- 【X線分析の世界的盟主、半導体計測で次のステージへ】リガク・ホールディングス (268A)
- 【EUVマスク検査の絶対王者、半導体微細化の関所】レーザーテック (6920)
- 【AIテスターの寡占王者、GPU検査で独走】アドバンテスト (6857)
- 【総合製造装置の実力派、割安感も魅力】SCREENホールディングス (7735)
2026年2月、X線分析装置の世界大手であるリガク・ホールディングス(268A)が急騰し、上場来高値を更新したことは記憶に新しいでしょう。同社はキオクシアと強力な連携関係にあり、NAND型フラッシュメモリーの量産ラインに次世代半導体用計測装置の導入が決まっていることが、急騰の引き金となりました。さらに高市政権が掲げる17の重点投資分野のひとつであるAI・半導体における恩恵銘柄として、市場から改めて脚光を浴びています。
しかし、リガクHDの急騰は「計測・分析・検査」という半導体産業の最深部で進んでいる地殻変動のほんの序章に過ぎません。2nmプロセスの量産開始、1.6nmへの微細化ロードマップ、HBM4の本格立ち上がり、先端パッケージングの複雑化——これらはすべて「ナノスケール以下の精密計測」なしには成立しない技術です。従来のSEM(電子顕微鏡)やX線分析、プローブカード検査、EUVマスク欠陥検査といった領域は、AI半導体投資の加速とともに構造的な需要拡大局面に入りました。
日本企業はこの「計測・検査・分析」の分野で圧倒的な世界シェアを握るニッチトップが多数存在します。EUVマスク検査で世界シェア100%のレーザーテック、電子顕微鏡世界最大手の日本電子、HBM向けプローブカードで好調な日本マイクロニクス、X線ミラーで世界最高精度を誇るジェイテックコーポレーション——いずれも「地味だが代替不能」な技術で半導体産業を支える企業群です。
本記事では、リガクHDの急騰を起点に、計測・検査・分析のテーマで今後大化けが期待できる20銘柄を、大型株からスタンダード・グロースの中小型株まで、バランスよく厳選してご紹介します。時価総額が小さく、まだ多くの投資家の目が届いていない銘柄も含めています。「ポスト・リガクHD」を発掘するための一助となれば幸いです。
免責事項:本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はあくまでご自身の責任において行ってください。記事内の情報は執筆時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、株価や業績、企業動向は日々変動します。最新のIR情報・決算短信・有価証券報告書などは、各企業の公式サイトや東京証券取引所の開示情報等で必ずご確認ください。また、投資に関する個別のご相談は、証券会社や公認会計士、税理士などの専門家にご相談されることをお勧めします。
【X線分析の世界的盟主、半導体計測で次のステージへ】リガク・ホールディングス (268A)
◎ 事業内容:
X線回折装置(XRD)、蛍光X線分析装置(XRF)、X線CTなどを柱とする世界有数の理科学機器メーカーです。材料の結晶構造や元素組成をナノレベルで分析する技術で、大学・研究機関から半導体・電池・製薬・化学メーカーまで世界中のR&D現場を支えています。2024年に東証プライムへ新規上場しました。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
リガクHDの最大の注目点は、X線分析の研究用途から「半導体量産計測」への本格シフトが始まったことです。半導体向けでは分析・計測需要が量産から開発へシフトする中、高利益率案件が期末に集中して成約しており、ウェーハの膜厚・組成などを計測する新製品の販売開始や一部出荷が進んでいます。特に重要なのがNAND型フラッシュメモリー向けの次世代計測装置です。AIデータセンター向けSSDの需要急拡大でキオクシアが記録的な商いとなる中、リガクHDはキオクシアとの強力な連携関係で、NANDメモリー量産ラインへの次世代半導体用計測装置の導入が決まっている点が、今後の業績を大きく押し上げる可能性があります。業績面では、2026年12月期はAI・半導体需要を背景に7.2%増収、16.1%営業増益を見込んでいます。IPO以降、株価は一時低迷していましたが、2026年2月のストップ高を契機に市場評価が一変しました。1.6nm以下の微細化時代における「計測の難易度」が飛躍的に上がるほど、リガクHDの技術優位性が光る構造です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1951年創業の理学電機が源流で、長年X線分析装置で世界シェアを築き上げてきました。2024年10月に東証プライム市場に上場。2026年2月にはマド開け急騰で300円高のストップ高となる1693円まで駆け上がり、上場来高値を更新し青空圏に突入しました。対米投融資プロジェクトへの思惑も株価を押し上げる材料となっています。
◎ リスク要因:
研究機関向け売上が多く、米国政策の変化による研究機器需要の振れが業績に影響を与える可能性があります。また、株価水準が急騰後に高止まりしており、短期的な調整リスクには注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【EUVマスク検査の絶対王者、半導体微細化の関所】レーザーテック (6920)
◎ 事業内容:
EUV(極端紫外線)露光向けマスク欠陥検査装置で世界シェア100%を握る唯一無二の企業です。フォトマスクブランクス検査装置、アクティニック検査装置(EUV波長での実機検査)を主力とし、TSMC、サムスン、インテルなど世界の先端ファウンドリ・IDMが顧客です。FPD用フォトマスク検査やレーザー顕微鏡も手掛けます。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
レーザーテックの強みは、文字通り「他に選択肢がない」という絶対的な市場地位にあります。EUVマスク検査装置は代替が効かない技術であり、ASMLをはじめとする世界の半導体大手から高い需要を確保。次世代のHigh-NA EUV装置に対応した検査技術の開発も進めています。2025年6月期の売上高は約2,514億円(前年比+17.8%)、営業利益は1,228億円(+51.0%)と過去最高を更新し、営業利益率は48.8%と製造業の中でも際立つ収益力を示しています。AI半導体向けの2nm・1.6nm世代へのプロセス移行が本格化するにつれ、EUV露光装置の設置台数が加速的に増え、それに比例してレーザーテックのマスク検査装置需要も拡大します。HBMなどの先端メモリーや最先端ロジックでEUV利用が標準化されるフェーズに入っており、同社の「受注残の積み上がり」が数年先の業績の見通しを提供しています。株価変動は大きいものの、構造的な成長性は日本株屈指と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1960年設立の旧東京ITV研究所が前身。1976年にLSIのマスクパターン欠陥を自動検査する「フォトマスク欠陥検査装置」を世界で初めて開発し、2013年に東証一部(現プライム)指定替え。2020年頃からEUV検査装置が大ヒットし、株価は一時12万円台まで駆け上がりました。現在もHigh-NA EUV対応製品の開発を進めています。
