- 【MLCCで世界に君臨する電子部品の絶対王者】村田製作所 (6981)
- 【受動部品にAI向けHDDを併せ持つ総合電子部品の雄】TDK (6762)
- 【営業利益9割増、MLCCのV字を最も体現する高成長株】太陽誘電 (6976)
- 【セラミック技術を源流に持つ電子部品の総合力】京セラ (6971)
電子回路に欠かせない「受動部品」。積層セラミックコンデンサ(MLCC)、チップ抵抗器、インダクタ、アルミ電解コンデンサ、水晶デバイスといった、いわば電子機器の縁の下の力持ちです。この受動部品セクターが、長かった在庫調整局面をようやく抜け、業績がV字を描き始めています。
2022年から2023年にかけて、スマートフォンやパソコンの需要一巡、そして世界的な金融引き締めを背景に、電子部品メーカーは深刻な在庫調整に苦しみました。流通在庫が積み上がり、稼働率が落ち、各社の利益は大きく削られました。しかし2024年以降、潮目が変わります。AIサーバーとデータセンター投資という、かつてない規模の構造的な需要が立ち上がったのです。
象徴的なのが搭載数の桁違いの増加です。一般的なサーバー1台に使われるMLCCが約2,200個だったのに対し、AIサーバーでは約2万8,000個と、実に10倍超に膨らむと言われます。EV(電気自動車)1台でも、ガソリン車の5〜10倍にあたる約1万個のMLCCが使われます。「数量×単価×ミックス改善」の三拍子がそろい、村田製作所やサムスン電機が2026年に値上げを表明するなど、需給は明確に引き締まる方向に向かっています。
調査会社の予測では、MLCC市場全体は2026年の約318億ドルから2031年には約642億ドルへ、年率15%前後で拡大する見通しです。とりわけAIサーバー・車載向けの高付加価値領域は年率20%超という高成長が見込まれています。アルミ電解コンデンサや水晶デバイスでも、AI・データセンター・車載向けが牽引役となり、出遅れていた銘柄にも回復の波が及び始めています。
本記事では、この受動部品V字回復の波に乗る注目20銘柄を、超大型の本命から、個人投資家にとって発見のある中小型株、さらには回復途上のリスク含みの出遅れ株まで、バランス良く厳選しました。それぞれの事業内容、注目すべき理由、最近の動向、そしてリスク要因まで踏み込んで解説します。在庫調整を抜けた今、どこに妙味があるのか。一つひとつ見ていきましょう。
【免責事項】
本記事は、筆者が公開情報をもとに作成した情報提供を目的とするものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した業績数値・市場データ等は執筆時点の各種公開情報に基づいており、正確性に万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。株価や業績、上場状況は常に変動します。最新かつ正確な情報は、必ず各企業の公式IR資料や適時開示、証券取引所の情報等でご自身でご確認ください。投資はリスクを伴います。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任において行ってくださいますようお願いいたします。
【MLCCで世界に君臨する電子部品の絶対王者】村田製作所 (6981)
◎ 事業内容:
積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界シェア約4割を握る、電子部品の最大手です。コンポーネント(コンデンサ、インダクタ、EMIフィルタ)を収益の柱とし、加えて高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、各種センサなどデバイス・モジュール事業も展開しています。スマートフォン、車載、サーバーまで、あらゆる電子機器に同社製品が入り込んでいます。
・ 会社HP:
コーポレート | 村田製作所
村田製作所のコーポレートサイトです。村田製作所に関する最新ニュース、企業情報、CSR、株主・投資家情報など、さまざまな情報
corporate.murata.com
◎ 注目理由:
受動部品V字回復を語るうえで、まず外せないのが王者・村田です。2026年3月期は売上収益1兆8,308億円(前期比5.0%増)と過去最高を更新しました。スマホ向け高周波モジュールが伸び悩むなか、サーバー向けコンデンサの需要拡大が全体を牽引した点が、まさに本テーマの構図を体現しています。注目すべきは2027年3月期の会社計画で、データセンター関連の旺盛な需要を背景に売上収益1兆9,600億円(同7.1%増)、営業利益3,800億円(同34.8%増)という大幅増益を見込んでいます。前期は表面波フィルタ事業ののれん減損438億円という一時費用を計上してもなお微増益を確保しており、減損という重しが外れる今期は利益の伸びが際立つ可能性があります。さらに過去最大となる1,500億円を上限とした自己株式取得と、年間配当70円への増配を打ち出すなど、株主還元も強化されています。AIサーバー向け高付加価値MLCCをコアに、稼ぐ力が一段ギアを上げる局面と言えるでしょう。野村など複数の証券会社が、データセンター向けMLCCの売上見通しを織り込んで目標株価を引き上げています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1944年創業、京都発祥のグローバル企業です。セラミック技術を核に、コンデンサで世界トップへと駆け上がりました。直近では、フィリピンやインドでの増産投資を進め、フレンドショアリングの流れにも対応しています。一方で2026年2月に不正アクセスが判明し、社外関係者約1.5万人分等の個人情報漏洩の可能性が公表されました。生産・販売への影響はないとされていますが、再発防止策が注視されています。
◎ リスク要因:
スマホ市場の成熟、製品価格の下落(売価引き下げ)圧力、為替変動の影響を受けやすい点に注意が必要です。AI需要が一巡した場合の反動リスクも意識すべきでしょう。
◎ 参考URL(みんかぶ):
村田製作所 (6981) : 株価/予想・目標株価 [Murata Manufacturing] – みんかぶ
