- 【ナフサに依存しない世界王者】信越化学工業 (4063)
- 【廃プラリサイクルの最大手】TREホールディングス (9247)
- 【廃プラから塩ビ・ナイロンを再生する技術企業】リファインバースグループ (7375)
- 【金属・廃プラ再資源化の中核企業】エンビプロ・ホールディングス (5698)
2026年、日本の製造業を揺るがす最大級のテーマとして「ナフサショック」が急浮上しています。発端は中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の通航リスク。原油輸入の約95%、ナフサ輸入の約74%を中東に依存する日本にとって、これは単なる地政学リスクではなく、産業の根幹を揺るがす供給ショックそのものです。
シンガポール市場のナフサスポット価格は2026年2月末の600ドル台から3月25日には1,000ドルを突破し、4月時点では1トンあたり900ドル超の高止まりが続いています。国内市場でも4月の国産ナフサ予測値が112,000円/kLという過去最高水準に達し、石油化学工業協会によれば3月の国内エチレン設備稼働率は68.6%と1996年以降で過去最低を記録しました。旭化成、三井化学系のプライムポリマー、カネカといった大手樹脂メーカーは相次いで1kgあたり90円〜120円超の大幅値上げを発表しており、川下のプラスチック製品や食品包装材は3割超の値上げに直面しています。
しかし、ピンチの裏には必ずチャンスがあります。ナフサに依存しない生産体制を持つ企業、廃プラスチックを再資源化できる企業、紙やバイオマスといった代替素材を提供できる企業、石炭由来のBTX化学品を扱う企業——これらは「ナフサショックが追い風となる銘柄群」として、株式市場でも徐々に物色対象に浮上してきました。本記事では、化学・製紙・リサイクル・商社・石炭化学・包装・産廃処理など多角的な切り口から、ナフサショックの恩恵を受ける可能性のある厳選20銘柄を解説します。短期テーマ性だけでなく、循環経済1兆円投資や2026年4月施行の改正資源有効利用促進法など中長期の追い風も重なるなか、攻めの銘柄選びの参考にしてください。
【免責事項】 本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、あくまで情報提供を目的とした投資参考情報です。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。記載内容は執筆時点で公開されている情報に基づき正確性に努めていますが、その完全性・正確性・最新性を保証するものではありません。株価や業績は今後の経済情勢や中東情勢、企業の業況等により大きく変動する可能性があります。最新の情報は各企業のIR資料、有価証券報告書、適時開示等で必ずご確認ください。
【ナフサに依存しない世界王者】信越化学工業 (4063)
◎ 事業内容: 塩化ビニル樹脂(PVC)と半導体シリコンウェーハで世界トップシェアを誇る総合化学メーカーです。米国子会社シンテック社が世界最大の塩ビ生産能力を保有し、半導体材料、シリコーン、合成石英、希土類磁石、セルロース誘導体など高機能素材で幅広い事業を展開。時価総額は10兆円超で、化学セクターの世界的リーダーです。
・ 会社HP:
Homepage_jp – 信越化学工業株式会社
信越化学工業株式会社の公式サイト。決算資料、IRカレンダー、シリコーン、半導体シリコン、塩化ビニル等の製品情報も掲載。
www.shinetsu.co.jp
◎ 注目理由: ナフサショック関連株の「絶対的本命」と言える存在です。最大の理由は米国子会社シンテック社の競争優位にあります。シンテックは中東産ナフサに依存せず、米国シェールガス由来のエタンを原料に塩ビを一貫生産する体制を確立。世界の競合メーカーがナフサ高騰で苦しむなか、シンテックだけは低コストを維持できる構造を持っています。塩ビ事業の利益の大部分は米国で稼ぎ出されており、ナフサ価格が上がれば上がるほど、競合との価格差が拡大して相対的なシェアと利益率が伸びる仕組みです。半導体ウェーハ事業も生成AI・データセンター向け先端半導体需要の急増を追い風に300mmウェーハの出荷が業績を牽引中。一方で国内塩ビ事業はナフサ由来エチレンの調達制限から2026年3月に1kgあたり30円以上の値上げと一部減産を発表しており、ここは悪材料です。ただし「国内の悪材料はすでに織り込み済み」「米国の競争優位は中長期で拡大する」という構造を理解すれば、ナフサショック局面で最も収益を守れる銘柄と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1926年創業の老舗化学メーカー。1974年に米国でシンテック社を設立し、塩ビで世界首位の地位を確立。直近では半導体ウェーハの設備増強、磁性材料の伸長など高付加価値分野への投資を加速しています。2026年3月には国内塩ビ大幅値上げと減産を発表する一方、米国シンテック事業の収益拡大期待が株価を下支え。配当性向40%目標と自社株買いも積極的です。
◎ リスク要因: 国内塩ビ事業はナフサ高騰の打撃を受けます。また、塩ビ需要は世界の建設・住宅市況に左右されるため、米国住宅市場の悪化や中国景気減速はリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
信越化学工業 (4063) : 株価/予想・目標株価 [SECC] – みんかぶ
信越化学工業 (4063) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・
minkabu.jp
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
信越化学工業(株)【4063】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス
信越化学工業(株)【4063】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、
finance.yahoo.co.jp
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
