化」というメガトレンドの真ん中に位置しています。経済産業省はV2Hの補助金を継続しており、ホンダ・三菱・日産のEVオーナーからの需要が広がっています。
加えて家庭用蓄電池では、太陽光発電の卒FIT(買取期間終了)需要を取り込み、堅実に売上を伸ばしています。本業のコンデンサ事業も、車載・情報通信向けの需要拡大で改善傾向にあり、特にxEV(電動車)の急増は大型アルミ電解コンデンサとフィルムコンデンサ両方の需要を押し上げています。コンデンサと完成機器を組み合わせて提案できる垂直統合モデルは競合にない強みで、EV普及と再エネ拡大の波に乗れる稀有な銘柄です。1株配当も安定しており、長期保有志向の個人投資家からも支持を集めています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1950年京都で日本コンデンサ工業として設立。アルミ電解コンデンサとフィルムコンデンサの専業メーカーとして発展しました。直近では家庭用V2H・蓄電システムの新製品を投入し、住宅メーカーとの提携も拡大。2026年3月期は車載・情報通信向けコンデンサの需要拡大で増益基調です。
◎ リスク要因:
家庭用蓄電・V2H市場は補助金政策に依存する側面があり、政策変更リスクがあります。原材料費高騰も収益性を圧迫する要因です。
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【フィルムコンデンサと電力機器の中堅】株式会社指月電機製作所 (6994)
◎ 事業内容:
フィルムコンデンサと電力機器システムを2本柱とする中堅電子部品メーカーです。フィルムコンデンサは、鉄道車両・産業機器・再生可能エネルギー設備・EV充電インフラなどの大電流回路で使われる特殊品が中心です。電力機器システム事業では、高圧コンデンサや力率改善設備など、産業用電力品質改善ソリューションを提供しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
指月電機の注目点は「再エネ・電力インフラ・鉄道」という地味だが安定成長領域に強い基盤を持つことです。フィルムコンデンサはMLCCやアルミ電解では対応できない大電流・高耐圧用途に必須で、特に風力・太陽光のパワーコンディショナや鉄道車両のインバータ、急速EV充電器などで需要が拡大しています。
直近の2026年3月期決算では売上高279.95億円(前年度比2.4%増)、営業利益25.29億円(前年度比27.1%増)と過去最高を更新しました。電力機器システム事業が特に好調で、データセンター建設に伴う電力品質改善ニーズと、再エネ拡大の追い風を同時に取り込んでいます。時価総額が小さい中堅企業ながら過去最高益の更新を続けている点、PBRが1倍を割れている割安感、そして地味ながら確実な成長分野に特化している事業構造から、玄人筋に評価されている銘柄です。AIデータセンターの電力インフラ整備が本格化する中、フィルムコンデンサ需要は中長期的に拡大すると見込まれます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1935年大阪で創業。電力用コンデンサと産業用コンデンサに特化した独立系企業として発展しました。直近では2026年3月期に売上・利益とも過去最高を更新。次期も増収増益見通しを示しています。1株配当も増配基調にあります。
◎ リスク要因:
中東情勢・為替相場の変動が業績見通しに影響します。原材料価格上昇や、鉄道・産業設備投資の循環性によって需要が変動する点も注意が必要です。
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【チップ抵抗器の世界トップ】KOA株式会社 (6999)
◎ 事業内容:
1940年創業の電子部品メーカーで、固定抵抗器(チップ抵抗器、低抵抗抵抗器、高耐圧抵抗器、リード線形抵抗器)で世界シェアトップクラスを誇ります。長野県上伊那郡に本社を構え、温度センサ・サーミスタ、ヒューズ、バリスタ等も手掛けます。海外売上比率は7割超で、車載・産業機器向けの高信頼性品に強みを持ちます。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
KOAの注目点は「抵抗器のグローバルトップ」というニッチ独占ポジションと、EV・電動化トレンドへの強力な連動性です。電子回路における抵抗器の使用個数はコンデンサに次いで多く、AIサーバーには数千個、EV1台には数千個以上が搭載されます。KOAは特に車載グレードの高信頼性品(耐硫化、耐熱、耐衝撃)で他社を圧倒し、世界の自動車メーカーから指名買いされる存在です。