村田製作所 (6981) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売
minkabu.jp
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
(株)村田製作所【6981】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス
(株)村田製作所【6981】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
株主・投資家情報 | 村田製作所
村田製作所のIR情報をご紹介します。
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【受動部品にAI向けHDDを併せ持つ総合電子部品の雄】TDK (6762)
◎ 事業内容:
受動部品(コンデンサ、インダクタ)、センサ応用製品、磁気応用製品(HDD用ヘッド)、エナジー応用製品(二次電池・電源)の4本柱を持つ総合電子部品メーカーです。スマホ向け小型電池で世界トップシェアを誇り、近年はAIデータセンター向けのニアラインHDD用ヘッドが急成長の原動力になっています。受動部品も同社の源流事業です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
2026年3月期は売上高2兆5,048億円(前期比13.6%増)、営業利益2,724億円(同21.5%増)と過去最高を更新しました。本テーマの主役である受動部品セグメントは、産業機器向けの増加が車載減を相殺し「回復の兆し」を見せた一方、アルミ電解コンデンサとフィルムコンデンサで構造改革費用を計上しています。つまり受動部品は底打ち・構造改革の局面にあり、ここからの利益寄与拡大に伸びしろがあるということです。足元の利益を牽引したのは磁気応用製品で、AIデータセンター向けのニアラインHDD用ヘッド数量が14%増、サスペンションが35%増と急拡大しました。受動部品の回復とAIストレージ需要の二段ロケットを併せ持つ点が、TDK最大の魅力です。2027年3月期も増収増益を見込み、年間配当を40円へ増配する計画です。AIエコシステムへの投資を加速する姿勢を鮮明にしています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1935年、フェライトの工業化を目的に設立された歴史ある企業です。買収によりセンサや電池事業を強化し、事業ポートフォリオを大きく転換してきました。直近はHDDヘッドのHAMR(熱アシスト磁気記録)対応や、MEMSセンサの黒字転換など、成長領域での成果が出始めています。
◎ リスク要因:
エナジー(電池)事業のスマホ依存、HDD需要の変動、受動部品の構造改革コストの継続、為替の逆風には留意が必要です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
TDK (6762) : 株価/予想・目標株価 [TDK] – みんかぶ
TDK (6762) 今日の株価、予想(AI株価診断など)、チャート推移、ニュース、その他にも今後の見通しや買い時・売り時
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◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
TDK(株)【6762】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス
TDK(株)【6762】の株価、チャート、最新の関連ニュース、掲示板、みんなの評価などをご覧いただけます。前日終値、高値、
finance.yahoo.co.jp
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【営業利益9割増、MLCCのV字を最も体現する高成長株】太陽誘電 (6976)
◎ 事業内容:
積層セラミックコンデンサ(MLCC)を主力とする大手電子部品メーカーです。MLCCのほか、インダクタ、複合デバイス、通信用フィルタなどを手掛けます。小型・大容量・高信頼性の技術力に定評があり、特に車載向けやAIサーバーなど情報インフラ向けの高付加価値品に強みを持っています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
受動部品のV字回復を最もはっきりと数字で示しているのが太陽誘電です。2026年3月期は売上高3,553億円(前期比4.1%増)に対し、営業利益が200億円(同91.2%増)とほぼ倍増しました。在庫調整局面で削られた利益が、稼働率の回復とともに急速に戻る、まさにV字の典型です。2027年3月期も売上高3,840億円(同8.1%増)、営業利益300億円(同50.0%増)と、二桁増収・五割増益を計画しています。背景にあるのは構造的な需要拡大で、AIサーバー1台あたりのMLCC搭載数は約2万8,000個と従来サーバーの10倍超、EVも1台1万個とガソリン車の5〜10倍に達します。同社は韓国拠点に110億円を投資して世界の生産能力を年10〜15%拡大する方針で、世界初の100μF基板内蔵型MLCCの量産も開始しました。村田・サムスン電機の値上げ表明で業界の収益環境が改善するなか、車載用MLCCで日系メーカーが握る高い参入障壁も追い風です。利益のレバレッジが効きやすい局面と言えます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1950年創業。フェライトコアからスタートし、コンデンサ事業で成長してきました。直近では情報インフラ向けの設備投資を積極化し、AIサーバー需要を取り込む構えです。配当は年間90円を維持し、株主還元にも配慮しています。
◎ リスク要因:
スマホ・PC市場の需要変動、原材料・金属価格の上昇、為替前提(1ドル150円)からの円高進行は利益を圧迫します。AI関連の期待が株価に織り込まれている点も意識すべきです。