IR情報 – 信越化学工業株式会社
社長メッセージ 統合報告書、アニュアルレポート IR資料室 個人投資家の皆様へ IRカレンダー 株式情報 Mediaメディ
www.shinetsu.co.jp
【廃プラリサイクルの最大手】TREホールディングス (9247)
◎ 事業内容: 廃棄物処理大手のタケエイと金属リサイクル大手のリバーHDが経営統合して誕生した資源リサイクルグループです。建設廃棄物の収集運搬・中間処理・最終処分、金属スクラップ・自動車・家電のリサイクル、木質バイオマス発電の3本柱で事業を展開。全国に処理拠点を持ち、自治体や素材メーカーとの広域連携で大規模な静脈インフラを構築しています。
・ 会社HP:
TREホールディングス
TREホールディングスは地球規模での深刻な環境破壊や気候変動の影響に対して、高度循環型社会ならびに脱炭素社会への貢献を図り
www.tre-hd.co.jp
◎ 注目理由: ナフサ高騰で新品プラスチックの価格が急騰すれば、その代替として「再生プラスチック」への需要が一気に高まります。TREHDはこの受け皿として最も整備されたインフラを持つ国内最大級の廃プラリサイクラーであり、まさに追い風の真ん中に位置しています。2026年3月期は売上高1,191億円、営業利益223億円と過去最高水準を達成。傘下のリバー株式会社が市原事業所内に袖ヶ浦プラスチックソーティングセンターを開設し、廃プラの選別・再資源化能力を大幅拡張する計画も進行中です。さらに2026年4月施行の改正資源有効利用促進法により、プラスチック容器包装・自動車・家電4品目で再生資源利用が後押しされる制度的追い風も加わりました。短期のナフサショック、中期の制度面の追い風、長期の循環経済テーマと、3つの時間軸でストーリーが揃う希少な銘柄です。配当も継続増配中で、テーマ性とインカム両取りを狙えます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2007年上場のタケエイと2021年上場のリバーHDが2022年10月に経営統合してTREHDが発足。直近は災害廃棄物処理支援事業の収束で2027年3月期予想は減収減益見通しですが、新中期経営計画「TREホールディングス第3次中期経営計画2030」で事業領域の拡充や新技術開発を打ち出し、エアコン2027年問題による廃家電急増も追い風と見られています。
◎ リスク要因: 鉄スクラップ相場の下落や建設投資の減速は業績を圧迫します。災害廃棄物特需の終了による反動減も短期的な逆風です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
TREホールディングス (9247) : 株価/予想・目標株価 [TRE HOLDINGS] – みんかぶ
TREホールディングス (9247) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通し
minkabu.jp
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
TREホールディングス(株)【9247】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス
TREホールディングス(株)【9247】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。
finance.yahoo.co.jp
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
IR情報 | 地球の環境保全に貢献するTREホールディングス
TREホールディングスのIR情報をご紹介します。IR情報、財務状況、株式・株価に関する情報などを掲載しています。IR・投資
www.tre-hd.co.jp
【廃プラから塩ビ・ナイロンを再生する技術企業】リファインバースグループ (7375)
◎ 事業内容: 産業廃棄物の再資源化と再生樹脂の製造販売を手掛ける廃プラリサイクル専業企業です。タイルカーペットから塩化ビニル樹脂を高純度で分離・再生する独自技術が最大の強み。漁網やエアバッグからナイロンを再生する事業、複合廃棄物の高度選別技術も保有し、素材ビジネスと資源ビジネスの2本柱で事業を展開しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: ナフサショックが追い風となる「純度の高い」廃プラリサイクル銘柄です。同社の塩ビコンパウンド再生品はナフサ由来の新品塩ビと直接代替可能で、ナフサ価格が上がるほど価格競争力が増す構造を持ちます。さらに注目すべきは三菱ケミカルグループとの資本業務提携。両社共同で廃プラスチックを油化してナフサや基礎化学品を再生する事業を立ち上げており、これは「廃プラから直接ナフサを作り出す」というケミカルリサイクルの本丸技術です。ナフサ調達が世界的に困難になる局面で、この技術が果たす役割は計り知れません。2026年中間期は売上高21億円、営業利益1.23億円と着実に成長しており、ROEは100%超という驚異的な資本効率を実現。時価総額は約60億円と小型のため、テーマ性に火が付くと値動きが非常に軽い銘柄でもあります。鳥羽根を原料としたバイオプラスチック開発という変わり種テーマも保有しており、サプライズ材料の宝庫です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2017年に東証マザーズ(現グロース)に上場。創業以来、業務用カーペットの水平リサイクルを軸に独自の選別・精製技術を磨いてきました。直近は三菱ケミカルグループとの提携を機にケミカルリサイクル分野へ本格進出。市原事業所周辺で新工場の検討も進めています。
◎ リスク要因: 時価総額が小さく値動きが非常に荒い銘柄です。自己資本比率が低めで財務基盤は脆弱なため、設備投資負担の増大は経営リスクとなります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【金属・廃プラ再資源化の中核企業】エンビプロ・ホールディングス (5698)