直近の業績では、2026年3月期上期に経常利益が前年同期比で大幅増益となり、車載・情報インフラ向け需要の回復が鮮明です。さらにAIサーバー向け電源回路では、低抵抗・大電力対応の特殊抵抗器需要が急増しており、KOAは技術リードを生かして高付加価値品の比率を引き上げています。PBRは0.6倍前後の超割安水準にあり、財務基盤も自己資本比率55%超と健全。地味な事業ながら世界トップという「強みの可視化」が進めば、再評価の余地が大きい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1940年長野県上伊那郡で創業。一貫して電子部品メーカーとして成長し、抵抗器のグローバルプレーヤーに上り詰めました。直近では高電圧検出用デバイダーの売上拡大に注力し、EV充電インフラ・産業機器向けで新たな成長分野を開拓中です。
◎ リスク要因:
中国メーカーによる汎用チップ抵抗器の価格攻勢が継続的なリスクです。貴金属など原材料相場の高騰も収益性を圧迫します。
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【チップ抵抗とサーミスタの隠れた本命】北陸電気工業株式会社 (6989)
◎ 事業内容:
チップ抵抗器、サーミスタ(温度センサ)、圧電セラミック部品、金型・機械設備事業を展開する中堅電子部品メーカーです。富山県に本社を構え、自動車・家電・産業機器向けの小型・高精度受動部品に強みを持ちます。サーミスタは温度測定の中核部品で、EVのバッテリー監視や半導体製造装置の温度管理に幅広く採用されています。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
北陸電気工業の注目点は「サーミスタ=EVバッテリー監視の必須部品」という構造的成長分野に強い基盤を持つことです。EVのリチウムイオン電池は熱暴走を防ぐため、バッテリーパック内の数十か所〜数百か所に温度センサが配置されます。サーミスタの世界需要はEV普及と並走して急増しており、同社はこの分野で長年の実績を持つ少数精鋭プレーヤーです。
さらにチップ抵抗器でもKOA・ローム・パナソニックと並ぶ国内主要メーカーの一角で、車載・産業機器向けの中堅ポジションを確立しています。直近の2026年3月期決算は貴金属相場高騰の影響で減益となりましたが、金型・機械設備事業が好調で、自己資本比率は55.9%に改善、1株配当は95円に増配されました。時価総額が小さく流動性は限定的ですが、その分PBRは1倍割れと割安に放置されており、EV市場の本格普及局面では収益・株価ともに再評価される可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1943年富山県で創業。一貫して電子部品メーカーとして発展してきました。直近では電子部品事業の貴金属コスト上昇に対し、製品ミックス改善と高付加価値品シフトで対応中。中東情勢や原材料価格動向が次期の業績変動要因となります。
◎ リスク要因:
貴金属(パラジウム、銀など)相場の影響を強く受けます。EV市場の需要鈍化や、中国メーカーとの競争激化も継続的なリスク要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
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【ノイズ・サージ対策のスペシャリスト】岡谷電機産業株式会社 (6926)
◎ 事業内容:
ノイズフィルタ、サージ対策部品、コンデンサ製品を専門に手掛ける電子部品メーカーです。代表製品の「スパークキラー(CR複合部品)」はリレー接点保護用として国内シェアトップクラスを誇ります。電源用ノイズフィルタ、ハイパルスキャパシタ、バリスタなど、電子機器の電磁ノイズ対策(EMC対策)に特化したラインナップを持つ専門企業です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
岡谷電機産業の注目点は「ノイズ対策=AI・EV時代の必須技術」という、見過ごされがちな成長領域に特化していることです。AIサーバーの電源・通信回路、EVのインバータ、産業ロボットのパワーモジュールはいずれも高周波の電磁ノイズを大量に発生させ、機器の誤動作や規制違反を引き起こします。同社のスパークキラー・ノイズフィルタは、こうした大電力機器の必須対策部品として独自の地位を築いています。