◎ リスク要因:
受注変動が大きく、半導体サイクルの影響を強く受けます。また、バリュエーションが高めで推移しており、米ハイテク株下落時に連動して急落する傾向があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【AIテスターの寡占王者、GPU検査で独走】アドバンテスト (6857)
◎ 事業内容:
半導体テスター(検査装置)の世界最大手。SoCテスター、メモリーテスター、デバイスインターフェース、システムレベルテストソリューションなどを提供し、GPU向け試験装置市場ではほぼ独占状態にあります。ロジック半導体テスターで世界シェア約6割、SoC向けではNVIDIAなどAIチップの大手ファブレスが主要顧客です。
・ 会社HP:
https://www.advantest.com/ja/
◎ 注目理由:
アドバンテストは半導体テスター世界大手でSoC向けテスターで高シェアを持ち、生成AI向け高性能半導体需要の拡大が追い風となっています。特にGPUや先端ロジックの高度化に伴い、テスト工程の重要性が増しています。AI半導体は「チップ1個あたりのテスト時間」が従来比で数倍に伸びており、ロットあたりのテスター必要台数が構造的に増加しています。これが同社の業績を過去に類を見ない高収益体質へと押し上げました。テスターは消耗品ではないものの、世代交代ごとに買い替え需要が発生するため、2nm・1.6nm世代への移行はさらなる追い風となります。さらにパワー半導体試験装置のイタリアCREAを買収するなど、パワー半導体領域への拡張も進行中です。日経平均への寄与度も極めて高く、日本を代表する「AI関連の本丸」として機関投資家の中核保有銘柄となっています。AIチップの種類が増えるほど、その検査で稼ぐ同社の収益機会も比例して増えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1954年創業。2011年の米ベリジー社買収(900億円)、2019年の米アストロニクスの半導体関連テスト事業買収などM&Aで世界シェアを拡大してきました。近年はAI半導体需要を追い風に、過去最高益を更新しています。
◎ リスク要因:
半導体市況の変動、米中貿易摩擦による中国向け出荷制限、株価の高バリュエーション、受注の集中による業績の振れが主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6857
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6857.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/49350
【総合製造装置の実力派、割安感も魅力】SCREENホールディングス (7735)
◎ 事業内容:
半導体の洗浄装置で世界首位のトップメーカー。子会社SCREENセミコンダクターソリューションズが中核事業を担い、ウェハー洗浄装置、コータ・デベロッパ、検査・計測装置などを展開します。ディスプレイ製造装置、PCB関連装置、グラフィックアーツ機器も手掛ける総合装置メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.screen.co.jp/
◎ 注目理由:
SCREENは前工程の洗浄装置で世界シェア約5割を握り、微細化が進むほど洗浄工程の重要性が増すという構造的な追い風を受けています。2nm世代以降ではEUVリソグラフィーの多用で、微粒子や有機汚染の除去難易度が飛躍的に上昇し、ウェハー1枚あたりの洗浄工程数は増加の一途をたどっています。計測・検査領域でもウェハー表面検査装置やフォトマスク検査装置など周辺領域を広げており、「装置と検査の境界領域」で存在感を強めています。スクリーンHDは割安な株価水準と高収益体質で、長期投資に妙味があるとされ、レーザーテックやディスコのプレミアム評価株と比較すると、相対的なバリュエーション面でも魅力があります。AIデータセンター向け先端ロジック・HBM需要の拡大が継続する限り、同社の洗浄・計測装置の出荷は右肩上がりが続くでしょう。為替の円安も輸出比率の高い同社にとって追い風です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1868年創業の石田旭山印刷所が源流。2006年に持株会社体制へ移行し現社名に。2025年3月期は過去最高売上・最高益を更新しました。先端ロジック・メモリー向けの受注が好調で、設備投資も積極化しています。
◎ リスク要因:
設備投資サイクルに業績が連動するため、顧客の投資抑制局面では受注が急減する可能性があります。中国向け出荷比率も高く、輸出規制の影響を受けやすい点に注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7735
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7735.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://note.com/finreportlabo/n/n205b93b5b4fe
【電子顕微鏡の世界首位、ナノ計測の要】日本電子 (6951)
◎ 事業内容:
電子顕微鏡で世界最大手の理科学機器メーカー。透過電子顕微鏡(TEM)、走査電子顕微鏡(SEM)、電子プローブマイクロアナライザ、核磁気共鳴装置(NMR)、質量分析計、X線CTシステムなどを手掛け、半導体・電池・材料・バイオ分野で不可欠な存在です。半導体向けではマスクパターン描画装置や計測SEMも展開します。
・ 会社HP:
https://www.jeol.co.jp/
◎ 注目理由:
日本電子は「ナノ以下の世界を見る」技術で長年世界をリードしてきた企業ですが、近年のAI半導体・先端材料ブームで同社の電子顕微鏡・分析機器の需要が構造的に拡大しています。「最先端テクノロジーに挑戦するお客様とイノベーションを共創するグローバルリーダーになる」を長期ビジョンとして掲げ、半導体、ライフサイエンス分野を重点領域として設定しており、中期経営計画では半導体領域でのシェア拡大を明確に打ち出しています。特に注目なのが、半導体先端ノードの開発・量産現場でのSEM・TEM需要です。2nm・1.6nm世代では、一本のトランジスタを構成する原子数が非常に少なく、電子顕微鏡による解析なしでは設計も歩留まり向上もできません。また、マスク描画装置(EBL)ではニューフレア(東芝グループ)と並ぶプレーヤーとしての立ち位置も保持。さらに、リチウムイオン電池や全固体電池の研究開発需要も拡大しており、複数の成長ドライバーを抱えています。アカデミア市場を基盤としつつ産業領域を拡大する戦略が明確です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1949年設立。電子光学機器、分析機器、計測検査機器、産業機器、医用機器の製造販売を主な事業内容とし、31社の子会社を擁するグローバル企業です。近年は半導体・電池関連の需要増で受注が拡大しています。
◎ リスク要因:
研究機関向け比率が高く、公的研究予算の縮小や為替変動の影響を受けやすい点、海外大手(Thermo Fisher等)との競争激化が挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6951
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6951.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://kabuyoho.jp/reportTop?bcode=6951
【マスフロー世界首位、半導体ガス管理の陰の主役】堀場製作所 (6856)
◎ 事業内容:
独立系の分析・計測機器大手でエンジン排ガス測定・分析装置分野で80%の世界トップシェアを握ることで知られますが、半導体分野ではマスフローコントローラー、薬液濃度モニターなど半導体システム機器事業を展開。半導体製造装置に組み込まれるガス流量制御装置で世界首位級です。科学システム機器では蛍光X線分析装置や金属分析装置も提供しています。
・ 会社HP:
https://www.horiba.com/jpn/
◎ 注目理由:
堀場製作所の半導体事業は、同社売上の約3割を占める主力部門で、2026年12月期は売上高3,450億円、営業利益560億円を見込む堅調な成長が継続しています。同社のマスフローコントローラー(MFC)は、半導体製造装置内で使われる「ガスの流量を正確にコントロールする」基幹部品で、東京エレクトロンやアプライドマテリアルズなど世界中の装置メーカーに組み込まれています。2nm・1.6nm世代の成膜・エッチング工程では、ガスの流量精度が歩留まりに直結するため、MFCの高精度化・高速化ニーズが高まっています。また、蛍光X線分析装置では半導体材料の組成分析用途で存在感を発揮し、リガクHDと並ぶ存在です。エンジン計測の独占的地位で稼ぎながら、半導体・医用・環境への多角化で成長を続ける「ステルス・グロース株」としての魅力は大きいでしょう。京都企業らしい独立系ガバナンスと高い研究開発投資も注目点です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1945年創業、1953年法人化。M&Aを積極的に行い企業価値向上に努めていることで知られ、血液分析装置のABX社、分光器メーカーのジョバンイボン社など積極的に買収してきました。近年は半導体向け売上が急拡大しています。
◎ リスク要因:
自動車排ガス計測事業がEV化で中長期的に縮小する可能性があり、半導体事業の拡大がその減少をカバーできるかが焦点です。為替変動の影響も受けやすいです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6856
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6856.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://newscast.jp/print/3734919
【日本の分析計測の老舗、ターボ分子ポンプで半導体を下支え】島津製作所 (7701)
◎ 事業内容:
分析・計測機器大手でX線診断装置、半導体製造装置搭載のポンプ、防衛省向け航空機器も扱う総合精密機器メーカー。計測機器65%、医用機器13%、航空機器7%、産業機器13%の事業構成で、産業機械事業ではターボ分子ポンプ(真空ポンプ)が主力製品です。質量分析計やクロマトグラフでも世界的地位を持ちます。
・ 会社HP:
https://www.shimadzu.co.jp/
◎ 注目理由:
島津製作所の半導体関連の中核は、半導体製造装置に不可欠な「ターボ分子ポンプ」です。産業機械事業を中心に据え、生成AIの需要拡大など活況が続く半導体市場や、気候変動対策に関わる電気自動車などの産業機械市場で「世界で評価されるソリューションプロバイダー」を目指す方針で、半導体製造に欠かせないターボ分子ポンプの製造・サービス体制を強化しています。ターボ分子ポンプはエッチング・成膜装置の真空環境を作る基幹部品で、半導体設備投資の拡大とリニアに売上が伸びる構造です。さらに、同社は2026年3月期第3四半期決算で売上高3,987億円(前年同期比3.8%増)、営業利益502億円(同6.8%増)と増収増益を達成し、計測機器事業が好調で通期予想は売上高5,550億円、営業利益720億円に修正、増配も予定と、業績面でも順調です。X線分析、質量分析、ガスクロマトグラフなど幅広い分析ラインナップを持ち、ライフサイエンスから半導体まで多彩な成長ドライバーを抱えた、バランスの取れたディフェンシブ・グロース銘柄といえます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1875年創業の京都の老舗。1934年に現社名に改称し、田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞(2002年)したことでも知られます。近年は半導体向けターボ分子ポンプ需要の拡大とライフサイエンス事業が収益を牽引しています。
◎ リスク要因:
航空機器事業の不採算が続いており、構造改革が進むかが焦点です。医用機器分野での中国市場の動向、為替変動リスクにも注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7701
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7701.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.buffett-code.com/company/7701/