◎ 事業内容: 金属スクラップ・産業廃棄物の再資源化を中核に、廃プラスチック・廃電子機器・廃車のリサイクル、バッテリーリサイクル、海外事業(ベトナム・タイ等)など多角的に資源循環事業を展開する持株会社です。傘下に多数の専門子会社を擁し、川上の回収から川下の再生資源販売まで一貫体制を構築しています。
・ 会社HP:

◎ 注目理由: ナフサショック関連株のなかでも「値動きの軽さ」と「テーマ網羅性」を兼ね備えた中型銘柄です。金属スクラップだけでなく、廃プラスチックの選別・再資源化、リチウムイオン電池からのレアメタル回収、太陽光パネルのリサイクルなど、循環経済1兆円投資の主要テーマを広くカバーしているため、政策的な追い風を最も受けやすいポジションにあります。ナフサ高騰局面では、回収した廃プラのマテリアル価値が上昇するうえ、自動車解体や家電解体で取り出されるプラスチック・樹脂部材の販売価格も上振れする構造があります。海外事業ではアジア圏での解体・選別拠点を着実に拡大しており、グローバルな資源循環ネットワークを構築中。時価総額は約280億円台と機関投資家がほどよく入りやすい規模で、短期の値動きと中期の業績拡大の両面で物色されやすい銘柄です。改正資源有効利用促進法の施行で、自動車・家電・容器包装分野での再生資源需要が制度的に押し上げられる点もポジティブです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2009年に持株会社体制へ移行。傘下にしんえこ、エコネコル、ブライトイノベーションなどリサイクル専業企業を多数擁します。直近はEVバッテリーリサイクル分野への投資を加速し、グローバルな資源回収ネットワークの構築を進めています。
◎ リスク要因: 金属スクラップ相場の変動が業績に直結します。海外事業の地政学リスクや為替変動の影響も受けやすい点に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

【産廃を100%代替燃料に変える循環経済企業】アミタホールディングス (2195)
◎ 事業内容: 産業廃棄物を独自の配合技術でブレンドし、セメント工場・製紙工場・鉄鋼業向けの代替原燃料として100%再資源化する事業を展開しています。「捨てる」を「資源化する」に変える独自ビジネスモデルで、廃棄物の埋立・焼却ではなくサーキュラーエコノミーの実装を社是とする企業です。コンサルティング、地域共生事業なども手掛けています。
・ 会社HP:

◎ 注目理由: ナフサショック局面で特に注目されるのは、「廃棄物を燃料に変える」というビジネスモデルの本質です。原油・ナフサが高騰すれば、セメントや製鉄など大量に化石燃料を消費する業種では「代替燃料」への需要が一気に高まります。アミタHDが扱うRPF(廃プラ・廃紙を固形化した代替燃料)や産廃配合燃料は、原油由来燃料の直接的な代替品として機能するため、エネルギーコスト高騰の局面でこそ顧客需要が拡大するという構造があります。時価総額は約75億円と小型のため、テーマが意識されると瞬発力のある値動きが期待できます。さらに同社は「サーキュラーエコノミーのリーダー企業」としてESG投資の文脈でも国内外で注目されており、海外事業(マレーシア、台湾など)の拡大にも積極的。改正資源有効利用促進法による国内事業の追い風と、グローバルな循環経済シフトの双方の恩恵を受けられるポジションです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1977年創業。1992年に北九州エコタウン構想にいち早く参画し、産廃の100%再資源化モデルを確立。直近は海外展開(台湾・マレーシア)と地域共生事業(南三陸町など)に注力。MUJI(無印良品)の運営会社とサーキュラー事業で提携するなど、消費財企業との連携も加速しています。
◎ リスク要因: 時価総額が小さく流動性リスクが高い銘柄です。製造業の景況感に業績が左右されやすく、原料となる廃棄物の確保にも競争があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

【廃油・廃溶剤リサイクルの専業ニッチ企業】三和油化工業 (4125)
◎ 事業内容: 廃油・廃溶剤・廃酸の蒸留再生処理を専業で手掛ける産業廃棄物処理企業です。半導体製造工程や塗料・印刷工程から発生する使用済み溶剤を独自の蒸留・精製技術で高純度に再生し、再販する事業を展開。半導体・自動車・電子部品など先端産業向けのケミカルマネジメント事業も拡大中です。
・ 会社HP:
https://www.sanwa-yuka.co.jp/◎ 注目理由: ナフサショックのなかでも特に「溶剤・シンナー類」の供給逼迫が顕在化しており、三和油化工業はこのニッチ領域で最も恩恵を受けるポジションにあります。ナフサからは塗料用シンナーや工業用溶剤が大量に製造されますが、これらが不足すれば「廃溶剤を蒸留して再生したリサイクル溶剤」への引き合いが急増する構造です。同社のビジネスは半導体・電子部品・自動車塗装といった成長分野の生産拡大に直結しており、ナフサショックが構造的な「リサイクル溶剤シフト」を促せば、中長期で持続的な業績拡大が見込まれます。半導体製造工程で大量に使用されるIPA(イソプロピルアルコール)や各種溶剤の再生需要は、AI・データセンター向け半導体需要拡大とも連動しており、二重の追い風が期待できます。2024年に東証スタンダードに上場したばかりで知名度が低いため、テーマ物色が広がる過程でリレーション拡大とともに見直されやすい銘柄でもあります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1969年創業。中部地方を地盤に廃油・廃溶剤の再生処理を手掛けてきました。2021年に東証マザーズ(現グロース)上場、その後スタンダードに移行。直近は半導体向けケミカルマネジメント事業を強化し、九州・中部の新工場立ち上げにも投資を継続しています。
◎ リスク要因: 処理対象となる廃溶剤の発生量は製造業の景況に左右されます。環境規制対応の設備投資負担も重く、競合の参入による価格競争リスクもあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.sanwa-yuka.co.jp/ir/【生分解性ポリマー「Green Planet」の世界トップ企業】カネカ (4118)