直近の業績は厳しく、2026年3月期は売上高102.28億円(前年比7%増)の一方、新製品立ち上げに伴う一時費用や原材料コスト上昇により営業損失17.38億円を計上しました。ただし、コンデンサ製品とノイズ・サージ対策製品の売上自体は伸長しており、新製品の量産化が軌道に乗れば収益性は改善が期待できます。AI・EV・産業設備のすべてで「ノイズ対策」の重要性は高まる一方であり、ニッチトップとして将来的な再評価ポテンシャルがある銘柄です。投資家としては、業績の谷を捉える視点が求められる中長期投資対象です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1948年創業。ノイズ・サージ対策部品の専業メーカーとして発展しました。直近は新製品の立ち上げ段階で一時費用がかさんでいますが、製品ラインナップは強化されており、中長期での収益回復が期待されます。
◎ リスク要因:
足元の営業赤字計上は重大なリスクで、新製品の量産化と収益化が遅れれば財務体質悪化が懸念されます。小型株ゆえに流動性も限定的です。
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【AI電源で需要爆発のコイル専業】スミダコーポレーション株式会社 (6817)
◎ 事業内容:
電子機器向けコイル部品・インダクタ・トランスを専業とするグローバル企業です。アジア・パシフィック事業とEU事業の2セグメント体制で、生産拠点はすべて海外(ベトナム、中国、メキシコ、欧州など)に移管しています。製品の約6割が車載関連用途で、xEV向け電源コイル、AIデータセンター向けパワーインダクタ、産業機器向け高周波コイルなどを供給しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
スミダコーポレーションの注目点は「xEV+AIデータセンター」という2大成長テーマの恩恵を直接受けるポジションです。2026年12月期第1四半期は売上収益が前年同期比8.6%増の384.28億円、営業利益が同22.2%増の15.11億円と好調なスタートを切りました。特にEU事業のセグメント利益が89.5%増と大幅改善し、欧州EVシフトと自動車サプライチェーン再構築の追い風を捉えています。
AIデータセンターのGPUサーバーは、CPUと比べて電力密度が桁違いに高く、大電流対応のパワーインダクタを大量に必要とします。スミダはこの領域で米国・欧州サーバーメーカー向けに採用が拡大しており、車載依存度を引き下げる多角化が進展中です。PBRは0.65倍と依然として割安、配当利回りも4%超で長期保有妙味があります。生産がすべて海外ということで為替変動の影響を受けますが、グローバル分散により特定地域リスクは分散されています。コイル専業ゆえの専門性と、AI・EV双方への露出が魅力的な銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1956年東京・墨田で創業。コイル専業メーカーとして発展し、2010年代以降は生産をすべて海外移管しました。直近ではAIデータセンター向けパワーインダクタの引き合いが急増し、ベトナム工場の能力増強投資を進めています。
◎ リスク要因:
EV市場の減速や、自動車メーカーの開発機種見直しに伴う需要変動が業績を左右します。為替変動(特に欧州事業の対円相場)の影響も大きい銘柄です。
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【水晶デバイス世界2位】株式会社大真空 (6962)
◎ 事業内容:
水晶振動子・水晶発振器・MEMS発振器など水晶デバイスを専業とする電子部品メーカーで、世界シェア2位の地位を持ちます。人工水晶という原材料の素材から完成品まで一貫生産できる希少企業で、兵庫県加古川市に本社を構えます。海外売上比率は8割超で、スマートフォン・PC・自動車・5G通信機器・IoTデバイスなど、あらゆる電子機器に水晶部品を供給しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
大真空の注目点は「水晶振動子=AIスマホとIoT時代の必須部品」という、見落とされがちな成長分野での独占的ポジションです。水晶振動子は電子機器の「時計」として機能し、クロック信号を生成する基幹部品で、スマホ1台に2〜10個、PC 1台に5〜15個、車1台に20〜50個が搭載されます。AI機能内蔵スマホ、5G/6Gモデム、自動運転車では搭載個数がさらに増える方向です。
