2024年から2025年にかけて、「電線株」は日本株市場の主役テーマとなりました。フジクラ、古河電工、住友電工のいわゆる「電線御三家」は軒並み株価が数倍に跳ね上がり、個人投資家の資産形成に大きく貢献した銘柄群です。しかし、電線株がすでに高値圏に達した今、次に物色資金が向かう先はどこなのか。その答えの一つが「電設工事株」です。
電線を製造するメーカーがいくら増産しても、それを実際に敷設し、建物や発電所に接続し、電力インフラとして「使える状態」にするのは電設工事会社の仕事です。データセンターの建設ラッシュ、半導体工場の国内回帰(TSMCの熊本進出、ラピダスの千歳進出)、再生可能エネルギーの急拡大、さらには老朽化した送配電設備のリプレース需要。これらのメガトレンドが同時進行する2026年度は、電設工事業界にとってまさに「黄金期」の入口です。
国土交通省の受注動態統計によれば、設備工事業の民間受注は2025年度上期に前年同期比で二桁増が続きました。建設業界特有の「2024年問題」(時間外労働の上限規制)により、施工能力を持つ企業の交渉力は格段に強まり、選別受注によって利益率が大幅に改善する企業が続出しています。受注残高が過去最高水準にある企業も多く、これは今後1〜2年の売上・利益の「先行指標」として極めて有効です。
本記事では、きんでんや関電工といった誰もが知る電設大手はあえて外し、テーマとの関連性が高く、かつ個人投資家にとって「発見」がある20銘柄を厳選しました。受注残の水準、利益率の改善トレンド、テーマとの直接的な関連性を軸に、上方修正が期待できる実力派を深掘りします。
本記事は情報の提供のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。掲載されている情報は2026年4月時点のリサーチに基づくものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。株式投資には価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどが伴います。投資判断は最新のIR情報や有価証券報告書等をご自身で確認の上、ご自身の責任において行ってください。情報の正確性には万全を期しておりますが、内容を保証するものではございません。
【鉄道電設のドン】日本電設工業(1950)
電線の次に効くのは必ず電設工事です。売上が立つタイミングが半年〜1年遅れるので、株価が追随する動きは例年通り、きっちり反復しそうです。
◎ 事業内容: JR東日本のパートナー会社として、鉄道電気設備工事の分野で国内トップクラスの実績を持つ専業会社です。鉄道信号・通信設備、架線工事、電力設備を中核に、駅ビルや商業施設の一般電気工事にも展開しています。売上の約半分をJR東日本関連が占める安定した収益構造です。 ・ 会社HP:https://www.n-densetsu.co.jp/
◎ 注目理由: 鉄道インフラの老朽化対策と、北陸新幹線延伸、リニア中央新幹線など大型プロジェクトの恩恵を直接受ける銘柄です。鉄道電設工事という高い参入障壁を持つ分野で圧倒的なシェアを誇り、競合が極めて限定的です。2026年3月期は売上高2,051億円(前期比5.7%増)、経常利益158億円(同6.2%増)と増収増益を見込んでいます。加えて、JR東日本の駅ナカ開発や駅ビル建替えに伴う電気設備需要も堅調に推移しています。鉄道以外の一般電気工事・情報通信工事の拡大にも注力しており、収益の多角化が進んでいます。受注残高は潤沢で、2024年問題を背景にした選別受注による利益率改善も期待されます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1942年設立。新幹線をはじめとする全国の鉄道インフラ建設に携わってきた実績を持ちます。近年はデジタルサイネージやIoTを活用したスマートステーション関連工事にも進出。DX推進による現場の生産性向上にも取り組んでいます。
◎ リスク要因: JR東日本への売上依存度が高く、鉄道会社の設備投資方針の変更が業績に直接影響します。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1950
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1950.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.n-densetsu.co.jp/ir/
【電気・空調・衛生の三刀流】ダイダン(1980)
◎ 事業内容: 電気設備、空調設備、給排水衛生設備の3分野を一貫して手掛ける総合設備工事会社です。オフィスビル、食品工場、医療施設、データセンターなど幅広い建物に技術を提供しています。2025年3月期の売上高は2,627億円と過去最高を更新しました。 ・ 会社HP:https://www.daidan.co.jp/
◎ 注目理由: 2025年3月期は受注工事高、売上高、各段階利益のすべてが過去最高値を更新する「完全試合」を達成しました。経常利益は前期比97%増の234億円と、ほぼ倍増しています。特にデータセンターの空調・衛生設備工事、半導体工場のクリーンルーム向け空調工事において高い技術力を持ち、ラピダス千歳工場の配管工事も手掛けています。2026年3月期の売上高は2,600億円とほぼ前期並みを見込みますが、工場やデータセンター関連の受注は引き続き好調で、利益面での上方修正余地が大きいと見られています。PER11倍台と成長性対比で割安感があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1903年創立。120年以上の歴史を持つ老舗です。近年は半導体工場向けの超大型案件を受注し、北海道・九州の両エリアで存在感を増しています。環境クリエイターを標榜し、水素製造装置の開発など脱炭素分野にも注力しています。