◎ 事業内容: 塩ビ樹脂、変性シリコーン、機能性食品素材、医薬品、生分解性ポリマーなど多角的に化学事業を展開する総合化学メーカーです。生分解性バイオポリマー「Green Planet(カネカ生分解性ポリマー PHBH)」では世界トップクラスの量産能力を持ち、欧米の食品包装規制対応で先行しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: ナフサショックが本質的に意味するのは「化石由来プラスチックの脆弱性」であり、その対極にあるのがバイオマス由来の生分解性プラスチックです。カネカが手掛けるPHBHは、植物油やバイオマスを原料に微生物発酵で製造されるため、ナフサ価格に左右されないコスト構造を持ちます。これまでは新品ナフサ由来プラスチックに対して価格競争で不利でしたが、ナフサが急騰すればこの価格差が大きく縮小し、PHBHの導入がストロー、食品包装、農業用フィルムなど幅広い分野で一気に加速する可能性があります。2024年には欧州で全食品接触用途での使用が認可され、2025年以降の販売量は大きく伸びる計画。同社はナフサクラッカーも保有しているため一面では原料高の打撃も受けますが、長期視点ではPHBH事業の成長が同社の事業ポートフォリオを「脱ナフサ」へ転換する触媒になります。医薬品事業、機能性食品(コエンザイムQ10で世界首位)といったディフェンシブな事業も併せ持ち、攻めと守りのバランスが取れた銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年創業。塩ビ・発泡樹脂の事業を起点に、機能性食品・医薬品・生分解性ポリマーへと事業領域を拡張してきました。2026年3月には汎用樹脂で原料エチレン減産に伴う値上げを発表する一方、PHBHの欧米向け販売拡大に向けた増設投資を継続しています。
◎ リスク要因: 塩ビ・汎用樹脂事業はナフサ高騰の打撃を受けます。PHBH事業はまだ収益貢献度が低く、規模拡大には時間がかかる点に留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【植物由来素材「プランティック」を持つ機能性化学】クラレ (3405)
◎ 事業内容: ポバール樹脂(PVOH)で世界首位、EVOH樹脂(食品包装用ガスバリア材)でも世界トップシェアを持つ機能性化学メーカーです。人工皮革「クラリーノ」、活性炭、デンタル材料、メソッド樹脂など独自性の高い高機能素材を展開し、植物由来のバイオプラスチック「プランティック」も保有しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: クラレの強みは「ナフサ由来の汎用樹脂ではない高機能素材」を主力とすることです。PVOH、EVOH、人工皮革、デンタル材料といった製品は付加価値が高くナフサ価格変動の影響を相対的に受けにくいうえ、価格転嫁力が強い世界寡占市場です。さらに注目すべきは、農業廃棄物由来のバイオプラスチック「プランティック」を保有していること。プランティックは食品トレーや農業フィルム向けに用途展開されており、ナフサショックが「脱ナフサ・バイオシフト」を加速させれば真っ先に恩恵を受けるラインナップです。同社のEVOHは食品包装の長期保存性能を支える基幹素材で、世界の食品メーカーが指名買いしているため、原料高を販売価格に転嫁しやすい立場にあります。価格転嫁力の高さは「ナフサショックを相対的に味方につけられる化学株」として再評価されるカギです。配当も連続増配傾向で、テーマ性と財務健全性、株主還元の三拍子が揃っています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1926年に倉敷絹織として創業。世界初の合成繊維「ビニロン」工業化を皮切りに、独自素材を次々生み出してきた老舗です。直近はEVOHの増産投資、米国大型M&A(カルゴン・カーボン社買収)など、グローバル展開と高機能素材集中の戦略を加速しています。
◎ リスク要因: EVOH・PVOHの市況が悪化すると業績インパクトが大きくなります。M&A後の統合リスクや為替変動の影響も受けやすい点に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【炭素繊維とバイオプラスチック「プラネクスト」】帝人 (3401)
◎ 事業内容: 炭素繊維、アラミド繊維、ポリカーボネート樹脂など高機能素材で世界トップクラスのシェアを持つ素材メーカーです。医薬品・在宅医療事業も併せ持つマテリアル+ヘルスケアの二本柱体制。非晶性バイオプラスチック「プラネクスト」を開発しており、植物由来素材の事業展開も進めています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: 帝人がナフサショック関連株として評価されるポイントは2つあります。1つ目は植物由来の非晶性バイオプラスチック「プラネクスト」の存在。モビリティ、エレクトロニクス、家庭用品向けに展開を進めており、ナフサ高騰局面では従来の石油由来プラスチック代替として注目されます。2つ目は炭素繊維(カーボンファイバー)で世界2位のシェアを持つ点で、軽量化ニーズが高まれば、プラスチック・金属代替の用途で需要拡大が見込まれます。同社はポリカーボネート樹脂で世界首位級ですが、これも原料エチレンに依存するためナフサショックの打撃面も持ち合わせています。一方で、医薬品・在宅医療事業はディフェンシブで業績の下支え役。素材事業の構造改革を進めており、汎用樹脂依存から脱却し、高機能・バイオ・モビリティの3分野へ集中する戦略は、まさに「ポストナフサ時代」を見据えた経営判断と評価できます。EV化や航空宇宙の軽量化トレンドも炭素繊維事業の中長期追い風になります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1918年に帝国人造絹絲として創業。100年以上の歴史を持つ素材メーカーで、ポリエステル・炭素繊維・医薬品と事業領域を拡張してきました。直近はポリカーボネート事業の構造改革、炭素繊維のEV・航空宇宙向け展開、ヘルスケア事業の収益化に注力しています。