同社は人工水晶から自社で製造する垂直統合体制を持ち、競合の韓国・中国メーカーが追随できない高精度・高安定品で差別化できています。MEMS発振器という次世代品でも先行投資を進めており、Arkhシリーズなどのモールドタイプ発振器でラインナップを拡充中です。海外売上比率8割超のグローバル企業でありながら、PBRは1倍を割れる水準にあり、AI・IoT・自動運転の本格普及局面では需要・株価ともに再評価される可能性を秘めています。地味だが世界トップクラスの専門性を持つ「玄人好み」の銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1932年大阪で創業。水晶部品専業メーカーとして発展し、人工水晶部材からの一貫生産体制を構築しました。直近では車載向けGPSモジュールや5G基地局向け高精度発振器の引き合いが拡大しており、新工場での能力増強が進行中です。
◎ リスク要因:
スマートフォン・PC市場の需要動向に業績が左右されやすく、価格競争も激化しています。為替変動の影響も大きいセクターです。
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【水晶振動子のもう一つの本命】日本電波工業株式会社 (6779)
◎ 事業内容:
水晶振動子・水晶発振器のグローバル大手で、日本電波の略称「NDK」で知られます。光通信用高安定発振器、温度補償型水晶発振器(TCXO)、オーブン式恒温槽型水晶発振器(OCXO)など、高精度・高安定の付加価値品に強みを持ちます。データセンター、5G/6G基地局、衛星通信、計測機器など、極めて高い精度が求められる用途で採用が進んでいます。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
日本電波工業の注目点は「光通信・データセンター向け高精度発振器」の世界トップシェアです。生成AIの普及で世界中のデータセンターが大規模化・分散化しており、サーバー間の超高速光通信ネットワークが必須となっています。光通信モジュールには極めて高精度なクロック源が必要で、NDKのOCXO・TCXOは米国・欧州・日本の通信機器メーカーから指名買いされる存在です。
加えて5G/6Gの基地局では、時刻同期の精度がネットワーク品質を左右するため、高安定水晶発振器の需要が継続的に拡大しています。衛星通信(Starlinkなど低軌道衛星)の普及も追い風です。同社は大真空が「数量勝負」の汎用品に強いのに対し、「精度勝負」の付加価値品で差別化を図っており、両社は補完的な関係にあります。直近では事業再構築費用がかさんでいますが、AIインフラ需要を取り込めば収益性は大きく改善する余地があります。専門性の高い玄人銘柄として、機関投資家からも注目を集めています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1948年東京で日本電波工業として創業。水晶振動子の専業メーカーとして光通信・無線通信用途に特化し発展しました。直近では事業構造改革を継続し、高付加価値品への集中を進めています。データセンター向け需要の取り込みが今後の鍵です。
◎ リスク要因:
事業構造改革途上で業績変動が大きく、足元では赤字計上局面もあります。光通信機器メーカーの設備投資動向に売上が左右される点も注意が必要です。
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【コネクタ世界最強の高収益企業】ヒロセ電機株式会社 (6806)
◎ 事業内容:
電子機器用コネクタの世界トップクラスメーカーで、特に高速通信用・小型基板用コネクタで圧倒的な競争力を誇ります。スマートフォン、PC、サーバー、車載、産業機器向けに数千種類のコネクタを展開し、ファブレスに近い軽資産経営と高い研究開発比率で、製造業としては異例の高い営業利益率(20%超)を維持しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
ヒロセ電機の注目点は「AIサーバー=高速コネクタ需要の急増」という構造的成長です。AIサーバーはGPU間、CPU-メモリ間、サーバー間で大量・超高速のデータ伝送を行うため、PCIe Gen5/Gen6対応、CXL対応、800Gイーサネット対応といった次世代高速コネクタが必須となります。ヒロセ電機はこの領域で世界トップクラスの技術力を持ち、米国・台湾のサーバー設計企業から指名買いされる存在です。
