- 【焼肉食べ放題の絶対王者】物語コーポレーション (3097)
- 【中部発の焼肉専門店】あみやき亭 (2753)
- 【国産和牛食べ放題の老舗】焼肉坂井ホールディングス (2694)
- 【関東ロードサイドの定番焼肉】安楽亭 (7562)
寿司、ラーメンと並ぶ「日本三大グルメ」として、訪日外国人の食欲を爆発的に掴んでいるのが焼肉です。日本政府観光局(JNTO)によれば、2024年の訪日外国人旅行者数は3,687万人と過去最高を更新し、2025年は4,000万人超えがほぼ確実視されています。観光庁の統計では、訪日客一人あたりの飲食費は四半期で5万円を超える水準まで膨らんでおり、外食産業は空前の追い風を受けています。
注目すべきは、その消費動向の中身です。これまで訪日客の食といえば寿司やラーメンが代表格でしたが、近年は和牛や黒毛和牛を求めて来日する外国人が爆発的に増加。「Yakiniku」は今や英語圏でも通じる固有名詞となり、SNSや海外メディアで取り上げられた人気店では、客の8割が外国人というケースも珍しくありません。海外には「薄切り肉を自分で焼く」という調理文化がほぼ存在せず、テーブルで肉を焼くというエンタメ性、そして和牛のとろけるような柔らかさは、訪日客にとって唯一無二の体験価値となっています。
この巨大な構造変化は、焼肉チェーン本体だけでなく、食肉卸・タレメーカー・無煙ロースターメーカー・業務用厨房機器・冷凍食品商社・スーパーまで、幅広いバリューチェーンに恩恵をもたらします。本記事では、東証に上場している銘柄の中から、インバウンド焼肉ブームで業績拡大が期待できる20銘柄を厳選し、事業内容・注目理由・リスクまで徹底解説します。
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。記載している企業情報・業績数値・株価関連情報は執筆時点で公開されている情報をもとにしており、正確性に万全を期しておりますが、その完全性や最新性を保証するものではありません。最新の情報は各企業のIRページ・適時開示・有価証券報告書などで必ずご確認ください。投資には元本割れのリスクが伴います。
【焼肉食べ放題の絶対王者】物語コーポレーション (3097)
◎ 事業内容:
愛知県豊橋市に本社を置く外食チェーン大手で、テーブルオーダー制の焼肉食べ放題「焼肉きんぐ」を主力ブランドに、「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」「お好み焼本舗」「源氏総本店」などを展開しています。郊外ロードサイドの好立地に大型店を集中出店する戦略で、2025年6月期末時点でグループ810店舗(国内751店舗、海外59店舗)を有する業界の絶対王者です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
2025年6月期は売上高1,765億円、営業・経常・純利益とも5期連続で過去最高を更新する快進撃が続いています。焼肉部門は351店舗まで拡大し、直営店売上高は前期比11.7%増と二桁成長。インバウンド需要と賃上げによる国内消費活動の堅調さを追い風に、既存店も直営前期比4.2%増と好調を維持しています。
特筆すべきは海外展開の本格化です。2024年12月に台湾に現地法人を設立し、2025年4月には米国で鉄板焼きレストランを展開するSHOGUNグループを子会社化。海外店舗数は59店舗に達し、5年後に売上高2,200億円を目指す中期経営計画では、海外売上の拡大が成長エンジンと位置づけられています。
国内では特急レーン導入店舗の拡大、自動案内システム、配膳ロボット導入など徹底した店舗DX化を進め、人件費高騰下でも収益性を確保。代替肉ミラクルミートのDAIZとの資本業務提携で海外向けプラントベース焼肉メニューも展開しており、ハラール・ベジタリアン対応で訪日客取り込みの幅を広げているのも見逃せません。「焼肉きんぐ」は外国人にも分かりやすいビジュアルメニューと食べ放題スタイルでインバウンドからの支持も急拡大しています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1949年におでん屋「酒房源氏」として豊橋市で創業。1969年に株式会社げんじを設立し、1997年に物語コーポレーションへ商号変更。2008年にジャスダック上場、2010年に東証2部上場を経て、現在は東証プライム上場。2024年12月に台湾現地法人設立、2025年4月に米国SHOGUNグループ子会社化、2025年2月にとんかつ業態1号店を愛知県豊橋市に開業するなど、新業態とグローバル展開を加速させています。
◎ リスク要因:
国内外食市場の人件費・原材料費の継続的な高騰、輸入牛肉価格の変動、海外進出先での文化適応リスク、新業態の立ち上がりが想定を下回る可能性などが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
| 区分 | 本記事の論点 | 要約ポイント |
|---|---|---|
| セクション1 | 【焼肉食べ放題の絶対王者】物語コーポレーション (3097) | ◎ 事業内容:愛知県豊橋市に本社を置く外食チェーン大手で、テーブルオーダー制の焼肉食べ放題「焼肉きんぐ」を主力ブランドに、「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ … |
| セクション2 | 【中部発の焼肉専門店】あみやき亭 (2753) | ◎ 事業内容:愛知県春日井市に本社を置く焼肉レストランチェーン。「食肉の専門集団」を標榜し、自社カット技術を活かした国産牛を低価格で提供する「あみやき亭」「あみ… |
| セクション3 | 【国産和牛食べ放題の老舗】焼肉坂井ホールディングス (2694) | ◎ 事業内容:仙台市に本店を置く外食チェーン。焼肉「肉匠坂井」「炭火焼肉屋さかい」「カルビ大陸」「七輪坂井」を中核に、回転寿司「平禄寿司」、居酒屋「とりあえず吾… |
| セクション4 | 【関東ロードサイドの定番焼肉】安楽亭 (7562) | ◎ 事業内容:埼玉県を拠点とする焼肉レストランチェーン大手で、関東甲信越のロードサイドで「炭火焼肉 安楽亭」を中心に展開。高級焼肉「七輪房」、ステーキハウス「ス… |
| セクション5 | 【牛角を抱える外食コングロマリット】コロワイド (7616) | ◎ 事業内容:積極的なM&A戦略で急成長した日本屈指の巨大外食コングロマリット。焼肉「牛角」、回転寿司「かっぱ寿司」、居酒屋「甘太郎」「いろはにほへと」、しゃぶ… |
【中部発の焼肉専門店】あみやき亭 (2753)
◎ 事業内容:
愛知県春日井市に本社を置く焼肉レストランチェーン。「食肉の専門集団」を標榜し、自社カット技術を活かした国産牛を低価格で提供する「あみやき亭」「あみやき亭PLUS」を主力に、ホルモン専門「ほるたん屋」、焼肉食べ放題「どんどん」、ステーキの「焼肉スエヒロ館」、爆速ステーキの新業態「感動の肉と米」などを展開しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