◎ リスク要因: 半導体市況のシリコンサイクルによる設備投資の延期リスク。熟練技術者の確保が受注制約になる可能性もあります。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1980
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.daidan.co.jp/ir/
【住友電工グループの電設精鋭】住友電設(1949)
| 銘柄 | コード | 得意分野 | 注目の追い風 |
|---|---|---|---|
| 日本電設工業 | 1950 | 鉄道電気設備 | JR東系の大規模更新投資 |
| ダイダン | 1980 | 電気・空調・衛生の三刀流 | データセンター・半導体工場 |
| 住友電設 | 1949 | 住友電工系の送配電 | 電力網更新の大口受注 |
| 新日本空調 | 1952 | DCの液冷・空調設計 | AIデータセンター冷却需要 |
| 北海電気工事 | 1832 | ラピダス関連電設 | 北海道の半導体クラスター |
| トーエネック | 1946 | 中部電力系 | 中部圏の電力網増強 |
| 四電工 | 1939 | 四国エリアの電設 | 地方再エネ・官公庁案件 |
| 北陸電気工事 | 1930 | 高財務の地方大手 | 原子力再稼働関連の投資 |
| 弘電社 | 1948 | マツダ・広島エリア | EV生産設備投資 |
| 栗原工業 | 1852 | 原子力計装 | 原発再稼働+安保関連 |
| 日比谷総合設備 | 1982 | データセンター空調 | 大型DC継続受注 |
栗原工業(1852)のように「原子力計装」の特殊ポジションを持つ企業は、安保・エネルギー両面の国策追い風を独り占めできる稀有な存在です。
◎ 事業内容: 住友電気工業グループに属する電気設備系サブコンです。新築ビルの電気・空調設備工事やリニューアル工事、工場プラントの計装設備工事を手掛けています。インドネシア・タイなど8カ国で海外事業も展開しています。 ・ 会社HP:https://www.sem.co.jp/
◎ 注目理由: 2026年3月期の売上高は2,100億円(前期比3.1%増)、経常利益は190億円(同0.4%増)と堅調な計画です。注目すべきは海外事業の成長ポテンシャルです。ASEANを中心に日系製造業の現地工場の電気設備工事を受注しており、円安環境もプラスに作用します。国内ではデータセンターや半導体工場向け電気設備の大型案件が増加しており、住友電工グループの素材・部品とのシナジーを活かした提案力が強みです。利益率は業界でもトップクラスの水準を維持しており、高い施工品質に裏打ちされた価格交渉力を有しています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1950年設立。住友電工の電設部門として発足し、国内外で事業を拡大してきました。直近ではリニューアル工事への注力を強め、ストック型ビジネスの比率を高めています。
◎ リスク要因: 住友電工グループ以外の顧客開拓が課題。海外事業における為替リスクや地政学リスクにも注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1949
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.sem.co.jp/ir/
【データセンター冷却の匠】新日本空調(1952)
◎ 事業内容: 三井物産系列の空調設備工事会社です。商業施設やオフィスビル、原子力施設、産業空調まで幅広く手掛けています。空調を核とした環境ソリューションカンパニーを標榜し、クリーンルームや高発熱サーバールームの排気対策にも独自技術を持っています。 ・ 会社HP:https://www.snk.co.jp/
◎ 注目理由: 2026年3月期第3四半期の業績は極めて好調です。完成工事高は1,046億円(前年同期比18.2%増)、営業利益は88億円(同68.1%増)と大幅な増収増益。受注工事高も1,460億円(同31.9%増)と力強い伸びを示し、通期業績予想も上方修正されています。データセンター向けの高発熱サーバールーム排気対策製品を自社開発しており、AIサーバーの爆発的な電力消費増加に伴う冷却需要を直接取り込むことができます。原子力関連施設の空調技術も保有しており、原発再稼働の流れも追い風です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1969年設立。三井物産が筆頭株主で安定した株主構成を持ちます。近年はデータセンター向け冷却ソリューションの開発に注力し、新製品を市場投入しています。2025年3月期は売上高・各段階利益ともに過去最高を記録しました。
◎ リスク要因: 空調設備は季節性があり、四半期業績にばらつきが出やすい構造です。原子力関連は政策変更リスクを伴います。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1952
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1952.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.snk.co.jp/ir/