【ウェハテスト用プロービング装置で世界首位】東京精密 (7729)
◎ 事業内容:
精密機器メーカーで半導体製造装置部門が主力。半導体ウェーハテスト装置で世界トップシェア。精密測定機器で国内トップシェアを持つ専業メーカーです。プロービングマシン、ダイシング装置(半導体後工程)、精密測定機器(三次元測定機、表面粗さ測定機など)、二次電池用充放電試験装置の4つの事業を展開します。
・ 会社HP:
https://www.accretech.jp/
◎ 注目理由:
東京精密の最大の強みは、ウェハ上に形成された半導体チップ一個一個に電気的検査を行う「プローバ(プロービング装置)」で世界シェア約5割を握っていることです。この装置は半導体後工程の入り口にある必須装置で、AI半導体の生産量増加に比例して需要が拡大します。HBMなど多層メモリーでは1チップあたりのテスト時間が大幅に伸びており、プローバの台数ニーズが構造的に増えています。さらに、ダイシング装置(ウェハを個々のチップに切り分ける装置)ではディスコに次ぐ世界2位のポジションを持ち、先端パッケージでの需要拡大も追い風です。精密測定機器では三次元測定機で国内首位を誇り、産業分野での安定収益源となっています。半導体事業と精密測定事業の両輪で、AI半導体投資とリショアリング需要の両方の恩恵を受けられる点が大きな魅力です。株価は過去数年で大きく上昇しましたが、ウェハテスト・ダイシング装置の需要拡大を考えれば、まだ成長余地があると見る向きが多いです。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1949年創業。精密測定機器から半導体製造装置へと事業を拡大し、現在は売上の7割以上を半導体関連が占めています。近年はHBM対応プローバや先端ダイシング装置で高シェアを確保し、野村証券など目標株価2万1200円の強気判断を受けるなど注目を集めています。
◎ リスク要因:
半導体市況の変動、中国向け比率の高さ、競合(アクセレテック、セムテック等)との競争激化がリスク要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7729
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7729.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://finance.matsui.co.jp/stock/7729/index
【HBM時代の主役、プローブカード急成長株】日本マイクロニクス (6871)
◎ 事業内容:
大手プローブカードメーカーで独創的なプロービングテスト(探針検査)技術をベースに半導体計測器具(アドバンスト型プローブカード)、試験装置(テスタ)、テストソケット、FPD検査機器の製造販売を行っています。プローブカードは半導体チップの電気的検査に使う治具で、テスターとウェハの「橋渡し」を担う極めて重要な消耗品的装置です。
・ 会社HP:
https://www.mjc.co.jp/
◎ 注目理由:
日本マイクロニクスは、現在の日本株で最も勢いのある「HBM関連」銘柄のひとつです。2025年12月期に過去最高の業績を達成し、売上高701.73億円(前年同期比26.1%増)、営業利益165.42億円(同31.6%増)を記録。主力のプローブカード事業が好調で、特にHBM向け需要の取り込みが奏功しています。HBM(高帯域幅メモリー)はNVIDIAのGPUなどAIアクセラレータに搭載される先端DRAMで、従来メモリーに比べて検査工程数が圧倒的に多く、プローブカードの消耗・更新サイクルも短いため、同社の売上を構造的に押し上げています。中期計画の中間年度として、青森工場新棟への設備投資と研究開発投資を積極的に実施し、生産能力の強化と新技術の創出を進めており、増産能力の確保も進行中です。世界のプローブカード市場はFormFactor(米)、MJC(日本マイクロニクス)、技術系では台湾・韓国勢が競う状況ですが、メモリー領域での日本マイクロニクスの地位は揺るぎません。AI半導体バブルの「消耗品的な中核装置」として、業績連動性と株価弾力性が魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1956年設立の老舗。プローブカード専業として長く業界を牽引してきました。近年はHBM向け受注急増で青森工場を増強中。2025年12月期は過去最高益を達成しました。
◎ リスク要因:
半導体市況変動と車載・民生領域の回復遅れによる受注・稼働の振れ、HBM需要のピークアウト懸念、競合他社の台頭がリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6871
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6871.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://kabuyoho.jp/reportTop?bcode=6871
【世界4位のプローブカード、割安感が光る】日本電子材料 (6855)
◎ 事業内容:
ウェハー検査工程で電気的検査に用いるプローブカードの大手で、世界4位クラスのシェアを持つ専業メーカーです。メモリー向け、ロジック向け、パワー半導体向けなど幅広いプローブカードラインナップを擁し、日本マイクロニクスと並ぶ国内のプローブカード大手の一角を占めます。検査用コンタクトプローブなども展開します。
・ 会社HP:
https://www.jem-net.co.jp/
◎ 注目理由:
日本電子材料は、プローブカード業界の「もう一つの日本勢」として、日本マイクロニクスと比較した割安感が際立つ銘柄です。プローブカードは半導体テスト工程の消耗品として継続的な需要があり、世代交代(微細化・多層化)ごとに新製品開発が求められるため、技術蓄積のある老舗企業に優位性が集中しやすい構造です。同社はメモリー向けプローブカードに強みを持ち、近年はロジック向けやパワー半導体向けへの展開も積極化しています。特にパワー半導体分野ではSiC(炭化ケイ素)向けプローブカードの需要が増えており、EV・データセンター向け電源半導体市場の拡大が追い風です。日本マイクロニクスが株式市場で急激に評価を高めた一方、日本電子材料は相対的に株価の動きが穏やかで、業績に比してバリュエーションが抑えられています。HBM・AI半導体・SiCパワーなど、プローブカード需要の複数のドライバーが同時進行するこの局面で、出遅れ修正が期待される中小型株のひとつです。海外売上比率も高く、円安の恩恵も受けやすい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1969年設立。プローブカード、テスト用コンタクトプローブで業界の老舗的存在です。近年は半導体需要の拡大で受注・売上とも堅調に推移しています。