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【セラミック技術を源流に持つ電子部品の総合力】京セラ (6971)
◎ 事業内容:
ファインセラミック技術を源流に、電子部品(コンデンサ、水晶デバイス、コネクタ)、半導体用セラミックパッケージ、電子デバイス、産業・通信機器、ソーラーエネルギーまで幅広く展開する総合メーカーです。半導体パッケージや有機基板などAI・半導体関連の材料・部品で確かな地位を築いています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
京セラは受動部品単体というより、AI・半導体の build-out(設備投資拡大)を部品・材料の両面で取り込めるポジションが魅力です。生成AI向けのプロセッサには高性能なセラミックパッケージや有機パッケージ基板が必要であり、ここで京セラは世界有数の実力を持っています。受動部品(コンデンサ・水晶デバイス・コネクタ)も併せ持つため、データセンターやサーバーの需要拡大が複数のセグメントに波及する構造です。同社は近年、収益性の改善を最重要課題に掲げ、不採算事業の見直しやコスト構造改革、政策保有株(KDDI株など)の活用を含む資本効率の向上に取り組んでいます。PBRが長く1倍を下回って推移してきた経緯があり、構造改革とAI需要の取り込みが進めば、バリュー株としての見直し余地が大きい銘柄です。受動部品市況の回復は、この再評価ストーリーを後押しする要素となります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1959年、稲盛和夫氏が創業。ファインセラミックの応用で多角化を進めてきました。直近は事業ポートフォリオの選択と集中、半導体関連設備の増強、株主還元の強化などを進め、長年の課題である資本効率の改善に本腰を入れています。
◎ リスク要因:
事業が多岐にわたるため収益のメリハリが付きにくく、構造改革の進捗が株価を左右します。スマホ・半導体市況の変動、為替の影響も大きい点に注意が必要です。
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【チップ抵抗の世界的プレーヤー、回復は半導体次第】ローム (6963)
◎ 事業内容:
カスタムIC、パワー半導体(SiCに注力)を主力とする半導体・電子部品メーカーです。実は同社のルーツは抵抗器であり、チップ抵抗器では今も世界有数のシェアを持つ「受動部品の隠れた大手」でもあります。半導体と受動部品の両輪を持つ点が特徴です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
ロームは本テーマのなかではやや異色の存在です。受動部品(チップ抵抗器)で世界的なプレーヤーでありながら、足元の業績は主力のパワー半導体、とりわけSiC(炭化ケイ素)への大型先行投資が重しとなり、苦しい展開が続いています。2026年3月期は通期で純利益100億円水準まで会社計画を下方修正し、特別損失(減損損失)も計上しました。つまりロームは「受動部品はしっかり、半導体は調整中」という構図で、半導体市況とSiC投資の回収が本格化したときに大きく報われる、回復の遅れた銘柄と位置づけられます。EV市場の調整が一巡し、車載パワー半導体の需要が再加速すれば、業績の振れ幅は大きくなります。チップ抵抗器という安定収益の土台を持ちつつ、SiCという高成長オプションを抱える点が、長期目線での妙味です。逆張り的に仕込む投資家にとって、検討に値する一社です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1958年、抵抗器メーカーとして京都で創業しました。半導体へ事業を広げ、近年は東芝のパワー半導体事業への支援・提携やSiCの大規模増産投資など、攻めの戦略を打ち出しています。一方でその投資負担が当面の利益を圧迫しています。
◎ リスク要因:
パワー半導体市況の低迷長期化、SiC投資の回収遅れ、減損の追加計上リスクなど、足元の収益環境は厳しく、回復シナリオの実現には時間を要する可能性があります。
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【車載コンポーネントとモビリティの収益改善が加速】アルプスアルパイン (6770)
◎ 事業内容:
スイッチ、センサ、抵抗器、コネクタなどの電子部品(コンポーネント事業)に加え、車載情報機器(モビリティ事業)、通信モジュール(センサー・コミュニケーション事業)を展開します。車載・モバイル・民生向けに約1万5,000種類もの製品を供給する、エレクトロニクスの総合サプライヤーです。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
アルプスアルパインは、受動部品を含む車載コンポーネントの回復と、長年の課題だったモビリティ事業の収益改善が同時に進んでいる点が注目されます。2026年3月期第3四半期は売上高7,611億円(前年同期比2.8%増)に対し、営業利益が332億円(同31.5%増)と大幅な増益を達成しました。利益の伸びが売上を大きく上回っており、コスト構造改革と稼働率改善の成果が出ていることがわかります。通期予想も上方修正され、営業利益370億円(同8.5%増)、経常利益420億円(同37.6%増)と見込み、年間配当も62円へ増配する計画です。EV・ADASの普及で車載電子部品の搭載点数は増加トレンドにあり、車載市場の在庫調整が一巡すれば、コンポーネント事業の収益はさらに伸びる余地があります。利益の質が改善している局面で、バリュエーション面でも見直しが進みやすい一社です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
2019年、アルプス電気とアルパインの経営統合により誕生しました。直近は不採算事業の整理や生産体制の最適化を進め、モビリティ事業の黒字定着に注力しています。顧客からの開発費回収増加も利益を押し上げています。
◎ リスク要因:
自動車生産の変動、特定顧客への依存、為替変動、当期純利益が一時要因で減少する局面がある点には注意が必要です。