【中部電力系の堅実派】トーエネック(1946)
◎ 事業内容: 中部電力グループの電気設備工事会社です。配電工事、一般電気工事、情報通信工事、空調管工事を手掛け、中部地方を地盤としつつ全国展開しています。2026年3月期の売上高は2,000億円規模です。 ・ 会社HP:https://www.toenec.co.jp/
◎ 注目理由: 2025年10月にきんでんとともに業績予想の引き上げを行い、電力工事関連株の一斉高の火付け役となりました。中部地方はトヨタ自動車を中核とする製造業の集積地であり、EV化に伴う工場の電気設備更新需要が旺盛です。また、再生可能エネルギー関連の工事にも積極的で、太陽光発電所や蓄電設備の施工実績が拡大しています。2026年3月期は経常利益160億円(前期比18.5%増)と二桁増益を見込み、中電工系列の中でも収益改善のモメンタムが際立っています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。旧「東海電気工事」から社名変更。近年は中部電力以外の民間顧客開拓を加速し、一般得意先からの受注拡大に成功しています。DXによる施工管理の効率化も推進中です。
◎ リスク要因: 中部電力への依存度が依然高く、電力会社の投資方針変更が業績に影響する可能性があります。
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◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1946.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.toenec.co.jp/ir/
【ラピダス特需の本命】北海電気工事(1832)
◎ 事業内容: 北海道電力グループの電気工事会社です。配電線工事、一般電気工事、情報通信工事を手掛けており、北海道における電気設備工事のシェアは圧倒的です。北海道のインフラを80年にわたり支え続けてきた地域密着型の名門企業です。 ・ 会社HP:https://www.hepco-k.co.jp/
◎ 注目理由: 千歳市のラピダス半導体工場建設、北海道でのデータセンター誘致加速、洋上風力発電の適地としての北海道注目など、同社を取り巻く事業環境は「追い風三重奏」の状況です。地域独占力が極めて高く、大型プロジェクトに伴う周辺インフラ整備工事を着実に取り込んでいます。札幌都心部の再開発にも深く関与しており、DXによる業務効率化で利益率も改善傾向にあります。時価総額が小さく流動性は限られますが、北海道バレー構想の恩恵を最も直接的に受ける銘柄の一つです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。北海道電力の配電工事から事業を開始し、現在は一般電気工事、情報通信工事にも展開。直近ではラピダス関連工事の周辺インフラ整備への参画が注目されています。
◎ リスク要因: 北海道経済への依存度が高く、冬季の天候不順による工期遅延リスクがあります。ラピダスの事業進捗も不透明要因です。
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【官公庁の電設エリート】東光電気工事(1941)
◎ 事業内容: 官公庁施設、オフィスビル、文化施設、病院、学校、ホテル、アミューズメントパークまで、幅広い建造物の電気設備工事を手掛けています。受変電・動力・照明設備から防災・防犯設備まで、トータルな電気設備を設計・施工する技術力が強みです。 ・ 会社HP:https://www.tokodenko.co.jp/
◎ 注目理由: 官公庁施設の老朽化に伴う大規模リニューアル需要が拡大しています。学校施設のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化推進による省エネ設備工事や、病院のBCP(事業継続計画)強化に伴う非常用電源設備工事など、公共セクターの電気設備需要は構造的に増加基調にあります。関電工グループとしての信用力を背景に、大型官公庁案件の受注に強みを発揮しています。PBRが1倍前後と割安感があり、見直し余地があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1947年設立。関電工の連結子会社として、首都圏を中心に全国規模で事業を展開しています。近年はLED照明のリニューアル工事やEV充電設備の設置工事など、環境関連の新規需要も取り込んでいます。
◎ リスク要因: 公共工事の予算削減リスク。関電工グループ内の事業再編リスクにも留意が必要です。
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【四国の電設王者】四電工(1939)
◎ 事業内容: 四国電力グループの電気工事会社です。配電線工事、内線工事、通信工事、空調管工事を手掛け、四国4県における電気設備工事で圧倒的なシェアを持っています。四国地方のインフラを支える基盤企業です。 ・ 会社HP:https://www.yondenko.co.jp/