◎ リスク要因:
半導体市況の変動、世界的な価格競争の激化、特定顧客依存度の高さが主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6855
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6855.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.asset-alive.com/thema/?mode=show&tid=43
【世界唯一のX線ミラー、小粒だが唯一無二】ジェイテックコーポレーション (3446)
◎ 事業内容:
研究施設向け実験装置メーカーで放射光用ナノ集光ミラー、細胞培養装置が主力の技術特化型企業です。当社のみが到達できる精度を有するX線ミラーの提供を行い、世界中の放射光施設(SPring-8、欧州ESRF、米国APS等)に供給しています。オプティカル事業とライフサイエンス・機器開発事業の2本柱で事業を展開しています。
・ 会社HP:
https://www.j-tec.co.jp/
◎ 注目理由:
ジェイテックコーポレーションの魅力は、「世界で同社だけ」という圧倒的な技術的独自性にあります。2005年に大阪大学と理化学研究所が共同開発した世界で初めての技術をベースとしたX線集光ミラーは、放射光施設での材料解析・半導体解析に不可欠です。同社の注目点は、従来の研究用途に加え、近年特に半導体及び宇宙分野などの成長産業分野で用いられる光学部品を対象にした新しい加工・計測技術の研究開発を加速していることです。さらにウエハー加工のプラズマCVM改善に関する特許出願も進めており、半導体製造工程自体への技術転用が視野に入ってきました。時価総額100億円前後の小型株ですが、X線ミラーは1基あたり数千万円〜億円単位の高付加価値製品で、微細化が進むほど同社の超高精度加工技術のニーズは高まります。投資妙味は、研究用途の安定需要に加えて、半導体量産領域への展開が成功した場合の爆発的な成長余地にあります。EUVリソグラフィー関連での技術応用など、将来の化け方次第では株価10倍化も夢ではないでしょう。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1995年設立、大阪大学発ベンチャーが源流。2018年東証マザーズ上場、現在は東証スタンダード市場に上場しています。2024年に子会社電子科学を通じてライフサイエンス分野への展開を加速しています。
◎ リスク要因:
時価総額が小さく流動性が低い、研究機関向けの案件は大型で受注時期により業績が振れる、半導体量産領域への展開成否が未確定、という3点が主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3446
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3446.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.buffett-code.com/company/3446/
【光センサー世界首位、検査装置の心臓部】浜松ホトニクス (6965)
◎ 事業内容:
光電子増倍管やフォトダイオードなど光センサー分野で世界的に高いシェアを持つ光技術企業。医療機器、半導体検査装置、科学計測など幅広い分野で光デバイスを提供しています。特に光電子増倍管(PMT)では世界シェア8〜9割を誇り、ノーベル賞受賞研究(カミオカンデ)の主役となった企業としても有名です。
・ 会社HP:
https://www.hamamatsu.com/jp/ja.html
◎ 注目理由:
浜松ホトニクスは、研究機関や産業用途で不可欠な存在となっており、近年はAI半導体検査装置やライフサイエンス分野での需要拡大も期待されています。高付加価値の光検出技術を持つことから利益率も高く、長期的にフォトニクス市場拡大の恩恵を受けやすい銘柄として注目されています。半導体検査装置の「目」にあたるセンサー、高解像度カメラ、LIDAR用SPAD(単一光子アバランシェダイオード)など、検査・計測装置のほぼすべてに同社のデバイスが組み込まれています。レーザーテックやKLA-Tencorなどの検査装置メーカーも、浜松ホトニクスの光センサーなしには成立しません。さらに、光電融合(シリコンフォトニクス)での次世代AIチップ向け光デバイス、量子コンピューター関連の光センサーなど、次世代技術領域での需要も増加しています。医療分野ではPET用検出器で世界的地位を持ち、半導体・医療・量子・宇宙と複数の成長テーマを跨ぐ稀有な銘柄です。静岡・浜松を本拠とする独立系企業で、研究開発費を売上の10%以上投じ続ける「技術重視」のカルチャーも魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1953年設立。光電管の研究開発からスタートし、世界有数の光技術企業に成長しました。近年はSPAD、量子技術、AI検査装置向けセンサーなど新領域への拡張が進んでいます。
◎ リスク要因:
研究機関向けの振れ、半導体投資の後退局面での需要減速、海外売上比率の高さによる為替リスクが主な懸念点です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6965
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6965.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://katacoto.com/opticaldevice/
【パワー半導体テストに強い中小型株】テセック (6337)
◎ 事業内容:
半導体用分類ハンドラ大手で個別半導体用テスターでは世界首位級のニッチメーカーです。半導体用ハンドラ(選別装置)内上位、個別半導体用テスター(測定装置)は世界トップクラスという位置づけで、特にパワー半導体、アナログIC、センサー半導体向けのテスト装置に強みを持ちます。時価総額150億円前後の中小型株です。
・ 会社HP:
https://www.tesec.co.jp/
◎ 注目理由:
テセックは「パワー半導体テスト」というニッチ分野で世界シェアを持つ隠れた実力派です。半導体の動作を検査するテスターが主力で、高低温の環境を再現できる検査装置が得意で、自動車やデータセンター向けパワー半導体や、スマホ向け半導体検査装置に強いのが最大の特徴です。EV化とデータセンター電源の高効率化で、SiC・GaN(窒化ガリウム)などの次世代パワー半導体需要が爆発的に拡大していますが、これらのテストには高電圧・高温環境下での検査が必須で、テセックはこの分野で独自のポジションを築いています。足元の業績は半導体市況悪化で減収減益ですが、これは相場の底を示すサインとも解釈でき、次のサイクルでの業績回復と株価上昇余地が注目されます。自己資本比率91.5%と極めて高い財務基盤で、配当利回りは約3.7%と高めです。業績は市況に振られますが、下値は限定的と見やすい銘柄です。超大型株が集中物色された後の「裾野の出遅れ銘柄」として、個人投資家が発見しやすい中小型株の好例といえるでしょう。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1960年創業。長年、個別半導体のテスターとハンドラで独自のポジションを築いてきました。最近は協業先である国内テスタメーカーを株式取得により子会社化するなど、事業拡張を進めています。
◎ リスク要因:
半導体市況の変動が業績に強く影響し、パワー半導体向け車載需要の減速が続いた場合は業績回復が遅れる可能性があります。時価総額が小さく流動性も限定的です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6337
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6337.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.tesec.co.jp/
【真空技術で半導体を下支え、成膜・計測の要】アルバック (6728)
◎ 事業内容:
真空技術を基盤とする装置メーカー。半導体・ディスプレイ・電子部品・電池向けのスパッタリング装置、真空蒸着装置、ドライエッチング装置、真空計測機器、真空ポンプなどを幅広く手掛けます。超LSI用ハードマスクブランクスや石英大型マスクブランクスも供給し、マスクブランクス領域でも存在感を持ちます。
・ 会社HP:
https://www.ulvac.co.jp/
◎ 注目理由:
アルバックの強みは「真空技術」という半導体製造のインフラ的技術にあり、成膜装置と計測機器の両方でシェアを持ちます。先端半導体製造では、原子層単位での成膜(ALD)や真空計測が必須で、同社の真空技術はその中核を担います。特に注目は、アルバックの真空計・リークディテクタなどの真空計測機器が、半導体製造装置メーカーの大半に納入されており、半導体設備投資の拡大と連動して売上が伸びる構造です。また、有機EL向け蒸着装置で世界シェア約5割を持つほか、次世代マスクブランクス関連ではEUV向けブランクス製造装置も手掛けており、EUVの普及とともに装置需要が拡大します。全固体電池や次世代パワー半導体(SiC)向けのエピタキシャル成長装置など、将来の成長領域も抱えています。半導体・電池・ディスプレイと複数の大型テーマを横断する「総合真空ソリューション」提供者として、長期成長性が期待できます。足元では半導体市況の回復が業績押し上げ要因となっています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1952年設立、日本の真空技術の草分け的存在です。2024年6月期は半導体設備投資の回復で業績が持ち直し、2025年以降も堅調な推移が続いています。
◎ リスク要因:
ディスプレイ向け装置事業の市況低迷、中国向け比率の高さによる地政学リスク、設備投資サイクルへの強い連動性がリスク要因です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6728
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6728.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.asset-alive.com/thema/?mode=show&tid=1650
【ウエハ洗浄と検査の複合プレーヤー】芝浦メカトロニクス (6590)
◎ 事業内容:
液晶・半導体の製造装置メーカーで前工程ウエハ洗浄で世界トップ、医薬錠剤印刷も手掛けます。半導体ウエハの枚葉式洗浄装置、ウエハ外観検査装置、ダイシング装置、液晶製造装置などを展開。東芝の関連会社で、精密ロボット・精密計測技術をベースとした多角的な装置メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.shibaura.co.jp/
◎ 注目理由:
芝浦メカトロニクスの注目点は、ウエハ洗浄装置(SCREENと競合)に加え、ウエハ外観検査装置で独自の地位を築いていることです。先端半導体の微細化でウエハの洗浄・検査は歩留まり確保の要となり、洗浄と検査の両方を手掛ける同社のポジションは戦略的価値が高いといえます。TSMC、サムスンなど世界のトップファブに納入実績を持ち、主要な顧客としてTaiwan Semiconductor Manufacturing Companyも挙げられています。また、株価面では2025年10月16日に上場来高値19,090円に達し、2012年10月15日の上場来安値370円から約50倍上昇した歴史があり、半導体サイクルの恩恵を強く受ける銘柄です。同社の魅力は、超大型株と比べて時価総額が2,000億円程度と中堅規模で、業績モメンタムが強まった際の株価弾力性にあります。新紙幣関連(印刷装置)や医薬品向け錠剤印刷などの周辺事業も持ち、半導体サイクル低迷時の下値を支えるクッションとなっています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1939年設立の芝浦電気(東芝系)から1964年に分社独立。東芝の関連会社として、半導体・液晶装置の専業メーカーとして成長しました。近年はAI半導体需要でウエハ洗浄・検査装置の受注が好調です。
◎ リスク要因:
東芝グループの事業再編の影響、液晶・有機EL向け装置需要の低迷、中国向け比率の変動が主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6590
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6590.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://jp.tradingview.com/symbols/TSE-6590/