◎ リスク要因: ポリカーボネートと汎用素材事業はナフサ高騰の打撃を受けます。炭素繊維事業は航空機・自動車市況に左右される面もあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【国内首位の製紙最大手、脱プラ・紙回帰の総本山】王子ホールディングス (3861)
◎ 事業内容: 1873年創業の国内製紙最大手で、新聞用紙・印刷用紙・段ボール・家庭紙・特殊紙まで紙関連事業を網羅。アジア・南米・オセアニアで海外展開を積極的に進め、製紙国内首位かつグローバル大手の一角を占めます。バリア性紙、紙ストロー、紙トレーなど環境配慮型の脱プラ素材開発でも先行しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: ナフサショックが製紙業界に与える最大の影響は「脱プラ・紙回帰の加速」です。コーヒーチェーンのストロー、食品包装のフィルム、緩衝材、紙袋など、これまで「コスト面でプラスチックが優位」だった用途で、ナフサ高騰により「紙のほうが安い」という逆転現象が生じる可能性があります。王子HDはバリアコート紙、撥水紙、耐油紙、紙トレーなど環境配慮型の機能紙開発で業界をリードしており、この需要シフトの最大の受益者になり得ます。同社はパルプ・古紙再生から最終製品まで一貫生産する垂直統合モデルで、原料調達面でも有利。中長期では同社が30年以上前から育成してきた海外植林事業(豪州、ブラジル、東南アジア)が脱炭素時代の戦略資産として再評価されています。配当も安定しており、ディフェンシブ性とテーマ性を兼ね備えた銘柄です。海外売上比率の高さは為替が円安に振れる局面でプラスに作用します。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1873年に渋沢栄一らが設立した抄紙会社を起源とする日本最古級の製造業企業です。直近は紙ストロー量産化、紙製食品トレーの開発、海外段ボール事業の拡大に注力。バイオプラスチック分野でも各種開発を進めています。
◎ リスク要因: 製紙工場は大量のエネルギーを消費するため、原油・燃料高騰は逆風になります。新聞用紙・印刷用紙の構造的需要減も継続課題です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【「エリエール」の家庭紙最大手】大王製紙 (3880)
◎ 事業内容: 家庭紙ブランド「エリエール」で知られる国内製紙大手です。ティッシュ・トイレットペーパー・大人用紙おむつなどホーム&パーソナルケア事業と、新聞用紙・印刷用紙・板紙・段ボールなどの紙・板紙事業の2本柱で展開。セルロースナノファイバー(CNF)の量産化でも先行しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: ナフサショックは大王製紙にとって構造的な追い風となります。第一に、大人用紙おむつ・生理用品市場では、不織布や吸水材としてナフサ由来素材が大量に使われていますが、これらの原料高騰が続けば、競合の小規模メーカーが価格転嫁できず脱落する可能性があり、ブランド力のある大王には市場再編の恩恵が及びます。第二に、紙の食品包装・容器が脱プラ需要を取り込む過程で、同社の板紙・段ボール事業も恩恵を受けます。第三に、同社が研究開発を進めるセルロースナノファイバー(CNF)は植物由来の超軽量・高強度素材で、ナフサ由来プラスチックの究極の代替候補。CNFの本格商用化が進めば、長期的な株価ドライバーとなります。直近は原燃料高や物流費上昇への対応として価格改定とコストダウンを継続中で、家庭紙事業の収益性改善も期待されます。海外子会社「ハッキングフェレーラス」(南米)など海外展開も加速中で、為替円安はプラス材料です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1943年に四国の地で創業。日清紡の家庭紙事業買収などM&Aを通じて事業基盤を拡大してきました。2016年にはCNFパイロットプラントを稼働開始し、量産化への布石を打っています。直近は紙・板紙の価格改定とコストダウン強化を進めています。
◎ リスク要因: 原燃料・物流費の上昇が利益を圧迫します。海外子会社の構造改革コストや為替変動の影響も注視が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【製紙国内2位、機能紙と特殊紙で技術優位】日本製紙 (3863)
◎ 事業内容: 製紙国内2位の総合製紙メーカーです。新聞用紙・印刷情報用紙・パッケージング(段ボール・液体容器)・ヘルスケア(紙おむつ)・ケミカル(機能材料・水処理膜)・木材バイオマスエネルギーまで幅広く事業を展開しています。家庭紙ブランド「スコッティ」「クリネックス」を保有。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: 日本製紙は脱プラ・紙回帰トレンドにおいて、王子HDと並ぶ二大メーカーの一角です。同社の強みはパッケージング事業で、紙パック(牛乳・ジュース容器)国内首位の地位を持ち、プラスチック容器からの代替需要を直接取り込めるポジションにあります。さらにシールド剤付き紙コップ、紙ストロー、紙製食品トレーといった環境配慮型製品の開発でも先行。注目すべきは、機能性セルロース「セレンピア」を量産化していること。これは紙由来の機能性素材で、化粧品・食品・医療分野で需要拡大が見込まれます。エネルギー事業では国内最大級の木質バイオマス発電を運営しており、再生可能エネルギーで一定の自家消費を賄えるため、原油・LNG高騰の影響を相対的に受けにくい体質です。中期経営計画では「素材革新カンパニー」への転換を掲げ、新規素材事業の収益寄与拡大を進めています。製紙業界の構造変化を捉える銘柄として注目です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1949年に旧王子製紙の十條製紙を継承して設立。長期にわたり業界2位の地位を保ってきました。直近は脱プラ用途の機能紙開発、紙パック事業の海外展開、バイオマス発電の積極投資を進めています。