◎ 注目理由: 四国地方では高松市の再開発プロジェクトや、瀬戸内海エリアでの物流施設新設、さらに四国電力の伊方原発再稼働に伴う関連設備工事など、受注機会が拡大しています。地域独占型のビジネスモデルゆえに安定した収益基盤を持ち、PBRは0.7倍前後と東証の資本効率改善要請に対するアクションが期待される水準です。配当利回りも3%台と高く、バリュー株としての魅力も兼ね備えています。四国横断自動車道や四国新幹線構想に関連するインフラ投資も中長期的な成長ドライバーとなり得ます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。旧「四国電気工事」から社名変更。近年は太陽光発電設備の施工実績を積み上げるとともに、情報通信工事の拡大にも注力しています。
◎ リスク要因: 四国経済の縮小リスク。人口減少に伴う建設需要の構造的な減少が長期的な課題です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1939
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1939.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.yondenko.co.jp/ir/
【北陸の隠れた高財務企業】北陸電気工事(1930)
◎ 事業内容: 北陸電力グループの電気設備工事会社です。内線・空調管工事が売上の約62%を占め、配電線工事や情報通信工事も手掛けています。北陸3県を中心に、安定した事業基盤を有しています。 ・ 会社HP:https://www.rikuden-k.co.jp/
◎ 注目理由: 2026年3月期中間決算は売上高267億円(前年同期比1.3%増)、経常利益14.6億円(同3.2%増)と堅調に推移しています。特筆すべきは自己資本比率78.8%という異次元の財務健全性です。北陸地方は半導体関連のサプライチェーンが集積しており、石川県・富山県での工場新設・増設に伴う電気設備工事の需要が拡大しています。北陸新幹線の敦賀延伸(2024年開業)に伴う沿線開発も中長期的な追い風です。配当余力は十分で、増配余地が大きい点も魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。北陸電力の配電工事を中核に事業を展開してきました。近年はZEB関連工事やEV充電インフラの設置工事にも注力し、新たな収益源の開拓を進めています。
◎ リスク要因: 北陸地方への地域依存度が高く、北陸電力の投資方針に左右されやすい構造です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1930
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.rikuden-k.co.jp/ir/
【マツダ・広島の電設パートナー】弘電社(1948)
◎ 事業内容: 広島を地盤とする電気設備工事会社です。一般電気工事、空調管工事、情報通信工事を手掛けています。中国電力グループとの取引に加え、マツダをはじめとする広島県内の製造業向け工場電気設備工事にも強みを持っています。 ・ 会社HP:https://www.koden.co.jp/
◎ 注目理由: 2026年3月期は売上高420億円(前期比6.9%増)、経常利益32億円(同0.9%増)を見込みますが、関電工の子会社としてのグループシナジーが今後の成長を支えます。PER7倍台と極めて割安で、PBRも1倍台前半にとどまっています。マツダのEV生産ライン構築に伴う工場電気設備の大規模更新需要や、広島市の再開発プロジェクト(旧サッカースタジアム周辺の開発等)も追い風です。配当利回りも2.9%と投資妙味があります。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1919年創業。100年超の歴史を持つ老舗企業です。2024年には株価が10年で最も高い水準を記録するなど、バリュー株の見直し機運に乗っています。関電工グループの一員として施工品質への信頼は厚いです。
◎ リスク要因: 広島地域への依存度が高く、地域経済の動向に業績が左右されます。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1948
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1948.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.koden.co.jp/ir/
【原子力計装のスペシャリスト】栗原工業(1852)
◎ 事業内容: 原子力発電所の電気計装工事をコア技術として持つ電気設備工事会社です。商業施設や移動体通信基地局の電気設備、情報通信設備、大型映像設備のプロデュースまで手掛けています。マレーシアにも海外拠点を有しています。 ・ 会社HP:https://www.kurihara.co.jp/
◎ 注目理由: 原発再稼働の加速と次世代原子炉構想は、同社の原子力電気計装工事という唯一無二の技術力に直接的な恩恵をもたらします。2026年3月期は売上高180億円(前期比21.5%増)、経常利益17.5億円(同44.2%増)と大幅な増収増益を見込んでおり、PERは5.8倍と驚異的な割安水準にあります。移動体通信基地局工事も5Gエリア拡大に伴い堅調で、複数の成長ドライバーを持っています。時価総額64億円の小型株ですが、原子力×再エネ×5Gというテーマ性の高さは見逃せません。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1919年創業。原子力発電の黎明期から電気計装工事に携わり、独自の技術蓄積を持ちます。近年は大型LEDビジョンのプロデュース事業も成長しています。