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【セラミックパッケージで半導体の波に乗る旧・日特】日本特殊陶業(Niterra) (5334)
◎ 事業内容:
スパークプラグと自動車用センサで世界トップシェアを持つ一方、半導体用セラミックパッケージ(ICパッケージ)などの電子部品も手掛ける、ファインセラミックの総合メーカーです。2023年に社名をNiterra(ニッテラ)へと変更し、非内燃機関分野への事業転換を加速しています。
・ 会社HP:
https://www.niterra.co.jp◎ 注目理由:
受動部品そのものではありませんが、AI・半導体build-outの恩恵を受ける「セラミック部品」という観点で見逃せない一社です。半導体パッケージに使われるセラミック材料・部品の需要は、データセンター投資の拡大とともに伸びており、同社の半導体製造装置関連事業は好調に推移しています。2026年3月期は売上収益7,312億円(前期比12.0%増)、営業利益1,381億円(同6.6%増)、純利益は1,128億円(同21.9%増)と増収増益を達成しました。2027年3月期も売上収益7,900億円(同8.0%増)、営業利益1,500億円(同8.6%増)を計画し、年間配当を210円へ増配する方針です。スパークプラグという高収益の安定事業をキャッシュカウとしながら、そこで稼いだ資金を半導体・環境エネルギーなど成長分野に投じる構図で、内燃機関依存からの脱却が進めば再評価余地があります。ROEは目安の8〜10%を上回る水準まで改善しています。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1936年に日本陶器(現ノリタケ)から分離独立。スパークプラグで世界に展開してきました。直近は全固体電池や半導体関連、医療など新規領域への投資を強化し、社名変更とともにポートフォリオ転換を鮮明にしています。
◎ リスク要因:
主力のスパークプラグはEVシフトで長期的に縮小が見込まれ、新規事業の育成スピードが問われます。自己資本比率の低下や有利子負債の増加も留意点です。
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◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.niterra.co.jp/ir/【AIデータセンター向けセラミック基板の本命】MARUWA (5344)
◎ 事業内容:
窒化アルミ・窒化珪素などの高機能セラミック基板を主力とするセラミック部品メーカーです。放熱性・絶縁性に優れた基板は、パワー半導体やAIサーバー、5G・次世代高速通信機器に不可欠で、世界トップクラスのシェアを握ります。チップ抵抗器など各種電子部品も手掛けます。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
「AI特需でセラミック基板に引く手あまた」と報じられ、株価がこの6年で約14倍に化けた、本テーマの象徴的成長株です。AIサーバーやデータセンターでは大量の熱を逃がす放熱基板が必須であり、同社の窒化アルミ・窒化珪素基板はその中核を担います。2025年3月期は売上高718億円(前期比16.7%増)、純利益192億円(同26.5%増)と高い成長を遂げました。2026年3月期は車載・半導体の調整で利益が一時的に踊り場となったものの、第4四半期は過去最高の業績を記録し、2027年3月期は売上高・営業利益ともに二桁成長を会社計画として打ち出しています。注目すべきは財務の強靭さで、自己資本比率は約90%、ROEは16%超、営業利益率は3割超という、製造業としては驚異的な収益性を誇ります。次世代高速通信関連の大幅増産が控えており、AI・データセンター投資の追い風を最も純度高く受ける一社です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1973年設立、愛知県を地盤とするセラミック部品メーカーです。一貫生産体制と高い技術力で高収益を実現してきました。直近は次世代高速通信・車載・半導体向けの増産投資を進め、配当も102円へ増配するなど株主還元も強化しています。
◎ リスク要因:
株価が大きく上昇しバリュエーションは高水準にあり、業績の伸びが市場期待に届かない場合の調整リスクがあります。車載・半導体市況の変動にも左右されます。
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【アルミ電解コンデンサと蓄電を併せ持つ独立系】ニチコン (6996)
◎ 事業内容:
アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサなどを手掛けるコンデンサ事業と、家庭用蓄電システムやEV用急速充電器を展開するNECST(ネクスト)事業の二本柱を持つ電子部品メーカーです。コンデンサの老舗でありながら、エネルギー・蓄電という成長分野も併せ持つユニークな企業です。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
ニチコンは、本テーマの中核であるアルミ電解コンデンサのV字回復を取り込みつつ、蓄電というもう一つの成長軸を持つ点が魅力です。2026年3月期はNECST事業の調整で売上高こそ1,697億円(前期比3.4%減)となりましたが、主力のコンデンサ事業は車載関連機器向けや情報通信向けの需要拡大で増収増益を達成し、営業利益は64.56億円(同24.1%増)と二桁増益を確保しました。コンデンサ市況の回復が利益を押し上げている構図が明確です。同社は売上高2,000億円・営業利益率10%以上を掲げる中期成長目標を推進しており、経常利益は計画を連続達成しています。アルミ電解コンデンサは産業機器・車載・情報通信といった底堅い用途が多く、在庫調整一巡後の回復が見込まれます。コンデンサの回復と蓄電の成長、二つのストーリーを一社で持てる点が投資妙味です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1950年創業、京都を本拠とする独立系コンデンサメーカーです。早くから家庭用蓄電システムやV2H(EVと住宅の電力連携)に参入し、エネルギー分野での存在感を高めてきました。直近はコンデンサ事業の収益改善が進んでいます。