◎ リスク要因: 新聞用紙・印刷用紙の構造的需要減が続いています。原燃料高、海外の段ボール市況悪化、機能性素材の研究開発負担なども業績を左右します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【段ボール首位、廃プラ再利用「R+」を主導】レンゴー (3941)
◎ 事業内容: 段ボール国内首位、板紙でも上位の総合包装企業です。段ボール、板紙、紙器、軟包装、重包装、生分解性セルロース素材、機能商品まで包装関連事業を網羅。サントリーHD・東洋紡と共同で廃ペットボトルから新品同等の樹脂を再生する企業「アールプラスジャパン」を主導するなど、ケミカルリサイクル分野でも先進的な取り組みを進めています。
・ 会社HP:

◎ 注目理由: レンゴーがナフサショック関連株として注目される理由は3つあります。第一に、段ボール・紙器の本業が「脱プラ・紙回帰」需要を直接取り込めるポジションにあること。E-コマース市場の拡大に伴い、紙製の輸送・配送パッケージ需要は構造的に拡大しています。第二に、サントリーHD・東洋紡と共同で立ち上げた「アールプラスジャパン」がペットボトルを直接再生する革新的なケミカルリサイクル技術を保有しており、ナフサ代替供給源としての存在感が増していること。第三に、植物由来の生分解性セルロース素材「セロファン」を独自に保有しており、フィルム包装の脱プラ素材として欧米需要が急増していることです。同社は段ボール業界で最も価格決定力が強く、原燃料高を価格転嫁する力に長けています。「ナフサショックで包装業界全体が紙へシフト→段ボール需要拡大→価格上昇→レンゴーの収益拡大」という王道のシナリオが描ける銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1909年創業。日本初の段ボール工業化を実現した老舗企業です。直近はEC市場対応のための工場新設、アールプラスジャパンを通じたペットボトルtoペットボトルのケミカルリサイクル事業立ち上げを進めています。
◎ リスク要因: 古紙価格や段ボール需給の変動で業績が変化します。原燃料・物流費上昇の価格転嫁が遅れれば短期的な収益圧迫要因となります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【特殊紙のニッチトップ独立系】特種東海製紙 (3708)
◎ 事業内容: 特種製紙と東海パルプが統合した独立系の特殊紙メーカーです。高級印刷用紙・包装用紙・産業用機能紙・段ボール原紙・家庭紙を展開し、技術的に難度の高い特殊紙でニッチトップの地位を保ちます。脱プラ需要に対応した機能紙開発でも独自路線を歩み、製紙大手2社(日本製紙・王子HD)と提携関係を持つ独立系の希少銘柄です。
・ 会社HP:

◎ 注目理由: 特種東海製紙は「製紙業界の隠れた逸材」として、ナフサショック関連株のなかでも注目しておきたい中型銘柄です。同社の強みは大手が手掛けない多品種少量の特殊紙領域で、撥水紙、耐油紙、耐熱紙、剥離紙、衛生用機能紙など、プラスチックフィルムを代替できる高機能紙を多数手掛けます。ナフサ高騰でフィルム包装コストが上がれば、これら特殊紙へのスイッチが進む可能性があり、同社の付加価値が再評価されます。さらに自社で大規模な森林資源を保有しており、原料パルプの自給度が高い点も他社にない優位性。脱炭素時代の森林資源価値も中長期で見直されるテーマです。時価総額は約500〜700億円規模で機関投資家の出入りもあり、テーマ物色が広がる過程でリレーションする銘柄として面白い存在。配当性向も比較的高く、株主還元面も評価できます。製紙大手とは異なる独自テーマで、ポートフォリオの分散候補としても優れた銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 2007年に特種製紙と東海パルプが経営統合して誕生。直近は脱プラ用途の機能紙開発、保有森林の脱炭素経営活用、不動産事業の活用などを進めています。
◎ リスク要因: 独立系のため大手2社との競合・提携関係の変化が業績に影響します。原燃料高の影響を受けやすく、印刷用紙の需要減は構造的な課題です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【段ボール包装の専業大手】トーモク (3946)
◎ 事業内容: 1940年創業の総合包装メーカーで段ボール加工で国内最大級です。段ボールの高付加価値製品(強化段ボール、印刷段ボール、ディスプレイ用段ボール等)に強みを持ち、住宅事業(スウェーデンハウス)・運輸倉庫事業も併営。米国など海外でも段ボール事業を展開しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: トーモクは段ボール専業色が強い銘柄として、脱プラ・紙シフト需要を直接享受できるポジションにあります。EC物流の伸長で段ボール需要は構造的に拡大しており、ナフサ高騰で従来プラスチック緩衝材から紙緩衝材への代替が進めば、同社の高付加価値段ボール事業がさらに伸長します。注目すべきは強化段ボールやハニカム段ボールといった、プラスチックパレットや発泡スチロール緩衝材を代替できる高機能段ボールを展開していること。これらは食品・家電・自動車部品の物流で本格採用が始まっており、ナフサショックは普及加速の触媒になり得ます。一方で住宅事業「スウェーデンハウス」も保有し、これは原料の輸入木材価格上昇の影響を受ける面もありますが、断熱・省エネ志向の高まりでブランド需要は底堅い状況。段ボール本業の追い風と、住宅事業の安定収益が組み合わさり、中型ながら堅実な業績拡大が期待できます。レンゴーや王子HDと比較して時価総額が小さい分、テーマ物色時の値動きも軽い銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1940年に東邦木材として創業。段ボール加工を主力に住宅・運輸倉庫へ事業を多角化。直近は強化段ボール、ディスプレイ向け段ボールなど高付加価値領域の販売拡大に注力しています。