【FPDから半導体検査へ、成長領域の転換期】ブイ・テクノロジー (7717)
◎ 事業内容:
液晶・有機ELディスプレーなど製造・検査装置が主力で半導体関連拡大、ファブレス方式で運営する装置メーカーです。フォトマスク検査装置・欠陥修正装置・描画装置を展開し、FPD向けから半導体向けへの事業拡張を進めています。韓国・台湾・中国に現地子会社を持ち、アジアのFPD・半導体メーカーを主要顧客としています。
・ 会社HP:
https://www.vtec.co.jp/
◎ 注目理由:
ブイ・テクノロジーの注目点は、FPD検査装置メーカーから「半導体検査装置メーカー」へのシフトが進行中であることです。フォトマスク検査装置や欠陥修正装置は、FPD向けと半導体向けで技術基盤が重複しており、同社はこの技術資産を半導体領域へ展開しています。特に半導体ブランクス・マスクの欠陥修正装置(FIBベースなど)は、EUV時代のマスク品質管理で需要が高まる領域です。ファブレス方式で固定費を抑え、技術特化で事業を運営している点が、変動の激しい装置業界で柔軟性を発揮する源泉となっています。時価総額が小さい中小型株で、FPD向け売上のピークアウト懸念はあるものの、半導体向け売上の比率拡大と業績構造の変化で再評価される可能性があります。マイクロLED、先端パッケージング向けなど新領域での装置ニーズも拡大中で、転換点にある銘柄として注目されます。有機EL検査装置では国内随一のポジションを持ち、スマートフォン向け高精細ディスプレイの普及でも恩恵を受けています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1997年設立、2000年にマザーズ(現グロース)上場。FPD向け検査装置からスタートし、近年は半導体関連への事業拡張を進めています。
◎ リスク要因:
FPD市況の低迷長期化、半導体領域への転換成否、ファブレスモデルでの協力会社依存度の高さ、財務の変動性が主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7717
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7717.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.htlco.co.jp/vtec.html
【マスクブランクス世界首位、検査業界の源流】HOYA (7741)
◎ 事業内容:
半導体チップの製造工程において必要不可欠なマスクブランクスとフォトマスクは、半導体の微細で複雑な回路パターンを半導体ウエハに転写する際の原版。世界シェアNo.1のHOYAのマスクブランクスは、国内外の半導体メーカーやマスクメーカーに提供されています。ライフケア事業(メガネレンズ、コンタクトレンズ、医療機器)、情報・通信事業(マスクブランクス、HDD用ガラス)を2本柱とするグローバル企業です。
・ 会社HP:
https://www.hoya.com/
◎ 注目理由:
HOYAをこのテーマで取り上げる理由は、マスクブランクスがレーザーテックなどマスク検査装置の「検査対象物」であり、検査業界の構造的需要の起点だからです。半導体用マスクブランクスは、顧客の在庫調整が終了したことに伴う反動増に加え、主にEUV向け先端品の開発活動等により需要が急増し、大幅増収となっています。EUV用マスクブランクスは同社と信越化学の事実上の寡占市場で、1枚あたり数千万円〜1億円という超高付加価値製品です。EUV露光装置の稼働台数が増えるほど、HOYAのマスクブランクス需要も拡大し、それが検査装置(レーザーテック)の需要を生む——という構造的連鎖の起点にHOYAが位置しています。また、ハードディスク用ガラスサブストレートは、データセンター向けニアラインストレージ需要の拡大により大幅増収となっており、AIデータセンター時代のストレージ需要も追い風です。ライフケア事業との多角化で業績の安定性も高く、日本の精密ガラス・薄膜技術の結晶ともいえる企業です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1941年創業の光学ガラスメーカー。メガネレンズ、医療機器、半導体マスクブランクスと多角化を進めてきました。EUVマスクブランクス需要拡大で情報・通信事業は構造的な拡大基調にあります。
◎ リスク要因:
ライフケア事業の米中両国での競争激化、メガネレンズの需要変動、半導体市況変動によるマスクブランクス需要の振れが主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7741
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7741.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.hoya.com/business/info-communication/
【EUV光源技術の隠れた主役】ウシオ電機 (6925)
◎ 事業内容:
光源技術を核とする総合光学メーカー。紫外線(UV)ランプ、キセノンランプ、EUV関連光源、半導体露光装置用光源、プロジェクター用光源、映画館用ランプなどを展開。光応用装置事業では半導体・FPD向け露光装置も手掛けます。業界では特殊光源の分野でグローバルトップクラスの企業です。
・ 会社HP:
https://www.ushio.co.jp/
◎ 注目理由:
ウシオ電機は、EUV(極端紫外線)技術の計測・検査装置向け光源分野で重要な地位を占める「隠れた主役」です。マスク検査装置、ウエハ検査装置、露光装置などの光源として特殊ランプや高出力UV光源を供給しており、半導体検査装置市場の拡大と連動して光源の需要も伸びます。半導体業界の微細化でEUV関連の検査・計測の難易度が上がるほど、高性能な光源の需要は構造的に増加します。また、同社は有機EL関連の光源装置、医療機器向け光源、殺菌用UV-C光源など、多岐にわたる成長領域を抱えており、半導体以外の収益源も豊富です。時価総額は数千億円規模で、中大型株としては比較的割安感があり、検査装置メーカーへの間接的投資として有効な銘柄です。特にEUVの実機波長(13.5nm)検査装置が本格普及すると、同社の技術的優位性がさらに際立つ可能性があります。独立系の光源メーカーとして、技術独自性と世界的な供給実績を兼ね備えた長期投資対象といえるでしょう。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1964年設立。映画館用ランプから出発し、光源の専業メーカーとして成長しました。近年は半導体・FPD・医療向けに事業を拡大しています。