同社の強みは「高精度設計+高品質量産」を両立できる稀有な企業文化にあります。製造の多くを社外に委託し、自社は設計・開発に集中する軽資産モデルで、自己資本比率は80%超、ネットキャッシュ比率も極めて高く、財務体質は鉄壁です。ROEは安定的に10%超を維持し、配当性向も健全な水準で推移。スマートフォン市場の調整局面では業績が一時的に伸び悩むものの、AIサーバー・EV・自動運転・5G/6Gのすべてで高速コネクタ需要は中長期で拡大が確実視されています。高品質・高収益・高財務健全性の三拍子が揃った日本を代表する電子部品メーカーです。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1937年広瀬電機製作所として東京で創業。一貫してコネクタ専業メーカーとして発展しました。直近ではAIサーバー向け800Gコネクタの量産立ち上げが進行中。配当・自社株買いを通じた株主還元も拡充しています。
◎ リスク要因:
スマートフォン市場の調整やPC需要の鈍化が業績に影響します。台湾・韓国・中国メーカーとの競争激化、為替変動も継続的リスクです。
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【車載コネクタの隠れた精鋭】イリソ電子工業株式会社 (6908)
◎ 事業内容:
産業機器・車載向けコネクタを専業とする中堅電子部品メーカーです。基板対基板コネクタ、フラット・フレキシブル・ケーブル用コネクタなど、高い接続信頼性を要求される用途に強みを持ちます。特に「板厚公差吸収」「振動・衝撃耐性」など、車載・産業機器特有の過酷環境で性能を発揮する独自技術で差別化を図っています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
イリソ電子工業の注目点は「車載コネクタ=EV化・自動運転化で搭載個数が2〜3倍に増える構造的成長」分野での精鋭ポジションです。EVは従来車に比べて電子機器搭載数が大幅に増え、自動運転化が進めばさらに増加します。同社の独自技術である「自己嵌合機構」付きコネクタは、組立工程の省力化と接続信頼性向上を両立し、自動車メーカーから高い評価を得ています。
ヒロセ電機が「高速通信・スマホ・サーバー」に強いのに対し、イリソは「車載・産業機器の高信頼性用途」に特化しており、両社のすみ分けは明確です。同社は時価総額・知名度ともヒロセより小型ですが、利益率は20%前後と高水準で、財務基盤も健全です。EV化が本格化する局面で受注拡大が見込まれ、特に欧州・米国の自動車メーカー向け売上の伸びが期待されます。AIによる自動運転の本格普及がもう1段加速すれば、車載コネクタ各社の業績は構造的な恩恵を受ける見通しです。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1966年横浜で創業。一貫して産業機器・車載向けコネクタに特化してきました。直近では欧州・北米の自動車メーカーへの供給拡大に向けて生産能力を増強。海外売上比率を高める成長戦略を継続しています。
◎ リスク要因:
自動車メーカーの生産動向に業績が左右されやすく、EV市場の急減速はリスクです。為替変動と原材料費高騰の影響も大きい銘柄です。
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【コネクタ・スイッチの中堅専業】SMK株式会社 (6798)
◎ 事業内容:
コネクタ、スイッチ、リモコン、タッチパネルなどを手掛ける中堅電子部品メーカーです。主力のコネクタ事業では同軸コネクタ、RFコネクタ、FPCコネクタなど通信機器・車載・産業機器向けの多様な製品を展開しています。スイッチ事業もリモコン用スイッチで国内シェア上位を持ち、家電・住設機器向けに安定的な収益を確保しています。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
SMKの注目点は「車載タッチパネル+RFコネクタ」という、デジタルコックピット時代の中核部品ポジションです。EV化と同時に進むコックピットのデジタル化により、車内には大型タッチディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、リアシートエンタメ画面など、複数のタッチパネルが配備されるようになっています。同社はこの車載向けタッチパネル分野で長年の実績を持ち、欧州・米国・日本の自動車メーカーから採用が拡大中です。