2025年3月期は売上高353億円(前期比6.2%増)と過去最高を更新、営業利益は18.8%増の26.4億円と二桁増益。2026年3月期は売上高388億円(9.8%増)、経常利益30億円(10.0%増)と二桁成長を計画しています。注目は新業態「感動の肉と米」の爆発的成長で、レストラン事業全体の売上高は前期比30.8%増、店舗数は48店から59店へ拡大。同ブランドは全店売上が29%増と外食業界でも屈指の伸び率を示しています。
「食肉の専門集団」を強みとする一頭買いの仕組みが原材料高騰下でも他社差別化の源泉となっており、訪日客が好む高品質な国産和牛を「専門店の味をチェーン店価格」で提供する独自ポジションを確立。2024年10月に1株を3株とする株式分割を実施して個人投資家にも買いやすくなり、2025年5月には焼肉・ラーメン店運営のクーデションカンパニーを子会社化するなど、M&A戦略も加速しています。配当利回り約2.3%、自己資本比率78.9%と財務健全性も高く、安定配当株としての魅力もあります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1995年6月に佐藤啓介氏が春日井市で創業し、翌7月に1号店をオープン。2002年12月に東証・名証2部上場、2005年3月に東証・名証1部に昇格。2019年に「ホルモン青木」運営の杉江商事を子会社化、2023年3月に焼肉・ホルモン焼き専門店展開のニュールックを子会社化、2025年5月にクーデションカンパニーを子会社化と、M&Aを加速させています。決算発表は外食業界最速級で、2025年4月3日に通期決算を発表する迅速さが特徴です。
◎ リスク要因:
主力の焼肉事業は既存店が4ヶ月連続前年割れと足元やや弱含みで、輸入牛・国産牛の価格動向、爆速ステーキ業態への過度な依存、人件費高騰の継続などが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2753.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【国産和牛食べ放題の老舗】焼肉坂井ホールディングス (2694)
◎ 事業内容:
仙台市に本店を置く外食チェーン。焼肉「肉匠坂井」「炭火焼肉屋さかい」「カルビ大陸」「七輪坂井」を中核に、回転寿司「平禄寿司」、居酒屋「とりあえず吾平」「村さ来」、中華「敦煌」、しゃぶしゃぶ「しゃぶしゃぶ清水」、ファストフード「おむらいす亭」「長崎ちゃんめん」など多業態を全国展開。総店舗数は443店舗超で、フランチャイズ加盟店への商品販売も手掛けています。
・ 会社HP:
https://www.sakaiholdings.co.jp/
◎ 注目理由:
国産牛食べ放題「肉匠坂井」を主力に展開する焼肉特化型ホールディングスで、2025年3月期第3四半期累計は売上高181億円(前年同期比2.8%増)と増収を確保。インバウンド需要の回復や宴会需要の戻りが明確に売上を押し上げており、決算短信でもインバウンドが具体的な業績ドライバーとして言及されています。2026年3月期は経常利益5億7,100万円(前期比33.4%増)と大幅増益を計画しています。
ジー・コミュニケーショングループ傘下の中核外食事業会社で、低単価業態から高価格帯までブランドポートフォリオが豊富。株価は数十円台と東証スタンダード市場でも投資金額が小さく、個人投資家にとってアクセスしやすい銘柄でもあります。回転寿司業態と居酒屋業態でもインバウンド売上の拡大が報告されており、エリア・業態両面で訪日客の取り込み余地が大きいのが魅力です。神戸物産が一時大株主だった経緯もあり、業務スーパー網との食材供給シナジーも期待されます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
旧ジー・テイストとして長く外食事業を展開してきた老舗で、2021年に焼肉坂井ホールディングスへ商号変更。直営とFCで全国に展開し、2024年から2025年にかけては原材料・人件費高騰下でもメニューミックス改善や食材調達多様化を推進。2026年3月期は配当復活予定(年間1株0.5円)で、収益改善モードに入りつつあります。
◎ リスク要因:
輸入牛価格高騰や円安によるコスト圧迫、業態が多岐にわたるためブランド管理の複雑性、自己資本比率は40%程度と財務余力は限定的。直近期は減益決算が続いた局面もあり、構造改革の進捗が業績復調のカギとなります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2694
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2694.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.sakaiholdings.co.jp/ir/
【関東ロードサイドの定番焼肉】安楽亭 (7562)
◎ 事業内容:
埼玉県を拠点とする焼肉レストランチェーン大手で、関東甲信越のロードサイドで「炭火焼肉 安楽亭」を中心に展開。高級焼肉「七輪房」、ステーキハウス「ステーキ どん」「どん亭」「フォルクス」も運営しており、多角化部門を売却して外食事業に経営資源を集中させた中堅プレーヤーです。
・ 会社HP:
https://www.anrakutei.co.jp/
◎ 注目理由:
「焼肉ファミリーレストラン」というジャンルを確立した老舗で、関東圏のロードサイドという家族連れに支持されるポジションが強み。2024年から2025年にかけては多角化部門を売却し外食専業へと舵を切り、収益体質の改善が進んでいます。インバウンド需要の本格回復で都市近郊店舗の客数が改善基調にあり、原材料調達の多様化や付加価値の高いコース商品投入で利益率改善を狙っています。
近年は株式併合により株価水準が3,000~7,000円台と高くなり、個人投資家にとっては投資金額がやや大きいものの、その分発行済株式数が少なく値動きの妙味も大きい銘柄です。家族向け焼肉レストランの中でメニュー構成・客単価ともに「焼肉ライク」「焼肉きんぐ」とは異なる独自ポジションを確立しており、訪日ファミリー層の取り込みでも独自性を発揮できる可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1980年代から関東圏で焼肉ファミリーレストランチェーンとして店舗網を拡大。2020年代に入り経営戦略の見直しを進め、不採算店の閉鎖と再構築を推進。2024年には多角化部門を売却して外食事業に集中する方針を明確化し、2026年3月期も経常利益12億円規模を見込みます。
◎ リスク要因:
ロードサイド店中心のため都心部のインバウンド取り込みが他社より相対的に弱い面があり、関東甲信越の地方店舗は人口減少の影響を受けやすい構造です。輸入牛肉価格と人件費の上昇が継続する中、価格転嫁余地は限定的です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7562