◎ リスク要因: 段ボール原紙価格と古紙価格の変動が業績に影響します。住宅事業は新設住宅着工件数の減少リスクを抱え、海外事業は為替変動の影響を受けます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【食品トレー最大手、トレーtoトレーの本家】エフピコ (7947)
◎ 事業内容: 食品トレー・弁当容器で国内シェア約3割の最大手です。スーパー・コンビニ・外食向けに約1万2,000種類の容器を製造販売。1990年から自主的に使用済みトレー・PETボトルを回収する「エフピコ方式リサイクル」を運営し、回収した素材を再生して新品同等のトレーに戻す「トレーtoトレー」の水平リサイクルを世界で初めて確立しました。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: エフピコは「ナフサショックが追い風と打撃の両面を持つ」典型的な銘柄ですが、長期的には恩恵側に位置するユニークな存在です。短期的にはナフサ由来の樹脂原料コスト上昇が利益を圧迫しますが、同社は他社にない強力な武器を持っています。それが業界唯一の「トレーtoトレー」水平リサイクルインフラ。使用済みトレーから再生原料を作り、新品トレーに戻す自社循環ループを既に商用稼働しており、2025年4月以降のエコトレー販売量は約3割増の見込み。スーパー大手アークスとは納入製品の8割を再生原料化する計画も進行中です。ナフサ高騰で新品原料の調達コストが上がるほど、再生原料を内製できる同社の競争力は相対的に強化される構造です。2027年3月期は中東情勢を理由に業績予想を未定としているなど短期的には混乱が見られますが、同社が築いた「企業・スーパー・消費者・包材問屋」の4者連携リサイクルインフラは競合が容易に追随できない参入障壁。中長期視点では、ナフサショックが「エフピコ独自の循環ビジネスモデル」の優位性を浮き彫りにします。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1962年に第一物産として創業、1986年に現社名へ。1990年に世界初のトレーリサイクルを開始。直近は色付きトレーの新リサイクル技術を投入し、複数のスーパー大手と「ストアtoストア」水平リサイクルで連携拡大中です。
◎ リスク要因: ナフサ由来原料の急騰により短期的な利益圧迫リスクがあります。価格改定の浸透状況や、再生原料の調達競争激化にも注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【石炭化学のコールタール由来BTXに脚光】日本コークス工業 (3315)
◎ 事業内容: 製鉄所向けコークス(石炭を蒸し焼きにした炭素還元材)の国内トップクラスメーカーです。コークス事業を中核に、コークス製造の副産物として得られるコールタールから化成品事業(ベンゼン、トルエン、キシレン等のBTX、ナフタレン)を展開。さらに環境エネルギー、物流、機械事業も併営しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: 日本コークス工業は、ナフサショック関連株のなかで最も意外な切り口で注目される「石炭化学(コールケミカル)銘柄」です。ナフサからは石油化学基礎製品であるベンゼン・トルエン・キシレン(BTX)が大量に製造されますが、これらは実は石炭を加工する際に得られるコールタールからも生産できます。化学工業日報の2026年3月27日付報道では、ホルムズ海峡の事実上の封鎖を背景に、ナフサ代替原料としてコールタール由来のBTXやクレオソート油への引き合いが強まっていることが明らかにされています。日本コークス工業はこのコールタールを供給する川上に位置するため、ナフサ供給逼迫が長期化するほどコールタール由来BTXの取引価格は上昇し、同社化成品事業の収益が拡大する構造です。時価総額は約380億円とそれほど大きくないため、テーマ物色が広がれば値動きの軽さも期待できます。石炭代替のナフサというユニークなポジションは他のリサイクル銘柄や製紙銘柄とは異なる動きをするため、ポートフォリオの分散候補としても優れています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1889年創業の三井系老舗企業(旧三井鉱山)で、石炭採掘から始まり、戦後はコークス専業に転換しました。直近は製鉄所向けコークスの安定供給とともに、コールタール由来の化学品事業の収益強化に注力しています。
◎ リスク要因: 鉄鋼業界の景況にコークス需要が左右されます。石炭価格の変動や、製鉄所の高炉閉鎖など構造変化リスクも考慮が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【廃プラ油化と高機能材で攻める石油元売り】出光興産 (5019)
◎ 事業内容: ENEOSに次ぐ国内2位の石油元売り会社です。燃料油事業、潤滑油、石油化学、機能材料、再生可能エネルギー、リチウムイオン電池材料(全固体電池含む)、有機EL材料など多角的に事業を展開。製油所の原油分解装置を活用して廃プラスチックを化学品原料に戻す「廃プラ油化(ケミカルリサイクル)」事業を積極推進しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: 出光興産は石油元売りでありながら、ナフサショック関連株として独自のポジションを持つ銘柄です。最大の注目点は、原油分解装置を活用した「廃プラ油化技術」の事業化を国内で先導していること。同社の千葉事業所では使用済みプラスチックを分解してナフサや化学品原料に再生する商業設備を稼働させており、ナフサ供給が逼迫する局面で「国内発のナフサ供給源」として戦略的価値が高まっています。さらに同社は全固体電池の固体電解質「硫化リチウム」の量産化で世界をリードしており、これは石油元売りからEV材料メーカーへの転換を象徴する事業です。原油価格上昇は備蓄影響でマージン圧迫もありますが、価格転嫁の進展、機能材料事業の急成長、廃プラ油化の社会的注目度の高まりが複合的に株価ドライバーとなります。配当も安定しており、防衛的なエネルギー株かつ成長テーマ株の二面性を持つ稀有な存在です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1911年創業の老舗石油元売り。2019年に旧昭和シェル石油との経営統合を完了。直近は廃プラ油化の商業化、全固体電池材料の量産設備投資、有機EL材料事業の拡大、SAF(持続可能な航空燃料)の事業化など、脱炭素時代の事業ポートフォリオ転換を加速しています。