加えてRFコネクタは5G/6Gや車載通信モジュール向けの需要が継続的に拡大しており、同社は小型・高周波対応品で差別化を図っています。時価総額が小さく、PBRも1倍割れの水準にあり、機関投資家の関心が低い「割安銘柄」として個人投資家の発掘余地が大きい銘柄です。中長期では自動車のソフトウェア・デファインド化(SDV)の進展で、車載入力デバイス全般の需要が伸びる見通しで、SMKのポジショニングは追い風を受ける構図にあります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1925年東京で創業。コネクタ・スイッチの専業メーカーとして発展してきました。直近では車載向けタッチパネルの新製品投入と、海外生産拠点(フィリピン・中国・メキシコ)での能力増強を継続中です。
◎ リスク要因:
スマートフォン・家電市場の需要動向に売上が左右されます。中国・韓国メーカーとの価格競争激化と、原材料費高騰が継続的なリスクです。
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【車載HMI・スイッチの再生株】アルプスアルパイン株式会社 (6770)
◎ 事業内容:
大手総合電子部品メーカーで、コンポーネント事業(スイッチ、エンコーダ、可変抵抗器、ハプティック®、リアクタ)、センサ・コミュニケーション事業(磁気・圧力・ミリ波センサ、通信デバイス)、モジュール・システム事業(車載モジュール、インフォテインメント、ディスプレイ)の3本柱を展開します。可変抵抗器・タクトスイッチなど受動部品でも世界シェア上位を持ちます。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
アルプスアルパインの注目点は「車載HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)と電子部品の融合」というユニークなポジションです。EV化・自動運転化で車内体験は劇的に変化しており、ハプティック(触覚フィードバック)デバイス、ロータリーエンコーダ、車載スイッチなど、人と車をつなぐデバイス全般の需要が拡大しています。同社はこのHMI領域で世界トップクラスの技術力を持ち、欧州プレミアムカーから日系自動車メーカーまで幅広く採用されています。
直近の2026年3月期第3四半期は、売上高7,611億円(前年同期比2.8%増)、営業利益332億円(同31.5%増)と増収増益でした。モビリティ事業の収益性改善が顕著で、通期見通しを上方修正しました。さらに2027年3月期は純利益が12%増の300億円を見込み、フォトプリンターやデータセンター向けのレンズ販売も増加見通しです。再生フェーズに入ったタイミングで、長らく低迷していた株価が見直される可能性があります。電子部品事業の安定収益と、モビリティ事業の利益成長が両立する形になれば、再評価余地は大きいと考えられます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1948年アルプス電気として創業。2019年にアルパインと統合してアルプスアルパインとなりました。直近では中期経営計画に沿った構造改革が成果を出し、車載モビリティ事業の利益率が大きく改善しています。データセンター向けレンズなどの新規分野も育ちつつあります。
◎ リスク要因:
スマートフォン・ゲーム機向けコンポーネント事業は地金高騰の影響で減益見込みです。自動車メーカーの生産動向にも左右されます。
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【コネクタ・部品の多角化メーカー】ホシデン株式会社 (6804)
◎ 事業内容:
コネクタ、スイッチ、タッチパネル、表示デバイス、電源・電池パックなどを幅広く手掛ける電子部品メーカーです。任天堂向けゲーム機部品のメーカーとしても知られ、車載・産業機器・通信機器向けの製品ラインナップも拡充しています。FPCコネクタ、メカニカルスイッチ、振動デバイス、リチウムイオン電池パックなど多様な製品群を持ちます。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
ホシデンの注目点は「コネクタ・スイッチ・電池の総合提案」を一社で完結できる総合電子部品メーカーとしてのポジションです。EV化や自動運転化が進む中、自動車・産業機器の電子化はさらに加速しており、部品単体ではなくモジュール化・サブシステム化された提案が求められるようになっています。同社はコネクタからスイッチ、電池パック、表示デバイスまで複合提案ができる稀有な企業です。