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7562.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.anrakutei.co.jp/ir/
【牛角を抱える外食コングロマリット】コロワイド (7616)
◎ 事業内容:
積極的なM&A戦略で急成長した日本屈指の巨大外食コングロマリット。焼肉「牛角」、回転寿司「かっぱ寿司」、居酒屋「甘太郎」「いろはにほへと」、しゃぶしゃぶ「温野菜」、定食「大戸屋」、ハンバーガー「フレッシュネスバーガー」など2,602店舗(直営1,461、FC1,141)を国内外で展開。給食事業524拠点も保有する「食の総合プロデュース企業」です。
・ 会社HP:
https://www.colowide.co.jp/
◎ 注目理由:
2025年3月期は売上高2,691億円(前年比11.6%増)と増収。2026年3月期は売上高2,884億円、純利益21億円(前期比70.4%増)と大幅な利益回復を見込んでいます。第3四半期累計の事業利益は95.7億円で、海外事業の拡大と新規事業が成長を牽引しています。
最大の注目テーマは「牛角」のグローバル展開です。コロワイドは北米・アジア諸国で「牛角」「大戸屋」「温野菜」「かっぱ寿司」を計409店舗展開しており、2024年11月にはアラブ首長国連邦(UAE)でフードコート専門業態「GYU BOSS」を展開開始。2025年にはオセアニアNo.1のステーキレストランチェーン「Seagrass Holdco」を子会社化し、海外外食事業の拡大とアジアを中心としたサプライチェーン網の構築を一気に加速させています。インバウンド焼肉ブームの最大の受益者の一つでありながら、海外で「日本の焼肉」を売る側でもあるという二重の成長モメンタムを持つ点が他社にはない強みです。中期経営計画では2030年3月期に売上高5,000億円を掲げています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1963年設立。2005年に回転寿司のアトムを買収、2012年に「牛角」運営のレインズインターナショナルを買収、その後もカッパ・クリエイト、大戸屋HDなどを次々と傘下に。2025年にSeagrass Holdco買収、UAEでGYU BOSS展開開始など、海外展開と給食事業強化を中期計画の二本柱としています。
◎ リスク要因:
食材価格高騰下での値上げの限界、有利子負債の活用度合いとM&A費用負担、海外事業の地政学リスク、コーポレート・ガバナンス面で過去に投資家から批判を受けた経緯もあり、IRの透明性に対する評価は分かれます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7616
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7616.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.colowide.co.jp/about/
【コロワイド傘下の焼肉・ステーキ業態の運営会社】アトム (7412)
◎ 事業内容:
東海地方を中心に北関東・東北で外食チェーンを展開するコロワイド傘下の中堅企業。回転寿司「にぎりの徳兵衛」「海鮮アトム」、ステーキ・ハンバーグ「ステーキ宮」、焼肉「カルビ大将」「がんこ炎」、和牛ステーキ「桜」など多業態を運営しており、グループ全体で350店舗超を展開する地域密着型の外食チェーンです。
・ 会社HP:
https://www.atom-corp.co.jp/
◎ 注目理由:
コロワイド連結子会社として、グループの「肉×外食」テーマでスピンアウト的な投資妙味があります。焼肉業態「カルビ大将」「がんこ炎」、ステーキ業態「ステーキ宮」と肉系業態を主力に持ち、コロワイドグループ共通の食材調達・物流ネットワーク(コロワイドMD研究所)の恩恵を直接享受できる構造です。
特に「ステーキ宮」は北関東を中心にロードサイドで強固なポジションを確立した老舗ブランドで、創業の味「宮のたれ」のブランド力は強く、家族層のリピート需要を底固めています。和牛ステーキを提供する「桜 那須高原店」など高単価業態も展開し、訪日観光客が訪れる那須高原・東北エリアでのインバウンド需要も取り込みやすいポジション。コロワイドの牛角ブランド海外展開の成功は、アトムの直営焼肉ブランドのテコ入れにも波及することが期待されます。株主優待でも年2回ポイントが付与され、コロワイド・カッパクリエイトの店舗でも使える総合性が個人投資家に人気です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
東海地方を地盤に1970年代から外食チェーンを展開する老舗。コロワイドの傘下入り後、ブランドの整理・再編を進めてきました。2026年3月期は経常損益が赤字基調で、ブランド再編とコスト構造改革が急務となっています。FCモデルへの転換、新業態開発を進めており、2026年からの福井ブローウィンズとのコラボ企画など地域連携も強化中です。
◎ リスク要因:
直近の業績は経常赤字が続いており、収益力の回復が最大の課題。コロワイドグループ依存度が高く、親会社の戦略変更が業績に直結します。回転寿司業態は競合激化、ステーキ宮も値上げ後の客数減リスクがあります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/7412
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7412.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.atom-corp.co.jp/ir/
【炭焼ステーキの東海チェーン】ブロンコビリー (3091)
◎ 事業内容:
ステーキ・ハンバーグ専門レストラン「ブロンコビリー」を運営する東海地方発の外食企業。1978年に名古屋市で創業し、現在は中部・関東・関西で146店舗を展開。とんかつ業態「かつひろ」「かつ雅」14店舗、居酒屋「信貴や」1店舗を含めグループ合計161店舗を運営しています。魚沼産コシヒカリ・サラダバー・炭焼ステーキを看板商品とし、駐車場完備の郊外型レストランを基本としています。
・ 会社HP:
https://www.bronco.co.jp/
◎ 注目理由:
2025年12月期は売上高302億円(前期比29.3%増)、純利益19.7億円(96.3%増)と大幅増収増益となり、2025年12月期の連結経常利益は前期比16.3%増の30.2億円と過去最高益を更新。2026年12月期も30.5億円と2期連続の最高益更新を見込み、5期連続増収・4期連続増益のトップトラックレコードを誇ります。配当は28円に増配されました。