◎ リスク要因: 原油価格と為替の変動で在庫評価益や燃料油マージンが大きく上下します。中東情勢の急変による調達リスクや、全固体電池事業の市場立ち上がりの遅延リスクもあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【代替調達ネットワークと資源権益で攻める総合商社】三井物産 (8031)
◎ 事業内容: 日本を代表する5大総合商社の一角で、特に金属・エネルギー・機械インフラ・化学品事業で世界トップクラスのポジションを持ちます。豪州を中心に鉄鉱石・原料炭・LNG・原油の権益を多数保有し、世界中に張り巡らされた調達・販売ネットワークが強み。化学品事業ではナフサ・基礎化学品の世界貿易にも深く関与しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: ナフサショックが長期化する局面で、最も頼られるのが総合商社のグローバル調達ネットワークです。三井物産は中東のみならず、米国・豪州・アルジェリア・インド・西アフリカなど代替調達ルートで強みを持ち、ナフサや関連石化原料の代替調達の先頭走者として存在感を発揮します。さらに同社は鉄鉱石・原料炭・LNG・原油の権益を大量に保有しており、原油・LNG価格高騰局面では資源権益事業の利益が大きく押し上げられる構造があります。「ナフサショック=エネルギー価格高騰」のメカニズムを通じ、上流事業の収益拡大という形でも恩恵を受けるダブル恩恵ポジションです。同社はバフェット率いるバークシャー・ハサウェイが約9%保有することで知られる優良銘柄であり、内部留保とキャッシュフローも潤沢。継続的な自社株買いと累進配当を続けており、テーマ株でありながら配当・株主還元銘柄としての魅力も併せ持ちます。ESG・脱炭素分野ではバイオ燃料、グリーン水素、廃プラケミカルリサイクル投資も加速しています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1947年に旧三井物産が解散後、再構築されて発足。1959年に統合再上場。直近は資源権益の拡張、再生可能エネルギー事業(洋上風力、バイオ燃料)への積極投資、ヘルスケア事業の拡大などを進めています。
◎ リスク要因: 資源価格の急変動と為替変動が業績に大きく影響します。中東情勢の急変による商品取引の混乱リスクや、株価が大型優良株として全般的なリスクオフ局面で売られやすい点も注意です。
◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【産業廃棄物処理の業界リーダー】ダイセキ (9793)
◎ 事業内容: 産業廃棄物処理(液体廃棄物・廃油・汚泥・廃酸・廃アルカリ)で国内トップクラスの専業企業です。製造業から発生する各種産業廃棄物を中間処理・再資源化し、燃料・原料として再供給する循環型ビジネスを展開。グループ会社で土壌汚染浄化、自動車リサイクル、金属・廃プラのリサイクル事業も手掛けています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由: ダイセキは「ナフサショックの最前線で恩恵を受ける産廃処理リーダー」です。同社の主力は石油精製・化学プラント・自動車工場・電子部品工場などから発生する液体廃棄物(廃油・廃溶剤・スラッジ等)の処理・再資源化で、処理量規模では業界トップクラス。ナフサ高騰でリサイクル燃料・リサイクル溶剤の経済性が上がれば、同社が産出する再生燃料(RPF・再生重油)の価値が上昇する構造があります。注目すべきは、同社が長期にわたって安定した利益体質を維持していること。製造業向けの廃棄物処理は景気変動の影響を受けつつも、ある程度のベースロード需要が確保されており、財務体質も非常に強固です。BPS(1株純資産)が継続的に増加するバリュー銘柄であり、テーマ性と財務健全性、安定収益性が三位一体で揃った銘柄です。ESG投資マネーの流入対象としても評価されやすく、機関投資家の長期保有先としても人気があります。EVバッテリーリサイクル、太陽光パネルリサイクル、PCB処理など新規領域への展開も継続しており、循環経済1兆円投資のメイン受益者になり得ます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1958年創業。中部地方を地盤に廃油処理から事業を拡大し、現在は全国展開。直近はEVバッテリーリサイクル、低濃度PCB処理、土壌浄化事業の拡張に注力しています。
◎ リスク要因: 製造業の景況によって廃棄物発生量が変動します。環境規制対応の設備投資負担、人手不足による処理能力の制約も注視ポイントです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

| 銘柄コード | テーマ関連性 | 備考 |
|---|---|---|
| 4063 | 【保存版】ナフサショックで攻める、恩恵を受ける厳選20銘柄リ関連 | 本記事で言及 |
| 9247 | 【保存版】ナフサショックで攻める、恩恵を受ける厳選20銘柄リ関連 | 本記事で言及 |
| 7375 | 【保存版】ナフサショックで攻める、恩恵を受ける厳選20銘柄リ関連 | 本記事で言及 |
| 5698 | 【保存版】ナフサショックで攻める、恩恵を受ける厳選20銘柄リ関連 | 本記事で言及 |
| 2195 | 【保存版】ナフサショックで攻める、恩恵を受ける厳選20銘柄リ関連 | 本記事で言及 |
| 4125 | 【保存版】ナフサショックで攻める、恩恵を受ける厳選20銘柄リ関連 | 本記事で言及 |





























コメント