◎ リスク要因: 原発政策の変更リスク。小型株ゆえの流動性の低さにも注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1852
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1852.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.kurihara.co.jp/ir/
【DC空調のインテリジェンス】日比谷総合設備(1982)
◎ 事業内容: 空調設備を主体とする設備施工会社の大手です。データセンター向け空調、サーバー冷却システム、ビル空調の省エネリニューアルなどを手掛けています。設計から施工、メンテナンスまで一貫した体制が強みです。 ・ 会社HP:https://www.hibiya-eng.co.jp/
◎ 注目理由: 2026年2月に業績予想の上方修正と増配を発表し、第3四半期決算でも好調な進捗を示しました。データセンター向けの精密空調は同社の技術力が最も発揮される分野であり、AIサーバーの高発熱化に伴う冷却ソリューションの高度化は同社の競争優位性を一層強めます。自己株式取得も実施しており、株主還元への積極姿勢も評価できます。PBR1倍割れの水準にあったことから、資本効率改善に向けた取り組みが株価のカタリストとなっています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1966年設立。旧・日比谷電設工業として発足し、空調主体の総合設備会社へと発展。2026年2月には株式分割も発表し、個人投資家の投資しやすさへの配慮も見せています。
◎ リスク要因: 大型案件の受注タイミングによる業績の四半期変動。同業他社との価格競争の激化も懸念されます。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1982
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1982.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.hibiya-eng.co.jp/ja/ir.html
【三井グループの100年企業】三機工業(1961)
◎ 事業内容: 三井グループの総合エンジニアリング企業です。建築設備事業(空調衛生、産業空調、電気設備)が売上の82%を占め、環境システム事業(上下水道、廃棄物処理施設)や機械システム事業(搬送システム)も展開しています。2025年4月に創業100周年を迎えました。 ・ 会社HP:https://www.sanki.co.jp/
◎ 注目理由: 2025年3月期は売上高2,531億円(前期比14.1%増)、営業利益218億円(同88.9%増)と営業利益がほぼ倍増する驚異的な決算を発表しました。受注段階での採算改善と選別受注の徹底が奏功しています。2026年3月期も営業利益245億円(同11.9%増)と過去最高益の連続更新を見込みます。配当性向は50%超と高水準を維持しつつ、年間配当165円と手厚い株主還元も魅力。純資産配当率(DOE)8.2%は電設工事業界でトップクラスです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1925年創立。三井物産の機械部門から独立した歴史を持ちます。100周年を機に新中期経営計画を策定し、省エネルギー技術やDXを活用したスマートビルディング事業の強化を打ち出しています。
◎ リスク要因: 環境システム事業は公共事業依存度が高く、政策変更の影響を受けます。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1961
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1961.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.sanki.co.jp/ir/
【クリーンルームの隠れた実力者】大成温調(1904)
◎ 事業内容: 空調設備工事を主力とする中堅サブコンです。商業施設から病院、産業用クリーンルームまで幅広い施工実績を持っています。空調の設計・施工・メンテナンスをワンストップで提供できる体制が強みです。 ・ 会社HP:https://www.taisei-oncho.co.jp/
◎ 注目理由: 半導体工場やバイオ・医薬品工場のクリーンルーム施工において、きめ細かな空調制御技術に定評があります。大手サブコンが手掛けない中規模案件にも対応できる機動力が強みで、ニッチなポジションを確立しています。時価総額が小さいため機関投資家の関心は薄いですが、半導体・医薬品の国内生産回帰トレンドは同社の受注環境を構造的に改善しています。PBR1倍割れの状態が続いており、東証の資本効率改善要請に対するアクションにも注目です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1941年設立。空調設備一筋の専門企業として80年以上の歴史を持ちます。近年は省エネリニューアル工事の受注が増加しており、ストック型ビジネスの拡大を図っています。
◎ リスク要因: 小型株ゆえの流動性リスク。空調専業であるため、受注環境の変化に対する事業ポートフォリオの分散が限定的です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1904