会社の決算説明においても「人流の回復に加え、インバウンド需要の拡大含め、外食需要は総じて堅調に推移」と明示しており、訪日客取り込みが業績の追い風となっていることが確認できます。豪州産・米国産牛肉を主体としたステーキは円安局面でコスト圧迫を受けやすい一方、原材料調達幅の拡大と高品質ステーキの数量限定投入による価格戦略で価値訴求を成功させています。「サラダバー+炭焼ステーキ+魚沼産コシヒカリ」という鉄板の組み合わせは外国人にも分かりやすく、滞在時間が長い郊外型店舗はインバウンドのファミリー層・グループ客の受け皿として機能。自己資本比率81.6%と財務体質も極めて堅固で、攻めと守りを兼ね備えた銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1978年6月にステーキハウス「ブロンコ」を名古屋市北区に開店。その後「ブロンコビリー」のブランドで郊外型出店を加速。2025年は群馬3店舗、埼玉2店舗、大阪・兵庫・福岡に各1店舗の出店を実現し、140店舗を突破した記念キャンペーンを実施。2026年も新規出店を継続する計画です。
◎ リスク要因:
主力業態「ブロンコビリー」への依存度が高く、消費者の嗜好変化が業績に直結。豪・米産牛肉の価格と為替変動、消費者の節約志向の高まりが客数・客単価に影響する可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3091
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3091.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.bronco.co.jp/company/ir/
【精肉小売の独立系チェーン】JMホールディングス (3539)
◎ 事業内容:
茨城県を拠点とする「ジャパンミート」を中核とする小売持株会社。精肉卸売「丸八肉店」から事業をスタートし、現在は「ジャパンミート生鮮館」を中心としたスーパーマーケット「ホームセンタージョイフル本田」内のジャパンミート生鮮館、青果・鮮魚・惣菜の販売、食肉加工・卸売など、川上から川下まで一貫した「肉に強いスーパー」モデルを展開しています。
・ 会社HP:
https://www.jms-corp.com/
◎ 注目理由:
2025年7月期 第2四半期は売上高928.4億円(前期比6.7%増)、通期予想は売上高1,800億円(4.4%増)、経常利益100億円(7.3%増)と着実な成長路線を継続しています。PER9.7倍、PBR1.4倍と外食関連株の中では割安感があり、配当利回り1.85%と財務指標的にも安定。
注目すべきは「精肉特化型スーパー」というユニークなポジションで、内食用の高品質な肉需要に加え、焼肉店・飲食店向けの業務用卸でも収益基盤を確立している点。インバウンド焼肉ブームで上質な国産牛・輸入牛の業務用需要が拡大すれば、卸売事業を通じた間接受益が見込めます。さらに、訪日客が「業務スーパー」「ジャパンミート」のような大型ローカル店で大量買いするケースも増加中で、外食×中食×内食を縦横に取り込めるポジションは他のスーパーにはない強み。配当性向も意識した株主還元方針で、安定配当株として個人投資家にも親しまれています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1978年8月設立の老舗食肉卸売業から発展。2014年に持株会社体制へ移行し、2017年に東証マザーズ上場、2019年に東証1部に市場変更。茨城県土浦市を拠点に関東圏で生鮮食品スーパー網を拡大しており、首都圏での出店ペースを高めています。
◎ リスク要因:
スーパーマーケット業界の競争激化、食肉相場の変動、人件費上昇の影響、地域限定の事業展開ゆえに首都圏一極集中時の災害リスクなどが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3539
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3539.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.jms-corp.com/ir/
【三井物産系の食肉専門商社】スターゼン (8043)
◎ 事業内容:
東京都港区に本社を置く食肉専門商社。牛・豚の生産肥育から食肉処理加工、ハム・ソーセージなど食肉加工品の製造・販売まで一貫して手掛ける「食肉サプライチェーン」の中核プレーヤーで、三井物産が筆頭株主です。日本マクドナルドのハンバーガーパティ製造でも知られ、業務用食肉では国内屈指のシェアを誇ります。
・ 会社HP:
https://www.starzen.co.jp/
◎ 注目理由:
2024年3月期は売上高4,105億円、経常利益107.8億円(前期比4.8%増)、2025年3月期は純利益110億円(前期比46.4%増)と高水準の増益を見込んでいた成長企業です。輸入牛肉の販売、国産食肉の加工、ハンバーガーパティの製造受託、レストランブランド「ローマイヤ」運営など多角的な収益源を持ち、焼肉店向けの業務用食肉でも大手チェーンへの主要供給源となっています。
最大の魅力は、三井物産という巨大商社のサプライチェーンに組み込まれている点で、AURORA PACKING COMPANYやFREMONT BEEF COMPANYなど米国の大手食肉企業からの間接仕入ルートを保有。インバウンド焼肉ブームで業務用食肉需要が拡大する中、輸入・国産双方の調達網を備えた同社は安定供給の砦となります。バックキャスティングで策定された2023~2026年度中期経営計画では、生産・加工の効率化と収益性向上を進めており、PERも食料品業界では割安な水準に留まっています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1948年6月に全国畜産協同組合を母体に設立。1962年に東証2部、1977年に東証1部上場。1972年に日本マクドナルドと取引契約を締結し、千葉工場でハンバーガーパティの製造を開始。2008年に事業持株会社化、その後はオレンジベイフーズ、プライフーズなど食肉グループ会社の再編・連結化を進めています。三井物産との資本業務提携により、輸入食肉の安定調達と海外展開のシナジーを強化中です。
◎ リスク要因:
輸入牛肉相場の高騰、為替の影響、輸入規制や検疫リスク、大口顧客(日本マクドナルド等)への依存、食の安全に関わる衛生・品質リスクなどが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/8043
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/8043.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.starzen.co.jp/ir/