◎ リスク要因:
NECST(蓄電)事業の業績変動が大きく、補助金政策の動向に左右されます。中国・台湾メーカーとのコンデンサ価格競争、原材料価格の上昇も留意点です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【再建途上のアルミ電解コンデンサ大手、リスク承知の逆張り候補】日本ケミコン (6997)
◎ 事業内容:
アルミ電解コンデンサで国内有数の老舗専業メーカーです。導電性高分子コンデンサ(OS-CON系)などの高機能品も手掛け、産業機器、車載、情報通信、家電など幅広い分野に製品を供給しています。アルミ電解コンデンサ事業を中核に事業基盤の再構築を進めている最中です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
日本ケミコンは、本記事のなかでも明確にリスクの高い「再建途上の出遅れ株」として、あえて取り上げます。直近の決算では産業機器の在庫調整長期化とEV市場の減速が直撃し、第3四半期累計で売上高が前年比18.6%減、営業利益は60.3%減と大幅な減収減益に沈みました。受動部品セクター全体が回復に向かうなか、同社はまだ調整の谷から抜け切れていません。だからこそ、在庫調整が一巡し、産業機器・車載需要が戻ったときの回復余地は大きいとも言えます。会社は2026年度を初年度とする第11次中期経営計画で、アルミ電解コンデンサ事業を軸に収益力の抜本改善を掲げています。アルミ電解コンデンサはAIサーバーの電源回路などにも使われ、データセンター向けの大容量・高耐圧品には底堅い需要があります。市況回復と構造改革が噛み合えば、株価の弾力性は大きい一方、その実現には不確実性が伴う、ハイリスク・ハイリターンの典型です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1931年創業の老舗です。直近では、英ダイソン社からシンガポールで約280億円超の損害賠償請求訴訟を提起されており、これが経営の重大な懸念事項となっています。減収局面での棚卸資産の増加など、資金繰り面の重さも指摘されています。
◎ リスク要因:
業績の低迷が続いており、訴訟リスク(敗訴時の多額の賠償)、価格競争、在庫調整の長期化など、回復シナリオが崩れた場合の下振れリスクが大きい点を十分に認識する必要があります。
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◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【チップ抵抗器の独立系、営業益3倍の急回復】KOA (6999)
◎ 事業内容:
チップ抵抗器を主力とする抵抗器の専業大手です。各種固定抵抗器からハイブリッドIC、複合部品まで手掛けます。車載や産業機器向けの高信頼性抵抗器に強みを持ち、長野県伊那市を本拠とする独立系メーカーとして、ニッチトップの地位を築いています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
KOAは、チップ抵抗器という地味ながら不可欠な受動部品で、V字回復をはっきりと示した好例です。2026年3月期は売上高722.87億円(前期比12.7%増)、営業利益が36.46億円(同210.0%増)と、営業利益が約3倍に急回復しました。在庫調整で落ち込んでいた稼働率が戻り、自動車向けやAI関連機器向けの需要が堅調に推移したことに加え、円安も追い風となりました。抵抗器は1台の電子機器に何百個も使われる「数の出る部品」であり、機器需要の回復がストレートに数量増へとつながります。EV・ADAS、AIサーバー、産業機器といった成長用途で抵抗器の搭載点数は増加傾向にあり、回復の持続性が期待できます。大手の村田・太陽誘電に比べて知名度は劣りますが、抵抗器という専業領域での回復力と、独立系ならではの機動力が光る、個人投資家にとって発見のある一社です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1940年代に長野県で創業。一貫して抵抗器を追求し、車載・産業機器向けの高信頼性品で評価を高めてきました。環境経営にも積極的で、地域に根ざしたものづくりを続けています。直近は需要回復を背景に増産・収益改善が進んでいます。
◎ リスク要因:
抵抗器は単価が低く、価格競争・数量変動の影響を受けやすい部品です。原材料価格の上昇、為替の円高反転、自動車生産の調整がリスクとなります。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【インダクタでAIデータセンターとxEVに乗る】スミダコーポレーション (6817)
◎ 事業内容:
コイル・インダクタ・トランスなどの磁性部品(インダクティブデバイス)を主力とする電子部品メーカーです。車載向け、AIデータセンターの電源向け、産業機器向けなどに製品を供給します。世界各地に生産・販売拠点を持ち、xEV(電動車)関連の磁性部品に強みを発揮しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
コンデンサや抵抗器と並ぶ三大受動部品の一角が、インダクタ(コイル)です。スミダはそのインダクタ分野で、AIデータセンターとxEVという二大成長テーマに乗っています。2026年12月期第1四半期は、xEV関連やAIデータセンター関連の需要増を背景に、売上収益が前年同期比8.6%増の384.28億円、営業利益が同22.2%増の15.11億円と好調に推移しました。特に欧州(EU)事業のセグメント利益が89.5%増と大幅に改善し、全体を牽引しています。電源回路の高効率化が進むほど高性能なインダクタの需要は高まり、AIサーバーの電源やEVのパワートレインは、まさにその最先端用途です。過去12四半期で見ても業績は回復基調にあり、営業利益率・純利益率が明確に上向いています。受動部品のなかでもインダクタという切り口で、データセンターと電動化の双方を取り込める点が、本銘柄ならではの魅力です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1956年創業の磁性部品メーカーです。早くからグローバルに生産拠点を展開し、車載分野を成長の柱に育ててきました。直近はxEV・データセンター向けの需要を取り込み、欧州事業の収益改善も進んでいます。