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1904.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.taisei-oncho.co.jp/ir/
【空調計装の上方修正実績銘柄】朝日工業社(1975)
◎ 事業内容: 空調計装を主力とする設備工事会社です。空調設備の新設・リニューアル工事に加え、自動制御システムの設計・施工にも強みを持っています。工場の省人化・自動化に対応した設備工事にも注力しています。 ・ 会社HP:https://www.asahikogyosha.co.jp/
◎ 注目理由: 2025年度中間決算では売上高186億円(前年同期比24%増)、経常利益42億円(同78%増)と大幅な増収増益を達成し、通期業績予想の上方修正も実施しました。空調計装関連事業の新設・既設ともに好調で、PEGレシオが1倍を下回る水準にあることから、成長性対比での割安感が際立ちます。脱炭素やカーボンニュートラルへの対応としての省エネ空調需要は構造的に拡大しており、同社の技術力が活きる局面が続きます。上方修正実績があることは、保守的な計画を立てる傾向があることの裏返しでもあり、次の上方修正も期待できます。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1925年設立。空調計装の専門企業として約100年の歴史を持ちます。直近では上場来高値を更新するなど、市場からの評価が高まっています。
◎ リスク要因: 空調計装という専門分野への依存度が高く、受注環境の変化の影響を受けやすいです。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1975
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1975.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.asahikogyosha.co.jp/ir/
【発電所メンテの職人集団】太平電業(1968)
◎ 事業内容: 火力・原子力発電所のメンテナンス工事を主力とする電気設備工事会社です。発電プラントの定期検査、補修工事、解体工事に高い技術力を持っています。近年は再生可能エネルギー関連の施工も拡大しています。 ・ 会社HP:https://www.taihei-dengyo.co.jp/
◎ 注目理由: 電力需要の急増に伴い、既存発電所のメンテナンス需要は構造的に増加しています。特にデータセンターの建設ラッシュによる電力消費増加は、発電所の稼働率向上を必要とし、それはすなわちメンテナンス頻度の増加を意味します。原発再稼働の流れも同社にとっては大きなプラス材料です。原子力発電所の定期検査工事は高い専門性と安全管理能力が求められるため参入障壁が高く、競合が限定的です。発電所メンテナンスは景気に左右されにくいディフェンシブな収益構造を持つ点も魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1947年設立。電力プラントのメンテナンスに特化した企業として約80年の歴史を有します。近年はバイオマス発電所の建設工事にも参入し、再エネ分野での事業拡大を図っています。
◎ リスク要因: 原発メンテナンスは政策リスクを伴います。大型メンテナンス案件の受注タイミングにより業績が変動します。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1968
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1968.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.taihei-dengyo.co.jp/ir/news/disclosure/2026/
【半導体空調のニッチトップ】テクノ菱和(1965)
◎ 事業内容: 三菱重工系の空調設備工事会社です。半導体・電子部品工場のクリーンルーム空調に特化した技術力が強みで、一般空調工事やメンテナンスも手掛けています。産業空調分野では業界でも屈指の専門性を誇ります。 ・ 会社HP:https://www.techno-ryowa.co.jp/
◎ 注目理由: 半導体工場のクリーンルーム空調は、ナノメートル単位の微粒子管理が求められる超精密技術です。TSMCの熊本進出、ラピダスの千歳進出に加え、マイクロンの広島工場増設など、国内の半導体設備投資は今後数年にわたり高水準が続く見通しです。同社はこの分野で長年の実績と独自の技術ノウハウを蓄積しており、受注環境は極めて良好です。中小型株ながら半導体国策プロジェクトの恩恵を直接受けるポジションにあり、機関投資家からの注目度も高まっています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1953年設立。三菱重工業の空調設備メンテナンス部門が前身です。近年は半導体工場向けの高度クリーンルーム空調技術をさらに磨き上げ、受注を拡大しています。
◎ リスク要因: 半導体設備投資サイクルに業績が連動しやすい構造です。三菱重工グループへの依存度にも留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1965
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1965.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.techno-ryowa.co.jp/ir/