【こてっちゃんと焼肉つけだれの専門商社】エスフーズ (2292)
◎ 事業内容:
兵庫県西宮市に本社を置く総合食肉企業。牛・豚・鶏の食肉等の製造・卸売、業務用食材、食肉等の小売事業(精肉店)、食肉等の外食事業の三事業を柱に、家庭用ブランド「こてっちゃん」シリーズや、業務用焼肉つけだれ製品も展開しています。「バラエティーミート世界一、食肉日本一」を掲げ、グローバル展開を進めるユニークなポジションを取っています。
・ 会社HP:
https://www.sfoods.co.jp/
◎ 注目理由:
2025年8月期は売上高2,290億円(前年比4.6%増)、経常利益40.4億円(16.4%増)。2026年2月期通期予想は売上高4,750億円(6.8%増)、経常利益85億円(33%増)と再加速を見込みます。一時は輸入牛肉高騰で利益が圧迫されましたが、価格転嫁とコスト構造改革で復調しています。
特筆すべきは「焼肉のつけだれ」を業務用で製造・販売しており、外食焼肉チェーンへの大量供給で焼肉ブームの直接受益者となっている点。家庭用「こてっちゃん」シリーズも安定した加工肉商品で、内食需要も取り込んでいます。ニュージーランドのAshburton Meat Processorsを子会社化するなど海外食肉処理機能を拡充しており、世界の和牛流通の中継機能としても機能。配当利回り3.6%超と外食・食品関連の中で高利回り株として個人投資家に人気です。「もつ煮込み」など内臓系(バラエティーミート)の専門性は他社にない強みで、訪日客の好む「ホルモン焼肉」需要にも食材供給で深く関与しています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1967年設立。「こてっちゃん」ブランドを業界に先駆けて確立。2024年から2025年にかけてはニュージーランドのAshburton Meat Processors子会社化など海外サプライチェーン強化を加速。2025年2月期に純利益42億円(前期比54%減)と一時的に下方修正したものの、2026年2月期は大幅増益への回復を計画しています。
◎ リスク要因:
輸入牛肉相場と為替変動が業績に直結、米国産牛肉の供給不足リスク、円安継続によるコスト圧迫、食肉小売店事業の競争激化、海外子会社の業績ボラティリティが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2292
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2292.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.sfoods.co.jp/ir/
【三菱商事系のハム・食肉大手】伊藤ハム米久ホールディングス (2296)
◎ 事業内容:
伊藤ハムと米久が2016年に経営統合して誕生した食肉・ハム業界の大手。三菱商事系の食肉総合企業で、食肉事業を主力に、ハム・ソーセージ、調理加工食品、惣菜など幅広く展開。ハム・ソーセージ部門では国内売上トップシェアを誇り、業務用食肉でも焼肉チェーンや外食産業に広く食材を供給しています。
・ 会社HP:
https://www.itoham-yonekyu-holdings.com/
◎ 注目理由:
通期連結売上高9,887億円、純利益130億円規模を持つ食肉業界の準ガリバー。2024年から2025年にかけてはハム・ソーセージ家庭用商品の拡販に注力する一方、業務用食肉のチャネルでは焼肉店・外食チェーンへの卸供給が安定収益を生んでいます。インバウンド需要拡大で国内外食産業全体の業務用食肉需要が押し上げられる構図は、同社にとっても明確な追い風です。
時価総額3,660億円超と業界規模No.2の安定感を持ちつつ、PBR1倍前後・配当利回り3%台と割安・高利回り銘柄としても評価可能。三菱商事との資本関係を活かし、豪州・北米・南米からの輸入食肉調達にも強みを持ちます。日本ハムが食肉王者として有名株扱いされる一方、当社はやや知名度で劣るがゆえに「個人投資家にとっての穴場」とも言える銘柄です。「シャウエッセン」を擁する日本ハムと並ぶ国内2強として、加工肉のブランド力でも盤石です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2016年4月に伊藤ハム(1928年創業)と米久(1955年創業)が経営統合し誕生。三菱商事の食肉戦略の中核企業として位置づけられ、海外食肉調達網の拡大、ハム・ソーセージブランドの再構築、自然派ブランドへの注力など多様な戦略を進めています。
◎ リスク要因:
豪・米・南米産食肉の相場変動と為替リスク、原材料・燃料費・物流費の高騰、消費者の節約志向で家庭用ハム・ソーセージのプレミアム品の需要が縮小するリスクが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2296
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2296.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.itoham-yonekyu-holdings.com/ir/
【加工肉ブランド大手の老舗】プリマハム (2281)
◎ 事業内容:
ハム・ソーセージ等の食肉加工品や、ハンバーグ・ミートボール・餃子などの調理済み食品の製造販売を行う食品大手。「香薫」「プリマヘルシー」などの定番加工肉ブランドを保有し、業務用と家庭用の両分野で安定した供給網を確立。北海道日本ハムファイターズのような球場系の食事供給でも知名度があります。
・ 会社HP:
https://www.primaham.co.jp/
◎ 注目理由:
2025年7-9月期は売上高2,360億円(2.8%増)、経常利益55.9億円。日本ハム・伊藤ハム米久HDに次ぐ食肉加工大手3強の一角として安定的な事業基盤を持ち、業務用ベーコン・ソーセージ・スライスハムなど焼肉店・居酒屋向けの加工肉サプライヤーとしても重要な地位を占めます。
インバウンド焼肉ブームで業務用食肉需要が拡大する中、加工肉部分でも訪日客が好む「とろけるベーコン」「ジューシーソーセージ」「やわらかチャーシュー」など多彩な加工肉メニューが業務用需要を引き上げています。配当利回り・PER・PBRいずれも食品大手の中で割安水準で、安定配当銘柄としての魅力もあります。家庭用「香薫あらびきポークウインナー」シリーズは内食でも安定収益源となっています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1931年に伊藤ハム創業者の伊藤伝三氏とは別の系譜で創業した老舗ハム・ソーセージメーカー。三井物産が大株主の一社で、グローバルな食肉調達ネットワークを共有。近年は健康志向商品(減塩・減糖)やプラントベース加工食品にも注力し、新しい消費者ニーズへの対応を進めています。
◎ リスク要因:
豚肉・鶏肉の相場変動、為替リスク、消費者の節約志向で加工肉プレミアム品の伸びが鈍化するリスク、人件費・物流費の上昇が利益率を圧迫する可能性があります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2281
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2281.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.primaham.co.jp/ir/
【世界の食肉を取り扱う食肉商社】丸大食品 (2288)
◎ 事業内容:
ハム・ソーセージ事業をはじめ、デンマーク・カナダ(豚肉)、米国・豪州(牛肉)、ブラジル(鶏肉)など世界各国の食肉を取り扱う総合食肉企業。惣菜、ピザ、デザートなど調理加工食品事業も展開し、家庭用「燻製屋」シリーズや業務用ベーコン・ハム・スライス肉では幅広い顧客基盤を持ちます。
・ 会社HP:
https://www.marudai.jp/
◎ 注目理由:
2025年7-9月期は売上高1,202億円(1.4%増)、経常利益44.4億円(41.3%増)と利益が急拡大しており、2026年3月期予想は売上高2,380億円(1.2%増)、経常利益74億円(22.1%増)と二桁増益基調。PER9.4倍、PBR0.7倍、配当利回り3.1%と食品大手の中でも極めて割安です。
注目したいのは、世界4大陸からの食肉調達ネットワークです。米国・豪州産牛肉、デンマーク・カナダ産豚肉、ブラジル産鶏肉と、地政学リスクや為替リスクを地理的に分散できる調達体制は、インバウンド焼肉ブームで上質な業務用食肉の需要が爆発する中、安定供給能力という点で際立った強みとなります。家庭用ハム・ソーセージブランドも保有しつつ、業務用食肉の供給で外食産業の成長にレバレッジを効かせるバリューチェーンの中流ポジションが妙味です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1957年創業。大阪府高槻市を本拠とする食肉加工メーカーとして発展し、現在は東京・大阪に本社機能を分散。海外食肉調達網の拡張と、惣菜・調理加工食品事業の強化を進めており、近年は加工食品部門での新製品投入を加速しています。
◎ リスク要因:
世界各国の食肉相場変動、現地通貨と円との為替リスク、輸入規制や検疫の問題、大口取引先への依存、健康志向で加工肉のイメージが悪化するリスクなどが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2288
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2288.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.marudai.jp/ir/
【焼肉のたれ国内シェアNo.1】エバラ食品工業 (2819)
◎ 事業内容:
「黄金の味」「焼肉のたれ」「すき焼のたれ」「キムチ鍋の素」「プチッと鍋」など、家庭用調味料と業務用調味料の両分野で圧倒的シェアを持つ調味料メーカー。「焼肉のたれ」カテゴリで国内シェア43.6%と業界首位、「浅漬けの素」42.6%、「すき焼のたれ」でもトップシェアを誇る、まさに焼肉ブームの本丸とも言える企業です。
・ 会社HP:
https://www.ebarafoods.com/
◎ 注目理由:
2025年3月期第3四半期累計は売上高395.6億円(前年同期比3.6%増)、営業利益29.9億円(同12.8%増)と増収増益で、2026年2月期通期業績予想を上方修正、売上496億円を目指します。「焼肉のたれシェア43.6%」という圧倒的な市場支配力こそ最大の強みで、日本国内で焼肉が食べられる限り、家庭・外食を問わず多くの場面でエバラ製品が使われ続けます。
外食・中食の省人化ニーズが追い風となる業務用調味料は、外食チェーンとの長期的な取引関係を持つ「ストック型ビジネス」で安定収益を確保。インバウンド焼肉ブームで国内焼肉店の客数が増えれば、業務用タレの消費も比例して増加します。さらに、海外市場でも荏原食品有限公司(中国)が現地生産・販売を行っており、海外の和食店・焼肉店向け輸出も拡大基調。総還元性向50%以上の株主還元方針も投資家にとって魅力的で、安定配当・キャッシュリッチ銘柄として中長期保有に向きます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1958年創業の調味料メーカー。1978年に「黄金の味」を発売し、焼肉のたれの代名詞的存在に。2024年から2025年にかけて、ポーション調味料(プチッと鍋等)に34億円投資して供給力を強化、海外子会社の整備、株主還元方針の強化(総還元性向50%以上)など、攻めの経営にシフトしています。
◎ リスク要因:
砂糖・醤油・植物油など原材料費の高騰、競合他社(キッコーマン・ヤマサ・モランボン等)との価格競争、消費者の調味料離れ・健康志向で甘めのタレが敬遠されるリスクが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2819
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2819.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.ebarafoods.com/company/ir/
【業務用調味料の専門メーカー】ダイショー (2816)
◎ 事業内容:
昭和41年設立の調合調味料メーカーで、たれ、スープ、粉末調味料の製造販売が主力。焼肉のたれ、味・塩こしょう、鍋スープ、ステーキソース、エビチリソース、まぐろ丼のたれなど多彩な調味料群を他社に先駆けて開発し、市場を創造してきました。1年間に300品目以上の新製品を開発する圧倒的な商品力を持ちます。
・ 会社HP:
https://www.daisho.co.jp/
◎ 注目理由:
2024年10-12月期は売上高208.5億円(3.9%増)、経常利益13.3億円(2.5%増)と着実な成長基調を維持。エバラ食品工業に次ぐ「焼肉のたれ業界の二番手」ながら、業務用調味料の領域では幅広い飲食チェーンへの供給実績を持ち、外食産業の成長を直接享受できるポジションです。
特に「秘伝 焼肉のたれ」は九州系の甘口で根強いファンを持ち、業務用1.15kgサイズはBBQやイベント用途でも人気。「味・塩こしょう」シリーズは家庭用市場でも独自の地位を築いています。鍋スープでは国内トップクラスのシェアを持ち、季節商品でも安定収益を確保。エバラ食品工業より時価総額は小さく(138億円)、上昇余地が大きい中小型銘柄として個人投資家に注目されやすいサイズ感も魅力です。インバウンド焼肉ブームで業務用焼肉のたれ需要が拡大する局面では、シェア二番手の立場から最も大きな業績拡張を享受できる可能性があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1966年福岡県で創業。九州系の甘口たれを武器に全国市場へ進出し、現在は首都圏・中部・関西・九州に営業拠点を展開。家庭用市場ではドンキホーテ・業務スーパー・イオン・スーパーなどで取り扱いがあり、業務用市場でも焼肉チェーン・居酒屋への供給を継続的に拡大しています。