◎ リスク要因:
自動車生産の変動、海外拠点の多さに伴う為替・地政学リスク、有利子負債の水準には注意が必要です。AI・EV需要の変調も業績を左右します。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
【水晶デバイスでAIデータセンターを狙う】日本電波工業(NDK) (6779)
◎ 事業内容:
水晶振動子、水晶発振器などの水晶デバイスを一貫製造する専業メーカーです。人工水晶や水晶片(ブランク)の製造から手掛ける垂直統合が強みで、「NDK」のブランドで知られます。情報通信、車載、産業機器向けに、高精度な周波数制御部品を供給しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
水晶デバイスは、あらゆる電子機器に正確な「時刻の基準(クロック)」を供給する、受動部品の重要な一角です。NDKは、AIデータセンター向けの高精度・高安定な水晶デバイスを成長ドライバーに位置づけています。2026年3月期は売上高546.29億円(前期比2.9%増)と、車載向けや産業機器向けが堅調に推移しました。営業利益は33.55億円(同27.4%減)と、長期ビジョン「Vision2030」達成に向けた先行投資が重しとなりましたが、これは将来の成長に向けた布石です。2027年3月期は売上高606億円、営業利益40億円を計画し、AIデータセンター向け製品の販売増が成長を牽引する見通しです。データセンターの高速通信化が進むほど、低位相雑音の高性能水晶発振器(OCXO/TCXOなど)の需要は高まります。先行投資の負担が一巡し、AIデータセンター需要が本格化する局面で、利益の伸びが期待できる一社です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1948年創業。人工水晶の合成から製品化まで一貫体制を築いてきた、水晶デバイスのパイオニアです。直近はデータセンター・通信インフラ向けの高付加価値品に経営資源を集中し、Vision2030に基づく成長投資を進めています。
◎ リスク要因:
先行投資の負担による利益圧迫が続く可能性、スマホ向けの需要変動、台湾・中国勢との競争、為替変動には留意が必要です。
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【水晶振動子で国内シェア5割の専業大手】大真空(KDS) (6962)
◎ 事業内容:
水晶振動子で国内シェア約5割を握る、水晶デバイスの専業大手です。水晶振動子のほか、水晶発振器、水晶フィルタ、光学製品などを手掛けます。スマホなどの情報通信機器、近距離無線モジュール、ウェアラブル機器、車載機器など幅広い用途に製品を供給しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
大真空は、水晶振動子という受動部品の国内最大手として、市況回復の恩恵を受ける代表格です。水晶デバイス業界は、スマホ・PC需要の一巡で在庫調整に苦しみましたが、車載やAI・データセンター、5G関連といった成長用途が需要を下支えしています。同社は過去の好況期に営業利益が前年比で大きく伸びた実績があり、稼働率の回復が利益に効きやすい収益構造を持っています。小型・高精度化が進む水晶デバイスでは、TCXO(温度補償型)やMEMSとの競合をにらんだ製品開発力が問われますが、国内シェア5割という確固たる基盤と、車載向けの高信頼性品の強みが下支えとなります。在庫調整を抜けて機器需要が戻る局面では、水晶デバイス専業として素直に回復メリットを享受できる一社です。同業のNDK・リバーエレテックと併せて、水晶デバイスというニッチ領域で比較検討する価値があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1948年創業、兵庫県を本拠とする水晶デバイス専業メーカーです。人工水晶から一貫した生産体制を持ち、車載・通信向けの高信頼性品に注力しています。直近は成長市場での競争力強化を進めています。
◎ リスク要因:
スマホ・PC市場の需要変動、MEMS発振器など代替技術との競争、価格下落圧力、為替変動がリスクとなります。市況の回復ペースにも左右されます。
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【抵抗器から集積回路へ、成長軸を持つ小型部品メーカー】北陸電気工業(HDK) (6989)
◎ 事業内容:
厚膜印刷技術を核に、各種抵抗器、ハイブリッドIC・集積回路、センサ、無線モジュールなどを手掛ける電子部品メーカーです。「HDK」のブランドで知られ、抵抗器を源流としながら、近年は集積回路を成長の柱に育てています。富山県を本拠とする中堅企業です。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
北陸電気工業は、抵抗器という受動部品を出発点に、より付加価値の高い集積回路・モジュールへと事業の重心を移しつつある小型銘柄です。抵抗器は海外生産へ徐々にシフトしながらコスト競争力を確保し、集積回路(ハイブリッドIC)を柱として成長を図る戦略を描いています。受動部品市況の回復は、同社の抵抗器事業の稼働率改善に直結し、底堅い収益基盤を支えます。一方で、センサや無線モジュール、車載・医療機器向けのカスタム部品といった高付加価値領域は、AI・IoT・電動化の流れのなかで需要拡大が期待できます。時価総額が小さく市場の注目度は高くありませんが、抵抗器の回復という土台の上に、集積回路という成長軸を重ねられる点が、発見のある投資対象と言えます。市況反転局面では、小型株ゆえの値動きの軽さも魅力となります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1943年設立の歴史ある電子部品メーカーです。厚膜技術を強みに、抵抗器から複合部品・モジュールへと事業を広げてきました。直近は集積回路・モジュール事業の拡大と、海外生産の最適化を進めています。