【東電管内のバリュー株筆頭】東京エネシス(1945)
◎ 事業内容: 東京電力ホールディングスの持分法適用会社です。火力・原子力発電所のメンテナンス、建設を主力としつつ、再生可能エネルギー(太陽光、バイオマス)や地域冷暖房設備のO&M(運用・保守)にも注力しています。 ・ 会社HP:https://www.qtes.co.jp/
◎ 注目理由: データセンター増加に伴う首都圏の電力需要逼迫は、同社のメンテナンス事業にとって強力な追い風です。発電所の稼働率維持が至上命題となる中、確実なキャッシュフローが見込めます。PBRが低水準にあり、親子上場解消の思惑や業界再編シナリオにおいても注目される「バリュー株」の筆頭格です。東電の送配電分離・強化の流れでも恩恵を受けます。発電所メンテナンスという安定収益に加え、再エネ分野の成長も期待できる「守りと攻め」のバランスが取れた銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1947年設立。東京電力の発電設備メンテナンスを主力に成長してきました。近年は太陽光発電所のO&M事業を拡大し、再生可能エネルギー分野への展開を加速しています。
◎ リスク要因: 東京電力への売上依存度が高く、東電の経営方針変更の影響を直接受けます。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1945
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1945.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.qtes.co.jp/ir/library/statements/
【送電鉄塔の100年企業】ETSグループ (253A)
◎ 事業内容: 送電線工事、電気設備工事を主力とする電気工事会社のグループ持株会社です。送電鉄塔の建設・メンテナンスという高い専門性を持ち、電力の安定供給を支えるエッセンシャルワーカー集団です。建物管理・清掃事業も展開しています。 ・ 会社HP:https://www.ets-group.co.jp/
◎ 注目理由: 2024年10月に旧ETSホールディングス(1789)から株式移転により新設され、東証スタンダード市場に上場しました。広域連系整備計画に基づく送電網の増強工事が本格化しており、レベニューキャップ制度下での託送料金制度も同社の受注環境を後押ししています。送電事業の受注高が前期比3倍以上に急増するなど、成長ステージに入っています。時価総額30億円台の超小型株ですが、再生可能エネルギーの普及に伴う送電網増強は国策テーマであり、中長期的な成長余地は大きいです。
◎ 企業沿革・最近の動向: 前身のETSホールディングスは2022年に創業100周年を迎えた老舗企業。2024年10月に持株会社体制に移行し、グループ経営の機動性を高めています。中期経営計画で事業の多角化を推進中です。
◎ リスク要因: 超小型株で流動性が極めて低いです。特定の電力送配電会社への依存度が高い点にも注意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/253A
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/253A.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.ets-group.co.jp/
【九電工改めフロンティア企業】クラフティア(1959)
◎ 事業内容: 旧・九電工。2025年10月に社名変更しました。九州電力グループの設備エンジニアリング会社として、電気設備工事、空調管工事、情報通信工事を一体的に施工しています。九州地方を地盤としつつ首都圏や海外にも積極展開中です。 ・ 会社HP:https://www.kraftia.co.jp/
◎ 注目理由: 2026年3月期第3四半期は売上高3,192億円(前年同期比3.0%減)ながら、工事利益率の向上により営業利益は364億円(同23.7%増)と大幅増益を達成。受注高も3,697億円(同12.0%増)と好調で、通期業績予想を上方修正しています。TSMC熊本工場の稼働に伴い、九州全域で半導体関連のインフラ整備工事が活発化しています。北九州での国内最大の洋上風力が稼働するなど、再エネ分野での実績も積み上がっています。社名変更はブランド刷新と全国・海外展開への意志表明であり、九州のローカル企業からグローバル企業への脱皮を目指しています。
◎ 企業沿革・最近の動向: 1944年設立。80年間「九電工」として九州のインフラを支えてきた名門が、2025年10月に「クラフティア」に社名変更。種子島宇宙センターの電設工事も手掛けるなど、フロンティア精神を体現しています。
◎ リスク要因: 九州地方への依存度はまだ高く、首都圏での競争激化が課題。社名変更に伴う知名度面での一時的な混乱リスクもあります。
◎ 参考URL(みんかぶ): https://minkabu.jp/stock/1959
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1959.T
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース): https://www.kraftia.co.jp/new/
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