◎ リスク要因:
原材料費(醤油・砂糖・香辛料など)の高騰、エバラ食品工業との競合激化、家庭用調味料市場の成熟化、健康志向で甘口・濃口タレが敬遠されるトレンドリスクが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2816
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2816.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.daisho.co.jp/ir/
【無煙ロースター世界シェアNo.1】シンポ (5903)
◎ 事業内容:
業務用調理機器「無煙ロースター」の開発・製造・販売を行うメーカー。1980年に日本で初めて無煙ロースターを発売し、現在も国内売上シェア70%以上、国内累計納品店数20,000店以上、海外1,700店以上で世界シェア1位を維持。「焼肉店2軒に1軒はシンポ製」と言われる、まさに焼肉ブームのインフラ企業です。
・ 会社HP:
https://shinpo.jp/
◎ 注目理由:
2024年10-12月期は売上高40.4億円(7.3%増)、経常利益6.3億円(7.7%増)、利益率は驚異の15.6%。無煙ロースター単体だけでなく、上引き式排煙フード、卓上ガスコンロ、調理ワゴン、やきとり器までトータルで業務用厨房ソリューションを提供しており、24時間メンテナンスサービスやレンタル焼網洗浄サービスなど「ストック型」のサービス収入も保有しています。
最大の魅力は、グローバルな焼肉ブームの間接受益銘柄であること。アジア市場を中心に米国・欧州・中東まで「YAKINIKU」文化が拡大する中、海外納品実績は1,700店超まで増加。国内でも焼肉チェーンの新規出店が続く限り、ロースター需要は継続的に発生します。さらに、H2&DXとの提携で「水素式無煙ロースター」の開発を進めており、脱炭素時代の業務用厨房機器でも先頭を走っています。時価総額は中小型ながら、市場シェア・技術力・サービスの三拍子が揃う隠れた優良銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1971年4月設立、本社は名古屋市名東区。1980年に無煙ロースターを発売以来、業界をリードしてきました。海外展開と新エネルギー対応に注力しており、2025年上期には水素式無煙ロースターのプロトタイプを目指すなど、サステナビリティ対応でも一歩先を行っています。
◎ リスク要因:
外食産業の景気変動の影響を受けやすく、出店ペースが鈍化すると売上に直結。鋼材・部品コストの上昇、海外進出先の規制対応コスト、競合メーカーの台頭などが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/5903
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/5903.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://shinpo.jp/
【業務用厨房機器のグローバルメーカー】ホシザキ (6465)
◎ 事業内容:
業務用厨房機器のトップメーカー。全自動製氷機・冷凍冷蔵庫・食器洗浄機・ディスペンサーを主力に、焼肉店・寿司店・居酒屋などあらゆる飲食店に厨房機器を提供。M&Aを活用した海外拡大に積極的で、2024年12月期売上高3,735億円のうち45.9%を海外が占める、外食グローバル化の正統な受益企業です。
・ 会社HP:
https://www.hoshizaki.co.jp/
◎ 注目理由:
2024年12月期の純利益は381億円と過去最高益を更新し、アジアでの和食ブームを背景にとりわけアジア向け販売が好調。海外売上比率の高さが為替円安局面でも収益寄与し、業務用厨房機器でM&Aを通じた海外展開を進めています。日本経済新聞は「厨房機器ホシザキ、『和の心』で海外開拓 1,750億円投資」と報道しており、海外の和食ブームを取り込む積極投資姿勢が鮮明です。
シンポが「焼肉ロースター」のスペシャリストとすれば、ホシザキは「業務用厨房機器全体」のジェネラリスト。海外で和食店・焼肉店・寿司店が増えるたびに製氷機・冷蔵庫・食洗機の納入機会が広がる構造で、海外売上比率が今後さらに高まる中で円安メリットも享受できる優等生銘柄です。トルコ社の連結化、インド進出など新興国市場での足場固めも継続中で、外食グローバル化のパッシブ投資先としても最適な存在です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1947年創業。豊明市に本社を置き、日本初の全自動製氷機を開発するなど業務用厨房機器の歴史を切り開いてきました。2008年に東証1部上場、現在はプライム市場。2024年3月にトルコ社を連結化し、欧州・中東地域での厨房機器販売を強化。海外子会社は59社に達しています。
◎ リスク要因:
世界の外食産業の景気変動、為替変動(円高局面では海外売上の円換算が目減り)、原材料・物流費の高騰、海外子会社のガバナンスリスクが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/6465
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/6465.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.hoshizaki.co.jp/ir/
【業務用冷凍肉のファブレスメーカー】大冷 (2883)
◎ 事業内容:
業務用冷凍食品のファブレスメーカー。「楽らくクック」シリーズの骨なし魚を主力に、「楽らく匠味」シリーズなど業務用冷凍肉、ハム・ソーセージ風加工肉も展開。介護食・病院食・レストラン・社員食堂・焼肉店向けの業務用市場で安定したシェアを持ちます。
・ 会社HP:
https://www.dairei.co.jp/
◎ 注目理由:
業務用冷凍食品のファブレスメーカーとして、海外協力工場との連携で仕入コストの削減を進めており、新商品の販売強化が業績の牽引役となっています。注目は「楽らく匠味」シリーズなど、容易に噛める設計の冷凍肉商品で、これは介護食市場だけでなく、厚切り肉から薄切り肉までを業務用焼肉店・居酒屋向けに供給する展開が進んでいます。