◎ リスク要因:
映画館向け光源の需要減少、FPD向け露光装置市況の低迷、プロジェクター向け光源のLED置き換えリスクが懸念点です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6925
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6925.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.techno-producer.com/column/euv-photomask-reticle/
【電気計測の国内老舗、半導体開発を下支え】日置電機 (6866)
◎ 事業内容:
電気計測器の国内大手メーカー。記録計、波形測定器、抵抗計、電力計、LCRメーターなどを製造・販売しています。自動車・EV関連試験装置、電池試験装置、半導体・電子部品向け計測器が主力です。長野県上田市に本社を置く独立系メーカーで、海外展開も積極的に進めています。
・ 会社HP:
https://www.hioki.co.jp/
◎ 注目理由:
日置電機は、半導体および電子部品の開発・生産現場で使われる電気計測器で国内随一のポジションを持ちます。特に、半導体デバイスの特性評価に使われるLCRメーター、抵抗計、インピーダンス測定器などは、研究開発から量産品質検査まで幅広く使われる計測器です。さらに、EV・電池関連のインピーダンス測定・電力計測分野でも強みを持ち、全固体電池や次世代バッテリー開発での需要増が期待されます。AI半導体の開発には特性評価のための高精度計測器が必須で、同社の製品群は設計・開発段階でも量産段階でも不可欠な役割を果たしています。近年はAC/DCパワー計、電力解析計などのデータセンター向け電力計測領域でも需要を伸ばしており、データセンター投資の拡大と連動して成長が見込めます。独立系で、財務面も高い自己資本比率を保ち、堅実な経営で知られる企業です。リガクHDのような派手さはありませんが、電気計測という安定需要の領域で着実に成長を続ける「ステルス・グロース株」として注目できます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1935年創業、1952年設立。電気計測器の老舗メーカーとして、研究開発・品質管理の現場を支え続けてきました。近年はEV・電池関連の試験装置需要で成長しています。
◎ リスク要因:
自動車産業のEV移行進捗次第で事業構造が変化するリスク、海外売上比率拡大に伴う為替変動リスク、競合他社(横河電機、Keysight等)との競争激化が主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6866
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6866.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.hioki.co.jp/jp/
【半導体信頼性試験の世界首位、環境試験の巨人】エスペック (6859)
◎ 事業内容:
環境試験器の専業メーカーとして世界トップシェアを持つ企業。恒温恒湿試験器、熱衝撃試験器、半導体バーンイン装置、電池評価装置などを展開。半導体の信頼性試験、電池の充放電試験、自動車・電子部品の耐久試験など、「製品の品質・寿命」を検証する装置で世界的地位を確立しています。
・ 会社HP:
https://www.espec.co.jp/
◎ 注目理由:
エスペックは、半導体の「信頼性検査」という地味ですが極めて重要な領域で世界シェアトップを握る企業です。半導体チップの長期信頼性を確認するためには、高温・高湿・熱衝撃などの過酷環境で試験することが不可欠で、同社の環境試験器はその標準装置として世界中の半導体メーカーに採用されています。特に注目は、車載半導体(AEC-Q100準拠試験)と電池評価装置の2分野です。EV化で車載半導体の信頼性要求は飛躍的に高まっており、SiC・GaNなどの次世代パワー半導体では長時間・過酷環境での信頼性試験が必須となります。電池評価では、全固体電池や次世代バッテリーの開発ラッシュで、同社の装置需要が急拡大しています。さらに、半導体バーンイン装置(量産前の動作検証装置)はAI半導体の大量生産体制の確立に欠かせない装置で、量産規模の拡大に比例して需要が伸びます。時価総額1,000億円前後の中堅規模で、装置の更新需要と新規需要の両方を取り込める「安定成長型」の銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1947年創業、1954年設立。恒温恒湿試験器の専業メーカーとして世界シェアトップの地位を築きました。近年はEV・電池・半導体向けに事業を拡大し、業績は堅調に推移しています。
◎ リスク要因:
半導体・自動車設備投資サイクルへの連動性、中国向け比率の高さ、競合他社の参入による価格競争激化が主なリスクです。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6859
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6859.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.espec.co.jp/
以上、リガクHD急騰を契機に「半導体計測・X線分析・検査装置」というテーマで厳選した20銘柄をご紹介しました。EUVマスク検査のレーザーテックのようなプレミアム評価株から、ジェイテックコーポレーションや日本電子材料のような出遅れ・小型株まで、時価総額も成長ステージも多様な銘柄を揃えています。AI半導体投資が継続する限り、これら計測・検査領域の企業群は構造的な恩恵を受け続けるでしょう。ご自身の投資スタイルに合った銘柄を、ぜひ深掘り研究してみてください。
| 計測・分析サブ分野 | 用途 | 市場成長率 | 主要企業例 |
|---|---|---|---|
| X線回折・蛍光X線 | 結晶構造解析・組成分析 | 年+10〜12% | リガクHD・島津製作所 |
| 電子顕微鏡 | ナノスケール観察・計測 | 年+8〜10% | 日本電子・日立ハイテク |
| ウエハ検査 | 欠陥検出・パターン計測 | 年+12〜15% | レーザーテック・SCREEN |
| 質量分析 | 不純物検出・品質管理 | 年+7〜9% | 島津製作所・堀場製作所 |
| 光学計測 | 膜厚・寸法計測 | 年+10〜13% | 大塚商会・浜松ホトニクス |


















コメント