◎ リスク要因:
小型株のため業績変動・流動性リスクが相対的に大きく、抵抗器の価格競争、特定分野・顧客への依存、為替変動が業績を左右します。
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【フィルムコンデンサ国内首位、過去最高益を更新】指月電機製作所 (6994)
◎ 事業内容:
フィルムコンデンサで国内首位の電子部品メーカーで、三菱電機系に位置づけられます。コンデンサ事業に加え、電力機器システム事業(電力用コンデンサ、無効電力補償装置など)を手掛けます。産業機器、電力インフラ、車載、再生可能エネルギー向けなどに製品を供給しています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
指月電機製作所は、フィルムコンデンサという受動部品の国内首位でありながら、足元で過去最高益を更新している実力派の小型株です。2026年3月期は売上高279.95億円(前期比2.4%増)、営業利益が25.29億円(同27.1%増)と、売上・各利益とも過去最高を更新しました。特に電力機器システム事業が好調に推移しています。フィルムコンデンサは、EVのインバータや太陽光・風力発電のパワーコンディショナ、産業用インバータなど、電力を扱う「パワーエレクトロニクス」の中核部品です。脱炭素・電動化の流れのなかで、フィルムコンデンサの用途は構造的に拡大しています。MLCCやアルミ電解とは異なる成長領域を押さえている点で、ポートフォリオの分散にも有効です。三菱電機系という安定した顧客基盤を持ちつつ、過去最高益という結果を出している、堅実な回復・成長銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1939年設立、兵庫県を本拠とするコンデンサメーカーです。フィルムコンデンサと電力機器で長い歴史を持ちます。直近は電力インフラ・再エネ・車載向けの需要を取り込み、収益が改善基調にあります。次期も増収増益を見込んでいます。
◎ リスク要因:
小型株のため流動性が限られ、業績変動の影響を受けやすい点に注意が必要です。原材料価格・為替の変動、設備投資・電力インフラ需要の動向がリスクとなります。
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【可変抵抗器とフレキシブル基板を持つ割安バリュー株】帝国通信工業 (6763)
◎ 事業内容:
可変抵抗器(ボリューム)、固定抵抗器などの抵抗部品と、FPC(フレキシブルプリント基板)を主力とする電子部品メーカーです。「NOBLE」のブランドで知られ、家電、車載、産業機器、医療機器向けなどに製品を供給しています。抵抗部品とFPCの二本柱を持つ点が特徴です。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
帝国通信工業は、可変抵抗器という受動部品の老舗でありながら、市場での評価が控えめな割安バリュー株です。PBRが低水準で推移し、潤沢な自己資本を抱えるなど、財務の健全性に比して株価が割安に放置されてきた経緯があります。受動部品市況の回復は、同社の抵抗部品事業の収益を底上げします。加えて、もう一つの柱であるFPCは、スマホ・車載・医療機器など、電子機器の小型化・高機能化に伴って需要が広がる成長分野です。年間配当100円という積極的な株主還元を実施しており、東証が求める資本効率改善・PBR改善の流れのなかで、自社株買いや増配など株主還元のさらなる強化が進めば、見直し余地が大きい一社です。派手さはありませんが、受動部品の回復と割安修正という二つの観点から、腰を据えて見ておきたい銘柄です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1937年創業の歴史ある電子部品メーカーです。可変抵抗器で実績を重ね、FPC事業へと多角化してきました。直近は安定配当を継続し、財務の健全性を維持しながら、車載・医療向けなどの需要開拓を進めています。
◎ リスク要因:
成長性が市場に評価されにくく、株価の出遅れが続く可能性があります。可変抵抗器の需要構造変化、FPCの価格競争、為替変動がリスクとなります。
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【可変抵抗器の出遅れ小型株、再建シナリオに賭ける】東京コスモス電機(TOCOS) (6772)
◎ 事業内容:
可変抵抗器(ポテンショメータ)、固定抵抗器、各種センサなどを手掛ける電子部品メーカーです。「TOCOS」のブランドで知られ、位置検出用のポテンショメータなどに強みを持ちます。車載、産業機器、家電向けなどに製品を供給する、中小型の専業メーカーです。
・ 会社HP:
https://www.tocos-japan.jp◎ 注目理由:
東京コスモス電機は、本記事のなかでも明確に「出遅れ・再建途上」に位置づけられる、リスクの高い小型株です。2026年3月期は中国経済の低迷の影響を受け、売上高96.01億円(前期比8.6%減)、営業利益4.57億円(同56.0%減)と大幅な減益となりました。受動部品セクター全体が回復に向かうなか、同社はまだ業績の谷を抜けていません。しかし、見方を変えれば、それは回復余地が残されているということでもあります。財務面では自己資本比率が67.1%へ上昇し、財務体質はむしろ改善しています。会社は新中期経営計画に基づき、ASEAN市場での生産能力増強、新製品開発、M&Aなどの成長投資を積極化する方針を掲げています。可変抵抗器(ポテンショメータ)は、産業機器や車載の位置検出など底堅い用途を持ち、中国市況の回復と新中計の施策が噛み合えば、業績の反転が期待できます。あくまでハイリスクですが、再建ストーリーに賭ける逆張りの選択肢として取り上げます。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1947年創業の抵抗器メーカーです。可変抵抗器・ポテンショメータで実績を重ねてきました。直近は中国市況の低迷で苦戦しているものの、財務改善とASEANシフト、新製品投入による反転を目指しています。