特に注目したいのが、任天堂Switchシリーズの長期的な販売貢献です。新型ゲーム機の発売タイミングで同社の業績が大きく動く構造があり、市場のサプライズを取りやすい銘柄でもあります。加えて車載向けでは、EV用コネクタ・電池パック・スイッチ類で日系・欧州自動車メーカーへの供給が拡大しています。PBRは依然として1倍前後で、財務基盤も健全。グローバルな製造拠点を持ち、為替変動も柔軟に吸収できる体制を構築している点も評価できます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1950年大阪府八尾市で星電器製作所として創業。コネクタ・スイッチを中心に多角化を進めてきました。直近では車載向け・産業機器向けの売上拡大に注力しており、特にEV用電池パックの分野での受注拡大が業績を牽引しています。
◎ リスク要因:
任天堂など特定顧客への売上依存度が高く、顧客の販売動向に業績が大きく左右されます。為替変動と原材料費の影響も受けます。
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【高信頼性コネクタのJAE】日本航空電子工業株式会社 (6807)
◎ 事業内容:
NECグループに属する電子部品メーカーで、コネクタを中心に、航空宇宙・防衛機器、ユーザー操作デバイス、機械部品まで幅広く手掛けています。コネクタ事業ではスマートフォン用FPCコネクタ、車載コネクタ、産業機器用円形コネクタなどで高シェアを持ち、特に高信頼性が求められる用途で強みを発揮します。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
日本航空電子工業(JAE)の注目点は「高信頼性コネクタ+航空宇宙・防衛」というユニークな複合ポジションです。同社のコネクタは過酷な環境下での動作信頼性が極めて高く、航空機・宇宙機器・防衛装備品など、絶対的な信頼性が要求される領域で長年の採用実績を持ちます。日本政府の防衛費増額方針と、宇宙ビジネスの拡大は同社の航空宇宙・防衛機器事業に直接的な追い風となります。
加えてコネクタ事業では、スマートフォン向けFPCコネクタ、自動車向けの高耐圧コネクタ、産業機器・データセンター向け高速コネクタなど、AI・EV・5Gの3大トレンドすべてに連動するラインナップを揃えています。ヒロセ電機が「民生・高速通信」に強いのに対し、JAEは「車載・産業・防衛」に強みを持ち、両社は補完的な関係にあります。NECグループという安定的な株主基盤と、配当性向の高さも長期投資家から支持される理由です。中長期では防衛・宇宙の予算拡大と、車載・産業の電子化進展で構造的な追い風が続く見通しです。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1953年日本電気の航空機器事業を分離して設立。一貫して高信頼性電子機器・コネクタの専門メーカーとして発展しました。直近では半導体検査機器向けコネクタや、AIサーバー向け高速コネクタの開発・量産を加速しています。
◎ リスク要因:
スマートフォン市場の調整やPC需要の鈍化が業績に影響します。航空宇宙・防衛事業は政府予算依存度が高く、政策変更リスクも考慮が必要です。
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| 銘柄コード | テーマ関連性 | 備考 |
|---|---|---|
| 6981 | 【受動部品 厳選20銘柄】AIとEVが食い尽くす「コンデンサ関連 | 本記事で言及 |
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| 6976 | 【受動部品 厳選20銘柄】AIとEVが食い尽くす「コンデンサ関連 | 本記事で言及 |
| 6971 | 【受動部品 厳選20銘柄】AIとEVが食い尽くす「コンデンサ関連 | 本記事で言及 |
| 6963 | 【受動部品 厳選20銘柄】AIとEVが食い尽くす「コンデンサ関連 | 本記事で言及 |
| 6997 | 【受動部品 厳選20銘柄】AIとEVが食い尽くす「コンデンサ関連 | 本記事で言及 |























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