時価総額が小さく東証スタンダード上場の中小型株ですが、株主優待で2,500円相当の自社冷凍食品がもらえる人気銘柄。インバウンド焼肉ブームで業務用冷凍肉の需要が拡大する中、ファブレス(自社工場を持たない)モデルゆえに需要拡大局面で機動的に供給を増やせる柔軟性が強み。海外協力工場の活用で、世界的な食肉相場の変動にも一定の耐性を持ちます。冷凍焼肉セットの販売など、新たな市場開拓にも余地があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1971年設立、東京都中央区に本社を置く老舗の業務用冷凍食品メーカー。海外協力工場のネットワークを活用したファブレスモデルで成長してきました。介護食市場の拡大、業務用市場の継続的な需要拡大を受け、新商品開発を加速しています。
◎ リスク要因:
業務用冷凍食品市場の競合激化、原材料相場と為替の変動、ファブレスゆえのサプライチェーンリスク、外食産業全体の景気変動の影響などが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/2883
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2883.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.dairei.co.jp/ir/
【業務スーパーとプレミアムカルビを擁する食の製販一体企業】神戸物産 (3038)
◎ 事業内容:
「業務スーパー」を全国1,118店舗超でフランチャイズ展開する卸売・小売企業。業務用食材の企画・調達・製造・卸売・小売を一貫して行い、外食・中食事業として焼肉食べ放題「プレミアムカルビ」、ビュッフェ「神戸クック・ワールドビュッフェ」も運営。「食の製販一体体制」を強みとする加古川市発の食品大手です。
・ 会社HP:
https://www.kobebussan.co.jp/
◎ 注目理由:
2026年10月期第1四半期は売上高1,415.98億円(前年同期比6.9%増)、営業利益109.45億円(19.6%増)と増収増益。中期経営計画では2026年10月期売上高5,430億円を目標としており、業務スーパーの店舗網拡大と食品製造工場の生産能力増強を進めています。
注目は焼肉食べ放題「プレミアムカルビ」の存在です。同社は外食・中食事業で食肉直営の焼肉ブランドを運営しており、業務スーパー網で食肉を仕入れ、自社外食店で利益化する完結したバリューチェーンを構築。決算説明でも「メディア紹介等をきっかけにお客様からの認知度が向上、売上高の底上げに繋がった」と明記されており、外食事業も成長路線に乗っています。インバウンド需要では、業務スーパーが訪日客の「日本のスーパー体験」スポットとしてSNSで人気を集めるという別軸の追い風も。プレミアムカルビは省人化の取り組みも進んでおり、人件費高騰下でも収益性を確保できる体制を整えています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
兵庫県加古川市に本社を置く食の総合企業。「業務スーパー」FCチェーンを核に、独自の輸入ルートと国内食品製造工場の連携で「ベストプライス」を実現。2025年7月末より農産品の全輸入コンテナを対象とした残留農薬の自主検査を開始するなど、食の安全への取り組みも強化しています。プライム市場に上場する大型銘柄で、JPX日経インデックス400にも採用されています。
◎ リスク要因:
業務スーパーFCチェーンの競合(コストコ・ロピア等)の存在、食品相場の変動、外食事業の店舗運営リスク、為替変動による輸入コスト圧迫、再生エネルギー事業の業績ボラティリティが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3038
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3038.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.kobebussan.co.jp/ir/
【焼肉新業態を育成中の串カツチェーン】串カツ田中ホールディングス (3547)
◎ 事業内容:
大阪伝統の串カツ専門店「串カツ田中」を全国334店舗超で展開する外食企業。新業態として「鳥と卵の専門店 鳥玉」「タレ焼肉と包み野菜の専門店 焼肉くるとん」「京都天ぷら 天のめし」を育成中で、海外展開、ハウスミール(つくりおき.jp)、内装工事事業も保有する多角的な外食ホールディングスです。
・ 会社HP:
https://kushi-tanaka.co.jp/
◎ 注目理由:
2025年11月期は売上高210.91億円(前期比25.1%増)、営業利益11.85億円(39.8%増)、純利益7.44億円(95.8%増)と業績が爆発的に伸びました。串カツ田中は前年同期比で全国20店舗の増店、価格改定とテレビ出演・異業種コラボにより客数・客単価ともに増加しています。
注目すべきは「タレ焼肉と包み野菜の専門店 焼肉くるとん」の展開です。サムギョプラスタイルでイベリコ豚など高品質な肉を野菜で包む新スタイルの焼肉業態は、ヘルシー志向と日本らしさを両立しており、訪日客にも受けやすいコンセプト。串カツという「目で見て楽しい」「自分で揚げて食べる」エンタメ型外食をすでに確立した同社が、焼肉という別軸でもインバウンド需要を取り込もうとしている戦略は注目に値します。長期目標として「串カツ田中1,000店舗体制」を掲げ、新業態でもFC展開を加速。決算は5期連続で過去最高を更新するペースで進捗しており、グロース投資としての魅力もあります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2002年に大阪で串カツ専門店として創業。2014年に東証マザーズ上場、2018年に東証2部、2019年に東証1部に変更。2024年には京都天ぷら「天のめし」を新規オープン、ハウスミール事業(つくりおき.jp)の工場稼働も開始するなど、ポートフォリオを多角化しています。2025年に山梨県甲府中央店をオープンし、全国制覇まであと2県となりました。
◎ リスク要因:
新業態(焼肉くるとん・鳥玉・天のめし)の立ち上がりが計画通り進まないリスク、串カツ田中の既存店成長率の鈍化、価格改定による顧客離れ、ハウスミール事業の収益化遅延などが挙げられます。
◎ 参考URL(みんかぶ):
https://minkabu.jp/stock/3547
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
https://finance.yahoo.co.jp/quote/3547.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://kushi-tanaka.co.jp/ir/
本記事のポイント:焼肉新業態を育成中の串カツチェーン串カツ田中ホールディングス (3547) を踏まえ、自身のリスク許容度に合わせて判断してください。


















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