◎ リスク要因:
業績が悪化傾向にあり、中国・世界経済の動向次第で回復が遅れるリスクが大きい点に注意が必要です。小型株ゆえの流動性・業績変動リスクも高い銘柄です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):
https://www.tocos-japan.jp/ir/【データセンター材料で急騰実績を持つ水晶の低位小型株】リバーエレテック (6666)
◎ 事業内容:
水晶ユニット(水晶振動子)と水晶発振器を専門とする小型の電子部品メーカーです。「RIVER」のブランドで知られ、小型・高精度の周波数制御部品に注力しています。通信機器、産業機器、車載、ウェアラブル向けなどに製品を供給する、水晶デバイスの専業メーカーです。
・ 会社HP:

◎ 注目理由:
リバーエレテックは、水晶デバイスの専業ながら時価総額が小さい低位小型株で、テーマ性のある材料で株価が大きく動く特性を持ちます。過去にはデータセンター向け新製品の発表を受けてストップ高を記録した事例もあり、AI・データセンターという旬のテーマに対する感応度が高い銘柄です。業績面では、2025年3月期は売上高57億円(前年同期比4.5%増)と増収となったものの純損失を計上していましたが、直近の四半期では小幅ながら純利益へ転じ、回復の兆しが見えています。水晶デバイス市況の在庫調整が一巡し、データセンター・車載向けの需要が立ち上がる局面では、小型株ならではの利益・株価の弾力性が期待できます。NDKや大真空といった大手と比べて規模は小さいものの、その分だけ業績改善のインパクトが株価に反映されやすく、テーマ物色の波に乗りやすい一社です。値動きの軽さを活かした投資対象として、watchlistに入れておく価値があります。
◎ 企業沿革・最近の動向:
山梨県を本拠とする水晶デバイスメーカーです。小型・高精度品を強みに、通信・産業機器向けで実績を重ねてきました。直近は赤字から黒字転換の兆しが見え、データセンター向けなど新規用途の開拓を進めています。
◎ リスク要因:
業績がまだ安定していないうえ、低位小型株のため株価のボラティリティ(変動)が極めて大きい点に注意が必要です。テーマ性で急騰した後の反落リスクも高い銘柄です。
◎ 参考URL(みんかぶ):
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【アルミ電解コンデンサ用セパレータで世界シェア6割の縁の下】ニッポン高度紙工業 (3891)
◎ 事業内容:
アルミ電解コンデンサ用セパレータ(電気絶縁紙)で世界シェア約6割を握る専業メーカーです。コンデンサ用に加え、リチウムイオン二次電池用、電気二重層キャパシタ用のセパレータ・機能材も手掛けます。高知県を本拠とし、コンデンサの「中身」を支える素材で圧倒的なポジションを築いています。
・ 会社HP:
◎ 注目理由:
「コンデンサそのものではなく、コンデンサを作るための素材を押さえる」という、いわばピック&ショベル(つるはしとシャベル)型の投資対象として、本記事の締めくくりに取り上げます。アルミ電解コンデンサの内部には、電解液を保持するセパレータが不可欠で、その世界シェア約6割を同社が握っています。つまり、アルミ電解コンデンサ市場が回復すれば、メーカーを問わず広く恩恵を受けられる構造です。2026年3月期第3四半期は、AIサーバー関連需要の好調により売上高が前年同期比14.0%増の138.9億円、営業利益が同24.3%増の26.46億円と、大幅な増収増益を達成しました。年間配当も前期の60円から80円へと33.3%の大幅増配を予定しており、業績回復への自信がうかがえます。アルミ電解コンデンサはAIサーバーの電源回路などにも使われ、データセンター投資の拡大が同社の追い風となります。特定の完成品メーカーに賭けるのではなく、業界全体の回復を取りに行きたい投資家にとって、発見と学びのある一社です。
◎ 企業沿革・最近の動向:
1941年創業、製紙技術を電気絶縁紙へと応用し、コンデンサ用セパレータで世界トップに上り詰めました。直近はAIサーバー・車載・通信といった成長市場での需要を取り込み、増配を打ち出すなど株主還元も強化しています。
◎ リスク要因:
特定の製品(セパレータ)への依存度が高く、アルミ電解コンデンサ市況やリチウムイオン電池市況の変動の影響を直接受けます。小型株ゆえの流動性リスク、原材料・エネルギー価格の上昇にも留意が必要です。
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◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):
◎ 参考URL(最新のIRや関連ニュース):

| 銘柄コード | テーマ関連性 | 備考 |
|---|---|---|
| 6981 | 【保存版】受動部品V字回復で狙う厳選20銘柄。在庫調整を抜け関連 | 本記事で言及 |
| 6762 | 【保存版】受動部品V字回復で狙う厳選20銘柄。在庫調整を抜け関連 | 本記事で言及 |
| 6976 | 【保存版】受動部品V字回復で狙う厳選20銘柄。在庫調整を抜け関連 | 本記事で言及 |
| 6971 | 【保存版】受動部品V字回復で狙う厳選20銘柄。在庫調整を抜け関連 | 本記事で言及 |
| 6963 | 【保存版】受動部品V字回復で狙う厳選20銘柄。在庫調整を抜け関連 | 本記事で言及 |
| 6770 | 【保存版】受動部品V字回復で狙う厳選20銘柄。在庫調整を抜け関連 | 本記事で言及 |






















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